この記事のまとめ
- 長所と短所は「見つけ方」「選び方」「伝え方」を押さえることが高評価のコツ
- 面接官の意図を押さえると、伝えるべき内容が見えてくる
- 長所と短所がわからない人に向けて見つける方法10選を紹介
長所と短所がわからない……。書類選考の設問を見たときや面接対策をするときに、長所と短所がわからずに頭を悩ませる就活生は少なくありません。「自分の長所と短所って何だろう」「この短所って伝えたらマイナス評価になるのでは」といった悩みの声を就活生から良く聞きます。
長所と短所がわからない原因を整理しないままでは、いくら時間をかけても適切な回答を理解することはできません。自分のその「わからない」感情の原因を知り、対策をすることで高評価を得られる回答につながります。
この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、鈴木さん、富岡さんのアドバイスを交えつつ解説します。「長所と短所がわからない」と悩んでいる人はぜひ実践してみてくださいね。
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「長所と短所がわからない」は原因別の対策で脱却できる!
長所と短所がわからないからといって、やみくもに対策を進めても意味がありません。自分の長所と短所がわからない原因を正しく理解して、初めて必要な対策が見えてきます。
記事では、長所と短所がわからない原因3パターンを解説。自分の「わからない」原因を理解したうえで、原因別に長所と短所を見つける方法や選ぶ基準、伝える構成について説明します。
さらに、具体的な回答イメージが湧かない人のために、長所と短所の例文9選を紹介。自分をより良く魅せるための長所と短所を理解して、一つひとつ丁寧に対策をしていきましょう。
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長所と短所がわからない3パターン! まずは原因を知ろう
長所と短所がわからない3パターン! まずは原因を知ろう
- 長所と短所が思い浮かばない
- どんな長所と短所を伝えたらいいのかわからない
- 長所と短所の選考での伝え方がわからない
「長所と短所がわからない」とやみくもに対策をしようとしても効率的ではありません。また、適切な対策がわからない状態で長所と短所を探しても企業からのプラスの評価を得ることは難しくなってしまいます。
「長所と短所がわからない」と一口に言っても、その原因は3パターンあります。まずは自分がどのような原因で長所と短所がわからないと感じているのか探っていきましょう。わからない原因を理解できれば、その原因に合った解決策が見えてきますよ。
①長所と短所が思い浮かばない
そもそも自分にはどんな優れているところがあるのか、どんな劣っているところがあるのかわからないパターン。つまり、自分のことを客観視できていなかったり、自分の性質や能力を把握できていないということです。
自分の長所と短所が思い浮かばない学生は、これから解説する長所と短所を見つける方法10選を参考に、自分に合った方法で探していきましょう。
「自分には長所なんてないんじゃないか」と不安になっている就活生もいるかもしれませんね。
私たちは先天的なものも含めそれぞれ違った個性を持っています。その個性が長所であり、短所となります。
マニュアル通りに作られた機械ではないので、人間は一人ひとり違います。誰にでも長所と短所があるので安心して探していきましょう。
履歴書や面接では特技を聞かれることがありますが、答えられる特技がないと悩む学生も多くいます。特技が浮かばない人は、こちらの記事も参考にしてください。
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②どんな長所と短所を伝えたらいいのかわからない
自分の長所と短所はなんとなくわかっているが、就活という選考の場において伝えるべき適切な長所と短所がわからないパターン。自分が複数持っている長所の中でどれを伝えたらより良い評価を得られるのか、短所の中でどれを伝えたら大きなマイナス評価にならないのかがわからないということです。
選考でのポイントが押さえられていないため、このようにどんな長所と短所を伝えたら良いのかわからない状況に陥っている就活生は多くいます。
「これって選考で伝えて良い長所と短所なのかな」と不安になっている学生は、これから解説する選考で伝えるべき長所と短所の4つの基準に照らし合わせて考えてみてくださいね。
③長所と短所の選考での伝え方がわからない
伝えたい長所と短所は決まっているものの、どのように書類に記載をしたら良いのか、どのように面接で話すべきなのか選考での伝え方がわからないパターン。
プラス評価を得られる長所ではいかに自分を魅力的に魅せるか、ともすればマイナス評価を招きかねない短所でどうすれば良い印象を抱いてもらえるのか、伝え方を難しく感じる人もいますよね。
「伝えたい長所と短所は決まっているけど伝え方がわからない」という学生は、これから解説する長所と短所を効果的に伝える構成を参考に組み立ててくださいね。
書類選考に落ちたくないという人は、書類選考全体の対策をする必要があります。以下の記事を参考にしてくださいね。
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面接官が長所や短所の質問で見ているポイント
面接官が長所や短所の質問で見ているポイント
- 客観的に自己理解ができているか
- 自分をわかりやすく人に伝えられるか
- 人柄や性格が社風にマッチするか
- 入社後に活躍できるか
書類選考や面接において企業側は、学生の過去の経験やスキル・能力について知りたいと考えています。そして、その過去の経験やスキル・能力から入社後の再現性を見出したいというわけです。
面接官が長所や短所の質問で見ているポイントを押さえることで、就活の選考という場においてどのような内容が評価をされるのかが理解できます。
面接官が質問をする意図を踏まえたうえで、適切な長所と短所を選びアピールをするとグッと合格に近付くことができますよ。
こちらの記事では面接の長所と短所の回答方法をまとめています。面接前に参考にしてみてください。
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客観的に自己理解ができているか
自分の性質や適性を知ることは、あらゆる場面において必要です。自分に備わる特徴を理解することは、自分の力がどんな環境で発揮できるのか、活躍のできる場所をイメージすることができますよね。
そのため、面接官は長所と短所を学生に尋ねることで客観的に自己理解ができているかを確認したいと考えています。
また、自己理解ができている人の方が成長が早いと捉えることもできます。たとえば長所を理解できている学生は、その強みを伸ばすための努力もできます。短所を理解できている学生は、自分の嫌な側面やマイナスなことにも向き合える人柄、そしてそれを克服するための努力ができる人物とも判断できますね。
学生が自己理解ができているかは「社会人という環境に対する適応力があるかどうか」というポイントで企業側は見ることがあります。
自己理解が足りないと一時の感情に流されてしまい、企業内での軋轢を起こしてしまう可能性があるため、そういう人材を企業は採用したがりません。
こちらでは、面接で長所について聞かれたときの回答方法をより詳しく解説しています。ぜひ併せて確認してみてくださいね。
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自分をわかりやすく人に伝えられるか
自分のことを理解したうえで、自分のことをわかりやすく人に伝えられる「言語化能力」や「コミュニケーション能力」を確認することも面接官の狙いの1つです。
自分を客観的に自己理解ができていたとしても、それを就活の選考の場でわかりやすく伝えられないと面接官は理解できません。自分を適切に表現できない学生に対して、面接官はコミュニケーション能力に不安を感じてしまいますよね。
また、要点が掴めずに結局どんな長所や短所を伝えたいのかわからないような学生に対しても合格の判断をするのは難しいです。
人柄や性格が社風にマッチするか
