この記事のまとめ
- WEBテストは受検用URLで見分けられる
- WEBテスト20種類の見分け方や採用企業の特徴を解説
- WEBテストの種類を事前に見分けられないときはSPIや玉手箱の対策をしよう
- WEBテストパーフェクト問題集
スキマ時間で対策できる!WEBテスト対策問題集を受け取ってください
この記事を読んでいる人におすすめ
選考フェーズの序盤で実施されることが多いWEBテスト。WEBテストにはSPI、玉手箱、GABのようにさまざまな種類があります。
「志望企業のWEBテストはどれだろう」「WEBテストの対策をしたいのに種類がわからない」というように、WEBテストの種類がわからなくて悩んでいる人も多いですよね。選考の第一関門を突破するためにも、志望企業のWEBテストの種類を見分けて、対策をおこないましょう。
この記事ではキャリアアドバイザーの隈本さん、田邉さん、鈴木さんとWEBテストの種類を事前に見分ける方法を解説します。これから選考に臨む学生は、ぜひ参考にしてくださいね。
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WEBテストは事前に見分けられる!? 各テストの特徴を押さえて見極めよう
WEBテストは各テストの特徴を押さえれば、種類を特定することができたり、絞り込むことができます。
この記事では、まずWEBテストの受検形式について解説。その後、WEBテストの種類を見分ける5つの方法について説明。そして、主要テスト20種類の特徴や見分けるポイントを解説します。
WEBテストは選考の第一関門であることも多く、突破しなければ面接に進めないことも。出題内容に応じた対策をしたうえでテストに臨むためにも、WEBテストの見分け方を習得しましょう。
- WEBテストの受検締切まで1週間を切っていますが、対策がまったくできていません。今からでもできることはあるのでしょうか。
苦手科目の克服に集中しよう
WEBテストの種類を確認したうえで、対応した参考書と問題集を使って集中的に勉強しましょう。WEBテストによって出題される科目や内容は異なるため、時間がなければ絞り込んで対策した方が効率的です。
問題集で出題傾向を確認したうえで、自分が苦手そうな分野について解法を覚えながら参考問題を解きましょう。残り3日程は問題集を解きながら苦手科目の克服期間に充てます。
満点を取る必要はないので、どうしても苦手な項目については捨てることも大切です。
WEBテストの対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。例題も紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介
受検の様子をイメージしよう! そもそもWEBテストとは
受検の様子をイメージしよう! そもそもWEBテストとは
- 共通会場受検
- 企業受検
- 自宅受検
選考で適性検査を実施する企業は少なくありません。そもそも適性検査は、学生の能力や性格を定量的に測定する目的で実施されます。
問題内容はテストの種類によって多少異なりますが、主に計算問題や読解問題で知的能力を測る問題や、心理テストのような形式で受検者の性格を見極める問題が課されます。
適性検査は、インターネットにつながっているパソコンやスマートフォンで受検するWEBテスト、もしくはペーパーテストの2つの形式に分かれますが、近年ではほとんどの企業がWEBテスト形式を採用しています。
一口にWEBテストといっても、先に述べたようにテストの種類によって出題内容が異なるだけでなく、受検方法も異なります。受検の様子をイメージするためにも、WEBテストの受検方法を詳しくみていきましょう。
共通会場受検
共通会場受検は、テストを制作している会社などが運営している専用会場に出向いて、用意されているパソコンで受検する方法です。あらかじめ企業から場所を指定されることもあれば、近隣の受検会場を指定することができる場合もあります。
会場にはほかの受検者もいて、受検監督が常時受検の様子を見ています。緊張感に呑まれることなく、自分のペースで解けるかが鍵です。
