ワールドインテックはやばい? 人材業界の経験者が噂の実態を読み解く

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • 国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

    Yuichi Hirano〇主体的なキャリア形成にて代表取締役を務める。福商実務研修講座にて講師を担当するほか、人材サービス会社などで実践を重ねる。18年間で1万人以上の面談実績あり

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍

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本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

就職活動において、ワールドインテックについて調べたときに「給与水準が低い」「配属先が選べない」といった評判を目にした人もいるのではないでしょうか。一見、不安になりますが、すべての噂が事実であるとは限りません。

そこで、ワールドインテックに関する噂について、正確な情報を用いながら、客観的な視点で読み解いていきます。実際に人材業界で勤務していたキャリアコンサルタントも解説をしているので、企業の実態を把握していきましょう。

1分でわかるワールドインテック

ワールドインテックとは

東証プライム上場の株式会社ワールドホールディングスの100%子会社。おもに上場企業を対象として、研究開発、情報、技術、製造分野の総合コンサルティングや人材アウトソーシングを展開。

具体的には、製造分野の「ファクトリー事業」、設計開発の「テクノ事業」、IT全般の「ITソリューションズ&サービス事業」、研究開発の「R&D事業」などを幅広く手がけており、2025年12月時点で19,662人の従業員が在籍する大規模な企業。

会社名株式会社ワールドインテック(WORLD INTEC CO., LTD.)
従業員数(連結)19,662人(2025年12月時点)
本社所在地福岡本社:福岡県福岡市
北九州本社:福岡県北九州市
おもな事業上場企業を主体とする研究開発、情報、技術、製造分野の総合コンサルティング、
人事コンサルティングおよびアウトソーシング

〇ファクトリー事業(製造分野の請負および派遣事業)
〇テクノ事業(設計開発・生産技術・品質評価・製造技術の派遣および請負・受託事業)
〇ITソリューションズ&サービス事業(システム開発、運用保守、NW・サーバ構築などIT全般の請負および派遣事業)
〇R&D事業(研究開発・臨床開発分野の派遣事業)
〇購買事業(半導体関連の部品・部材調達事業)
〇行政受託事業(産学官連携による共同人材育成・就職支援事業)
〇パークマネジメント事業(農業公園などの運営管理)
〇アライアンス事業
売上高(連結)2,843億5,000万円(前年同期比17.4%増)(2025年12月期)
経常利益(連結)108億6,700万円(同27.1%増)(同期間)
企業HPhttps://www.witc.co.jp/
新卒採用HPhttps://recruit.witc.co.jp/new/
企業情報

「ワールドインテックがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く

ワールドインテックがやばいと言われる理由について紹介していきます。キャリアコンサルタントからはプロの視点で、それぞれの情報の読み解き方について話しているので、参考にしながら読み進めていきましょう。

①給与の水準が低いから

ワールドインテックは給与が低いという意見もあるようですが、2026年4月に入社する新卒社員の基本給の引き上げを実施しました(※1)。しかし、日本企業の平均(※2)と比較すると、同社の金額は低めであることが読み取れます。

区分基本給(改定前)基本給(改定後)日本企業の平均
大学院卒217,600円233,600円287,400円
大学卒208,000円224,000円248,300円
短大/専門卒169,000円211,200円222,800~223,900円
高校卒187,500円187,500円197,500円

同社は年収モデルを公表しており、入社2~5年では350~400万円と、日本企業の平均339万円と大きな差はありません。しかし、入社5~10年では400~700万円、入社10~15年には700万円以上と金額帯が大きく上がることがわかります(※1)(※3)。

在籍期間ワールドインテックのモデル年収日本企業の平均
入社2~5年350万~400万339万円
入社5~10年400万~700万398万円
入社10~15年700万~454万円

そのため、ベースとなる給与額は低めであるものの、ある程度勤務を継続していくことで、昇給や賞与次第で、総収入額を平均以上に上げていける企業だと言えるでしょう

※1 ワールドインテック 2026年4月新卒採用者の基本給引き上げについて
※2 厚労省 令和6年賃金構造基本統計調査の概況
※3 厚労省 令和6年分 民間給与実態統計調査

アドバイザーのリアル・アドバイス!年収アップのポイントは期待を超える主体性にある

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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ワールドインテックで平均以上の年収を目指すには、指示を待つ受動的な働き方から脱却することが重要と考えられます。

同社では営業部門が大手企業から継続的に案件を受注しており、案件内容や規模に応じて技術者がアサインされる仕組みがあるとされています。

こうした環境を活かし、配属先の期待を超える成果を出すことが、高収入を得る人材に共通する特徴と言えます。

社内外問わず評価を得られる人材を目指そう

まず、配属先で業務改善や成果を積み重ね、クライアントからの信頼と指名を得ることが第一歩になります。

次に、培った技術や知識を活かして社内でリーダーやマネジャー職を目指し、後輩育成や組織運営に携わることで、役職手当や基本給の向上につながっていきます。

自らキャリアを描き、配属先での貢献と社内評価の両方を意識することが、平均以上の給与を目指すうえでの道筋となっていきます。

②配属先を自由に選べないから

ワールドインテックは約300社の企業や大学などと取引があるため、どういった案件にアサインされるかがわからず、配属先の選択に不安を抱く人がいると考えられます。

同社では、まず面接にて希望を話し合ったうえで、双方の合意をもって勤務地を決定します。配属前には全社員が共通研修を受講するほか、配属先でも社員同士のバックアップ体制が整備されています(※)。そのため、誰もが安心して働ける環境が整っています。

