この記事のまとめ
- 仕事を覚えられない8つの原因を知れば対策ができる
- 仕事を覚えられない状況を解決する方法11選を解説
- 仕事を覚えられない時は環境を変える方法も有効
就職後、業務をこなしていく中で、仕事を思うように覚えられない人もいるのではないでしょうか。「業務内容を説明されても覚えられない」「何度も同じミスをして上司に叱られる」といった状態が続くと、仕事をするのが億劫になってしまいますよね。
仕事を覚えられない原因は人によってさまざまで、解決方法も変わります。仕事が覚えられない状況を放置してしまうと、いつまで経っても結果を出せないため、早めに自分に合った対応策を見つけなければいけません。
この記事では、キャリアアドバイザーの小峰さん、永田さん、柴田さん、社労士の涌井さんとともに、仕事が覚えられない原因や状況を打開できる解決方法などを解説していくので、参考にしてください。
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仕事が覚えられない原因を適切に分析できれば現状を打開できる
仕事が覚えられない状況が続いてしまうと徐々に自信を失って、日々の業務に前向きな気持ちで取り組めなくなってしまいます。また、仕事を覚えられないと結果を出すのも難しくなるため、将来のキャリアにも影響が出る恐れがあります。
記事では、最初に仕事が覚えられない原因や仕事を苦手に感じる人の特徴を解説するので、なぜ仕事を覚えられないのか理解することができます。その後、仕事を覚えるための解決方法11選を紹介するので、自分に合った方法を見つけ、ストレスのない会社生活を送りましょう。
また業務で工夫する点以外に、環境を変える方法や仕事が覚えられない原因となる障害についても解説するので、仕事が覚えられず困っている人は参考にしてください。
30秒でチェック! まずは志望業界との相性を確認してみよう
就活をする際に、興味のある業界や職種が自分に合っているのかと不安になりますよね。
そこで活用したいのが「業界マッチ度診断」です。簡単な質問に答えるだけで志望業界や職種との相性がわかります。志望する仕事で求められるスキルや知識、就活のコツも合わせて確認して理想のキャリアに近づきましょう。
多くの人が仕事を覚えられるか不安に思っている
ランキング | 不安になる原因 | 人数 |
---|---|---|
1位 | 職場の人間関係・雰囲気 | 417人 |
2位 | 仕事をこなせるか | 51人 |
3位 | スキルが見合っているか | 13人 |
4位 | 質問しやすい環境か | 8人 |
5位 | 社風・独自のルールがわからない | 6人 |
同率5位 | ハラスメントがないか | 6人 |
7位 | 求人内容と実情に違いがないか | 5人 |
仕事を覚えられないと、「自分だけ能力が劣っているのではないか」とネガティブな思考になるかもしれません。しかし、仕事が覚えられない悩みを多くの人が抱えているので、必要以上に不安になることではありません。
ビスヒッツが社会人の男女500人にアンケートを取った新しい職場で不安になることによると、「仕事をこなせるか不安」と答えた人が51人で第2位となっています。この結果から、仕事が覚えられないことに対して不安を持っている人が多くいるのがわかりますね。
このように、仕事を覚えられないことに不安を抱いている人はあなた以外にも多くいて、自分だけが不安になっているわけではないので安心してくださいね。
「仕事を覚えられないかも」と不安になる気持ちはとてもよくわかります。初めての環境・人・ツールなどを使いこなしていくためには、知識や手順を覚えることに加えて、慣れることが必要です。
人間はいきなり慣れることはできないので、一定程度の時間が必要です。「初めての職場で早く役に立ちたい」という思いが強いほど不安は大きくなるかもしれませんね。
仕事が覚えられず、働きたくない……と悩む人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントがその悩みに回答しています。新卒向けの回答になっていますが、既卒・第二新卒も考え方が参考になるので、ぜひチェックしてください。
外的要因も大きい? 仕事が覚えられない原因8選
外的要因も大きい? 仕事が覚えられない原因8選
- 今の企業に入社してから日が浅い
- 振られる業務量が多すぎる
- 会社の教育体制が整っていない
- ハラスメント行為が横行している
- 会社の人と良好な関係を築けていない
- メモを活用できていない
- 模範となる人が職場にいない
- やりたいことや興味のある業務ができていない
仕事が覚えられないのは自分が原因と考える人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。あなたが勤めている職場に原因があるケースもあるので、なぜこのような状況になったのか、冷静に分析する必要があります。
ここからは、仕事が覚えられない原因を8つ解説するので、当てはまるものがないか探してみてください。
①今の企業に入社してから日が浅い
入社してからまだ日が浅い人は、仕事が覚えられないと考えるのは早いといえます。なぜなら、入社して数カ月は研修期間となっているケースが多く、企業側も仕事を覚える期間と考えているからです。
入社してからすぐに仕事を完璧に覚えられる人はいないので、思い詰める必要はありません。この時期は任された仕事を一つひとつ丁寧に覚えることに集中してください。
- 同じ入社日数でもどんどん吸収している同期もいますが、やはり自分は覚えが悪いのでしょうか?
客観的に分析できているということをポジティブに捉えよう
確かに仕事を早くテキパキこなすことが得意な人もいて、上司などから相対的に評価されたときに劣等感を感じてしまうこともあると思います。
もし、自分で「物覚えが悪い」「要領良くできない」という自覚があるのであれば、それはすでに工夫して乗り越えられるという気づきを得ているといっても良いのではないでしょうか。
中には叱られても気づかずに気持ちだけ落ち込んで、仕事を辞めざるをえない状況になってしまう人もいるので、そういった点から見ると、すでにそのことに気づいているのであれば幸運なのかもしれません。
まずは、自分ならどうやって工夫してやれるかということを考え、アクションを起こしてみましょう。
②振られる業務量が多すぎる
業務量が多く、一つひとつの業務に時間を割けない場合は、仕事を覚えるのが難しくなります。なぜなら、記憶を定着させるには頭を整理する時間が必要だからです。
業務量が多すぎると、目の前の仕事をこなすことに必死になり、振り返りをする時間ができません。また、日頃からメモを取っていても、情報が多すぎて整理をするのが難しくなるなどのデメリットもあります。
③会社の教育体制が整っていない
会社の研修制度や仕事のマニュアルが整備されていないと、仕事を効率的に覚えるのが難しくなります。なぜなら、研修は仕事で必要な基本知識を学ぶ期間で、マニュアルは仕事を進めていくうえで重要な下地となるからです。
教育体制が整っていないと、業界に必要な知識や仕事の進め方などをすべて自主的に学んでいく必要があるので、必然的に自分で勉強する内容も増えてしまいます。常に「このやり方でいいのかな?」と不安を感じながら仕事をしていくため、心身ともに疲れてしまう環境となります。
教育体制が整っていない会社の特徴として、創立して間もない会社が挙げられます。
新しい会社は環境の整備をしている最中で、どのような教育を従業員に施すべきかを見極められておらず、その結果教育制度が不十分なことがあります。
また、利益があまり出せていない会社も、従業員教育に費やす時間やコストが捻出できないので教育体制を整えることができません。
その業界、本当に合ってる?