企業受検
企業に出向いて、用意されているパソコンやタブレットで受検する形式ですが、企業受検でWEBテストを実施する企業は多くはありません。ただ、面接とセットで受検を実施する場合や、内定後に実施する場合には、企業受検で実施されるケースがよく見られます。
自宅受検
自宅受検は、受検者のパソコンで受けたり、大学のパソコン室などで実施できる受検形式です。WEBテストは自宅受検が主流になりつつあります。
通常はエントリー後や書類選考通過後に、企業からメールでログイン用URLと受検者IDが送られ、受検締切日までに都合の良い日時と場所で受けることができます。
自宅で受験する際に気を付けなければいけないことが、カンニングです。次の記事では、調べながら受験することのリスクについて解説しているので、併せて読んでみてくださいね。
Webテストは調べながら受検するとバレる? 理由やリスクを解説
SPIについてはこちらの記事を参考にしてみてください。答えを見ながら受けるリスクについてキャリアコンサルタントが詳しく解説しています。
SPIで答えを見るのはあり? 将来的なリスクと正しい対策法とは
オンライン監視型
自宅受検が主流になる一方、受検者の替え玉受検を防ぐために、オンライン監視型による受検を採用している企業も増えてきました。オンライン監視型は、受検前にリモートで本人確認を実施したり、受検中の行動をAI(人工知能)が監視して、自宅受検でも不正ができないようにしています。
自宅受検で受検日をあらかじめ決めるように指示された場合や、受検の際にカメラの使用許可が問われた場合は、オンライン監視型である可能性が高いでしょう。
WEBテストで落ちたくない人は
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就活の山場、WEBテストで躓かないためにはしっかりした対策が必要です。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
WEBテストの種類を見分ける5つの方法
WEBテストの種類を見分ける5つの方法
- 口コミサイト
- OB・OG訪問
- 企業からの事前説明
- 受検用URL
- ログイン画面
事前にWEBテストを見分ける方法は5つあります。1つの手段では特定できなかったとしても、ほかの方法から入手できた情報と組み合わせるとWEBテストの種類が絞り込めてくるので、ぜひなるべく多くの方法を実施してください。
①口コミサイト
就活会議など、口コミサイトでは、前年までのWEBテストの種類について書き込まれていることもあります。志望企業名で検索して、WEBテストに関する情報が記載されていないかチェックしてみましょう。
ただ、必ずしも前年までと同じ種類のテストがおこなわれるとは限らないので、ほかの方法から得られる情報も踏まえながら特定しましょう。
②OB・OG訪問
OB・OG訪問の際に、どんなWEBテストを受けたか質問してみる方法もあります。
OB・OGによってはテストの種類までは把握できていないこともあるので、どんな問題内容だったか、どんな形式で受検したかなど断片的な情報でも聞いておくと、絞り込むのに役立つ可能性もあります。
口コミサイトと同様、必ずしも毎年同じWEBテストが実施されるとは限らないので、全てを鵜吞みにしないように注意が必要です。
OB・OG訪問では、WEBテストの種類以外にも聞いておきたいことが多数あるでしょう。あらかじめ質問リストを作成しておくのがおすすめですよ。以下の記事を参考にしてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
③企業からの事前説明
インターンシップや説明会のときに、選考フローについて説明される場合があります。その際、テストの種類が述べられれば、WEBテストの種類を特定することができます。
テストの種類は言及しない場合も、「自宅で受けられる」「面接の後に実施する」など注意点を教えてくれるケースもあるので、聞き逃さないように聞いておきましょう。
- インターンや説明会でWEBテストの種類を質問しても良いですか?
