この記事のまとめ
- 命令表テストは4種類の問題が出題される
- ステップごとに対策すれば苦手分野を潰して高得点を狙える
- 出題内容別の対策のコツを押さえて効率的に解答できるようになろう
就活で多くの人が適性検査を受検することになります。適性検査を突破するべく、出題内容や対策方法について調べるなかで命令表テストというものを見かけた人もいるのではないでしょうか。
命令表テストは一般的な計算問題とは異なるため、出題内容をしっかり理解して、入念に対策する必要があるのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの田邉さん、高尾さん、古田さんと一緒に、命令表テストの出題内容や対策方法、問題を解答する際のコツなどを解説します。特にエンジニアやプログラマーなどを志望する人は出題される可能性が高いため、ぜひこの記事を参考にしてください。
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命令表テストは出題内容別の対策をすることが高得点獲得のカギ
命令表テストは大きく分けて4つの問題に分けられています。それぞれ出題内容だけでなく、対策方法や解答する際のコツなどが異なるため、出題内容別に対策することが必要になるのです。
しかし、具体的にどんな問題が出題されるのか、どう対策するべきかわからないと悩む人もいると思います。
この記事では、前半で命令表テストの制限時間や難易度、出題内容など基本的な情報を解説します。対策する前に必ず押さえておきたい内容となっているため、命令表テストを受検する可能性がある人は目を通しておきましょう。
そして、記事後半では命令表テストの対策方法や解答する際のコツ、落ちる人の特徴などを解説します。実際に高得点を獲得して突破するためには、入念な対策が必要不可欠なため、受検する可能性がある人は、記事を最後まで読んで対策できる状態にしておきましょう。
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命令表テストとは? 基本情報を確認
命令表テストとは? 基本情報を確認
- 出題される適性検査の種類
- 制限時間
- 難易度
- 出題傾向が高い業界
命令表テストはすべての適性検査で出題されるわけではありません。また、制限時間が設けられていたり、出題傾向が高い業界があったりと、押さえておくべき基本情報があるのです。
ここからは、命令表テストの基本情報を解説します。対策するにあたって必ず把握しておかなければいけない情報も含まれるため、少しでも受検する可能性がある人はチェックしておきましょう。
出題される適性検査の種類
命令表テストは、日本エス・エイチ・エルが提供する適性検査であるCABで出題される問題です。CABでは以下のような問題が出題され、命令表テストは出題内容の一部という位置付けになります。
CABの出題内容
- 計数理解テスト(四則逆算)
- 直観的推理テスト(法則性)
- プログラミング言語テスト(命令表)
- 構造理解テスト(暗号)
- 性格適性検査
CABを受検する際、命令表テストのみが出題されることはなく、ほかの問題も出題されます。そのため、命令表テストに加えて、ほかの問題の対策も同時に進めなければいけません。
このような位置付けであるという前提を踏まえて、これからどう対策していくかを考えていきましょう。
制限時間
そもそも、CABには筆記式である「CAB」と、Webテスト形式である「Web-CAB」の2つの出題形式があります。そして、以下のように出題形式によって命令表テストの制限時間と問題数が異なります。
受検方式 | 問題数 | 制限時間 |
---|---|---|
CAB(筆記式) | 50問 | 20分 |
Web-CAB(Webテスト形式) | 36問 | 15分 |
上記から、1問あたり30秒以下で解答しなければいけなく、ゆっくり解くことができないのです。そのため、どんな問題が出題され、それぞれどう解答するかを理解しておくことが求められます。
Web-CABの具体的な出題内容や対策方法などは以下の記事で解説しています。命令表テストを受検するということは、Web-CABを受検する可能性もあるため、チェックしておくのがおすすめです。
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難易度が高いと言われているWeb-CABについて、基本から対策方法までを解説しています。特にIT企業は採用される可能性があるため、志望している人は参考にしてください。
