この記事のまとめ
- 就活がうまくいかなくてもあなた自身が否定されているわけではない
- 就活がうまくいかないときは原因を押さえて、状況に合った対策をすることが必須
- 就活がうまくいかないときこそ周囲とかかわりを持ち、現状打破するためのコツを実践して内定を目指そう
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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就活がうまくいかないときに募る不安や焦燥感。「就活がうまくいかないから辛い……」「就活がうまくいかないけどどうして良いのかわからない……」という悩みの声が多くの学生から寄せられます。
就活がうまくいかないときは自分を否定されたような気持ちになったり、このまま内定を獲得できないのではないかと不安になってしまいますよね。まずは就活がうまくいかないときに持つべき心構えを押さえ、現状を打破すべく一つひとつ対策をしていくことで、就活を好転させることができます。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、鈴木さん、木村さんのアドバイスを交えつつ解説します。就活がうまくいかないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
就活がうまくいかないときこそ自分を大切にして落ち着いて対策をしよう!
就活がうまくいかないと「自分なんてダメだ……」と考えて自暴自棄になってしまうかもしれません。しかし、原因を正しく押さえ丁寧な対策をすることできっと状況は好転するはずです。自分自身を否定せず、気持ちを落ち着かせて然るべき行動をしていきましょう。
記事では、まず一般的な学生の就活状況を解説し、あなた以外にも就活がうまくいかないと感じている人はどれくらいいるのかを明らかにしていきます。また、就活がうまくいかないさまざまな原因も紹介。併せて、就活を好転させる対策を段階ごとに解説しているため、自分にはまずどの対策が必要なのかを確認してくださいね。
さらに対策をしてもどうしても就活がうまくいかない人に向けて、3つの対処法も解説しています。焦りが出てきている人もいるかもしれませんが、ゆっくり自分のペースで対策をして、最後は笑顔で就活を終えられるようにしましょう。
就職活動がうまくいかない、何もしたくない……という人は、こちらの記事を参考にするとそんな状況を脱却できますよ。
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就活がうまくいかなくてもあなた自身が否定されているわけではない
就活がうまくいかないと感じるケースは人それぞれであり、「書類選考が突破できない」「面接に合格できない」「第一志望の企業の選考で落ちた」など多種多様です。
就活がうまくいかないと感じるケースの例
- インターンシップの選考に通過できない
- 行きたい企業が見つからない
- 書類選考が通らない
- 面接が受からない
- 最終面接で落ちてしまう
- 第一志望の企業から不採用通知が届いた
- 周囲の友人がすでに内定をもらっている
- 面接で思うように答えられなかった
- 適性検査対策が受からない
- モチベーションが維持できない
就活がうまくいかないと、自分は企業から必要とされていないのではないかと自分を否定されているような気持ちになってしまうこともあるかもしれません。しかし、うまくいかないと感じても大丈夫。
決してあなた自身が否定されているわけではありません。
就活がうまくいかないのはあなたの魅力を伝えるちょっとしたコツや、基本的なマナーが押さえられていないだけかもしれません。焦らず落ち込まず冷静に、この記事で解説する対策を実践していきましょう。
就活に対して焦りを感じ始めている人もいるかもしれませんね。そんな人は以下の記事で対策をしてみてください。
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アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る就活がうまくいかないときは伝え方を改善すればOK
就活がうまくいかずに自信を喪失している人もいるかもしれませんが、自分自身が否定されているわけではないため安心してください。
まず、就活というものは企業と学生がお互いをお互いに知る過程であるということを考えてみてください。あなたも会社のことをまだよく知らず、企業もまだあなたのことをよく知りません。限られた情報の中でやりとりをしています。そして人事担当者は、あまり知らない大勢の学生の中から、試験や面接などから得られる少ない手がかりをもとに、誰かを選ばなければならないのです。
こういった意味で就活を考えると、うまくいかないならばもっとうまくあなたの情報を企業に伝えられるようにやり方を改善していくだけです。つまりあなた自身の能力の問題ではなく、手段の問題があるだけです。
就活がうまくいかない「結果」とあなたの「本質」は必ずしも結びつかない
あなたの本質が書類や1時間程度の面接ですべて伝わっているのであればともかく、そのようなことは基本的にありえませんよね。今の就活がうまくいかないという結果があなたの本質とは何の関係もないことはわかりますね。
企業がよく「人物本位で採用する」と言いますが、それは考え方として「そうしたい」といっているだけで、決して「正しく人物の判断ができる」という意味ではありません。就活がうまくいかないからといって、ネガティブな思い込みにハマらないようにしてくださいね。
就活がうまくいかないと感じるのも当たり前? 一般的な就活状況
一般的な就活状況
- 学生の6割程度は第一志望の企業から内定がもらえない
- 内定をもらえる企業の平均は2.45社
就活がうまくいかないと感じているのは自分だけなのでしょうか。就活の合否など細かな情報については友人間でも話しづらいと感じる人も多く、周囲の就活がうまくいっている・うまくいっていないという判断をするのは難しいかもしれませんね。
今から解説する一般的な就活状況を押さえて、周囲の状況を知ることで「自分だけが就活がうまくいかないと感じているわけではないのかもしれない」と気持ちを落ち付かせましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る自分の良い部分を探して認めてあげよう
就活がうまくいかないと感じる人は、完璧主義者であったり、人になかなか相談することができない人が例に挙げられます。完璧主義の人は、求める自分と実際の自分のギャップについて許容ができずに、小さな失敗についてこだわってしまうばかりにとどまらず、その出来事すべてをダメなものだと決めてしまっています。
このような傾向にある学生はまずは自分の良い部分を探して、まずはその点を認めるようにしてみましょう。そうすることで、問題点のみが明確化されるため、次の選考に活かすことができます。
第三者に相談することで的確なアドバイスをもらうことも大切
またなかなか人に相談できない人については、周囲の家族や友人に知られたくないなどの理由であれば、大学のキャリアセンターや就活アドバイザー、キャリアコンサルタントなどの就活のプロに相談することがおすすめです。
こういった人々は就活の専門家であることと、あなたという個人について詳しく知らないため、第三者の客観的立場から的確なアドバイスをしてくれます。「自分の良いところを認めて、誰かに相談する」というこの2点をおこなってみると、就活がうまくいかないという悩みがやわらぎますよ。
内定をもらえる企業の平均は2.35社
リクルートの就職プロセス調査 (2025年卒)2024年7月1日時点内定状況によると、2025年卒の学生の7月時点での平均内定取得企業数は2.43社であることがわかります。
これを見ると2社の内定を得られるのはすごいと感じてしまうかもしれません。しかし、この2.43社という数字は内定取得企業数が多い一部の学生によって平均は引き上げられており、内定取得企業数で1番多い割合は1社です。まずは1社を獲得するイメージを持ってくださいね。
内定取得企業数 | 割合 |
---|---|
1社 | 35.1% |
2社 | 25.3% |
3社 | 21.1% |
4社 | 9.2% |
5社 | 4.0% |
6社以上 | 5.3% |
また、マイナビの2023年卒学生就活モニター調査によると、2023年卒の8月時点でのエントリーの平均社数は16.5社です。
これらのデータから、2023年卒の学生は15社程度の選考を受けて2社程度の内定を得ることが平均的といえます。
またリクルートの就職プロセス調査 (2025年卒)2024年7月1日時点 内定状況によると、2025年卒の学生の卒業時点の内定状況は88.0%であり、ほとんどの学生は内定を獲得できるため安心してくださいね。
学生の約6割は第一志望の企業から内定がもらえない
マイナビの2024年卒内定者意識調査によると、第一志望の企業から内々定を得た2024年卒の学生は48.7%です。これは、6月末に内々定を得た学生内の割合であり、内々定をまだ得ていない学生は含まれていません。
そのため、学生の6割程度は第一志望の企業から内定がもらえないということがわかります。
もしあなたが第一志望の企業に落ちてしまって就活がうまくいかないと感じているのであれば、ほかの学生の多くも第一志望の企業に落ちて同じように感じているはずですよ。
就活がうまくいかず、苦戦している人が多いことが現実です。
これは「自分の第一志望の企業に合格することが就活のゴールである」ととらえてしまっていることから引き起こされます。
思うように選考を突破できずに、現実と理想とのギャップから就活がうまくいかないと感じる学生が多いですよ。
就活がうまくいかない12個の原因
就活がうまくいかない原因は人それぞれ異なります。自分の就活がうまくいかない原因を突き止め、然るべき対策を取れるようにしていきましょう。
こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが就活がうまくいかない場合のアドバイスをしています。併せて参考にしてみてください。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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①目的や目標が定まっていない
