仕事が続かない人の11の特徴|辞め癖をつけない・なくす方法も解説

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  • ジャーナリスト/キャリアコンサルタント

    Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている

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  • キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師

    Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事

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二度目、三度目の退職をしようとしていたり、すでに退職してしまった人は、仕事が続かないことに悩み、何とかこの状況を脱したいと考えるのではないでしょうか。

早期退職を繰り返すと、いざ再就職しようと思っても「またすぐ退職をするのではないか」と企業側から信頼を得にくくなってしまうことや、自身のスキルが身に付かないことから、仕事が続かない状態からは一刻も早く脱した方が良いといえます。

この記事では、仕事が続かない人の特徴や、仕事が続かない状況を脱する方法をキャリアコンサルタントの小西さん、秋田さん、吉田さんと解説するので、参考にして今後どうすべきかを考えてみましょう。

目次

仕事が続かない人の11の特徴を把握し改善策を考えよう

仕事が続かない人にはさまざまなタイプがいて、仕事を続けたい、すぐに辞める癖を治したいと考えるなら、自分がどんな特徴を持っているのかを把握することで効果的な対策を打つことができます。

記事では、まず仕事が続かない人の11の特徴を解説。自分が該当するタイプを考え、自分がどんなことをきっかけに仕事を辞めようとするのか、もしくは辞めてしまうのか自分の特徴を把握しておきましょう。

そのうえで、今の仕事を辞めようと考えているものの早期退職は避けたいと悩む人に向けて、今の仕事を前向きに続けられる方法を紹介します。考え方や日々の小さな工夫がメインとなるので、取り組んでみたうえで、本当に辞めるべきか検討してみてください。

もうすでに仕事を辞めていて仕事が続かないことに悩んでいる人は、次の就職先こそ長く続けられる仕事を選べるように、自分に合う仕事を見つける方法を多角的に解説します。ストレスに感じやすいことを低減させたり、視野を広げる方法となるので、参考にすると前向きに仕事探しに励めると思います。

最後に、就活支援のプロであるキャリアコンサルタントが、仕事が続かない人によくある悩みに回答するので、自分の状況に合うものがないか探して次のステップを踏みましょう。

面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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仕事が続かなくても自分を責めないで! 頑張ってきた自分を認めよう

仕事が続かない人の中には、「仕事を続けられない自分はだめな人間だ」などと悩む人もいると思います。

仕事が続けられないというのは、きつい環境に挑戦したことの証とも言えるので、まずは仕事を辞めてしまったり、仕事を続けられない自分を責めず、ここまで頑張った自分を褒めてあげましょう。

特に経済的な不安があると、人はネガティブになりがちです。仕事が続かないと悩んでいるということは、そんな自分を治したいと思っていると未来志向であると言えるので、あまり悲観的になりすぎず、前を向けた自分をねぎらってくださいね

秋田 拓也

プロフィール

本当にやりたいことや充実感が得られる仕事に出逢えていないのかも知れません。惰性で仕事をしていると、やりたいことではないと気がついた時には、歳を重ね過ぎていたりします。

仕事が続かないと悩んでいるのは、自分と向き合っている証拠ではないでしょうか。

仕事が続かない人の11の特徴! 続けられない原因とは?

「仕事が続かないのはなぜだろう?」「自分は仕事を続けられない人間なのだろうか」と考える人も多いと思います。仕事が続かない人には11の特徴があり、これを把握することで、自分が仕事をすぐ辞めてしまう理由や、自分が仕事を続けられない人だといえるのかが見えてくるはずです。

ここで紹介する11の特徴を確認し、まずはなぜ仕事が続かないのか、その原因を考えてみましょう。

①仕事に楽しさを感じられない

楽しさややりがいを感じられないことを続けるのは苦しく感じてしまいます。たとえば趣味など、楽しいことであれば時間がすぐに過ぎ去っていく感覚があると思いますが、苦痛に感じることは5分でも永遠に感じるのではないでしょうか。

「仕事は仕事」と割り切ってこなせる人もいますが、仕事が続かない人の場合、楽しさを感じられないと飽きてしまい、辞めてしまうケースが多いと考えられます

仕事なので嫌なことや大変なことはありますが、その中にも楽しさを感じられていれば、それを励みに頑張ることもできるのです。

小西 一禎

プロフィール

大手メディアの記者として長年働いてきた私にとって、楽しさを感じたのは、記事を読んだ読者から感想や反応をもらった時でした。

自分の仕事が、誰かに確実に届いているということを実感でき、多少なりとも達成感を抱いたものです。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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②仕事で成長できている実感がない

「入社当初から何も変わっていない……」と、仕事で成長できている実感がない場合も、やりがいを感じず退職の原因になってしまうことがあります。一方成長速度が速く「この会社で学べることはもうない」などと感じた人も退職を検討するでしょう。

人間は成長したい欲求がある生き物といわれています。そのため、成長を実感できていないと、「この場所にこのままいて良いのだろうか」「もっと自分に合う環境があるのではないか」などと悩み、退職を考えるようになるのです

求められる成長スピードが速すぎる、もしくは遅すぎる場合成長が感じられず、自分に合った成長度合いが求められる会社を求め、退職を検討する人が多くいます。

向上心はないタイプだと思いますが、それでも成長は必要なのでしょうか?