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難易度
命令表テストは「難易度が高い」といわれています。その理由は、複雑な思考で問題を解くことが求められるからです。
命令表テストは、一般的な計算問題や文章形式の問題はあまり出題されません。提示された図から法則性や暗号を見つけ出し、それらをもとに解答することになります。そのため、問題を解答するにあたって、図を読み取る力や推測する力が求められるのです。
ただ、これらは練習を積んで慣れることで素早く解答することが可能になります。難易度が高いからと諦めるのではなく、少しずつ対策をしていくことが大切です。
CABの合格率は一般的に合格率は5〜6割程度といわれていますが、命令表テストが含まれるとやや下がって5割程度になる印象です。
ただし、事前に対策をしておけば簡単に解けるので、きちんと対策して臨めばスムーズに解けますよ。
出題傾向が高い業界
命令表テストを含むCABは、システム関連企業や情報処理の事業に取り組む企業など、IT形企業で出題される傾向が高くなっています。特に、システムエンジニア(SE)やプログラマーなどの職種に応募した際も、出題される可能性が高いです。
これらの業界・職種では、論理的思考力が求められます。そして、命令表テストを含むCABでも論理的思考力が求められる問題が出題されるため、採用時に身に付けているかどうかを判断するのです。
また、SEやプログラマーはどこにバグやエラーが発生しているかを都度探さなければいけません。その際、手当たり次第探すのではなく、考えられる要素を洗い出してから手を付けることが求められます。このような能力も命令表テストの対策で身に付けられるため、出題される可能性が高いのです。
CABはIT企業以外にも論理的思考力や問題解決能力、数値処理能力が重視される業界や職種で用いられることがあります。たとえば、コンサルティング業界やメーカーの企画・設計職、金融業界のシステム関連職、ゲーム業界の開発職などです。
自分の志望する仕事がどのようなスキルを求められるのかを、まずは考えてみましょう。
実際に解いてみよう! 命令表テストの出題内容と練習問題
実際に解いてみよう! 命令表テストの出題内容と練習問題
- 暗算
- 法則性
- 命令表
- 暗号
命令表テストでは、大きく分けて4つの問題が出題されます。問題によって内容が大きく異なるため、それぞれの特徴を押さえて問題別で対策することが大切なのです。
しかし、命令表テストで具体的にどのような問題が出題されるのかわからない人もいると思います
ここからは、命令表テストの出題内容を練習問題付きで解説します。まずはどのような問題が出題されるのかイメージできるようにして、対策に取り組める状態を作りましょう。
暗算
暗算は、四則演算や四則逆算といった計算問題が出題されます。「50+50」などの基本的な計算問題や、「50+□=75」の□に当てはまる数字を解答するなどの問題があります。これらの問題を暗算で解答しなければいけません。
命令表テストのなかでは、暗算問題は難易度が低い問題であるため、できる限り素早く解答して、ほかの問題に時間を残せるようにする必要があります。ケアレスミスを防ぎつつも、素早く解答できるよう練習を積み重ねましょう。
四則逆算を素早く解答するコツは以下の記事で解説しています。計算に苦手意識がある人はチェックしておきましょう。
関連記事
四則逆算を短時間で解くコツ&基本3法則|8つの例題で徹底対策
適性検査では四則逆算が出題されます。問題自体は難しくありませんが、問題数に対する制限時間が短く、時間との勝負になるのです。そこで必要なのが解答の質とスピードを上げること。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に四則逆算の攻略法を解説します。
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暗算の練習問題
暗算の練習問題
(1)45 + 135 =
A.150
B.160
C.180
D.190
E.200
(2)250 – 125 =
A.135
B.125
C.150
D.175
E.225
(3)80 + □ = 125
A.35
B.45
C.50
D.55
E.60
(4)□ ÷ 15 = 12
A.160
B.180
C.200
D.220
E.240
(5)56 × □ = 392
A.6
B.7
C.8
D.9
E.10
(6)540 ÷ (30 + □) = 9
A.15
B.20
C.25
