この記事のまとめ
- 面接で家族構成を聞くことは基本的に不適切
- 万が一聞かれた場合は、低評価を避けるために回答をしよう
- 自分の家庭の状況に応じた回答内容を考えておくことが大切
面接ではさまざまな質問をされます。そのなかで、家族構成について聞かれることに不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
前提として、面接で家族構成について聞くことは不適切とされています。しかし、一部の面接官が無意識に尋ねてしまうこともあるため、事前に対策をしておくことが重要です。評価を下げない回答を準備しておくことで、安心して面接に臨めるでしょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの吉田さん、今住さん、高尾さんと一緒に、面接で家族構成について聞かれた際の回答方法を解説します。聞かれるケースは多くはないですが、万が一に備えて準備しておきましょう。
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面接で家族構成を聞かれた際は評価に響かない回答がポイント
面接における家族構成についての回答が、直接合否を左右することはありませんが、不適切な回答や不用意な発言が、企業側の印象を損なう可能性は否定できません。
とはいえ、前述のとおり、面接で家族構成について聞くことは不適切とされています。そのため聞かれた場合は、評価に響かない程度で回答することがポイントです。しかし、具体的にどう回答したら良いかわからないと悩む人も少なくありません。
この記事では、前半で企業が面接で家族構成について質問する理由や、それが不適切とされている理由を解説します。質問をする背景や禁止されている理由を理解することで、回答内容を考えるうえでの土台作りをしましょう。
そして、記事後半では面接で家族構成について聞かれた際の、具体的な答え方や評価への影響について解説します。万が一聞かれた場合に備えて、回答内容を準備しておきましょう。
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企業が面接で家族構成について質問する4つの理由
企業が面接で家族構成について質問する4つの理由
- 志望者の緊張をほぐすアイスブレイクのため
- 志望者が育った環境を知るため
- 家庭に同業他社がいないか確認するため
- 早期離職の可能性を探るため
そもそも、なぜ企業が面接で家族構成について聞くことがあるのかわからない人もいるのではないでしょうか。就活とは関係ないように見えますが、企業側には特定の意図や目的がある場合があります。
ここからは、企業が面接で家族構成について質問する4つの理由を解説します。背景や目的を理解して、それらを満たせる回答を考えられるようにしましょう。
①志望者の緊張をほぐすアイスブレイクのため
アイスブレイクとは
本題に入る前に、緊張した雰囲気を和ませるための軽い雑談やゲームなどのコミュニケーションのこと
多くの人は緊張した状態で面接に臨むものです。面接をする採用担当者もその状況は理解していて、緊張によって伝えたいことを伝えられない可能性を懸念しています。そこで、少しでも実力を発揮できるよう緊張をほぐすために、アイスブレイクをおこなうことがあります。
家族構成などのパーソナルな話題は比較的話しやすく、深く考えずに回答しやすい内容です。このように話しやすい内容から始めて緊張をほぐし、本題で思う存分想いを伝えられるようにサポートしようという意図があるのです。
面接で緊張して本領を発揮できないのではないかと不安な人は、以下の記事をチェックしておきましょう。緊張するなかでも最大限実力を発揮するための方法を解説しています。
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企業は、応募者が職場でチームワークを発揮できるかどうかを評価するために、このような質問をすることがあります。
家族は日常生活で最も影響力のある人間関係の一つであるため、家族構成を通じて応募者がどのように協力し、責任を果たしてきたかを知る手がかりとなる場合があります。
また、家族構成を尋ねることで、応募者の価値観やライフスタイルに対する考え方を把握し、自社の文化との適合性を判断する材料とすることもできます。
②志望者が育った環境を知るため
家族構成は、その人の人柄や性格に影響を与える要素の一つと考えられています。たとえば、両親と暮らしている場合やひとり親家庭で育った場合、兄弟姉妹がいる場合などの育った環境が、その人の考えや行動に影響を与える可能性があります。
企業は面接を通じて志望者の人柄や性格を知り、自社の職場環境や企業文化に合うかどうかを見極めることを目的としています。その一環として家族構成を聞く場合があるのです。
ただ、家族構成によって性格や人柄が100%決まるものではないため、企業側もあくまでも参考材料の一つと捉えています。そのため、家族構成によって必ずしも合否が分けられるわけではないことは安心してください。
③家庭に同業他社がいないか確認するため
企業は、顧客情報や商品・サービスに関する機密情報を取り扱っていて、これらの情報が漏洩すると大きな不利益を被る可能性があります。
そのため、情報管理の観点から、同業他社で働く家族がいる応募者に対して慎重な対応を取る場合があります。
ただし、家庭に同業他社で働く人がいるからといって、それだけを理由に採用が左右されるわけではありません。企業としては、応募者自身が守秘義務を遵守し、情報管理に誠実であるかを重要視しています。
もし家族が同業他社で勤めている場合は「情報漏洩には細心の注意を払って仕事に取り組みます」というひと言を添えるのがおすすめです。
- 万が一家族に同業他社の人がいた場合は選考に落とされるのでしょうか?