秋田 拓也

プロフィール

本当にやりたい仕事に従事している人は成長を求めるもの! 現状を見直そう

向上心はないタイプと自覚している人は、今の仕事に満足していないのかもしれません。現状維持に居心地の良さを感じているだけで、大変なことから逃れたい気持ちが強い状況と言えます。

困難を乗り越えることで人は成長します。本当にやりたい仕事に従事していると、現状維持はとても居心地が悪く、より成長を求めたくなるものです。

これまで、そのような場面に直面していないだけではないでしょうか。自分自身にベクトルを向けることで、自分と向き合う機会をつくるようにしてみてください。

③完璧主義で手を抜けない

「任された仕事はすべて一人で完璧にこなさなくてはいけない」などと考え、手を抜けず、一人で抱え込んでしまう人も仕事がストレスになり、続かないことがあります。

先輩から「もう少し手を抜こう」とアドバイスされたとしても、そもそもどこで手を抜いて良いのかわからず、結局全部完璧にやろうとする人もいるのではないでしょうか。

真面目で責任感がある人に多いケースではありますが、業務に慣れていない若手のうちから完璧を目指そうとして、時間や労力がかかってしまい自分を苦しめてしまうことがあるのです

吉田 隼人

プロフィール

完璧主義な人は、自分にも他人にも厳しい傾向にあります。この特徴が周囲とうまくかみ合えば素晴らしい成果を出せたり強い信頼関係が得られる一方、かみ合わなければ自分がしんどくなったり、周囲がついていけなくなる傾向があります。

自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!

自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。

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④割り切りが苦手

仕事は必ずしも自分の理想通りに進むものではなく、時に顧客や上司の意向に合わせて対応しなくてはいけない時もあるでしょう

特に若手のうちは雑務を受けることも多く、大きなやりがいを求める人は自分の理想と異なる面に当たり、やりきれなくなり、退職を考えるかもしれません。

また会社員は会社のために時間や労力を売る必要がありますが、学生気分が抜けず、自分のためになることでないと、仕事をする意味が感じられずに退職を検討してしまう人もいます。

小西 一禎

プロフィール

「完璧を目指すよりまず終わらせろ」。私が大学院の論文指導教員から授かった言葉です。自分一人だけで完結する仕事は、そうそうありません。

相手ありきの中で理想や完璧を追求すると、どこかで壁に突き当たり、終わるものも終わらなくなるリスクがあります。

⑤自分に期待しすぎている

自分への期待が高く、実力との大きな乖離がある場合も、なかなか埋まらないギャップに嫌気が差し仕事をやめたくなることがあるでしょう。

たとえば何でもてきぱきと卒なくこなす理想を抱いているにもかかわらず、実際にはあたふたしてしまい仕事ができなかった場合、「こんなはずではない……」と挫折感を感じてしまうかもしれません。

特にプライドが高い人の場合、できない自分を認められず、もっと自分が活躍できる場所があるのではないかと退職を考えてしまうと思われます

⑥傷つくのが怖い

傷つく前に逃げようとしてしまう、メンタルが強くない人も仕事が続かない傾向にあると考えられます。たとえば職場の人が厳しく、きついことを言われそうなどと感じた場合、逃げ出そうと退職を検討する人もいるのではないでしょうか。

今まで人間関係などで深く傷ついた経験がある場合や、反対に傷ついた経験が少ない場合、今後傷つく可能性があることに耐えられず、その場から離れようとしてしまうのです

また人間関係だけでなく、その仕事に十分なスキルを持ち合わせておらず、恥ずかしい思いをしたくないことから退職を検討するケースも考えられます。

秋田 拓也

プロフィール

人間関係を理由に転職する人は多いと言えます。

ただ、その内容を聞いていくと、自分の思うようにならないことを他責にする人は、逃げ出すことで解決しようとする傾向があると感じてます。向き合おうとせずに転職を考える人です。

⑦ストレスを我慢できない

仕事には大変なことやトラブルがつきものですが、そのようなストレスへの耐性がなく、この場から逃げようとしてしまうケースも考えられます

また仕事でのトラブルだけでなく、毎朝起きる、一定の時間仕事をするといった社会人に発生する日常的に大変なことも我慢できず、辞めてしまいたいと思う人もいるのではないでしょうか。

比較的自由の利く学生時代と比べストレスがかかりやすい社会人で、乗り越える力や発散方法などを身に付けられず、仕事を辞めてしまいたいと思うケースがあるのです。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

⑧長期的に物事を考えるのが苦手

早期離職を繰り返すと経歴に傷がつき、いざ再就職しようとした際に企業から「採用してもどうせ早期離職してしまうのではないか」と信用してもらえず、就職しにくくなることがあります。

またスキルが身に付かないため市場価値が上がらず、低賃金のまま働き続けるリスクもあります。「またすぐに退職してしまった」と自己肯定感の低下にもつながるでしょう。

長期的に考えることで退職を踏みとどまれる可能性がありますが、目の前の不愉快さに捉われ長期的に考えられない場合、早くこの環境から逃げ出したいという思いが先行し退職をしてしまうことがあるのです

⑨自己管理が苦手

朝早く起きる、締め切りまでにタスクを終わらせるなど、仕事をするには自己管理が不可欠ですが、自己管理が苦手な人は仕事や社会人生活が苦しく感じ、退職したいと考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

仕事だけでなく生活面でも自己管理が必要となりますが、自制心がない人の場合社会人生活を続けにくく、会社も辞めてしまいたいと考えるケースが多いと思われます

⑩人間関係を築くのが苦手

周囲の人を恐れて上手くコミュニケーションが取れなかったり、つい言わなくても良いことを言ってしまったりするなどして、人間関係をうまく築けないと感じる人もいるのではないでしょうか