D.30
E.35
答え
(1) C.180
(2) C.150
(3) B.45
(4) B.180
(5) B.7
(6) C.25
法則性
法則性は、並んでいる複数の図形から法則性を見つけ出し、選択肢のなかから、見つけ出した法則に従っている図形を選ぶ問題です。
法則性のコツは、法則のパターンを覚えておくことです。具体的には以下のような法則性が頻出されます。
頻出される法則のパターン
- 移動
- 数の増減
- 図形の変化
- 色の変化
- 図形の回転
- 大きさの変化
上記のパターンを知らない状態で問題を解くと、一から法則を見つけ出す必要があり、時間がかかってしまいます。一方で、上記のパターンを頭に入れておくと、「この問題はこのパターン」と瞬時に理解でき、素早く問題を解答できるようになります。
法則性を見つけ出す能力は、特にプログラマーに求められるといわれるため、目指す人は就職後のことも見すえてしっかり対策しておきましょう。
個人の能力によるところが大きいため、あくまでも目安ですが、法則のパターンを知らない初心者の場合、一問に5分程度かかる可能性があります。複雑な命令になるとさらに時間がかかると思われます。
法則性の練習問題

答え
C(4つの隅を反時計回りに動いているから)
命令表
命令表は、問題文によって与えられた指示・命令を記憶して、その指示・命令を活用して問題を解答するといった問題です。順序立てて物事を処理できる能力があるかが見られるテストであり、特にプログラマーは確実に解答することが求められます。
命令表を解答する際は、メモを取りながら進めるのがおすすめです。人の記憶能力には限界があり、同時に複数を記憶しようとすると、最初に記憶したものを忘れてしまう、または後から記憶できないといった事態に陥ってしまうのです。
また、命令表で出題される問題は、類似したものが出題される傾向にあるため、しっかり対策しておくことで攻略が可能になります。
命令表の練習問題
以下の命令表に従って、次の問いに答えなさい。

以下の命令によって図形は選択肢A〜Cのどれに変換されるか答えなさい

答え
1
時間がない人におすすめ!
WEBテスト対策問題集&模試が受け取れます
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
答え
2
1は黒を白にしている。
2は図形を小さくしている。
3は図形に月のマークを追加している
暗号
暗号は、提示された複数の図形の構造や関係性などを見出し、図形の背後に隠れている法則性などを推測するテストです。
暗号の対策をすることで、ミスが発生した際に素早く原因を見つけ出し、解決する能力も身に付けられます。
また、暗号も法則性と同様に、パターンを把握して、出題された問題がどのパターンに当てはまるかを見極めるのが解答のコツです。
- 命令表と暗号の違いがいまいちわからないのですが、どのような部分に違いがあるのでしょうか。
命令表は実行力・暗号は推測力が問われる
命令表は実施するべきことが文章で説明されているので、その通りに実施できるかどうかが測られています。一方で、暗号は「何をすべきか」などの説明が書かれておらず、暗号から「どのような法則があるのか」などを推察しなければなりません。
一見すると似ている問題ですが、必要になるスキルと回答方法が求めるので、別々の対策をするのがおすすめです。
暗号の練習問題
A、B、Cによって図形は変化する。以下のことが言える場合、下の3つの図形はどの図形に変化するか? 選択肢A〜Cから選択しなさい。


就活のプロが解説! 命令表テストの合格基準
命令表テストの合格基準は企業によって異なります。しかし、ある程度の基準は企業間でも振れ幅が少なく、最低ラインとして超えなければいけません。
ここからは、就活のプロであるキャリアコンサルタントの高尾さんに、命令表テストの合格基準を解説してもらいます。数多くの就活生をサポートしてきたからこそわかる合格基準に関する情報も得られるため、命令表テストを受検する可能性がある人はチェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る全体の7割以上が求められることが多い
命令表テストの合格基準は企業ごとに異なりますが、多くの企業に共通するポイントとして「解答の正確性」と「スピード」が挙げられます。前者は複数の指示を正確に処理するタスク処理能力を測るため、後者は制限時間内に多数の問題を解答し、的確かつ迅速に仕事を遂行できるかを評価するためのものです。
一般的には、全体の7割以上の正答率を目指すことが推奨されますが、業界や職種によってはさらに高い基準が求められる場合もあります。