どんなに素晴らしい長所を持っていても、その優れた特性を会社で活かす場面がなければ意味はありません。また、短所が会社にとってマイナスな影響を受けることが自明であれば、採用をしたいとは思えないですよね。
面接官は学生の長所と短所を知ることで、社風にマッチする学生かを確認したいと考えています。
たとえば、「とにかく行動する」社風である企業に対して、「長所は慎重に比較検討しながら行動をすることです」と伝えたら人柄や性格が社風にマッチしていないと面接官に判断されてしまいますね。社風に合わない長所と短所を伝えてしまうとプラスの評価は得られません。
会社の社風や、その会社で活躍している社員が共通して持っている長所がある場合、応募者にもそれに当てはまる長所があるかどうかを面接官はチェックします。
つまり、長所と短所から見ているマッチ度は「企業が求める強み」と、「学生が持つ強み」の相性であるといえます。
入社後に活躍できるか
新卒採用はポテンシャル採用とも言われています。そのため、基本的に学生は即戦力となるようなスキルは持ち合わせていないことが多いです。
そんな明確なスキルや能力を持たない新卒を採用するには、入社後に活躍できるという将来性を見出したいと面接官は考えています。
誰にでも長所と短所はあります。面接官は「長所を入社後はどのような場面で発揮できそうか」「短所はどのように補っていきそうか」などの視点から入社後の姿をイメージしていますよ。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る企業にとっての長所と短所を考えよう
面接官が長所や短所の質問で見ているポイントの中で特に重要なのは「社風とのマッチ度」です。どれだけ優れた長所があったとしても、それが会社の求める長所にマッチしていなければ意味がありません。
逆に自分が短所だと思っていても、それが会社にとってさほど重要でないこともあります。
就活サイトや会社のHPを見たり、会社説明会で聞いた話の中で「この会社なら自分の強みを活かせそうだ」「自分の弱みはこの会社ではさほど問題にならなさそうだ」と感じたら、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。
「素直さ」が面接官から評価される
その他に面接官が見ている重要なポイントは、「素直さ」です。どれだけ自分に長所があっても、それが入社後すぐに成果につながるとは限りません。
ほとんどの就活生は会社での就業経験も無いため、最初から先輩社員と同じようなパフォーマンスを見せることは難しいでしょう。
そんな時に上司や先輩からのアドバイスを素直に受け入れようとする素直な姿勢があるかどうかはチェックされています。
あまり自分の強みだけをアピールするよりも、人に短所を指摘されて反省したエピソードなども交えて話せると良いですね。
面接官は長所だけではなく短所もみて採用をしています。以下の記事では短所の伝え方をまとめているので参考にしてみてください。
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「長所・短所がわからない」から脱出! 見つける方法10選
「自分にはどんな長所と短所があるのかわからない」「自分には長所なんてないんじゃないか」などと不安になる学生もいるかもしれませんね。
今から紹介する長所と短所を見つける方法10選を実践して、自分を魅力的に魅せるための長所と短所を探しましょう。
何からやるべきかわからない人は、まずは難易度の低いものから始めることをおすすめします。
就活の明暗をわける自己分析ですが何をするか曖昧な人もいると思います。自己分析のやり方を詳しく押さえたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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長所を探すなら、こちらの一覧表をチェックするのも効果的です。就活で使える長所50選を紹介しているので、自分に合うものを見つけましょう。
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長所一覧表50選|見つけ方から効果的なアピール方法まで徹底解説
就活で伝える長所が見つからない人必見の、長所一覧表50選です。長所は自分の魅力を伝える重要なもの。キャリアコンサルタントと自分に合う長所の見つけ方や、評価されやすい長所を解説するので参考にしてください。
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短所を探すなら、こちらの一覧表をチェックするのもおすすめです。就活で使える短所60選を紹介しているので、自分に当てはまりそうなものを見つけましょう。
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短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
短所は面接でよく聞かれるため、回答を準備しておく必要があります。この記事では、面接で短所について聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。面接でいきなり短所について聞かれても、しっかりと答えられるように準備しましょう。
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短所はこちらの記事でも見つけ方を解説しています。弱み100選の中から自分にあてはまるものを見つけてみましょう。
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就活における弱みは面接官が重視する項目ですが、しっかり伝えられる学生は少ないものです。記事では、キャリアコンサルタントとともに、就活で伝えるべき弱みの見つけ方や例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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①診断ツールを複数使用する
診断ツールを複数使用するメリット
- 手軽に自分の特徴を知ることができる
- 客観的に自分の性格を知ることができる
長所と短所がまったくわからないという、初めて長所と短所について考える人におすすめなのが診断ツールを複数使用する方法です。
診断ツールを使うと、質問に答えていくだけで客観的に自分を分析することができます。
まったく自分の性格がわからないという人も、20〜30分と手軽に診断できるため隙間時間で長所と短所を探すことができますね。
診断ツールを使用して長所と短所を見つけようとする際には少し注意が必要です。診断ツールは答えを統計的に処理し、表示します。
各検査で違う内容になったり、同じ検査でも日によっても変わってきたりすることもあるため、鵜呑みにせず参考程度に使用しましょう。
面接でも「診断ツールから自分の長所は〇〇なところです。」とは言えませんので、自分の経験で根拠となる部分を見つけるようにしてください。
②自分史を書く
自分史を作成するメリット
- 過去から現在まで一貫にかけて、得意や苦手だと感じた環境から長所と短所が見えてくる
- 失敗をしたときの原因から短所が見えてくる
- 困難に直面したときにとる行動パターンから長所が見えてくる
自分史は、自分の過去の出来事を時系列に整理してまとめたものです。自分史は自分がとった過去の行動や経験、実績がわかりやすく整理されるため、長所と短所がわかりやすくなってきます。
自分史の作り方
①ノートとペン、もしくはwordなどまとめられるものを用意する
②以下の内容を参考に小学校から現在までの出来事を年代別に洗い出していく
一番頑張ったこと
一番辛かったこと
一番嬉しかったこと
当時、熱中していたこと
大きな失敗や挫折
困難を乗り越えたこと
自分から率先しておこなったこと
③過去の経験から良い結果・悪い結果に変化したエピソードをまとめる
④その変化をするときに起こした行動や考え方が自分の長所と短所を表す
生まれたときから現在までにどんな経験をしたのか、どのように困難を乗り越えたのか、どのように失敗をしてきたのかを考えることで長所と短所が見えてきますね。
