この記事のまとめ
- 一次面接の質問は面接官の意図を理解することが重要
- 頻出質問11選と面接官の意図を押さえた回答例を紹介
- 一次面接攻略のコツをチェックして選考突破を目指そう
- 面接力診断ツール
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書類選考を通過して一次面接の対策をしようとしているものの、どんな質問がされるのかわからず準備が進まないという人は少なくないのではないでしょうか。
一次面接は、頻出質問をチェックすることはもちろん、その質問の意図を理解して回答を用意することで選考通過率のアップが目指せます。
記事ではキャリアアドバイザーの平井さん、板谷さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ一次面接の頻出質問や面接官の質問の意図、選考突破を目指すコツについて解説します。これから一次面接の対策をしようとしている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
一次面接は面接官の質問の意図を理解することが選考突破のカギ
一次面接の質問は企業によってさまざまですが、面接官が質問をする意図や背景は似ていることがほとんどです。質問の意図を理解していれば、用意していた回答と異なる質問をされた場合でも意図に沿った回答として応用することができます。
記事ではまず、選考段階ごとの質問の特徴について解説します。質問の意図を正しく捉えた回答を用意するために、まずは前提知識を整理していきましょう。
次に、一次面接の頻出質問と回答例を紹介します。質問項目ごとに、面接官が質問をする意図や回答作成時の注意点についてそれぞれ解説するので、一つずつチェックしてください。
記事後半では、一次選考を突破するための対策方法について5ステップで解説します。頻出質問だけでなく、すべての項目を網羅した対策をして、選考突破を目指しましょう。
選考段階によって質問は異なる! ステップごとの面接の違いを知ろう
選考段階による質問の違い
- 一次面接:基本情報を整理して落とす人を見極める
- 二次面接:自社へのマッチ度から次の選考に進める人を判断する
- 三次面接:入社意欲と貢献度を最終チェックする
就活では、一度の面接で内定が決まるわけではなく、一般的に複数回面接がおこなわれます。その中で、実はそれぞれで面接官が特に重視している項目は異なります。
一次面接・二次面接・三次(最終)面接でそれぞれ重視される内容を把握することで、面接官の意図に沿った回答を用意できます。そうすることでアピールしたいことをしっかりと面接で伝えられるため、選考突破に近付くでしょう。
面接段階別でそれぞれの特徴を解説するので、前提知識として重視される内容の違いを理解し、意図に沿った回答の用意や面接対策に活かせるようにしましょう。
面接対策については以下の記事を参考にしてみてください。質問実例やマナーをプロが詳しく解説しています。
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一次面接:基本情報を整理して落とす人を見極める
一次面接では落とす人を見極めるために、「基本的なビジネスマナーが身に付いているか」ということを判断する質問を設けていることが多いです。マナーや身だしなみ、言葉遣い、コミュニケーションができるかなど、応募者の基礎を見ることで、今後の伸びしろやポテンシャルを測ろうとしているのです。
そのため、面接での質問は志望動機や自己PRなど、あなたを知るための基本的な質問が多いでしょう。面接官は若手の社員が多く、若手目線で一緒に働きたい学生かどうかをチェックしています。
一次面接では、応募者の基本的なスキルやビジネスマナーを確認する質問が多く、面接官は面接者の潜在能力や将来性を評価します。面接は一人か二人の面接官によっておこなわれることが一般的です。
対策として、企業研究をしっかりおこない、礼儀正しく、自信を持って面接に臨むことが重要です。
一次面接を突破するための詳しい対策方法や通過率について、こちらの記事で解説しています。一次面接を控えている人は、記事を参考に対策をしましょう。
一次面接のコツ
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一次面接の通過率
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二次面接:自社へのマッチ度から次の選考に進める人を判断する
二次面接では、一次面接を通過した学生を吟味して「採用したい人材かどうか」をチェックしています。採用したいかどうかを判断するために、より具体的な質問から自社とのマッチ度や活躍度合いを知ろうとしているのです。
一次面接と似た質問が多いですが、学生の能力やスキルへの理解を深めるために、具体的な回答内容が求められます。また、面接官が役職を持った社員になることがほとんどのため、より万全な対策をして面接に挑む必要があるでしょう。
こちらの記事では二次面接の通過率について解説しています。事前に通過率を把握して、今後の選考対策に活かしてください。
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三次面接:入社意欲と貢献度を最終チェックする
三次(最終)面接では、社長や役員などの経営者が「採用するに足る人材かどうか」を判断します。採用活動は想像以上に費用がかかるものです。そのため企業は、長く働いて自社に貢献してくれる人を採用したいと考えます。
そういった点を確認するために、自社とマッチしているのか、なぜ自社に入社したいのか、熱意はどれほどか、どのようにスキルを活かして活躍してくれるのかといった質問を最終確認として改めて問いかけることが多いです。
また、企業によっては一次面接や二次面接ではグループ面接をすることもありますが、三次面接や最終面接では個人で面接をおこない、疑問を一つずつ解消していくことがほとんどです。
応募者の多い面接では、一次面接は外部のキャリアコンサルタントなどが企業に代わり担っていることもあり、二次面接では、企業の担当者が同席することが多いです。
三次面接では人事担当や企業規模によっては役員や社長が直々に担当することもあるでしょう。
こちらの記事では最終面接の合格率を高める方法を解説しています。頻出質問も紹介しているので、記事を参考に万全の対策をしましょう。
