ニートから就職しようと決心しても、結局「したい仕事がない……」と悩んでしまい、行動に移せないという人は意外といます。現状をどうにか変えようとしたものの、何から手を付ければ良いかわからない場合もあるはずです。
しかし、したい仕事を探している時点で、あなたは就活のスタートラインに立つことができているといえます。ここからまた歩み出すためには、原因に合った解決策を実践することが必要です。やみくもに就活をするだけでは、希望する仕事にはなかなかたどり着けないので注意してくださいね。
この記事ではキャリアコンサルタントの柴田さん、永田さん、田邉さんと一緒に、「したい仕事がない」と感じてしまう原因とそれに合った解決策を解説していきます。できることから少しずつ試していきましょう。
したい仕事がないニートの就活は「視野の広さ」が道を拓く
「したい仕事がない」と悩むニートの人は少なくありません。生活の大きなウェイトを占めことになる仕事に、やりがいを見出したいと感じるのは当然です。したい仕事が見つからないことには必ず原因があるので、解決策を実践していきましょう。
記事では働くことの意義を確認してから、原因と解決策を解説していきます。次に「したい仕事がない」という思考から抜け出すための3つの方法を取り上げるので、働くことについて前向きに考えている今こそ、仕事探しに必要な基本的な部分から見つめ直していきましょう。
最後には、したい仕事がないニートである現状から仕事を見つけるための3ステップと、経験がなくても始めやすい仕事を紹介します。この記事を読んで、あなたらしくやりがいをもって働ける仕事を見つけてくださいね。
面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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「したい仕事がない」は働く意思がある証拠! まずは働くメリットを知ろう
働くことで得られる3つのメリット
- 自分らしい生活を送れる
- 社会的な喜びを得られる
- 自己成長ができる
「したい仕事がない」という状況は、視点を変えてみると働こうとしているサインとも読み解くことができます。このサインを見過ごさず、したい仕事ができるように環境を整えていきたいところです。
まずは仕事探しを本格化させる前に、働くことのメリットを確認しましょう。働くメリットがわかっていないと、せっかく見つけた仕事も無意味なものに感じてしまうかもしれません。メリットを捉えて納得して働けるようにしてくださいね。
働くことにメリットがあるとはわかりつつ、働くことの意味に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。こちらの記事を参考に、働く意味を多角的に捉え、就活を納得いくものにしましょう。
働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説
何事も目的やゴールが明確でないと、モチベーションは湧きません。働くことは義務だからと考えて仕事をしていても、ひとたび不満を持てばやる気はあっという間になくなります。
とはいえ、キャリアのゴールなどは早々簡単に見えてくるものではありませんよね。せめて働くことに何らかのメリットを感じてさえいれば、日々の業務も頑張ろうと思えるようになりますよ。
①自分らしい生活を送れる
生活をするためにはどうしてもお金がかかります。スーパーで買い物をしたり、電気や水道を使ったりして、毎月ある程度決まった出費はかかってしまうのです。
現時点では生活に困っていないかもしれませんが、仕事をして賃金を得ることで、衣食住にかかる費用を自分でまかなうことができます。また、趣味への投資や旅行など、あなたが楽しいと感じるものにお金を使えるようにもなるでしょう。
仕事でお金を稼げると生活の基盤ができるだけではなく、できることの選択肢が増え、生活をより豊かにできるというメリットがあるのです。
仕事をするなら楽して稼ぎたいと思う人もいると思います。以下の記事では楽して稼げる仕事をまとめているので参考にしてみてください。
楽して稼げる仕事25選! 後悔しない選び方を就活のプロが徹底解説
②社会的な喜びを得られる
あなたは今まで人の役に立てたことで充実感を感じたことはないでしょうか。たとえば電車で席を譲ったら感謝された、家族や友人の代わりに荷物を運んだら喜ばれたなど、些細なことでも構いません。
上記のことだけでも、たしかに日々に喜びを感じられる場合もあるでしょう。ただ、仕事では多くの人の役に立てる機会があるため、これまでよりも規模の大きなことでやりがいや喜びを感じられるようになります。
たとえば、高層ビルの建設や何万人も集まるイベントの企画など、仕事でしかかかわることのできない経験をすることができます。普段の生活では味わえないような、社会的な喜びを強く感じることができるのです。
私は以前、福祉の仕事をしていた際に、障害を抱えた児童とともに地域交流を目的としたイベントを企画し、それが皆さんに喜んでいただけた時は大きな喜びを感じました。
直接言葉をかけられずとも、自分の行動で誰かが笑顔になっている姿を影から見るだけでなんとも言えない充実した気持ちになったことを覚えています。
仕事のやりがいを見出せると、自分のしたい仕事だという実感を得ることができ、働き始めてからも長く働き続けることができます。仕事のやりがいについてこちらの記事を参考にしてみてください。
やりがいで働き方が変わる! 見つけ方を3ステップで解説
③自己成長ができる
仕事に対して、「難しそう」「覚えることが多そう」という印象を抱いている人も多いかもしれません。しかし、心配しすぎる必要はありません。なぜなら企業は、採用した人材がすぐに活躍できるとは考えず、経験を積んで成長してほしいと思っているからです。
仕事では、少しずつ経験を積むことで専門的な知識が勉強できるだけではなく、コミュニケーションの取り方や課題を解決するためのプロセスも身に付きます。
たとえば洋服の販売員なら、接客や在庫管理の事務作業などを通じて、人とのコミュニケーションが学べたり、事務作業の効率化を覚えたりすることができるのです。
仕事で学んだことは生活のほかの場面でも活きたり、知的好奇心が満たされたりするなど、自己成長を感じられることにつながります。
- 仕事を通して自己成長をする必要性はなんでしょうか?
ほかでは得られないやりがいを得ることにつながるから
仕事で成長したいと感じておらず、働く意義が感じられずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。たしかに、責任を負ったりストレスを感じたりして働くのは嫌ですよね。
しかし、自己成長をすることで、ほかでは得られない「やりがい」を感じることができます。人や企業の役に立ったり、報酬が上がったりすることに充実感を感じる人は案外多いです。
これらを実感するには、自己成長をして「できなかったこと」が「できるように」なる必要があるのです。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
ニートのままだとなぜまずい? 4つのデメリットも認識しておこう
ニートのままだとなぜまずい? 4つのデメリット
- 金銭的に不安定になる
- 周囲との関係が希薄になる
- ニート期間が長引くほど就職しづらくなる
- 生活習慣によっては健康に悪影響がある
働くメリットはわかったものの、「とりあえず生活できるから大丈夫」と感じた人もいるのではないでしょうか。ただ、現状は不自由のない生活が送れていたとしても、生活環境が徐々に変化してしまうこともあります。
ここからはニートのままでいる4つのデメリットについて触れていきます。デメリットを知ることで働く意義を見出せることがあるかもしれません。働くことへの意欲を高めるためにもしっかり把握しておきましょう。
ニートや無職で不安を感じ入る人は以下の記事を参考にしてみてください。就職のコツを解説しています。
無職期間は工夫次第で武器になる! 仕事探しと市場価値アップのコツ
①金銭的に不安定になる
繰り返しになりますが、仕事は人や企業の課題を解決してお金を得る行為なので、ニートのまま働かないとお金を得る手段がありません。お金がないと毎日の食事ができず、電気や水道も使えません。つまり生活ができないということになってしまいます。
ニートのままでいられる人の中には家族と同居をしていたり、仕送りをもらっていたりする場合もあるはずです。しかし、家族が病気になったり、予期せぬことがあったりした場合にはあなたを支えてくれる人がいなくなるかもしれません。
ニートのまま働かないでいると金銭的に不安定になり、何かのきっかけで生活できなくなってしまう可能性があると覚えておきましょう。
- 生活保護を受けながら働かずに暮らすのではだめなのでしょうか?