自分史を書く際には、達成したことや達成できなかったことに着目してみましょう。達成できた際には長所が、達成できなかった際にはあなたの短所が隠れているはずです。
自分史を作成することで自分の強みや価値観もわかります。以下の記事では作成した自分史を就活で最大限活かす方法をまとめているので参考にしてみてください。
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自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
自分史を作成することで自己理解が深まり、自分に合った企業の見分け方が明らかになったり、選考での質問にも備えられます。キャリアコンサルタントとともに自分史の作り方や活かし方を徹底解説します。
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③モチベーショングラフを書く
モチベーショングラフを作成するメリット
- 自分はどうしたらモチベーションが「上がるのか・下がるのか」その源泉を確かめることができる
- 自分の価値観がわかる
モチベーショングラフは、過去から現在までの自分のモチベーションの上下をグラフ化することです。縦軸をモチベーションの高低、横軸を時間の経過として表します。
モチベーショングラフの作り方
①縦軸をモチベーション、横軸を時間の経過とする
②小学校から現在までの具体的な出来事とモチベーションの推移を上下で書く
③出来事に対してとった行動や思考など、そのときの状況を整理する
④モチベーションを上下させる要素を抽出する
自分は「どんな状況で頑張れるのか」「やる気をなくすのか」などを視覚的にわかりやすく整理することができます。
モチベーションから長所と短所を探す方法としては、どんな現象が起きた際にどのように感じたのかに着目しましょう。
長所を見つける例
- 自分の実力以上の課題に取り組むときにモチベーションが上がった
→向上心がある - 周囲をまとめる状況のときにモチベーションが上がった
→リーダーシップがある
短所を見つける例
- コツコツとした作業をするときにモチベーションが下がった
→大雑把 - 人前に出るときにモチベーションが下がった
→内気
たとえば、極めて難しいと言われている大学への受験合格に向けて勉強をしているときにモチベーションが上がったのであれば、長所は「向上心がある」と言えます。
逆にモチベーションが下がり、その大学を諦めたのであれば短所は「慎重すぎる」「保守的」となりますね。
モチベーションの変化について思い浮かばない学生は、モチベーションという言葉を大きく考えてしまっていることがほとんどです。
コツとしては、自分の好きなこと、うれしかったことなど最近の出来事から思い出すと良いですよ。
④マインドマップを書く
マインドマップを書くメリット
- キーワードで書き出すため連想によってアイデアが広がる
- 複雑な内容でもコンパクトにまとめて表現できる
- 思考を整理して見える化できる
マインドマップは、用紙の中央に議題となるメインテーマを配置します。そして、メインテーマから連想される経験や情報を線でつなげながら、周辺に展開していく思考方法です。
頭の中にある複雑な「自分」という人間の性格や性質を、一枚の絵のように全体を俯瞰して見ることができます。
マインドマップの作り方
①無地の紙を用意して、横長に使う
②中央にメインテーマを書く
③メインテーマの周辺にアイデアをキーワードで書く
④キーワードから、さらに関連するキーワードを書く
たとえば、中央に「自分」というメインテーマを配置します。そして、周辺に「趣味」「苦手なこと」「得意なこと」「頑張ったこと」「やりたいこと」などを単語で派生させていきましょう。
「頑張ったこと」が「部活」「県大会優勝」「チームワーク」などとつながったら長所は協調性などが考えられますね。
マインドマップの作り方や就活への活かし方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしましょう。
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マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
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⑤自己分析本に沿って書き出す
自己分析本に沿って書き出すメリット
- 一から丁寧に自己分析のやり方がわかる
- 読み進めるだけで適切なやり方がわかる
自己分析から長所と短所を探すにしてもやり方を自分で調べるのが面倒な人、抜け漏れがあると心配な人は自己分析本に沿って長所と短所を探してみましょう。
書き込みができるワークシート付きの自己分析本であれば、本の指示に従って書き進めるだけで簡単に自己分析をすることができます。
たとえば、強みや欠点を見える化できる自己分析本であれば、そのままその強みと弱みが長所と短所となりますね。
自己分析本の例
- さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0(日本経済新聞出版)
- 書くだけであなたの「強み」が見つかるノート(SBクリエイティブ)
⑥友人や家族に他己分析をしてもらう
友人や家族に他己分析をしてもらうメリット
- 客観的な意見で、新しい自分の一面を知ることができる
- 客観的な視点を取り入れることで説得力が増すことがある
- 自分の印象の改善をするのにも役立つ
友人や家族など身近な人に他己分析に協力してもらうことも長所と短所を見つける方法の1つです。他己分析では、自分1人では気づけないような強みや弱み、特徴をさまざまな角度から見つけることができます。
他己分析の有名な方法として、ジョハリの窓があります。自分が知っている自分、自分は気づいていない自分、他人は知っている自分、他人は気づいていない自分の4つに区切ることで、長所や短所を見つけてみましょう。
ジョハリの窓の作り方
①参加者を4~8人程度集める
②「解放の窓」「秘密の窓」「盲点の窓」「未知の窓」の4つに用紙を区切る
自分は知っている&他人は知っている
→自分も他人も知っている自己(解放の窓)
自分は知っている&他人は気づいていない
→自分は知っているが、他人は気づいていない自己(秘密の窓)
自分は気づいていない&他人は知っている
→自分は気づいていないが、他人は知って居る自己(盲点の窓)
自分は気づいていない&他人は気づいていない
→誰もまだ知らない自己(未知の窓)
③自分の性格だと思う要素をあらかじめ記載する
④相手の性格だと思う要素を記載して、相手に渡す
⑤「自分」「相手」のすべてを書き終えたら、自分の用紙を手元に揃える
⑥自分と相手が書いた内容が重なっていたら「解放の窓」に書く
⑦相手が書いて自分が書いていない内容を「盲点の窓」に書く
⑧自分が書いて相手が書いていない内容を「秘密の窓」に書く
⑨自分も相手も書いていない内容を「未知の窓」に書く
「ジョハリの窓は少し面倒くさい……」と考える就活生は、家族や友人など親しい人に確認するのが最も手早い方法です。
その一方で、あえて面識の浅い人に聞いてみるとより率直な意見が聞けるかもしれません。
普段あまり話さない間柄の人でも頼める人がいたら勇気を出して他己分析を依頼してみましょう。
⑦友人の自己分析結果と比べる
友人の自己分析結果と比べるメリット
- 自分には足りていなかった視点に気づくことができる
- 他人と比較した際の共通点や相違点が明白になる
自分史やモチベーショングラフ、マインドマップなどで自己分析をしたその結果を、友人の結果と見比べてみると長所や短所を発見することにつながります。自分と相手との自己分析結果の共通点や相違点を見比べてみましょう。
たとえば、自分はチームで目標に向かって努力をするときに人と人とのつながりを大切にするタイプ。それに対して、友人はとにかく「目標達成をすること」それ自体を目指し、結果を追い求めるタイプだとします。
この場合、自分の長所は「気配りができる」で友人の長所は「目標達成力がある」となります。そして自分の短所は「人の意見に流されやすい」で友人の短所は「頑固」とも言うことができます。
- 友人の自己分析結果と比べるときは具体的にどこを見たら良いですか?