必ずしも落とされるわけではないが判断は企業次第
家族が同業他社で働いていることを申告する義務はありません。しかし、「職業選択の自由」がある一方で、一部の業界(たとえば金融業界)では申告を求められる場合があるのも事実です。
同業他社に勤務する家族がいる場合は、入社を希望する会社の方針や業界慣習を確認した上で、家族と事前に十分に話し合っておくことをおすすめします。
申告の義務はないとしても、それを伝えないことで採用担当者にネガティブな印象を与える可能性もあるため、あらかじめ対応策を準備しておくことが大切です。
④早期離職の可能性を探るため
企業は、新入社員を採用し育成する際に時間や費用といったコストをかけるため、安定して長く働いてもらえることを期待しています。そのため、応募者が将来的にどのような状況で働くことになるかを理解したいという意図があります。
家庭内に介護が必要な人がいる、学生結婚をしているなど、特別な家庭事情がある場合、企業側がその影響を懸念することがあります。しかし、これらの要因が必ずしも早期離職に直結するわけではありません。企業はその背景や事情を知ることで、適切なサポートや配慮が可能かを判断する材料とすることもあるのです。
違法? 面接で家族構成を聞くことは厚生労働省から不適切とされている
面接で家族構成を聞くことは、法律で明確に禁止されているわけではありません。しかし、厚生労働省が公表する「公正な採用選考の基本」では、家族に関することは就職差別につながるとして、配慮すべき事項とされているのです。
家族構成は自分の能力や知識で変えられない不可抗力なものです。そのため、家族構成によって採用を判断されることは、応募者にとって不公平な扱いとなり、、差別につながる可能性があります。
このような背景があることから、多くの企業では、家族構成に関する質問を避けるようになっています。
- 不適切とされているのに、なぜ家族構成について質問する人がいるのでしょうか。
家族構成を聞くことが不適切だと知らないケースも考えられる
無意識のうちに質問をしてしまうケースと、面接官がそもそも不適切であることを知らないケースが考えられます。
前者は、企業側が応募者の人柄を知りたくて、和やかな雰囲気を作ろうとする過程で質問が行われるケースであり、応募者のバックグラウンドや価値観を知りたいという気持ちから発生することもあるため、意図的ではない場合もあります。
さまざまな配慮が必要とされる昨今、このような質問を意図的に行うことは減ってきています。後者は、採用面接専門の人事以外の現場社員が面接を担当する場合、家族構成に関する質問が就職差別に繋がる可能性があることへの知識が乏しく、配慮がなされないケースも考えられます。
面接で家族構成について質問された際の答え方

面接で家族構成について質問された際の答え方
- 最小限の回答にとどめる
- 嘘の回答は避ける
- 回答しなくても良い
面接で家族構成を聞くことは厚生労働省によって不適切とされていますが、企業によっては質問することがあります。万が一聞かれた場合は、何かしらの回答をしなければいけませんが、その回答によって評価を下げるのは避けたいものです。
そこで、ここからは面接で家族構成について質問された際の答え方を解説します。必ずしも回答しなければいけないわけではないため、自分に合った答え方を見つけましょう。
最小限の回答にとどめる
面接で家族構成を聞かれて回答する場合でも、最小限の内容にとどめて問題ありません。たとえば「父と母と弟の4人家族です」や「5人家族です」といったように、詳細は語らず最小限の回答をしましょう。
前提として、面接で家族構成を質問することは不適切とされています。そのため、詳細を回答することで、不用意なリスクは避けるためにも、最小限の回答にとどめておくのが賢明です。
また、その後に根掘り葉掘り聞かれた場合も詳細は回答する必要はありません。「父は会社員をしています」や「弟は学生です」などの粒度で回答するのがおすすめです。
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面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
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嘘の回答は避ける
どれだけ回答したくなくても、嘘の回答をするのは良くありません。家族構成そのものではなく、「嘘をつく可能性がある」と評価されてしまい、選考を不利に進められる、あるいは不合格となるリスクが高まります。
会社によっては緊急時の連絡先を控えたり、扶養控除の確認をしたりする関係から、入社後に家族構成を聞かれることがあります。その際、面接で答えた内容と異なる場合、不信感を抱かれたり、職場での働きづらさにつながったりする可能性があります。さらに、試用期間中であれば雇用契約を取り消されるリスクも考えられます。