どのような環境に入っても周囲の人と良い関係を築くことができず、居心地の悪さを感じてしまい、退職を検討することもあると思います。

また会社によって社員の人柄は異なりますが、自分に合う環境がわからず、自分に合わない社風の会社に入ることが続いてしまうのです。

吉田 隼人

プロフィール

人間関係を築くのが苦手な人には2パターンあり、一つはコミュニケーションをとること自体が嫌いで、周りとコミュニケーションを取ろうとしない人。

もう一つは、コミュニケーションをとることは好きなものの、空回りしたり相手の気持ちを汲み取れなかったりして、周りから嫌われてしまう人です。

⑪仕事を辞めても困らない環境にある

経済的に恵まれているなどから、仕事を辞めても困らない環境にあることから軽い気持ちで仕事を辞める人もいるのではないでしょうか。

仕事を続けている人の中には、経済的に困る可能性があるから辞められないといった事情でやむなく続けている人もいますが、そのような事情がない場合は仕事を無理に続ける必要がなく、嫌だと思ったらすぐに辞めれば良いと考えている人もいます

仕事には社会とのつながりを持てる役割もありますが、すでにコミュニティに属している人はその必要性がなく、仕事を続ける意味がないと感じているかもしれません。

仕事を辞めなくても済むかも! 今の仕事を前向きに続ける方法

今の仕事を辞めようかと思いつつ、しかし早期離職になることを懸念している人も多いのではないでしょうか。そのような人は、今の仕事に前向きになれれば仕事を辞めなくて済み、悩みも軽減できると考えられます。

ここからは、今の仕事を前向きに続ける方法7選を解説します。考え方や日々の行動を少し変えることで実践できるものが多いので、ぜひ試してみてくださいね。

仕事の見方を変え楽しさを見つける

仕事に楽しさを感じていない場合、続けることが難しいと解説しました。同じ仕事も見方を変えれば楽しい面を発見できるのです。

たとえば、営業職で1日100本テレアポをするノルマがあったとします。そこで相手から怒鳴られたり電話を切られたりするのがつらいと感じるかもしれません。

しかし「当たりを引くゲーム」といったように考えられれば、怒鳴られたり切られたりするのははずれとして軽く捉えられ、電話に出てもらった際に「ゲームクリア!」と楽しい感覚を覚えられるでしょう。

仕事をゲームだと捉えると、楽しさを見つけられる可能性が高いです。ぜひあえて楽しい気持ちで取り組むよう心掛けてみてください。

小西 一禎

プロフィール

「自分の仕事は、必ず誰かの役に立っていまる」と思えるだけで、モチベーションが向上し、楽しさを感じられるのではないでしょうか。

営業先で掛けられるねぎらいの言葉や、目の前の顧客から掛けられる感謝の言葉。これらは必ずや励みになるはずです。

日々できたことを記録する

仕事で成長できていることが感じられない場合、仕事が続かない傾向にあると解説しました。そこで、日々できたことを記録することで、自分が思っているよりも成長していることを実感でき、やりがいを感じやすくなるのです。

特に叱られたなどマイナスな出来事があった場合、自己肯定感が下がる人も多いと思います。そこで、できたことの記録を見返すことで、成長しているのだとわかり、自信を持てる効果もあります

以下のような表を作り、その日できたことを簡単に書き込み、比較できる状態にしておくのがおすすめです。Excelなどにしていつでも見返せる場所に保管しておきましょう。

日付6/16/26/36/4
できたこと予定していたタスクを終えられた会議で発言できた上司と業務のゴールを上手くすり合わせられた今までミスしていた業務をミスなく終えられた
日々できたことを記録する例

若手は完璧は求められていないと把握する

すべての仕事を完璧にこなそうとしている人も、仕事を続けることが難しいと解説しましたが、若手に完璧を求める会社はほとんどありません。特に入社間もない人には責任が少ない仕事を任せたり、責任のある仕事を任せたとしても本人の成長を見込んでいる場合が多く、都度相談しつつ進めてほしいと考えています

また、常に仕事で100点のクオリティを目指す人もいると思いますが、会社の方針の変更などで、その時は100点の仕事であったとしても、時を経れば80点、70点と見方が変わる可能性があります。そもそも若手が100点だと思って提出した仕事も、上司の知見をもってすれば50点にも満たないことはざらにあるのです。

それよりもこまめに連携して、上司の意見を取り入れつつ徐々に完成を目指していく方がクオリティも高くなり、上司としても安心です。一人で完璧にこなそうとはしないようにしましょう。

秋田 拓也

プロフィール

自分がどれだけ会社の役に立っているか、新入社員はそう思っている人が多いです。存在価値を重視し過ぎて自己肯定感が下がる人もいます。

会社は新入社員にはクオリティを求めてはおらず、仕事のやり方を身に付けることを重視しているので、そのような心構えでいましょう。

仕事への思い入れが強くなりすぎないようにする

仕事で自分の理想をかなえたい、理想の自分の姿でばりばり働きたいと思う人は、仕事が続きにくいと解説しました。仕事はお金を稼ぐために労力や時間を提供するものであり、不本意なこともたくさんあるでしょう。