WEBテストの種類は質問しないことがおすすめ
インターンや説明会に参加すると質問できるタイミングがあるため、どのWEBテストを採用しているのか質問したくなりますよね。しかし、WEBテストの種類は質問しないことがおすすめです。
会社に就職して求められることは、学校のテストのように正解を求めることでなく、変化に適応したり最適な方法を見つけたりすることです。
そのため、WEBテストの種類について質問をすると、学生の考え方が残っているというマイナス評価をされることがあります。
ただし、OB・OG訪問など採用と直接関係のないシーンでは質問しても問題ないですよ。
④受検用URL
ここからは、エントリー後にWEBテストの種類を見分ける方法です。自宅受検の場合、エントリーの後や書類選考通過後に、企業から応募者のメールにログイン用URLと受検者IDが送られます。
この受検用URLを見れば、WEBテストの種類をほぼ正確に見分けることができます。企業からURLが送られてきた後、通常であれば1週間ほど先に期日が設けられているので、期日までの期間、WEBテストの種類に応じた対策ができます。
⑤ログイン画面
企業から受検用URLが送られてきたら、URLを開いてみるとログイン画面になります。
ログイン画面にテストの種類が記載されているケースはほとんどありませんが、いくつかのテストを受ければ、色合いや文言からテストの種類が推測できるようになります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る最終判断はURLのドメインが確実
WEBテストはURLのドメインで見分ける方法が、一番簡単で確実な見分け方です。
WEBテストを採用している企業の場合、志望企業にエントリーすると、その企業からWEBテストのURLが送られてくることが一般的です。このURLのドメインを確認すると、どの種類の試験かがわかり、一目で判断することができます。
事前に対策をするのであれば口コミサイトやOB・OG訪問で情報を集めよう
また、事前に試験対策をおこなっておきたい、勉強する時間を確保して計画的にテストに臨みたいという学生は、志望企業の過去の選考フローを詳しく調べることが重要になります。
口コミサイトやOB・OG訪問で情報を集めて、過去の志望企業のWEBテストの種類を知ることができれば、余裕を持った試験対策をすることができます。
WEBテストの見分け方①SPIの場合
ここからは、テストの種類別に見分け方を解説していきます。
SPIの正式名称はSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)です。リクルートマネジメントソリューションズが提供しています。
能力検査と性格検査の2段階になっており、能力検査は言語と非言語に分かれています。さらにオプションで英語検査や構造的把握力検査を付ける企業もあります。
問題の難易度は比較的高くありませんが、時間制限があるため時間内に正確に解ききる対策が必要です。
SPIの概要や勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
SPIが難しいと感じる原因は? 苦手に打ち勝つ勉強法とコツを解説
SPIの中にSPI-Gという第二新卒や転職者向けの試験があります。SPI-G特有の問題もあり、以下の記事ではSPI-Gについて解説しているので参考にしてみてください。
SPI-Gとは|特有の問題と解き方を就活のプロが徹底解説!
SPIの見分け方
SPIはリクルートマネジメントソリューションズが運営する専用会場で受検するテストセンター形式と、自宅で受検できるWebテスティング形式、企業で実施するインハウスCBT形式があります。
Webテスティング形式の場合、メールに送信されるログイン用URLで判別できます。
そもそも、SPIは数多くの企業で実施されているため、応募企業のいずれかで受ける可能性は非常に高いといえます。志望企業が実施するかわからない状態でも、能力検査と性格検査の対策はしておくのがおすすめです。
SPIのURL
- http://arorua.net/
英語検査や構造的把握力検査が実施されている業界や企業の特徴はこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
英語検査
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説
構造的把握力検査
構造的把握力検査って何? 勉強方法やコツを例題付きで解説!
SPIを実施している企業
SPIは大企業、中小企業問わず実施されているテストです。年間で15,500社もの企業が利用しています。採用実績がある企業は以下の通りです。
SPIを実施している企業の例(2023年7月時点)
- オートビジネスサービス
- 沖縄ワタベウェディング
- グッドパッチ
- 黒崎産業
- 建設ドットウェブ
- 塩浜工業
- ナイル
- ビー・ユー・ジーDMG森精機
- フジワラテクノアート
- 武蔵商事
- ワシントンホテル
- リクルート
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る言語分野と非言語分野を中心に対策しよう
SPIの受検科目には、「能力適性検査(言語、非言語、英語、構造的把握力)」と「性格適性検査」があります。
この中でも、「言語」「非言語」「性格適性検査」はほぼすべての企業で受検対象科目とされており、企業によっては「英語」「構造的把握力」が実施されることもあります。
そのため、まずは「言語」「非言語」の対策を集中的に進めましょう。どちらも人によって得手不得手がありますが、基本的には中高生レベルの問題なので参考書で答えを見ながら思い出し、苦手箇所を集中的に学習しましょう。
性格検査は正直に答えるのがおすすめ
「英語」については、直近でTOEIC受検などをしているならば、そのほかの科目ほど対策する必要はありませんが、苦手箇所については問題集を解きながら対策しましょう。
「構造的把握力」は、出題される業界は限られてくるので、過去に出題された企業を受検するならば、参考書で出題内容を確認したうえで解き慣れておきましょう。
「性格適正検査」については、自分を良く見せるための選択肢を選ぼうとする人がいますが、ライスケールといって嘘をチェックする質問があるので、ありのままに受けることをおすすめします。
時間がない人におすすめ!