共通する部分と異なる部分のどちらも見よう
まず最初は自分と友人の似ている部分や共通する部分を見つけてみましょう。
その次にお互いの「少し異なる部分」を見つけてから、最後に「大きく異なる部分」を見つけてみましょう。
異なる部分についてはなぜそう考えるのか、なぜそういう行動をとるのかなどについてお互いに意見を交換することがおすすめです。
お互いの意見を交換すると自分にはない視点が見つかったり、より考えを深掘りすることができますよ。
⑧長所・短所の一覧表から選ぶ
長所・短所の一覧表から選ぶメリット
- 効率的に探すことができる
- より自分のイメージに合ったものを選ぶことができる
- 長所と短所を表裏一体で選ぶことができる
長所も短所もどちらもまったく思い浮かばないという人は、長所・短所の一覧表から選んでみましょう。一覧の中から選ぶため、時間がない人にとっても簡単に自分のイメージに合った長所や短所を探せます。
長所 | 短所 |
主体性がある、責任感がある | 頑固、完璧主義者 |
働きかけ力がある | 押しつけがましい |
実行力がある、チャレンジ精神がある | 慎重さに欠ける |
課題発見力がある | 理屈っぽい |
計画力がある | 柔軟性に欠ける |
創造力がある、感受性が高い | 神経質 |
発信力がある | 目立ちたがり屋 |
傾聴力がある、思慮深い | 人の意見に流されやすい |
好奇心旺盛 | 飽きっぽい |
状況把握力がある、冷静に判断する | ドライで冷たい |
規律を守る | 柔軟性に欠ける |
こだわりがある、人の意見に流されない | マイペース |
コミュニケーション力がある | 八方美人 |
集中力がある | 視野が狭い |
粘り強い | 諦めが悪い |
情報収集力がある | 行動が遅い、慎重すぎる |
スピード感がある | せっかち、雑 |
臨機応変な対応ができる | 計画性がない |
長所から探す場合も、短所から探す場合もそれを主張する背景や理由も添えられるようにしてくださいね。
ほかにも「器用貧乏」という短所も考えられます。器用貧乏の定義や短所としての伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
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器用貧乏とは、器用であることから、さまざまなことに中途半端に手を出してしまい、また他人から都合良く使われてしまい、大成しないことを指します。就活では2つの悩みに陥りがちなので、自分が器用貧乏だと思う人はぜひこの記事を参考に対策しましょう。キャリアコンサルタントと、器用貧乏な人が就活をスムーズに進める方法を解説します。
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⑨長所や短所どちらかから言い換えをする
長所や短所どちらかから言い換えをするメリット
- 一貫性のある主張になる
- 根拠のある主張になる
- 多角的な視点が身に付く
自分が持つ性格の一つひとつは、見方を変えれば長所にも短所にもなります。たとえば、「飽きっぽい」という短所は「好奇心旺盛」という長所にも言い換えることができますよね。
このように、自分が思いつく性格の見方を変えれば、長所もしくは短所も簡単に挙げることができます。特に長所と短所のどちらかしか思いつかない人におすすめです。
またこうした言い換えで考えることで、長所と短所に一貫性が生まれます。短所にしても「長所の裏返し」として伝えることができるため、マイナス評価につながりにくく、また企業側もあなたの人柄を明確にイメージしやすくなりますよ。
短所を長所に言い換えたいと考えている学生は以下の記事を参考にしてくださいね。具体例と共に解説しています。
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言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
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⑩キャリアアドバイザーに相談する
キャリアアドバイザーに相談するメリット
- 就活のプロの視点からアドバイスを聞くことができる
- 評価されるコツなどを教えてもらうことができる
より選考で評価をされる長所と短所を探したい人は、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談する方法もあります。
就活に専門的にかかわってきたプロの視点から、どんな内容であれば評価をされるのか、どのような考え方で探せば良いのかをアドバイスしてもらいましょう。
友人でも家族でもない第三者の視点から、自分の長所や短所の整理ができるようになります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る自分に合った相談相手を見つけてみよう
長所・短所の見つけ方がわからない学生におすすめな方法は、キャリアアドバイザーに相談することです。
キャリアアドバイザーは、就職などのキャリアに関する専門家です。最近はWebで検索すると、自分に合いそうなキャリアアドバイザーを探すこともでき、非常に身近な相談相手になります。
また、学校に設置されている、いつでも相談のできるキャリアセンターもあるため、長所と短所で悩んだら相談できる環境が身の回りにありますよ。
鋭い視点からアドバイスをもらえるメリット
キャリアアドバイザーとは、たくさんの学生の就職など将来に関するキャリアカウンセリングのお手伝いをする仕事です。
あなたが悩んでいることについて、これまで同様に悩まれている学生のお手伝いをしてきているため、経験値が豊富です。また自己分析ツールを数多く使いこなすアドバイザーもいるため、あなたに合わせた長所と短所を探す方法をサポートしてくれます。
また、就活のプロの視点からあなたと一緒に自己分析をしてくれることもメリットです。さらにそれだけに留まらず、就活面接での伝え方のテクニックなども教えてくれるため、おすすめです。
長所がわからず自己PRで何を話せばいいかわからない人は、こちらの記事も参考にしましょう。
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選考で伝えるべき長所と短所の4つの基準
選考で伝えるべき長所と短所の4つの基準
- 企業が求める人物像に合っているか
- 納得感のあるエピソードがあるか
- 仕事への良い影響を連想できるか
- 長所と短所に一貫性があるか
自分の長所と短所を見つけることができたら、どの長所と短所を選考で伝えるべきか整理して、絞り込んでいきましょう。
長所と短所はどちらも自分を表す素晴らしい特徴です。しかし、就活は合否の判断をされる選考の場。高評価につながる長所と短所の基準を理解して、面接官が評価や期待をしたくなる長所と短所を伝えましょう。
これから解説する選考で伝えるべき長所と短所の基準を押さえることで、自分をより魅力的にアピールすることができます。
①企業が求める人物像に合っているか
面接官は長所と短所を聞くことで、学生の人柄や性格が自社の社風にマッチするかを確認したいと考えています。そのため、その企業にマッチした人物であるとアピールをしなければなりません。