このように、家族構成について嘘をつくことで、入社後に悪影響を及ぼす可能性があるため、必ず嘘は避けるようにしましょう。たとえ答えにくい内容であっても、誠実に向き合う姿勢が企業に良い印象を与えるポイントになります。
入社後に家族構成に関する嘘が発覚した場合、その嘘が会社にどれだけの影響を与えたかが重要なポイントとなります。
家族構成が業務や待遇に直接関係しない場合は、注意や指導で済むことが一般的です。
しかし、福利厚生や扶養手当、住居手当など給与計算に影響を与えた場合は、会社に経済的な損失を与える可能性があるため、懲戒処分(減給や停職、場合によっては解雇)に至ることもあります。
回答しなくても良い
面接で家族構成を聞かれた際、必ず回答しなければならないわけではありません。回答を控えるという選択肢もあります。ただし、その際には言い方に注意が必要です。
たとえば「禁止されている質問なので回答しません」や「プライバシーの侵害なので回答しません」など、簡潔に断ると否定的な印象を与える可能性があるのです。そのため、回答を避けたい場合は、丁寧に断るようにしましょう。
たとえば、「大変申し訳ないのですが、プライバシーにかかわることであるため、回答を控えさせていただきます」や「可能な範囲で回答したいのですが、質問の意図を教えていただけますでしょうか」といったように、丁寧な言葉遣いを意識したり、意図を再確認したりすると、印象を下げることなく回答を避けることができます。
就活のプロが解説! 回答しなかった場合の選考の合否へ与える影響
ここまでの内容から、企業側も目的があって面接で家族構成を聞くということを理解できたと思います。とはいえ、面接で家族構成を聞くことは就職差別につながり不適切とされているため、回答をしなくても良いことは事実です。
しかし、回答しなかった場合に選考に悪影響を及ぼすのではないかと心配になる人もいるのではないでしょうか。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの今住さんに、面接で家族構成について回答しなかった場合の選考の合否に与える影響を聞きました。キャリアコンサルタントからのアドバイスをもとに、回答するかどうかの判断をしましょう。
アドバイザーコメント
今住 誉文
プロフィールを見る回答を拒否したとしても合否に影響を与える可能性は低い
家族構成の質問は、応募者をリラックスさせ、和やかな雰囲気を作ることを目的としている場合が多く、回答を拒否したことでマイナス評価となり、不採用になる可能性は低いと考えられます。採用側も、本人や家族のプライバシーを尊重しつつ、気軽に会話を交わす意図で質問していることがほとんどです。
どのように断るかが重要! 事前にしっかり準備しておこう
家族構成の質問は選考判断に直接関係しないため、回答を断っても問題はありませんが、断り方には注意が必要です。印象を損ねないよう、個人情報に対する慎重な姿勢を示しつつ、丁寧に理由を説明してお断りするのが良いでしょう。
断り方によっては、この対応が逆に評価される場合もあります。また、質問の意図を確認するのも一つの方法です。採用側が何らかの特別な意図を持っている可能性があるためです。
いずれにしても、家族構成に関する質問に対しては、詳細に触れる必要はありません。気軽に答えられる範囲で明るく対処するのが良いでしょう。
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採用経験者が解説!家族構成が選考に与える影響
採用経験者が解説!家族構成が与える選考への影響
- ひとり親の場合
- 両親が不在・血縁がない家庭の場合
- 障がい者を含む家庭の場合
この記事を読む人のなかには、家族構成が選考に悪影響を与えるのではないかと不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
ここからは、家庭構成が選考へ与える影響についてを採用経験者とともに解説します。不安を少しでも解消し、安心して面接に臨むために、ぜひ参考にしてみてください。
ひとり親の場合
母親もしくは父親が不在で、ひとり親の家庭の人もいると思います。面接で家族構成を聞かれた際は「母と二人暮らしをしています」や「父と兄の3人暮らしをしています」といった形で、簡潔に事実を答えることが一般的です。
このような回答が選考に大きな影響を与えることはほとんどありません。しかし、選考に悪影響を与えるのではないかと心配になる人もいると思います。
ここからは、ひとり親が選考に与える影響についてキャリアコンサルタントの吉田さんが解説します。当てはまる人は事前にチェックしておきましょう。
母子家庭や父子家庭などの家庭環境が選考に直接的な悪影響を及ぼすことは、法律や企業倫理の観点から現代の採用基準ではほとんどありません。