経済的にも社会的にも活動が制限されるので注意が必要
もし現在、身体の具合が良くないなど何らかの事情で働くことが難しいのであれば、無理して仕事をせずに、生活保護を受けるのも一つの選択肢ではあります。
しかし、もし特段の理由がないのであれば、アルバイトでも良いので働いておいた方が良いでしょう。特に若い頃のブランクが長いと後々の就職活動に影響が出やすく、働かずにいることにも慣れてしまいます。
また、生活保護を受給している間は経済的、社会的に活動が制約されることがあります。また、仕事によって成長する機会を得られずに時間だけが過ぎていくということにもなりかねないので注意が必要です。
②周囲との関係が希薄になる
働かずに生活していると、その日会話をした相手が買い物に行ったコンビニの店員だけだったという経験はないでしょうか。ただ生活を送っているだけだと、人と話す機会は案外少ないのです。
ニートのままでいると、周囲との関係が希薄になりがちです。これまで友人だった人たちと話が合わなくなったり、お金がなくて会えなかったりして関係を保つことが難しくなってしまう可能性もあります。
ニートのまま生活して周囲との関係を損なうと、自分が困ったときに助けを得られなくなってしまいます。
会社の同僚や友人との関係を保っていると、困ったときに助けが得られるため、安心して生活できるようにもなりますよ。
③ニート期間が長引くほど就職しづらくなる
前提としてニート期間があったとしても就職することは可能です。しかし、ニートの期間が長くなっていくと、就職先の選択肢が減ってしまうことも知っておきましょう。
ある企業では正社員を採用する際に年齢制限を30歳としています。ほかの企業でも未経験者の場合は35歳までなどとしているケースがあるのです。
ニートの期間が長引くほど、企業が設けている採用基準に合わなくなってしまう可能性も上がってしまいます。就職を目指すためには、最も若い今から動き出す必要があるといえるのです。
ニートの期間が長くなるほど就職しづらいとはわかりつつも、そもそも正社員になるメリットがわからない人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を参考に、正社員になる8つのメリットを捉えていきましょう。
正社員で働く8つのメリット! 他の雇用形態との違いと格差問題とは
- ニートの期間がどのくらいになると企業への印象が悪くなりますか?
企業によって印象は異なる! 働く意欲を伝えることが最重要
企業ごとに印象が異なるので一概には言えませんが、理由なくニートをしていた期間が半年以上経過すると印象が悪くなるかもしれません。
とはいえ、就職活動をおこなっていたことをしっかりと説明できれば納得してもらえる場合もあるので、就業に意欲的である気持ちを伝えていきましょう。
④生活習慣によっては健康に悪影響がある
企業で仕事をする場合には、たいてい定時があるので規則的な生活を送ることができます。また出退勤が適度な運動になる場合も多いのです。
しかし、ニートの場合は定時のような生活を制限するものがないといえます。その分、自分らしい生活が送れているかもしれませんが、生活リズムが崩れやすくなるケースがあるのです。
生活リズムが崩れてしまうと、体力や免疫の低下、肥満や高血圧などにつながりやすく、生活習慣病にかかるリスクが上がってしまうのため、注意が必要です。
「したい仕事がない」という思考から抜け出す3つの方法
「したい仕事がない」という思考から抜け出す3つの方法
- 仕事をwillではなくcanから選ぶ
- やりたくない仕事を選択肢から削ってみる
- 働きながらやりたいことを見つける方針に変えてみる
仕事をどんなに探しても「したい仕事が見つからない」と感じている人もいるのではないでしょうか。いろいろな仕事があるはずなのに、したい仕事が見つからないのは不思議ですよね。
もしかしたら仕事選びの考え方が、あなたの仕事探しを邪魔しているのかもしれません。考え方を少し変えるだけで仕事探しがスムーズに進むようになります。これから考え方を変える3つの方法を解説するので実践していきましょう。
自分が何の仕事をしたいのかわからない……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。仕事探しのコツをまとめています。
仕事で何がしたいかわからない人必見|未来を切り拓く1stステップ
したい仕事がない人の中には、そもそもやりたいことがわからないと悩む人もいるはずです。こちらの記事を参考に、隠れた自分の本心を見つけましょう。
やりたいことがわからない人必見! 隠れた本心を見つける思考・行動
したい仕事ややりたいことが不明確な人もいると思います。自分の性格から仕事を探してみるのもおすすめです。以下の記事ではのんびりした性格の人に向いている仕事をまとめているので参考にしてみてください。
のんびりした性格に向いてる仕事16選|ミスマッチ回避の秘訣とは
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①仕事をwillではなくcanから選ぶ
したい仕事がないと感じている人の多くは、やりたい仕事を探そうとしているはずです。ただ、あなたの理想と100%合致する業務内容はなかなか見つからないですよね。
そこで、一度「やりたい仕事」から「できる仕事」へと視点を変えて探してみてください。たとえばデータ入力が得意であれば事務職、人と話すことが苦じゃないのであれば営業職といった形です。できる仕事はやりがいにもつながっていきます。
また、就職はあなたと企業がマッチングすることが重要です。あなたが働く意義を感じることと同じく、企業側にとっては自社に貢献する人材を採用できるかも大切になります。
そのため、やりたいことよりできることの方が働く意義を感じやすく、企業にも貢献できると予想できるのです。
人は案外、自分で自分のことを正しく認識、理解できていません。そのため、自分がやりたいと思っている仕事が、必ずしも適切にこなせるとは限りません。
仕事において「できない」という状態は、たとえ好きなことであってもつらいものになってしまいます。最初から「できる」ことを仕事にすれば、そのつらさを味わうことはありません。
自分に何ができるかを考え、仕事を選びましょう。
②やりたくない仕事を選択肢から削ってみる
したい仕事を探しているあなたは、逆に「したくない仕事」について明確になっているでしょうか。やりたくない仕事を考えることでも、仕事探しの視野を広げることができます。
やりたくない仕事とは苦痛を感じたり、気が進まないと感じるものです。これらを選択肢から削ることで自分の苦手を把握することにつながります。
また、やりたくない仕事を選択肢から削除することで、したい仕事の軸がわかることもあります。たとえば「人の役に立ちたい」と漠然と考えていたところから、「事務作業は苦手だけど体を動かす仕事なら良いかも」と考え、ドライバーや作業員が「したい仕事」に変わるかもしれません。
やりたくない仕事を選択肢から削ることでしたい仕事を明確にしていきましょう。
- やりたくない仕事を選択肢から削ると残る仕事が少なくなりすぎてしまいます……
やりたくない理由を克服できるか考えてみよう
削ってしまうことで選択肢が少なくなって困るならば、やりたくないと思っている仕事も視野に入れて残しておくことが必要です。
その際に、「なんとなく」とか「自分には無理だろう」といった曖昧な判断ではなく「なぜそのように感じるのか」を紙に書き出して明確にしてください。
そして、それが理解できたら、「それをできるようになるためには何が必要か」と考えてみましょう。
改善することで働ける糸口が見つかり、実際は長く働き続けることができるかもしれません。早々に切り捨てずに一度検討してみてください。
③働きながらやりたいことを見つける方針に変えてみる
したい仕事が見つからない要因として、仕事内容を具体的にイメージできていないということも考えられます。その場合、したい仕事を選ぶということは脇に置き、仕事をしながらしたい仕事のイメージを描いていくという形に切り替えてみましょう。
したい仕事を見つけるためには、現時点で興味のある業界や職種で働いてみることがおすすめです。たとえば音楽が好きなら音楽業界、黙々と作業をするのが得意なら事務職などを選択してみてください。
好きなことや得意なことに携わる中で、したい仕事が具体的にイメージできることがあります。今はしたい仕事がなくても、興味のあることに携わると、したい仕事が見つかることもあると覚えておきましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るしたい仕事を見つけるために未経験でもできる仕事から探してみよう
仕事はしたいものの、そもそもスキルがなく、自分にできる仕事があるのか不安な人もいるのではないでしょうか。たしかに、会社で働いたことがない自分を採用してくれる企業はないのではと悩みますよね。
結論、未経験の人事を採用している企業は多数あり、その企業の仕事を知ることから始めるのがおすすめです。選択肢を増やすことで、「就職のためにやるべきこと」や「どんな仕事で働けるのか」のイメージが湧きやすくなりますよ。
思い込みでやりたくない仕事を決めつけるのはやめよう
そして、仕事について理解を深めたうえで、本文で解説されている「やりたくない仕事を削ること」を実践するのがおすすめです。
ただし、注意すべきことはイメージだけでやりたくないと判断していないかです。実際に働いてみたら、イメージと違って働きやすいと感じることもあります。
たとえば、「営業職はノルマがあって働きづらい」と言う人がいますが、中にはノルマがなくコミュニケーションが少ない営業職もあります。ルート営業であれば、すでに取り引きがある顧客への訪問なので飛び込み訪問はありません。
思い込みで仕事を判断したり、イメージだけでやりたい仕事を考えるのではなく、まずは仕事について理解を深めることから実践しましょう。
次の記事では、珍しい仕事を紹介しています。意外な仕事を知ることでやってみたいことが見つかるかもしれません。ぜひ読んでみてくださいね。
珍しい仕事45選! 特徴別の仕事内容やメリット・デメリットを解説
「したい仕事がない」と感じる5つの原因から解決策を見つけよう!