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一次面接の頻出質問11選と答え方! 質問の意図と注意点も解説
一次面接の頻出質問11選
基本的なコミュニケーション能力が見られる一次面接では、投げかけられた質問に対してスムーズに受け答えをすることで、高評価につながります。
よく聞かれる質問を理解して事前に回答を用意しておくと、本番で詰まることなく回答することができるでしょう。
ここでは、一次面接の頻出質問11個と質問の意図、回答時の注意点についてそれぞれ解説します。回答例とNG例も紹介するので、参考にして回答を用意していきましょう。
新卒の面接でよく聞かれる質問についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。110の頻出質問を掲載しているので、面接対策に役立ててくださいね。
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新卒の面接では自己PR、ガクチカ、志望動機などのよくある質問以外にもさまざまなことが聞かれるため対策が必須です。この記事では厳選質問110選と対策のポイントをキャリアコンサルタントが解説します。質問への準備を万全にして内定をつかみましょう。
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①「自己紹介をお願いします」
自己紹介をしてもらうことで、面接官はあなたの基本情報を理解しようとしています。面接が始まるまで面接官は書類上の情報と証明写真でしかあなたを判断できないため、今から面接する人物と手元の情報が間違っていないか確かめる意味合いが強いといえます。
自己紹介では、自分の良い面をできるだけアピールしようとして自己PRやガクチカを混同してしまう人がいます。しかしそれでは冗長な文章になり、自己紹介ですべてを伝えることで面接で言うことがなくなってしまうため、自己紹介はできるだけ簡潔に回答するようにしましょう。
OK例文
〇〇大学××学部の△△と申します。
私は1年間ニューヨークに留学しており、休日は毎週カリフォルニアやカナダなど国内外に旅行する行動力を発揮していました。そこで培った積極性とコミュニケーション能力は誰にも負けない自信があります。
本日はよろしくお願いします。
一次面接で面接官の印象に残るようにするためには、まず、はっきりとした口調で自己紹介をおこない、名前と大学名を明確に伝えましょう。趣味や大学での活動を簡潔に述べ、自己PRや志望動機につながる布石を置くことが効果的です。
最後に、志望動機へとつながる熱意を簡潔に話し、丁寧な挨拶で締めくくると良いでしょう。
NG例文
〇〇大学××学部の△△と申します。
私は学生時代カフェのアルバイトをしていました。私の店舗は地域内で最も低い売り上げを記録しており、店内全体に活気がありませんでした。
そこで思い切って店内の改装を提案し、若年層に人気のキャンプをイメージしたデザインにしました。結果、もともと中高年が多かった客層が若年層まで広がり、地域内売上1位にすることができました。
御社でもこのような発想力と実行力を活かして貢献させていただければと思います。
本日はよろしくお願いします。
NGポイント
- アルバイト経験の具体的な内容がガクチカになっていて、自分の特徴を簡潔に伝える自己紹介になっていない
一次面接の自己紹介でガクチカや自己PRのようにならないようにするためには、自己紹介をする際に「名前」と「笑顔」、「自分についての何か一つ」、の三つを覚えてもらえるように意識してみましょう。
自分についての何か一つは、「好きな言葉」「自分を漢字一文字に例えると」「今の気持ち」など、端的に表現できるものを選ぶと良いですよ。
こちらの記事では自己紹介についてさらに詳しく解説しています。完璧な自己紹介を準備したいという人はチェックしてみてください。
テンプレート
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就活の自己紹介で話すべき基本項目4選! 状況別の例文9選も紹介
②「趣味や特技を教えてください」
趣味や特技を聞く質問では、面接官はあなたの人柄や物事への取り組み方、ストレス発散方法を知ろうとしています。これらを知ることで、入社後の仕事への取り組み方のイメージをしようとしているのです。また、アイスブレイクを目的として聞かれることもあるでしょう。
趣味や特技に関して回答する際は、ギャンブルなど一般的に良い印象を与えないものや誤解を招くものは避けるようにしましょう。また、「特にありません」という回答は、あなたの特徴をアピールする機会を逃すことになってしまうため、なるべく意見を伝えるようにしてください。
OK例文
私の趣味は食べ歩きです。特に好きなのは、店員さんや周りのお客さんにおすすめを聞いてお店を巡ることです。
高校生の頃はインターネットで調べていたのですが、正直なところ写真映えや映りを意識しすぎたものが多く、あまり口に合わないものもありました。
沖縄旅行をした際に店員さんにおすすめの店を聞いて行ってみたところ、そのお店は想像以上においしく、「インターネットには載っていないおいしいお店がたくさんある」と知ることができました。
この経験から、地元をよく知るお店の人やほかのお客さんとは積極的にコミュニケーションを取り、おすすめのお店を聞くようにしています。
社会人になった後も人や会社とのコミュニケーションは必須になると思います。その際、食べ歩きで培ったコミュニケーション能力を活かしたいと考えています。
趣味・特技の質問を通して面接官は、人柄を知ろうとしたり、答えやすい質問をして場の雰囲気を温めようとしている可能性があります。
「特にありません」という回答をしてしまうと、その後、膨らませることは難しく、会話を拒否してしまう印象を与えてしまう懸念があります。会話の糸口として、趣味や特技を答えられるように準備しておきましょう。
NG例文
私の趣味はパチンコで、毎週末友人と大勝ちを目指しています。
学生時代ストレス発散方法が見つからず友人に相談したところ、パチンコに一緒に行かないかと誘われたことがきっかけでハマるようになりました。
以降は、ストレス発散として週末パチンコに通って楽しんでいます。
NGポイント
- 一般的に良い印象を持たれないパチンコについて言及しているため、不安材料になりかねない
- 生活に支障がない程度にパチンコを楽しんでいても趣味として伝えないほうが良いのでしょうか?