正確性を高めるためには、単純なミスや勘違いを防ぎ、解答の根拠を明確にする練習をおこないましょう。
また、スピードを向上させるには、一問に時間をかけすぎず、事前に制限時間を意識した練習を重ね、時間配分の感覚を身に付けることが重要です。たとえば、簡単な問題は即座に解き、難易度の高い問題は後回しにするなど、効率的に回答することがおすすめです。
OB・OG訪問で志望企業の出題傾向を把握しておこう
さらに、可能であれば企業ごとの特性を把握することも大切です。一部の企業では、命令表テストのなかでも特定の出題形式に重点を置く場合があるため、志望企業が過去に命令表テストをどのように活用してきたかを、口コミサイトやOB・OG訪問を通じて情報収集し、適切な対策を進めましょう。
入念な準備が必須! 命令表テストの対策方法4ステップ
入念な準備が必須! 命令表テストの対策方法4ステップ
- 参考書を活用して命令表テストの問題を一通り解いてみる
- 4つの命令表テストの出題内容から苦手分野を洗い出す
- 苦手分野の問題を何度も繰り返し練習する
- 命令表テストの制限時間を意識して練習を繰り返す
ここまでの内容から、命令表テストが一般的な計算問題とは異なり、普段は見慣れない問題ということを理解できたのではないでしょうか。初見で命令表テストの問題をスムーズに解くことは難しく、入念な対策をすることが必要になるのです。
そこでここからは、命令表テストの対策方法を4つのステップに分けて解説します。「どう対策するべきかわからない」と悩む人は、これから解説する内容を参考にして、順番に対策に取り組んでいきましょう。
①参考書を活用して命令表テストの問題を一通り解いてみる
具体的な対策に入る前に、実力試しとして命令表テストの問題を一通り解いてみるのがおすすめです。
実際に問題を解いてみなければ、命令表テストが得意かどうか、対策に時間をかけるべきかどうかわからないものです。そこで、今後どのように対策に取り組んでいくかおおよそのスケジュールを立てるためにも、最初に一通り問題を解いて、実力をしておきましょう。
なお、命令表テストの問題を解く際、CAB・Web-CABの参考書を活用するのがおすすめです。自分に合った参考書を見つけて購入し、問題を一通り解いていきましょう。
無料のWebサイトで対策しても十分にスキルは身に付きます。ただし、Webサイトの運営者が信頼できるかどうかは必ずチェックしましょう。
なかには、個人が匿名で運営しているサイトもあり、信頼性が低く十分な対策ができない可能性もあるので注意してください。
命令表テスト対策におすすめの参考書
命令表テストの対策をするにあたって、「どんな参考書がおすすめなのだろう」「どの参考書であれば自分に合っているのかわからない」と悩む人もいると思います。
参考書を選ぶにあたって、自分のレベル感に合っているかどうか、知りたい情報が掲載されているかどうかなどを見極める必要があります。
そこで、命令表テストの対策におすすめの参考書を以下に掲載するので、参考書選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
参考書 | 著者 | 特徴 |
---|---|---|
これが本当のCAB・GABだ! | SPIノートの会 | 難問が中心に掲載されていて、あらゆるレベルの問題に対応できるようになる。 |
CAB・GAB完全対策 | 就活ネットワーク | 本番同様の問題が掲載されているため、模擬試験のような感覚で対策できる。 |
②4つの命令表テストの出題内容から苦手分野を洗い出す
命令表テストの問題を一通り解答するなかで、「解き方がわからない」や「解答するのに時間がかかった」など、苦手意識を持つ問題もあると思います。一通り問題を解き終えたら、自分の苦手分野はどの問題かを洗い出しましょう。
命令表テストで得点を伸ばすカギは、得意分野を何度も練習することではありません。苦手分野を潰すことです。苦手分野を潰すことで、対策なしでは解答できなかった問題を解くことができ、得点アップにつながりやすくなるのです。
なお、苦手分野を洗い出す際は、厳しい目で苦手かどうかを見極めましょう。「大丈夫だろう」という曖昧な感覚で判断をすると、本番で焦って解答できない可能性があるため、注意が必要です。
③苦手分野の問題を何度も繰り返し練習する
苦手分野の問題は1回や2回の練習で克服できるものではありません。何度も繰り返し練習し、答えを覚えるのではなく、問題のパターンや解き方を理解することが苦手の克服といえるのです。
