面接で聞かれること厳選15個! 回答を準備して選考を突破しよう

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 鈴木 洵市

    ブルーバード合同会社代表取締役 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21041822) SNS:Instagram/Facebook

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  • 谷所 健一郎

    キャリアドメイン代表 保有資格:キャリア・デベロップメント・アドバイザー(登録番号CDA130542) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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この記事のまとめ

  • 回答例付き! 面接でよく聞かれること厳選15個を解説
  • 面接で頻出質問に対する回答は3ステップで対策しよう
  • 面接で回答をする際は4つのポイントに気を付けよう
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 面接力診断ツール

    【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!

これから面接を控えている人の中には、「面接でよく聞かれることは完璧に対策しておきたい」という人もいれば、「時間がないから面接で最低限よく聞かれることの対策をしておきたい」という人もいるのではないでしょうか。

面接で頻出の質問に上手く答えることができれば、選考通過率が上がるチャンス。だからこそ、事前に頻出質問の回答をしっかりと考えておきたいですよね。
 
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、鈴木さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ、面接でよく聞かれること厳選15選を解説していきます。面接で頻出の質問を確認して、効率的に対策を進めていきましょう。

面接でよく聞かれることをしっかり対策して選考通過を狙おう!

面接対策を進めたいものの、時間が取れなくて悩んでいる人も多いでしょう。そのような人は、面接でよく聞かれる質問に絞って対策を進めれば、効率良く選考通過を狙うことができます。

この記事では、面接でよく聞かれる質問15選を回答例付きで解説します。最低限これらの回答を準備しておけば、安心して面接に臨むことができます。

また、面接でよく聞かれることの回答対策も3ステップで解説します。この3ステップを押さえることができれば、スムーズに回答を準備することができるでしょう。

さらに、面接で回答をする際の4つのポイントも併せて解説します。話し方の意識を少し変えるだけでグッと印象が良くなるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

過去内定者の面接回答集を確認してください

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答例60選」です。この資料があれば、人気企業の面接でよく聞かれるような質問とその答え方60通りが一目でわかります。

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

そもそも面接で質問をする目的とは?

面接で質問をする目的

  • 応募者のこれまでの経験を知りたい
  • 求める人物像と合うかを判断したい
  • 応募者の志望意欲や熱意を知りたい

就職するためには、面接は避けては通れないもの。では、そもそも面接で質問をする企業側の目的は何なのでしょうか。

ここでは、企業が面接で質問をする目的を解説していきます。事前に企業側の視点を確認しておくことで、企業が求める回答を考えることができますよ。

①応募者のこれまでの経験を知りたい

そもそも面接をする目的は、応募者がスキルやポテンシャルを持っているかを判断するためです

採用担当者は面接の質問から、応募者が過去にどのような経験をしたのか、経験からどのようなスキルや学びを得たのかなどの応募者のバックグラウンドを見たいと考えています。

応募者のバックグラウンドを知ることで、「その人物がどのような人生を歩んできたのか」や「その人物がどのような人物なのか」を推測しようとするのです。

これまで周りに誇れるような経験をしていません。目立った経験がない学生は不利になりますか?

特別な経験がなくても不利になることはない

コロナ禍で部活や留学などに参加していなかった人は、面接で不利になるのではと不安になりますよね。

しかし面接官が見ているのは、「経験を積んだか」ではなく「どのように取り組んだのか」の部分です。

誇れるような経験でなくても、力を入れたことや取り組んだ過程をしっかりと伝えられれば十分評価してもらえます。

②求める人物像と合うかを判断したい

前提として、どの企業も応募者に長く活躍してほしいと考えています。一般的に、企業で長く活躍する社員は企業が求める人物像にマッチしている傾向にあります。そのため、採用担当者は面接の質問から、自社の求める人物像と合うかを判断しようとします

事前に応募者の人物像が自社とマッチするかどうかがわかれば、企業と応募者の双方に違和感がなくなります。その結果、ミスマッチによる早期退職を未然に防ぐことができるのです。

谷所 健一郎

プロフィール

企業側は「当社でこれまで学んだことや経験をどう活かせますか?」や「どういった職場環境で働きたいですか?」などの質問から、求める人物像と合うかどうかを判断します。

入社後に活かせそうな経験がなかったり、志望動機がミスマッチな場合は、自社が求める人材として合わないと考えるでしょう。

③応募者の志望意欲や熱意を知りたい

企業が成長するためには、熱意を持って前向きに働いてくれる人材が不可欠です。そのため、採用担当者は面接の質問から、志望意欲が高いかどうかを判断しようとします。

また、応募者のやりたいことやキャリアプランが自社の今後の方向性と相違がないかも面接の質問から判断します

もし、同じポテンシャルの応募者がいた場合、「意欲の高い応募者を採用した方が今後の会社のためになる」と考えられるのは明白ですよね。

回答例付き! 面接でよく聞かれること厳選15個

面接でよく聞かれること厳選15選

ここでは、面接でよく聞かれること厳選15個を紹介していきます。回答例も併せて紹介するので、参考にしながら回答を考えていきましょう。

時間が足りなくて最低限の面接対策をしたい人は、「面接で必ず聞かれること5個」の対策を優先的に進めましょう。時間に余裕がある人は、「面接でよく聞かれること10個」の対策もおこなってくださいね。

面接で頻出質問の回答を事前にしっかりと準備しておけば、選考通過率を大幅に上げることができます。

最低限対策しよう! 面接で必ず聞かれること5個

面接で必ず聞かれること5個

  • 自己紹介
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 逆質問

始めに、面接で必ず聞かれること5個を解説していきます。これらは、どの企業でも聞かれるといっても過言ではない質問なので、上手く答えられないと準備不足と判断されかねません。

面接までの時間がない人や、面接対策を何から始めれば良いかわからない人は、最低限ここから解説する質問の回答を考えておきましょう

①自己紹介

採用担当者は自己紹介を聞くことで、応募者の基本情報だけでなく、基本的な受け答えができるかなどのコミュニケーション能力の有無を把握しようとします。

自己紹介はどの面接でも必ず聞かれる質問ゆえに上手く答えられないと、「面接対策が不十分だな……」と第一印象に悪影響を与えてしまう恐れがあるので要注意です

自己紹介の内容は、「大学・学部・学科・氏名」「大学の専攻・所属ゼミについて
」「学生時代に取り組んだこと」「感謝の言葉・締めの挨拶」の4つの項目を盛り込みましょう。学生時代に取り組んだことは学業でも学業以外のことでも問題ないので、力を入れて取り組んだことを選んでくださいね。