パチンコやスロットなどの趣味を記載することは一般的には避けた方が良い
これらはギャンブルと見なされ、依存性や自制心の欠如といったネガティブなイメージを持たれがちです。
特に日本の就職市場では、趣味が候補者の人間性や社会的な適応能力を反映するものと見なされるため、パチンコを趣味として挙げることはリスクが伴います。
趣味欄は自分のポジティブな側面をアピールするために利用するべきで、もし本当に書くべき趣味がパチンコしかない場合は、ほかの健全な趣味を見つけて記載することをおすすめします。
「趣味・特技の回答例をもっと見たい!」という人はこちらの記事を見てみましょう。回答例に併せて、回答方法も解説しています。
趣味
例文21選|面接で趣味はどう答える? 個性が伝わる回答方法を伝授
特技
回答例60選! 面接で「特技は何ですか?」と聞かれたときの答え方
「特技がなくて答えられない……」と悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
関連記事
特技がない…とっておきの見つけ方7選|一覧や回答例文15選付き
面接で質問される「特技」はどのような回答が望ましいのか、毎年多くの就活生が悩むポイントです。記事ではキャリアアドバイザーの解説を交えながら、特技の選定方法や就活で使えるおすすめの特技、NG回答などを解説します。
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③「自己PRをお願いします」
面接官は学生に自己PRをしてもらうことで、その学生の人柄や価値観を理解して「一緒に働きたい」と思える人材かどうかを見ようとしています。また自社への適性をチェックして、入社後に活躍してくれるのか見ていることもあります。
自己PRでは、ネガティブな表現は使わないようにしましょう。その後にポジティブな内容になっていたとしても、ネガティブな印象が強くなってしまうためです。
また、できるだけたくさんアピールしたいと思うがゆえに内容を詰め込みすぎてしまう人もいますが、それでは結局何を伝えたいのかがわからなくなってしまうため、なるべく1つに絞って伝えるようにしてください。
OK例文
私のアピールポイントは継続力です。
私は苦手な英語を克服するため、半年間カナダに留学しました。語学力をつけるには自分から挨拶や会話を始めて現地の人と話すことが重要だと考え、毎日心掛けていました。
もともと人見知りで自分からコミュニケーションを取ることは苦手だったのですが、毎日挨拶の一言は必ず交わすことを意識し続けたことで、次第に挨拶だけでなく日常のコミュニケーションも不自由なく話せるようになりました。また語学力もTOEIC450点から730点に伸ばすことにも成功しました。
このように、目標に向かってひたむきに継続する力があることが私の強みです。御社は業界の最先端にかかわることから継続的に自己研鑽を重ねることを求められますが、そのような環境で私は活躍できるのではないかと感じています。
例が具体的で、成果もTOEICの点数でいえる点が良いですね。「もともと人見知りで~」はなくても良いかもしれません。
「人見知りを克服した」なら必要ですが、今回は継続力アピールなので、ネガティブな印象を与えてしまいもったいないです。
NG例文
私はインドネシアに半年留学していました。インドネシアの教育制度を確立する支援をするために参加した留学でしたが、最初は現地の言葉がわからず苦労しました。そこで、現地の人と毎日コミュニケーションを取ることで語学力を身に付けることができました。
また、積極的に現地の人と話すことでコミュニケーション力をつけることができました。
御社に入社させていただいたら、積極的なコミュニケーションでどんな部署でも活躍できると確信しています。
NGポイント
- 語学力とコミュニケーション力の2つが自己PRに含まれていて、どちらをアピールしたいのかわからない内容になっている
- 強みを具体的にどのように活かせるのか言及できていないため、あいまいなアピールになっている
自己PRは回答内容だけでなく、構成を意識することでより効果的にアピールすることができます。こちらの記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてみてくださいね。
自己PRの答え方
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
自己PRの構成
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
自己PRの書き出し
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
自己PRの締め方
自己PRの締め方が決まる3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
「どうしても自己PRが思い付かない」という人は、以下の記事を参考にアピールポイントを見つけましょう。
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自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
自己PRがないと思っている人でも、見つけ方さえわかれば誰でも簡単に作成できます。この記事では自己PRを見つける方法だけでなく、わかりやすく伝えるステップを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。自己PRを見つけて就活を成功させましょう。
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④「学生時代に力を入れたことは何ですか」
学生時代に力を入れたことを聞く質問では、あなたの物事への取り組み方を知って、入社後の業務への取り組み方をチェックしようとしています。困難に直面したときの対応方法を知って、将来性を見ようとしているのです。
回答をする際、自分をよりよく見せようとするために嘘をついてしまう学生もいますが、バレてしまった場合は内定取消にもなりかねないので、嘘はつかないようにしましょう。また、企業が求める人物像と反したエピソードは再現性がなくアピールにつながらないため、避けるようにしましょう。
OK例文
私が学生時代に最も打ち込んだことはシンガポールへの留学です。
幼少期から旅行で何度か海外に行くことがあり、その頃から海外生活に興味がありました。そして、高校生の頃に大学生になったら海外留学をすると決め、大学2年生のときに半年間休学し、シンガポールに留学しました。
留学中に最も苦労したことは現地の人とのコミュニケーションです。日本とは文化が異なるため、会話の内容や笑うポイント、声の掛け方などが異なり、どのようにコミュニケーションを取れば良いのかわからないときが多くありました。
しかし会話をしていくなかで、相手に無理に合わせる必要はないのだと気付きました。現地の人は母国の文化に合わせてほしいと必ずしも考えているわけではなく、むしろ私とコミュニケーションを取って日本の文化も学びたいと考える人もいたのです。
この考えに気付いてからありのままの自分でコミュニケーションを取るようになり、より親密な関係を築くことができました。
御社に入社後、さまざまな考えを持った顧客と接点を持つ機会があるかと思います。そのような場面でも、ありのままの自分でコミュニケーションを取り、顧客の課題を解決できるように努めてまいります。
留学中に現地の人とのコミュニケーションに苦労した事例はイメージしやすくて良いですね。
