この記事のまとめ
- 明日の面接対策を何もしていなくても3時間で準備できる
- 直前での面接対策は軸を固めることが重要
- 逆質問と答えに困ったときの対処法も押さえよう
「明日が面接なのに何もしてない!」と直前で焦ってしまうことは多いものです。忙しさで準備を先延ばしにしてしまった人や、企業からの急な連絡で面接が決まった人もいるでしょう。慌てて対策しようとしても、何から手を付けていいかわからず不安になってしまいますよね。
明日の面接に向けて何もしていなくても、一日で通過を勝ち取る準備をすることは可能です。この記事では短時間で面接突破力をつける方法を、キャリアアドバイザーの若林さん、田邉さん、谷所さんの解説を交えて紹介します。
明日の面接に自信のない人やいち早く面接対策を終わらせたい人は、この記事を読んで今すぐ面接に備えましょう。
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明日面接なのに何もしてない人は就活軸を固めて通過に大きく近づこう
短時間の面接対策では、まず就活軸を固めることが選考通過のカギになります。
準備がギリギリになってしまった人がやりがちなミスとして、やみくもに面接対策の記事を調べて頻出質問の対策だけしたり、企業ホームページ(HP)をくまなく読んで企業研究をしたりということが挙げられます。これらは間違いではありませんが、面接前日という時間が限られた状況では、本質を押さえた対策でなければ本番で力を発揮できません。
この記事では受かるためのポイントを押さえた対策を4ステップに落とし込み、たった3時間で網羅できるように順番に解説します。
一人で実践練習する方法と、本番で想定外の質問が来たときの対処法も合わせて紹介するので、この記事だけで面接突破に必要な準備をカバーできるようにまとめています。ぜひ最後まで読んで明日の面接に自信を持って向かいましょう。
- 明日面接なのに準備できていなくて怖いです。いっそ面接日を変更した方が良いでしょうか?
準備不足で不安なときも日程変更しないのがベスト
たしかに準備を何もしてないと落ちてしまう可能性が高く、日程を変えた方が良いのではと思いますよね。
しかし日程変更をすると、それだけで企業からの評価が下がる可能性があります。企業は限られた時間でどれだけ企業情報のリサーチなどができるかも判断しているからです。
社会人になると、取引先企業の都合で短い納期が設定されるなど、締め切りまでに十分な時間が確保できないこともあります。そのときに自分の都合で納期を遅らせると、顧客からの信頼を失ってしまいますよね。
社会人になってから必要なことを面接でも判断されるため、今からできる準備をして明日の面接に臨みましょう。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。
・面接でなぜ落ちたかわからない人
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たった3時間! 明日の面接に何もしてない人が面接を制す4ステップ
まず初めに、3時間で面接対策を終わらせる4ステップの全体像を紹介します。それぞれのステップの詳しい内容は後ほど解説するので、まずは流れを頭に入れて面接準備をスムーズに進めていきましょう。
面接対策とまったく同じではないかもしれませんが、たとえば気になる相手との初デート前も、着ていく服を決めたり、どこに行こうかとリサーチしたりしますよね? それは漠然とそうすることでデートが成功するとわかっているからです。
面接も同じで、まず正しい準備を知ることで成功率が高くなりますよ。
ステップ①20分:面接に必要なものの準備と下調べをする
まずは、面接に必要なものの準備と下調べをします。具体的にはスーツや履歴書の用意、オンライン面接の場合の通信環境の確保や、対面面接の場合の会場への行き方や所要時間の確認です。すぐに終わる作業なので、最初に終わらせて心の余裕を作りましょう。
ステップ②60分:就活の軸を固める
次に就活の軸を固めます。就活の軸を固めると、面接でよく聞かれる質問にも答えやすくなり、回答に一貫性が生まれます。受かるための面接対策の本質となるため、いい加減にせず必ず正しくおこないましょう。就活の軸をすぐに作る方法も、後ほど解説します。
ステップ③70分:就活の軸をもとに頻出質問の答えを整理する
就活の軸を作れたら、それをもとに面接でよく聞かれる質問の答えを用意します。頻出質問の答えをすべて準備するのは大変に思うかもしれませんが、就活軸を事前に固めることで、自分らしく一貫性のある答えを簡単に作ることができますよ。頻出質問5つのポイントを例文を交えて解説します。
ステップ④30分~:受け答えを声に出して練習する
最後のステップが実践練習です。せっかく頻出質問の答えを用意しても、話す練習をしないと緊張してうまく言葉が出てこない可能性があるので、必ず声に出して練習しましょう。直前なので模擬面接まではできなくとも、一人で受け答えを上達させられる方法を紹介します。
不安が大きい人は面接対策の流れをより詳しく知ることで解消できるかもしれません。こちらの記事では面接準備を17個に分けて細かく紹介しています。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
- 明日の面接に向けて何もしてないのですが、準備しすぎもよくないと聞きます。このまま何もせず面接に臨んでもいいのでしょうか?