自己紹介はおおよそ30秒から1分くらい、文字数でいうと200〜400字を目安に考えればOKです。

自己紹介で必ず話しておきたい4項目

  1. 大学・学部・学科・氏名
  2. 大学の専攻・所属ゼミについて
  3. 学生時代に取り組んだこと
  4. 感謝の言葉・締めの挨拶

自己紹介の質問例

自己紹介をお願いします。

自己紹介の回答例

〇〇大学、✕✕学部、◇◇学科から参りました△△と申します。

大学では、国文学のゼミに所属しており、太宰治などの近代の文学について研究しています。

学業以外では、飲食店でホールスタッフを週3日おこなっています。大学1年生の春から3年間継続しているため、通常業務に加えて新人スタッフの教育や指導も担当しています。

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。

以下の記事では、自己紹介の基本的な作り方やNG例を解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

以下の記事では、自己紹介を1分で話す際のまとめ方を解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説

鈴木 洵市

プロフィール

自己紹介は形式的におこなう学生が多いので、話す声の大きさや笑顔に気を付けることで好印象を与えることができますよ。

この記事を読んでいる人の中には、面接で笑顔ができない人もいるでしょう。以下のQ&Aでは、面接で笑顔ができない人に向けたアドバイスを掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

②ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

ガクチカとは、学生時代に力を入れて取り組んだことの略です。面接でガクチカを質問することで、物事に対してどのように取り組むのかを知り、さらに「物事への取り組み方が入社後に再現性がありそうか」を判断しようとします

ガクチカで話す項目は、ギャンブルなどネガティブな印象を与えるもの以外なら基本的に何でも問題ありません。話す項目は以下を参考にしてみてくださいね。

面接で話すガクチカの例

  • 勉強・ゼミ
  • 部活・サークル
  • アルバイト
  • 長期インターン
  • ボランティア
  • 留学経験
  • 資格取得

ガクチカに盛り込む内容は以下を参考にしてみてください。

ガクチカに盛り込むべき内容の例

  1. 学生時代に力を入れたこと
  2. ガクチカのエピソード
  3. エピソードから得られた学び
  4. それを入社後どのように活かしたいか

ガクチカの質問例

学生時代に力を入れて取り組んだことは何ですか?

ガクチカの回答例

私が学生時代に力を入れたことは部活動です。私は幼少期からバスケットボールに取り組んでおり、大学でも体育会の部活動に所属していました。

高校までは楽しくバスケットボールに取り組んでいたのですが、「やるからには日本一を目指したい」と考えるようになり、強豪校と呼ばれる大学に進学することにしました。練習内容は本当に厳しく、逃げ出したくなるときもありました。

しかし、それでも懸命にバスケットボールに取り組めたのは「日本一になる」という目標を皆で掲げていたからです。どんなにつらくても、目標達成に向けて厳しい練習を乗り越えることができました。

大学の部活動の経験から目標を明確にし、達成するために行動し続けることの大切さを学びました。入社後は何事にも明確な目標を立て、その達成に向けて行動し続けて御社の拡大に貢献したいと考えています。

以下の記事では、面接官に刺さるガクチカの回答例を解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

「ガクチカでアルバイトについてアピールしたい」という人は、以下の記事を参考にしてみましょう。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ

学業のガクチカの作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。高評価を得るコツや例文も紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
例文14選|学業はガクチカになる! 評価される伝え方のコツを解説

ガクチカがありません……。ガクチカがない人はどんなエピソードを話せば良いですか?

鈴木 洵市

プロフィール

自己分析をして過去に長所を発揮したエピソードを見つけよう

ガクチカがないと思っている人は、自己分析から長所を見つけると良いでしょう。

ガクチカは、自分よりも頑張っている人や能力が高い人と比較してしまいがちですが、自分が力を入れたと言い切れることであれば良いのです。

再び自己分析を通じて自分の長所を見つめ直すことで、ガクチカのエピソードを見つけることができるでしょう。

自己分析のやり方は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

この記事を読んでいる人の中には、「ガクチカがない……」と悩んでいる人も多いでしょう。以下の記事では、ガクチカがないという悩みから抜け出す方法を解説しているので参考にしてみてください。
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!

かんたん30秒!まずはあなたの面接力を診断してください!

内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?

少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”“改善点”が明確になります。

約3分で面接に必要な力をどれだけ持っているのかを把握できるので、すぐに活用して万全な状態で本番を迎えましょう。

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こんな人に「面接力診断」はおすすめ
・まだ面接を受けたことがない人
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人

③自己PR

そもそも自己PRとは、「どのようなスキルや強みを持ち、それを入社後どのように活かすのか」を採用担当者にアピールするものです

企業は単に能力の高い人や個性的な人を採用したいわけではなく、自社が求める人物像にマッチした応募者を採用したいと考えます。

そのため、自己PRでただ自分の強みをアピールするだけではNG。企業が求める人物像をしっかりと把握したうえで、自分の強みを自己PRに変換しましょう。

自己PRに盛り込むべき内容の例

  1. アピールしたい強み
  2. 強みを発揮したエピソード
  3. 強みを入社後どのように活かすか

自己PRの質問例

自己PRをお願いします。

自己PRの回答例

私の強みは、相手の本音を引き出す傾聴力です。

幼少期から自ら話しかけるよりも聞き手に回ることが多く、「聞き上手だね」と言われることが多々ありました。そのような言葉をかけられるうちに、「もっと聞く力を磨きたい」と思うようになり、コーチング学習に取り組むことにしました。

あるとき、友人に就職に関して「何をしたいかわからない」と相談されたことがあり、傾聴と質問を繰り返して話を進めていくと、「自分は本当は〇〇がやりたいんだ」と、友人の本音を引き出すことができました。

この経験や傾聴力は、社会人としても活かせると考えています。御社に入社後、顧客との商談の際に自身の傾聴力を活かして本音を引き出し、適切な提案をして顧客と自社の両方に貢献したいと考えています。

以下の記事でも自己PRで傾聴力を伝える際の例文を紹介しています。併せて参考にしてみてください。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ

ガクチカと自己PRは同じ内容だとマイナスな印象になりますか?