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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
WEBテストの見分け方②玉手箱の場合
玉手箱は日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供している適性検査です。
玉手箱は、能力テストと性格テストで構成されており、能力テストは言語問題、計数問題、英語問題の3つに分かれます。
SPIに比べて難易度は高く、対策をしなければ、スムーズに解くことは難しいでしょう。
玉手箱の詳しい概要や勉強法は、こちらの記事で解説しています。
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説
玉手箱の見分け方
玉手箱は自宅受検形式とテストセンター形式があります。自宅受検形式の場合は、URLが送られたときに推測することができます。
ただ、後にも解説しますが、以下のURLが含まれている場合は、玉手箱だけでなく、GABもしくはCABの可能性もあります。業界の傾向や昨年までの実績を参考にしながら推測しましょう。
玉手箱のURL
- https://web1.e-exams.jp/
- https://web2.e-exams.jp/
- https://web3.e-exams.jp/
- https://tsvs1.e-exams2.jp/
- https://tsvs2.e-exams2.jp/
- https://tsvs3.e-exams2.jp/
- https://nsvs1.e-exams4.jp/
- https://nsvs2.e-exams4.jp/
玉手箱を実施している企業
玉手箱もSPI同様、幅広い企業が取り入れています。中でも、金融業界やコンサル業界で多く出題されています。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るまずは問題を解いて玉手箱の形式に慣れよう
志望企業のテストが玉手箱だとわかっても、適切な対策をしなければ良い結果を残すことはできません。良い結果を残すためには、まずは玉手箱の出題形式や時間配分に慣れることがおすすめです。
慣れることが大切な理由は、玉手箱は毎年同じような問題が出題されており、出題形式は問題によって決まっているためです。また、回答時間が短いことも特徴の一つで、限られた時間で回答するためには慣れが必要です。
玉手箱の出題形式に慣れるためには、実際にテストを受けて慣れる方法と練習問題が解けるサイトを使う方法があります。
テスト形式に慣れる方法を実践しよう
前者は、玉手箱を採用している企業にエントリーするとエントリー者に受検の案内がくるため、実践を通じて慣れることができます。後者は「就活スタイル マイナビ 学生の窓口」などの無料サイトを使うと、練習を通じて慣れることができます。
もちろん参考書などで勉強をすれば知識を得られますが、実践や実践形式で学ぶと慣れるスピードが速くなるためおすすめです。限られた時間を有効活用しましょう。
WEBテストの見分け方③GABの場合
GABは玉手箱と同じ日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供している適性検査です。
問題内容は玉手箱とほぼ同じ内容ですが、玉手箱よりも少し難易度は高くなっています。
GABの詳しい概要や勉強法は、こちらの記事で解説しています。
Web-GAB対策を完全網羅|出題内容から突破のコツまで解説
GABの見分け方
GABの出題形式は、玉手箱と同様にテストセンター形式と自宅受検形式があります。
先に述べた通り、URLからGAB一択に絞ることができません。見分けられなかったとしても、GABと玉手箱の問題内容は似通っているため、対策をしたい人はどちらも満遍なく勉強すると良いでしょう。
GABのURL
- https://web1.e-exams.jp/
- https://web2.e-exams.jp/
- https://web3.e-exams.jp/
- https://tsvs1.e-exams2.jp/
- https://tsvs2.e-exams2.jp/
- https://tsvs3.e-exams2.jp/
- https://nsvs1.e-exams4.jp/
- https://nsvs2.e-exams4.jp/
GABを実施している企業
GABを導入している企業はさまざまあります。特に、総合商社やコンサルティングファーム、不動産業界、金融業界の企業で多くみられます。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るGABは繰り返し例題を解いて対策しよう
