65分のSPIとは? 出題内容や時間配分のコツを対策のプロが解説

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  • キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

    プロフィール詳細
  • 適性検査対策講師

    Akira Nakamura〇学校事務や大学講座運営などの企業にて、営業や講師、キャリア相談など幅広い業務を担当。現在はフリーランスとして、面接指導や適性検査「SPI」の講師を務める

    プロフィール詳細

就活の適性検査で、特に出題される可能性が高いSPI。そんなSPIで、65分間の制限時間が設けられることがあると聞いて焦っている人もいるのではないでしょうか。

結論、受検方式がWebテスティングの場合に制限時間が65分となります。しかし受検方式がわかっても、「具体的にどんな問題が出題されるのだろう」「どんな対策をすれば良いかわからない」と不安な人もいるでしょう。

この記事では、SPI対策講師の中村さん、キャリアコンサルタントの瀧本さん、古田さんと一緒に、制限時間65分のSPIの出題内容や解き方、対策方法などを解説します。SPIのWebテスティングを受検する可能性がある人は、この記事を読むことで抜け漏れなく対策できるようになりますよ。

65分のSPIはWebテスティング! 時間配分を意識して全問解こう

冒頭のとおり、受検方式がWebテスティングの場合、制限時間が65分となります。そして受検方式によって出題内容や制限時間が異なるため、受検方式に合わせた対策が必要になるのです。

この記事では、前半で制限時間65分の内訳や問題数、各出題内容の特徴や例題などを解説します。まずは基本的な情報やどんな問題が出題されるかを把握しておきましょう。

そして、記事後半で制限時間65分のSPIの対策方法やコツなどを解説します。前半で理解した基本情報をもとに、どのように対策すべきかを学んでいきましょう。

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前提を確認! SPIの受検方式の種類

SPIの受検方式の種類

  • Webテスティング
  • ペーパーテスト
  • テストセンター

SPIの受検方式はWebテスティングだけではありません。ほかにもペーパーテストとテストセンターが存在します。

近年はテストセンターで実施されるケースも多く、どの受検方式でも対応できるような対策が求められます。そのため、まずは前提として65分で実施されるWebテスティング以外に、どんな受検方式があるかを知っておきましょう。

ここからは、SPIの各受検方式の特徴を解説します。それぞれの特徴を把握し、どの受検方式で出題されても対策できるように準備しましょう。

SPIの全体像を把握しておきたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
SPI3とは? 例題付きで基本の対策から攻略のコツまで完全網羅

自分がどの受検方式で受検するかは、どの段階で知ることができるのでしょうか?

古田 文子

プロフィール

エントリー後に知らされるケースがほとんど

求人票の「選考方法」の欄で、適性検査を実施するかしないかはわかりますが、求人票には適性検査としか書かれていないため、どの種類の適性検査をどのタイミングでどのように受検するか詳細はわかりません。

受検の種類やタイミング、受検方法は企業によって異なります。詳細を知るのは、エントリー後に企業の担当者とのやり取りの中で明確になるでしょう。

Webテスティング

Webテスティングとは、企業が指定した日時までに自宅や学校などのパソコンから受検する方式です。Webテスティング受検の場合、企業からメールにてURLが送られ、そのURLから受検することになるので、インターネット環境さえあればどこからでも受検できます。

Webテスティングの言語分野と非言語分野で出題されるのは、以下の問題です。

Webテスティングの言語分野で出題される問題

  • 空欄補充(3文)
  • 空欄補充(3語)
  • 熟語の成り立ち
  • 文節の並べ替え
  • 長文読解

Webテスティングの非言語分野で出題される問題

  • 推論
  • 場合の数
  • 確率
  • 集合
  • 損益算
  • 速度算
  • 割合の計算
  • 年齢算
  • 通過算
  • 整数の整理

Webテスティングの場合は電卓の使用が認められていて、非言語問題では電卓の使用を前提とした問題が出題されることがあるため、事前に慣れておきましょう

Webテスティングの詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介

メールで送られるWebテスティングのURLにはいくつかの種類があり、URLによってSPIかほかの適性検査かが異なります。URLの見分け方は以下の記事を参考にしてみてください。
WEBテスト20種類の見分け方|URLや導入企業も併せて徹底解説

ペーパーテスト

ペーパーテスト方式は、オフィスなど企業が用意した場所で実施し、マークシート方式での受検となります。ペーパーテストの能力検査で出題されるのは以下の問題です。

ペーパーテストの言語分野で出題される問題

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 長文読解

ペーパーテストの非言語分野で出題される問題

  • 推論
  • 場合の数
  • 確率
  • 集合
  • 損益算
  • 速度算
  • 表の読み取り
  • 料金の割引
  • 分割払い
  • 装置と回路
  • 物の流れと比率
  • 不等式と領域