ガクチカと自己PRが同じ内容でもマイナス印象にならない

そもそもガクチカは学生時代に力を入れたことで、自己PRは自分の強みを活かした経験ですよね。それぞれが同じエピソードになる可能性は十分あるため、内容が同じでもマイナス印象になることはありません。

たとえば、自己PRで「部活でリーダーシップを活かした経験」をアピールし、ガクチカで「部活で練習メニュー改善に力を入れた」などであっても、マイナス印象にはならないので安心してください。

以下の記事では、面接官を惹きつける自己PRの答え方を解説しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

実際の面接では、色んな方向から自己PRについて質問されるかもしれません。次の記事では、「周りからどんな人だと思われていますか」と質問されたときの回答法について解説しています。回答次第では、自己アピールになるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。
21例文付き|面接の「周りからどう思われているか」の回答法は?

④志望動機

志望動機は「なぜその企業でなくてはいけないのか」の根拠を明確に伝えることが大切です。いくら自己PRやそのほかの回答が良くても、志望動機が明確でないと「軽い気持ちで応募したのではないか」などと志望度の低さを疑われてしまいます。

また、採用担当者は「他社ではなくなぜ自社なのか」を知りたいので、その企業独自の強みやサービスについて言及できると良いでしょう。さらに、「入社後どのように活躍したいか」まで述べられると、意欲の高さをアピールできますよ。

志望動機に盛り込むべき内容の例

  1. その企業を志望した理由
  2. 入社後どのよう活躍したいか

志望動機の質問例

志望動機を教えてください。

志望動機の回答例

私が御社を志望した理由は、自身のスキルを活かして世の中の役に立ちたいと考えているからです。

私は大学入学と同時にプログラミング学習を始めました。現在では個人で案件をいただいたりすることもあるのですが、さらに世の中にインパクトを与えられる仕事がしたいと思うようになりました。

御社はすでに日本のIT業界を引っ張るような存在であり、今後も日本に大きな影響を与えると思っています。私もその一員となり、さらに大きなインパクトを与えたいと思い志望いたしました。

そして、御社に入社させていただいた際は、自身のスキルを活かしながらサービスを開発し、さらに新サービスを提案していきたいと考えています。

面接での志望動機の答え方は以下の記事でも解説しています。書類と同じ対策ではNGなので必ず目を通しておきましょう。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

⑤逆質問

逆質問は企業への疑問や不安を解消できる貴重なチャンス。ただし、同時に志望度の高さを判断されるため、質問をしないと志望度の低さを疑われてしまうので要注意です。意欲の高さをアピールするためにも、入社後を意識しているような質問を積極的にしましょう

質問内容は、自分で調べればわかるようなことを聞くのは避けましょう。「志望度が低い」と判断されかねません。

また、「御社の1回の昇給額はいくらくらいですか」などといった給与や福利厚生に関する踏み込んだ質問も、「条件で志望しているのではないか」と思われかねないので避けるのが無難です。

面接の最後の質問例

何か質問はありますか?

逆質問の回答例

・御社の営業部で即戦力となるために、事前に御社の商品について学んでおくべきかと思っているのですが、ほかに事前に取り入れるべき知識はありますか。

・御社の広告事業について強い関心があり、ぜひ携わりたいと考えているのですが、入社前に勉強しておくことがあれば教えていただきたいです。

・英語のスキルを活かしたいと考えているのですが、そのような機会が与えられる具体的な業務があったら教えていただきたいです。

こちらの記事では面接官の特性に応じた逆質問を例文付きで解説しています。あわせてチェックしましょう。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう

以下の記事でも、面接で「質問はありますか」と聞かれたときの回答例を紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら?  回答例66選を大公開

以下の記事で面接のフェーズごとに逆質問を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

一次面接
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象を掴もう

最終面接
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説

面接の逆質問で、「社内で活躍している若手人材にはどのような特徴がありますか?」と質問すると好印象が得られます。

さらに、面接官の回答に対して「その特徴に近づくために学生時代にやっておくべきおすすめのことはありますか?」と続けると、より働く熱意がアピールできるでしょう。

面接では、思ってもいなかった質問をされることがあるかもしれません。上記以外の質問例を紹介していますので、気になる記事をチェックしてみてくださいね。

「自分を動物に例えると」
「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介

「最近読んだ本について」
面接で「最近読んだ本」を聞かれたら? 答え方と回答例12選を公開

39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください

内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?

少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”“改善点”が明確になります。

もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
・まだ面接を受けたことがない人
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人

対策すれば選考通過率アップ! 面接でよく聞かれること10個

面接でよく聞かれること10個

  • 趣味・特技
  • 長所
  • 短所
  • 就活の軸
  • 入社後にやりたいこと
  • キャリアプラン
  • 挫折経験や失敗した経験
  • 企業に関する質問
  • 他社の選考状況
  • 最後に一言

前の章では、面接で必ず聞かれること5個を解説しましたが、ほかにも面接でよく聞かれることはあるので対策しておく必要があります。

ここでは、頻出とまではいかないものの面接でよく聞かれる質問10個を解説するので、回答を準備して選考通過率アップを目指しましょう

①趣味・特技

趣味や特技に関する質問は、志望動機や自己PRでは伝えきれない普段の人柄が伝わりやすくなります。選考の結果を大きく左右するわけではありませんが、あなたの魅力を伝えるためにもしっかり準備しましょう。

趣味・特技は物珍しいものである必要はありませんが、インパクトのあるものを選べば採用担当者の印象に残りやすくなるメリットもあります。

また、趣味・特技で話す内容は、自己PRで話す内容とは異なるものを選んで差別化させましょう。同じ内容を話してしまうと、あなたの人柄を多面的に伝えられなくなってしまいます。