ただ、相手に無理に合わせる必要はないという気付きや企業に入ってからもありのままの自分でコミュニケーションを取るという言葉は、企業文化に合わせる心づもりがないと判断されてしまう懸念があります。伝え方や表現の事例を参考にしてみましょう。
NG例文
私は営業スキルを学ぶために、家電を販売する会社の長期インターンに参加していました。
家電が壊れてしまった顧客の自宅に足を運んで商品やサービスを提案する仕事でしたが、初めはなかなか商品が売れず、ほかの学生に販売台数で差をつけられるばかりでした。
それでも諦めず一生懸命に取り組むことを意識した結果、商品が売れるようになっていき、最終的にはインターン生の中で一番の売り上げを出すことができました。
この経験から、営業は顧客との対話が大切なのだと気付くことができました。私はこの経験を、御社の事務職で活かしていきたいと思います。
NGポイント
- 売り上げを出すために工夫した点や努力の過程が具体的に説明されていないため、印象の薄い内容になっている
「ガクチカの例文を参考に作成したい」という人は、下記の記事をチェックしてみてください。作成方法と例文13選を紹介しています。
関連記事
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
記事を読む
ガクチカがなくて悩んでいる人もいるかもしれません。そんな人はこちらの記事を参考にして、回答を作成してみましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るまずは自己分析を徹底することが大切
学生時代に力を注いだことを見つけて面接でうまく伝えるためには、自分がどの活動にどれだけ時間を費やし、どのような成果や経験を得たのかを詳細に理解することが重要です。
たとえばある学生がゼミ活動でリーダーを務めた際、チームの意見をまとめて最終的には成功を収めた経験があるとします。この経験から彼は、問題解決能力とチームマネジメントのスキルを磨いたと考えることができます。
次に、その経験が具体的にどのように自己成長につながったかを詳述します。具体的なエピソードを交えて説明することで、面接官に自分の能力をリアルに伝えることができます。
もう一つの例として、別の学生はアルバイト先での顧客対応中に発生したトラブルを自らのアイデアで解決し、店舗の評価を向上させたことがあるとします。この話をすることで、彼は自身の対人スキルと問題解決能力をアピールすることができるでしょう。
応募先企業とのマッチ度のアピールにつなげることも忘れずにしよう
最後に、これらの経験が応募する企業の業種や求める人材像とどのようにマッチするかをつなげて説明することがカギとなります。
コミュニケーション能力を重視する企業に応募する場合、チームプロジェクトやアルバイトの経験から得た人間関係構築のスキルや課題解決のプロセスを強調できると効果的でしょう。
このようにして、自分がおこなった行動を具体的に伝えることで、面接官に自分をより魅力的に見せることができますよ。
⑤「あなたの長所・強みは何ですか」
長所や強みを聞く質問からは、企業はあなたが自分を客観視できているのか、そして入社後に活躍できる人材かどうかを知ろうとしています。仕事をするうえで客観的な視点は、今後の成長につなげるために必須なポイントだからです。
長所や強みを回答する際は、複数の長所を伝えすぎないようにしましょう。たくさんアピールしたくなるかもしれませんが、面接官には「結局どの強みを活かして貢献してくれるのかよくわからない」と思われてしまう可能性があります。そのため、なるべく厳選して伝えるようにしましょう。
OK例文
好奇心旺盛なところが私の長所です。新しいことに興味を持ち、物怖じせず学ぶことができるため、幅広い知識を身に付けてきました。
バリスタ資格と世界遺産検定を保有しているのは、この好奇心が原動力となって取り組んだからといえます。日常で触れることの多いコーヒーについて、消費者側の視点しか持っていなかった領域に興味を持って勉強し、試験に合格しました。
また、趣味の旅行を通して世界遺産に興味を持つようになり、世界遺産検定にも挑戦しました。
入社後は好奇心を活かして、業務に必要なスキルや知識に対して積極的に学び、新しいアイデアを考案してまいります。
仕事に関係ない資格を好奇心に結びつけ、仕事の姿勢につなげているところが良いですね。好奇心から発想力へ、というのも「なるほど」と思わせます。
突っ込み質問で「二つの資格を取ったことから新しいアイデアが浮かんだか」などを訊かれるかもしれないので、先を見据えて事前に回答を用意しておくと良いでしょう。
NG例文
私の長所は複数あります。まずは、人と円滑にコミュニケーションを取れることです。この強みを活かしてチームでの連携や課題解決に活かすことができます。
また、自己管理能力や柔軟性があることも私の長所です。与えられた課題を効率的にこなして締め切りまでに必ず間に合わせたり、新しい状況に適応して変化に対応することができるからです。
これらの長所を活かして御社に貢献したいと考えています。
NGポイント
- 複数の長所を一度に伝えていることから、何を活かしたいのかが伝わらない内容になっている
- 長所を入社後にどのように活かせるのかを述べていないため、再現性が伝わらない
- できるだけたくさんの長所を伝えてアピールポイントを増やしたいのですが、それでもだめでしょうか……?
長所を複数挙げると全体の印象が薄くなってしまう
たくさんの長所を伝えてアピールポイントを増やしたいという気持ちは理解できますが、面接で長所を尋ねられた際には、一つの長所に絞り、わかりやすく印象付ける方が効果的です。
上記の例文では、強みや長所をどのように活かしていくのか具体例が示されていません。長所の数を一つに減らし、その分、具体例を記載することで面接官へ貢献できる人材であることをアピールしましょう。
こちらの記事では、面接でアピールできる長所を紹介しています。自分に当てはまるものがないかチェックして、アピールに活用してみてください。
長所一覧表
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
短所の言い換え
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
⑥「あなたの短所・弱みは何ですか」
面接官は、あなたの短所や弱みから短所や課題に対してどう対処しているのかを確認し、入社後に苦手なことに直面した際にどのように解決していくのかを知ろうとしています。また、仕事に影響する短所かどうかもチェックしています。
短所や弱みを面接で伝える際は、時間やお金・約束にルーズなど、一般的なマナーがないと思われるような短所は伝えないようにしましょう。これらは、社会人としてのマナーがないと思われてしまい、選考を落とされてしまう可能性があります。
OK例文
私の短所は、視野が狭く、複数のことを同時に進められないという点です。
何かに夢中になるとまわりの話が聞こえないくらい集中してしまったり、時間を忘れたりすることがよくあります。一方で、集中力があるからこそ、何かをするとほかのことを考えられなくなるのだと思います。
入社後はやるべきことの優先順位を明確にしたうえで、作業を正確かつ効率的に終わらせることを常に意識し、一社でも多く顧客に会えるようにしたいと考えています。
NG例文
私の短所は、ときどき時間にルーズなことがある点です。
事前に予定を立てていたり約束していても、時間通りに間に合わなかったり遅れたりしてしまうことがあります。
時間通りに行動するのは難しいので、遅れる際は相手に連絡を入れるようにしています。
NGポイント
- 時間にルーズで不誠実な印象を与える内容になっている
- 短所と向き合っていないことから、入社後に課題に直面した際に真面目に取り組めないと思われる可能性がある
