
SPI英語の「誤文訂正」は、提示された英文の中から文法上のミスがある箇所を見つける問題です。時制や冠詞といった文法の知識はもちろん、単語や熟語の知識も問われます。
この記事では、5,000名以上へのWebテスト支援の経験を持つ瀧本さんとともにSPIの「誤文訂正」の解き方について解説していきます。意識して見るべきポイントについても解説しているので、ぜひ「誤文訂正」の対策に役立ててください。
記事の後半には練習問題を10問用意しています。どのような形で出題されるのかを理解しておくだけでも大きなアドバンテージになるので、ぜひ一度取り組んでみましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
SPI「誤文訂正」の概要
- 問題パターン:誤文訂正
- 1問あたりの時間:30~40秒程度
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(高)ペーパーテスト(高)Webテスティング(出題無し)
- 誤文訂正を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
意味を訳すのではなく文法の不自然さを探そう!
SPI言語の「英語・誤文訂正」は、英語が苦手な就活生でも取り組みやすい単元で、中学から高校初級レベルの文法知識が中心です。
長文読解のような難問はなく、主語と動詞の一致、時制、前置詞、冠詞、比較、語順といった基本事項が問われます。SPI英語では頻出分野の一つで、英語を実施する企業では対策の優先度が高い単元です。
解き方の基本は意味を逐一訳さず、まず文の骨格である主語・動詞・目的語を確認し、文法の不自然さを探ること。
特に動詞の形や単数・複数、時制のずれを問う出題が頻出です。応用では前後の文脈を軽く見て、時制や条件、比較の整合性を確かめると短時間で解くことができますよ。
SPI 英語「誤文訂正」練習問題10問|瀧本さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI 英語 「誤文訂正」の練習問題を専門家の解説付きで10問紹介します。現状の自分の力量を試す意味でもぜひ最後まで解いてみてくださいね。
今回初めて「誤文訂正」を解く人は、円滑な理解のためにも「問題を解く前に確認! 誤文訂正の解答のコツ」を参照してから問題へ進むのがおすすめです。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The (A)knowledge gained from (B)these intensive (C)training sessions (D)help employees (E)improve their skills.
選択肢
正解:D
この文の主語はThe knowledgeである。knowledgeは不可算名詞であり、単数として扱う。
gained from these intensive training sessionsは主語を修飾している部分であり、文の骨組みはThe knowledge helps……となるべきである。したがって、Dのhelpは誤りであり、単数形のhelpsに直す必要がある。
よって、Dが正解である。
誤文訂正の問題では、文の「主語と動詞」の対応関係を最優先で確認しましょう。特に、主語が長く修飾されている場合でも、中心となる名詞が何かを見失わないようにしてください。
また、この問題のように不可算名詞か可算名詞かによって動詞の形が適切なものになっているかを問う問題は非常に頻出です。
修飾語句に惑わされず、文の骨格だけを抜き出して読む練習をすると、誤りの候補が自然と絞り込めるようになります。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
(A)Although the typhoon is (B)approaching (C)to (D)the coast, the festival is (E)scheduled to be held.
選択肢
正解:C
動詞approachは「~に近づく」という意味を持つ他動詞である。
日本語の「~に近づく」という表現に引かれて、前置詞のtoを補いたくなるが、他動詞は直後に直接目的語をとるため、前置詞は不要である。したがって、approach to the coastではなく、approach the coastとするのが正しい。
よって、Cのtoを取り除く必要がある。ほかの選択肢は文法上、適切である。
誤文訂正では、日本語の感覚につられて余計な語を足していないかを点検することが大切です。
特に動詞が「他動詞」か「自動詞」かの区別はSPIで頻出で、他動詞の場合は前置詞をともなわずに目的語を直接取ります。「~に近づく」と訳せる動詞でも、英語では形が異なる点に注意が必要です。
意味で判断せず、動詞の使い方そのものを確認する姿勢を持つことで、細かな誤りにも気づきやすくなるでしょう。
問題3(難易度:★★★☆☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The project (A)which the team (B)has (C)undertake (D)recently (E)is expected to succeed.