それどころか、それによってどのような人格形成や価値観に至ったのかという点を自己PRに活かせれば、むしろ強みとして評価される可能性があります。安心して選考に臨み、自分らしさを大切にして選考に臨んでください。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
両親が不在・血縁がない家庭の場合
両親が不在、または血縁関係がない家庭で育った人もいるでしょう。本来は就職差別となるため、両親が不在・血縁がない家庭でも就活に影響を及ぼすことはありません。
しかし、一部の面接官が家庭の不安定さを理由に、無意識のうちにプラスの印象を抱かない可能性も否定できません。こうした場合でも、選考において不利な評価を避けるための適切な対応が重要です。
そこでここからは、両親が不在・血縁がない家庭の場合の選考への影響について、キャリアコンサルタントの高尾さんが解説します。必ずしも詳細を回答する必要はありませんが、万が一質問された場合に備えて、どのような影響が考えられるかを事前に把握しておきましょう。
両親が不在・血縁がない家庭の場合、困難な環境を乗り越えてきた自立心や問題解決能力を評価するケースもあれば、家庭の不安定さを不安要素として捉える場合もあります。
家庭環境については詳細に説明する必要はなく、簡潔に事実のみを述べ、そこから派生して自己の強みや価値観をアピールすることが大切です。
障がい者を含む家庭の場合
家族に障がいを抱える人がいる場合、その家庭の事情によって支援が必要なケースと、特に支援が必要でないケースがあります。これにより、仕事との両立に影響が出る可能性はさまざまです。
採用選考において、家庭内の状況が直接的に合否を決定づけることはありません。ただし、応募者自身が希望する働き方や支援が必要な条件については、あらかじめ伝えることが重要です。たとえば、規定の働き方に変更が必要な場合は、応募書類の本人希望欄に簡潔に記載することで、企業が適切な配慮を行いやすくなります。
ここからは、キャリアコンサルタントの今住さんから、障がい者を含む家庭の場合、選考にどのような影響を与える可能性があるのかを解説します。
家庭内での障がい者との日常的な関わりが、採用側の判断に少なからず影響を与える場合があります。
親の介護についても同様の問題が生じることがありますが、選考の合否を気にする以前に、家庭生活において重要な事柄です。家族全員のためにも、事前に正確に伝えることが大切です。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
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面接で家族構成を聞かれた際は自分の状況に応じた回答で選考を突破しよう
面接で家族構成について質問することは、就活差別につながるため、厚生労働省から不適切とされています。そのため、万が一質問された場合は、詳細に回答する必要はなく、簡潔な回答にとどめて問題ありません。
とはいえ、家庭にさまざまな事情を抱えていて、回答することに不安を感じている人もいるでしょう。そのような場合は、この記事で紹介した内容を参考にし、自分の状況に応じた回答適切な回答を準備することで、不安を解消しつつ選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る家族構成そのものが採用の合否に直結することはない
企業が重視しているのは、あなたの人柄や価値観、そして会社での活躍や貢献の可能性です。
家族構成に関する質問を受けた場合でも、自分が育った環境や背景について前向きに答えることが大切です。過去の事実は変えられませんが、それをどう捉え、今にどう活かしていくかは自分次第です。
ネガティブに伝えたり、他者のせいにするような言い方をすると印象が悪くなるため、ポジティブな姿勢を心がけましょう。
自分のバックグラウンドに胸を張って前向きに選考に挑もう
面接全体を通じて重要なのは、あなたの強みや価値観、そして熱意をしっかりと伝えることです。もし家族構成が理由で不採用になるような企業があれば、それはあなたに合わない職場である可能性が高く、別の道を選ぶほうが賢明と言えます。
ぜひ、あなたが育った環境に自信を持ち、前向きな姿勢で選考に臨んでください!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/宅地建物取引士
Yoshifumi Imazumi 〇若年から中高年の就職支援をおこなう傍らハローワークでの年間約500件ものキャリア面談を実施。行政機関を中心とした講師活動など幅広いキャリア支援に取り組んでいる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細