受ける前に相性診断でチェックしよう
既卒や第二新卒だからこそ、自分に本当に合っている業界や職種がわからない人も多いです。相性が合わないのに気づかず就職してしまうとミスマッチで悩むことも。
そこでおすすめなのが「業界職種マッチ度診断」です。たったの30秒で、あなたが志望する業界や職種との相性ががわかります。 志望している業界や職種を受けるべきかチェックしましょう。
④ハラスメント行為が横行している
仕事に関係ないところで、上司や同僚から嫌がらせをされてしまい業務に集中できなくなってしまうケースもあります。ハラスメント行為を受けると精神的なダメージも大きくなり、仕事どころではなくなってしまうのです。
主なハラスメントの種類
- パワーハラスメント
→職務上の地位の優位性を利用して、精神的・身体的苦痛を与える行為 - セクシャルハラスメント
→性的な嫌がらせをする行為 - アルコールハラスメント
→飲酒を強要する行為 - リストラハラスメント
→自主退職に無理矢理追い込む行為
ハラスメント行為が横行している会社は雰囲気が悪く、質問などもしづらい環境のため、仕事を覚えにくいといえます。
- 会社でハラスメント行為を受けないためには、どのような対策が必要ですか?
会社のハラスメント対応ルールを事前に理解しておこう
まず、ハラスメント対応について会社のルールをしっかり調べておくことが重要です。
何をハラスメントとして定義しているのか、ハラスメント行為を受けたときの相談窓口はどこなのか、相談するときにあると良いものは何か(メモなど)、といったことを理解しておきましょう。
上司や同僚は選べないので、もし自分が精神的な苦痛を感じたときは、迷わず窓口へ相談することが大切だと思います。
⑤会社の人と良好な関係を築けていない
会社の上司や同僚と相性が良好ではなく、距離がある場合は仕事を覚えるのに支障が出やすくなります。関係が良くないと業務の相談や質問がしにくくなり、結果として効率良く仕事を覚えられなくなるからです。
会社の人と距離ができてしまう主な原因
- 仕事のやり方や価値観が違う
- 話が合わないから日頃から会話をしない
- 会社の飲み会やプライベートでの交流がない
- 業務のことで口論になってしまった経験がある
上記のような理由で距離ができてしまうと、自分から話しかけるのも難しくなります。相手から話しかけてくる可能性も低いため、周りに頼れず一人で仕事を背負いこむリスクが高くなってしまうのです。
社内の人と距離ができてしまうのは、「自分から積極的に話しかけない」ということも要因としてあると思います。
周囲の人に興味関心を持たないままでは距離は縮まらないので、まずは自分から近づいていこうとすることが大事です。
⑥メモを活用できていない
研修期間や新しい仕事を教えてもらう際にメモを取る人は多いものの、メモをするだけで終わる人は珍しくありません。ただメモをしたら業務内容を理解できるわけではなく、メモした内容を活用していかなければ意味がありません。
メモを活用できない原因としては、読み返しにくい状態で書いていたり、書いたメモ帳をいつの間にか持ってこなくなることが挙げられます。メモは研修のためだけに取る存在となり、活用するという選択肢がなくなってしまっているのです。
⑦模範となる人が職場にいない
近くに仕事ができる人、すなわち模範となる人がいないと仕事を覚えるのに苦労します。近くにお手本となる人がいないと、その人のマネをしたり、アドバイスを求めたりすることができず、仕事を覚えるのに時間がかかってしまうからです。
仕事は1人で進めるよりも、周りと協力できた方が効率的に業務へ取り組めるので、職場にお手本となる人がいるのは、仕事を覚えるうえでとても重要といえます。
⑧やりたいことや興味のある業務ができていない
仕事に対して興味がないと、覚えようというモチベーションも上がりません。配属された部署の業務が自分にとって興味のないものだと、自ら学習しようとする意欲を湧かせるのは難しいものです。
興味のない仕事をやらされてしまう例
- 営業職を希望したのに事務系の部署に配属された
- 新規事業を担当したかったのに既存事業の管理を任された
- 野球用品を希望したのににサッカー用品の販売を任された
仕事へのモチベーションが低いと業務を覚えるのに支障が出るだけでなく、ミスもしやすくなるため、仕事で結果を出すのが難しくなるデメリットも出てきます。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る入社したての頃は仕事を覚えられないと感じやすい
仕事が覚えられない原因にはさまざまなものがありますが、私がこれまで相談を受けてきて一番多いと感じたのは「今の企業に入社してから日が浅い」です。
新卒で就職した場合、初めて「学業」を離れ「仕事」に携わります。
学業はこれまで積み重ねたことが環境を変えても直結していきます。中学までで得られた知識をベースに高校の授業を理解でき、大学に入学しても同じようにこれまで学んだことが役立ちます。
しかし、就職すると大きく状況が変わります。仕事となると、使う日本語の種類も変われば(敬語中心の生活になる)、評価されるポイントも「プロセスのみでもOK」から「成果のみ」に変わります。
だからこそ、最初は誰でも戸惑い、思ったように仕事を覚えられないのです。
仕事に慣れてくれば効率良く覚えられるようになる
会社や社会のボキャブラリーや習慣に慣れ、業務をこなしていくと、誰でも時間の経過とともに「覚えられない」と思っていたことでもすぐに頭に入るようになります。
英語の勉強を始めた時に、「アルファベットのスペルがなぜそのようにつづられるのかわからない」と思っていたのが、ある程度単語を覚えると音声を聞いただけでさっと書けるようになるのと同じです。
仕事は「慣れていない」時期を超えれば誰でもすぐ覚えられるようになるので、安易に「この仕事には向いていないのかも」などと考えないようにしましょう。
いくつ当てはまる? 仕事が覚えられない人の特徴8選
いくつ当てはまる? 仕事が覚えられない人の特徴8選
仕事が覚えられないのはその人自身の性格や行動に問題があるケースもあります。自身の問題点に気付けないと、自分に合った解決策も見つけられないため、早めに原因を分析する必要が出てきます。
ここからは、仕事を覚えられない人の特徴を紹介していくので、当てはまるものがないか確認して、原因を一緒に分析していきましょう。
たった30秒であなたが受けないほうがいい業界がわかります
「転職してもうまくいかなかたらどうしよう」「次の職場が合わなかったらどうしよう」と、既卒や第二新卒だからこそ、キャリアでの悩みはつきものです。
そこで活用したいのが「業界職種マッチ度診断」。簡単な質問に答えるだけであなたが志望する仕事との相性がわかります。
応募してから後悔しないためにも、必ず診断しましょう。
①自分から質問をしない
仕事をしていくにあたり、わからない業務や疑問点が出てくるのは誰にでもあることです。
仕事を覚えられない人は自分からあまり質問をする習慣がなく、わからない業務を放置するケースがあります。質問をしない状況が続いてしまうと、わからない業務が溜まっていき悪循環が生まれます。
相手から教えてくれるのを待つような受け身の姿勢でいると、その場で質問して解決できる業務も解決できなくなるので、仕事を覚えるのに時間がかかってしまうのです。
わからないところを放置してしまうと業務が滞り、仕事が遅くなってしまうこともあります。以下の記事では仕事が遅い悩みを改善するポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事が遅い人は3つのタイプに分けられる! 悩みに添う対処法を解説
②コミュニケーションを取らない
多くの仕事は1人ではなく周りの人と協力して進めていく必要があります。そのため、社内の人と日頃からコミュニケーションを取っておき、良好な関係を築いておくのは必要不可欠です。
コミュニケーションを取っていかないと、相手が考えていることがわからないだけでなく、自分の考えも伝えられないため、業務を覚えていくうえで支障が出てくるのです。