これまではしたい仕事がないという思考から抜け出す方法を解説してきました。ここからは実践編として、「したい仕事がない」と感じる5つの原因を取り上げ、解決策を紹介していきます。
原因は1つだけではなく複数ある場合もあります。それぞれの原因を解決していくことであなたらしい仕事を見つけることにつながるので、一つずつ克服していきましょう。
39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう
就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
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原因①興味のある仕事が見つからないから
仕事を探すうえで興味の有無は大事な要素になります。仕事内容に興味が湧かないと、したい仕事がないと感じてしまうこともあるでしょう。興味を重視する姿勢は、働く時間をより有意義な時間にしようと考えている表れとも考えられます。
興味のある仕事が見つからなかった原因として、仕事を探す範囲が狭かったことが挙げられます。就職サイトで検索していたとしても、「音楽 広報 未経験可能」などと狭い条件で調べていたのかもしれません。
また就職サイトによって掲載されている仕事が違ったり、ハローワークでしか紹介していない求人もあります。仕事探しの範囲が狭く、興味のある仕事が見つからないことで、したい仕事がないと感じてしまっていることも少なくないのです。
解決策:業界職種の幅を広げて仕事を探す
興味のある仕事が見つからないときは、選択肢を増やしてみることが有効です。選択肢を増やすために業界や職種に捉われず調べてみると、思わぬ発見があるかもしれません。
たとえば音楽業界で広報の仕事が見つからなかったとしても、ほかの業界にも広報の仕事はあります。また、事務職や営業職などはどの業界にもあるため、二番目や三番目に興味のある業界まで視野を広げて探してみることが効果的です。
仕事を選ぶためにはたくさんの情報が必要です。したい仕事が見つからないときは、調べる条件を広げてくださいね。
世の中には自分の知らない業種や職種が星の数ほどあります。自分に適性があるかどうかもわからないまま「この業種!」と絞り込んで仕事を探してしまうと、未知の可能性を見つけられないまま就職してしまう可能性があるのです。
最初は業種や職種を限定せず、より多くの求人情報を見ておいた方が、より幅の広い選択ができます。
視野を広げたいと考えている人は、こちらの記事をぜひ読んでみてくださいね。こちらの記事では、仕事を15種類に分類して、それぞれの仕事内容や向いている人の特徴について解説していますよ。自分にあった仕事選びの参考にしてみましょう。
関連記事
仕事の種類が一覧で丸わかり! 全15職種への就職に役立つ資格を解説
仕事を15種類に分けて、それぞれの特徴や役立つ資格、向いている人の特徴、適職を見つける手順や相性の良い仕事を見つけられないときの対処法を紹介。また、自分に合った仕事を見つけるためのコツをキャリアコンサルタントに質問しているので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む
原因②社内での人間関係が億劫だから
働くことを想像すると、社内の人間関係が億劫に感じる人もいるのではないでしょうか。プライベートなことをあまり話したくない、周りにあまり興味がないなどと思ってしまうこともありますよね。
また、これまで働いたときに周囲の人とうまく関係が築けず、トラウマになっているケースもあります。同じように嫌な体験をしたくないと感じ、働きたくないという思考につながっているかもしれません。
- 仕事で人とあまりかかわりたくないと感じてしまうのは、就活においてマイナスでしょうか?
人とかかわりたくないことをポジティブな言葉に言い換えよう
人とかわるのがあまり好きではないとしても、まったく問題はありません。問題は、そのことを志望動機や自己PRの中でアピールとして言ってしまうことです。
自分自身をそのように思っていたとしても、それをポジティブに言い換え(リフレーミング)してみましょう。
たとえば「1人で黙々と作業することで集中力を発揮できるタイプ」など良い面に焦点を当てることで良い印象を残すことができます。
解決策:人とあまりかかわらない仕事を選ぶ
仕事で人との接点を完全になくすことは難しいですが、限りなく少なくすることはできます。なるべく人と接しない仕事を選んでみましょう。
たとえば工場作業員は決められた工程に沿った作業が多いため、周囲との会話は最小限で済むと考えられます。また長距離にわたって荷物を運ぶドライバーも、一人でいる時間が長いのでおすすめです。
人とあまりかかわらない仕事を選ぶためには、求人票にある仕事内容を確認するほか、社員の一日のスケジュールをチェックしてみましょう。就職エージェントやハローワークの職員に聞きながら、人とかかわる機会の多さを把握してくださいね。
こちらの記事では人とあまりかかわらない仕事35選を解説しています。気になる仕事を見つけてみてくださいね。
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
人間関係で不安のある人は以下の記事も参考にしてみてください。一人でできる仕事をまとめています。
一人でできる仕事50選|失敗しない仕事選びの3ステップも解説!