面接で「短所はありません」と回答した場合、面接官には「自己分析ができていない」「誠実さが欠ける」という印象を与えがちです。誠実に自己分析をおこなって短所を適切に伝えることで、課題解決能力や成長意欲をアピールできますよ。
集中力を自己PRでアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。注意点や伝え方のコツを採用経験者が詳しく解説しています。
関連記事
集中力の自己PRはリスクあり! 効果的な伝え方を採用経験者と解説
集中力があることを自己PRするためには、きをつけなければならないポイントがあります。工夫せずに伝えるとマイナスな印象になりかねないので注意しましょう。記事ではキャリアコンサルタントと集中力の自己PR法を解説します。
記事を読む
以下の記事では短所や苦手なことの答え方について、さらに詳しくまとめています。自分の状況に合わせて参考にしてみてください。
苦手なこと一覧と答え方
例文8選|苦手なこと一覧! 好印象を残す答え方を就活のプロが解説
短所一覧と答え方
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
長所と短所の見つけ方
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
⑦「過去の挫折経験を教えてください」
過去の挫折経験や失敗談から、面接官はあなたが熱心に努力をした経験を聞くことで、仕事で挫折した際に立ち直れる力があるかを測ろうとしています。仕事に失敗や挫折は付き物のため、乗り越える力の有無は、自社で活躍できる人材なのかを判断するために重要になるのです。
これらの回答をする際は、諦めて終わり、挫折して終わりとなってしまわないように注意してください。失敗談を話しただけでは失敗に向き合った姿勢が伝わらず、アピールにならなくなってしまいます。
OK例文
私の挫折経験は大学受験で第一志望校に落ちたことです。
第一志望の大学に入るために、高校2年生の後半から部活の傍ら1年ほど毎日5時間以上勉強するようにしていたのですが、実力が足らず、結局〇〇大学へ入学しました。
しかし、「今の大学でも学べることはたくさんある」と思い、ゼミに参加したりレポートや研究、論文に取り組んだりした結果、〇〇大学の論文賞で表彰されました。この経験から「どんな環境でも軸を定めて目の前にある課題に取り組むこと」の大切さを学びました。
入社後も、この経験を活かしてポジションにかかわらず全力で業務に取り組みたいと思います。
NG例文
私の挫折経験は、初めてのアルバイトでのことです。
大学に入ってすぐ、初めてアルバイトをしました。飲食店のホール、レジ、調理とすべての業務をルーティーンで担当する職場だったのですが、顧客が多く、従業員が少ないのでなかなかきつい業務でした。
あまりにも忙しすぎたことと、業務を丁寧に教えてくれる先輩もいなかったので、結局1カ月で辞めてしまいました。
NGポイント
- 教えてくれる先輩がいなかったという内容から、他責思考の印象を与えるエピソードとなっている
挫折経験について回答する際は単に挫折経験を伝えるのではなく、挫折経験をどのように活かしてリカバリーすることができたかということを併せて伝える必要があります。
NG例文では1カ月でアルバイトを辞めてしまったことで終わってしまっているので、仕事でもきつい業務だと感じた場合はすぐに辞めてしまうのではないかという懸念を与えてしまう可能性があります。
こちらの記事では、挫折経験や失敗談の伝え方についてより詳しく解説しています。例文も紹介しているので、参考にして回答を用意してみてくださいね。
挫折経験の伝え方
例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授
失敗談の伝え方
例文14選|面接で伝える「失敗談」の正解回答を徹底解説
⑧「入社後にやりたいことは何ですか」
面接官は、あなたに入社後にやりたいことを質問することで、業務への理解度を確認して、志望度の高さを測ろうとしています。入社意欲が高い企業ほど、どの学生もしっかりと企業研究をして面接に挑む傾向にあるからです。
入社後にやりたいことについて回答する際は、ほかの企業でも通用する内容にならないように注意しましょう。ほかの企業でも実現できることであれば、「自社より条件が良ければ他社に行くのかな」と思われてしまう可能性があります。
OK例文
入社後は白物家電の開発部門でドラム式洗濯機の小型化に挑戦したいです。ドラム式洗濯機の小型機は他社の製品ですでにありますが、性能が良いとは言えません。御社はほかの白物家電の小型化に成功しておりノウハウが蓄積されているので、それを活かしたいと考えています。
学生時代の専攻は建築でしたが、家電も建築と同様に生活を支えるものづくりです。研究ではさまざまな視点から仮説を立てて実践・振り返りを繰り返して、満足いく結果が出るまで試行錯誤をする力を身に付けました。入社後は、こうした力を活かして御社での開発に貢献したいと考えています。
NG例文
入社後は顧客の生活を支える商品を開発したいです。御社の商品は安価で、大学入学と同時に始めた一人暮らしの際にお世話になりました。一人暮らしを始めた学生や単身世帯向けの商品を考えたいと思っています。
私は家電製品を選ぶ際は必ず御社のものを選んでいます。御社の商品知識を活かして、新商品の開発ができるように頑張ります。
NGポイント
- 安価な商品はほかの企業にもあるため、「他社でも良いのではないか」と思われる内容になっている
- 「家電製品を選ぶ際はなぜ志望先のものを選ぶようにしているのか」という点が詳しく述べられていないため、印象の薄い回答になっている
- 待遇面が良いのを理由に企業を選んだので、入社後にやりたいことがありません……。
「期待されていること・やりたいこと・できること」で考えてみよう
まずは、期待されていることです。「自分に期待されていることは何か・それはなぜか」「自分の職場は何を期待されているのか・それはなぜか」「職場は期待に応えるために何をしているか」「自分と職場が成果をあげると会社はどうなるのか」
これらを考えて調べて、わからなければ周囲に聞いて、とことん理解を深めましょう。会社での自分の立ち位置が見えてきたら、必要とされる「できること」を習得していきます。
ここまできたら、あなたの自己理解は就活時よりはるかに具体的になっているでしょう。もう一度考えてみてください、あなたが仕事で実現したいことは何ですか。
こちらの記事では、例文とともに「入社後にやりたいこと」の回答方法を詳しく解説しています。印象に残る回答をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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⑨「志望動機を教えてください」
志望動機では、企業への志望度はもちろん、仕事への意欲があるのか、長期的に勤めてくれるのかを面接官は確認しようとしています。企業はコストのかかる採用活動をしているため、できれば長期的に前向きに業務に取り組んでくれる人材を採用したいと考えているのです。
志望動機について回答する際は、入社後にやりたいことと同様にほかの企業でも通用するものになってしまわないように注意してください。また、福利厚生や給与など待遇面がメインになっている内容も、自分の利益だけを考えているという印象を与えかねないため避けるようにしましょう。
OK例文
私は御社の「顧客を第一とし、誠実を売り信頼を得るを旨とする」という社訓に惹かれたため、顧客のニーズに応える製品を作れる開発職を志望しています。