なお、苦手意識を持つ問題と似た問題を解答し、適切な方法で瞬時に解答できたら克服できたといえます。苦手なものに取り組み続けることになるため、決して楽しい作業ではありませんが、高得点獲得のためにも、苦手意識がある問題は繰り返し練習して潰しましょう。
- 苦手分野の練習をするのが苦痛で仕方ありません……。
苦手なものも楽しむための工夫をしよう
苦手な分野を一人でひたすら挑戦するのはかなり苦痛でしょう。同じ分野が苦手な仲間と一緒に、ゲームやクイズ形式で問題を解き、正解したらちょっとしたご褒美を用意するなどすると、多少は楽しく取り組めるのではないでしょうか。
また、通常は紙ベースで問題を解いている場合、同じ方法で練習するのではなく、解説動画を見たり、スマホのアプリで解いたりするなど、変化を加えることで楽しむことができる人もいるでしょう。ぜひトライしてみてください。
④命令表テストの制限時間を意識して練習を繰り返す
もう一度、命令表テストの問題数と制限時間を確認しましょう。
受検方式 | 問題数 | 制限時間 |
---|---|---|
CAB(筆記式) | 50問 | 20分 |
Web-CAB(Webテスト形式) | 36問 | 15分 |
1問にかけられる時間は30秒未満です。瞬時に問題の内容とパターンを把握し、解答しなければいけません。
このように素早く解答するために必要になるのが、制限時間を意識した練習です。手元にストップウォッチを置き、1問30秒ほどで解答できるよう練習しましょう。どうしても解答時間が縮まらない場合は、解き方に問題がある可能性があります。
自分が正しい方法で解答できているかどうか判断するためにも、制限時間を意識した練習を繰り返し取り組むようにしましょう。
出題内容別! 命令表テストを対策する際のコツ
出題内容別! 命令表テストを対策する際のコツ
- 暗算:一のくらいまでの細かい計算はしない
- 法則性:パターンを暗記しておく
- 命令表:解答中に考えていることをメモしておく
- 暗号:法則を見つけて解答の過程をメモしておく
前述のとおり、命令表テストは出題内容によって大きく内容が異なるため、それぞれ対策することが必要です。それぞれ対策し、苦手を潰していくことで総得点が向上し、結果的に高得点を狙えるようになるのです。
ここからは、命令表テストを対策する際のコツを出題内容別に解説します。コツをつかむことで素早く、かつ正確に解答できる可能性が高まるため、受検する人はチェックしてください。
暗算:一のくらいまでの細かい計算はしない
暗算は時間との勝負です。ほかの問題に時間を残してじっくり解答するためにも、暗算はできる限り素早く解答することが求められます。
そこでおすすめなのが、一のくらいまで計算しないことです。たとえば、暗算では解答として以下のような選択肢が与えられます。
暗算の選択肢の例
- A.135
- B.125
- C.150
- D.175
- E.225
このように、選択肢によって十のくらいが異なるため、十のくらいの数字が正しいかどうかを見極めれば問題ないのです。このように計算を省くことで、計算スピードを上げることができます。
ただ、問題によっては選択肢の十のくらいは同じで、1のくらいのみ異なるといったケースもあるため、そのような場合は最後まで計算するようにしましょう。
日本人の性格上、最後まで完璧に計算したくなるかと思いますが、命令表テストでは暗算力に自信がある場合を除き、十のくらいで計算を止めるコツを身に付けましょう。
まず、問題と選択肢を素早く確認し、十のくらいのみを計算して最も近い選択肢を選びます。選択肢の十のくらいを比較することで、無駄な計算を避けることができます。
タイマーを使って制限時間内に十のくらいを素早く計算する習慣をつけるのもおすすめです。
法則性:パターンを暗記しておく
法則性の問題は、出題傾向が類似しています。そして、いくつかのパターンがあります。このパターンを覚えておくことで、瞬時にどう解答すべきかが判断でき、素早く解くことができるのです。
前述のとおり、法則性の問題には以下のようなパターンがあります。
法則性のパターン
- 移動
- 数の増減
- 図形の変化
- 色の変化
- 図形の回転
- 大きさの変化
各パターンどんな問題が出題されるのかを対策のなかから見出し、本番で瞬時に判断できるようにしておきましょう。
命令表:解答中に考えていることをメモしておく
命令表を解答する際、メモを取ることがおすすめです。
命令表で出題される問題を解答する際、思考を凝らしてさまざまなことを考えなくてはいけません。しかし、人は考えたことはすぐに忘れてしまうものであり、解答中に考えたことを忘れると、一向に解に辿り着かなくなってしまいます。