趣味・特技の回答に盛り込むべき内容の例

  1. 趣味・特技は何か
  2. 趣味・特技の具体的なエピソード
  3. 趣味・特技を入社後どのように活かすか

趣味を伝える例文①

趣味は洋画を見ることです。字幕なしでも鑑賞できるようになりたいので、現在は英会話学習やTOEICの勉強にも力を入れています。趣味を通して身に付けた英語力を活かして、ゆくゆくは英語にかかわる仕事にも挑戦したいと考えています。

趣味を伝える例文②

趣味はお菓子作りです。SNSにレシピを投稿しており、フォロワーが増えるような投稿の仕方にも力を入れています。入社後はこの趣味を通じて得た経験を活かし、御社の公式SNSの運用業務に挑戦してみたいと考えています。

特技を伝える例文①

特技は6年間やっていた剣道です。高校では市の大会で3位の成績を収めることができました。現在は週に1回、近くの道場で小学生の指導をおこなっています。入社後に困難なことに遭遇しても、剣道の練習で身に付けた忍耐力で乗り越えたいと考えています。

特技を伝える例文②

特技は野球で、小学2年生から高校3年生までの11年間取り組んでいました。野球で学んだことはチームワークです。野球は自分のスキルがどれだけ上がっても、チームとして強くなければ試合に勝てません。そのため、入社後も常にチームの方々と協力し合って、強みを補い合いながら成果を上げたいと考えています。

鈴木 洵市

プロフィール

趣味や特技は、奇をてらったものでなくて大丈夫です。そもそも企業が趣味や特技を質問する理由は、あなた自身の普段の性格や特徴を知りたいと考えているケースがほとんどだからです。

自己紹介で趣味を伝えるときのコツは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解説

以下の記事では、面接で特技を聞かれたときの回答例を60選紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
回答例60選! 面接で「特技は何ですか?」と聞かれたときの答え方

②長所

面接で長所について質問することで、自社にマッチする人材かどうかを判断しようとします。

たとえば、チャレンジ精神や挑戦を大切にしている会社があるとします。そこで長所が慎重な人を採用してしまうと、上手くなじめない可能性が高くなると予想できますよね。このように長所を聞くことで、自社の社員と雰囲気が合いそうか判断するのです

長所について回答する際の構成

  1. 自分の長所は何か
  2. 長所を表す具体的なエピソード
  3. 長所を入社後にどう活かすか

長所の質問例

長所を教えてください。

長所の回答例

私の長所は、人からいただいた意見を素直に聞き入れられることです。私は意識的にプライドを持たないようにしています。なぜなら自分の評価よりも第三者からいただいた意見の方が客観的なので、より正確な判断ができると思っているからです。

ゼミの活動で長文のレポートを作る必要があり、2カ月ほどかけて作成したことがあります。興味があった分野ということもあり、時間をかけて徹底的に作り込みました。

そのレポートを発表した際、教授から良い評価をいただいたのですが、同時に修正した方が良い箇所もいくつかご指摘をいただきました。自信作ではありましたが、貴重な第三者からの意見と思い、素直に聞き入れて修正したという経験がございます。

入社後、営業方法や資料に関してご指摘をいただく場面があるかと思います。そのようなときでも素直に聞き入れて、どんどん成長していきたいと考えています。

谷所 健一郎

プロフィール

面接では、長所と自己PRをどのように差別化すれば良いか悩みますよね。長所は自分の人柄や性格などで周囲に良い影響を与えるような内容を伝え、自己PRは仕事で活かせる強みを伝えると良いでしょう。

長所は性格など自分の視点のアピールになりますが、自己PRは企業の視点で捉えた仕事に関するアピールといった違いがあります。

「そもそも自分の長所がわからない……」という人もいるでしょう。以下の記事では長所一覧を紹介しているので、自分に合うものがないかチェックしてみてくださいね。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説

「自己PRと長所の違いがいまいちよくわからない……」という人は、以下の記事を確認しましょう。
例文12選|自己PRと長所の違いを理解してアピールに活かそう

③短所

面接で短所を聞くことで、応募者が自分の短所をしっかりと認識できているかや、短所や課題を普段どのように対策しているかを知りたいと考えます

面接で伝える短所は何でも問題ありませんが、努力すれば改善できるものにしましょう。たとえば、「声が高い」「体が弱い」のようなものは努力で改善するのが難しいケースもある個人の特性になるので短所として伝えるのは避けましょう。

また、自分のことを卑下して複数の短所を伝えるのも避けましょう。面接は自分をアピールする機会です。そのような場で、あえて自分の印象を下げる必要はありません。したがって、短所は一つだけに絞って伝えるようにしましょう。

短所について回答する際の構成

  1. 自分の短所は何か
  2. 短所を表す具体的なエピソード
  3. 短所を入社後にどう活かすか

短所の質問例

短所を教えてください。

短所の回答例

私の短所は、何事もやり方にこだわりを持ちすぎてしまうことです。私は普段から手段を考えるのに時間がかかってしまい、適切な手段ではなかったと判断した際はさらに時間を使ってしまいます。

大学の授業で毎回PowerPointでレポートを作成しなければいけない授業があったのですが、自分なりのテンプレートを作ることに時間をかけすぎてしまい、提出がギリギリになったという経験があります。

一度テンプレートを作成したら、その後はスムーズにレポートを提出できるようになったのですが、手段にこだわりすぎているという短所が見つかりました。

社会人になると、スピードが求められる場面があるかと思います。御社に入社後は求められていることを見極め、スピードが求められる場合は手段にこだわらず、目的を達成するための行動ができるようにしたいと考えています。

面接で短所を伝えるときには、「短所の改善に取り組んでいること」や「短所をカバーする強みがあること」を伝えましょう。

マイナスであることを伝えるのではなく、自己認識していて向き合っていることを伝えると好印象になります。

以下の記事では、短所一覧を紹介しています。さらに短所を伝える際のコツも解説しているので、これから短所の回答を考えようとしている人はぜひ参考にしてみてください。
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ

④就活の軸

企業は面接で就活の軸について質問をすることで、応募者がどれだけ自己分析や企業分析をおこなったうえで企業を選んでいるのかを判断しようとします。

就活の軸とは、就職先や希望する働き方を選ぶうえでの基準となる軸のことを指します。たとえば、「どんな人と働きたいのか」「どんな業務に携わりたいのか」「どんな待遇や環境で働きたいのか」などが就活の軸に挙げられます。

企業が面接で知りたいのは、「なぜ他社ではなく自社なのか」の部分です。就活の軸が一貫していて働きたい理由を明確に伝えられれば、入社意欲を感じることができるので好印象を与えることができますよ

就活の軸について回答する際の構成

  1. 自分の就活の軸は何か
  2. 就活の軸を選んだ理由やエピソード

就活の軸の質問例

就活の軸は何ですか?