私は学生時代に障害者サポートをメインとしたボランティア活動をしていました。障害者が日常で感じる不安や不便な点を聞き出してサポートをしていくのですが、相手に満足してもらうためには「誠実さ」が重要だと身を持って実感してきました。
開発職は誠実さがないとただの作業になってしまい顧客の要望を超えたものを作り出せないため、誠実さを重視している御社のような環境であればよりたくさんの人々の生活を支えられる製品を開発をしていけると感じました。
入社後は御社の経営理念でもある「顧客第一主義」を大切にして、日常に溶け込んでいることが当たり前な製品を開発して貢献していきたいです。
NG例文
私が御社を志望する理由は福利厚生が手厚く、残業の少ないホワイト企業だからです。
御社は住宅補助や社食などが充実しており安心して働くことができると感じました。会社説明会では産休・育休、時短勤務も十分に取れる環境だと伺いました。さらに男性でも育休を取る人が多いと聞き魅力に感じています。
また、私はゼミでの経験を通じて効率の重要性を実感してきました。そのため入社後は日々改善する気持ちをもって効率的に業務をこなし、御社の社員さんを見習いながら定時で帰れるように心掛けたいです。
御社に入社後は効率的かつ長期的に働き、貢献していきたいです。
NGポイント
- 「残業が少なく福利厚生が充実しているから」とも取れる内容になっていて、自分よがりな印象を与える可能性がある
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る「企業理解」と「自己理解」を意識することで好印象を残す志望動機作成につながる
一次面接の志望動機で好印象を残すコツは、志望先の業界や企業の理解を深めることと自分自身の自己理解を深めることです。
志望動機を伝える際に、企業理解と自己理解を踏まえて自分のこれまでの経験をどう活かすことができるのか伝えられるようにしておきましょう。
また、同業他社と比較して、なぜ、志望企業を選んだのかについて問われることもあります。その際にも業界研究や企業理解を通して学んだことを踏まえ、志望企業を選んだ理由を述べられるように準備をしておきましょう。
入社後のキャリアビジョンも明確にしておこう
志望動機から派生して、5年後10年後のキャリアについて質問される可能性もあります。企業に入ってどのようなキャリアを築いていきたいのかあらかじめ考えておくことで答えることができます。
志望動機を伝えることは自分自身を知ってもらってアピールするPRの場でもあります。この記事の中で紹介されているリンク先へも一通り目を通し、しっかりと準備して好印象を残してくださいね!
こちらの記事では面接での志望動機の伝え方について詳しく解説しています。書類と違った方法でアピールをして人事の心をつかむ志望動機にしましょう。
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「いざ志望動機を作成しようとすると書けない」という人もいるかもしれません。そんな人は、こちらの記事をチェックしてみましょう。3ステップで「書けない」状態から卒業する方法を解説しています。
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⑩「大学での勉強内容を教えてください」
面接官は、大学での勉強内容を聞くことで入社後に活かせるスキルや知識の有無をチェックしようとしています。企業は将来自社で活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、活躍できるポテンシャルがあるかどうかを確認しようとしているのです。
大学での勉強内容について回答する際は、応募先企業で再現性のないものはなるべくアピールしないようにしましょう。「自社でなくても良いのでは?」と思われてしまうため、企業の特徴に関連付けたものにすることがおすすめです。
大学で学んだことと無関係の企業の面接を受ける際は、「なぜ関連性のないうちを受けるのか?」という質問に回答できるように、前もって準備をしておいてくださいね。
OK例文
大学ではマーケティングを学び、消費者の購買行動や意欲について学びました。
所属しているゼミでは、「人がどんな状況で購入を決断するのか」「どんなときに購買意欲が上がるか」などについて研究しました。企業や自治体を訪問したり、ビジネスコンテストに参加したりして現場を知ることにより、知識を実際にアウトプットして課題解決につなげる実践力を磨けたと考えています。
学校外でも大学で学んだことを活かしたいと考え、アルバイト先のカフェのSNS運用を担当し、4,000人以上のフォロワーを獲得につなげることができました。
入社後はこの経験を活かして御社の商品の魅力を効率的に顧客に伝えながら購買につなげる方法を常に考え、売り上げや認知度向上に貢献できればと思います。
NG例文
大学では刑法を専攻し、判例に基づいた討論を通して問題解決のプロセスについて学びました。
討論ではチームのメンバーと法解釈が異なり、意見が対立することもありました。しかし授業で学んだ問題解決方法を常に意識して知識をもとにそれぞれで解決策を考え、原因や状況を整理して意見を出し合うことで、スムーズに結論を導き出せるようになりました。
御社に入社後は、新しいことに挑戦したいと考えています。新しいことを前向きに学び、新しい知識を身に付けて貢献できるよう全力を尽くします。
NGポイント
- 大学での勉強内容と応募先企業の内容が異なることから、入社後にどのように活躍できるのかが伝わらない
- 「新しいことに挑戦したい」という理由であれば他社でも良いのではないかと思われる可能性がある
- 大学の専攻と志望企業が無関係なので、「なぜうちを受けるのか?」への回答イメージが湧きません……。
何かしらの理由があったから応募しているはず
大学の専攻と志望企業が無関係な人は世の中に数多く存在しています。
企業理解を深めていく中で、自分自身の持っているビジョンやミッション、大切にしている軸と合致する部分が合うなど、何らかの理由が合ったからこそ、志望することを決めたのではないでしょうか。
「志望することを決めたポイント」を一つずつ洗い出していき、「なぜうちを受けるのか?」の回答を用意してみてくださいね。
「大学で学んだこと」の例文をもっと見たいという人はこちらの記事もチェックしてみましょう。回答内容を見つける方法も解説しているので、「答える内容が思いつかない」という人も参考にしてみてくださいね。
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大学で学んだことは3ステップで見つけましょう。記事では、大学で学んだことを見つける方法や学部別に選考で使える例文をキャリアコンサルタントと解説します。成績に自信がない人もぜひ参考にしてください。
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⑪「他社の選考状況を教えてください」
面接では、あなたが軸を持って就活をしているのか、そして自社への志望度は高いのかを確認するために他社の選考状況について質問されることがあります。また、他社からどのような評価を得ているのかを確認して選考通過の判断に活かそうすることもあります。
他社の選考状況を回答する際は、就活の軸が見えないようなものや、面接中の企業への熱意が見えないような回答になってしまわないように注意してください。「第一志望ではない」と捉えられてしまうと、マイナスな印象になってしまうことがあります。
OK例文
私は世界中の人がプレイするゲームの制作に携わりたいと思い、ゲーム業界を4社受けています。
ゲームが大好きで毎日3時間以上プレイしていたのですが、ゲームをしているうちに自分がゲームを制作する側になって提供したいと思い始め、もともとゲームをしていた時間でプログラミングをするようになりました。