つまり、自分の長所と短所は企業が求める人物像に合っているかを考えることが必要です。求人票に書いてある企業の求める人物像の特徴を確認したり、企業ホームページ(HP)で社長メッセージなどを確認してみましょう。
たとえば、企業が求める人物像が「新しい物事に果敢に挑戦していける人」であるのに、長所として「規律を守りコツコツと物事を進められる」では合っていませんよね。
企業説明会、OB・OG訪問を利用し、先に企業が求める人物像を聞いておき、そこから逆算して自分の長所・短所を考えていく方法もあります。
事前に知ることで自分の適性にあった会社かどうかも判断できるのでおすすめです。
②納得感のあるエピソードがあるか
自分が探した長所と短所には、そのように考えた背景やエピソードが必ずあります。その長所と短所を説明する象徴的なエピソードに納得感があるか考えてみましょう。
単に「長所は粘り強いところです」と面接官に伝えても納得はしてもらえないですよね。また、「難しいゲームにも粘り強く取り組みました」というエピソードでは、遊びという感覚が強くなってしまうため面接官によっては納得感が生まれません。
自分の長所と短所に納得感のあるエピソードがあれば、選考で伝えるべき長所と短所となりますよ。
納得感のあるエピソードかを判断するポイント
- 数字を伴う結果など成果をわかりやすく表現できる
- 過去と現在を対比して、環境や状況が変わっている
③仕事への良い影響を連想できるか
面接官は入社後に活躍できる人材かという観点でも学生の長所と短所を見ています。そのため、仕事に活かすことにできない長所や、明らかに悪影響を及ぼしそうな短所は選考では伝えないようにしましょう。
入社後に長所を発揮して働く姿や、短所がでてしまってもそれをリカバリーする姿を想像してもらえるような内容や表現が適切です。たとえば、営業職で「手先が器用」を長所に挙げても評価にはつながりにくいですよね。
長所・短所を伝える際の注意点については後述しているため、そちらも必ずチェックして、マイナス評価を避けてください。
仕事は、何らかで人と必ずかかわりが出てくるものです。会社は外部とだけではなく、内部の社員とも一緒に働きます。
そのような中で「協調性がある」「あきらめない」という長所がある人材は、どんな業界や職種でも非常に重宝されやすいです。
④長所と短所に一貫性があるか
人は誰しも、複数の長所と短所を持っています。必ずしも長所と短所がリンクするとは限りませんが、選考では表裏一体となるように伝えることが大切です。
たとえば、長所で「粘り強さ」、短所で「飽きっぽい」では一貫性がありません。一貫性がないと、あなたという人間の人柄や特徴に軸がなくなり、内容に説得力がなくなってしまいます。
長所と短所を効果的に伝える構成
長所と短所を効果的に伝える構成
- どんな長所があるか
- 長所がわかるエピソード
- 長所を入社後どう活かせるか
- どんな短所があるか
- 短所がわかるエピソード
- 短所の改善に向けた取り組み
自分にピッタリの長所と短所を見つけ、選考で伝えるべき長所と短所を理解できたら、次は効果的に伝える構成を押さえましょう。
どんなに良い長所と短所を選んでも、伝え方を押さえていないと要点が掴めない内容になってしまいます。より高い評価を得るためにも、長所と短所を効果的に伝える構成をもとに組み立てていきましょう。
①どんな長所があるか
長所と短所を伝えるときには、まず長所から伝えましょう。長所を伝える際には、結論ファーストが重要です。まずは結論である、どんな長所なのかを簡潔に話します。
結論を述べることで、面接官が話の要点を掴みやすくなり、話を整理しながら聞くことができます。
たとえば、「私の長所は粘り強さです」と聞いたら、「今から粘り強さという長所の話を聞くんだな」と認識できます。しかし突然「私は○○の場面で△△をした結果、□□になりました」と言われたら、何が伝えたいのかイメージできなくなってしまいます。
②長所がわかるエピソード
結論である長所を伝えたら、次に長所がわかる具体的なエピソードを伝えましょう。ただ長所を伝えただけでは、具体的にどのような長所であり、どのような場面でその長所を発揮するのかが面接官には伝わりません。
長所が本当に長所であるという証明のためにも、それを発揮したエピソードが必要です。長所を発揮して困難を乗り越えた経験を伝えると長所がどう活きるのかが伝わりますよ。
たとえば、長所が「粘り強さ」としたら、エピソードでは学業、サークル活動、ボランティア活動、アルバイトなどどんな環境でその粘り強さを発揮して、どんな困難を乗り越えて、どんな結果を得られたのかを伝えられると良いですね。
長所を伝える際には、自分1人で頑張って成果を出したエピソードよりも、周りを巻き込んで成果を出したエピソードを題材にするのがベストです。
なぜなら、その方が入社後に周囲のメンバーに対して良い影響を与えることが期待できるからです。
③長所を入社後どう活かせるか
長所は伝えて終わりではありません。面接官は学生が入社後に活躍する姿を長所から見出したいため、長所を入社後どのようにどう活かせるかを伝えましょう。
「自分はその企業に貢献ができる人材であること」「長所をうまく活用することができること」の2つを伝えられると良い評価を得やすいです。
その企業の社風や業務内容を理解したうえで、具体的に長所を仕事で活かせるアピールをすることが大切と言えます。
④どんな短所があるか
長所を伝え終わったら、次は短所を結論から伝えましょう。長所を伝えた時と同じように、どんな短所があるかを簡潔に結論を述べます。
短所は自分のマイナスな面のため、伝えづらいと感じる学生もいるかもしれませんね。しかし、回りくどく伝えると面接官からの印象は良くありません。簡潔にわかりやすく短所を伝えましょう。
⑤短所がわかるエピソード
どんな短所であるか簡潔に伝えたら、短所を実感したエピソードを具体的に伝えます。
短所を伝える際には、自分で積極的に考えたり前向きに行動をしたエピソードを伝えましょう。「周囲の人や環境のせいで自分の短所が出てしまう」などの表現は避けて、周囲に原因があるものではなく、あくまでも「自分の短所」が影響した出来事を選ぶことがおすすめです。
周囲の人や環境のせいにすると、「責任感がない」「自分のマイナスな面を受け止めきれていない」といったマイナスな印象を抱かれかねません。
「慎重すぎて自分で決めることができず、いつも親に決めてもらいます」など主体性がなく、親に物事を決定してもらっているというエピソードは避けてください。
家族を大切にする気持ちは大切なのですが、子どもっぽい印象を面接官から抱かれてしまいます。
⑥短所の改善に向けた取り組み
短所を伝える際に最も大切なことは、短所の改善に向けた取り組みや姿勢を示すことです。短所だけを伝えると、短所がわかっているにもかかわらず改善する努力をしていないとして面接官からマイナス評価をされてしまうかもしれません。
人間、誰しも短所はあるものです。その短所をいかに受け止め、どのように克服をしていくのかが大切です。
たとえば、短所で「心配性」を伝えたとします。その場合、短所の改善に向けた取り組みは「あらかじめ情報収集力を念入りにして不安をなくす」などがありますね。
- 短所だけ聞かれたときや、長所だけ聞かれたときはどのように答えたら良いですか?