仕事を通して成し遂げたいこともあることも思いますが、思い通りに行かないこともたくさんあるため、その際は「仕事はお金を稼ぐもの」と割り切ることも有効です

仕事を崇高なものと捉えず、思い入れを入れ過ぎないようにしましょう。

アドバイザーコメント

仕事が人生のすべてではない! 続かないことを引け目に思わないことが大切

まず伝えたいことは、長い人生において、仕事はその一部に過ぎないということです。

人それぞれ、人生における仕事の占める割合や影響具合は異なりますが、人生の100%が仕事だという人は基本的にいません。仕事だけで、人生すべてが決まるわけではありません。あなたの人生を構成している要件の一つに過ぎないと考えれば、かなり気が楽になるのではないでしょうか。

仕事が続かないことを、そんなに引け目に感じることはないのです。

「仕事以外の時間のために仕事がある」くらいの気持ちの余裕を持とう

ワークライフバランス(あるいは、ライフワークバランス)という言葉を、どこかで聞いたことがあると思います。

仕事と生活のバランスを適切に調和させ、人生をより豊かにしていこうという考え方です。

自宅に帰れば、家族がいることでしょう。家族がいない人は、自分の趣味や好きなことに向き合える時間となるはずです。一日の過ごし方を振り返ってみても、決して仕事だけではないと思います。

繰り返しになりますが、仕事は人生の一部に他なりません。「仕事以外の人生や時間をより充実させるために働いている」ぐらいの気持ちで臨む余裕を持ちましょう。

仕事を続けるメリット・続けないデメリットを洗い出す

長期的な目線が欠けていて目先の不快感や快楽を優先する人は、仕事が続かないケースが多いと解説しました。そこで、仕事を続けるメリット・続けないデメリットを洗い出してみることで、長期的な影響も考えられるようになり、本当に仕事を辞めて良いのか判断できると考えられます

仕事を続けるメリット・続けないデメリットは以下が考えられます。

仕事を続けるメリット

・経済的に安定できる
・勤続年数の長さにより高い退職金を得られる
・責任のあるポジションを任される
・転職の際に好印象につながる

仕事を続けないデメリット

・経済的に不安定になる
・スキルが身に付かない
・任される仕事の幅が狭くなる
・転職の際に不利になりやすい

仕事が続かない状況が続く場合は、仕事を続けないデメリットの把握不足かもしれません。上記を参考に、仕事を辞めて将来的な影響がないか考えてみましょう。

吉田 隼人

プロフィール

仕事を続けるメリットとして、転職を有利に進める条件を整えることができることが挙げられます。結局のところ、転職で見られるのは前職の実績です。仕事を続け、成果を出せばよりキャリアアップのチャンスがあると言えます。

スケジュールツールなどで仕事の管理を工夫する

仕事や自分の生活を管理できず仕事が続かない人も多いのではないでしょうか。そこでスケジュールツールを使い、日々のスケジュールや仕事の管理をすることがおすすめです

おすすめのスケジュール管理ツール

  • Googleカレンダー
    スケジュール帳と同じように毎日の予定を入力できる。Gmailと連携すれば施設の予約なども可能。
  • Asana
    チームの関係者のスケジュールもチェックできる。自分のタスクの組織への結び付きが見える化されているためモチベーションアップにつながる
  • Microsoft To Do
    シンプルなデザインで使いやすい。Microsoftのサービスにアクセスしやすい仕様となっている

自分の頭の中だけで仕事や日々の予定を管理しようとするとどうしても漏れが発生してしまうため、上記のような便利なツールに頼るのがおすすめです。アラート機能が搭載されていることもあり、やり残しを防ぐこともできます。

「期限内に仕事を終える」「挨拶をする」など、当たり前のように思えることは、実は難しいことであり、そこでつまずいた人は仕事を上手くさばけず辞めたくなるケースが多くあります。

そこでこのようなツールを使い、当たり前のことをしっかりこなせるようにすることで自信がつき、仕事を辞める必要がなくなるのです。

気持ちの良いコミュニケーション法を身に付ける

人間関係を築くのが苦手で仕事が続かない人は多くいると思います。そこでおすすめなのは、気持ちの良いコミュニケーション法を心掛けることです。

たとえば、先輩社員との関係に悩みがちな人は、もしかしたら「先輩=怖い存在」と思っていて、警戒心からきついコミュニケーションを取ってしまうケースも見られます。

また、言い方一つで関係が劇的に改善することもあります。たとえば2案のうちどちらが良いかを聞かれ、どちらも差がないと感じた場合、「どちらでも良いと思います」より「どちらも良いと思います」の方が良い印象を持つのではないでしょうか。

コミュニケーションを少し工夫することで会社での居心地が変わるケースも多くあります。以下は仕事を進めるうえでのコミュニケーションのコツになるので、ぜひ実践してみてください。

仕事でのコミュニケーションのコツ

  • 否定から入るのではなくまずほめる・認めることを意識する
  • 思いつくままに話すのではなく結論から話す
  • 相手が関心を持っていることを話題に雑談をする
  • 自分が考えていることや普段の行動などを自然に開示する