選択肢
正解:C
which以下は「the team has ~ recently」という現在完了形の修飾節である。現在完了形ではhasの後ろに過去分詞を用いる必要があるが、Cのundertakeは原形であるため誤りである。
正しくはundertakenとする。
問題文にhas/haveが使われている場合は、直後に来る動詞が必ず「過去分詞」になっているかを確認しましょう。現在完了形はSPI英語で頻出で、「助動詞+動詞の形」が崩れているケースがよく出題されます。
意味が通じそうでも、形が文法ルールに合っていなければ誤りです。動詞の活用を機械的にチェックする視点を持つことが、安定した得点につながるでしょう。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
He (A)tried to shout, but he (B)could not make (C)his voice (D)hear because of (E)the loud music.
選択肢
正解:D
この文は「彼は叫ぼうとしたが、騒がしい音楽のせいで自分の声を届かせることができなかった」という意味である。「自分の声を届かせる」はmake one’s voice heardと表す。make+目的語+過去分詞の形をとるため、hearではなくheardを用いる。
したがって、Dが正解となる。
この問題では、make+目的語+補語という定番構文を思い出せるかが重要です。
特に「~を…の状態にする」という意味を表す場合、補語には原形ではなく過去分詞や形容詞がくることが多く、形の選び方が問われます。意味としては通じそうでも、動詞の活用が文型に合っていないと誤りです。
SPIではこうした慣用的な言い回しが頻出するため、構文ごと覚えておくと判断が速くなり、取りこぼしを防げるようになるでしょう。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The (A)new marketing strategy (B)proposed by the director (C)sounds (D)extremely (E)effectively to us.
選択肢
正解:E
この文は「S+V+C(主語+動詞+補語)」の構造をとる第2文型である。主語はstrategy、動詞はsoundsである。
sounds(~のように聞こえる)という連結動詞の後ろには、主語の状態を説明するための形容詞を置く必要がある。選択肢Eのeffectivelyは副詞であるため、名詞であるstrategyを修飾する補語になることはできない。したがって、ここには形容詞のeffective(効果的な)を用いるのが正しい。
よって、Eが正解である。
誤文訂正の問題では、動詞の後ろに来る語が「何を説明しているのか」を意識して読むことがポイント。
looksやsoundsなどの連結動詞は、行為ではなく主語の状態や印象を表すため、その後ろには形容詞が置かれるのが基本ルールです。
意味が通じそうだからと副詞を選んでしまうと、文型の観点で誤りになってしまうので注意しましょう。SPIは文の型と品詞の役割を結びつけて確認することで、判断に迷いにくくなります。
問題6(難易度:★★★★☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The (A)production of (B)new electric vehicles, (C)along with (D)battery components, (E)have increased significantly.
選択肢
正解:E
この文の主語はThe productionである。along with battery componentsは「バッテリー部品とともに」という意味の修飾句であり、主語の数には影響しない。
productionは単数名詞であるため、対応する述語動詞は単数形でなければならない。したがって、Eのhaveは誤りであり、単数形のhasに直す必要がある。
よって、Eが正解である。
主語が何かを正確に見抜く力が求められる問題です。文中にalong withやas well asなどが出てきた場合、それらは付け足しの説明にすぎず、動詞の数を決める主語には含まれません。
まずは文を短く区切り、修飾部分を一度取り除いて「誰がどうする文なのか」を確認しましょう。そのうえで、主語が単数か複数かを判断し、動詞の形が一致しているかを見ると誤りを発見しやすくなりますよ。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The (A)youngest daughter (B)resembles (C)to (D)her mother (E)in both appearance and personality.
選択肢
正解:C
動詞resembleは「~に似ている」という意味を持つ他動詞である。
日本語の「~に似ている」という助詞の影響で、toやwithなどの前置詞を入れたくなるが、他動詞は前置詞を介さずに直接目的語を導く。したがって、resemble to her motherではなく、resemble her motherとするのが正しい用法である。
よって、Cのtoが不要であり、これが正解となる。
「~に似ている」と訳せる表現でも、英語では前置詞を必要としない動詞が存在するため注意が必要です。特にSPIでは、他動詞なのに前置詞を補ってしまう誤りがよく狙われます。
意味が通じるかどうかではなく、「その動詞は目的語を直接取るか」を基準に確認すると、余分な語を見抜きやすくなるはずです。用法を軸に冷静に判断する姿勢を持ちましょう。
問題8(難易度:★★★★☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
Even though the (A)company (B)has (C)became a (D)leader in the industry, (E)it must continue to innovate.