長所は「根拠」、短所は「自己理解ができている」を伝えることを意識しよう
面接の際に、長所か短所のどちらか一方のみ質問されるということはありえます。
長所だけ問われた場合は、「なぜ自分の長所が〇〇なのか」というエピソードの内容が非常に重要になります。
それは、あなたを評価するポイントとしてイメージしやすいストーリーがあると、好印象になりやすいからです。そのため、エピソードのボリュームをあげて伝えるようにしましょう。
また短所のみ問われた場合は、短所について自己理解をしていることを伝えましょう。現在、自分の短所と向き合い、どのように改善しようとしているかのボリュームをあげて回答すると良いですよ。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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長所・短所を伝える際の注意点
長所・短所を伝える際の注意点
- 「ありません」と答えない
- 長所や短所に聞こえない内容を伝えない
- 過大・過小評価をしない
- 改善しづらい短所や仕事への影響が大きい短所はNG
選考に相応しくない長所と短所を伝えてしまうと、面接官からマイナス評価をされてしまう可能性があります。
今から紹介する伝える際の注意点と、自分が考えた長所と短所を見比べてブラッシュアップをしていきましょう。
「ありません」と答えない
長所を「ありません」と答える就活生は少ないと思いますが、より自分を良く魅せたいという理由から短所を「ありません」と答えてしまう就活生はいるかもしれません。
面接官は長所と短所を聞くことで、人柄や性格が社風にマッチするかや入社後に活躍できるかを確認しようとしています。そのため、「ありません」と回答をする学生に対してはイメージが湧かずに良い評価はできません。
また「ありません」と答えると「準備不足な学生」「自分を客観視できない学生」としてマイナス評価につながりやすいため、必ず回答を用意しておきましょう。
長所や短所に聞こえない内容を伝えない
必ずしも長所として受け取られないような長所を伝えたり、自分を良く見せたいあまり短所に聞こえない短所を伝えることは避けましょう。
自分の中では長所・短所と思っていても、人によってはそう捉えないような表現もあります。自分が考えた長所と短所でおかしくないか第三者に確認しておきましょう。
長所に聞こえない可能性のある長所の例
- せっかち
- 完璧主義
- 繊細
短所に聞こえない可能性のある短所の例
- まじめ
- 集中しすぎる
- 完璧主義
過大・過小評価をしない
自分を良く見せたいという思いが先行して、長所を誇張して話したり、自分を過大評価しないようにしてください。聞き手である面接官は、多くの学生を見ているため嘘はすぐにバレてしまいます。
また、謙遜するあまり自分を過小評価しないように注意しましょう。「自分はあまり役に立たない人間」というようなアピールをしてしまうと、それが謙遜だったとしても面接官のイメージとしてマイナスな面が色濃く反映されてしまいます。
つまり、等身大の自分を面接官に伝えることが大切です。
改善しづらい短所や仕事への影響が大きい短所はNG
社会人としての素質や人として最低限のモラルを逸脱するような短所を伝えることは避けましょう。こうした短所は面接官に採用のリスクを感じさせてしまいます。
改善しづらい短所や仕事への影響が大きい短所の例
- 人見知り
- 時間やルールを守れない
- ストレス耐性がない
何度も繰り返している失敗を伝えたり、取り返しのつかない失敗などをしてしまった短所も社会人としての適性が疑われるため避けましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る短所を伝える表現には要注意
短所を伝える際には表現を工夫しましょう。長所・短所一覧表にあるような言葉を使う場合は良いのですが、「短所は〇〇することができない所です」などと否定形で言い切ってしまうと、短所を短所で終わらせてしまうことになりかねません。
「〇〇してしまう傾向があります」「〇〇してしまいがちです」「〇〇が苦手です」という表現を用い、改善に向けて、またはそれをカバーするために自分がとっている行動につなげていきましょう。
説得力のある話し方をしよう
面接のどの質問にも共通しますが、自信を持って伝えるようにしてください。せっかく自分の長所、つまり良いところを話しているのに、目が泳ぎ、小さな声でボソボソと話していたら説得力がありません。短所に関しても同様です。
大きな声でハキハキと話し、面接官とアイコンタクトを取ることで、「しっかりと自己分析し、課題解決に向けた行動を取っているのでこの学生は入社後も苦手なことを乗り越えて活躍してくれそうだな」と印象付けることができます。練習すれば堂々と話せるようになりますので頑張りましょう。
まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
「自己分析って時間がかかるし、正直面倒だな」と思っていませんか。
「自己分析ツール」を使えば、たった3分であなたの強みに合った適職を見つけられます。
自己分析を億劫に感じるときは、ツールを使って効率化しましょう。
- 自分の強みや弱みが分からない人
- 自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
- 自分にあった仕事を知りたい人
長所・短所の回答例文9選
長所・短所の回答例文9選
長所と短所は表裏一体を意識して、根拠のあるエピソードを示すことが大切です。ここまで伝えてきた長所と短所の探し方、選び方、伝え方を踏まえて回答例文9選を紹介します。
どの例文も長所と短所が表裏一体となっているため、どのようにリンクしているのか確認してくださいね。
また、エピソードや仕事での活かし方、改善の姿勢はどのように盛り込まれているのか、自分の作った長所と短所を表す文章と比べて、より良い内容を考えていきましょう。
長所・短所の例文①責任感・心配性
長所:責任感
私の長所は責任感があるところです。何事も自分事として受け止めることができます。
大学時代にテレフォンアポインターのアルバイトをしていました。通常、契約を取るところまでが業務内容なのですが、お客様により笑顔になって欲しいという思いからお客様のアフターフォローのマニュアルを作成して提案したことがあります。
その結果、お客様が笑顔になるだけでなく、商品継続率もそれまでよりも2割アップするという双方にとってメリットを得られました。
御社でも、長所である責任感を発揮して、与えられた義務以上の成果をだしたいです。
短所:心配性
短所は心配性なところです。
「自分がやらなければ」という思いから、あれこれ考えすぎてしまいます。ゼミのグループワークでも、発表が心配なあまり1人で試行錯誤してしまった経験があります。
しかし、みんなで考えた案の方が素晴らしいものと気づいてからは、周囲と小まめに情報共有をすることを意識して改善を図っています。
面接で短所を心配性と伝えたい学生は以下の記事を参考にしてください。面接官を惹き込むコツとNG例もまとめています。
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例文7選|面接の短所「心配性」の回答で面接官を惹き込むコツ