GABは難易度が高い試験といわれています。一つひとつの問題のレベルは中学校から高校受検程度のレベルですが、時間制限があり、対策なしにはできない試験です。
GABは「言語理解」「計数理解」「英語理解」「性格適性検査テスト」からなります。このうち、「言語理解」と「計数理解」「英語理解」については、過去問や問題集を活用して出題形式と解き方に慣れる練習をしてください。
参考書1冊を使いこもう
問題の傾向をつかんだうえで、練習問題を繰り返し解くことが必要になります。この練習問題はたくさんの問題を解こうとするのではなく、1冊の本を繰り返し解くことがポイントになります。
特に間違えた問題や苦手な問題を克服することが重要になるので、そのポイントに重点を置いて取り組むようにしてください。GABは時間をかけて繰り返し練習することが試験対策の基本ですよ。
WEBテストの見分け方④CABの場合
CABも玉手箱やGABと同じく、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供している適性検査です。
玉手箱やGABと異なるのは言語問題が出題されない点です。その代わり、数学的な思考力を問われる問題がメインになります。
CABの見分け方
CABの出題形式も、テストセンター形式と自宅受検形式があります。URLで見分けるときの注意点は玉手箱やGABと同じで、テストを受けるときまで絞り込むことができません。
ただ、CABが実施している企業には共通する傾向があるので、そちらを参考にすると、志望企業でCABが実施される可能性を推測することができるでしょう。
GABのURL
- https://web1.e-exams.jp/
- https://web2.e-exams.jp/
- https://web3.e-exams.jp/
- https://tsvs1.e-exams2.jp/
- https://tsvs2.e-exams2.jp/
- https://tsvs3.e-exams2.jp/
- https://nsvs1.e-exams4.jp/
- https://nsvs2.e-exams4.jp/
CABを実施している企業
CABは数学的な問題がメインのテストなので、出題されるのはIT企業のシステムエンジニア(SE)やプログラマーの職種のケースがほとんどです。該当する業界、職種の選考を受ける人はCABである可能性は高いと考えた方が良いでしょう。
WEBテストの見分け方⑤TG-WEBの場合
TG-WEBはヒューマネージが提供する適性検査です。
問題内容は言語問題、計数問題、性格テストの3種類で構成されています。比較的難易度が高いWEBテストとされています。
TG-WEBの詳細はこちらの記事で解説しています。
TG-WEBを突破する方法|例題付きで対策方法やコツを徹底解説
TG-WEBの見分け方
TG-WEBのテスト形式には、テストセンター形式と自宅受検形式があります。
自宅受検形式の場合、URLで見分けることが可能です。下記のURLに当てはまる場合は、TG-WEBと捉えて間違いないでしょう。
TG-WEBのURL
- http://assessment.c-personal.com/
- http://assessment.e-gitest.com/
- https://www.c-personal.com/
TG-WEBを実施している企業
TG-WEBの導入社数は2,700社以上で、年間60万人以上が利用しています。特に、大手企業、食品、金融業界で実施されています。
TG-WEBを実施している企業の例(2024年4月時点)
- 荏原製作所
- SEIKO
- 東急エージェンシー
- 日本テレビ
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るTG-WEBは時間を意識した対策をしよう
TG-WEBで出題される科目は、「言語問題」「計数問題」「英語」「性格適性検査」の4つです。SPIなどのほかの試験に比べて難易度が高い傾向にあり、「従来型」と「新型」の2つがあります。
TG-WEBの特徴は、出題される問題数は少ないものの、制限時間が設けられていることであり、時間を意識して問題を解く練習をしておかなければいけません。
言語問題と計数問題は、従来型と新型で問題数と回答時間が以下のように異なります。
言語問題:従来型(12問・12分)/新型(34問・7分)
計数問題:従来型(9問・18分)/新型(36問・8分)
英語は設問を先に読んで時間を短縮しよう
新型の方は回答時間が十数秒しかないため、いかに早く解くかが大切です。苦手な箇所について勉強した後は、ひたすら問題集を制限時間内で解く練習をして、解答スピードを上げていきましょう。