原因③仕事で大きな失敗や挫折をしたから
働いた経験を持つ人の中には、大きな失敗や挫折をした経験がある人もいるのではないでしょうか。これまでの経験がフラッシュバックし、働きたくないと感じることもあるはずです。
仕事は人や社会の課題を解決するための行為です。そのため、失敗をしてしまうと顧客からクレームを受けたり、課題を抱えていた状況がさらに悪化してしまうこともあります。自信や責任感を持って取り組んだがゆえに、失敗の経験が大きな心の傷になってしまっているかもしれません。
失敗や挫折をした経験を心の傷として持ったままだと、働く一歩を踏み出すのが怖くなり、したい仕事が見つからない原因となってしまいます。
解決策:自己分析で仕事の得意不得意を整理する
失敗や挫折をした経験に徐々に向き合えるようになったら、まずは自己分析で自分の得意なことから整理していきましょう。たとえばマインドマップなどを使いながら、得意なことを書き出し、できそうな仕事を見つけてみてくださいね。
また、同じような辛い体験につながらないように、不得意なことも書き出してみてください。自己分析の結果は誰かに見せる必要もないので、正直に書き出し、できない仕事は選択肢から除いていきましょう。
もし、仕事での失敗や挫折が強く心の負担になっているときは、専門機関への相談や病院の受診も有効です。厚生労働省のHP「まもろうよ こころ」で相談先を紹介しているので確認してみてください。
失敗や挫折は一人で抱え込まず、次の仕事を見つけるためのステップとして使えるようにしていきましょうね。
働くことがどうしても怖いと考えてしまう人もいるはずです。怖いと思ってしまったときにまずやるべき3ステップがあります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
働くのが怖い人必見! 怖いと感じる原因と脱却するための方法を伝授
マインドマップを使った自己分析に興味がある人は、新卒向けですがこちらの記事を参考に、実際にマインドマップで自己分析をしてみましょう。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
- 得意なことでも失敗を思い出してしまい不安になります……。
失敗は成長機会だと捉えよう
失敗をすると他人に迷惑をかけたり、怒られたりするのではないかと不安になりますよね。
しかし、失敗をすることは悪いことではなく、学びに変えることで成長につながります。すると、失敗を「成長するための伸び代」と捉えられるのではないでしょうか。
誰もがはじめは初心者ですし、慣れない仕事をするときには必ずと言っていいほど失敗します。チャレンジを続けていれば、いつかは成功することがほとんどです。
失敗に対する考え方を変えて、ポジティブなものと捉えてチャレンジしましょう。
原因④自由に生活したいから
働くことで生活が制限されると考えてしまう人もいるはずです。企業に勤めると、毎日定時に出社し、休日も自由に選べないというイメージから、マイナスに捉えてしまっているのではないでしょうか。また、満員電車に乗ったり、通勤で車を運転したりすることを不自由に感じる人もいますよね。
これまで自由な時間にできていたことができなくなると、制限を感じてしまうものです。ましてや環境が変わることは避けられないので、今のままが良いと思ってしまうかもしれません。そのため、したい仕事がないという思考にたどり着いてしまうのです。
このように仕事で生活が制限されると感じると、したい仕事は見つかりづらくなってしまいます。
自由に生活をしたい人の中には、自分らしく生きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。こちらの記事は仕事をしながら自分らしく生きるコツが詰まっているので参考にしてみてくださいね。
自分らしく生きるためには? すぐできる11個のコツとやめるべきこと
解決策:在宅ワークや週休3日の企業を検討する
現在、働き方は非常に多様化しています。新型コロナウイルス感染症の影響や女性活躍の推進で、定時の出退勤や週休2日制以外の働き方ができる企業は増えているのです。
広く普及している働き方として在宅ワークが挙げられます。通勤の手間が省けるだけではなく、人とあまりかかわらず黙々と作業をしたいという人にもおすすめです。
また週休3日を選べる企業も出てきました。社員の働きやすさを向上する狙いがあり、導入している企業では希望者が選べる形を取っています。自由な働き方が選べる企業で働くことを検討してみましょう。
- 自分に合った働き方がイマイチわかりません。考え方のコツはありますか?
人生で大切にしている価値観を整理してみよう
まずは人生において何に価値を感じるのかを整理してみましょう。
お金を稼ぐことや仕事のやりがい、社会貢献などが大切な人もいれば、家族や友人などと有意義な時間を過ごすことが何よりも必要という人も少なくないでしょう。
バリバリ働くもよし、仕事は趣味や家族と楽しむためにお金を得る手段と考えるもよし。自分にとって何が満たされていれば満足で幸せだと思えるのか、そこを把握すればおのずと働き方も定まってきます。
原因⑤ニートから就職できると思わないから
そもそもニートとは、仕事のほか家事や通学をしていない15~34歳の無職者を指します。厚生労働省の「令和3年版労働経済の分析」によると、約69万人が該当すると指摘されているのです。
ニートをめぐっては社会問題として政府が取り上げ、ニュースなどで報道されることもあります。そのため、世間的にあまり良いイメージではないと考え、就職に大きく響いてしまうだろうと考えている人も多いのではないでしょうか。
また既卒や中途の就活では経験を求められる場合もあり、特筆すべき経験やスキルがないと、余計に就職のハードルが高いと感じることにもつながってしまいます。
解決策:「未経験可」「学歴不問」の仕事を見つける
結論を言うと、ニートから就職できる企業はあります。未経験歓迎や学歴不問の企業を狙って就職活動を進めてみましょう。
厚生労働省の発表する一般職業紹介状況(2023年6月分)では、有効求人倍率が1.3倍となっています。有効求人倍率は1を超えると売り手市場なので、つまり求職者よりも求人数が多いのです。ニートであることに負い目を感じ過ぎず、選考で働く意欲があることを示せれば、きっと良い企業に巡り合えます。
未経験でも就職が可能な仕事は、研修制度が充実していたり、スキルアップのための福利厚生が充実していたりすることもあります。学歴不問の企業では履歴書やエントリーシートに学歴を書かなくても良い場合があるので、気兼ねなく受検することができるのです。
未経験可、学歴不問の求人をしている企業の狙いとしては、間口を広くしてさまざまな業界から人材確保をすることです。
自分がさらに成長したいと考える人にとってはチャンスなので、意欲的な気持ちさえあれば内定の確率は高くなります。
こちらのQ&Aでは、同じようにニートから就職を目指す人へキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。就活に対する考え方も併せて見直せるきっかけになるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。
したい仕事を見つけよう! ニートから仕事を探す3ステップ
したい仕事が見つからない原因がわかり解決策が把握できたら、実際に仕事を見つけるステップに移っていきましょう。ステップは大きく3つに分かれているので、順番に試してくださいね。
いずれのステップも周囲の協力が不可欠です。したい仕事を見つけるには、自分一人ではなく周囲の人たちに頼れると効果が出やすくなっています。人を頼ることに苦手意識がある人もいるかもしれませんが、乗り越えていきましょう。
一人で就活をすると就活のノウハウがなく、すべて手探りで対策することになります。
しかし、すでに就活を経験してる人やプロの力を借りると、他人の失敗談や成功体験を知ることができるのです。つまり、無駄な失敗をせずに最短で就活ができますよ。
ステップ①生活を就活モードに切り替える
就活を本格化させるにあたって、生活リズムを調整していく必要があります。就活に合った生活リズムを送り、就活をスムーズに進められるようにしていきましょう。
就活に合った生活リズムとは、筆記試験や面接が実施されることが多い平日の日中の時間に活動をすることです。その時間に活動することで、本番の筆記試験や面接でもパフォーマンスが十分に発揮できるようになります。
反対に生活を就活モードに切り替えることができないと、試験中に眠気を感じてしまったり、企業からの連絡を取れなかったりする可能性があります。あなたらしさが発揮できず内定につながらない原因となってしまうため、注意してくださいね。
規則正しい生活をする
生活リズムを就活に合わせていくためには、規則正しい生活を心掛けましょう。規則正しい生活を送ることで、昼間に活動することにも慣れていけるのです。
規則正しい生活は健康面にも良い影響があります。就活では慣れない書類を書いたり、緊張する面接に臨んだりして疲れが溜まることも多いです。十分な睡眠を取り、規則正しく健康に生活することでストレスも少なくなります。
面接のときだけ早起きをすれば良いなどと考えるのはやめましょう。寝坊をしてしまったり、忘れ物があったりすることが予想されるからです。規則正しい生活を送り、就活全般への準備を整えてくださいね。
就活の開始を家族や友人に宣言する
少し恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、周囲の家族や友人に就活を始めたことを宣言することもおすすめです。周囲の人たちに宣言することで就活を本格化させることへの迷いが消え、モチベーションを維持することにも役立ちます。
また周囲の人から思わぬ情報を得られるかもしれません。たとえば就活に関するニュースを共有してもらえたり、気になる業界の知識を教えてもらえたりする可能性もあります。
周囲の人たちには「就活を始めてみた」「○○業界を希望している」などと、伝えられる情報から伝えてみましょう。応援してもらえることもあるので、ぜひ就活のはじめに宣言をしてみてくださいね。
- 就活していることを周りに宣言してニートだとばれるのが嫌です。宣言をせずに就活をしても良いでしょうか?