ペーパーテストは筆算が前提であり、電卓の使用は認められておりません。そのため練習の段階から電卓は使わず、筆算で解答する練習をする必要があります

ペーパーテスト方式での受検についてもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事も併せて確認してみてください。
SPIペーパーテストの受検マニュアル|特徴や解き方のコツを解説

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テストセンター

SPIはリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査ですが、テストセンター方式はその提供企業が用意した会場で、パソコンを使用して受検する方式です。

テストセンター方式は企業側の会場設備などの負担を軽減させられるため、実施する企業も多くありますが、学生側にとっては予約のタイミングを間違うとSPIを受けられなくなる可能性もあるので注意が必要です

テストセンター方式の能力検査で出題される問題はこちらです。

テストセンターの言語分野で出題される問題

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 文の並べ替え
  • 空欄補充
  • 文節の並べ替え
  • 長文読解

テストセンターの非言語分野で出題される問題

  • 推論
  • 場合の数
  • 確率
  • 集合
  • 損益算
  • 速度算
  • 表の読み取り
  • 資料の読み取り
  • 長文読み取り計算
  • 代金の精算
  • 料金の割引
  • 割合の計算
  • 分割払い

テストセンターはほかの受検方式と比べて、出題される問題の種類が多いのが特徴的で、網羅的な対策が必要とされます。

なお、テストセンターもペーパーテストと同様に、筆算が前提で電卓の使用は認められていないので、事前に対策しておきましょう。

テストセンター方式に関してより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。受検の流れなどを解説しています。
テストセンターとは? 受検の流れから高得点獲得の対策まで徹底解説

以下の記事ではテストセンターの対策方法を解説しています。注意点もまとめているので参考にしてみてください。
問題例付き|テストセンターの対策方法を徹底網羅! 注意点も

瀧本博史

プロフィール

能力検査では、上記で紹介した言語・非言語分野以外にも、企業によっては英語や構造的把握力の問題が出題されることもあります。

SPIの受検結果は、面接をおこなう際や配属先を決定する際に参考にしたり、上司への情報共有のために活用されることが多いので、そもそもの目的も踏まえて対策を進めるようにしましょう。

SPI65分の制限時間の内訳と問題数

SPIは大きく分けて、言語問題と非言語問題から構成される能力検査と、性格適性検査の2つから構成されています。そしてWebテスティングの場合は、能力検査が35分、性格適性検査が30分の合計65分で実施されます。

ここからは、それぞれの制限時間の内訳と問題数を解説します。まずは出題形式の基本を押さえて、その後の対策に活かしましょう。

古田 文子

プロフィール

Webテスティングやテストセンター、ペーパーテストでは、制限時間や問題数など出題の仕様が異なります。

各タイプの違いを把握しておかないと、異なっていることを知らずにトライして慌ててしまう可能性があるため事前に把握しておきましょう。

能力検査(言語・非言語):35分

前述のとおり、能力検査には言語問題と非言語問題が出題されます。そして、合計65分のWebテスティングの場合、言語問題と非言語問題合わせて35分で実施されます。

なお問題数は企業によって異なり、正確な数は公表されていません。そのため余裕を持って解答するためにも、各問題を素早く解答することが求められます。

SPIのWebテスティング以外でも言えますが、やはり素早く解答する練習は欠かせないでしょう。短時間で高得点を取るための練習方法は後ほど解説します。

65分のSPIでは英語と構造的把握力は出題されない

SPIには言語問題・非言語問題以外にも、英語と構造的把握力という問題があります。しかし、65分のSPI、すなわちWebテスティングの場合は、英語と構造的把握力は出題されません

とはいえ、どの受検方式になるかは企業から指示があるまでわからないため、余裕がある場合は網羅的に対策しておくのがおすすめです。

SPIの英語の対策方法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説

また構造的把握力の対策をしたい人は、こちらの記事を読んでから始めることをおすすめします。
構造的把握力検査ってなに? 勉強方法やコツを例題付きで解説!

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性格適性検査:30分

65分のうち残りの30分は性格適性検査が実施されます。性格適性検査とは、受検者のパーソナリティを把握するための心理検査で、SPI以外の適性検査でも多く取り入れられています。

問題数は約300問で、以下の出題形式に分けられています。

性格適性検査の出題形式

  1. 日常生活における思考や行動に関する質問が出題され、「Aに近い」「Bに近い」を4つの選択肢から1つ選択する
  2. 日常生活における思考や行動に関する質問が出題され、「あてはまる」「あてはまらない」を4つの選択肢から1つを選択する

企業から良い評価を得るために、性格適性検査で自分を良く見せようとする人もいますが、偽りの回答をするのはおすすめしません。どこかで回答に矛盾が生じると、「偽った回答をしている」と判断される可能性があるからです