就活の軸の回答例

私の就活の軸は、企業理念に共感できるかどうかです。

チームで何かに取り組むにあたって、同じ方向に進もうとしているか、同じ目的を持っているかが非常に重要だと思います。なぜなら、方向性や目的が異なった場合にやっていることを自分ごととして考えられなくなるからです。

私は中学・高校でサッカー部に所属していました。やるからには上を目指したいと思っていたので、常に全国大会出場を目標に取り組んでいました。その中で、中学校の頃のチームはサッカーを楽しむことを目的としており、高校はインターハイ出場を目標としていました。

中学校はメンバーとの意見が異なり喧嘩になることもありましたが、高校ではひたすらサッカーに取り組むことができ、自分の中では高校で一生懸命サッカーに取り組んでいた方が楽しかった記憶があります。

このような経験から、目的や方向性が一致していることが非常に重要だと思ったため、企業理念に共感できるかどうかを就活の軸としています。

谷所 健一郎

プロフィール

企業側は、仕事への価値観といった就活の軸が自社の業務内容や方向性とマッチしているかを見ています。

入社後のミスマッチを防ぐために、立派な就職の軸であっても自社で叶えられるかどうかを判断するので、その会社で実現可能性のある内容にしましょう。

「就活の軸が決まらない……」という人は、以下の記事で紹介している就活の軸一覧90選を参考にしてみてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説

⑤入社後にやりたいこと

面接で入社後にやりたいことを質問することで、応募者が自社に入社することをどれくらい見すえているのかという志望意欲や、自社について企業研究ができているかどうかを判断しようとします。

志望度が高いことをアピールするためにも、やりたいことが明確に決まっていることをアピールしましょう。やりたい仕事が明確な応募者は、採用担当者から見て「この学生はうちの〇〇部で活躍できそうだ」といったイメージを持たれやすくなります

入社後やりたいことについて回答する際の構成

  1. 入社後やりたいことは何か
  2. なぜそれをやりたいのかを表す理由やエピソード
  3. 自分の強みを活かしてどう企業の業績に貢献できるか

入社後にやりたいことの質問例

入社後にやりたいことを教えてください。

入社後にやりたいことの回答例

私が入社後にやりたいことは、御社のサービスの一つである〇〇をさらに拡大することです。

私も御社の〇〇を日々利用しており、大変便利だと感じています。しかし、私の友人は〇〇を利用していませんでした。そこで〇〇の存在や使い方を教えたところ、その便利さに感動していたことを今でも覚えています。

このように、〇〇は人々の生活をより良いものにすると確信しています。ただ、利用者数がまだ少ないのが現状かと思います。

そこで、自分の発想力を活かしてより多くの人に認知してもらえるような施策を打ち、〇〇の利用者拡大に貢献したいと考えています。

以下の記事でも、入社後にやりたいことの回答例を紹介しています。上手く答えられれば「意欲的に働いてくれそう」と好印象を与えることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

⑥キャリアプラン

面接でキャリアプランを質問することで、応募者がどのような目標を持ち、その目標を達成するためにどのような計画を立てているのかを知りたいと考えています。また、応募者のキャリアプランが自社で実現できるかどうかも判断しようとします。

キャリアプランは、自分が理想のキャリアを歩むためにも、企業とのマッチングのためにもとても重要な質問です「この企業で自分の理想のキャリアが歩めそうか」をしっかりと見据えたうえで回答を考えましょう。

キャリアプランを伝える際のポイント

  1. 最終的なキャリアのゴール(目標)を伝える
  2. ゴールまで具体的にどのように行動するかを伝える
  3. 前向きに努力していくことをアピールして締める

キャリアプランの質問例

・あなたのキャリアプランを教えてください。
・弊社でどのようなキャリアプランを考えていますか?

キャリアプランの回答例

私のキャリアの最終的なゴールは、シニアコンサルタントとして大規模プロジェクトを統括することです。

このゴールを達成するためには、目の前のプロジェクトで顧客に満足していただき、かつチームメンバーがスムーズに仕事に取り組めるように積極的に手助けすることが必要だと考えています。

プロジェクトのほとんどは顧客と自社のチームメンバーで進めるものであり、両方から満足してもらうことで自分の価値が高まると思っているからです。

決して簡単ではないことは重々承知しています。しかし、積極的に経験を積み重ね、かつ日々勉強してゴール達成に向けて努力したいと思っています。

転職前提のキャリアプランを伝えるのはマイナスな印象を与えますか?

鈴木 洵市

プロフィール

企業によってはマイナスな印象になることも

面接において、転職前提のキャリアプランを伝える学生はなかなかいないのが現状です。

たしかに終身雇用制度はなくなってきてはいますが、多くの企業は「長く活躍してくれそうな新卒を採用したい」と思うのです。

ただし起業を推奨する企業も少なからずあるので、自分が入社したい企業によってキャリアプランの伝え方を工夫すると良いでしょう。

面接でキャリアプランを伝えるコツは以下の記事でも解説しているので、併せて参考にしてみてください。
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選

⑦挫折経験や失敗した経験

採用担当者は応募者に挫折経験や失敗した経験を質問することで、就職後に仕事で同じような場面に直面した際に、しっかりと向き合って乗り越えられるのかどうかを判断しようとします

回答をする際は、挫折経験や失敗した経験をどのように乗り越えて、そこから何を学んだのかをしっかりと伝えましょう。挫折経験から学んだことを伝えれば、採用担当者から「入社後も困難なことがあってもしっかり乗り越えてくれそうだ」と思ってもらえます。