宣言しなくても良いが宣言するメリットもあると覚えておこう
どうしても言いたくなければ言わなくても良いですが、私は周囲に宣言することをおススメしています。「仕事を探している」と周りに言っておけば「うちの会社いま人を探している」という声がかかるかもしれません。
また、以前働いていた会社から「戻ってくれば?」という声がけがある可能性も。そのようなチャンスを逃さないためにも、ぜひ宣言しておきましょう。
ステップ②周囲に頼りながら就活をする
就活の選考は1人で受けますが、その過程では周囲の人たちに頼ることが重要です。1人で就活するよりも周囲の人たちの知識や視点を活かすことで、仕事選びの視野が大きく開けていきます。
しかし、どんな人たちに、どのように頼れば良いかわからない人もいるはずです。以下の解説をもとに頼る先を決めていきましょう。
就活のプロに頼ることで、したい仕事がないという悩みに解決策をもらえることも期待できます。積極的に頼ってみてくださいね。
ニートからの就職を成功に導くための方法は3つあります。就活の詳しい方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
ニートから就職は可能! 成功に導く3つの方法を解説
したい仕事を見つけたいときには、適切な相談先に相談ができるとスムーズに就活が運ぶことがあります。新卒向けの記事になりますが、こちらの記事も参考に、仕事選びに適した相談先を見つけましょう。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
就職エージェントの力を借りる
もしかしたら就職エージェントを利用したことがない、詳しく知らないという人もいるでしょう。しかし就活のプロである就職エージェントに頼らないのはもったいないといえます。
就職エージェントはあなたのしたい仕事に合わせて求人を探し、おすすめを教えてくれます。またその企業への入社を目指す際に注意点についてアドバイスをしてくれたり、ESの添削や面接対策などの支援もあります。無料の場合が多いのでぜひ利用してみましょう。
エージェントによって、紹介を得意とする業界があったり、求人の書類が違ったりします。複数のエージェントを利用する人も多いので、気になるエージェントに連絡を取ってみましょう。
おすすめの就職エージェント3選
就職エージェントを利用する際の注意は、「担当者がどんな人物か見極める」ことです。
中にはあなたへのヒアリングをきちんとせず、企業選びもおざなりにされる場合があるので、真摯に向き合ってくれる会社かどうかしっかり判断をしましょう。
ハローワークを利用する
ハローワークには就職サイトに載っていない求人情報が集まっています。ハローワークは掲載料が無料なため、多くの企業が求人を出しているのです。就職サイトを探してもしたい仕事がないと考えている人は、ハローワークも活用してみましょう。
またハローワークは就活のサポートを手厚くやっているほか、条件を満たせば職業訓練を受けることもできます。職業訓練では無料で社会人としてのパソコンスキルを身に付けられたり、資格取得を目指せたりするのでおすすめです。
就職サイトを見てもしたい仕事が見つからなかったり、就活の進め方に自信が持てないときは、積極的にハローワークも利用していきましょう。最寄りのハローワークを見つけるためには厚生労働省のホームページを確認してくださいね。
ハローワークは公的機関なので、就職をすることへの圧力が少なく、安心して相談できることがメリットです。
就職エージェントは自社の利益を重視するため、ハローワークに比べると圧力を感じることがあるため注意が必要になります。
周りの人に選考対策に協力してもらう
就職エージェントやハローワークを利用することに高いハードルを感じてしまう場合は、家族や友人などの周囲の人に協力してもらう手もあります。
たとえばESを読んで意見をもらったり、面接対策で面接官の役を務めてもらったりなどです。いずれの選考でもあなたの話のわかりやすさが重要になります。周りの人からの意見を活かして、選考で伝える内容をブラッシュアップしましょう。
一人暮らしの場合は、リモートで協力してもらうこともできます。選考でWeb面接を取り入れている企業も増えているため、リモートだからこそ有効な選考対策になることがあります。
選考対策をするときには周りの人に協力してもらうことを必ず検討してくださいね。
ステップ③就職以外の働き方も検討してみる
もしかしたら「したい仕事がない」と感じていたところから、興味のある仕事を徐々に見つけられるようになったかもしれません。ただ、この仕事で良いのかとまだ自信を持てていない人もいるでしょう。
そんな場合は正社員としての就職だけではなく、いろいろな働き方を検討してみるのがおすすめです。働くことの選択肢が広がり、したい仕事を見つけるための視野が拓けるかもしれませんよ。
また、働きながらしたい仕事を見つけていきたいという人にとっても、就職以外の選択肢は活きるでしょう。
アルバイトや派遣から始めてみる
正社員としての就職がしっくりとこない場合、アルバイトや派遣として仕事を始めてみるという手もあります。アルバイトや派遣は、正社員に比べて選考が簡易な傾向があり、仕事を始めやすい場合が多いです。
アルバイトや派遣をするときは、今のところ志望度の高い業界や職種を選ぶようにしましょう。希望する仕事に近いもので働くことによって、自分のしたい仕事が明確になっていくかもしれません。
また就活を継続しながらアルバイトや派遣として働く場合は、就活のスケジュールを圧迫しないように注意してください。選考に通過してもアルバイトが忙しくて面接を受けられないなどとなってしまっては本末転倒です。
- 入社を希望する企業のアルバイトから正社員を目指すこともできるのでしょうか?
会社の規定によって異なるのでよく調べよう
アルバイトから正社員になれるかどうかは、その会社の規定によります。
アルバイトを通して能力があることを示せれば、正社員への道が開かれている会社もあります。一方で、別途採用試験をほかの候補者と一緒に受けなければならない場合もあるのです。
また、アルバイトを含めた非正規の人を正社員として採用した実績がないため、そのような登用を認めないという企業もあるのが現状です。
中小企業や外資は比較的簡単に正社員登用が可能ですが、日本の大手企業はあまり積極的ではないところが多いので、よく調べてみましょう。
個人事業主も調べてみる
働き方として個人事業主という道もあります。働く時間や量を自由に選ぶことができるので、自由に働きたいと考えている人にはおすすめです。
個人事業主が活動しやすいように、個人事業主と依頼者を仲介するサイトも増えてきています。まずは自分に取り組める仕事がないかチェックしてみましょう。ほかにもECサイトなどを利用して商品を販売するという手もあります。
ただし個人事業主の場合は事業が軌道に乗るまでは収入が少なく、安定もしづらい傾向があります。就職よりも難しいこともあるので、したい仕事が継続できるかは慎重に見極めてくださいね。
個人事業主は実績がないと案件獲得ができない可能性が高いです。まずは、無料であったり報酬が低い仕事から実績をつくるため、本文で解説されている通り時間がかかります。
また、仕事でミスがあったときには、すべて自分の責任になることも注意点です。
次の記事では、ニートから就職を叶えた人のエピソードを紹介しています。働きたいという気持ちがある人はぜひ読んでみてくださいね。
専門家に聞く「働きたい」の叶え方| 即効5ステップを実践しよう!
ニートからでも挑戦しやすいおすすめの仕事20選!