何のために就活をしているのか、何を目指して就活をしているのかがわかっていない人は就活がうまくいかない傾向にあります。目的や目標が定まっていないと、就活という「作業」をただこなすという状況に陥りやすいからです。
また目標がないからこそ準備や対策などに力を入れることができなかったり、うまくいかないと感じたらすぐに諦めてしまって望ましい結果を得られない人もいます。
目的や目標が定まっていないことによって、親や周囲に影響されやすく、本来やるべきことを正しく押さえられないことからも、うまくいかない負のスパイラルにハマってしまうことがあります。
②最低限のマナーや身だしなみを守れていない
多くの学生は社会人経験がないため、社会の一般常識が身に付いていない人も少なくありません。自分が当たり前だと思っていることは、社会の非常識かもしれないということです。
就活における最低限のマナーや身だしなみが守れていないと、企業はあなたの内面やスキルを見る前に不合格としてしまうことがあるため、就活がうまくいかないと感じることとなるでしょう。
最低限のマナーすら知らないような学生では、入社後も同僚や顧客に迷惑をかけてしまうかもしれないと企業は感じます。
これから業務に関する知識をいろいろと覚えてもらう必要があるにもかかわらず、マナーや身だしなみといった最低限のことが身に付いていない学生は仕事の将来性も感じられないですよね。
③選考で嘘をついてしまっている
企業に少しでも自分を高く評価してほしいからといって選考で嘘をついてしまうと、その場で企業から嘘と見破られてしまったり、見破らなかっとしても後々の選考で自分の嘘をカバーしきれずに苦しい思いをして就活がうまくいかなくなってしまいます。
一度嘘をついてしまうと、整合性を保つためにも嘘を嘘で塗り固める状態に陥るでしょう。嘘をつくとその場では企業にバレなかったとしてもどこかでぼろが出て、企業側もあなたの嘘に気づきます。
採用担当者は今までに新卒の学生だけでなく、転職組の社会人の面接も数多くこなしています。
そのため、採用担当者のスキルの一つとして嘘を見抜く力が養われていますよ。このことから嘘はつかないようにした方が懸命です。
嘘をつき続けることで、知らないうちに自分自身の心も疲弊していくものです。そういった積み重ねで就活がうまくいかないと余計に感じてしまいますよ。
- 嘘は良くないとは言いますが、多少話を盛るくらいなら問題ないですか……?
盛っても良いが、自信を持って言い切れる範囲の中で伝え方を工夫しよう
客観的な事実や根拠の明確なものは「盛る」にも限界があり、それを超えると「嘘」になります。
主観的な感想や意見ならある程度「盛る」こともできますが、「盛った」という自覚がある以上、自分自身がやましい気持ちになります。選考の都度そのことに面接官から触れられることがあるだけでなく、入社後も話題になるかもしれません。そのたびに引け目を感じることになっても良いのでしょうか。
相手に自分を良く魅せることは決して悪いことではありませんが、自分自身が内面的にハンデを負うのであればそれはまったく意味がありません。自信を持って言い切れる範囲の中で伝え方を工夫しましょう。
④受けている企業が少ない
先述したとおり、2023年卒の学生は15社程度の選考を受けて2社程度の内定を得ることが平均的です。この計算では13社の選考で不合格になったり、辞退しているということになります。
そのためもしも数社の選考しか受けていないのであれば、それだけ内定を得るための機会が少ないため、就活がうまくいかない原因となり得ます。
受けている企業が少ないことはあなたと企業との接点や成長するチャンスを失うことでもあり、就活がうまくいかなくなる致命的な原因とも言えますよ。
何社受ければいいのか気になる人は、次の記事を読んでみてくださいね。就活生が平均何社の企業を受けているかについて、全落ちしないコツとともに解説しています。
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⑤選考倍率の高い企業ばかり受けている
知名度があり学生からの人気が高い企業や採用人数が少ない企業ばかりを受けていると、就活がうまくいかない原因となり得ます。
こういった企業は選考倍率が高く、内定を勝ち取ることは難しい傾向にあります。気が付けば持ち駒がゼロになっているという事態にもなりかねません。
選考倍率の高い企業ばかりを受けているということは、あなたの視野が狭まっているということでもあり、自分の可能性をも狭めてしまっていますよ。
選考倍率の高い企業は知名度が高い大手企業や人気企業が多いです。
企業選びの幅を広げるためにも、それらの企業の競合他社で知名度が高くないモノやサービスを提供していて業績が安定している中小企業を就職先の候補に入れてみましょう。
選考に落ち続けてしまう原因として、人気の企業ばかり受けていることはよくあるかもしれません。こちらの記事でも、人気の企業ばかりを受けることについて紹介しているので、あわせて読んでみてくださいね。
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⑥適切なコミュニケーションが取れていない
就活においてコミュニケーションをとることは非常に重要です。面接は選考の場であるとともにコミュニケーションの場とも言われています。面接官との会話を適切にできないと、基礎的なコミュニケーション能力がないとして高評価には結びつきません。
また、グループディスカッションやリクルーター面談などがおこなわれることもあり、面接以外でもあらゆる場面で人とコミュニケーションを取る場面があります。
自分では「うまくアピールができた」と感じて、コミュニケーションが取れているつもりであっても、自分のアピールばかりをしてしまっているだけで適切なコミュニケーションとは言えない状況に陥っている人もいるでしょう。
面接は、面接官との対話により自分の考えや個性を表現する場です。
しかし、面接官からの質問に正しく答えようとして暗記したことを話そうとする学生は、コミュニケーション能力が不足していると見られる可能性があるため注意しましょう。
⑦自己分析が不十分
選考は、企業に自分の魅力や採用メリットが伝わって初めて採用に至ります。限られた回数や時間の選考で自分のことを伝えきれなければ、企業はあなたを採用しようと決断できません。
自分の魅力を伝えるには、まずは自己分析で自分自身を深く理解することが不可欠です。自己分析は自分の過去から現在にかけてまでの経験を洗い出し自分の強みや特性を理解しますが、浅い自己分析では自分を知ってもらうためのアピールができません。
自己分析が不十分で「企業に自分のことがうまく伝わらない」「そもそも企業に響く自分の強みって何なのだろうか」となると、就活がうまくいかないのも当然ですよね。
⑧業界・企業分析が不十分
正しく自己分析ができていたとしても、業界・企業研究が不十分では、自分の特性に合った企業を選ぶことはできません。
企業から「この学生は当社には合わない」と判断されてしまったり、「志望度の高さが感じられない」といった理由で不合格になってしまう可能性が高まります。
また、業界・企業分析が不十分な状態のまま選考を重ねる中で「自分が思っていたのとなんか違う」と悪いギャップが生まれ、就活を一からやり直しになるなんてこともありえますよ。
⑨イベントやOB・OG訪問など行動量が少ない
基本的に就活は誰もが初めての経験であり、わからないことばかりです。そして就活は待っているだけでは情報が入ってこないため、自分から情報を得ようと積極的に行動しなければなりません。
就活は情報戦とも呼ばれ、行動量が情報量につながり、情報量によって志望動機などの回答に深みが出て良いアピールを企業にできるようになります。そのため、企業説明やインターンなどの就活イベントやOB・OG訪問などの行動量が少ないと、情報量の点で他の就活生との差が開いてしまいます。
また選考の場面に限らず、情報不足では自分自身がどの企業をどのように受けるべきか判断できなくなる可能性も高いです。
就活というのは自分から情報を得ようとしないとわからないことが多いものです。企業側から提示される情報で知りたいことが100%わかるわけではありません。幅広く関心を持って自分から情報を集めましょう。
予備知識がない業界や職種については無意識にスルーしてしまいがちのため、可能性を狭めないようにアンテナを高く持ってくださいね。
⑩適性検査対策ができていない
適性検査では筆記テストやWebテストで学生の能力や性格を判定し、採用の判断材料にします。適性検査の判断基準は企業により異なり、学生の人数の絞り込みに使われたり、社会人としての最低限の教養と知識力の判断をするために使われます。
書類選考と同時に適性検査を受けるように指示される場合が多く、この適性検査の対策ができていないと面接に行く前に不合格となってしまいます。
面接官に対面することなく不合格となるため、あなたの本来の良さや強みを伝えきれないのは非常にもったいなく、就活がうまくいかないと感じてモチベーションも下がる原因です。
性格適性の対策を見落としがちな学生は多いです。こちらの記事でポイントを解説していますよ。
適性試験全般の対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せて読んでおきましょう。
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適性試験は就活で軽視できない関門の1つ。適性試験を確実に突破できるよう、キャリアコンサルタントがおすすめの対策や回答方法を解説します。適性試験の情報を網羅しているので、これから対策を始める人は参考にしましょう。
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適性検査については、本命の企業の適性検査を受ける前に複数回は体験してみることがおすすめです。
これは、適性検査に慣れていないと答えられる内容であっても失敗しやすくなってしまうからです。また、性格適性検査に関しても考えすぎて虚偽回答になってしまうと、残念な結果になるため事前に体験してください。