「英語」については従来型と新型のどちらも10問(12分)ですが、2つの長文から5問ずつ出題されるため単純な単語力では乗り切れません。問題を先に読んで、長文を読みながら答えを見つける練習を繰り返しましょう。
性格適性検査は質問数が膨大で、事前に対策して性格をコントロールできるわけではないため、ありのままに受けることをおすすめします。
WEBテストの見分け方⑥CUBICの場合
CUBICはCUBICが提供している適性検査です。
CUBICは言語、数理、図形、論理、英語の5科目の基礎能力検査と性格テストで構成されています。Webテストの中でも試験範囲が広いテストです。
CUBICの見分け方
CUBICは自宅で受検できるWebテスト形式と、企業で受検するペーパーテスト形式の2つの受検形式があります。
受検用URLが以下に当てはまれば、CUBICと特定することができます。
CUBICのURL
- https://web-cubic.jp/
- https://assessment.cservice.jp/
CUBICを実施している企業
CUBICは企業規模を問わず幅広い企業で採用されています。業種も、幅広い業種で取り入れられていますが、割合では会計事務所や社会保険事務所が多いようです。
WEBテストの見分け方⑦GPSの場合
GPSはベネッセコーポレーションが提供する適性検査です。
GPSの問題内容は、思考力、基礎能力、パーソナリティの3つに分けられます。
GPSの見分け方
GPSの大きな特徴は、音声や動画を使った問題が出されることです。事前に、音声や動画が流れるテストという情報があれば、GPSと考えて良いでしょう。
また、受検用URLでも見分けることができます。
GPSのURL
- https://www.gps-cbt.com/
GPSを実施している企業
GPSは人材系や教育系の企業で用いられています。
WEBテストの見分け方⑧TALの場合
TALはビビッド・ジャパンが提供する適性検査です。
TALは能力検査がなく、性格検査のみのテストとなります。脳科学や統計学に基づいて制作されています。
TALの見分け方
TALは受検用URLで見分けることが可能です。
性格検査は、図形を用いた測り方など事前の対策なしで受けると戸惑ってしまう可能性も高いため、URLでTALと特定できれば過去問に目を通すなどして対策をしましょう。
TALのURL
- www.tal-sa.jp/talsqi/
TALを実施している企業
TAL単体で適性検査を実施する企業は少なく、ほとんどの企業がSPIや玉手箱とセットで課しています。採用に力を入れている大手企業で実施されるケースが多いです。
WEBテストの見分け方⑨不適性検査スカウターの場合
不適性検査スカウターはスカウター社が提供している適性検査です。
能力検査、資質検査、精神分析、定着検査の4種類があり、企業によって、このうちどの検査を実施するかが異なります。
不適性検査スカウターの見分け方
以下のURLが送られてきた場合は、不適性検査スカウターだと見分けることができます。
ただ、URLから不適正検査スカウターと判断できても、マイナーなテストのため、過去問などはあまり出回っていません。そのため、問題内容や難易度が近いSPIの対策をしておくと良いでしょう。
不適性検査スカウターのURL
- https://tracs.jp
不適性検査スカウターを実施している企業
不適正検査スカウターは費用が安価なため、主に中小企業やベンチャー企業で実施されています。
WEBテストの見分け方⑩BRIDGEの場合
BRIDGEはリンクアンドモチベーション社が提供している適性検査です。
計数検査と性格検査から構成されており、難易度は玉手箱と同じ程度とされています。
BRIDGEの見分け方
BRIDGEの受検用URLは以下から始まります。
BRIDGEもメジャーなテストではないため、過去問などの情報は多くありません。志望企業の適性検査がBRIDGEの可能性がある場合は、問題内容が似ているTG-WEBや玉手箱の問題集や過去問で対策をすると良いでしょう。
BRIDGEのURL
- https://generator.cbt.jp
- https://www.cbt-s.jp
BRIDGEを実施している企業
BRIDGEを採用している企業は多くはありませんが、大手企業での実施実績もあります。
WEBテストの見分け方⑪TAPの場合
TAPは日本文化科学社が提供しているWEBテストです。
言語、数理、論理が出題される能力検査と、職務バイタリティ、対人的側面、行動的側面を測る性格検査で構成されています。
TAPの見分け方
TAPに関しても、受検用URLでほぼ確実に見分けることができます。