ニートからでも挑戦しやすいおすすめの仕事20選
したい仕事の見つけ方はわかったものの、ニートの状態から働くためにはどんな仕事が良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ここではニートからでも挑戦しやすいおすすめの仕事20選を紹介します。
挙げる仕事はすべて、未経験でも挑戦しやすいものになっています。デスクワークや体力が必要な仕事、運転免許が必須の仕事など条件が異なるので、自分に合ったものを選んでいってくださいね。
①工場作業員
ニートから挑戦しやすい仕事として工場作業員が挙げられます。ライン工と呼ばれることもあり、車や機械などの組み立て、食品の点検など業務内容が幅広いのが特徴です。
工場作業員の場合、単純な作業が多くなります。作業内容が細かく決まっていることも多いので、ルーティンワークが得意な人に向いているでしょう。黙々と作業をすることになるので、あまり人にかかわりたくない人にもおすすめです。
また勤務地が固定される場合がほとんどなので、勤務地にこだわりがある人にはうれしいポイントですね。
スキルとしては機械の操作や工業系の技術(工具の扱いや製品の品質チェックなど)を習得することができます。
ただ、同系列や同業種の会社でしか応用できないスキルも多いので、汎用性には乏しいかもしれません。
②事務職員
事務職員はどんな業界、企業でも必要な人材です。書類作成をしたり、データ入力をしたりと事務作業の全般を担います。難易度の低い作業が多いので、働いた経験がない人でも着手しやすい内容といえます。
ただし、事務職員は期日までにさまざまな業務をおこなわなければなりません。マルチタスクとなることがあるので、複数の作業を併行して進めるのが苦手な場合は慎重に判断しましょう。
また事務職員は社内の人たちとコミュニケーションを取る機会もあると予想されます。人とあまりかかわりたくないと考えている人はその部分も考慮してくださいね。
事務職の仕事内容をもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事で事務職の仕事内容を徹底的に解説しているので確認してみましょう。
事務職の4つの誤解に要注意! 仕事内容・適性・選考対策を徹底解説
志望動機や自己PRの使い方も解説しているので、役立ててくださいね。
志望動機
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
自己PR
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう
③飲食店スタッフ
飲食店のホールスタッフもニートから挑戦しやすい仕事の一つです。ホールスタッフは職歴があまり重視されない傾向にあり、業界として人手不足の現状も相まって、選考通過がしやすいという利点があります。
ホールスタッフは顧客と会話する力や臨機応変な対応力が求められます。人と会話をすることが好きだったり、状況把握する力があると考えている人にはおすすめな仕事です。
一方で、飲食店で働く場合は勤務時間が夜になったり、立ち仕事の連続で疲れが溜まったりします。勤務時間が自分に合っているか、体力が持つかをチェックしましょう。
飲食店で働くなら、まずは食べることに興味があった方が良いでしょう。顧客からおすすめのメニューやメインに合うお酒を聞かれたとき、食べることに興味がなければそうした質問にうまく答えられないかもしれません。
食べるのが好きなら、多少コミュニケーション力に自信がなくても、顧客が食事をどう楽しめるかについて、あれこれ考えられるはずです。
立ち仕事に不安がある人は以下の記事を参考にしてみてください。立ち仕事のメリット・デメリットをまとめています。
立ち仕事28選! メリット・デメリットと長く働くためのケアも解説
④清掃スタッフ
日頃の家事を仕事に活かしたい場合は、清掃スタッフがおすすめです。ビルやホテルなどの清掃を通して、利用者が気持ちよく過ごせる空間を作ることができます。
清掃スタッフの最大の特徴は人と話すことが少ないという点です。研修期間を除いて、業務を1人で担当することも多くあります。職場の人から詮索を受けたりすることが苦手な人には最適な仕事です。
清掃スタッフも体力が求められます。床を拭いたり、重い清掃道具を持ち歩いたりすることが重労働となる場合もあるので、体力と相談しながら選んでいきましょう。
ニートから清掃スタッフは就職しやすいものの、ほかの仕事に活かせるスキルが得られないことはデメリットです。
将来的にキャリアアップをしたい人は、ほかの仕事で使えるパソコンスキルが得られる事務職などにチャレンジするのがおすすめです。
⑤受付
受付とは商業施設やビルの顔となる仕事です。あなたの対応によって訪れる人の印象が大きく変わるので、訪問者、その商業施設やビルを使う多くの人に役立つ仕事といえます。
受付は訪問者の要望に合わせて施設内を案内したり、困りごとを解決したりする業務があります。郵便物の受け取りなどをすることもあり、一日一日の仕事内容が変わっていく楽しさもあると考えられます。
状況に合わせて働くことが好きな人や、さまざまな業務を同時進行で担うマルチタスクが苦ではない人におすすめです。一方でコミュニケーションは常に発生するので、初対面の人との会話が苦手な人は慎重に選ぶようにしましょう。
- 受付の仕事は女性が多いイメージがあります。男性でもなれるのでしょうか?
男性の求人もあるので就業は可能
業務的には男女問わずおこなえる作業が大半です。ただ、「受付嬢」と言われる通り、やはり女性の方が就業しているイメージが強いため、男性の就業できる枠は少ないのが現実です。
とはいえ、医療事務などでも求人が出ていたりするので応募することはできます。
入社後も、女性中心のチームの中で仕事をすることが予想されるので、異性とのコミュニケーションに苦手意識がある男性にはおすすめしません。
⑥警備員
警備員もいろいろな場面で欠かせない仕事です。工事現場やイベント会場などで交通整理をおこなったり、混乱を防ぐ働きをします。
警備の仕事は、あまり人が訪れない場所に配置されることもあります。そのため、勤務中に人とかかわることは少ないですが、働いている最中の変化が少なく退屈さを感じる瞬間もあるので留意しましょう。
また警備員は体力が求められる仕事でもあります。たとえば夏の暑い日に屋外で交通整理をおこなったり、雪が降る中で工事現場の警備活動をすることも予想されます。夜勤や早朝の対応もあるので、対応ができるか考えておきましょう。
⑦ドライバー
ドライバーは物流業界を中心に必要とされている仕事です。大型トラックをはじめバイク便など、さまざまな種類のドライバーがあります。特に大型トラックの場合は長距離の運転をすることがあり、人とあまりかかわらずに働くこともできると考えられます。
しかし、ドライバーをするためには免許が必要です。普通自動車だけではなく、大型トラック、タクシーなど扱う車両に合わせた免許がないと働くことができません。
企業によっては免許取得までサポートしてくれるところもあります。働きたいと感じた企業の求人票をチェックしてみましょう。
⑧エンジニア・プログラマー
IT業界は急成長にともない人手不足の懸念が取り沙汰されています。経済産業省のIT人材育成の状況等についてによると、2030年までに最大で79万人の人材不足が予想されているのです。
そのような状況の中で、IT業界に必須のエンジニアとプログラマーは、ニートでも目指しやすい仕事になっています。未経験を受け入れている企業もあり、働きながらスキルを身に付けることもできるからです。
また、職業訓練校や民間でも多くの講座があるので、勉強する環境が整っていると考えられます。
ただし、いずれも専門的な知識を身に付けていく必要があります。機械を扱うのが苦手で、ITにあまり興味が持てないという人は避けましょう。
- エンジニアやプログラマーの適性があるかわかりません。どのように判断をすれば良いですか?