性格適性検査では自分の飾らない価値観を知ってもらうためにも、直感にしたがって回答するようにしましょう。

性格適性検査について、さらに詳細を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

問題ごとの目安時間も解説! SPI65分の出題内容と例題

SPI65分の出題内容と例題

  • 言語問題の出題内容と例題
  • 非言語問題の出題内容と例題
  • 性格適性検査の出題内容と例題

ここまで、65分で実施されるSPIの基本情報を解説しました。しかし、実際にどんな問題が出題されるか気になる人もいると思います。

ここからは、65分で実施されるSPIの出題内容とその例題を紹介します。対策するにあたって、どんな問題が出題されるかを知ることは必要不可欠です。まずは傾向を知り、そのうえで自分が重点的に練習すべき問題はどれかを探しましょう。

言語問題の出題内容と例題

前述のとおり、言語問題の制限時間は非言語問題と合わせて35分です。問題数は公表されていませんが、問題数に対して時間の余裕があるわけではないので、短時間で解答することが求められます

言語問題の中には長文問題のような時間がかかりそうなものもありますが、一問ずつ制限時間が決まっているのでじっくり解答するための時間はあまりありません。

ここからは、制限時間65分の場合の言語問題の出題内容を解説します。どのような問題が出題されるか、どう対策すべきかを考えながらチェックしていきましょう。

SPIの言語問題の全体像を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
SPIの言語の対策方法|短期間で高得点を取るコツを解説

空欄補充(3文)

空欄補充(3文)の例題

AからEの中から最もつながりの良いものを1つずつ選び、以下の3つの文章を完成させなさい。ただし、同じ選択肢を重複して使ってはいけない。

①()、日本での知名度が低い。
②()、他国の歴史を学びそれを活用する必要がある。
③()、日本でラグビーを普及することはできないだろう。

A 日本のフェンシング人口を増やすためにも
B 今のやり方を続けていても
C 相撲が盛り上がりを見せているが
D フェンシングは他国で人気だが
E 日本の国技である

空欄補充(3文)は共通したテーマの3文が出題され、それぞれの空欄になっている箇所に選択肢から適切な文章を当てはめるといった問題です。

基本的には一度使った文章はほかの文章に当てはめることができません。そのため、自分にとって解きやすい問題から解答し、わからないものは消去法で選ぶのがおすすめです

文章を作成した後、一度上から読んで流れが自然かどうかをチェックすると、うっかりミスを防ぐことができます。

答え

① D
② A
③ B

この問題の場合、3文合わせて1分以内で解きたいですね。同じものは重複して使用できないので、自身が最もわかりやすい問題から解いていき、選択肢を削っていくのがおすすめです。

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空欄補充(3語)

空欄補充(3語)の例題

文中の(1)から(3)に入る適切な語句を、AからEの中からそれぞれ選びなさい。ただし、それぞれの語句を重複して使ってはいけない。

私の目標は(1)ことである。それを(2)ためにも、(3)をつけなければいけない。

A 体力
B 10km走る
C 寝る
D 努力
E 達成する

空欄補充(3語)は短文の中に3つの空欄が設けられており、それぞれに適切な言葉を選択肢から選ぶといった問題です。空欄補充(3語)は空欄補充(3文)と同様に、一度使用した選択肢はもう一度使うことはできません。

空欄補充(3語)のポイントは、当てはめた語句の前後が自然になるかどうかをチェックすることです。似た意味を持つ選択肢が用意されていることもありますが、間違っている場合は文章の流れが不自然になります。

一度語句を当てはめたら、文章を読み返して流れが自然かどうかを確認することで、正答率をアップさせられます

答え

(1)B
(2)E
(3)A

空欄補充(3語)の問題は比較的解きやすいので、可能な限り素早く解いていきたいですね。30秒前後を目安として例題に取り掛かってみましょう。

この問題も確実な箇所から埋めて、選択肢を減らしていく解き方がおすすめです。

熟語の成り立ち

熟語の成り立ちの例題

以下の3つの熟語の成り立ち方として当てはまるものを、AからDの中から1つずつ選びなさい。

(1)県立
(2)南北
(3)衣服

A 似た意味を持つ漢字を重ねる
B 主語と述語の関係にある
C 前の漢字が後の漢字を修飾する
D A〜Cのどれにも当てはまらない

熟語の成り立ちは、出題された熟語の成り立ち方として当てはまるものを選択肢から選ぶ問題です。

熟語は似た意味を持つ漢字が連続していたり、主語と述語の関係にあったり、前の漢字が後の漢字を修飾していたりするなど、さまざまな関係で成り立っています。それぞれの漢字の意味と関係性を見極めて、どのような成り立ちかを判断する力が求められます