選択肢
正解:C
この文の前半部分は、現在完了形(has+過去分詞)を用いる形となっている。
動詞become(~になる)の活用は、become(原形)―became(過去形)―become(過去分詞)という、原形と過去分詞が同じ形になる変化をする。選択肢Cのbecameは過去形であるため、助動詞hasの後ろに置くことはできない。ここでは過去分詞のbecomeに直すのが文法的に正しい。過去分詞の変化を正しくとらえているかを問う問題である。
したがって、Cが正解である。
hasやhaveが使われている文では、その直後に置かれる動詞が「過去分詞」になっているかを必ず確認しましょう。特に動詞のなかには、過去形と過去分詞の形が異なるものと同じものが混在するため、思い込みによるミスが起こりやすいです。
意味だけで判断せず、「助動詞+動詞の形」という型を機械的にチェックする習慣を身に付けると、安定して見抜けるようになりますよ。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
The (A)results (B)of the annual employee survey (C)remained (D)highly (E)satisfactorily for the board.
選択肢
正解:E
この文の主語はresults、動詞はremainedである。
remain(~のままである)という動詞は、後ろに補語をともなって主語の状態を表す第2文型を作る。補語には、主語を説明するための形容詞を置く決まりがある。選択肢Eのsatisfactorilyは「満足のいくように」という副詞であるため、補語として用いることはできない。正しく直すには、形容詞のsatisfactory(満足のいく)とするべきである。
したがって、Eが正解である。
remainは「状態がそのままである」ことを表す動詞なので、後続語は主語の状態を説明する補語になります。そのため、副詞ではなく形容詞が置かれるのが基本ルールです。
意味が自然かどうかだけで判断せず、第2文型(S+V+C)かどうかを見極め、補語の品詞が適切かをチェックすると誤りを特定しやすくなります。
問題10(難易度:★★★★★)
問題
文法上または用法上誤っているものを、選択肢より選びなさい。
She (A)found it difficult to (B)make her opinion (C)accept by the committee (D)despite her (E)persistent efforts.
選択肢
正解:C
この文は「彼女は粘り強い努力にもかかわらず、委員会に自分の意見を受け入れさせることが難しいとわかった」という意味である。
意見(opinion)は委員会によって「受け入れられる」対象であるため、make her opinion acceptedという形をとる。使役動詞makeの目的語と補語の関係が受動であるときは、過去分詞を用いなければならない。
したがって、原形のacceptを用いているCが用法として誤りであり、正解となる。
make+目的語+補語の形に注目し、「どの立場で行為が起きているか」を見抜くことがこの問題のカギです。
意見や計画などは、自分で動作をするのではなく「他者によって受け入れられる側」になることが多いため、補語には原形ではなく過去分詞が使われます。
意味だけで読むと見落としやすい部分なので、「目的語が行為者か、受け手か」を一度立ち止まって確認するようにしてください。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
SPI 英語「誤文訂正」を対策する際のポイント
SPIの英語に関する記事
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
SPIの英語に関するQ&A
SPIのWebテストで英語は出ますか?
誤文訂正以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
各分野の問題が解けたら、最後にSPI模試に挑戦してみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!「誤文訂正」は文法ポイント別の反復練習で対策しよう!
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
瀧本博史
プロフィールを見る5つの頻出パターンを押さえて得点力アップ!
SPI英語の「誤文訂正」は、正しい対策をすれば短期間で得点力を伸ばせる単元です。解答のコツと必要な練習を、実践的な観点からお伝えします。
おすすめの練習方法は、文法ポイント別の反復練習です。出題されるミスの種類は大きく分けて以下の5つなので、これらに重点をおいて対策しましょう。
①時制の混同(過去・現在・現在完了)
②三単現のs
③冠詞(a/an/theの有無)
④代名詞(he/his/himなどの形)
⑤前置詞
問題を解くときは、英文の意味を深読みせず、主語と動詞、修飾語、名詞の前後といった順番を固定して、機械的にチェックする習慣を付けましょう。
長時間の勉強よりも短期集中型が効果的
対策にかける時間は、1日15〜20分でかまいません。これを3〜5日続けましょう。英語が苦手な人はついつい長時間やりがちですが、この単元は暗記より「見抜き方」が大事なので、短時間集中のほうが身に付きます。
苦手意識が強い人は、「意味を考えないこと」と「主語は単数か? 動詞は合うか? 冠詞は必要か?」というチェックリストを活用することを意識しましょう。これで正答率が大きく上がります。
よくあるミスは、「なんとなくの違和感で選ぶ」「すべてを理解しようとする」「1問に時間をかけすぎる」の3つなので注意してください。