アドバイザーコメント

他者だけでなく自分も尊重したコミュニケーション法を身に付けよう

良い人間関係を築くことは、人として永遠の課題です。

アサーションなかかわりで重要なのが「他者尊重」と「自己尊重」です。つまり、他者ばかり尊重していても良好な関係は築けないということです。

他者の意見も尊重したうえで、自分の意見も伝えることができれば良好な関係を築けます。

他者に合わせてばかりいると、相手が本当に共感しているのか疑問に感じます。また、自分もストレスになります。その状態が続くと、いずれは関係性が崩れてしまうのです。

寄り添う謙虚な姿勢も良好な人間関係を築くには必要不可欠

謙虚なかかわりは、同僚や上司だけでなく、部下に対しても実践してもらいたいと思います。

「親しい仲にも礼儀あり」というように、目上の人だけでなく、かかわるすべての人に対して「謙虚に対応する」ことです。

たとえば、カウンセリングの場面でも同じです。自分が専門家であるということを強く思っていると、上から目線で対応してしまうでしょう。

きっと、寄り添ったかかわり方はできないと思います。「謙虚さ」を持つことでどのような場面でも、良好な人間関係が築けると思います。

部署異動を申し出て環境を変える

もしどうしても職場の環境や仕事内容などに耐えられない場合、退職ではなく部署異動を申し出るのも一つの手段です

小西 一禎

プロフィール

異動する人には、プラスでもマイナスでもない、フラットな印象です。

入社したばかりの勤続1、2年目のころは、なかなかフィットする環境を見出せないのは、それほど珍しいことではありません。

したがって、より良い状況を求めるために、異動したいという考えを伝えるのは悪いことではないでしょう。

また同じ会社内といえど、仕事内容もかかわる人も異なるので、転職したのと同じような感覚だと感じる人も多くいるのです。

その環境から逃げ出したいという意図で退職を検討する場合、リスクの低い異動という選択を考えるのがおすすめです。

もう仕事を辞めたくない人必見! 自分に合う仕事を見つけ出す方法

すでに仕事を辞めてしまい、仕事が続かないことに悩んでいる人も多くいると思います。次の仕事を探すにしても、今度こそ仕事を辞めたくないと考えるでしょう。

そこでここからは、自分に合う仕事を見つけ出す方法5つを解説します。退職を繰り返す人は自己肯定感が下がり視野が狭くなってしまっている可能性がありますが、ここから解説する内容を参考にすれば、視野を広げて本当に自分にマッチする仕事が見つかりやすくなるはずなので、ぜひ確認してください。

過去に嫌だと感じたことを書き出し消去法で探す

退職を繰り返してしまう人は、自分がストレスに感じることを把握しきれておらず、ストレスになる仕事に何度も就いてしまっている可能性があります

仕事には一定拘束が発生するため一切ストレスがない状態を目指すのは難しいですが、自分が特にストレスを感じやすいこと1、2個を避けるだけでもかなり楽になり、退職を検討するまでには至らないケースがあるのです。

過去に嫌だと感じたことを紙やPCに書き出し、それを避けられる仕事を探すのがおすすめです。すぐに思いつかない人は、以下のリストを参考にストレスに感じたことを考えてみましょう。

過去に嫌だと感じたことを書き出す項目と例

仕事量
少なすぎた/多すぎた など

仕事内容
レベルが低くやりがいを感じなかった/難しく手に負えなかった/顧客、取引先等からの苦情が多く精神的にきつかった など

責任の大きさ
裁量権がなく窮屈だった/放任されてどうしたら良いかわからなかった など

対人関係
穏やかすぎる雰囲気で言いたいことを言えなかった/きつい雰囲気で萎縮してしまった など

会社の将来性
いつまでもIT化に対応しておらず焦りを感じた/赤字続きで信頼が下がり未来が見えなかった など

役割・地位
希望とする役割や地位になかなか到達できなかった/不本意ながら責任の大きい役割を任されてしまった など

たとえば責任の大きさで「裁量権がなく窮屈だった」と感じ、それが最もストレスだったのであれば、裁量権の大きい会社への就職が考えられます。インターネットで「裁量権の大きい会社」などと調べたり、リクナビNEXTマイナビジョブ20’sなどの既卒・第二新卒向けのサイトで、条件を絞って仕事を調べてみましょう。

楽しさややりがいを感じた経験からマッチする仕事を選ぶ

モチベーショングラフ

会社生活で楽しいことはなかったかもしれませんが、これまでの人生を振り返り、モチベーション高く活動できたことを振り返り、それをもとに仕事を選ぶことでいきいきと働ける仕事が見つかる可能性があります

楽しさややりがいを感じられた、モチベーションが高かった活動を見つけ出すには、モチベーショングラフが有効です。縦軸にモチベーション、横軸に年齢を設定し、モチベーションの起伏を出来事に合わせて書き込みます。

たとえばモチベーションが高いときが「サッカー部で試合に勝った時」「テストで上位10位以内に入った時」などとわかれば、「勝負事に勝てたと実感できること」が合っているとわかり、営業など成績が出て人と競える仕事が合っていると考えられます。

仕事に楽しみを見いだせれば、きついことがあっても乗り越えることができるのです。そこでモチベーショングラフを使い、自分がどんなことに楽しさややりがいを感じるのか考えてみましょう。そこで見つけたやりがいをもとに、就職・転職サイトで条件を絞って探すのがおすすめです。

楽しいと思ってもすぐに飽きてしまう、飽き性である自覚がある人は、楽しくても仕事を続けられる自信がないかもしれません。以下の記事では、飽き性に合っている仕事を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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居心地の良さを感じた環境から合う会社を探す

人間関係を築くことが苦手であったり、人間関係で退職を繰り返してしまう場合は、自分が居心地の良さを感じる環境を振り返ることで、自分に合う環境を見つけやすくなると考えられます。