TAPは数列や三角比のような難易度が高い内容も出題されるため、独自の対策が必要です。志望企業の適性検査がTAPであることがわかったら、対策本を購入するなどして、勉強しましょう。
TAPのURL
- https://www.empweb21.com
TAPを実施している企業
TAPは受検者の総合的な能力を測る大手企業テストのため、業界、業種問わず幅広く実施されています。中でも、地方銀行で採用されているケースが多いです。
TAP適性検査は、ほかの適性検査に比べて難易度が比較的高めとなっています。以下の記事ではTAP適性検査の内容や対策法をまとめているので参考にしてみてください。
TAP適性検査の内容や対策法を徹底解説! 難易度や特徴も紹介
WEBテストの見分け方⑫eF-1Gの場合
eF-1Gはイー・ファルコンが提供する適性検査です。
地図を読みとく問題や連想問題、四字熟語穴埋めのようなほかにはない特徴的な問題が出題されます。
eF-1Gの見分け方
eF-1Gも受検用URLで見分けられます。出題内容が特徴的なため、事前に対策をするのとしないのとでは、結果が大きく変わります。過去問や攻略法を検索して、解き方を習得しておきましょう。
eF-1GのURL
- https://ef-1g.com
eF-1Gを実施している企業
eF-1Gは幅広い業界の大手企業で実施されています。
WEBテストの見分け方⑬SCOAの場合
SCOAはNOMA総研が提供している適性検査です。
知的能力を測るテスト、実務遂行能力を測るテスト、パーソナリティを測るテストがあり、企業が実施したいテストをこの中から選んだり、組み合わせて実施されます。
SCOAの概要や対策法は、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。
SCOA徹底対策|6つの特徴と高得点を狙う勉強法を例題つきで解説
SCOAの見分け方
SCOAは自宅受検だけでなく、テストセンターで実施するケースもあります。自宅受検の場合は、URLから見分けることが可能です。
SCOAは対策本も発売されているため、事前にSCOAであることがわかれば、対策本を購入して勉強すると良いでしょう。
SCOAのURL
- apps.ibt-cloud.com
SCOAを実施している企業
SCOAは公務員試験で採用されている事例が多いですが、民間企業でも幅広い業界の企業が採用しています。
WEBテストの見分け方⑭ミキワメの場合
ミキワメはリーディングマークが提供している適性検査です。
言語問題と計数問題が出題される能力検査と、性格検査の2つから構成されています。
ミキワメの見分け方
ミキワメも受検用URLで特定できます。ミキワメは企業ごとに出題範囲や内容を変更することができるため、見分けられたとしても事前の対策がしづらいといえます。
ミキワメに特化した対策をおこなうより、SPIや玉手箱のようなメジャーなテスト対策をしておくと良いでしょう。
ミキワメのURL
- https://survey.career-base.jp
ミキワメを実施している企業
ミキワメを実施している企業数は1,000社以上とされています。採用実績がある企業は以下の通りです。
ミキワメを実施している企業の例(2023年4月時点)
- ADKホールディングス
- 東急不動産
- 東京ガス
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るWEBテストが事前に見分けられないときはSPI対策をしよう
WEBテストが見分けられないと、どのような就活対策をすれば良いのか悩みますよね。このような学生は、まずはSPIの対策をすることがおすすめです。
SPIは年間14,400社に利用されており、就活でも採用している企業が多いです。また、ほかの試験に共通することも多いため、SPIの対策をしているとほかのWEBテストの対策になることもあります。
問題集1冊を繰り返し練習しよう
おすすめのSPI対策方法は、問題集を1冊用意してすべての問題を解けるように繰り返し練習することです。SPIは出題される問題の傾向が限られているため、1冊の問題集をすべて解けるようになると、ほとんどの問題が解けるようになりますよ。
また、問題集には回答時間の目安も設けられているため、解法を確認するだけでなく限られた時間で回答する力も身に付けられます。
志望度が高い企業のWEBテストが見分けられないと焦りますが、見分けることに時間を費やしても成長はできません。自分ができることを見つけて、短い就活期間を最大限に活用しましょう。
まだまだある! そのほかのWEBテストの見分け方
まだまだある! そのほかのWEBテストの見分け方
- CBTS
- アドバンテッジインサイト
- GROW360
- 3E-IP
- デザイン思考テスト
- 内田クレペリン