挫折経験や失敗した経験を伝える際のポイント

  1. どのような挫折(失敗)をしたのか
  2. どのように対処してそれを乗り越えたのか
  3. 経験から学んだことを入社後どのように活かすか

挫折経験や失敗した経験の質問例

・挫折経験について教えてください。
・これまでに失敗した経験はありますか。

挫折経験や失敗した経験の回答例

私は高校時代、部活動のキャプテンを務めていたのですが、チームをまとめることの難しさに挫折した経験があります。当時チームの皆で目標を掲げたのですが、それに向かって行動する人が少なかったこともあり、投げ出してしまったことがありました。

このとき自分以外のメンバーに目を向けて「あいつはやらない」などと考えていたのですが、一度「自分に非はないのか?」と考え直してみました。

自分について考えていると、目標を決める際に自分の意見を強く主張しすぎていたり、メンバーに強い言葉をかけてやる気をなくさせていたのではないかと気づきました。

そこから自分の姿勢を改めて、メンバーが気持ちよく部活動に取り組める環境づくりに徹したところ、チーム全体がより良い方向に進んだという経験があります。

入社後はうまくいくことばかりではないと思います。その際は、自分が直すべきことはないかしっかり考え、まずは自分が変わってより良い方向にしていきたいと考えています。

これまで特に挫折した経験がないのですが、どう回答すれば良いですか?

挫折の定義を広げて挫折経験として回答しよう

挫折経験を伝えることで、入社後に困難な壁が立ちはだかっても、それを乗り越えられることがアピールできます。そのため、挫折のハードルを低くしてでも、挫折経験として面接官に伝えましょう。

たとえば、「TOEICの学習で計画通りに進まずに、学習計画の変更を余儀なくされた」のように、当初の予定通りに進まなかったことを挫折経験としてアピールしても問題ありません。

このように挫折の定義をコントロールして、入社後にも活躍できることをアピールしましょう。

以下の記事でも、面接で挫折経験を伝えるコツを解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授

⑧企業に関する質問

面接では企業に関する質問を投げかけられることもあります。たとえば、「弊社の強みは何だと思いますか?」と質問することで、応募者が企業研究をどれだけ深く進めているかを判断しようとします。

ここで上手く回答できないと、「企業研究をする時間がなかったのかな」「志望意欲が低いのではないか」とネガティブな印象を与えてしまいかねません。事前に企業研究を万全に済ませて、何を聞かれても答えられるように準備をしておくことが大切です

企業に関する質問の質問例

弊社の強みは何だと思いますか?

企業に関する質問の回答例

御社の強みは、周辺地域から圧倒的な信頼を得ていることだと思います。

御社は周辺地域と共同でプロジェクトを進めたり、地域活性化事業に取り組んでいるかと存じます。このような取り組みの結果、周辺地域から圧倒的な信頼を得ていると考えます。

ほとんどの事業やサービスは、信頼があってこそ成り立っています。このようにして得た信頼は簡単には崩れず、御社の事業拡大に大きな影響を与えると考えています。

⑨他社の選考状況

採用担当者は「入社意欲があるのかどうか」を見極めるために、面接で他社の選考状況を質問します

選考状況を伝える際に嘘を付く必要はありません。ただし、「同じ業界の企業を受けている」「自分の就活の軸に合った企業を受けている」など、受けている企業に一貫性があることを伝えましょう。受けている企業に一貫性がないと、就活の軸が定まっていないと判断されてしまう恐れがあります。

また、面接で競合他社を受けていることを伝えると「第一志望はどこですか?」と質問される場合もあるでしょう。その場合は、「御社が第一志望です」と答えるのが無難です。

万が一内定辞退をする可能性がある場合は、「御社は第一志望郡の1つです」と答えれば、入社意欲の高さと、ほかの企業と迷っている状況を的確に伝えることができます。

他社の選考状況を伝える際のポイント

  1. 受けている企業に一貫性があることを示す
  2. 「第一志望はどこですか?」と聞かれたら「御社です」と回答する

他社の選考状況の質問例

他社の選考状況を教えてください。

他社の選考状況の回答例

私は旅行業界で働くことを就活の軸として選考に参加しています。

現在、御社以外に3社の選考を受けています。うち1社が三次面接まで進んでおり、2社が二次面接の結果待ちです。

中でも御社の、旅行と地域おこしをかけ合わせた事業にとても魅力を感じています。私自身茨城県出身で地元の良いところをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えているため、御社の成し遂げたいビジョンに深く共感しました。

採用していただいた際には、御社に入社すると心に決めています。

鈴木 洵市

プロフィール

他社の選考状況については、同一業界内に絞り、なおかつ数社の範囲で回答するのがおすすめです。また、無難に回答するなら「第一志望は御社です」と回答すると良いでしょう。

他社の選考状況の答え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方

⑩最後に一言

面接で「最後に一言ありますか?」と質問する目的は、応募者に最後のアピールチャンスを与えるためです。この質問をすることで、応募者が面接を通して最も伝えたかった熱意や思い、言いそびれた重要なことを「最後に一言」で確認したいという狙いがあります。

この質問は面接最後にされるため、回答内容は良くも悪くも採用担当者の印象に残りやすく面接全体の評価にも影響しかねません。ここで志望意欲や当日のお礼を伝えられると、採用担当者に「意欲が高く礼儀正しい応募者だな」という印象を与えることができます。

最後に一言で伝えるべきこと

  1. 志望意欲やアピールポイント
  2. 当日のお礼

面接の最後に聞かれる質問例

最後に一言ありますか?