そのうえで、配属により納得感を持たせたい人は、採用方法を選んで応募できます(※)。転勤のない通勤限定採用や、転勤を指定のエリア内で収められるエリア限定採用など、個人に合わせた採用方式も活用してみると良いでしょう

実務経験の有無に応じた3つの採用方法

  • 通勤限定採用(転勤なし)
    実務経験があって研究職を目指したいが、家庭の事情などで転勤ができない人でも働ける
  • エリア限定採用(エリア内転勤あり)
    スキルを活かして、限定された希望のエリア内で正社員として働ける
  • 全国採用(全国転勤あり)
    約300社もの契約企業・大学・研究機関の配属先から、さまざまなプロジェクトで経験を積みスキルアップできる

ワールドインテック R&D事業

アドバイザーのリアル・アドバイス!配属先については100%希望がかなうわけではない

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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ワールドインテックで配属先に納得できないと感じる人は、「希望がそのまま配属に反映される」と考えているケースが少なくありません。

同社は300社以上の企業や大学などと取引があり、多様な案件がありますが、配属は本人の経験や適性、希望、受け入れ先の状況を総合的に考慮して決定されます。

そのため、希望と異なる業務や勤務地からキャリアをスタートする可能性もあります。

学びは研修だけで完結しない! 仕事を通して成長するビジョンを持とう

また、研修を専門技術だけを学ぶ場ととらえている人もいますが、研修では社会人として必要なビジネスマナーや安全教育に加え、配属先や職種に応じた専門知識・技術の基礎を学びます。

研修だけですべてを習得できるわけではなく、配属後も実務を通じて学び続ける姿勢が求められます。

そのため、「研修が終われば一人前」と考えている人はギャップを感じやすいでしょう。研修中も自ら質問や復習を重ね、積極的に知識を吸収する姿勢が、その後の活躍につながります。

最初の配属だけで判断せず、経験を積みながらキャリアの幅を広げる視点を持つことで、配属への納得感も得やすくなるでしょう。

③誰でも受かると言われているから

ワールドインテックでは幅広い事業分野において、それぞれで専門性を活かした働き方が求められるため、選考の時点で応募資格が決まっている事業部があります。たとえば、R&D事業部では理系というくくりがあったり、総合職では大学・大学院卒限定とされているケースもあります(※1)。

しかし、同社はあらゆる人に選考の道が用意されていることも特徴です。常に年間を通した新卒採用を実施しており、卒業が3月以降になる人や既卒の人も入社が可能です。さらに、未経験やブランクのある人でも応募の対象としています(※2)。

また、すでに退職した人や、過去に内定はしたものの他社に入社した人に対して、選考の機会を設けるカムバック制度という仕組みも導入されています。

誰でも受かるというわけではなく、一定の基準を満たしている人にとっては広く門戸が開かれているととらえられます

※1 ワールドインテック 新卒採用2026
※2 ワールドインテック R&D事業

プロのアドバイザーならこうアドバイス!応募枠が広い企業=受かりやすいわけではない

キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

佐藤 恭子

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間口が広いことと、選考の難易度はイコールではありません

新卒、既卒、未経験者向けとさまざまな窓口があるのは、「応募機会を閉ざさない」という入り口の広さであり、面接などの選考プロセスが簡略化されるということではありません。

事業部ごとに求められる人物像や専門性が明確に設定されているので、内定をもらうためにはしっかりとした準備が必要です。

明確な採用基準はある! 受かるための対策をして臨もう

カムバック制度といった再挑戦の機会が設けられているのも、選考基準が一定に保たれているからでもあります。

しかし、基準を満たせば再挑戦による内定も可能であるということです。つまり、「挑戦できる母集団」を広げていますが、「誰でも合格できる」ことを意味しているわけではありません。

事業部ごとに求められる専門性をしっかり把握し、志望動機や自己PRなどを準備する姿勢が大切でしょう。

企業が出している情報を参考に適性を判断しよう

ワールドインテックの給与や配属先の選択、採用の難易度などは、噂をそのまま鵜呑みにしてしまうと、実態とかけ離れた誤った認識を抱きかねません。そのため、企業が実際に発信している情報から正しい内容を受け取ることが大切です。

受け取った情報と自分自身の適性を照らし合わせて、納得できる企業選びをしていきましょう。

プロのアドバイザーはこう分析!納得する働き方を実現するには綿密な調整が必要となる

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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入社後のミスマッチを防ぐうえで重要なのは、人材ビジネスの本質である人を扱う仕事ならではの難しさを正しく理解しておくことです。

大手企業の人事部支援や多くのキャリア相談に携わってきた経験から言えるのは、理想的なキャリアを実現する裏側には、地道な利害調整のプロセスが存在するということです。
 
アウトソーシング事業の現場では、配属先企業が求める成果水準と、現場スタッフ側の希望や状況との間に一定のギャップが生じることがあります。

営業や拠点管理のポジションでは、双方の意向をすり合わせながら着地点を探る「調整力」が求められる場面も少なくありません。

企業と人の間に立つ仕事に求められる柔軟性とタフさ
 
また、「人」を相手にする仕事である以上、状況に応じた柔軟な対応が必要になることもあります。

単に「配属先で働く」という視点だけでなく、企業と人の間に立ちながら信頼関係を築いていくタフさがあるかを自問することが、後悔のない選択につながると言えるでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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