そのため、解答の精度を上げるためにも、解答中に考えていることをメモして、次に考えるべきことを考えられる状態を作っておきましょう。
暗号:法則を見つけて解答の過程をメモしておく
暗号の問題にも法則の問題と同様に、以下のようなパターンが見受けられます。
暗号のパターン
- 移動
- 数の増減
- 図形の変化
- 色の変化
- 図形の回転
- 大きさの変化
問題を見てパターンを見極め、考えや解答の過程をメモしながら問題を解きましょう。そうすることで、闇雲に暗号を見つけ出すのではなく、「この問題はこのパターンかも」といった仮説をベースに考えられるようになります。
また、考えた仮説などは忘れないうちにメモしておくことで、精度の高い解答ができるようになります。
就活のプロが解説! 命令表テストの結果が原因で落ちる人の特徴
適性検査のCABは選考の一部であり、この時点で落ちる人がいるのも事実です。そして、命令表テストの結果が原因で落ちることも考えられます。適性検査の突破は志望企業の内定に必要不可欠なため、落ちることは絶対に避けたいところです。
そこで、ここからは就活のプロであるキャリアコンサルタントの古田さんに、命令表テストの結果が原因で落ちる人の特徴を聞きました。落ちる人の特徴を把握し、それを避けて合格できるような行動をしていきましょう。
アドバイザーコメント
吉田 文子
プロフィールを見る練習不足は落ちる可能性が高まる
適性検査で落ちてしまう人に見られる共通点はいくつかあります。一番大きな要因としては、準備不足であることが挙げられるでしょう。
練習が不足していると、テスト問題を正確に理解し、論理的に分析する能力も不足します。何を問われているのか理解できていなければ解答が間違うのは当然なので、繰り返し問題を解く練習をしておかないと、良い結果を出すことは難しいでしょう。
苦手分野の練習が高得点獲得につながる
また、日々の練習のなかで、苦手分野への対策が不足しているという特徴も見られます。完全に克服できなくとも、苦手分野に特化した勉強をしておくことで気持ちにもゆとりが生まれるものですが、不足していると思うように解答できなくなってしまいます。
あとは、プレッシャーに弱いという特徴も見られます。どんなに準備万端にしてきても、本番でそれらを発揮できなければ良い結果にはつながりません。
プレッシャーに弱いタイプの人は、本番さながらの模擬試験を繰り返しおこない、試験の環境に慣れるよう練習することをオススメします。備えあれば憂いなしです。
命令表テストの苦手分野と対策のコツを明確にして選考突破を目指そう
命令表テストは難易度が高めで、初見で解答するのは難しいものです。そして、対策に取り組むなかで苦手分野も見つかっていくと思います。
命令表テストを攻略するには、苦手分野の明確化とコツを押さえた対策をすることが効果的です。ぜひこの記事を参考にして、命令表テストを攻略し、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る得意なことを伸ばして内定獲得を目指そう
命令表テストについて理解はできたものの、はたしてスムーズに解けるのかと不安になっている就活生もいるのではないでしょうか。たしかに、練習問題ではスムーズに解けても、緊張感がある就活ではプレッシャーがあるので心配になりますよね。
もちろん、基本的な命令表の問題が解けるように対策することは大事です。しかし、もっと大切なことは「自分が得意な分野で、問題を間違えずに点数を稼ぐこと」です。
限られた就活期間では、苦手な分野を克服するのに時間がかかるかもしれません。命令表の対策に時間をかけすぎて、スムーズに解けるような得意な分野の点数まで下がってしまったら選考通過の確率が下がってしまうこともあります。
だからこそ、命令表だけを考えるのではなく「適性検査全体でどの分野でどれくらいの点数を取るか」の目標設定をして取り組むことが成功のポイントですよ。
命令表テストを対策する過程は社会人として必要な能力も身に付けられる
実は、このように優先順位を考えて取り組むことは社会人になってから必要なスキルです。限られた就活期間でも、命令表テストの対策を通じて「社会人に必要なスキルがみについているか」を試されていると考えて、計画的に取り組みましょう。
すると、就活がスムーズに進んで、志望業界・志望企業からの内定獲得に近づきますよ。目の前のことに焦りすぎずに計画的に対策しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細