「最後に一言ありますか?」と言われたときの回答例

本日は面接の機会をいただきありがとうございます。

◯◯様(採用担当者)から御社の営業職の具体的な業務内容や働き方を詳しく聞くことができ、よりいっそう御社に入社したいという気持ちが強くなりました。

もしご縁ありまして内定をいただけたら、自身の強みである行動力を活かして御社の新規顧客の開拓に貢献したいと考えているので何卒よろしくお願いします。

本日はありがとうございました。

面接で「最後に一言お願いします」と聞かれた際の答え方は、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
面接の「最後に一言」は何が評価される? 好印象を残す8例文も紹介

アドバイザーコメント

面接を受けるにあたって自己PRの回答を入念に準備しておこう

面接で頻出であり特に対策すべき質問は、自己PRでしょう。面接官は、求める人材とマッチングしているかを見極めるうえで、自己PRの質問が重要だと捉えています。

面接官が納得するような回答をするためには、しっかりと自己分析をおこないましょう。自分の強みを把握したうえで、応募企業で活かせる強みと強みを発揮したエピソードを伝え、さらに入社後強みをどう活かせるかまで回答することが大切です。

「強みを入社後どう活かせるか」まで伝えられれば、企業研究が十分で入社意欲が高く、やるべきことを理解していると判断されます。

自己PRでは応募企業が求める人材と関連する強みを伝えよう

自己PRは、求人情報や企業説明会の説明などから応募企業が求めている人材を考えて、関連する強みを強調して回答しましょう。立派な自己PRでも応募企業で活かせないものであれば、アピールになりません。

自社で活かせる知識やスキルがあることを自己PRに盛り込めれば、面接官は応募者が入社後に活躍する姿をイメージできます。企業が求めている人材を考えたうえで、自己PRの対策をしっかりおこないましょう。

面接はどのようなことを聞かれるのか不安になりますよね。以下の記事では新卒の面接でよく聞かれる質問110選と回答のコツを詳しくまとめているので参考にしてみてください。
頻出質問110選! 新卒の面接で聞かれる内容と受かる回答のコツ

3ステップで完璧! 面接でよく聞かれることの回答対策

面接でよく聞かれることの回答対策

  • 自己分析をおこなう
  • 業界・企業研究をおこなう
  • 自分と企業の特徴をマッチさせる

面接でよく聞かれることの回答は、実際にどのようにして考えれば良いのでしょうか。

ここでは、面接でよく聞かれることの回答対策を3ステップで解説します。この3ステップを押さえられれば、回答をスムーズに考えることができます。

①自己分析をおこなう

自分史のフォーマット

面接の回答を考えるためには、自己分析が不可欠です。過去の経験を棚卸しして、そのときどきでどのような経験をしてどのような学びを得たのかをしっかりと振り返りましょう

過去の経験を振り返る際は、自分史がおすすめです。自分史を用いて自己分析をすることで、過去の出来事に共通することや気付いたことなどが見えてくるので、自己PRや志望動機の回答を考えるうえでの参考材料を得ることができますよ。

自分史の作り方

①ノートとペン、もしくはMicrosoft Wordなどまとめられるものを用意する

②以下の内容を参考に小学校から現在までの出来事を年代別に洗い出していく
 ・一番頑張ったこと
 ・一番つらかったこと
 ・一番うれしかったこと
 ・当時、熱中していたこと
 ・大きな失敗や挫折
 ・困難を乗り越えたこと
 ・自分から率先しておこなったこと

③過去の経験を喜怒哀楽などで考え方が似ているエピソードをまとめる

④まとめた内容が自分の価値観を表す

以下の記事では、マインドマップやモチベーショングラフなど、自分史とは異なる自己分析のやり方も解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

谷所 健一郎

プロフィール

自己分析をしっかりとおこなえば、これまでの経験を踏まえた具体的で説得力のある回答ができます。

面接官は自己分析をおこなっている学生に対して、自分自身を理解しているため入社後ミスマッチングが少ないと考えます。

②業界・企業研究をおこなう

受ける企業の業界・企業研究も万全におこないましょう。業界・企業研究を万全におこなわないと、面接で必ず聞かれる志望動機の回答内容が薄くなってしまいます

また、企業によっては「弊社の強みって何だと思いますか?」といった質問をすることで、応募者がどの程度企業研究をできているか試すケースもあります。

そこで回答につまってしまうと、志望度の低さを疑われてしまうので、業界・企業研究は万全におこなってくださいね。

業界研究のやり方は以下の記事で解説しています。こちらを参考にしながら、業界研究を進めていきましょう。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

企業研究をおこなう際は、ノートにまとめることをおすすめします。以下の記事では企業研究の具体的なやり方や、企業研究ノートのまとめ方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説! 

③自分と企業の特徴をマッチさせる

自己分析と業界・企業研究ができたら、面接でよく聞かれる質問の回答を考えていきましょう

たとえば、企業が求める人材が「チャレンジ精神がある」「向上心がある」だとします。その場合、自分の強みの中から企業が求める「チャレンジ精神」や「向上心」に近いものを選んで自己PRの回答を考えれば、マッチ度の高い人材というアピールになります。

以下は、「チャレンジ精神」という強みを求めている企業の、英語が必要な営業職を志望する場合の自己PRの例文になります。ぜひ参考にしてみてくださいね。

自分と企業の特徴をマッチさせた回答例

私の強みはチャレンジ精神です。大学時代は、外国語講師との英会話レッスンに通ったり、留学生との交流会に定期的に参加したり、塾講師のアルバイトで高校生に英語を教えたりするなど、英語力を磨くためにさまざまなことに挑戦しました。

その結果、日常英会話は問題なく話せるようになっただけでなく、洋画を吹き替えなし字幕なしで観られるようになりました。入社後は、大学時代に磨いた英語力と自身の強みであるチャレンジ精神を御社の外資企業向け営業職で活かしたいと考えています。

面接でよく聞かれることの回答は、ExcelやWord、スマートフォンのメモなどに残しておくのがおすすめです。一つの回答は約1分が目安で、文字にするとおおよそ300字くらいにして回答を考えていきましょう。

企業が求める人材に合わせて回答を用意しなければいけませんか……?

谷所 健一郎

プロフィール

面倒でも企業が求める人材に合わせた回答を用意しよう

企業によって求める人材が異なるので、応募する企業に合わせた回答を用意すべきです。

自分の強みではないことをアピールするのは、入社後ミスマッチングが生じるのですべきではありませんが、自分の強みの中から企業に合わせて強調すべき点を考えることは必要です。

求人情報や企業説明会の説明から求めている人材を考えたうえで、あらかじめ整理した自分の強みの中で関連する強みを強調しましょう。

必ず押さえよう! 面接で回答をする際の4つのポイント

必ず押さえよう! 面接で回答をする際の4つのポイント

  • PREP法を意識して結論から話す
  • 話し方や姿勢にまで気を配る
  • 具体的な数値や固有名詞を用いる
  • 書類の内容と齟齬がないようにする

いくら面接の回答をしっかりと考えても、採用担当者に適切に伝えられなければ意味がありません。

ここでは、面接で回答をする際の4つのポイントを解説します。ここで解説する4つのポイントを押さえられれば、採用担当者に回答をわかりやすく伝えることができますよ。

①PREP法を意識して結論から話す

PREP法

面接で回答をする際は、PREP法の論理展開を意識すると相手に回答が伝わりやすくなります。

PREP法とは?