プログラミングスクールの無料体験に参加してみよう
エンジニアやプログラマーに必要なスキルであるプログラミングは、実際に取り組んでみないとイメージが湧きづらいです。
さらに、独学で勉強をすると専門的な用語などが多く、勉強しづらい特徴があります。
適性を判断するためには、プログラミングスクールが実施している無料体験に参加するのがおすすめです。無料体験で、お金をかけずに向き不向きを判断することができますよ。
IT業界への就職を考えたときに未経験であることがどうしても不安に感じる人もいるでしょう。こちらの記事を参考に未経験でIT業界を目指すときの秘訣を押さえていきましょう。
未経験からIT業界に就職する秘訣とは? 必要なスキルまで徹底解説
IT業界への就職でも特にエンジニアに興味がある人もいるのではないでしょうか。未経験からIT業界のエンジニアを目指したい人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
未経験でもエンジニア転職は可能? おすすめ職種や求人の見極め方
こちらの記事では未経験からプログラマーを目指す方法を解説しています。プログラマーに興味がある人は参考にしてくださいね。
プログラマー志望は最初に読みたい! 仕事内容から適性まで完全網羅
⑨介護・福祉スタッフ
介護や福祉も人手不足が続いている業界です。年齢や障害などでハンデを持っている人への介助業務などが主な仕事となり、臨機応変に対応する能力や体力が必要とされています。
また、介護や福祉のスタッフは相手の気持ちに寄り添う力も求められています。人の困りごとを自分事ととらえ解決することによって、自分のやりがいとすることができますよ。
利用している人たちの笑顔や安心した姿を間近で見られるので、仕事で役に立つ実感を得たい人におすすめです。
- 介護の仕事は過酷と聞いて、自分にできるか自信がありません。
介護の業務内容は広いので興味が湧くものを探してみよう
介護の業務といっても多岐に渡ります。
排泄物の処理や入浴介助をする仕事、利用者の介護計画のプランを立てる相談員、リハビリを主におこなう理学療法士の仕事、自宅へ訪問して介護・看護をおこなうサービスもあります。
高齢者だけでなく障害者・障害児へのサポートなどもあり、福祉業界の中でもさまざまな業務があります。いずれも人がいないと成り立たない仕事なので、人の入れ替わりがある限り需要は耐えず、慢性的な人手不足の業界といえます。
経験したことがなければできるかどうかわからないのは当然なので、興味があるかどうか考えてみて、チャレンジしてみたい気持ちがあれば未経験可の企業で経験を積むのが良いでしょう。
⑩倉庫作業員
ニートから挑戦しやすい仕事として、倉庫作業員を挙げることができます。倉庫での作業になるのであまり多くの人とはかかわることがありません。コミュニケーション能力に不安があるという人におすすめです。
倉庫作業員は体力を使う場面のほか、フォークリフトなどの機械を扱う仕事もあります。機械を扱うことが得意という人はその強みを活かすこともできるのです。
倉庫作業員はアルバイトの求人も多くなっています。そのため、自分のしたい仕事だと確信が得られない場合は、一度アルバイトとしてかかわり、社員などに話を聞いてみるのもおすすめです。
⑪配達員
新型コロナウイルス感染症の影響を受けてから、通販は依然活況です。それにともない配達員の仕事も重宝されています。
配達員は物を正確に届けるだけではなく、預かった物を慎重に扱う必要があります。そのため丁寧な仕事が得意と感じる人にはおすすめです。また届け先や窓口で顧客と接することも多いので、コミュニケーション能力も活きます。
一方で、配達員の口頭での対応や物の扱い方によって、顧客に悪い印象を残したり、大きな損失を与えてしまうこともあります。細かい気配りや正確な業務を求められるということを覚えておきましょう。
配達員を目指すにあたっては物流業界の概要や独特な志望動機の作り方を押さえておくと役立ちます。こちらの記事を参考にしてくださいね。
例文8選|物流業界の志望動機は2つのコツで差別化しよう
- 配達員はアルバイトも多いと思います。正社員になるメリットはなんでしょうか?
正社員には雇用の安定と福利厚生が望める
配達員も正社員になればさまざまなメリットがあります。
最も大きいのは、雇用の安定です。配達で自動車を運転したり、荷物を運んでいたりすると事故や怪我をすることもあります。その際に一定期間休業ができ、雇用が保証されるのが正社員です。
また、さまざまな福利厚生も受けられます。さらに、正社員であればスキルアップやリーダーシップを取る機会など、キャリアアップの可能性もあります。
⑫引っ越し屋
引っ越しは人が移動するうえでなくてはならない仕事です。転勤や出産などで住む場所を変える人は一定数いるので、長い期間にわたって需要があると考えられます。
引っ越し屋として働くために体力は必須です。限られた人数で重い荷物を運ぶだけではなく、トラックと部屋を何度も往復することになります。気温が高い中での作業も考えられるので、体力に自信がない人は避けましょう。
また引っ越し作業だけではなく、営業や事務作業も多くあります。いろいろな仕事に携わりたいと考えている人は引っ越し業者を選択してみるのもおすすめです。
⑬コールセンター
コールセンターでの仕事もニートからでも始めやすい仕事の一つです。コールセンター業務は決められたマニュアルに基づいて、電話対応をしたり架電したりします。
電話やパソコンがあればできるという仕事の特性上、日本全国で求人募集をしている企業もあります。好きな場所で働きたいと考えている人に最適な仕事です。
コールセンターへの就職を目指す際は、志望動機に4つの要素を必ず入れてください。こちらの記事を参考に志望動機を作ってみましょう。
例文8選|コールセンターの志望動機で絶対盛り込むべき4要素
- コールセンター業務が自分に合っているかわかりません。どのように見極めれば良いですか?
まずはテレフォンオペレーターから始めよう
コールセンターに興味ある人は、まずはアルバイトで、電話を受ける仕事である「テレフォンオペレーター」から始めるのがおすすめです。
受電対応はコールセンター業務の基本なので、電話対応の向き不向きがわかります。受電対応に慣れ、電話をする架電対応に興味を持ち始めたら「テレフォンマーケティング」などにチャレンジしましょう。
扱う商材によっても興味を持ち続けられるか異なります。合わないと感じたときに、「仕事内容が向いていない」と「商材やサービスが向いていない」「職場環境が合わない」のいずれの条件に当てはまるのかを切り分けて考えましょう。
⑭ビルメンテナンス
ビルメンテナンスは決められた箇所を定期的に点検し、建物が安全に使えるようにする仕事です。エアコンや照明などのほか、雨漏りや亀裂などが生じていないかを点検します。細かいところまで目を配る力がある人に向いているといえます。
また、ビルの中を移動するために適度な体力が必要です。もし故障などがあった場合には外部の業者とやりとりすることもあるので、事務作業からコミュニケーション能力まで多岐にわたる能力が求められます。
未経験や資格がない状態でも就職はできますが、入社後は資格を取得することでできる業務の幅が広がっていきます。コツコツと勉強ができる人が強みを発揮しやすい仕事という特徴も考慮してみてくださいね。
⑮在宅フリーランス
自宅で仕事をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。インターネット環境の発達や新型コロナウイルス感染症の影響もあって、在宅でもできる仕事が増えました。就職するのではなく、フリーランスとして自宅で仕事をするのも一つの手です。
フリーランスの仕事として挙げられるのは下記があります。
在宅フリーランスでおすすめな仕事6選
- Webライター
- 翻訳家
- データ入力
- 動画像の編集
- デザイナー
- クリエイター
資格を必要としない場合が多く、自分自身の能力に合わせて作業を請け負うことができます。
ただ、フリーランスの場合は仕事で失敗をすると、その後依頼をされないということがあります。また経歴が浅いと仕事自体が見つからないこともあるため注意が必要です。在宅のフリーランスとして働いて生活ができそうかは慎重に見極めましょう。
自宅でできる仕事から始めたいと考えている人は、こちらの記事も参考に自分に合う仕事を見つけてみてくださいね。
自宅でできる仕事50選! 自宅で働くメリットとデメリットも解説
注意として、「家で仕事ができて楽だからニートの自分でもできるかも」という安易な気持ちでフリーランスになるのはやめましょう。
確かに仕事はありますが、流行りがあったり、競合が多かったりして生き残るのが大変な場合もあります。
また、基本的なビジネスマナーができてないと、継続して案件を任せてもらうことは難しくなってしまうのです。
⑯電気・ガス・水道の検針員
電気やガス、水道の検針員も未経験で始めやすい仕事となっています。管轄するエリアを自転車や原付バイクで巡回しながら、検診をおこなうのが業務内容です。特に資格は必要ないため、ニート期間があっても就職しやすくなっています。
電気やガス、水道は人間が生活するうえで必要なものなので、仕事がなくなる可能性も少ないと考えられます。ただ、検診のほか書類作成やデータ入力などがほとんどで、単純作業の繰り返しです。変化の多い仕事をしたいという人には不向きといえます。
また検針員は天気に左右されることもあります。あまり外での仕事をしたくない人は選ばないようにしましょう。
⑰建設作業員
建設作業員はコミュニケーション能力と協調性が大切な仕事です。仕事を複数人で協力しながらおこなうため、人と協力して作業を進めることが得意な人に向いています。また重い物を持ったりすることも多いので、体力があることが必須条件です。
企業によっては手厚いサポートがあり、建設作業で使う大型機械の免許取得や、技術に関する外部講座への受講を援助してくれるところもあります。建設系の資格や技術を身に付けたい人には、能力を伸ばす環境が整っているのです。
一方で肉体労働のため、大きな怪我をする可能性もあります。労災事故が多いことも事実なので覚えておきましょう。
建設作業員を目指す際は全貌をしっかりとつかんでおき、将来のキャリアプランなども考えてみましょう。こちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
- 建設現場には男性ばかりいるイメージがあります。女性でも目指せますか?