たとえば、接客のアルバイトをしている時にわからない業務が出てきたとします。ここで、普段から仲良くしている先輩と、全く話したことがない社員がいたら、慣れ親しんだ先輩に質問しますよね。
つまり、普段から多くの人とコミュニケーションを取らないと、質問しやすい環境を作れないのです。
逆に、日頃からコミュニケーションを取れている人は、周りと協力して業務を進めていけるため、効率良く仕事を覚えられます。
仕事というのは、マニュアルなどにある程度の要領が記載されていると思いますが、そこにすべてのケースや細かいことまで記載されていることはあまりありません。
仕事を覚えるということは、どんなときもその仕事を1人で完遂できる状態になることです。
記載のないことにも対応できる応用力を身に付けるためには、上司や同僚とコミュニケーションを取り、そのたびに大事な考え方や視点を学んでいく必要があります。
コミュニケーション能力とは何か、どんな言葉で言い換えできるのかこちらで詳しく解説しています。新卒向けにコミュニケーション能力の自己PR法を解説している記事になりますが、コミュニケーション能力について深く理解できるので参考にしてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
③メモを取らない・取り方が悪い
人の記憶力には個人差がありますが、言われた内容を一度に全て覚えられる人は多くありません。そのため、言われた内容を忘れないためにメモを取るのはとても重要になります。
メモをしない人の特徴は、「誰かに聞けばなんとかなるだろう」「また聞けば教えてくれるだろう」という「〇〇だろう思考」があるように思います。
責任感が弱い人に見られがちな傾向です。その場でメモを取れなくても、きちんと後から復習することが大切です。
また、メモを取っていたとしても、取り方が悪いと結果として仕事を覚えられないことにつながります。
仕事を覚えられない人のメモの特徴
- 要点がつかめていない
→どこの部分が重要なのかを洗い出せていない - 読みづらい
→字が汚い、文字が小さい、文字色がすべて単色、余白がない - 日付が書いていない
→いつメモしたのかわからない、いつ時点の情報なのかわからない
上記のようになっていると、見返すまでに時間がかかるだけでなく、メモをした内容がわからないので、結果仕事を理解していない状態となってしまいます。
④自己肯定感が低い
仕事で実績や結果が出せていない人は、自己肯定感が低くなりやすく、自分の能力に自信を持てない傾向にあります。
「自分には仕事の才能がない」「頑張っても無駄」とネガティブに考えてしまうため、前向きに仕事へ取り組めず、モチベーションも低くなりがちです。
失敗したときは気持ちを上手く切り替えられず悩み続けてしまい、仕事を覚えるのに時間がかかってしまう人は多くいます。
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⑤仕事の振り返りをしない
仕事を覚えられない人は、業務が終わった後にその日の業務で良かった点や課題点を洗い出す振り返りをしない傾向にあります。振り返りをしないと、業務の改善点がわからず、次の業務でまた同じ失敗をする可能性が高くなります。
仕事を正確に覚えられずミスをしてしまうのは、誰にでも起こりえるものです。しかし、振り返りをせず何度も同じ失敗をすると、周りからの信頼を失うため、注意しなければいけません。
- 仕事の振り返りをする重要性がイマイチわかりません。なぜ、日々の業務を振り返る必要があるのでしょうか?
振り返りをしないと自分の課題に気づけず成長できない
どんな場合でも仕事を1人で完遂ができる状態になったとき、「仕事を覚えた」といえます。
ただ単に作業に慣れるだけでなく、どんなケースにおいても自分で臨機応変に考え、適応していく力が必要になります。
そのためにはその仕事をやってみて、良かったことは継続し、課題については対策を考え、修正していくことがとても大切です。
何が良かったか、何が課題だったのか、という観点を抽出し整理することが必要であり、その機会として振り返りをおこなうことが重要になります。
⑥仕事に必要な知識の勉強をしない
業界や職種で必要とされている知識が不足していると、仕事を覚えるのが難しくなります。
たとえば、システムエンジニアの人が業務に必要なプログラミング言語を覚えていないと、そもそも仕事が進みませんよね。システムを作るために新しい言語を覚える必要が出てきたら、自主的に勉強していかなければいけません。
自主的に勉強ができない人は、仕事を覚えるために必要な知識を得られないため、いつまで経っても仕事を覚えることができないのです。
システムエンジニアの仕事内容は以下の記事で詳しく解説しているので、志望している人は確認しましょう。
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
エンジニアの業務内容についてはこちらで詳しく解説しているので、気になる人は読んでみてください。
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
⑦1人ですべてを背負いこんでしまう
責任感が強い人にありがちですが、振られた仕事をすべて自分だけの力でやろうとする人は、仕事を覚えるのに時間がかかる傾向にあります。
「迷惑をかけてはいけない」という気持ちから、仕事の問題を全て自分だけで解決しようとするので、視野が狭くなってしまうのです。周りに頼る選択肢を持てないため、必要なアドバイスなどを受けられず、結果仕事を覚えるのに時間がかかってしまいます。
責任感が強い人の特徴はこちらで詳しく解説しています。新卒の自己PRに関する記事であるものの、仕事で責任感がどう活きるのかも説明しているので、既卒・第二新卒の人も参考になりますよ。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
⑧生活習慣が乱れている
日々の生活習慣が乱れている人は、仕事に集中できる環境が整えられず、結果仕事を覚えるのに時間を要してしまうケースがあります。
生活習慣が乱れている人の例
- 寝る時間が遅く睡眠時間が少ない
- お酒の大量摂取から二日酔いになる
- 暴飲暴食をしている
- 運動をする習慣がない
上記のような生活習慣になっている人は体調を崩しやすく、仕事に集中できなくなります。特に睡眠不足は記憶を整理する能力を低下させるため、仕事を覚えられにくくなってしまうので注意が必要です。
生活習慣の乱れはさまざまな形で仕事に影響を及ぼしますが、特に睡眠不足には気を付けてください。集中力や判断力を低下させ、ミスやトラブルに直結します。
また、そのような事態がストレスを感じやすくもさせるので、働くうえで睡眠時間の確保は必須です。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る自分の内面にも目を向けてみよう
「どれだけ注意しても忘れてしまう」といった「忘れっぽさ」という自分の内面に問題がある場合もあります。
周囲から見て、もしくは自分から見て仕事に影響が出るほど酷い場合にはADHD(注意欠陥/多動性障害)やLD(学習障害)の可能性も考えましょう。
ドラマ化された「リエゾン」という漫画を知っていますか。発達障害を持った精神科の研修医の話ですが、主人公は忘れっぽく、仕事をこなすことに精一杯で、工夫しながら日々奮闘していく様子が描かれています。
私も好きな話なのですが、やはり自分の性格やパーソナリティにかかわることであれば、いくら他者のようになろうと思っても難しい場合がありますね。
自分の特性を受け入れることで状況が変わる可能性もある
そういった場合はクリニックなどを受診し診断してもらうのがおすすめです。自分の現状を受け入れることができるようになれば、仕事のやり方も変化してくるかもしれません。
障害があるからといって恥ずべきことではないと思います。近年では周囲の理解も深まってきているので、あまりに悩みが消えないようであれば、そのような視点からも一度考えてみると良いかもしれません。
気になる業界との相性を診断して迷いを解消しよう!