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就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
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⑪質問に対する回答の完成度が低い
書類選考や面接においては、自分をアピールする必要があります。もちろん、あなたの振る舞いなども評価対象ですが、質問に対する回答内容によって合否が判断されるということです。
そのため、質問に対する回答の完成度が低く、企業にうまくアピールが伝わらないと不合格となりやすく、就活がうまく進まなくなってしまうでしょう。
自分ではうまく答えられたと感じていても、第三者にとっては意味がわからなかったり、答えの方向性が異なっており要点を押さえられていなかったりするものです。
⑫失敗の原因をそのままにしている
就活はトライ&エラーの連続です。多くの学生にとって就活は初めての経験であり、わからないことだらけですよね。失敗をすることもうまくいかないと感じることも当たり前ともいえます。
しかし、就活での失敗を振り返らずに失敗した原因をそのままにしてしまっていると、就活がますますうまくいかなくなってしまいます。
選考での反省ができていないと、次もまた同じ失敗を繰り返し、いつまで経っても次のステージに到達することができません。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る就活は長期戦だからこそうまくいかないと感じることもある
日本の新卒の就活は海外の学生と違い実際の卒業時期の1年以上前から始まるため、長期戦となりがちです。そのため就活を続ける学生は「この企業(業界)で働きたい」という本気度をずっと保つことが必要とされています。
しかし学業も同時に進んでいるため、就活する期間が長くなれば長くなるほど途中で「自分はなぜ就活をしているのか」「本当に就職したいのか」などの不安な気持ちが生まれ、就活に集中できずうまくいかなくなることも珍しくありません。
周囲に惑わされることもうまくいかないと感じる原因の一つ
さらに両親や親せき、友人、知人などから就職先についての願望や期待、良かれと思って提供してくれる情報や紹介など、いろいろな方面からさまざまな人たちが自分の就職活動に対する想いと気持ちを寄せてきます。
自分の就職先と今後のキャリアビジョンをしっかり持っていないと、周囲の言葉や思惑に流されたり振り回されたりしてしまう可能性が十分にあります。
そのため就職に対する自分自身の考え方を見失わないように、最終的には「自分の責任で決めること」だと意識して主体性を持って就職活動を進めることが大切です。
こちらのQ&Aでは就職ができない学生の特徴をキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
就活がうまくいかないときにまずは押さえたい心構え
就活がうまくいかないときにまずは押さえたい心構え
- 他人と比べずに自分のペースで進める
- 完璧を目指しすぎない
- 就活がこの先のすべてを決めるわけではないと考える
就活は1年以上の長い期間をかけて進めるケースも少なくありません。メンタル面が落ち込んでしまうと継続することが辛いと感じてしまい、ますます就活がうまくいかなくなってしまう危険性が高まります。
今から解説する心構えを踏まえて、前向きに就活を進められるようにしましょう。
他人と比べずに自分のペースで進める
就活がうまくいかないと周囲の状況が気になるという人も多いのではないでしょうか。しかし当たり前ですが、人によって選考を受けている業界も企業の規模も準備期間も異なります。
そのため、周囲の人と自分を比べたところで就活がうまくいくようにはなりませんし、参考になることも少ないでしょう。他人と比べずに自分のペースで進めることを大切にしてください。
- 比べるのは良くないといっても、周りの就活状況が気になって焦ってしまいます。どうすれば良いでしょうか?
「気になるのに気にしないようにする」という無理な状況をできるだけ作らない
周りの就活状況は気になりますよね。親しい同級生や友人の就活状況はお互いに気になるはずです。気にしないようにできれば良いですが、それがかえって精神的なストレスになってしまうこともあるでしょう。
そのため一緒に就活して情報をお互いに共有しながら進める就活仲間を作り、「気になるのに気にしないようにする」という無理な状況をできるだけ作らないようにすることがおすすめです。
就活仲間と情報交換をしながら就活していくことは、お互いに自分だけではわからなかった情報を知ることができたり、励まし合ったりできるというメリットがあります。
ただしお互いの情報交換をするとはいっても、相手のプライバシーや人格を尊重することは忘れないようにしましょう。
他人と比べてしまい、ストレスを感じる時はこちらの記事を参考にしてください。就活のストレスを解消することができます。
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就活のストレス解消法57選|悩みを根源から断ち切り楽に進める方法
就活のストレスは、3つの原則を意識すれば解消できることが多いです。原則を踏まえ、原因別のストレス解消法をキャリアコンサルタントと解説します。就活中は誰しもストレスを抱えがちですが、こまめに解消し楽に進めていきましょう。
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こちらのQ&Aでは就活がうまくいっている友人との関係についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
完璧を目指しすぎない
ときには自分を奮い立たせて踏ん張り頑張らなければならない場面もあるものです。しかし、就活がうまくいかないと気持ちが落ち込んでいるときには自分を追い込み過ぎないようにしましょう。
就活は完璧を目指さなくて良いということを念頭に置いてくださいね。どんなに完璧にしても、企業との縁に恵まれなければ内定に至らないこともあります。
目指すべきは完璧ではなく、自分自身と対話しながら精神的に落ち着いた状態で前向きな気持ちで就活に取り組むことだといえます。
完璧を目指しすぎて頑張りすぎてしまうと、細かい点を気にし過ぎるあまり、ときには本質から外れた点ばかりに力を入れてしまう危険性もあります。
たとえば、自己分析をするときに過去から現在までの経験を洗い出して共通点や相違点を比較することが大切となってきます。しかし、キレイに完璧に仕上げたいという想いから「最初から完璧な自己分析に仕上げたい」「枠線がズレたからやり直し」など本質ではないところばかりに時間をかけてしまい、時間が足りなくなり苦しい思いをしてしまうかもしれません。
また完璧を目指しすぎてしまうと過去の失敗をいつまでも気にして病んでしまい、余計に気持ちがつらくなり、そういった気持ちが表情に出て余計に就活がうまくいかなくなることもありますよ。
就活がつらいと感じる人は以下の記事を参考に原因と対策を確認してくださいね。つらく感じる原因と対処法を解説しています。
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就活がつらい人必見! 心が軽くなる対処法を原因別に解説
就活がつらいときは、まずその気持ちを受け入れましょう。そして、就活がつらいと感じる原因に向き合い、正しく対処することが大切です。この記事ではポジティブになれる行動などをキャリアコンサルタントと解説します。
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就活がこの先のすべてを決めるわけではないと考える
新卒はポテンシャル採用であり、あらゆる業界や企業に入社しやすい時期ともいえます。とはいえ、就活でこの先のすべてが決まるわけではないということを忘れないでください。
たとえば、第一志望の企業に入社したもののメンタルを病んで短期離職してしまうことや、志望度の低い企業に入社したものの自分に合った環境でメキメキと成果を挙げることもあります。
就活はあくまでも理想の未来を叶えるための手段であり、通過点に過ぎません。現時点で就活がうまくいかないと感じていたとしても、理想の未来にたどり着くまでにはまだ時間が多く残されています。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る終身雇用や転職など就職に対する考え方は人それぞれ異なる
長い人では1年以上続く就活。ずっと精神的に落ち着いた状態で過ごせる人のほうがむしろ少ないかもしれません。従来の終身雇用の考えが強い世代の人たちにとっては、「新卒の就職先で人生が決まる」とまで考えるほど真剣に就職活動に取り組まなければいけないと思う人もいるかも知れません。
その一方で「人生100年時代の今は新卒の就職先がすべてではない」と現実的に考えて、あらかじめ数年後には転職する可能性を視野に入れたうえで、就職活動をしている学生もいるでしょう。
息抜きをすることで就活へのエネルギー補給をすることも大切
就職活動は神経を使う活動であることは疑いの余地がありません。しかし、ほかのことが見えなくなってしまうほど精神的に疲弊するような状態まで行き過ぎないように、メンタル面への配慮も大切です。
一定の期間集中して就活に取り組んだら、少し息抜きの時間を取ることは効果的といえます。たとえば趣味の時間を制限して就活に取り組んできたのであれば、業界研究や企業研究がひと段落したら期間を限定して趣味の時間を復活させてみるなどの工夫があります。このように適宜リフレッシュするなど、メリハリをつけて就活へのエネルギー補給をすると良いですね。
39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう
就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
後悔せずに就活を終えたい人は、今すぐ「就活力診断」で診断しましょう。たった30秒であなたの弱点を判定し、これからするべき就活対策がわかるようになります。
無料で使えるので今すぐ診断し、就活で後悔しないようになりましょう!
