Q
最終面接で圧迫されました。どう対処すべきだったのでしょうか。
先日最終面接を受けたんですが、圧迫面接だったのですごく悲しい気持ちになりました。最終面接まで来て、企業はなぜ圧迫面接をするのでしょうか? どう対処すれば良かったんでしょうか。
私は営業志望で、二次面接まではすごく感じが良い人が面接官だったのに、最終面接になってがらりと変わりました。私の回答に対して「なんで?なんで?」としつこく問い詰められたり、「よくわからないな」と言われたりして、涙が出そうになりました。
私の話を聞く態度も最悪で、なんでこんなに偉そうにされなければならないんだろう? とすごく悔しかったです。
それまでの面接では難なく受け答えできていたので、最終面接で圧迫されてうまく回答できなかったのがつらいです。最終面接までたどり着いた企業はここしかなかったです。なかなか気持ちの整理がつきません。
またほかの企業にエントリーしようと思いますが、同じ失敗をしたくないので、最終面接まできて圧迫面接をする企業の意図とか、どうすれば良かったのかとか、アドバイスしていただけると嬉しいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
たくさんの面接を経験して対応力を磨こう
圧迫面接やひねった質問をするのは、想定外の状況をどのように対応することができるか、即応力をみたり、厳しい状況に耐えられるかどうかを見るためだといわれています。
個人的には圧迫面接ではこのような評定は難しいだけでなく、会社のイメージダウンになることが多く、あなたのように「涙が出そうになる」といったトラウマさえ与えることがあると思います。
今日では圧迫面接をする企業は減っているようですので、もし圧迫面接に遭遇したら、人事部担当者が今の若者のことが理解できておらず、また心理学的な勉強もしていないのだなと思って良いでしょう。
ただ、いろいろな面接者がいますので、たくさんの面接を経験することで、想定外の状況でも迅速で適切な対応力(アジャイルといっています)や、厳しい状況でも冷静な判断力を維持する力(レジリエンスといいます)を磨くことができますよ。
厳しい局面での対応を確認されたと捉えよう
面接官の質問や態度が圧迫と感じたのですね。
あくまでも仮定ですが、あなたが営業志望とのことなので、ストレス耐性を確認していたのかもしれません。
営業にもいろいろありますが、あなたに感謝したり喜んでもらえるお客様や業務ばかりを担当するわけではありません。時には、取引先や顧客からのクレーム対応や自身の価値観に反する対応を任されることもあるかもしれません。
また自分の責任ではない、他部署の不手際について、対応することもあるかもしれません。
多様性と言われる時代に、さまざまな価値観を持っている人とチームを組んで仕事に取り組めるかなどを、少しストレスがかかるような態度や質問を投げかけて反応を見たのかもしれません。
最終選考とのお話ですので、かなり際どい選考となり、企業側の担当者の態度や質問が厳しめになってしまったのかもしれません。
圧迫というマイナスの裏にある、真剣にあなたを見極めようとしているかもしれない(思い込みでもいい)プラスの一面にも意識を向けてみてくださいね。
受け答えできなかった内容を整理して、面接力を高めよう
最終面接でうまく受け答えができなかったときの悔しさは辛いものがありますよね。切り替えるのは簡単ではありませんが、採用活動は待ってくれません。今回のことをしっかりと活かしつつ、応募の動きを止めないようにしていきましょう。
さて、質問の内容にある「最終面接まで来てどうして圧迫面接をするのか」ということですが、その場のやりとりを正確に知ることができないので、回答が一般論になってしまいますがご容赦ください。
まず、企業が採用活動に本当に真剣に臨んでいるということが考えられます。つまり、目の前にいる人材が年間何百万円という給料を支払うに値するか、ということを見極めなければならないんですね。それによって会社の利益が左右されるとても重要な判断なのです。
一度正社員として雇用したなら、簡単には解雇できません。会社が望む成果をあげられない社員を抱えてしまうことになる、そういうリスクを背負っているのが採用活動なのです。企業も「絶対失敗したくない」という思いがあると「本当に採用に足る人材か」を確かめたくなってしまいます。
その結果、圧迫とも受け取られかねないやりとりになっていくことはあり得ます。それがいい手法かどうかは話は別ですが。
今後についてのアドバイスですが、受け答えできなかった場面とそのやりとりを思い出し、どういうところが相手に理解されなかったのかを考えてみましょう。やりとりを紙に書き出してもいいと思います。
自分の言葉のどこを修正すればいいのかを具体的に考えてみることです。
相手が「なんで?」と質問したということはそこに回答を深める余地があるということ、そして「よくわからないな」と言われたということは、相手に伝わるように話せていなかった可能性があります。
今回質問されたことに対してきちんと受け答えできるようになれば、質問者さんの面接力はさらに上がるはずです。頑張ってください!
圧迫面接をする企業の目的や特徴は、こちらの記事で解説しています。予防法と対処法を参考にしてくださいね。また、精神的なストレスを抱えた時の対処法も紹介しています。
こちらのQ&Aでは面接官の態度が悪かったときの対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。
こちらのQ&Aでは公務員の圧迫面接についてキャリアコンサルタントが回答しているので参考にしてみてください。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人