「憧れでこの業界を受けても大丈夫かな」「挑戦してみたいけど合わなかったらどうしよう」と悩んだら、「業界マッチ度診断」を活用しましょう。
簡単な質問に答えるだけであなたが気になる業界や職種との相性がわかります。志望業界と職種の全貌がわかる図解付きなので、業界研究まで一気に進めましょう。
状況を打開する方法は? 仕事が覚えられない時の解決策11選
状況を打開する方法は? 仕事が覚えられない時の解決策11選
仕事が覚えられない原因は人によってさまざまであるため、解決方法も人によって変わります。細かい部分を直すだけで解決する人もいれば、仕事の取り組み方を大きく変える必要がある人もいます。
ここからは、仕事が覚えられないときの解決策を解説していくので、やっていないことがあったら実践してみてください。
こちらの記事では仕事を早く覚えるコツを詳しくまとめています。併せて参考にしてみてください。
関連記事
特徴10選|仕事を覚えるのが早い人になる8つのポイントを解説
新卒として働くとき、なるべく早く仕事を覚えて即戦力になりたいという人も多いでしょう。この記事では、仕事を覚えるのが早い人の特徴やなり方をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。自分にない点を理解して、すぐに実践してみましょう。
記事を読む
①メモを取って業務に活用する
仕事を効率的に覚えるにあたりメモを取るのは重要であるものの、メモを取るだけでは業務に活かせません。業務に活きるメモの取り方は以下の通りです。
仕事に活用できるメモの取り方
- タイトルと日付を記載する
→何の業務のメモなのか、いつ教わった内容なのか一目でわかるようにする - 大事なことだけメモをする
→「仕事の目的」「業務の手順」「注意するポイント」など、業務に直接関係あるところだけメモをする - 重要な部分は文字色を変える
→どの話が重要なのかすぐわかるように、重要な点の部分は色を変える。いろいろな色を使うと逆に見づらくなるので、使う色は2〜3色までにする - 余白をしっかり取る
→余白部分には、アイデアを書き足したり、後日調べた情報を追加できたりするため、メモの内容をブラッシュアップさせることができる
上記の点を意識してメモを取れば、重要な情報を整理できるだけでなく、見返すときも読みやすくなるのでぜひ実践してみてください。
仕事を効率的に覚えるメモの取り方としては「キーワード+図解」を意識していくと良いと思います。
マニュアルのような文章ではなく、キーワードだけ書いて、矢印でつないでいったり、図形で囲ったりして、図解としてメモしていくイメージですね。
こうすることにより後で見たときもわかりやすくなり、論理的思考力も鍛えられますよ。
②始業前に仕事の優先順位を整理する
始業前に自分がやらなければいけない業務について整理するクセをつけましょう。
納期が迫っているものとまだ先のもの、緊急性の高いタスクと低いタスクを整理することで、その日にやらなければいけない仕事が明確になります。
仕事の優先順位をつけないと、本来やらなくても良い業務をやろうとする恐れがあり、それが原因で必要以上に仕事量が多くなるケースがあります。
仕事量が増えると一つの仕事に割ける時間が減ってしまい、仕事を覚えにくい環境につながるので、必ず優先順位を決めてから業務に取り掛かるようにしましょう。
③わからないことはすぐに質問する
業務を任される際は事前に説明をされますが、一度の説明で業務内容を全て把握するのは難しいので、都度わからない部分は質問することが大切です。
質問するのはとても勇気がいりますが、間違った認識のまま業務を進めてしまうとミスにつながるだけでなく、仕事を覚えるのにも時間を要してしまうので、質問はなるべく早めにしてください。
上司からしても、質問せずにミスをされるより質問して効率良く仕事を進めてほしいと考えているはずなので、臆せず質問して大丈夫です。
質問する際は、相手に「今お時間よろしいでしょうか」と聞いてからにしてください。相手も忙しいときがあるので、気遣いは忘れないようにしましょう。
- 仕事の質問をする時、相手にわかりやすく説明するには何を意識すべきですか?
5W1Hを意識して説明してみよう
質問しようとしている内容について、5W1Hを意識しながら詳しく説明するようにしましょう。
特に以下は整理してください。
・どのような状況でその疑問がわいてきたのか
・自分なりの理解はどのようなものなのか
質問に答える人も、どのような状況でその疑問を持ったのかわからないと、答えようがありません。
また、その内容に関して、どの程度まで理解できているのかを確認するのは大切です。
全く白紙の状態でわからないのか、ある程度までわかっているけれどポイントやコツを掴めないだけなのか、その違いを伝えるだけで回答は大きく変わってきます。
5W1Hとは
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の英単語の頭文字
④仕事終わりに必ず振り返りをする
仕事が終わった時に、その日にあったことを振り返る時間を作れば、記憶が鮮明なときに反省点を洗い出せるので仕事を覚えやすくなります。
具体的には以下のような流れで振り返りをしてみてください。
仕事を覚えるための振り返り方法
- その日にやった業務をすべて書く
- 業務の中でうまくいかなかった部分を思い出す
- なぜうまくいかなかったのか原因を考える
- 次うまくやるために必要な対策を考える
- 対策が思いつかないときはメモをして次の日に質問できる状態にする
上記のように振り返りをしていけば、業務が上手くいかない原因を早く解決できて、仕事を覚えることにもつながります。
仕事の振り返りをする際は、誰かに意見を聞くと良いかもしれません。
1人でずっと考えていても、それが間違ったやり方だとまたミスを繰り返しかねないので、第三者にフィードバックをもらいながらその都度確認していくと良いでしょう。
⑤業務を1日に1つは必ず覚えると決める
仕事を短期間で完璧に覚えるのは難しいので、少し気持ちを楽にして1日1つの業務を覚えていくことを意識してみてください。すべてを完璧に覚えようとすると気持ちに余裕がなくなり、覚えられない自分を責めてしまうことにつながるからです。
「今日は営業資料の作成方法を覚える」「明日は電話の取り次ぎについて覚える」といったように、1日1つ業務を覚えることに集中できれば、着実に成長していけます。
1日単位でみたら些細なことかもしれませんが、1週間であれば5個、1カ月であれば20個ほどの業務を覚えていけるので、とても効率的な方法です。
1つの業務を覚えられたときは、「昨日の自分より成長できた」とポジティブに考え、仕事に取り組んでいくと良いですよ。
⑥上司や同僚にアドバイスを求める
仕事を覚えるには1人で考えるのではなく、周りの力も借りた方が効率的です。上司や同僚など、近くに結果を出している人がいるなら、その人に仕事のやり方などアドバイスを求めてみてください。
アドバイスを求める具体例
・申請の業務がなかなか覚えられないのですが、△△さんはどのような手段で覚えましたか?