たとえば大学時代、穏やかな人が多いサークルやアルバイトは続けられたものの、気の強い人が多い環境はすぐに退部してしまった人は、穏やかな人が多い環境が合っているといえます。そのような人が気の強い人が多い会社に就職しても、居心地の悪さを感じてしまうでしょう。

これまで自分が長く続けられた環境の特徴を考えたうえで、面接での逆質問の時間や内定後の面談などで社員の人柄をチェックしてみましょう

秋田 拓也

プロフィール

自分が居心地の悪さを感じる職場環境を整理してみましょう。年齢構成や人数、管理者のマネジメント体制などにも着目してみてください。離職率が高い会社や常に人を募集している会社は注意が必要であり、募集背景も要チェックです。

逆質問のやり方はこちらの記事で解説しています。新卒向けの記事ですが、既卒・第二新卒にとっても参考になる内容になっています。

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比較的続けやすいと言われる仕事をチェックする

比較的続けやすいと言われる仕事

  1. 人とのかかわりが少ない仕事
  2. 肉体的・精神的にハードでない仕事
  3. 平均以上の待遇がある仕事

人によって快適さを感じることは異なるものの、多くの人が続けられる仕事は魅力的であったり負担が少なく、自分自身も続けられる可能性が高いと考えられます。

仕事が続かない人は視野が狭くなっていて、意図せずきつい仕事を選んでいる可能性があるため、比較的続けやすいと言われる仕事をチェックすることで、今度こそ仕事を辞めずに済むかもしれません

ここからは、比較的続けやすいと言われる仕事3種類を解説します。中でも自分が重視することやストレスに感じやすいことを基準に、自分にできそうな仕事を考えてみましょう。

人とのかかわりが少ない仕事

人間関係で悩み、特に「人に気を使い過ぎてしまう」「電話やミーティングなどが苦手」「調整しなければならないときが苦痛」などと感じる人は、人とのかかわりが少ない仕事であればストレスを感じにくく、仕事を長く続けられると考えられます。

人とのかかわりが少ない仕事の例

  • 運転手
  • Webライター
  • デイトレーダー
  • 校正・校閲
  • ネットショップの経営
  • 産業カウンセラー
  • 研究・開発

指示を受けたり業務の報告をしたりと、コミュニケーションがまったくない仕事はありませんが、上記の仕事は一人で仕事をする時間が長く、人とのコミュニケーションに苦手意識を感じる人は比較的快適に仕事を進められると考えられます

一方人とかかわりが少ない仕事は、一人で完結しやすい分、規模が小さく、給料が上がりにくいなどのリスクがある点には注意しましょう。

人とのかかわりが少ない仕事は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。

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肉体的・精神的にハードになりにくい仕事

肉体的・精神的な負担が少ない仕事は、ストレスを負いにくく続けやすい傾向にあり、たとえば以下のような仕事が考えられます。

肉体的・精神的にハードになりにくい仕事の例

  • 大学職員
  • 受付
  • 工場作業員
  • 警備
  • 電気ガス水道検針員
  • ルート営業
  • 趣味や特技に関するインストラクター

上記の仕事は基本的にルーティンワークが多く、また残業も少ない傾向にあるため、肉体的にも精神的にもハードになりにくい特徴があります

また営業職にはきついイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ルート営業の場合決まった顧客へのアプローチとなるため、新規営業よりはハードさが少ないといえます。

一般的に楽に稼げると言われている仕事は以下の記事で網羅的に解説しているので、併せて確認し視野を広げましょう。

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楽して稼げる仕事には4つの特徴があります。その特徴を踏まえ、自分なりの優先順位を決めて、仕事を探すことが大切です。この記事ではキャリアコンサルタントと、楽して稼げる仕事を選ぶ方法を解説します。楽して稼げる仕事に潜む注意点も取り上げるので、就活に役立ててください。

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楽して稼げる仕事25選! 後悔しない選び方を就活のプロが徹底解説

メンタルが弱いと思っている人は、以下の記事でメンタルが弱い人におすすめの仕事を紹介しているので、併せてチェックしてください。

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メンタルが弱い人に合う仕事とは? 無理せず納得の道を見つける方法

「自分はメンタルが弱い.......」と悩む人向けに、メンタルの弱さを克服する方法や、キャリアの進め方、おすすめの仕事をキャリアコンサルタントと解説します。メンタルが弱いことではまったく悪いことではないので、自分をいたわりつつ少しずつ歩みを進めましょう。

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ルート営業はきついのか不安に思う人は、以下のQ&Aコンテンツでルート営業の実態をキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしてください。

平均以上の待遇がある仕事

待遇の低い仕事に就き、結局待遇に納得感を持てず退職してしまう人もいると考えられます。その場合、平均以上の待遇がある仕事を目指すことで、不満を軽減させることができ、続けやすくなると考えられます。

国税庁の令和4年分 民間給与実態統計調査によると、2022年(令和4年)の平均年収は458万円となっており、その平均年収より高く、また肉体的・精神的な強い負担がない仕事は以下などが挙げられます。

平均以上の待遇がある仕事の例

  • 日本語教師
  • 社内のシステムエンジニア
  • Webマーケター
  • コンサルタント

経済的に不安定な場合、精神的な不安にもつながるため、仕事が続かない事態になってしまうと考えられます。ストレスに弱い人は、ハードな労働が必要な対価として高収入な会社もあるので注意が必要ですが、一定平均年収を目安に仕事を選ぶのは一つの方法になるのです