現在では簡単なゲームであれば数時間で制作できるほどになりました。
私は御社が販売するゲームが特に大好きで、「もっとたくさんの人にゲームを通して楽しんでほしい」と思い、御社を第一志望としています。
NG例文
私は就活の軸は決めずに、建築業界の〇〇や、教育業界の××、食品メーカーの△△など興味のある有名企業の選考を受けています。
NGポイント
- 有名企業を手当たり次第受けているという印象になり、就活の軸がないように感じられる可能性がある
他社の選考状況について問われた際は、面接を受けている企業への志望度を伝えつつ、他社情報を正直に提供することが大切です。
他社が第一志望と答えるのは避け、現在進行中の選考のみを簡潔に述べて面接を受けている企業で働きたい理由を強調することで、面接官に良い印象を与えましょう。
こちらの記事では、選考状況を聞かれた際の回答方法についてより詳しく解説しています。例文も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方
就活の面接で他社の選考状況を聞かれた際にどのように答えれば良いかわからない人もいるでしょう。他社の選考状況を聞かれたときの回答には意識するべきことがあります。その答え方をキャリアアドバイザーとともに例文付きで解説します。
記事を読む
面接では、記事で紹介したもの以外にも質問されることがあります。下記の記事でより多くの質問内容を紹介しているので、併せてチェックしておきましょう。
面接の頻出質問
面接で聞かれること厳選15個! 回答を準備して選考を突破しよう
面接のおもしろい質問
本当にあった面接でのおもしろい質問50選! 印象アップする答え方を解説
質問対策をして実際に全然質問されなくて不安に感じている人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
一次面接は逆質問も重要! 忘れずに準備して差をつけよう
面接では企業からの質問だけでなく、最後にあなたから企業への逆質問の時間が設けられていることがほとんどです。
逆質問を用意していないことから適当に質問したり、調べればすぐわかるような内容を質問したりすると、「企業研究があまりできていないから志望度は高くないのかな?」と思われてしまう可能性があります。
面接中に疑問に感じたことを質問することはもちろんですが、会社説明会やインターンに参加したり、企業ホームページ(HP)を見たりしてもわからなかったことを面接前に洗い出し、質問をして疑問・不安を解消するようにしましょう。
逆質問の質問例
- 〇〇部署で活躍するために、事前に学んでおくべきことはありますか?
- 御社の強みは〇〇だと思うのですが、ほかにもあれば教えてください。
- 御社は風通しの良い社風だと伺ったのですが、どのような点で風通しが良いのでしょうか。
一次面接の逆質問の時間で「質問はありません」と回答すると、「面接官への興味が薄いのかな?」「志望度が高くないのではないか」という懸念を与えてしまう可能性があります。逆質問の機会をぜひ有効活用してくださいね。
逆質問をする際、毎回の選考で同じ質問をするわけにはいきません。こちらの記事では、一次・二次・最終面接それぞれの逆質問の例を紹介しているので、参考にしてみてください。
一次面接の逆質問
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象をつかもう
二次面接の逆質問
二次面接の逆質問50選! 一次より踏み込んだ質問で好印象を狙おう
最終面接の逆質問
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
一次面接突破のコツ! 5ステップで万全の対策をしよう
一次面接を突破するためには、魅力を詰め込んだ回答の用意と面接対策が必須になります。企業に魅力が伝わるような回答にするためには、アピールする内容を整理する必要があるのです。
頻出質問を押さえられていても、魅力のある回答でなければ、選考突破は難しくなってしまうでしょう。ここでは、一次面接を突破するコツについて5ステップで解説するので、1ステップずつしっかりと確認して万全の対策をしていきましょう。
①自分を客観的に分析して説明できるようにする
質問に対して自分の魅力を最大限に詰め込んだ回答でアピールするためには、まずは自己理解を深めることが重要です。過去の経験の棚卸しをして、経験から学んだことや気付きを書き出していきましょう。
過去の経験を漏れなく振り返るためには、自分史を作成することがおすすめです。自分史の作成では、時系列順に自分の過去を振り返ることができるため、忘れてしまっていた出来事を思い出せたり、出来事の共通点を洗い出せたりするため、面接の質問回答に活用できますよ。
自分史の作成方法
①上記の自分史のフォーマットを印刷、または、紙に同様に表を書く
②下記の内容を参考に小学生~現在の出来事を年代別に書き出す
・一番頑張ったこと
・大変だったこと
・うれしかったこと
・ハマっていたこと
・失敗や挫折
・自ら行動したこと
③書き出したものの中で特に似ているものの共通点を書き出す
④洗い出したエピソードから発見した共通点が自分の価値観となる
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る自分を客観視して理解を深めるには「自分史」の作成がおすすめ
私は自己分析という表現より「自己理解」をよく使います。分析は「方法」で、目的は「理解」ですね。ちょっとした表現の違いですが、ここを間違えないようにしてください。
自分史は自己理解には有効な方法です。そのためには書き出した出来事について、「そのときはどう思ったか」「今思うと〇〇の経験にはどんな意味があるか」「〇〇の経験で自分についてわかったことは何か」を言語化してみてください。
書き出した項目を具体的に深掘りすることが重要
自己理解が進むのは、ワークシートやアセスメントよりも、「体験」によると私は思っています。何かを経験したときに今までの既知の自分で対応することもあれば、思いがけない反応をして自分でも驚くことがあります。これを「啓発的経験」といいます。
自分史を、出来事を書き出して終わり、ではなく、出来事に自分がどう反応したか、出来事前後で自分に変化があったか、どんな気持ちだったか、まで探ることで、自己理解が深まります。ぜひやってみてください。
上記の作成方法を見てもよくわからないという人は、こちらの記事を見てみましょう。自分史の作成方法を詳しく解説しています。
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自分史を作成することで自己理解が深まり、自分に合った企業の見分け方が明らかになったり、選考での質問にも備えられます。キャリアコンサルタントとともに自分史の作り方や活かし方を徹底解説します。
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自己分析は、さまざまな視点からおこなうことで客観的に自分を理解することができます。こちらの記事では自己分析の方法について複数個紹介しているので参考にしてみてください。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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②企業研究を深めて自分とマッチする部分を明確にする
面接を受ける企業や業界への理解を深めることも大切です。これらを怠ると、質問への回答内容が薄くなり、納得度・説得力のないものになってしまう可能性があります。