・△△さんは仕事を効率的に進めるうえでどんなところを意識していますか?
他の人にアドバイスを求めると、自分が今まで考えていなかったような取り組みを知れる可能性があるので、積極的にアドバイスをもらうようにしてください。
⑦業務にかかわることを勉強する
業務に必要な知識が不足していると感じる場合は、自主的に学ぶ習慣をつけていくことが大切です。自己研鑽をして仕事を覚える努力をすれば、業務に活かすことができるからです。
自己研鑽の例
- ビジネス書や新聞を読んでみる
- 仕事ができる人に話を聞いてみる
- 仕事に役立つ資格の勉強をする
- 先輩社員の営業に同行してみる
- 最新のツールについて勉強してみる
プライベートの時間をすべて使う必要はありませんが、「帰宅後の30分」や「休みの日の1時間」といった形で時間を決めて継続的に取り組んでいけば、仕事を少しずつ覚えられます。
- 仕事を効率的に覚えるためには、どのような方法で自己研鑽していくべきですか?
同じことを何度も聞かないように工夫をしてみよう
一度教えられたことは二度と聞かない、と言う意識を持ちましょう。説明されたり質問に答えてもらったりしたことは、その場で理解が正しいかを相手に確認し、一度目の前でやって見せてフィードバックをもらいます。
そこで認識のずれや間違いを修正し、手順を記したメモを清書します。動画を撮るなどしても良いでしょう。
結局のところ自己研鑽で大切なのは、日々の業務を一つひとつ自分のものとして、誰にも頼らず一人で実践することです。
上記の方法で二度と教えてもらわなくても大丈夫という環境を作っておけば、数カ月後には驚くほどスキルが身に付けられるでしょう。
新卒向けの記事にはなりますが、こちらで1〜3カ月勉強して取れる資格を紹介しているので、これから資格を取りたいと考えている人は参考にしてみてください。
取りやすい資格25選|取得から就活でのアピールの仕方まで解説
IT関連の仕事をしている人で資格を取りたいと考えている人は、こちらでIT関連の資格を紹介しているので、気になる人は読んでみてください。
厳選15選|目指すべきIT資格の見つけ方から勉強方法まで徹底解説
⑧アウトプットする場を作る
仕事を覚えるには、学んだことをアウトプットする必要があります。人から話を聞く、本で勉強するなどインプットしたことは実践していかなければ、なかなか覚えられません。
アウトプットの例
- 本で学んだ営業トークをロールプレイングで実践してみる
- 勉強した最新ツールを使ってみる
- 新しく学んだプログラミング言語でシステムを作ってみる
上記のように、学んだ内容を実践してみることで、記憶に残りやすくなり仕事を効率的に覚えられるようになるのです。
インプットしたことをそのままにしていると、自分が本当に理解し習得できたのかどうかがわかりません。
アウトプットすることにより、覚えたことが実行できるのか、すなわち理解し習得できたのかどうかがわかります。
⑨規則正しい生活を送る
仕事を覚えるのには記憶力がとても重要です。物事を記録しているのは脳であり、脳が正常に働かないと、必然的に記憶力が低下して仕事に集中できなくなります。
脳を正常に働かせるためには、規則正しい生活が大切になってきますよ。睡眠時間や食生活が脳の働きに影響してくるからです。
規則正しい生活の例
- 6時間~8時間程度の睡眠時間を確保する
- 栄養が偏らないようにバランスの良い食事を心掛ける
- 適度に運動する習慣をつける
規則正しい生活を送れば体調が安定して、仕事に集中しやすくなります。体調が安定すれば脳も正常に働くため、仕事を効率良く覚えることにもつながります。
⑩業務を任された目的や背景を知る
やっている仕事に意味を見い出せないと、モチベーションが上がらず仕事を覚えるのにも支障が出てしまいます。そんな時は、今やっている業務が誰の役に立つのか、なぜこの仕事を任されたのかを考えてみてください。
業務の目的や背景について考える例
- この商品を開発することでより多くの顧客にアプローチできる
- この数字を達成することで企業のミッションである「明日のより良い暮らしへ」を叶えることに近づく
- このプロジェクトを成功させれば昇格のチャンスがくる
- この商品を売れば顧客の生活レベルを上げられる
- この人の悩みを解決できれば喜んでもらえる
- この仕事は資料作成の能力を上げられるチャンスである
- このツールを導入できれば社員皆が効率的に仕事を進められる
上記のように、自分がしている業務に意味を見い出せれば仕事に対するモチベーションが上がり、前向きな姿勢で業務に取り組めるようになって、仕事も覚えやすくなりますよ。
⑪仕事の楽しみを見つける
「仕事を覚えなきゃ」と考えすぎてしまうと、仕事が楽しめなくなって憂鬱な気持ちになってしまいます。憂鬱になればモチベーションに影響が出て、仕事を覚えにくくなるので注意が必要です。
仕事を楽しむコツ
- 目標を持って仕事をする
- 成長した部分を都度振り返ってみる
- 趣味の合う同僚と話す
- 美味しいランチを堪能できる店を見つける
- 仕事終わりにご褒美を用意する
上記のように業務のことだけでなくても良いので、職場に行く楽しみを作っておけば、前向きな気持ちで仕事に臨むことができて、仕事を覚えやすくなります。
仕事の楽しみを見つけるには、「目標を持つ」ことが大切だと思います。短期的なものから長期的なものまで、自分が何のために働いているのかが明確になれば、モチベーションアップにも確実につながります。
自分が楽しいと感じられる仕事をしたいと考える人は、以下の記事で楽しい仕事を解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。今の仕事も見方を変えれば楽しい仕事かもしれません。
楽しい仕事20選|3ステップで自分にぴったりの仕事を見つけよう
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る覚えようと強く意識するのはやめよう
仕事を覚えるコツは、覚えようとしないことです。覚えようとすれば、覚えているうちはできるかもしれませんが、やらない期間が続くと自然に忘れてしまいます。あるいは、覚えたこと以外のことが発生すると1人では対応できません。
その仕事を1人で対応することができなければ1人前ではなく、仕事を覚えたとも言えないと思います。
そこで気を付けたいのは、「覚えよう」ではなく、「楽しもう」という意識で仕事に向き合うことです。
仕事を楽しむために何が必要かを考えてみよう
楽しむにはまずその仕事を知ること。どうしてあるのか、何のためにするのか、誰の役に立っているのか、どんな貢献につながっているのか、工夫できるところはないか、などいろいろな視点をもって、できそうなことにトライしましょう。
失敗したら改善できます。それは自分の糧となり成長するということです。それを繰り返し、少しずつ成長していけば、その仕事は自分のものとなり、自然と覚えている状態になっていることでしょう。
工夫しても仕事が覚えられない場合は環境を変えてみよう
さまざまな解決策を試しても状況が変わらない場合は、労働環境そのものがあなたに合っていない可能性があります。人には向き不向きがあるので、どうしても仕事を覚えられない場合は思い切って働く環境を変えてみるのがおすすめです。
