アクセンチュアはやばい? 激務や離職率の高さについてプロが解説

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

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  • 国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

    Yuichi Hirano〇主体的なキャリア形成にて代表取締役を務める。福商実務研修講座にて講師を担当するほか、人材サービス会社などで実践を重ねる。18年間で1万人以上の面談実績あり

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    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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本企画について

本企画は「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「アクセンチュアはやばい」
「激務で忙しい」「クビになることがある」

アクセンチュアについて調べたときに、ネガティブな情報を目にしてしまって不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。しかし、企業についての情報は、すべてが正確なものとは限りません。

この記事では、アクセンチュアへの就職を検討している人に向けて、「やばい」といわれる理由を解説。プロの視点をまじえ、企業について調べるときのポイントを伝えます。

1分でわかるアクセンチュア

アクセンチュア

アクセンチュアは、戦略、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの5つの領域で企業の変革を支援する世界最大級の総合コンサルティング企業。AIやクラウド等の先端技術を活用し、自動車から金融まで幅広い業界の顧客に360度の価値を提供する。

会社名アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd)
従業員数約28,000人(2025年9月1日時点)
本社所在地東京都港区
主な事業経営コンサルティング・ITコンサルティング・アウトソーシングサービスなど
売上高696億7,300万ドル(前年同期比7.4%増)
営業利益102億2,600万ドル(同6.6%増)
企業HPhttps://www.accenture.com/jp-ja
新卒採用HPhttps://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/entry-level
企業情報

「アクセンチュアがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く

アクセンチュアが「やばい」といわれる理由について、具体的なデータを用いて説明します。キャリアコンサルタントの解説を参考にしながら、アクセンチュアを目指すうえで気をつけるべき点を押さえておきましょう。

①激務という評判があるから

コンサルティング業界では、クライアントに合わせた働き方をすることで労働時間が伸びがちです。

厚労省の調査によると、日本企業の平均残業時間が13.5時間(※1)なのに対して、コンサルティング業が含まれる専門・技術サービス業は14.8時間(※1)とやや多め。また、口コミサイトの調査ではコンサルティング業界は約33.98時間(※2)となっており、比較的残業時間が長めであることがわかります。

この点についてアクセンチュアでは、Project PRIDEという働き方改革の結果、残業時間が1日あたり平均1時間未満に収まっています。(※3)1ヶ月の営業日を20日として換算しても、およそ20時間程度になる計算です。

ただ、コンサルティング業界の仕事自体は一般的に激務と言われているため、担当する業務や職種によっても異なる点を考慮しつつ、企業研究を進めましょう。

プロのアドバイザーはこう分析!コンサルを目指すなら労働時間以外に着目しよう

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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「残業代がしっかり出る」「働き方改革が進んでいる」というのは事実ですが、戦略コンサルタントを志すなら、数字上の残業時間よりも「仕事の密度」に注目すべきです。

コンサルタントの仕事は、時給で働く「作業」ではなく、価値を提供する「アウトプット」つまり成果の世界。特に戦略部門では、クライアントは企業の経営層(CxO)です。

彼らが数千万〜数億円のフィーを払って求めているのは、ネットで拾える情報ではなく、「明日からの経営判断を変える、非の打ち所がない論理と示唆」です。

今の社風は「長時間労働でねじ伏せる」スタイルから、「徹底的な効率と付加価値で勝負する」スタイルへ完全にシフトしているという点を認識しておきましょう。

激務をどうとらえるのかで適性がわかる

激務と感じやすいポイントがあるとすると、以下などがあるのではないでしょうか。

・ゼロ・ディフェクトの追求:資料のフォント一つ、グラフの数字一つのミスも許されないプレッシャー
・非定型な課題への対応:答えがない問いに対し、短期間で仮説を立て、検証し、覆す。この「思考の終わりが見えない状態」が精神的な負荷になる可能性がある点
・クライアント・ファースト:急な会議の設定や、想定外の追加分析など、自分のペースで仕事を進めにくい局面はどうしても存在する点

これらを「知的な格闘」として楽しめるかどうかが、やばいと感じるか、面白いと感じるかの分かれ目になります。

ただし、採用ページにもある通り、現在はチームでバリューを出す文化が浸透しています。一人で抱え込む「やばさ」ではなく、プロ同士が知恵を絞り合う「心地よい疲労感」を求めているなら、これ以上ない環境と言えるでしょう。

※1 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報」

※2 openwork「日本の残業時間 定点観測」

※3 アクセンチュアホームページ

②離職率が高いと言われているから

忙しいというイメージから、辞めてしまう人が多いのではないかと懸念を持っている人もいるかもしれません。一般的な企業の離職率は約14.2%(※1)であり、コンサルティング業界を含む専門・技術サービス業は約10.3%(※1)と出ています。

コンサルティング業界のみの数値は公表されていないものの、一般的に離職率が高いと言われているため、企業によって数値が変動する可能性も考慮しておきましょう。

アクセンチュアでは働き方改革を実施して以降、離職率が約半分に減ったという報告(※2)があり、離職率の改善をおこなっていることがわかります。

コンサルティング業界は、短期間でも成長が見込めるため、数年で転職をする人が多い傾向にあります。そのため、離職率だけで判断せず、離職理由まで調べることで、より納得した情報を得ることができますよ。