また、企業と自分がマッチしている部分を見つけることで、面接でアピールすることができます。企業は自社と相性が良い学生を採用して活躍してほしいと考えているため、業界・企業研究はしっかりとおこないましょう。
企業分析のやり方がよくわからないという人は、こちらの記事を参考にして企業理解を深めていきましょう。簡単3ステップで完了する方法を解説しています。
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企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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企業が一次面接で「この学生は企業研究が足りていないな」と感じるのは、企業の基本情報や事業内容を知らずに具体的な質問ができない場合、または企業の最近の動向や業界内の位置づけについて語れないときです。
面接では、自分が事前にしっかりとリサーチした情報をもとに積極的に質問を投げかけ、興味と熱意を示すことが重要ですよ。
③頻出質問にスラスラ答えられるように回答を整理する
自己分析と企業研究が完了したら、その内容をもとに頻出質問への回答を作成していきましょう。自己理解・企業研究がしっかりとできていても、それが企業に伝わらなければアピールにつながらず、もったいないものになってしまいます。
記事で紹介した頻出質問を下記で改めてまとめているので、それぞれしっかりと回答できるようにしましょう。
一次面接の頻出質問
- 「自己紹介をお願いします」
- 「趣味や特技を教えてください」
- 「自己PRをお願いします」
- 「学生時代に力を入れたことは何ですか」
- 「あなたの長所・強みは何ですか」
- 「あなたの短所・弱みは何ですか」
- 「過去の挫折経験を教えてください」
- 「入社後にやりたいことは何ですか」
- 「志望動機を教えてください」
- 「大学での勉強内容を教えてください」
- 「他社の選考状況を教えてください」
④基本的な面接のマナーを押さえる
面接の回答への準備ができたら、面接の基本的なマナーを押さえて好印象を残せるように対策をしましょう。
面接は日常でなかなか経験する機会が少ないため、苦手意識を持っている学生は少なくありません。しかし、そのまま対処せず本番に挑んでしまえば、あなたの魅力が伝わらないだけでなく、「一般常識がないのかな?」「準備不足だから志望度が低いのかも」とマイナスな印象を与えかねません。
回答内容だけでなく、面接での態度からも志望度や熱意を伝えられるように、マナーも忘れずに押さえておきましょう。
こちらの記事では面接の基本的なマナーについて解説しています。マイナス評価を未然に防ぐために、チェックしておきましょう。
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絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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面接マナーとして靴下の色やおじぎの手の位置が昔と比較して変化してきているため、悩ましいですね。
靴下は黒か紺でしたが、カジュアルなビジネスマンも増えてきました。おじぎの手の位置は接客業ではお腹の前で組むのが一般的になりましたが、ビジネスマナーはまだ、体側か腕を伸ばして前で組む、だと思います。
⑤周囲に協力を仰いで模擬面接をしてみる
面接の練習をせずに本番に挑み、自分の伝えたいことをすべて伝えて納得のいく結果を得られたという学生はなかなかいません。面接は何度も練習を重ねることで、伝えたいことを漏れなく伝えられるようになるのです。そのため、回答への準備やマナーを押さえられたら、しっかりと面接の練習をしていきましょう。
面接の練習は一人でできることもありますが、緊張感のある面接の場を演出して状況に慣れておくためにも、模擬面接をしておくことが大切です。周囲の人に面接官になりきってもらって模擬面接をおこない、終了後はフィードバックをもらって改善していきましょう。
友人や先輩、家族にお願いするのも良いですが、大学のキャリアセンターを活用することでより詳しくフィードバックをしてもらうことができますよ。
- 何回面接練習をしても、どうしても本番で緊張してしまいます。
実際の面接を想定して練習を重ねよう
面接の緊張を解消するためには、実際の面接に近い環境で何度も練習することが重要です。
具体的には、事前に自己紹介や志望動機などの基本的な質問への答えを用意し、友人や家族に面接官役をお願いして本番さながらの練習をおこなうと良いでしょう。
また、リラクゼーション技法を学ぶことも助けになります。深呼吸をすることで、心身を落ち着かせ、面接時の緊張を和らげることができますよ。
こちらの記事では、模擬面接のコツについて解説しています。効果的に練習をして万全な状態で選考に臨めるように、チェックしてみてくださいね。
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模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
模擬面接は、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら練習することが大切です。模擬面接の事前準備から実施方法までキャリアコンサルタントが解説します。模擬面接をおこなうメリットを把握し、活用することで選考突破に役立ててください。
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質問の意図を押さえた回答で面接官の心を射止めて一次面接を通過しよう
記事で解説したとおり、一次面接は基本的な情報とコミュニケーション能力が重視される面接です。これらの意図を捉えた対策をすることで、選考突破に近付くことができるでしょう。
万全な対策と練習あってこその本番なので、一次面接の対策をしっかりとして練習を重ねるためにも、今回紹介した頻出質問を参考にして回答を用意してみてくださいね。
アピールしたいことをしっかりと伝えられる回答にし、一次面接の選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る一次面接を受けるということは、すでに第一関門を突破したということ
ほとんどの場合、一次面接はエントリーシート(ES)などの書類選考を通過しています。企業は数多くのESを見たうえで、「ぜひ会ってみたい」と思っているわけです。この時点で皆さんは等しく、持ち点100点を持っているのです。
まず考えるべきなのは、持ち点から減点されないことです。そのうえで、プラスの加点を狙っていきましょう。記事の冒頭で「一次面接:基本情報を整理して落とす人を見極める」とあるのは、この意味です。
減点されないために重要なのは第一印象
入室時の挨拶と笑顔、ここをなんとか頑張ってください。面接順番待ちのときには、「今日は面接に呼んでもらって、ほんとに嬉しい!」「今日の機会をもらえたことに感謝! 感謝! 感謝!」と自分に言い続けましょう。自然に笑顔になるはずです。そのままの気持ちでノック、入室、挨拶。
応答のあいだも「感謝!感謝!感謝!」を忘れずに。最後も「呼んでもらって、とにかく嬉しい!」「ありがとうございましたっ!」で締めくくりましょう。
想定質問と回答準備は、記事の通りです。しっかり準備して当日笑顔でいられれば、結果はついてくると思います。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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