環境が変われば、働き方や職場の雰囲気、仕事をする人などすべてが変わるため、新たな気持ちで仕事に臨むことができますよ。
ここからは環境を変える2つの手段を紹介するので、参考にしてください。
部署異動を希望する
「今の会社に留まりたい」という人は、部署異動を希望してみましょう。部署異動ができれば、一緒に仕事をする上司や同僚も変わり、業務内容も変えることができます。
業務内容が変われば、その仕事があなたにマッチしていて、今よりも飛躍的に活躍できる可能性があります。
ただ、部署異動は必ずしも希望が通るわけではありません。企業によっては異動するのが難しい場合もあるので、そのときは別の方法を検討する必要があります。
部署異動は環境が変わるという意味では転職と同じです。しかし、慣れ親しんだ勤務先で引き続き働けるので、精神的に安定しやすいというメリットがあります。
転職をする
「今の会社で活躍できるイメージが湧かない」といった人は、転職を検討するのがおすすめです。企業によって社風は違ううえに、業界や職種が変われば働き方も変わります。
特に、希望する業務をやらせてもらえていない人からすると、転職は自分のやりたい業務に就けるチャンスになるので、とても有効な方法といえます。
たとえば、転職先で志望してる職種につければ、モチベーションが今より上がりますよね。モチベーションが上がれば、前向きに仕事をすることができ、自己研鑽をしたり、積極的に質問したりすることにつながります。結果、今より効率的に仕事を覚えられるようになるのです。
ただ、引き継ぎなどの作業があるため、すぐ会社を辞められるわけではありません。民法によって、従業員が退職を希望する場合14日前までの報告が義務になっているからです。
企業によっては、就業規則で1〜2カ月前に退職の意思を伝えるようにと定めている場合もあるので、ルールを守って手続きを進めていきましょう。
転職をするタイミングについて知りたい人は、こちらで適切な時期を解説しています。
転職のタイミングはいつが正解? 目的に合わせた最適な時期を解説
第二新卒枠で転職をしたいと考えているなら、こちらの記事で転職をするコツを解説しているので、参考にしてみてください。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ
仕事が覚えやすい環境に行くために必要な準備
働く環境を変えると決断をしたら、自分が仕事を覚えやすい職場について考える必要があります。仕事を覚えられなくなった原因と自分に合っている職場について分析しないと、環境を変えた時に、同じ失敗をする可能性があるからです。
ここからは仕事が覚えやすい環境に行くために、必要な準備を4ステップで解説するので、ぜひ実践をしてみてください。
①現職で仕事が覚えられなかった原因を書き出す
まずは、なぜ現職で仕事を覚えられなかったのか原因を分析する必要があります。原因を分析しないと、また同じような失敗を繰り返してしまいます。
逆に分析をしっかりおこなえれば、転職先や異動先を選ぶ際に判断基準ができるため、候補を絞りやすくなるメリットがあります。メモ帳やノートを手元に用意して、現職で仕事を覚えられなかった原因をすべて書き出してみてください。
仕事を覚えられなかった原因を書き出す例
- 企業の教育制度が整っていなかった
→ベンチャー企業ということもあり、業務に関するマニュアルが整備されておらず、仕事のやり方がわからなかった - 興味のない仕事をしていた
→元々営業職希望だったが事務職に配属された。やりたい業務ができず、仕事へのモチベーションを保てなかった - 生活習慣が乱れていた
→激務だったこともあり、毎日家に帰るのが遅く睡眠時間が少なかった。ストレスによって体調を崩すこともあった
どんなに天才や優秀な人でも、仕事を始めるときに100%そのやり方を理解している人はいません。たとえ経験した職種であっても、会社によって手順は大きく異なります。
だからこそ、仕事が覚えられないからといって職場環境を都度変えていては、いつまで経ってもスキルが身に付きません。
今はまったく覚えられなくても、半年や1年経てば何とかなることはよくあります。職場を変える前にまず、仕事を覚えられない原因を探り、それを潰していく努力をしてみましょう。
②自分が得意だった業務を思い出す
現職の仕事をしていく中で、得意なことや好きな業務もあったのではないでしょうか。人は興味のあるものに対しては前向きに取り組める傾向にあるので、好きだった仕事についても洗い出してみましょう。
現職で思い当たらない場合は、学生時代のアルバイト経験などからでも良いので、自分の好きだった業務や得意な仕事について書き出してみてください。
得意or好きだった業務を洗い出す例
- 顧客と関係を築くのが得意だった
→営業で顧客の人に話を聞いたり飲み会に参加したりするのが好きで、関係を構築するのが得意だった。 - 電話対応をよく褒められた
→話を聞き逃すことがなく、担当者へ正確に引き継ぎできる点を褒められた。また、声が聞きやすいと顧客から褒めてもらうこともあった - 接客で商品を売るのが得意だった
→顧客のニーズを聞き出すのが得意で、その人に合った商品を販売する能力が高かった。店舗の顧客満足度でも常に上位だった
ない場合は苦痛ではなかった業務を洗い出す
得意な業務が思いつかない場合は、苦痛ではなかった業務について思い出してみましょう。
自分の中で得意意識がなくても、他者から見たら能力が高いこともあります。「データ入力の速さを褒められた」「資料の見やすさを褒められた」など、たとえ自分では大したことだと思っていなくてもほかの人から褒められた経験があるなら、その業務について書き出してみてください。
自分の長所を見つけたい時は、他己分析をやってみましょう。他己分析とは他人に自分の特徴を聞くことです。やり方についてはこちらで詳しく解説しているので、実践してみてください。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
③自分に合う職場環境を考える
企業によって社風や働き方は大きく変わります。現職で良かった部分や合わなかった部分を思い出して、自分にはどんな職場環境がなじむのかを考えてみてください。
自分に合う職場環境を考える例
- 平均年齢が若い環境が合っている
→現職で年齢が若い人との方がコミュニケーションを取りやすく、スムーズに業務を進められた。 - 年功序列よりも実力主義
→結果を残しても給料が上がらずモチベーションに影響した。次は自分の頑張りがすぐに反映される場所に行きたい。 - マニュアルが整備されている大企業
→マニュアルがなくて苦労したので、業務のマニュアルが整備されているケースが多い大企業が良いと思った。 - フレックスタイム制
→自分の生活リズムに合わせて働きたいので、出勤時間と退勤時間を自分で調整できる会社が良い。
上記のように現職での経験や自分の価値観から、どんな職場環境が自分に合っているのかを細かく分析することで、勤務先を選ぶ際の明確な基準がわかるようになります。
大企業や中小企業の定義についてはこちらで詳しく解説しているので、気になる人は参考にしてください。
大企業の定義を中小や大手との違いを含めて解説! 働くメリットも
④自分に向いている仕事を見つける
働く職種によって、仕事内容は大きく変わります。労働環境が良かったとしても、仕事がつまらないと精神的につらくなるので自分にはどんな仕事が向いているのか分析する必要があります。