性別に関係なく担える仕事がある
近年では、女性で建設作業員になる人も増えています。一般的な建設作業員は力仕事が多いですが、女性でも作業車の整理や現場写真の撮影などの力仕事以外を任されることもあります。
ただし、男性が多い職種なので男性と働くことに抵抗がある人にはおすすめしません。仕事内容だけでなく職場環境が自分に向いているかも考えて選んでくださいね。
⑱営業職
ニートから挑戦できる仕事として営業職を挙げることもできます。営業職は物を売る仕事を指し、商品の販売やサービスの提供をおこなっている会社のほとんどにある職種です。特に資格などがあるわけではないので、未経験でも挑戦がしやすい特徴があります。
営業職はコミュニケーション能力と提案力が不可欠です。顧客の信頼を獲得しながら商品やサービスを使うことで、どのようなメリットがあるのかをアピールしていくことになります。
営業職は会社にノルマを設定されることがあるので、目標達成を楽しいと感じる人に向いています。反対に、目標をプレッシャーと感じてしまう人は選ばないように気を付けましょう。
営業といえば飛び込みのような、どこかの会社にいきなり訪問して商品を進める、ということを想像しがちです。しかし、実際にはすでに顧客となっている会社のフォローをするだけといった、そこまで厳しくない場合もあります。
営業職は求人も多いので、まずは既存のルートセールスなど取り掛かりやすいものから探してみましょう。
営業職を目指したい人は志望動機の作り方も知りたいと考えているはずです。志望動機で人事を惹きつける方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
⑲販売スタッフ
販売スタッフも企業にとっては重要な役割を担っています。販売スタッフの対応で商品やブランドのイメージが大きく変わり、業績に大きく影響するからです。顧客が喜ぶ姿を見ることができるので、目の前の人を喜ばせたい人はやりがいを見出しやすいでしょう。
販売スタッフは自社の商品の特徴を理解し、顧客の状況に合わせて提案する力が必要です。人におすすめを教えることが好きだったり、相手の要望を聞くことが得意な人は選択肢に入れてみましょう。
販売職も特に資格を必要としないものが多いので、経験やスキルがなくても働きやすいですよ。
販売職を目指すにあたってはより詳しく仕事内容を知っておくとESや面接でも志望動機が伝えやすくなります。こちらの記事を参考に販売職の全容を知っておきましょう。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
⑳公務員
ここでの公務員とは警察官、消防士、自衛隊を指します。これらの仕事は学歴や職歴に関係なく、年齢などをクリアしていれば受検できるケースが多くなっています。公務員は給料や福利厚生も安定しているので選択肢に入れるのもおすすめです。
公務員を受ける場合には一般企業とは異なる筆記試験対策が必要となります。出題範囲が広い場合もあるので留意してくださいね。また面接では、ニートの期間について質問を受けることも想定されてるので、しっかりと答えられるようにしておきましょう。
公務員は多くの役に立つ公益性の高い仕事です。使命感が強く、仕事にやりがいを持ちたいと感じる人にとって、したい仕事になることが考えられます。
- 公務員の面接でニートの期間を聞かれたときはどのように答えれば良いですか?
ニートの経験をポジティブに表現しよう
実際にその期間を答えれば良いです。もし長期間にわたってニート期間があり、それが足かせに感じる場合は少し考え方を変えましょう。
たとえば、志望動機の中に「これまでの弱い精神力を鍛えたい」「今までの自分から変わりたい」といった前向きな気持ちを入れ、かつてのニートの経験をポジティブな方向へ持っていくようにしてみてください。
一般企業に比べて警察官、消防官、自衛官は社会的意義や責任も大きいため、より高い意識で面接に望むことが必要になってきます。
そのため、ネガティブな要素を糧にして「成長したい気持ち」でほかの人と差別化を図ることも武器の一つになるのです。
したい仕事がないニートでも逆転可能! 広い視野で仕事を選ぼう
したい仕事がないと悩むニートの人でも、適職を見つけられる方法を紹介してきました。したい仕事が見つからない原因を捉え、解決策を1つずつ試していくことで着実に就職に近づくことができます。
また、仕事を探すための3ステップを踏みながら、就活を本格化させるための準備も整えてくださいね。就活に迷ったら何度でもこの記事を見直し、今からできることをやっていきましょう。
したい仕事がないと悩むニートの状態からでも、必ず就職できる企業はあります。あなたに合う仕事を見つけるために必要なのは、広い視野で仕事を選ぶことです。あなたらしく働ける仕事を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る多くの仕事からしたい仕事を見つけるのは至難の技
労働政策研究・研修機構の調査によると、日本には17,000種類もの仕事があるそうです。しかし私たちが日常生活で認識する仕事の種類は、そのうちの1%にも満たないのではないでしょうか。
世の中にどのような仕事があるかをよくわかっていないからこそ、自分にとって何が適職なのかを見つけるのはとても難しいことですし、17,000からたった1つを見つけるのもとても大変なことなのです。
大切なのは天職に出会うまで探し続けること
だからこそ、就活の範囲を限定せず、より多くの仕事に関する情報収集をおこなってください。自分ができること、そして続けられることはどのようなものなのかを見極めていきましょう。
厚生労働省が各地に設置しているジョブカフェや地域若者サポートステーションでは就職活動における職場体験が可能です。仕事内容がわからなくても実際にやってみることで、自分にできそうか、合っていそうかを判断することができるので、ぜひ挑戦してみてください。
したい仕事がないのは特に珍しいことではありません。誰でも悩み迷い続け、40代、50代になってからようやく「これだ!」といえる仕事に巡り合った人も少なくありません。
大切なのはあきらめずに、天職に出会うまで探し求め続けることです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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