答え

(1)B
(2)D
(3)A

熟語の成り立ちの選択肢は決まったものしか出ません。よって、繰り返し演習をして確実に得点できるよう取り組んでいきましょう。

また、頻出語句を覚えることで、「似た意味」や「反対の意味」などの選択肢を素早く見極めることができるようになります。

文節の並べ替え

文節の並び替えの例題

文中の(1)から(3)の空欄にアからウの語句を入れて文を完成させなさい。

健康的に過ごすには(1)(2)(3)とても大切である。

ア 十分な睡眠をとって
イ 健康に良い食事をするだけでなく
ウ 休息することも

文節の並べ替えは、文中の空欄に文節を正しい順序で並べ替える問題です。基本的には文章の最初と最後は提示されていて、その間に設けられている空欄に適切な順序で文節を当てはめることになります。

文節を並べ替えする際に重要なのが、選択肢をやみくもに当てはめないことです。まずは選択肢を見て、大まかに予測してから当てはめることで時間の短縮につながります

答え

(1)イ
(2)ア
(3)ウ

文節の並べ替えは、基本的には1分以内で解いていきたい問題ですね。

前後に文章があるような上記の問題は、(1)や(3)から当てはまるものを考えていくと解きやすいです。前後関係を考えて、違和感がないかの確認も忘れずに解いていきましょう。

長文読解

長文読解の例題

テクノロジーやIT技術の急速な進展により、新たなデジタルデバイスやアプリなどが次々と市場に登場しました。そして、今や私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。しかし、これらのデジタルツールを使用しつづけることは、疲労や情報の過剰摂取という問題ももたらします。

私たちは日々、デジタルデバイスに取り囲まれており、これらは多くの便利さを提供してくれます。しかし、これらを長時間使用することにより、目や首への負担が増加し、疲れが蓄積していくことがあります。

インターネットの広がりによって、さまざまな情報に容易にアクセスできるようになりました。しかし、この情報の洪水に対処するのは簡単ではありません。情報過多に陥りやすく、SNSやメッセージングアプリを通じて絶え間なく流入する情報は、集中力を散漫にし、ストレスの要因となることがあります。


テクノロジーやIT技術の成長が我々に与えている悪影響は次のうちどれか。
A 疲労と情報過多
B 運動不足と睡眠不足
C 睡眠不足と食欲低下

長文読解は、文章の内容について当てはまる選択肢を選ぶ問題です。

長文読解のポイントは、自分の中にある思い込みを捨てることです。長文読解問題の答えは、当たり前ですがすべて長文の中にあります。自分にとって当たり前としていたことでも、長文の中で「違う」と記載されている場合、正解は「違う」になるのです。

また、長文読解は文章を読む時間が必要なので、どうしてもほかの問題より時間がかかってしまいます。その他の問題を素早く解答し、余裕を残して長文読解に臨むのが理想的です

答え

A

長文が苦手で、いつも時間がかかりすぎてしまいます……。

瀧本博史

プロフィール

接続詞の意味を理解して全体を把握するスピードを上げよう

SPIの長文問題に対する効率的な対策としては、「接続詞の意味を理解する」「文章を理解して選択肢を絞る」「選択肢は先に読んでおく」の3つが重要です。

特に接続詞の理解は、文章の流れをつかむうえで役立ちます。

また、長文を読む際には全体の流れを把握し、重要な情報を素早く見つけることが大切です。練習を重ねることで読解スピードと正確性を高めましょう。

普段から関連する読み物に触れて、慣れておくことも効果的です。

非言語問題の出題内容と例題

前述のとおり、能力検査は言語問題と非言語問題合わせて35分で実施されます。非言語問題は比較的簡単な計算問題も出題されるため、それらの問題をいかに素早く解答するかがポイントです

ここからは、制限時間65分のSPIで出題される非言語問題の出題内容と例題を紹介します。どのような問題が出題されるかを把握して、どう時間を短縮できるか考えながら対策をしていきましょう。

SPIの非言語問題の全体像を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説

推論

推論の例題

a、b、c、dの4人がくじを引いた。4人のくじを引いた順番について、次のことがわかっている。

Ⅰ)dの次にaがくじを引いた
Ⅱ)最初のくじを引いたのはcではない

次の推論ア、イ、ウのうち、必ずしも誤りとはいえないものはどれか。AからHまでの中から1つ選びなさい。

ア bが2番目にくじを引いた
イ cが3番目にくじを引いた
ウ dが4番目にくじを引いた

A アだけ
B イだけ
C ウだけ
D アとイの両方
E アとウの両方
F イとウの両方
G アとイとウのすべて
H ア、イ、ウのいずれも誤り

推論とは、与えられたシチュエーションの中で、正しい事実や推測できる選択肢を選ぶ問題です。

計算問題とは異なり、上記のような複雑な内容の問題が出題されることがあります。式や図に落とし込みながら問題文を理解するまで読むことで、シチュエーションをイメージできるようになります。最初は時間がかかると思いますが、さまざまなパターンの問題を解いて、慣れておくのがポイントです。