自分の性格や現職での経験などを考慮して、どの仕事が向いているのかを以下のように考えてみてください。
自分に向いてる職種の考え方
- 営業
→初対面の人とでも臆せず話せる
→じっとしているより動き回る方が好き
→数字を追いかけるのが好き - 事務
→地道にコツコツ作業するのが好き
→人をサポートするのが好き
→オフィスの中で働きたい - デザイナー
→絵を描くのが得意
→細かい部分にこだわる
→トレンドに敏感で新しいツールを取り入れるのが好き - マーケター
→数字を分析するのが好き
→トレンドに敏感
→PDCAを回すのが得意 - 販売
→人と話すのが好き
→相手の悩みを聞き出すのが得意
→臨機応変に対応する力がある
- 自分に向いている仕事がわかりません。
興味のある分野から考えてみよう
自分に向いている業務がわからない場合は、まずは「どんなことに興味があるか」という視点で考えてみるのがおすすめです。
これまで働いた経験が乏しい場合には、自分にどんな適性があるのか判断することは難しいです。しかし、興味がある分野に入ってみることで少なからず挑戦する意欲は湧いてくるでしょう。
そこから経験したことない業務なども少しづつ幅を広げていくことで、自分のスキルをレベルアップさせていくこともできるので、人間的成長が見込めるかと思います。
やったことがなくても、チャレンジしてみれば意外とできるようになることもありますよ。
営業職に向いているか確認したい人は、営業職に向いていない人の特徴を解説しているこちらの記事を読んで、適性をチェックしてみましょう。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
事務職の適性の有無や仕事内容についてはこちらで解説しているので、事務職に興味がある人は、この記事も参考にしてください。
事務職の4つの誤解に要注意! 仕事内容・適性・選考対策を徹底解説
Webデザイナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、絵を描くのが得意、細かい部分にこだわる、トレンドに敏感などの特徴がある人はぜひチェックしてください。
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説
マーケターの仕事内容はこちらの記事で詳細を解説しているので、マーケターに関心がある人は、以下の記事で適性をチェックしましょう。
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
販売職の業務内容はこちらで詳しく解説しているので、販売職での就職を検討している人はこちらを読んでみてください。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
いろいろな職種についてもう少し勉強したい人は、この記事でさまざまな職種の特徴や業務内容について解説しているので参考にしてください。この一覧を見れば何かしら関心のある業務が見つかるかもしれません。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
自分に合った仕事の見つけ方を詳しく知りたい人は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
今の仕事が向いていないと悩む人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事を続けるリスクと辞める前にするべきことをまとめています。
「仕事が向いていない」と悩む人へ|仕事を辞める前に試すべきこと
仕事が覚えられないのは障害が原因の可能性もある
実は仕事が覚えられない原因は、障害が関係しているケースがあります。障害が原因の場合は、自分自身の努力で解決できるものではなく、通院が必要になります。
仕事が覚えられなくなる原因となる主な障害は以下の通りです。
仕事を覚えるのに支障をきたす主な障害
- アスペルガー症候群
→対人関係の障害やパターン化した興味、活動という自閉症のような症状があり、言葉の発達や知的発達に遅れがあることが特徴。遠まわしであったり比喩を使った表現、表情やしぐさから相手の感情を読み取る能力が低い。 - ADHD(注意欠如・多動性障害)
→集中力が続かない、落ち着きがない、順番を待てないなどの症状が主な特徴。言われたことをすぐに忘れたり、約束を守れなかったりするため業務に支障をきたしやすい。 - 適応障害
→置かれた環境にうまく対応することができず、不安感や抑うつ気分、出勤拒否、対人トラブルなどを起こすのが特徴。就職、転職、結婚など、生活環境が大きく変わった際に発症しやすいと言われている。
上記の障害がある場合、通院をしないと症状が悪化する恐れもあるので早めに対応する必要があります。
「努力をしているのに仕事を覚えられない」「すぐに集中力が切れてしまう」「気持ちの落ち込みが激しい」といった状態の場合は、障害がある可能性があるため、一度精神科や心療内科に通院することをおすすめします。
障害があると診断された場合、治療や投薬で治るものもあれば治らないものもあります。その点も含め自分の障害の全容をしっかり理解しましょう。
何ができて何ができないのか、そのうちできるようになるのかそうでないのかなどを明確にし、上司や周囲の理解と協力を得ておくことが、円滑に仕事を進めるために何よりも重要です。
障害があると診断された際の対処法
障害があると診断された際の対処法
- 上司や人事に相談して仕事量を調節してもらう
- 就労移行支援を利用して再就職をする
仕事が覚えられない原因が障害によるものだった場合、今以上に悪化させないための配慮が必要になります。
無理をして仕事を進めてしまうと、症状が悪化する恐れがあるだけでなく、会社の人にも迷惑をかけることにもつながるので、注意が必要です。
ここからは、障害があると診断された際に有効な対処法を解説するので、参考にしてください。
上司や人事に相談して仕事量を調節してもらう
ADHDやアスペルガー症候群と診断されても、基本的に会社へ報告する義務はありません。
しかし、障害により業務に支障が出ている場合、上司や人事の人に事情を説明して理解を得た方が、仕事をしやすい環境を作りやすくなります。
事情を理解してくれれば、仕事量の調節や時短勤務に切り替えなどの対応をしてくれる可能性があるので、正直に今の状況を伝えてみるのも一つの方法ですよ。
会社に障害を伝えないリスクとしては、業務に支障が出たときに誤解されたり、理解されない可能性があるかもしれません。
曲解されたり、理解されない状況になると心身ともにつらい状態になることも想定されます。障害に限らず、自分の状況や状態は、なるべく会社と共有しておくことが働きやすい環境づくりに有効だと思います。
就労移行支援を利用して再就職をする
就労移行支援とは
障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつ。障害のある人が就労に向けたトレーニングをおこない、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートをおこなう
就労移行支援はその人の症状や希望に合わせた就職をサポートしていく支援です。就労に向けたトレーニングを手伝うだけでなく、就職活動のサポートもおこなってくれるため、安心して転職することができます。
就労移行支援で就職する場合は基本的に障害者雇用になりますが、自分の症状について理解してくれる環境で働けるため、安心して業務に取り組むことができます。
ADHDなどの障害があると診断された場合には、通常の就労は困難となるでしょう。しかし、一定規模以上の企業には障害者雇用が義務付けられています。
雇用が義務付けられている企業では障害に対する配慮がなされている場合が多いです。悲観することなく、障害と向き合った就労を目指しましょう。
仕事が覚えられない状態を放置するリスク
仕事が覚えられない状態を放置するリスク
- 信頼を失い仕事を任されなくなる
- 転職するのが難しくなる
- 解雇になる可能性がある
仕事が覚えられない状態を軽く受け止めて放置してしまうと、将来のキャリアを狭めてしまう恐れがあるだけでなく、職を失うリスクも出てきます。
ここからは、仕事を覚えられない状態を放置することで起きる、3つのリスクを詳しく紹介するので、不本意な結末を迎えないために、必ずチェックしてください。
信頼を失い仕事を任されなくなる
仕事を覚えられない期間が長くなると、上司は「この人に仕事を任せるのは心配だな」と感じてしまい、新しい仕事を振らなくなる可能性があります。
仕事を覚えられないとなると、当然ミスが起きる確率も上がります。大きな仕事でミスが起きると、会社にとっては大きな損害になるケースもあるため、仕事が覚えられない人に重要な業務を任せられないのです。
会社としては取引先に迷惑をかけることになるのが一番嫌なことです。それが結果的に会社の信用に直接かかわることになります。
人的なミスで商品の欠陥に気付かず納品してしまい、先方からクレームが入るというのがよくある例です。
重要な仕事を任されないとなると結果を残すのも難しくなるため、昇給や昇格にも影響が出る恐れがあります。
転職するのが難しくなる
仕事を覚えられないと、スキルアップできるような大きな業務を任させてもらえないため、実績を積むことができず自分の能力も上げられません。そうなると、市場価値も上がっていかないため、転職するのが難しくなります。
市場価値とは
転職市場の中で自分にどれだけの価値があるのかを判断する基準のこと。市場価値は企業側から見た基準であり、保有スキルや能力など、転職者自身の今後の可能性に応じて変化する
転職市場では仕事の実績や能力の高さなどを見られるため、仕事を覚えられず結果を残せない人は、どうしても転職するのが難しくなる傾向にあるのです。
年齢が20代であればポテンシャルで採用してくれる企業もありますが、30代以上になるとそれ相応の能力が求められます。そのため、仕事が覚えられない状態が続くと、キャリアの選択肢を狭めるリスクも出てきます。
解雇になる可能性がある
仕事が覚えられない状況が続いてしまうと、最悪の場合解雇になる恐れがあります。
たとえば、契約社員や派遣社員は契約期間が決まっているため、一定期間経過したタイミングで契約の更新をするかどうか企業側が判断することができます。そのため、仕事を覚えられない人はこのタイミングで契約を更新されないリスクが高くなります。
正社員でも仕事を覚えられなければ解雇される可能性があります。会社が業績不振になった際、経費削減の一環として人員整理の対象となる可能性が高いからです。
基本的に人員整理の対象となるのは、仕事で結果を残せていない人となってしまうため、仕事が覚えられない人は解雇されるリスクが必然的に高くなってしまいます。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る早く自己理解をして仕事が覚えられない状態を放置しないようにしよう
仕事を覚えられない状態というのは、ある意味、その仕事に興味や関心が湧いてこないとか、その作業に向いていないとか、仕事に対する価値観が合ってないとか、自己理解のあいまいさから生じている可能性がとても高いと思います。
逆に見ると、その仕事に興味や関心があって、自分に向いていて、価値観がマッチしている。そんな状態だったらどうなるでしょうか。きっと仕事が楽しくて、没頭できて、頑張れるし、感謝されるし、やりがいや喜びも感じられる、そんな状態になるように思います。
そのため、まずは自己理解に努めることをおすすめします。自己理解ができていないまま仕事をしていると、やらされている感で受け身になりやすく、モチベーションやエンゲージメントも下がりやすいです。だから仕事が覚えられないとも言えるでしょう。
仕事が自分にマッチしていないと感じたら環境を変えることも重要
もし、自分にマッチした仕事ではなかったと気づいた場合は、担当を変えてもらったり、異動を希望したり、転職を考え始めたり、主体的に軌道修正しましょう。
放置しているとそのタイミングを逃して、ずるずると惰性でキャリアを流してしまうかもしれません。
仕事が覚えられない状況を乗り越えて理想のキャリアを歩もう
仕事が覚えられないことは多くの人が不安に思っていて、原因も人それぞれです。
ここで必要以上にネガティブになる必要はありません。なぜなら、その人に合った解決方法が必ずあるからです。まずは、仕事を覚えられなくなった原因を冷静に分析をして、何をしたら打開できるのか考えてみてください。
仕事が覚えられない原因が自分ではなく企業側にある場合は、思い切って環境を変えてみるのも一つの手です。仕事が覚えられない状態を放置すると、将来的なキャリアにも影響が出てしまう恐れがあるので、早めに対策することを心掛けてくださいね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る1人で抱え込まず周りの人の力を借りよう
「仕事が覚えられない」と悩んでいるなら、ぜひ先輩や上司に相談してみてください。
皆さんが「こんなに難しい仕事、自分にはとても覚えられない」と感じていることは、先輩たちも以前経験しているはずです。しかし、日常的にその仕事に携わり、慣れてしまうとその戸惑いを忘れてしまうものです。
自分にとってすでに「当たり前」になってしまったので、皆さんがどの程度わからないのか、覚えられないのか、頭からすっかり抜けてしまっています。
皆さんが覚えられないと感じていることを、そもそも察知できていない可能性は非常に高いです。
詳細に悩みを伝えられれば相手も寄り添ってくれる
指示や説明が充分でなく、それが皆さんの「覚えられない」につながっていることはよくあります。1人で悩まずに、今の不安な気持ちを上司や先輩に伝えてみてください。
言われて初めて「ああ、そういえば自分もこれぐらいの頃はここがこうわからなかった」と思い出し、説明の方法を変えたり、不安に寄り添ってくれたりします。
会社において、皆さんは客ではありません。できないこと、わからないことは自分から手を挙げて周囲にその状況を理解してもらうことはとても重要です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細社労士/涌井社会保険労務士事務所代表
Wakui Yoshifumi〇平成26年に神奈川県で社会保険労務士事務所を開業。企業の人事労務相談や給与計算などを請け負う。また、関与先企業の社員のキャリアプランなどに関してアドバイスをしている
プロフィール詳細