基礎編! 就活がうまくいかない人が最低限やるべき5つの対策
基礎編! 就活がうまくいかない人が最低限やるべき5つの対策
- 企業が学生を評価するポイントを押さえる
- 最低限のマナーや身だしなみを身に付ける
- 自己分析や業界・企業分析をおこなう
- 説明会やイベントに積極的に参加する
- 志望する企業の視野を広げる
就活の基本は身に付いていると思いがちですが、初歩的な部分の見落としがあり就活がうまくいかないと感じる人も多いものです。
今から解説する、就活がうまくいかない人が最低限やるべき5つの対策を押さえて、自分が選考のファーストステップをクリアできるレベルにあるかを確認していきましょう。
すでにエントリーした企業全てに落ちてしまった人は、以下の記事も参考にしましょう。今からでも挽回する方法を解説しています。
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就活で全落ちする学生の特徴と挽回方法|今からできる秘策を紹介
就活で全落ちしていたとしても、就活生の多くは内定を掴むことができます。この記事では、全落ちしたときにするべき挽回方法や状況別の対処法などをキャリアコンサルタントが解説します。就活で全落ちしても気持ちを切り替えて内定を掴みましょう。
記事を読む
①企業が学生を評価するポイントを押さえる
ただ自分が伝えたいことをアピールしているだけでは、間違ったアプローチになってしまっていることがあります。企業が学生を評価するポイントを押さえて、どういったアピールが選考で有利になるのかを見極めることが大切です。
就職みらい研究所の就職白書2024によると、企業が採用基準で重視する項目は以下のとおりです。
一般的に新卒はポテンシャル採用であり、即戦力となるようなスキルなどを求められることは少ないです。ポテンシャルを見極めるためには、最低限のスキルや学生の価値観、人柄といった部分がよく見られています。
企業が学生を評価するポイントを押さえたうえで、自分はどうしたら入社後に活躍することが期待できる再現性を企業側に想起させられるのかを考えてみましょう。
新卒就活のポテンシャル採用のポイントは「将来の可能性」です。意欲や経験、自覚なども将来につながるかどうかという観点で学生は見られます。
志望度が高いほど意欲が持続しやすく、意欲が持続すれば成長も期待できる、というように各要素は関連し合っていますよ。
②最低限のマナーや身だしなみを身に付ける
最低限のマナーや身だしなみができていないと、それだけでマイナス評価になることもあります。たとえば服装が乱れていたり、あいさつができなかったりすると、「選考への熱意がない」「入社後円滑なコミュニケーションを取れるのかな」と懸念を持たれるかもしれません。
マナーは単なる形式ではなく人とかかわる力であり、人間関係を築くために必要です。「自分の外側だけでなく中身を見てほしい」と思う学生もいるかもしれません。しかし、就活で企業は大量の学生の選考をしたり、書類だけや短い面接で合否を判断する必要があります。
そのため、最低限のマナーが身に付いていないと基本的な対策ができていないという印象となり、時間をかけてあなたの中身までを知ろうとはしてもらえません。
学生のマナーとしては、最低限学校などで身に付けられるような挨拶などの礼儀作法については身に付けておかないと悪い印象を面接官に抱かせてしまいます。
とはいえ、これから社会人となってマナーを身に付けていく学生に対してそれほど多くのマナーは臨んでいないため、あまり神経質にならなくても良いでしょう。
書類のマナー
書類選考では多くの学生が応募をすることになるため、採用担当者は学生一人ひとりの書類をじっくりと時間をかけて読むことはできません。
そのため、マナーが守れていない書類ではそもそも読み進めてもらえないこともありえます。書類の基本的なマナーには以下が挙げられます。
書類の基本的なマナー
- 手書きの際は消えない黒色のボールペン
- 略語は使わずに正式名称を記載する
- すべての応募書類で年号をそろえる
- 誤字脱字は厳禁
- 押印の必要がある場合は忘れない
書類選考で落ち続けてしまい、就活がうまくいかないと感じている人は以下の記事でなぜ落ちてしまうのか原因と対策を確認していきましょう。
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面接のマナー
Web面接にしろ対面面接にしろ面接では、最初の入室のときの雰囲気やあいさつなどの第一志望が非常に重要です。なぜなら、初頭効果によって最初に抱いた印象が後の情報や印象に影響を及ぼすからです。
初頭効果とは?