答え

B

考えすぎて推論問題でたくさん時間を使ってしまいます……。

古田 文子

プロフィール

時間は調整しようがない! わからないときはとりあえず選択するしかない

Webテスティング・テストセンターは一問ずつ制限時間があり、わからなくても時間になると次の問題に進むため、そもそも時間をかけられる仕様になっていません。わからないときは、どれか選択しておけば正解することもあるでしょう。

ペーパーテストは問題文の冊子が配布されるマークシート方式で、総制限時間もWebより長く、一問ごとの制限時間はありません。すぐ解けそうな問題から進められるため、時間配分も調整しやすいでしょう。

もし解答が間違っていたとしても、適性検査は適性を見るための参考程度のものなので、肩の力を抜いて臨みましょう。どうしても焦ってしまうという人は、まずは深呼吸をして落ち着いてください。

SPIの推論問題について、もっと詳しく対策方法を知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
SPIの推論が得意になる! 頻出の出題11パターンを徹底解説

場合の数

場合の数の例題

あるサークルには女性5人、男性5人がいる。この中から代表4人を決めたい。女性だけから2人代表を選ぶ場合、選び方は何通りあるか。

A 1通り
B 4通り
C 3通り
D 10通り
E 13通り
F 19通り
G 20通り
H 26通り

場合の数は、「〇〇な場合、どんな可能性があるか」を求める問題です。出題されるシチュエーションは問題によって異なり、その状況であり得る可能性を解答します。

場合の数は、順列と組み合わせの公式を覚えるのがコツです

場合の数の種類意味公式
順列(nPr)複数のものを順序をつけて1列に並べることnPr = n! /(n-r)!
組み合わせ(nCr)異なる複数のものの中から複数個取り出したときの組み合わせの数のことnCr = n! /r! (n-r)!
場合の数の順列と組み合わせの公式

これらの公式を覚えておくことで、問題の内容を当てはめるだけで解答できるようになります。

答え

D

まずは順列で解くのか、組み合わせで解くのかの判断ができるようにしておきましょう。簡単な問題からで良いので、しっかり判断できるようにすることが素早く解くコツです。1分以内で解けるよう練習していきましょう。

確率

確率の例題

a、bを含む4人の中から代表3名をくじで決める。くじは12本あり、一度引いたくじはもとに戻さないものとする。くじは1番目にa、2番目にbが引くことにした。a、bがともに代表になる確率はどれだけか。

A 4/21
B 2/27
C 1/2
D 11/21
E 6/11
F 1/40
G 1/15
H 1/8

確率は、ある状況の確率を求める問題です。出題される問題は以下の4つのパターンがあり、どれに該当するかをいち早く見極めるのがポイントです

確率のパターン

  1. Aが起こる確率
  2. AかつBの確率
  3. AまたはBの確率
  4. 少なくともAが起こるの確率

そして、これらのパターンに合わせて、以下のような方法で計算すると効率良く解答できるようになります。パターンと計算方法を覚えて、素早く解答できるように練習を積みましょう。

Aが起こる確率すべての事象(分母)と、求める数値(分子)を見極めて、分子/分母で計算する
AかつBAが起きる確率とBが起きる確率を掛け合わせる
AまたはBAが起きる確率とBが起きる確率を足し算する
少なくともA余事象を活用して計算する
確率の各パターンの計算方法

余事象とは

ある場合以外の事象のこと。
「余事象の確率 = 全体の確率 – それ以外の確率」で求められる

答え

A

掛け算なのか、足し算なのかで迷う人が多いですが、「かつ=掛ける」「または=足す」と覚えていきましょう。

また、余事象が使用できる場面は必ず使用して、確実に1分以内で解いていきましょう。

集合

集合の例題

あるグループに所属する人50人に調査したところ、柔道経験者が10人、ラグビー経験者が3人いた。柔道とラグビーの両方を経験した人が1人いた場合、柔道とラグビーのどちらかしか経験したことがない人は何人いるか。

A 3人
B 4人
C 5人
D 10人
E 11人
F 1人
G 7人
H AからGのいずれでもない

集合とは、問題文から複数の集合に関する情報を得て、その情報をもとにして問われている数値を解答する問題です。

集合を解答する際は、情報を図で整理するのがおすすめです。その際、以下のようなベン図を活用すると、情報が一目で見られるようになり、瞬時に答えを見いだせるようになります。