就活のプロに相談し客観的なアドバイスをもらう

仕事が続かず、退職を繰り返してしまう人は、自己肯定感が下がっているケースが多く、「自分にできることなど何もない」「とりあえず手近な仕事に就かなくては」などと視野が狭くなってしまっているケースがあります。

そこで、自分一人で仕事を探そうとするのではなく、就活のプロに相談するのがおすすめです

国家資格を持つキャリアコンサルタントや就職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することで、現状を客観的に見て、自分に合う会社をおすすめしてもらったり、目指すべき道のアドバイスを受けられます。

既卒・第二新卒におすすめの就職エージェント

自己分析や企業研究も手伝ってもらえるので、仕事が続かないと悩んでいる人は、今度こそ続けられる仕事を探すためにぜひ利用してみましょう。

アドバイザーコメント

キャリアコンサルタントやアドバイザーにはどんなことでも質問しよう

キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーに相談するのが不安という人もいると思います。その場合、ハードルの高さや情報の少なさなど、我々キャリアコンサルタントやこの業界側に問題があると思います。我々がもっと改善をしていかないといけませんね。

また、キャリアコンサルタントの国家資格を持っている人は、相談者との信頼関係がきちんととれているかどうかを資格試験の過程でチェックされています。

つまり、皆さんが安心して相談できるような雰囲気を作れる人が資格を持っているので、ぜひ気軽に相談してほしいなと思います。

一人ひとりの状況を丁寧に紐解いて客観的にアドバイス! ぜひ利用してみよう

仕事が続かない原因は人によって本当にさまざまです。そのため、一人ひとりの状況や環境をしっかりとヒアリングし、原因を把握しながら解決策を一緒に模索することがキャリアコンサルタントの仕事になります。

場合によっては、一刻も早く辞めたほうが良いような職場で働いていたり、心療内科を受診し治療を受けたほうが良いケースもあります。

まずは気軽にキャリアコンサルタントに相談をしてみていただけると嬉しいです。

仕事が続かない悩みへの解決策! 就活支援のプロが実体験をもとにアドバイス

仕事が続かない悩みへの解決策! 就活支援のプロが実体験をもとにアドバイス

  • 辞め癖がついて簡単に仕事を辞めてしまいます。
  • トラウマがあり仕事を続けるのが怖いです。
  • 何の仕事も続かないので仕事をしない選択も考えています。

仕事が続かないことからさまざまな悩みを抱き、なかなか次の行動に踏み出せない人は多くいるでしょう。

ここからは、仕事が続かない人が抱きがちな3つの悩みと解決策を、就活支援のプロであるキャリアコンサルタントが直々に解説します。

これまでの支援や自身の実体験をもとに解説してもらうので、共感できるものもあるはずです。ぜひ参考にして仕事が続かない状況を脱するためのヒントにしてくださいね。

辞め癖がついて簡単に仕事を辞めてしまいます。

早期離職を繰り返していて、仕事を辞めることにまったく抵抗がなくなってしまった人もいると思います。そのような状況に危機感を覚えつつも、結局嫌なことがあると簡単に退職してしまっているかもしれません。

ここからは、企業内のキャリアコンサルティングや、新卒・中途の就職をサポートしている秋田さんに、辞め癖がついて簡単に仕事を辞めてしまう人向けのアドバイスを聞きました。

参考にして、どのようにすれば辞め癖をなくせるのか、そもそもなくすべきなのかチェックしてみましょう。

アドバイザーコメント

辞めたくなる理由を書き出して同じ失敗を防ごう

辞めたくなる理由は何か、文字にして紙に書き出してみてください。

辞めたい理由を俯瞰して見ると、いつも言い訳をして回避していることに気がつくはずです。

その部分に向き合っていかなければ、これから先も同じことを繰り返して、すぐに辞めてしまうことにつながります。

本当の辞めたくなる原因は何かを知ることが大切です。

他責にしている可能性も! 自分を認めつつ自責思考を持とう

自分に都合が悪いことを他責にする自分がいませんか。世の中は、自分の思うようにならないことばかりです。

他責にする前に「なぜ、こうなったのか」という思考を持ち、原因を分析する癖を身に付けましょう。そうすると「どうすれば良いか」という思考を持つことができます。

辞めることがすべて悪いとは限りません。我慢をして心身を喪失してしまうことは避けて欲しいと思います。時には解決できない状況もあります。自己防衛が働いて回避しているのかも知れません。

自分らしく生きていくには、自分を認めることも大切だと思います。

トラウマがあり仕事を続けるのが怖いです。

仕事で大きな失敗をしたり、叱られたり、理不尽な仕打ちを受けた経験がある人は、それがトラウマになり再び就職するのが怖かったり、傷つきそうになったりすると退職しようとする人もいると思います。

仕事で受けたトラウマがある場合、仕事を長く続けようとはなかなか思えないのではないでしょうか

ここからは、若手のうちからのマネジメントや、副業・転職経験のある吉田さんに、仕事にトラウマがあり続けるのが怖い人に向けてアドバイスをもらいます。

トラウマを克服したいがなかなかできないという人はぜひチェックしてください。

アドバイザーコメント

トラウマは根本に自分の弱みがあるかも! 受け入れて対策を取ろう

トラウマを克服したいのであれば、まずは勇気を持ってトラウマと向き合う必要があります。なぜなら、トラウマが起こった原因は、自身の弱みが起因していることが多いからです。