最初に与えられた情報や印象が記憶に残りやすく、後の相手の印象を決める際に大きな影響を与える効果
そのため入室時の所作や最初に必ずする挨拶などのマナーを押さえることで第一印象を下げずに済み、その後の面接をスムーズに運べるようになりますよ。
些細なマナー違反で せっかくのあなたの魅力をアピールできる機会を無駄にしないようにしましょう。
面接の基本マナー
- 5~10分前に受付をする
- 控え室ではスマホをいじらない
- 入室時はドアを3回ノックする
- 面接官から指示があったら座る
- 退出時は座ったまま挨拶をして静かに退室する
- 当日中にお礼メールを送る
面接の一連のマナーを押さえたい人は以下の記事を参考にしてくださいね。対策方法を詳しく解説しています。
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面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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その他一般的なマナー
多くの学生は社会人経験がないため、社会常識が備わっていなかったりビジネスマナーが守れていないことも少なくありません。
学生という立場であるものの、社会に出る心構えをしておく必要があります。「自分は基礎的なマナーを守れているはず」と思い込まずに、挨拶や返事をはっきりとすることや正しい敬語を使うなどといった基礎的なマナーを丁寧に振り返ってみましょう。
マナーや身だしなみに注意を払うことに集中すると、緊張で顔の表情がどうしても硬くなりがちな学生は多いです。
マナーの良さを面接官に印象付けるためには笑顔も大切です。ぜひ笑顔を心掛けてくださいね。
③自己分析や業界・企業分析をおこなう
就活で自己分析は必須です。業界や企業選びをする際はもちろん、書類を作成するときや面接の受け答えなどで自己分析の結果が役立ちます。
自分を知らなければ自分の価値観やアピールするべき強みが見えてこないだけでなく、自分がどのような未来を求めているかが理解できません。
一度自己分析をおこなっていたとしても、就活がうまくいかないと感じたタイミングで再度自分史などで自己分析をやり直していきましょう。
自分史の作り方
①ノートとペン、もしくはwordなどまとめられるものを用意する
②以下の内容を参考に小学校から現在までの出来事を年代別に洗い出していく
一番頑張ったこと
一番辛かったこと
一番うれしかったこと
当時、熱中していたこと
大きな失敗や挫折
困難を乗り越えたこと
自分から率先しておこなったこと
③過去の経験を喜怒哀楽などで考え方が似ているエピソードをまとめる
④まとめた内容が自分の価値観を表す
自己分析のやり方が不安な人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。正しいやり方をまとめています。
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併せて業界・企業分析もおこない、「本当に自分がやりたいことがあるのか」「自分の適性があるのか」について整理していきましょう。
たとえば、短期間で圧倒的な成長をしていこうというベンチャー企業に対して、一つずつコツコツ慎重に時間をかけて物事に取り組む学生は適性があるとは言い難く、この適性のなさが就活がうまくいかないと感じる原因となっている可能性もありますよ。
どれだけ能力が高い学生でも、業界や企業、職種への適性がなければ「発揮できる能力」と「求められる能力」にギャップができてしまいます。
これは企業と学生のお互いにとってストレスになり得るため、選考でも面接官はこのようなミスマッチのある学生を避けようとするため選考に通りにくくなりますよ。
自分が何の仕事をしたいのかがわからない人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事探しのコツをまとめています。
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業界分析のやり方
- 業界地図を見る
- 書籍やニュースをチェックする
- 業界団体のホームページ(HP)を見る
- 合同説明会に参加する
企業研究のやり方
- 就活四季報を見る
- 企業HPを見る
- インターンに参加する
- OB・OG訪問をする
- 会社説明会に参加する
そもそもどんな業界があるかわからない人は、こちらの記事で各業界の特徴を詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
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④説明会やイベントに積極的に参加する
ただ業界や企業の情報を調べただけで、就活の対策は完了したなんて思っている人もいるかもしれませんね。しかし、調べただけでは企業の強みや社風などの特徴は見えてこないときもあります。
面倒くさがらずに企業説明会やインターン、OB・OG訪問を積極的におこないましょう。企業がどこに力を入れているのかについてやどんな学生を求めているのかに気づけるだけでなく、企業研究の深さから選考でも志望度の高さが伝わり一石二鳥になることも。
最近ではオンラインで開催されるイベントも少なくないため、どうしても行くのが面倒だという人や時間が取れない人はオンライン開催のイベントをインターネットで検索してみましょう。
企業説明会の質問で悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。聞いておきたい質問と聞かない方がいい質問をまとめています。
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OB・OG訪問のやり方が気になる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。OB・OG訪問のメリットから準備まで詳しくまとめています。
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- 説明会などに参加したいのですがもう開催されていません……。時間的にも余裕がないのですがどうしたら良いのでしょうか?
説明会が終わっているのであればOB・OG訪問をするほか、学校のキャリアセンターなどに相談してみよう
説明会は企業を知るうえで、非常に大切な機会になります。
しかしすでに開催が終わってしまっているようであれば、説明会に参加したことがある友人や志望企業にOB・OGがいないか学校の就職活動を取り仕切っている部署に相談にいってみてください。
企業の情報を知っているか知らないかは、就活の合否に直結してきますよ。
⑤志望する企業の視野を広げる
そもそも学生から人気のある選考倍率の高い企業ばかりを受けていたり、選考を受けている企業数が少ない人は志望する企業の視野を広げてみましょう。
立て続けに不合格になりすっかり自信をなくして就活がうまくいかないと落ち込んでいるなら、比較的受かりやすい中小企業やベンチャー企業などにも目を向けるのも1つの手です。
また、狭い業界の企業しか受けていない場合も同様です。志望している業界以外にも似ている業界やかかわっている業界にも目を向けてみましょう。そうすることで自分に合った新たな企業を探すことができ、選考を受けられる企業の数やチャンスが増えて内定を得やすくなりますよ。
志望企業の視野を広げるために企業を探すコツとしては、志望企業と関連のある企業、もしくは競合となっている企業を調べてみて関連性や比較を実施することがおすすめです。
志望企業の強みや弱みなどが明確になることで、あなたの視野も自然と広がります。
こちらの記事では内定に届く秘訣をプロが解説しています。就活が終わらず悩んでいる人は参考にしてみてください。
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「頑張っているのに就活が終わらない」と悩む学生は少なくありません。周囲が内定を獲得して就活を終わらせるなか、頑張りが報われないのはつらいですよね。なぜ努力が結果に結びつかないのか、どうすれば内定を獲得できるのかをキャリアコンサルタントとともに解説するので、就活を終わらせたい人は参考にしてください。
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発展編! 就活がうまくいかない人が状況を打破するためにやるべき6つの対策
発展編! 就活がうまくいかない人が状況を打破するためにやるべき6つの対策
- 適性検査対策をする
- 自己分析や業界・企業分析を再度おこなう
- 質問対策をおこなう
- 選考の振り返りをして回答を見直す
- 積極的に模擬面接や面接を受けて場慣れをする
- まずは1社内定をもらうことを目指す
ここまで解説してきた基礎はできているものの、就活がうまくいかないという人もいるかもしれませんね。そんな人は具体的な対策が不十分の可能性がありますよ。
基礎から発展させて、就活がうまくいかない状況を突破するための7つの対策を実践していきましょう。
①適性検査対策をする
適性検査とは筆記テストのことを指し、言語と非言語、英語、性格適性検査などが含まれます。企業によって異なりますが、適性検査は一般的に選考の序盤でおこなわれ、「最低限の学力があるか」「最低限の対策をしているか」といった観点から自社を志望する学生を絞り込む目的があります。
つまり適性検査に落ちてしまうということは、最低限企業が求めるレベルに達していなかったり、最低限の筆記試験対策ができていないということを意味します。
適性検査に合格できないと面接に参加できないことも多く、自分の魅力を伝えられないため非常にもったいないですよね。適性検査に合格して直接面接官に自分をアピールできる場に行くためにも、適性検査がおこなわれる日を逆算して、勉強に取り組むようにしましょう。
適性検査の対策方法
- SPI、玉手箱、TG-webなどどんな問題形式か把握する
- 1つの問題集を繰り返し勉強する
- 問題の解き方がわからないときはその場で回答を確認する
- 頻出度の高い問題を中心に勉強する
- 1つの設問に回答する時間を意識する
おすすめの適性検査の対策本
- これが本当の〇〇だ! シリーズ(講談社)
- 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集(ナツメ社)
Webテストの対策をしようと考えている人は、以下の記事を参考にしてくださいね。対策方法と効率化のポイントを解説しています。
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WEBテストは効率重視で対策することが大切です。WEBテストの評価を最も重視するという企業はほとんどなく、面接やESの内容が重視される傾向にあるからです。この記事では、WEBテストの効率的な対策方法や、受験前の必須準備などについてキャリアコンサルタントと解説します。
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SPIなど適性検査の勉強時間を具体的に考える前に、まずは自分の現時点の実力を確認するためにサンプルテストをいくつかやってみましょう。
次に苦手なカテゴリを中心に5時間ずつなど、途中で挫折しない時間数を自分で設定します。実践するときは、隙間時間にコツコツやるのがおすすめです。
②自己分析や業界・企業分析を再度おこなう
就活がうまくいかないときは、自分に対する理解や業界・企業に対する理解が甘いということが往々にしてあります。
自己分析にしろ業界・企業分析にしろ1度おこなって終わりというわけではありません。何度か繰り返し分析をすることで、1回目では気付かなかった自分の特性や業界・企業の特性が見えてくるものです。
「もう分析し終わっている」と思わずに、就活がうまくいかないと感じるときこそ自己分析や業界・企業分析を再度おこなってくださいね。
- 再度自己分析や業界・企業分析をおこなう際にはどのような点を意識してやれば良いですか?