アドバイザーのリアル・アドバイス!企業独特の文化が離職率に影響している

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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アクセンチュアが「やばい(離職率が高い)」と言われる背景には、外資系企業特有の成果主義があります。

大規模案件にかかわれる成長環境として優れていますが、その分、スピード・成果・業務負荷の水準は高く、覚悟なしでは消耗しやすいのも事実です。

いわゆる「Up or Out(昇進するか、去るか)」の文化が根強く、自己管理能力と成果へのコミットが求められます。

この環境を「成長のチャンス」ととらえるか、「過酷な職場」と感じるかの認識の差が、早期離職を生む要因となります。

価値観の一致がマッチ度を高める

私の過去の支援でも、次のように案内してきました。

①配属後の業務量や働き方をOB・OG訪問で具体的に確認
②「なぜ成長したいのか」「その成長は今でなければならないのか」を自分の言葉で言語化
③3~5年後のキャリア像を描き、そこで必要な経験とアクセンチュアで得られる学びを結びつける

ミスマッチの多くは能力不足ではなく、価値観のズレから生じます。厳しさを理解したうえで選択できれば、早期離職のリスクは下がり、「自分に合った成長の場」になります。

※1 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」

※2 アクセンチュアホームページ

③クビになるという話に不安を感じるから

成果主義・実力主義のイメージがあることで、「結果が出ないとクビになるのではないか……」と不安を抱く人もいるでしょう。また、2025年に約1,300億円規模のリストラを計画しているという発表(※)があったことも不安の要素として考えられます。

確かにコンサルティング業界は実力主義の文化がありますが、現代社会では即座に解雇されること自体が稀です。また、アクセンチュアの資料(※)では、日本は収益の増加を牽引していると述べられているため、過度にリストラを気にする必要はありません。

断片的な情報だけで判断せず、働くうえでどのくらい自分に関係があることなのかを確認するようにしましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!華やかなイメージだけで判断するのは危険

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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コンサルティング業界を目指す際、華やかな戦略策定のイメージに惑わされず、論理的思考の先にある泥臭さと、強みとするテクノロジー・実行支援領域を正確に把握しておくことが不可欠です。

戦略からIT導入、運用支援までを手掛けている場合、収益の柱は大規模なシステム構築やBPO(業務受託)であるケースも少なくありません。

ブランド名だけでなく、実際の案件構成比やテクノロジーへの注力具合を深く研究することが、入社後のミスマッチを防ぐポイントです

働き方や文化を知ってミスマッチを防ごう
 
入社前後の最大のギャップは、求められる役割の違いです。

入社前は、自分のアイデアで経営を変えると期待しがちですが、現実は上司の意図を忠実に反映した精緻な資料作成や、膨大なデータの精査といった高度なオペレーション能力を徹底的に叩き込まれます。

これは知的労働というより、正確性を極限まで高めるアスリートのような働き方に近く、グローバル案件では英語力も実務の前提となります。

また、評価が成果のみに集約される文化も特徴です。過程の努力は評価対象にならず、プロジェクトごとに変わるチーム内で、即座に信頼を勝ち取る流動性への適応が求められます。

この徹底した完遂責任と、クライアントに具体的な成果を出し続けるプレッシャーを事前に覚悟できるかが、定着と成長を左右します。

アクセンチュア2024年度第2四半期決算説明会

「コンサル=やばい」と決めつけずに内情を知って判断しよう

アクセンチュアがやばいと感じる理由はさまざまありますが、大切なのは情報の実態を探ることです。

なぜ激務と言われているのか、本当にクビになることがあるのかといった疑問を持って、企業の公式サイトや、説明会等で正確な情報を集めることで、納得のいく判断に役立てていきましょう。

アドバイザーからあなたにエール好奇心のある楽観的主義者が向いている

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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アクセンチュアに向いている人は、「知的好奇心の塊であり、かつタフな楽観主義者」です。経営層の決断に寄り添う「タフな知性と愛」を持つ人にとっての適職と言えます。

ネット上の「やばい」という噂の多くは、業務の密度を「成長痛」ととらえられなかった側の視点。評判を調べる際は、いつ、誰の視点かを冷静に分解して読み解くべきです。

準備としては、ケース対策を「思考の格闘」として楽しみましょう。日頃からビジネスニュースに触れ、自分ならどうV字回復を描くかという独自の視点(POV)を持つ癖をつけてください。

また、「なぜ事業会社ではなく、アクセンチュアという巨大なプラットフォームでのコンサルなのか」という問いを徹底的に疑い、自分なりの答えを出すことが不可欠です。

情報を鵜呑みにせず冷静にとらえよう

戦略部門は特に尖った集団です。噂に怯えるのではなく、笑い飛ばせるほどの「知的な不遜さ」を持って飛び込んできてください。

使いこなせば、これ以上ない強力なキャリアの武器になります。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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