ここまで14種類のWEBテストの見分け方を解説してきましたが、適性検査の種類はほかにもあります。
メジャーな適性検査ではなくても、志望企業が採用している可能性は充分あるので、テストの特徴や概要は押さえておきましょう。
CBTS
CBTSはシー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBT-Solutions)が提供する適性検査です。
受検方法はテストセンターのみです。CBTSのテストはパッケージ化されておらず、企業ごとに問題内容を作成します。そのため、事前の対策が難しくなっています。
CBTSは企業からの事前情報がなければ、受検前に確実に特定することはできません。口コミサイトやOB・OG訪問で問題内容に関する情報をキャッチアップして、対策を立てると良いでしょう。
アドバンテッジインサイト
アドバンテッジインサイトはアドバンテッジ リスク マネジメントが提供する適性検査です。
ストレス耐性を見抜くことに注力している検査です。「aip.armg.jp」が含まれるURLが送られてきた場合は、アドバンテッジインサイトと見分けることができます。SPIや玉手箱を勉強していればスムーズに解けるでしょう。
GROW360
GROWは、Institution for a Global Societyが提供する適性検査です。最新のAIを用いて、コンピテンシーや気質といった性格を測ります。
GROW360の特徴は他者評価がある点です。受検者の友人、家族などに、受検者の特性を問うテストを受けてもらいます。適性検査に関して、「他人にも協力してもらう必要がある」といった情報が事前に得られたときは、GROW360が実施される可能性が高いといえます。
3E-IP
3E-IPはエン・ジャパンが提供する適性検査です。知的能力テストと性格・価値観テストから構成されます。
「受検時間が短い」「スマートフォンでもできる」といった情報が得られたら、3E-IPである可能性は高いといえます。
3E-IPの対策をしたい人は、問題内容が近いCABの問題集などを用いて対策すると良いでしょう。
デザイン思考テスト
デザイン思考テストはVISITS Technologiesが提供するWEBテストです。
デザイン思考テストは、事前に企業から発表がない限りは事前に特定するのは難しいでしょう。また、創造性が問われる問題のため対策は比較的難しいです。公式の受検案内などに目を通して、テスト形式や進め方を確認しておきましょう。
内田クレペリン
内田クレペリンは日本・精神技術研究所が提供する適性検査です。受検方法はペーパーテストのみです。主に、企業の面接後や内定式の後などに実施されています。
内田クレペリンは、簡単な作業をいかに早く正確におこなえるかを測ります。事前に企業から発表がない限り、特定するのは難しいでしょう。
口コミやOB・OG訪問で、昨年までに内田クレペリンをした実績があるとわかれば、あらかじめ作業の進め方をチェックしておくと、スピードアップになるでしょう。
- 入社式で適性検査を実施するらしいのですが、何のためにおこなうのでしょうか。
配属先を決める際に参考にするため
内定後に適性検査を実施するのは、配属先を決める際の判断材料を得たいという意図が考えられます。
企業としては時間と費用をかけて採用した人材を、配属先と合わなかったことが原因で離職されてしまうことはもっとも避けたい事態といえます。
採用した人材の強みを伸ばせる育成方法は何か、ストレス耐性が高いのか低いのかを、適性検査を通して改めて知って、一人ひとりに合った配属先を見極めようとしている可能性が高いです。
WEBテストは受検前に見分けて出題内容に応じた対策をしよう
WEBテストを見分ける方法について解説してきました。WEBテストにはさまざまな種類があり、出題内容や受検方法が異なります。それぞれのテストに合わせた対策をおこなうことがもっとも効果的です。
しかし、確実にテストの種類が見分けられる受検用URLは直前にならなければわかりません。また、テストセンターの場合は、受検するときまで正確な種類は特定できないこともあるでしょう。
現状得られる情報では見分けられないとしても、本記事で紹介したWEBテストの過去問には目を通しておいたり、SPIや玉手箱のようなメジャーなテストの対策を優先的にするなどして準備を進めてくださいね。
SPIと玉手箱はメジャーなテストですが、出題内容などは大きく異なります。以下の記事では違いや対策方法をまとめています。
玉手箱とSPIは別物! 違いやそれぞれの出題内容・対策方法を解説
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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