集合問題の解き方

集合は複雑な計算は不要です。情報を図に落とし込み、情報を整理することで素早く解答できるようになります。

答え

E

基本的に集合の問題は1分以内で解きましょう。

ベン図を描くことが時間のロスだと考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。

簡単な問題はできるかもしれませんが、応用問題にはベン図なしでは対応できません。きちんと情報を整理するためにも必ずベン図を描くように心掛けましょう。

損益算

損益算の例題

あるレストランでは定価の2割引で売ると200円の利益が得られるようになっている。仕入れ値が1,000円の商品を定価で売ったときの利益はいくらか。

A. 100円
B. 150円
C. 400円
D. 500円
E. 300円
F. 360円
G. 250円
H. AからGのいずれでもない

損益算は、問題文にある商売に関して、定価や利益、原価などを求める問題です。定価や利益、原価などは重要な項目であるため、正確に計算できなければいけません。

複雑そうと思う人もいるかもしれませんが、計算自体はあまり難しくはありません。各用語の意味とそれぞれの計算方法を覚えておけば簡単に解答できるようになります

用語意味公式
原価商品・サービスを提供する際の元となるお金原価 = 定価 ÷(1 + 利益の割合)
定価品物に対して決めている売値定価 = 原価 ×(1 + 利益の割合)
売価実際に売るときの値段売値 = 定価 ×(1 – 割引率)
割引率割引される割合割引率 = 割引額 ÷ 定価
利益率売り上げに対する利益の割合利益率 = 利益 ÷ 原価 × 100
損益算を解くために覚えるべき用語と公式

これらは社会人には必須の知識なので、SPIの対策を機に覚えておくようにしましょう。

答え

D

こちらの問題も確実に1分以内で解いていきたいところです。公式が多く、なじみが少ない言葉が多い損益算ですが、一つひとつ公式を使う場面を理解しておけば大丈夫です。

いきなり複雑な問題に取り組むのではなく、基礎的な問題から確実に解けるよう問題に慣れていきましょう。

速度算

速度算の例題

空欄に当てはまる数値を求めなさい。

aはいつもは職場まで平均時速3km/時で歩いているが、自宅から出発するのが10分遅れた際は平均時速6km/時で歩き、いつもと同様の時刻に職場に到着した。このとき、aはいつも職場まで()km歩いているといえる。

速度算は、問題に含まれる情報から、速さ・距離・時間のいずれかを求める問題です。これらは以下の公式を活用すれば求められます。

速さ・距離・時間を求める公式

  1. 速さ = 距離 ÷ 時間
  2. 距離 = 速さ × 時間
  3. 時間 = 距離 ÷ 速さ

そして、これらの公式は一つの式を覚えると、ほかにも代用できるようになっています。一つの公式を覚えて、それを活用して問題を解いていきましょう。

答え

1km

速度算では、問題を把握するためにも簡単な作図をしましょう。丁寧に描く必要はないので、状況を把握してどんな計算式になるか、道筋を立てていきましょう。そのためにも繰り返しの演習が大切になってきます。

問題は1分以内で解けるよう取り組んでください。

割合の計算

割合の計算の例題

ある壁面1㎡を塗るのに必要なペンキの量は200mlである。800mlのペンキでは10㎡の壁面の何%を塗ることができるか。小数点以下第1位は四捨五入すること。

A 12%
B 30%
C 40%
D 50%

割合の計算は、問題に含まれる情報から割合を求めたり、問題文に含まれる割合から数値を求めたりする問題です。

割合の計算は、いかに素早く式を組み立てられるかがポイントです。たとえば上記の例題であれば、「200ml = 1㎡」となり、「800ml = 200ml × 4」という式が組み立てられます。この式から800mlで4㎡塗ることができ、4㎡が10㎡の何%かを求めれば解答できます。

このように、まずは一つの式を見つけ、それをもとに複数の式を組み立てていくことで答えが見つかります。

答え

C

割合の計算も基本的には1分以内で解きましょう。似たような問題が多く出題されるので、しっかり問題集で対策していれば心配いりません。

一度見たことがある問題は素早く解ける人も多いと思うので、確実に得点するためにも問題演習をやっていきましょう。

年齢算

年齢算の例題

現在、母の年齢は50歳、子の年齢は20歳である。母の年齢が子の年齢の2倍になるのは何年後か。

A 5年後
B 10年後
C 20年後
D 30年後

年齢算とは、年齢に関する問題が出題され、計算によって答えを導き出す問題です。「一人の年齢がもう一人の年齢の〇倍になるのは何年後か」や、「二人の年齢の和が〇になるのは何年後か」などの問題がよく出題されます。

年齢算を解く際に意識すべきことは、年齢の差は何年経っても変わらないことです。上記の例題では母と子の年齢差はずっと30歳差です。このことに注目すると、子の年齢に30足すと2倍になる母の年齢は60歳となり、10年後にそれが実現することがわかります。

このように、年齢の差は変わらないことを意識すると、解答スピードを早められるでしょう。

答え

B

年齢算は、問題文をそのまま式にすることができるかがポイントになります。そこさえできれば、あとは中学の計算問題と同じです。わからないものはxとおいて、式を立てていきましょう。