「うまくいかなかったやり方を変えること」と「第三者の意見を聴くこと」を意識しよう
自己分析はどうしても自分の好むやり方で進めがちですが、自分のことは客観視できないのが人間です。到底受け入れたくないような結果は見ないようにしているかもしれません。
しかしうまく自己分析をおこなっていないのならば、何かを変える必要があるのです。これまで重要視していなかったこと、誰かから言われたけど信じていないことなどにもう一度スポットを当ててみましょう。
特に「人から言われて嫌な気持ちになったこと」などは、正しいことが多いです。それが正しいと知っているけれど認めたくないから嫌な気持ちになるのです。本来の自己分析はそこまでやれると良いですね。
③質問対策をおこなう
いくら自己分析や業界・企業分析ができていたとしても、質問対策をおこなわなければ回答の方向性が間違ってしまうこともあります。
企業がどんな意図で自分の何を知りたいのかを押さえたうえで、質問に答えなければなりません。ただ自分が伝えたいことだけをアピールしても、企業に響くアピールとはなりづらくほかの学生とも差別化が難しくなってしまいます。
選考で定番の質問を押さえるとともに、口コミサイトやOB・OG訪問などでその企業ならではの質問があるか確認して対策をしましょう。
面接での頻出質問が気になる人は以下の記事を参考にしてくださいね。具体的な回答例や対策方法も解説しています。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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④選考の振り返りをして回答を見直す
失敗を改善しなければ同じ失敗を繰り返してしまい、いつまで経っても就活がうまくいかないと感じてしまいます。自分はどんな失敗をしたと感じたのか、どうすればもっとうまく選考を進められるのかを考えて、改善をするためのサイクルを回すことが大切です。
面接を終えたら、どんな質問をされてどのような回答をしたのか整理していきましょう。そして、自分の回答は本当に企業に伝えたかったことなのか、面接官に正しい意味で伝わったのかを見直します。
また失敗したと感じた際にはうまく答えられなかった根本的な原因を考えて、次の面接では修正できるように答えの内容を改めて組み立てていきましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る選考を振り返る際は面接官の視点に立つことがポイント
面接官の判断基準はそれぞれ違いますが、選考の振り返りを有意義なものにするためには、まず自分が面接官の視点に立ってみて、「自分はどう見えたのか」などほかの学生との比較などを考えてみましょう。
その際「一緒に仕事をする仲間探し」という前提で振り返ってください。固くなりすぎていなかったか、好感を持たれる振る舞いができたか、自然な会話が成り立っていたか、仕事ができそうに見えたか、将来性を感じられたか、などあらゆる角度からキーワードを決めて振り返りましょう。
何のための面接かということを常に忘れない
以前、会話が凄く弾んだのに落ちてしまったという相談が学生からあったのですが、話題を聞いたら野球の話だったということがありました。面接の目的から外れてしまったケースであり、面接官が話を合わせてくれたのを誤解して悪ノリしてしまったのでしょう。「何のための面接か」ということは常にわきまえておく必要があります。
また集団面接などの場合は、特に悪い出来でなかったとしても、周囲との相対評価に負けてしまうこともあるでしょう。面接官の視点でうまくいかなかった原因が整理できて、しっかり納得できればあとは考えすぎる必要はありません。改善して行動するだけです。
⑤積極的に模擬面接や面接を受けて場慣れをする
選考に落ち続けてしまうと、「次の選考でもまた落ちるのではないか」と後ろ向きな考えが浮かぶものです。しかし、あなた自身が否定されているわけではないため安心して前へと進んでいきましょう。
大学のキャリアセンターや外部のキャリアアドバイザーを頼り積極的に模擬面接をおこなったり、志望度の低い企業やエントリーシート(ES)が不要な企業の面接を受けて場慣れをしてください。場慣れをすることでどんな回答に対して深掘り質問が来るのか理解できるようになり、回答をブラッシュアップしたり改善できるようになることで面接での受け答えが上達しますよ。
就活は初めての経験であるため、ミスや失敗はつきものです。場慣れをすることで自分はどんな質問が答えづらいのかを押さえて、具体的な対策に落とし込めるようにすることが大切です。
模擬面接のコツを押さえたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。模擬面接を行うメリットも解説しています。
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模擬面接は、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら練習することが大切です。模擬面接の事前準備から実施方法までキャリアコンサルタントが解説します。模擬面接をおこなうメリットを把握し、活用することで選考突破に役立ててください。
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⑥まずは1社内定をもらうことを目指す
就活がうまくいかないと自信を失いがちです。面接官はあなたの表情や声色などから人柄などを推測しています。そのため、自信を持ったオーラを出すためにもまずは1社内定をもらうことを目指してみましょう。
そのためには比較的選考倍率の低い企業を受けてみることもおすすめです。また、業界が絞れていない人はあれこれ対策に翻弄されるのではなく、一つの業界研究を徹底しておこない、確実な内定を目指すことも手です。
1社内定をもらうことに特化するのであれば、需給バランスが最も偏った企業を狙うのが有利です。
具体的には、若年層の少ない地方企業などが狙い目といえます。地方でも優良企業はたくさんあり、応募者が少ない地域では学生が歓迎されやすいですよ。
今すぐ実践! 就活がうまくいかない人向けの選考時のコツ
今すぐ実践! 就活がうまくいかない人向けの選考時のコツ
- 結論ファーストを意識する
- 1分程度でハキハキと話す
- アイコンタクトをとる
ここまで基礎編・応用編と就活がうまくいかないときの対策を解説してきました。これらの対策には自己分析など時間がかかる対策もあり、今すぐに就活がうまくいくような効果が表れづらいということもあります。
就活がうまくいかない状況を好転させるために意識を少し変えて、今すぐ実践できる選考時のコツを押さえて、目前に迫る選考の突破を目指しましょう。
結論ファーストを意識する
結論ファーストとは文字どおり、結論を先に伝えることです。面接は選考の場ですが、コミュニケーションの場でもあります。会話の中で結論を最初に言うことによって、自分の意見を的確にわかりやすく面接官に伝えることができますよ。
これは、面接に限らず書類選考で質問に回答するときも同様です。あなたのことを知らない採用担当者や面接官がすぐに内容を理解するためにも、まずは最も伝えたい結論を意識しましょう。
たとえば、自己PRで忍耐力を伝えたいときに、次の2つの例文のうちどちらの方が理解しやすいですか。きっと結論ファーストで述べている後者の例文の方がわかりやすいと感じる人は多いですよね。
NG例文
私は学生時代に所属していたサッカー部での経験があり、毎日の練習のほかに朝練を1時間と週3回実業団への練習参加をしたことにより、忍耐力という強みを手に入れました。
OK例文
私の強みは忍耐力です。これは学生時代に所属していたサッカー部での経験から身に付けました。私は毎日の練習のほかに朝練を1時間と週3回実業団への練習参加を2年間続けています。
1分程度でハキハキと話す
繰り返しになりますが、面接はコミュニケーションの場です。そのため、いくら自分をアピールしたいからといって長々と話をしてしまうと、面接官に話をまとめられないというネガティブな印象付けをしてしまうことになります。
聞き手がどんな気持ちでいるのかをイメージして、本当に伝えたいことだけを絞り1分程度でハキハキと話しましょう。
自己紹介は面接の最初にすることが多く、あなたの印象を左右するため重要です。自己紹介を1分で話をまとめる方法については、以下の記事で詳しく解説しているため参考にしてくださいね。
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自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
自己紹介は1分程度が基本。1分で伝える基礎構成を理解し、5ステップで自己紹介を作成しましょう。自己紹介を1分間でまとめる秘訣や注意点についてキャリアコンサルタントが解説します。話題別で例文も紹介するので、参考にしてください。
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自己PRは面接でよく聞かれる質問です。自己PRも1分でまとめられるようになりたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