結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク

仮に、具体的なエピソードから話し始めてしまうと、採用担当者は「結局結論は何なのだろう?」と話を聞くことに苦労してしまいます。どのような質問においても、まずは「結論から伝える」ということを意識してくださいね

社会人は限られた時間の中で成果を出すことが求められるため、結論から述べて簡潔に伝えるコミュニケーションが求められます。

つまり、面接では社会人になってから必要なコミュニケーションスキルが身に付いているのか判断されているということです。

PREP法で話せるかどうかは合否にかかわるほど重要なので、面接では必ず実践しましょう。

②話し方や姿勢にまで気を配る

メラビアンの法則

メラビアンの法則とは?

コミュニケーションを取る際に言葉と表情、態度が矛盾していると、話し手が聞き手に与える影響は「視覚情報:55%」「聴覚情報:38%」「言語情報:7%」の割合で伝達されるという心理学上の法則

上記のメラビアンの法則を見ると、情報が矛盾している場合視覚情報や聴覚情報が優先されることがわかります。たとえば、自己PRで明るさをアピールしても、話す表情がオドオドしていたりすると、採用担当者に「暗い人材だな……」という印象を与えてしまいます。

そのため、話し方や表情にまで気を配れるとベストです。具体的には、以下のことに気を付けてくださいね。

面接で回答をする際に気を付けることの例

  • 視線が下にならないようにする
  • 表情が暗くならないようにする
  • 背筋を伸ばして姿勢を良くする
  • 明るい声のトーンで話す
  • 聞き取りやすいスピードで話す
  • 聞き取りやすい声の大きさで話す

実際に面接官にどのように映るかを確認するためにも、事前に模擬面接を受けたり、自分が回答している様子をビデオで撮影したりして確認しておくと安心です

鈴木 洵市

プロフィール

面接では特に表情や視線、しぐさを見られることが多いです。できるだけ笑顔を作って面接に臨めるようにしておくことが重要になります。

③具体的な数値や固有名詞を用いる

まずは、以下の回答例を見てください。

NGな回答例

大学時代に簿記2級の資格取得の勉強に力を入れました。計画的に勉強した結果、無事合格することができました。

                   ↓

OKな回答例

大学時代に簿記2級の資格取得の勉強に力を入れました。試験日から逆算して半年間の勉強スケジュールを立て、朝の通学の時間や空き時間を利用して1日最低でも1時間は勉強に取り組むようにしました。

問題集を4周繰り返したうえで過去問にも取り組んだ結果、無事合格することができました。

NGな質問例は「計画的に勉強した」の部分が抽象的なため、どのように工夫して勉強に取り組んだのかがわかりにくくなっています。

しかし、OKな質問例は「半年間」「1日最低でも1時間」「問題集を4周」と具体的な数値や固有名詞を用いているため、勉強した様子がイメージしやすくなります。

具体的な数値や固有名詞によって内容がグッとわかりやすくなるのです。自分の回答内容に盛り込めているかどうか見直してみてくださいね。

④書類の内容と齟齬がないようにする

面接は採用担当者の手元に履歴書やエントリシート(ES)が置かれた状態で進むケースが多く、書類に記載した内容を質問されることも多くあります。そのため、面接で質問された際に、提出した書類に記載した内容と齟齬がないようにすることが非常に重要です。

たとえば、ESの自己PRに「忍耐力」を記載しているのに、面接の自己PRで「好奇心旺盛」をアピールしたら採用担当者が混乱してしまいますよね。

面接の回答を考える際に書類の内容と齟齬を起こさないためにも、ESや履歴書を提出する前に書類をコピーして控えを取っておくと安心ですよ

提出した書類とは異なる自己PRを伝えるとマイナス評価になりますか?

谷所 健一郎

プロフィール

マイナス評価につながるので同じ内容にすべき

提出した書類と異なる自己PRを伝えるとマイナス評価になるので、同じ内容にしましょう。

ESや履歴書に記載した内容と面接時の回答が違えば、書類の記載内容や面接回答の信憑性がなくなるだけでなく、ほかの回答についても「本当は違うのでは?」と疑われてしまう可能性があります。

面接で話す際は書類で記載した内容を掘り下げて詳細に伝えるなど、まったく同様である必要はありませんが、伝える軸はぶれないようにすべきでしょう。

面接でよく聞かれることに対する回答をしっかり準備して選考を突破しよう!

就職するためには面接は避けては通れないものです。確実に突破するためには、事前にどの企業でもよく聞かれることに対する回答を考えておくことが大切です。

これから面接対策を始める人は、この記事で紹介している面接でよく聞かれること厳選15個の回答をしっかりとチェックして選考を突破しましょう。

アドバイザーコメント

面接で聞かれることの意図まできちんと理解しよう

本文で紹介されている頻出の質問と回答例を見て、回答を考えようとした人も多いのではないでしょうか。しかし、回答を考えるだけでは「質問に答えること」が目的になり、選考落ちにつながってしまう可能性があるため注意が必要です。

面接官から評価してもらうためには、質問の背景である「なぜその質問をするのか?」や「質問を通じて何を知りたいのか?」を把握することがポイントです。

たとえば、本文でも紹介されている「あなたの短所を教えてください」は、面接官は短所を知りたいのではありません。

面接官が知りたいことは、「短所と向き合っているか」や「短所を改善しようとしているのか」、「等身大としての自分を語れるのか」の部分です。その背景を知ると、短所だけを答えてしまうと高評価が得られないことがわかりますよね。

焦らずじっくりと自己分析をしたうえで回答を考えよう

面接が近づくと焦ってしまい、回答例などで答えを探したくなりますよね。しかし、質問の背景や目的を理解したうえで、自己分析をして質問の回答を考えることで面接官から評価してもらえるのです。

面倒なことだと避けずに、自分と向き合って内定獲得を目指しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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