問題としては決して難しくないので、1分以内で解いていきましょう。

通過算

通過算の例題

100m/秒で走り、長さ500mの電車が長さ5,000mのトンネルを通過するのにかかる時間は何秒か。

通過算は、車や電車などの乗り物が、トンネルや鉄橋などのある場所を通過する際にかかる時間や速さなどを求める問題です。

通過算は速度算と同様に、速さ・距離・時間を求める公式を覚えておくことで、効率良く計算できるようになります

速さ・距離・時間を求める公式

  1. 速さ = 距離 ÷ 時間
  2. 距離 = 速さ × 時間
  3. 時間 = 距離 ÷ 速さ

なお、通過算の問題の中で使用される単位は必ずしも同じとは限りません。mやkmなど異なる単位が使用されている可能性があるため、すべてを同じ単位に変換してから計算するようにしましょう。

答え

55秒

通過算は速度算と同じで基本公式が大切になってきます。特に、電車の長さとトンネルの長さを合わせたものが距離となることを忘れがちなので注意してくださいね。こちらも1分以内で解けるよう取り組んでいきましょう。

整数の整理

整数の整理の例題

空欄に当てはまる数値を求めなさい。

2つの整数aとbがある。aはbより15大きく、bの2倍より2小さい。このとき、aは()である。

整数の整理とは、問題文から空欄に当てはまる整数を求める問題です。

整数の整理を解答する際のポイントは、問題文の文字のまま計算式を組み立てることです

たとえば、上記の例題の場合はa=b+15、a=2b-2という2つの式が組み立てられます。次にaを代入すると、b+15=2b-2となり、b=17であることがわかります。そして、b=17を代入すると、a=17+15で32であることがわかります。

このように、問題文にある情報からそのまま式を組み立てると、その後の求め方が見いだせるようになります。まずは一つでも良いので式を組み立ててみてくださいね。

答え

32

非言語の問題で、どれに注力して対策すれば良いかわかりません。

瀧本博史

プロフィール

速度算と確率の問題に注力するのがおすすめ

SPIの非言語問題対策において、特に重点を置くべきは速度算と確率の問題です。これらの分野は、日常生活や将来のビジネスシーンで求められる論理的思考や問題解決能力を測るために設計されています。

速度算は、移動する物体の速さや所要時間を理解し計算する能力を問われ、確率問題では、特定の事象が起こる可能性を正確に評価する力が試されます。

これらの分野に対する深い理解と、多様な問題への適用能力を養うことが、SPI試験で良い成績を収めるためのカギです。日々の学習でこれらの問題に取り組み、実践的な解決策を身に付けることをおすすめします。

性格適性検査の出題内容と例題

性格適性検査の例題①

自分に最も近いものと、最も遠いものを選択してください。

・一人の時間が好き
・誰でも話すことができる
・恥ずかしがらずに人前に立つことができる
・初めてのことは何でも緊張してしまう

性格適性検査の例題②

【選択肢】
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い

【質問】
A.複数人よりも一人でいることが好きだ
B.一人でいることがあまり好きではない

A.勝負は運で決まる
B.勝負は実力で決まる

前述のとおり、性格適性検査はSPIだけでなく多くの適性検査で実施され、出題内容も大きく変わりません。

回答する際は難しく考える必要はありません。設問に対して自分の考えや価値観が当てはまるものを、直感的に選択しましょう

また、回答の内容に一貫性があるかどうかも見られます。偽りの回答をしたり、自分を良く見せようとしたりすると、かえってマイナス評価につながる可能性があるため注意が必要です。

高得点を狙う! SPIを65分以内に解答するための方法

制限時間65分のSPIは、言語問題と非言語問題合わせて35分しかありません。問題数は公表されていませんが、時間内に解答するには素早さが求められるのです。

ここからは、SPIを制限時間内に解答するための方法を解説します。解答スピードが遅くて悩んでいる人は、これから解説することを実践してみてください。

SPIの勉強方法をより詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授

解けそうな問題から取り掛かる

SPIはわかる問題から解答して問題ありません。少しでも得点を上げるために、解けそうな問題から取り掛かるようにしましょう。

わからない問題に時間をかけすぎると、ほかの解ける問題に時間を残すことができず、焦って解答してしまったりそもそも解けなかったりして、損をすることになります。わかる問題を確実に解答し、わからない問題は飛ばして、できる限り得点を上げられるようにしましょう。

わからなくても全問選択する

一部の適性検査では解答した問題に対する不正解の問題数の割合である誤謬率が測定されますが、制限時間が65分のSPIでは測定されません。

そのため、わからない問題があった場合、空欄のまま終了するよりも、何かを選択してから終える方が得点を得られる可能性が高くなるのです

SPIの場合、わからないからといって空欄にするのはチャンスを逃すことになります。わからなくても何かを選択しておけば運良く点数が上がることも考えられるため、未選択のまま終えることなく、何かを選択して終了するようにしましょう。