面接で短所を心配性だと回答する際は周囲と差別化することが重要です。この記事では差別化するコツや伝え方のコツを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。周囲と差別化して選考を突破しましょう。
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長所と短所が表裏一体であるということをそれぞれ「責任感」「心配性」という単語でまとめられており、面接している側にわかりやすい表現になっています。
また、短所について自己理解をした経験を語っていることも評価できるポイントです。
長所・短所の例文②気配り・神経質
長所:気配り
私の長所は気配りができるところです。さまざまな年代やバックグラウンドの人の気持ちを想像してコミュニケーションを取ることができます。
大学時代、子ども食堂のボランティア活動をしていました。その際に、職員の方や保護者の方、子どもたちそれぞれの考えや気持ちに寄り添った会話を意識して、多くの人を笑顔にしてきました。
御社に入社後も、さまざまな年代かつ利害関係が異なる人にも気配りを忘れずに仕事を遂行したいです。
短所:神経質
短所は少し神経質なところです。人の気持ちを想像するばかりに、その日あった会話の中で「失礼なことを言ってしまったのではないか」と自分が放ったちょっとした言葉を何度も思い出してしまいます。
しかし、一度放った言葉は戻せないと割り切るようにしています。割り切ったうえで、人が心地よくなれるようなコミュニケーションを日々研究しています。
気配りと神経質という表裏一体が意識されていてとても良い内容です。
欲を言えば「多くの人を笑顔にした」という自己評価よりは「職員や保護者からありがとうと言ってもらえた」など他者評価を出せるとより良いですね。
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長所・短所の例文③考え抜く力・頑固
長所:考え抜く力
私の長所は考え抜く力があるところです。何度壁にぶつかっても諦めずに考え続けることができます。
私は大学時代にカナダに1年間留学に行きました。その際、言語だけの問題ではなく慣習といった点からも現地の人とうまくコミュニケーションが取れずに悩みました。しかしどうしたら良いのかと考えることをやめなかった結果、現地の友人ができ今でもやりとりをする仲です。
御社に入社後も、困難な状況があったとしてもそこから逃げるのではなく立ち向かい解決をして結果を出したいです。
短所:頑固
短所は少し頑固なところです。自分の中で考え抜いたことだと、なかなか人に譲れない部分も出てきてしまいます。
ゼミでディスカッションをしている際などに、白熱しすぎてしまうこともありました。
しかし、視野を広げて考えた方が良い結論に至ることが多いと感じ、今では他人の意見やアドバイスを積極的に取り入れることを意識しています。
長所・短所両方で「考え抜く」という言葉を用いており、非常に一貫性があり良いですね。
読んでいて「考えることをやめなかった結果どんな解決方法をとったのか」が気になりました。
詳細を加えると発想力も同時にアピールできるため、より高評価を得やすくなりますよ。
長所・短所の例文④柔軟性・慎重さに欠ける
長所:柔軟性
私の長所は柔軟性があるところです。臨機応変に視点を変えて対応することができます。
3年生の夏まで、野球場でビールの売り子のアルバイトをしていました。マニュアル通りの対応ではなく、お客様が応援するチームが勝っているときは一緒に喜び、盛り上がりが落ち着いたときには積極的に話しかけるなどその場その時に応じた販売をしてきました。
臨機応変な販売を続けた結果、シーズン売り上げNo.1となることができました。
御社に入社後も、お客様の様子をよく観察して、臨機応変な対応をしてより良い結果を出したいです。
短所:慎重さに欠ける
短所は少し慎重さに欠けるところです。一度決めたことでも、臨機応変に対応しようとするあまり即座に判断をしてしまう節があります。
売り子のアルバイトでクレームが入った際に、お客様に謝ることが最優先課題と思い、事実確認をしないで行動をしてしまったことがあります。
しかし、事実確認をしたほうが結果として素早い解決ができると学んだため、一度立ち止まって考える癖をつけようと努力しています。
長所の「柔軟性」を、「臨機応変」と置き換えをしてストーリー立てをしていて良いですね。
しかし、短所を述べる場面で、「臨機応変」のせいで「慎重さに欠ける」」としています。この場合は最初から、「臨機応変」を長所とした方がイメージしやすいですよ。
臨機応変さを自己PRでアピールする場合は、こちらの記事を参考にしてください。伝え方のコツを解説しています。
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例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
臨機応変に対応する力は、仕事において大変評価される強みです。そのため、自己PRでその良さをしっかり伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントが臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説します。
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長所・短所の例文⑤考え抜く力・マイペース
長所:考え抜く力
私の長所は考え抜く力があるところです。考え抜いたうえで行動し、成果を上げることができます。
私は部活動をしながら、将来の目標に向けて公認会計士の資格取得を目指していました。双方を両立させるために、効率的な勉強・練習方法や時間の捻出方法、スケジュールを徹底的に考えました。
その結果、資格取得に加えて県大会優勝という結果を残すことができました。
御社に入社後も、困難な状況に陥っても考え抜くことを忘れずに、より良い結果を出したいです。
短所:マイペース
短所はマイペースなところです。成果にこだわるあまり、自分のペースで物事を進めてしまうことがあります。
たとえば、ゼミのグループワークでレポート課題を進める必要がありました。周囲の友人はまだ時間に余裕があるから大丈夫だと落ち着いていたのですが、私は焦って単独で手を付けてしまいました。
しかし、「グループでやらないと意味がない」と教授からの指摘を受け、今では周囲の意見とのすりあわせを大切にして短所の克服に努めています。
どちらも長所と短所がよく伝わるエピソードですね。
特に短所のマイペースについては教授から指摘されたことを素直に受け入れ、自分の短所を自覚しそれを克服するための努力についてもまとめられているのが非常に好印象です。
長所・短所の例文⑥向上心がある・プライドが高い
長所:向上心がある
私の長所は向上心があるところです。現状維持では満足せずに、常に高い目標に向かって努力を続けることができます。
大学時代、体育会チアリーディング部の主将として活動をしてきました。春の県大会で入賞をするという私たちの部では前例にない結果を出すことができました。しかし、私はそこで満足せず更なる高みを目指しチームを鼓舞してきました。
その結果、秋の県大会では優勝をすることができました。