自己PRの目安は1分間です。わかりやすく、惹きつけられる自己PRの作成方法を、キャリアコンサルタントとともに例文付きで紹介します。また練習方法についても解説するので、魅力的な1分間の自己PRを話せるようにマスターしてください。
記事を読む
ハキハキと話すコツは文章を1文ごとに区切る意識を持つことです。文章の区切りがないとダラダラ話しているような印象を面接官に抱かせてしまいます。
1文を区切るという意識を持って、話し方を修正するだけで良い話し方になりますよ。
アイコンタクトをとる
面接官の目をまっすぐに見ることは、面接官の話に耳を傾け、面接官に関心があるということを示します。また、しっかりと面接官の目を見て話すことで、面接官もあなたが一生懸命に話を伝えようとしている熱意を感じとり、理解しようと努力してくれるはずです。
相手の目を見るということは躊躇してしまうときもあるかもしれませんが、面接では極力アイコンタクトをとることを意識しましょう。
アイコンタクトを取る際は、面接官の眉間を見たりネクタイと結び目を見るようにしてください。過度に目を見つめ過ぎると威圧的な雰囲気になることもあるため、1分間のうち30秒前後はときどき視線を外しながら見るようにするのがコツですよ。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る姿勢を正すだけで第一印象が良くなる
就活がうまくいかない人がすぐに選考時に実践できるようなコツとしては、「姿勢を正す」という意識を持って面接に臨むことが大切です。姿勢を正すだけで面接官があなたに抱く第一印象が良くなるばかりでなく、姿勢を正すことによってあなた自身の声の通りが良くなります。
常に堂々としていることが評価されるポイント
また、話す内容を少しばかり間違えてしまったり噛んでしまったりしたとしても、姿勢を正していると、面接官には堂々としているように見える傾向があります。「物怖じせずに自分の意見をはっきり言うことができる清々しい学生」という印象付けをすることができるでしょう。姿勢を正すだけでこのように複合的に良くなるポイントがあるため、ぜひ実践してみてくださいね。
この姿勢を正すという方法は、よく企業の新人教育の現場などでもマナー教育の一環として採用されています。また、実際に私が指導する転職活動中の社会人にも面接のための指導として姿勢を正すというアドバイスをしており、面接中に効果があると感じている人も多いですよ。
それでも就活がうまくいかないときの3つの対処法
それでも就活がうまくいかないときの3つの対処法
- 選考後にフィードバックをもらう
- 秋採用を受ける
- 大学のキャリアセンターや就職エージェントを利用する
どんなに対策をしても、どうしても就活がうまくいかないときもあるかもしれません。そんなときは、今から解説するそれでも就活がうまくいかないときの3つの対処法を実践していきましょう。
就活がうまくいかないときでも、解決策や突破口はあるものです。諦めない気持ちで対策をしていくことが大切ですよ。
就活がなかなかうまくいかないと、就活への疲れも感じると思います。そんな人は、以下の記事で疲れを軽減してから、前向きに解決策を考えていきましょう。
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就活に疲れた人への休息の手引き|絶対にやってはいけないことも解説
就活に疲れたときは休憩をはさみながら自分のペースで対策を進めましょう。この記事では就活に疲れたときのメンタルケアの方法や就活との向き合い方、就活を効率化する方法などをキャリアコンサルタントが解説します。
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①選考後にフィードバックをもらう
フィードバックは、成長と目標達成に必要不可欠です。面接の最後に「今日の面接のフィードバックをします」といってフィードバックをしてくれる企業もあります。しかし、なかなかフィードバックをもらえる機会は少なく、自分の悪い点に気づかぬまま就活を進めてしまっている人もいます。
フィードバックが欲しいときは、面接が終わり「何か質問はありますか」「最後に一言なにかありますか」と面接官から聞かれたタイミングで、学生の方から面接官に対して「本日のフィードバックをお願いします」とお願いしてみましょう。
必ずしも本音のフィードバックがもらえるとは限りませんが、面接での改善箇所が見つかったり、企業側の自分の印象を知ることができますよ。
面接でフィードバックをもらうときは、「今日の面接のフィードバックをお願いします」と全体のフィードバックではなく、自分が気になっている具体的なポイントについてフィードバックを依頼してみましょう。
たとえば「私の自己PRを聞いてわかりづらかった部分などはありますか」などです。具体的に聞くことによって面接官もフィードバックしやすく、時間も短く済む場合があります。相手と状況に応じて使い分けると良いでしょう。
②秋採用を受ける
就活がどうしてもうまくいかず、持ち駒が少なくなり新たにエントリーできる企業も見つからないのであれば、秋採用を視野に入れてみましょう。
企業によっては欠員などが出たことにより、10月以降に秋採用を実施するところもあります。まだまだ挑戦できる機会は残されていることも多いです。
通常の春夏採用に比べて企業数が少ないことや、秋に就活をすることによって「なぜこの時期に就活をしているのか」という質問に答える必要があるため、春夏採用以上に対策は綿密に進めてくださいね。
秋採用の時期には最初にあなたが企業研究をしたときよりも、企業の決算が半期か1期進んでいることが多いです。そのため、最新の決算情報などの開示状況を踏まえた一段深い企業研究をしておきましょう。
また、春の時点よりあなたのスキルがあがっていたり、知識が増えているならば、春から秋の間の取り組みを面接で伝えられると良いですね。
③大学のキャリアセンターや就職エージェントを利用する
就活は自分自身と向き合い進めることが多いかと思います。しかし独りよがりの考えになっていたりするなど視野が狭くなりがちです。さらに自分では自分の弱点が見つけづらいもの。
そんなときは大学のキャリアセンターや就職エージェントのキャリアアドバイザーなど第三者に相談をすることがおすすめです。客観的な意見を聞くことで、就活がうまくいかない理由が見えてきます。
おすすめの就職エージェント
番外編! 学生別の就活がうまくいかない苦労と対策
上記で解説した、就活がうまくいかない原因12選以外にもさまざまな原因があるかと思います。
ここでは番外編として理系学生と女子学生にフォーカスし、就活がうまくいかない苦労とその対策について紹介します。理系学生と女子学生にとって身に覚えのある苦労も多いかと思うため、ぜひ対策を参考にしてくださいね。
理系学生
理系学生は大学で学んできたことが仕事に直結することも多いです。しかし、研究や論文提出が就活の時期と重なることもあり、スケジュール調整が原因で就活がうまくいかないと感じることもあるでしょう。
そんな理系学生は、就活も研究もどちらも早めから準備をしておき、余裕を持ったスケジュール調整をおこなってください。また、理系学生だからといって理系職種だけに絞らず選択の幅を広げるためにも文系職種も視野に入れてみましょう。
さらに、理系学生ならではの特権でもある学校推薦や教授推薦、後付け推薦などの活用もして効率的な就活を進められるようにすることも一つの手段です。
就活における推薦の種類
- 学校推薦:学校が企業からの求人を受けて推薦する形式
- 教授推薦:研究室や就職担当の教授が推薦状を書く応募形式
- 後付け推薦:自由応募で選考に進んだあと企業から推薦状の提出を求められる形式
理系女子で就職先選びに悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。理系女子が活かせる強みもまとめています。
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理系女子の就職におすすめの業界30選 |90の大手企業と選考を解説
理系女子の就職におすすめの業界は、メーカー、金融、サービス・インフラ、ソフトウェアです。企業選びの際は、育児取得率や残業時間、女性管理職の比率などをチェックしましょう。キャリアコンサルタントや社労士の意見も交えて解説しています。
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理系学生が推薦を使う際の注意点としては、推薦の種類にもよりますが、なかなか辞退をすることが難しい状況になることが多いということです。
辞退が難しくなるということを勘案して、推薦を受ける前に自分の自己分析を綿密におこない自信の適性を把握してください。
女子学生
昨今の企業活動においてダイバーシティを推進しており、女性管理職の活用や障害者雇用の拡大を積極的におこなっています。今時男性だから、女性だからといった仕切りはないはずです。
しかし企業によっては、女子学生には具体的な業務内容や昇進の話ではなく、時短勤務や育休などのアピールばかりをする企業が存在するのも事実です。
日本経済新聞の調査によると、就活中にジェンダーバイアスを感じたことがある女子学生は23.7%です。
ジェンダーバイアスとは?