アドバイザーコメント

Webでの受検に慣れておくことも大事

Webでの受検は、一問ごとに制限時間が設けられていて、解答してもしなくても時間になると次の問題に進みます。それを理解しておかないと、本番で後悔することになるので注意してください。

実際に受検する際には練習画面もありますが、少しでも慣れておく方が良いでしょう。

出題される問題の傾向を事前に知っておこう

練習問題があるとは言っても、初見でトライすると気持ちに焦りが出てしまいます。適性検査は検査であり入社試験ではないので、肩に力を入れすぎると逆効果です。リラックスするためにも、あらかじめどのような問題が出されるかは知っておいた方が良いでしょう。

適性検査はあくまでも適正を見る目安にしているものです。SPIの結果だけを見て合否が決まるわけではないので、等身大の自分で素直に解答しましょう。

65分以内にすべて解く! SPIの解答スピードを上げるためのコツ

ここまで解説した内容でも十分高得点を狙うことは可能です。ただ、より高得点を狙い、合格率アップさせるにはもう一工夫が必要になります。それは解答スピードを上げることです。

ここからは、SPIの解答スピードを上げるためのコツを解説します。制限時間の65分以内にすべて解答できるようコツを知り、実践してみましょう。

SPIの解答スピードを上げる方法をより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も

対策の時点から制限時間を意識して練習する

SPIの解答スピードを上げるためには、対策の時点から制限時間を意識して練習する必要があります。時間を意識せずに対策をすると、本番で全問解き切ることができなくなってしまうためです。

制限時間を意識した練習法としておすすめなのが、ストップウォッチを手元に置き、一問ずつ時間を計りながら問題を解くことです。そうすることで、自分が一問解答するのにどれくらい時間がかかっているのか、どのくらい縮めるべきなのかが把握できるようになります。

本番で急に素早く解答できるようになることはありません。練習の段階から制限時間を意識して、徐々にスピードアップを狙いましょう。

以下のQ&Aでも、SPIの時間が足りない学生に向けてキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。さまざまな対策方法を知りたい人は、以下も併せて参考にしてみてください。

公式や解答パターンを暗記して素早く解けるようにする

前述のとおり、出題内容によっては公式や解答パターンを活用して、効率良く解答できる問題があります。これらの公式や解答パターンは、できるだけ暗記しておくことがおすすめです。そうすることで悩まずに式を組み立てられるようになり、問題を素早く解けるようになりますよ。

しかし、ただ丸暗記するだけでは、実際に問題を解く際にどう活用していいかわからなくなってしまいます。そのため使い方に慣れるためにも、公式や解答パターンを活用して、何度も問題を解いてみてください

何度も問題を解くことで、「このパターンは〇〇」と身に付き、本番でも瞬時に判断できるようになるでしょう。

古田 文子

プロフィール

何を問われているのか、問題の意味を理解しないと解答も間違ったものになってしまうので、読解力を上げるためのトレーニングも必要です。参考書などを活用して繰り返し練習してみましょう。

一問ずつ時間を意識! SPIを65分で解答して適性検査を突破しよう

制限時間65分の中には言語問題や非言語問題、性格適性検査が含まれていて、それぞれにかけられる時間はわずかです。65分は長いようであっという間に終了してしまいます。

そこで重要なのが一問ずつ時間を意識して、解答スピードを上げること。対策の段階から制限時間を意識し、解答スピードを上げて、本番では65分以内に問題を解いて高得点を狙いましょう。

アドバイザーコメント

適切な対策をして65分のSPIを乗り切ろう

SPIは、多くの企業が新卒採用の選考で使用している適性検査です。このテストには、ペーパーテストと家で受けるWebテスティング、予約して決められた場所で受けるテストセンターがあります。どれも似ているようでいて出題範囲に違いがあるため、対策をする際には注意をしましょう。

まず、自分が受検するSPIの形式を確認し、自分のレベルに合った対策本を選ぶことが大切です。対策する時間が限られている人には、短期間で効率的に学習できるものが適しています。

苦手分野を把握するところからSPI対策スタートしよう!

SPI対策は、ただ問題を解くだけでなく、自分の苦手な部分を把握し、それを克服することが重要です。また、模擬テストを利用して本番の雰囲気に慣れることも大切です。対策本を選ぶ際には、最新版であることを前提に、自分に合ったものを見つけてください。

これからSPIの対策を始める皆さんは、一歩一歩確実にスキルアップしていきましょう。不安や疑問があれば、適切な資料を参照したり、大学が主催するSPI対策講座を受講することも一つの方法です。準備を進める中で実力をつけ、自信を持って試験に臨めるようになることを願っています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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