たとえば、私がキャリアコンサルティングしていた例をあげると、仕事上で上司にミスを報告しなければならないとき、怒られたり出世に響くことを恐れ、自分のせいではなく他の社員のせいにしてしまった人がいました。

結局、特に上司や周りからは特に責められることはなかったのですが、その後の上司や周りの目線がとても気になり、人生で最も後悔した点として残り続けたと言います。

その場合も、結局自身の「プライドの高さ」や「自信のなさ」という弱みが反映されたものでした。

このような弱みにしっかりと向き合い、受け入れ認め、そして対策をとっていかなければ、同じような過ちを何度も繰り返してしまいます。弱みに向き合う勇気もとても大切です。

病気の可能性もあるのでまずは国家資格を持つキャリアコンサルタントに相談してみよう

一方、トラウマに関していうと、PTSDなどキャリアコンサルタントが扱える範囲を超え、心療内科や精神科に通い治療を受ける必要があるものもあります。

まずは、国家資格を持ったキャリアコンサルタントに相談してみるのが良いでしょう。

何の仕事も続かないので仕事をしない選択も考えています。

仕事が続かない人は、そもそも自分は仕事が向いていないのではないか、いっそ働かずに生きようかと考える人もいるのではないでしょうか。そのような働き方を選択して問題ないのか悩みますよね。

ここからは、これまでさまざまな仕事をしてきたもののすべて続かず、社会人に向いていないのではと悩む人に向け、新聞記者を経て、配偶者の海外転勤によりキャリアを一時中断し、帰国後は大学院でキャリア形成を研究した小西さんから話を聞きます。

働くということは何なのか、本当に仕事をしないで生きていくべきなのか、アドバイスを参考に生き方を考えてみましょう。

アドバイザーコメント

仕事に出ない時期は社会から隔離されたような感覚があった

仕事といっても、職業人として働くことだけが仕事ではありません。対価を数値化するのは難しいですが、家事や育児が仕事であることは言うまでもありません。それを示したうえで、話します。

上述されていますが、私は配偶者の海外赴任を受け、記者職を一時休職し、海外で主夫として数年間暮らしました。

その時になって初めて、「仕事をしていない自分」に直面しました。当たり前のようにスーツを着て、出社していた日々から、家族を支える日々に激変したのです。

最初は戸惑いましたが、それほど時間がかからないうちに、家事・育児は立派な仕事だと確信し、毎日を楽しく過ごせるようになったものです。

一方で、社会から一時的に隔絶されたように感じたのも事実です。

生きていくための代替策は確保しておこう

何の仕事も続かないため、仕事をしない人生を選ぶのも「あり」だと思いますが、家の仕事に集中する、またはそのための環境を作るなど、生きていくために何らかの代替策を確保する必要があるでしょう。

それがないまま、突き進むのはおすすめできません。

働くことに向いていないと感じる人は、以下の記事で働くことに向いていないと感じる原因や対策を解説しているので、併せてチェックしてください。

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働くことに向いていない10の原因|悩みを解決する方法を解説

働くことに向いていないと悩んでいる人は多いかもしれません。実は、働くことに向いていないという感情はほとんどの社会人が抱く悩みなのです。この記事では、働くことに向いていないと悩む状況を脱却するための方法をキャリアコンサルタントと解説します。

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自分に合う道はきっとある! 仕事が続かなくても自分を責めず冷静にを考えよう

早期離職を繰り返したり、繰り返しそうになっている人は、仕事が続かないことに悩み自己肯定感が下がっている人もいるでしょう。

そのような場合は視野が狭くなっている可能性があるので、必要以上に自分を責めず、自分の理想の姿に向かってできることを冷静に考えていきましょう。

数百万の会社がある日本では、あなたに合う会社がきっとあるはずです。客観的で冷静な考え方を意識し、仕事が続かない状況を打開する方法を記事を参考に考えていきましょう。

アドバイザーコメント

続かない理由ではなく解決策を探る思考を意識しよう

最後に、仕事が続かない人へのアドバイスとして、「原因思考」ではなく「解決思考」で考えてほしいと思います。

原因思考とは、何故できないのかというwhyを問う思考です。

解決思考とは、どうしたらできるのかというhowを問う思考です。

日本の教育の多くは、100点満点や合格点を目指す教育がおこなわれがちで、結果的に間違いに対して何故間違えたのか、どうしてできないのかという指摘をされることが多かったかと思います。

政治家や企業の不祥事でも、よく責任者や原因を探そうとしたり、スポーツで負けたときであれば戦犯を探そうとする姿勢もそれにあたるかと思います。

車や機械、システムなどであればその考え方はとても有効なのですが、人や組織に対しては自己防衛や言い訳ばかりが出てしまいます。

特に自分自身のことだと余計にわかりにくく、結果的に本質的な原因がわからないままになってしまうことも多いです。

そんな中で大切なのは解決思考。どうすればできるかを考え、具体的な行動ができるように考えることです。

解決に向かうための考え・行動をやめないで! 周囲も頼りつつ適切な方法を見つけよう

仕事が続かないのであれば、どうしたら仕事が続けられるようになるかを考え、そして行動に移していくことがとても大切です。

行動を起こしていくなかで、うまくいかないことも多々あるでしょう。その時も、なんでうまくいかないんだと原因思考にならずに、じゃあ次はどうしたらうまくいくようになるんだと考え行動をやめないことです。

もし、どうしても自分で考えることが難しければ、ぜひいろいろな人に相談をしてみてください。いつか、必ずあなたに合った適切な考えや行動が見つかるはずです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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