「男らしさ」「女らしさ」などの 男女の役割に関する固定的な観念や、それにもとづく差別・偏見・行動などを指す
就活中にジェンダーバイアスを感じたことがあるか | 割合 |
---|---|
はい | 23.7% |
いいえ | 57.4% |
どちらともいえない | 18.9% |
ジェンダーバイアスを感じた点
- 採用や配属、昇進に男女差がある
- 出産後の子育ては女性がするものとの意識を感じた
- 出産や結婚で女性は仕事を辞めるものとの意識を感じた
ジェンダーバイアスにより就活がうまくいかないと感じる際は、以下の点を積極的にチェックして選考を受ける企業を探してみましょう。
企業選択する際にチェックする項目の例
- 女性の比率が一定以上あるか
- 育児休暇の取得率が高いか
- 女性ならではの福利厚生の有無
- 企業の認定マークの有無を確認する(くるみん・えるぼしなど)
くるみんとは?
育児環境が整っていると厚生労働省が認めた企業に送られるマーク
えるぼしとは?
女性活躍が推進されていると厚生労働省が認めた企業に送られるマーク
- 「女性だから」と昇進が遅いような企業はなるべく避けたいのですが、こうした企業を見極める方法を教えてください。
厚生労働省の認定や企業の発信する情報を注意深く見る
厚生労働省が推進している女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」を受けている企業を中心に探してみると良いでしょう。昇進などは組織の内部事情に関することのため、こういった認定以外の方法で明確に見極めることは少し難しいかもしれません。
とはいえ、見極めのヒントになる情報を注意深く見つけることは可能です。たとえば会社のHPに掲載されている情報と、その会社から発信されているIR情報やマーケティング情報などから、女性の活躍に関する会社の考え方や実態を注意深く観察することはできます。
またHPに掲載されている社員の男女比率、女性役員や管理職の情報、OG・OB訪問から知ることができる場合もあります。
就活がうまくいかないときにやりがちな3つの失敗パターン
就活がうまくいかないときにやりがちな3つの失敗パターン
- やみくもにエントリーする
- 周囲を断ち切って1人で就活する
- 就活を辞めてしまう
就活がうまくいかないと自暴自棄になったり、ひどく落ち込んでしまう人も少なくありません。そういった反応は自分のメンタル面にもさらなる悪影響を及ぼすだけでなく、就活もますますうまくいかなくなってしまう危険性が高まります。
今から解説する就活がうまくいかないときにやりがちな3つの失敗パターンを参考に、自分の行動がこれらに当てはまっていないか確認していきましょう。
①やみくもにエントリーする
就活がうまくいかない焦りから、むやみやたらに企業にエントリーをしたり選考を受けても状況は好転しません。
やみくもにエントリーすることなく、まずは自分の就活がうまくいかない理由や原因と向き合い、改善すべき点を押さえることが大切です。
深く考えずに企業にエントリーすることによって、興味があまり持ていない企業だからこそ対策がおろそかになり、志望理由などもブレがちになるため余計に選考が突破できなくなる危険性が高まってしまいますよ。
やみくもにエントリーするのではなく、もし実際に内定をもらったらその会社で働きたいと思えるかを意識してエントリーしましょう。
もちろんエントリー数を増やすメリットも大きいですが、その会社のことをきちんと知ろうともせずにエントリーするのはあまり意味がありません。まずその会社のことをできる限り知る努力ができるかどうか、これも就活のマナーの一つですよ。
②周囲を断ち切って1人で就活する
就活がうまくいかない状況を人に知られたくないからといって、1人で黙々と就活を進めてしまうこともやりがちな失敗パターンともいえます。
周囲を断ち切って1人で就活をしてしまうと、得られる就活情報が少なくなるだけでなく、面接練習などひとりでは進められない就活対策が出てきた際に余計にうまくいかなくなってしまいます。
また、ひとりで悩んで就活が進まなくなってしまい、悪循環に陥ってしまいますよ。
- 周囲を断ち切らずに就活をしたほうが良いとは言え、周囲はもう就活を終え始めています。どうしたら良いですか?
大学のキャリアセンターや就活アドバイザー、キャリアコンサルタントなどに相談しよう
周囲の範囲という枠組みを改めて考えてみましょう。就活については、自分の身の回りの人間関係だけではなく、就活の専門家のサポートを得ることもできますよ。
そのため大学のキャリアセンターや就活アドバイザー、キャリアコンサルタントなどに相談してみましょう。
そうすることで、自分の知っている「周囲」の範囲を広げることができます。相談をしたいと悩むようであれば、専門家を頼ってみてくださいね。
③就活を辞めてしまう
大学院に進学をするなど前向きな理由ならともかく、今目の前の現実を受け止めたくないといった理由で就活をやめてしまうと、多くの場合後悔する原因となります。
新卒就活はポテンシャル採用であることが多く、就職できる企業の幅は非常に広いです。しかし既卒になったり一度フリーターなどになってしまうと、就職がしたいと思ったときに職歴や就職をしていない理由を問われることも多く、就職が今よりも難しく厳しいものとなってしまい後悔してしまいます。
自分にとって何が最優先なのかを考え、一時の感情で状況判断を下すのではなく冷静に状況を整理していきましょう。
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就活がうまくいかないときでも焦らずできることに集中して内定をつかもう!
ここまで解説したとおり、就活がうまくいかないと感じてもあなた自身が否定されているわけではありません。就活がうまくいかない原因を整理して、それぞれの状況に合った対策をしていきましょう。
多くの学生にとって就活は初めての経験であり、うまくいかないと感じるのも当たり前ともいえます。自分で対策をするだけではどうしてもうまくいかないときもあるかもしれません。そんなときは第三者に頼ってみることも現状打破をする一つの方法です。
今回解説した就活がうまくいかない人向けの対策を押さえて、落ち着いて就活を進めて希望の内定をつかみましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る就活がうまくいかないときはやり方を見直してみよう
中長期的に見れば、人口が減る日本で若年労働力は貴重な戦力です。そういった意味では、一時的に就活がうまくいかないことはそれほど心配にはおよびません。しかし、見方を変えればそのような環境下でもうまくいかないのであれば、自分が気づけていない理由が何かあるのかもしれません。まず就活がうまくいかない理由や原因に気づくことが重要です。
多くの場合、個々の能力には大きな差はなく、うまくいかないのは単に就活のやり方を間違えているだけにすぎません。自分自身の気質や性格を直すのは難しいですが、就活のやり方ならすぐ改善できるはずです。一度立ち止まって自分の就活中の発言と行動を見直しましょう。
就活がうまくいかないのは個人の能力の問題ではない
就活をうまく進めるための突破口が見つからない場合は、志望企業の社員になったつもりで考えてみましょう。
たとえば私は以前小売業界で採用をしていたことがありますが、ある応募者の学生が「お客目線でのライバル企業のリサーチ」をしてきました。競合他社の5店舗のレポートを持ってきてくれたのですが、内容以前にその労力と当事者意識に役員が感動し、ほぼその場で内々定の雰囲気になったことがあります。最終的にその学生は数十億の責任数値を持つバイヤーとして活躍することになりました。そんな事例もヒントにしてみてください。
繰り返しになりますが就活がうまくいかないのは、個々人の能力ではなく就活のやり方が原因であることが多いです。焦らず適切な対策をすることで、志望企業の内定を目指していきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細