御社に入社後も、現状維持ではなく更なる高みや、売り上げ成績トップを目指して貢献していきたいです。
短所:プライドが高い
短所は少しプライドが高いところです。
同じくチアリーディング部での活動時、私は誰よりも努力をしている自負があったため、自分が評価されないと気が済みませんでした。
しかし、それではチームとしての成長が阻害されると感じたため、自分に誇りを持ちつつも、周囲に気を配った行動を心掛けようと決意しました。今では、人と人が助け合うことがチームだということを忘れない行動を心掛けています。
同じチアリーディング部での活動を長所・短所の両方で語ることで主将としてのリーダーシップを相手に想像させることができています。
行動を変えた後のチームメイトの反応や、チームの変化についての記載が加わると客観的な評価もできるのでさらに良くなりますね。
長所・短所の例文⑦チャレンジ精神がある・楽観的
長所:チャレンジ精神がある
私の長所はチャレンジ精神があるところです。困難が予想される環境にも率先して飛び込むことができます。
学生時代、投資サークルに所属しました。私はそれまで一度も投資をしたことがなく、経験者ばかりの投資サークルではやっていけるのか不安を感じていました。
しかし、持ち前のチャレンジ精神を活かして投資サークルに加入し、年利10%を超えることができました。
御社に入社後も、難しいと思える業務にこそ率先して参画し、結果を残したいです。
短所:楽観的
短所は楽観的なところです。何とかなるだろうと思い、対策を後回しにしがちです。
アルバイト先のカフェで仕入れが難しい状況に陥りました。しかし、まだわずかに在庫があったため楽観的に考えた結果、品切れをおこしてしまいました。
今では、どんな事態が起こり得るのかシミュレーションを欠かさずおこなうようにして対策をとっています。
チャレンジ精神で投資サークルに所属して年利10%を超える結果を出したというストーリーには少し無理があるかもしれません。
結果を出すための努力をして結果を得ていない場合は、たまたまうまくいったことを長所としているようにイメージされます。具体的な努力を伝えられると年利10%を達成した説得力があがります。
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長所・短所の例文⑧聞き上手・口下手
長所:聞き上手
私の長所は聞き上手なところです。自分の主張と周囲の意見のバランスを意識したコミュニケーションで信頼関係を築くことができます。
学生時代、大学受験をする高校生の家庭教師をしていました。最初は、あまり自分の志望校のことや意見を口に出してくれなかったのですが、傾聴する姿勢をもって信頼関係を築きました。
その結果、志望校だけでなく課題についての悩みも良く話してくれるようになり第一志望の大学に合格させることができました。
御社に入社後も、顧客へのヒアリングを徹底しておこない受注率アップを目指し貢献したいです。
短所:口下手
短所は少し口下手なところです。日ごろから人の意見を聞くことを大切にしているため、自分の意見を何としても通したいという思いが薄いです。
ゼミではまとめ役に回ることも多かったのですが、私が提案した意見が通った際に周囲に大変喜ばれたことがありました。
このことから、自分の意見を積極的に述べていこうと意識をしています。
長所の聞き上手という点は非常に好感が持てる内容です。しかし、短所の口下手に関しては「ただ話すのが苦手だから聞いているだけでは」と面接官に思われる可能性があります。
最後の積極性の部分をもう少し多めに述べるとより良くなります。
長所・短所の例文⑨人を尊重できる・周囲に流されやすい
長所:人を尊重できる
私の長所は人を尊重できるところです。自分の意見を持っていたとしても固執せずに、他の人の意見が優れていると感じたら冷静に判断をすることができます。
学生時代、友人と3人でビジネスコンテストに参加しました。その際に、私が何日も考え抜いたビジネス案よりも偶然友人が呟いたビジネス案の方が優れていると感じ、その意見を尊重しました。
結局、より練った別の案をコンテストに提出し、入選をすることができました。
御社に入社後も、あらゆる人の意見に耳を傾けより良い結果を追い求めたいです。
短所:周囲に流されやすい
短所は周囲に流されやすいところです。たまに周りの空気を読みすぎてしまうことがあります。
学生時代、私は留学チームの学生チームリーダーを担っていました。校外学習で行き先を決める際に、みんな自分が行きたい場所があり意見がバラバラでした。周囲の意見をうまく組み込もうとしたところ、時間だけが過ぎてしまい結局例年行っている場所となってしまいました。
今では、自分の意見を積極的に伝えることと決定を下すことの重要性を意識して、意見をまとめるように心掛けています。
短所のストーリーの「空気を読む」という言葉は非常に抽象的です。
空気を読めるのであれば最終的にチームが納得する結論に持っていくことができるのではないかと面接官に思われてしまう可能性もあります。
「一人ひとりの意見を尊重するあまり優柔不断になってしまう」など表現を変更した方がより良いでしょう。
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長所と短所がわからない理由を克服して合格を掴もう
ここまで解説してきた通り、長所と短所がわからない人は「見つけ方」「選び方」「伝え方」のどれがわからないのかその原因に立ち返りましょう。そして、原因別の対策をすることで自分にぴったりの長所と短所を探すことができます。
選考の場にふさわしい長所と短所を適切に伝えることで、面接官があなたに抱く印象は格段に良くなります。必ずしも聞かれる質問ではないからこそ、他の就活生と大きな差別化のできるポイントです。
今回紹介した長所と短所の「見つけ方」「選び方」「伝え方」、そして表裏一体となっている例文9選を参考に、自信をもってアピールして合格を掴んでくださいね。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る長所と短所を知ることは仕事に活きてくる
自分の長所と短所の「見つけ方」「選び方」「伝え方」については理解することができましたか。長所と短所は誰にでもあるもので、それを自分で理解することが大切です。
理解をしていれば、長所を活かしながら高いパフォーマンスを発揮することもできるうえ、短所を自覚することでミスやトラブルを最小限に防ぐことにもつながります。
自分が活躍できるフィールドを探そう
そして長所や短所は1つだけとは限りません。自分が志望する企業がどんな人材を求めているのかをあらかじめ理解しておくことで、面接官に伝えるべき長所と短所の情報をうまく出し入れすることも大切です。
最終的には企業と自分とのマッチングが重要となってきます。自分の長所と企業側が求める長所がマッチしてない場合は、単に合わなかっただけのこと。あなたの力が足りないということではありません。
だからこそ自己分析と他己分析によって自分の長所を理解し、企業研究によってそれが活かせる業界や企業がどこなのかをリサーチすることが重要です。就職活動に限らず、社会人になってからも自分の長所と短所を知ることはとても重要なことですよ。ぜひこれを機に、あなたが活躍できるフィールドを見つけてみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細