後悔のないようにできることを今すぐやろう
前日であっても面接準備はできます。何もせず面接を受けて「あのとき準備しておけばよかった」と後悔するくらいならば、今できることを実践すべきです。
何もせず面接を受ければ、質問の回答が漠然とした内容になってしまい、採用につながらない可能性があります。
回答を丸暗記するといった準備は必要ありませんが、就活の軸に基づく頻出質問の回答練習などは、前日であっても十分間に合うのでおこないましょう。
こちらのQ&Aコンテンツでも、面接練習をしていない場合にどんなことが考えられるかについて、キャリアコンサルタントが回答しています。
ステップ①20分:面接に必要なものの準備と下調べをする
ここからは実際にそれぞれのステップの内容を解説していきます。ステップごとの所要時間の目安を記載しているので、時計を用意して確認しながら順番に進めていきましょう。
ステップ①では面接に必要なものの準備と下調べを20分で終わらせます。持ち物の準備や面接ツールの確認などはつい後回しにしてしまい、直前で焦ることもよくあります。面接当日に困らないためにもこのステップを最初に終わらせましょう。
オンライン面接の場合と対面面接の場合の2つに分けて解説するので、当てはまる方を読んでくださいね。
オンライン面接に必要なものと確認事項
オンライン面接に必要なものと事前に確認すべき項目は、全部で以下の通りです。足りないものがないか確認しましょう。オンライン面接は通信環境が乱れたり、音声が入らなかったりなどトラブルも発生しがちです。面接ツールの確認や、企業連絡先を控えることも忘れずにおこないましょう。
必要なもの | 備考 |
---|---|
リクルートスーツ、シャツやブラウス、ネクタイ | シンプルなデザインのものを用意し、シワや汚れがないか確認 |
パソコン(スマートフォン・タブレット) | 電池切れにならないよう事前に十分充電しておく |
デスクライトやリングライトなどの照明器具 | 画面映りが暗い場合は、リングライトなどを使って明るくする |
提出した書類のコピー | 履歴書やエントリーシート(ES)をもとに質問されることもあるので、コピーを手元に用意する |
確認すべきこと | 概要 |
---|---|
面接ツールやURL | ・事前にメールなどの案内が届いているはずなので、どのURLから入るか、どのツールを使うか確認する ・ツールは事前にダウンロードして動作確認する |
部屋の環境 | ・部屋はうるさくないか、明かりは十分か確認する ・家の通信速度が遅い場合はホテルやレンタルスペースを調べて予約する(回線速度は10Mbps以上がおすすめ) |
画面映り | ・画面が暗い場合はライトを用意する ・カメラに目線の高さが合うように高さを調整する |
採用担当者の連絡先 | 入室できないなど、当日トラブルがあった際の電話先を確認する |
オンライン面接は対面面接よりも緊張感が少ないかもしれませんが、もちろん基本的なマナーは見られています。事前に以下の流れを頭に入れて、スムーズに面接に臨んでください。
オンライン面接の流れ
- 入室:5分前にログインして待機する
- 挨拶:名前と学校名を伝え、「本日はよろしくお願いします」と挨拶をする
- 面接中:聞こえやすいようにハキハキ大きな声で受け答えする
- 退室:「本日はお時間をいただきありがとうございました」とお礼を言って退室する
オンライン面接では、パソコンやスマートフォンの充電器も用意しておきましょう。面接時間が長引くと充電が足りなくなってしまうケースもあります。面接が途中で中断しないように、すぐに充電できるようにしておくと安心です。
こちらのQ&Aコンテンツでは、オンライン面接で音が気になる場合にどう対処すれば良いかをキャリアアドバイザーが回答しています。不安な人はぜひ確認しておきましょう。
オンライン面接をしたことがない人は、必ず流れや注意点を確認しましょう。こちらの記事でより詳しい突破法を解説しているのでおすすめです。
WEB面接の流れと攻略法! やってしまいがちな失敗も紹介
Zoomを指定されることも多いので、対面とは違うコツを押さえておきましょう。より魅力的に見える方法や失敗しがちなポイントを解説しています。
Zoom面接で失敗しない! 魅力的に伝えるコツや準備を徹底解説
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約3分で面接に必要な力をどれだけ持っているのかを把握できるので、すぐに活用して万全な状態で本番を迎えましょう。
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対面面接に必要なものと確認事項
対面面接の場合はオンライン面接より少し必要な準備が多いです。以下のアイテムを用意したうえで、当日に電車の乗り換えを間違えたり、道に迷ったりしないよう必須事項を確認しましょう。
必要なもの | 備考 |
---|---|
リクルートスーツ、シャツやブラウス、ネクタイ | シンプルなデザインのものを用意し、シワや汚れがないか確認 |
靴 | メンズスーツの場合は黒の革靴、レディーススーツでは3~5センチ程度のヒールのパンプスがおすすめ |
鞄 | 自立するタイプの黒いビジネスバッグが一般的 |
書類(履歴書や成績証明書) | 書類を持参するよう指示があれば用意する |
スマートフォン・携帯電話 | 何かあったら企業に連絡できるよう、事前に十分充電しておく |
現金 | 現金も3,000円程度あるとなにかあったときに安心 |
印鑑 | シャチハタではなく認め印を用意する |
モバイルバッテリー | 携帯電話の充電が減ったときに備える |
ペン、メモ帳 | その場ですぐメモできると便利 |
身だしなみを整えるもの | くしや手鏡、リップクリームやワックスなどを持参して清潔感に注意する |
折りたたみ傘 | 急な雨に備える |
予備のストッキング | 伝線しやすいのでレディーススーツの場合は用意すると安心 |
水分 | 緊張するとのどが渇くので水分を用意する |
確認すべきこと | 概要 |
---|---|
会場への所要時間 | 会場までかかる時間をもとに家を出る時間を把握する |
会場への行き方 | 道に迷うことがないよう住所や道順を確認する |
(事前にあれば)担当者の名前 | 到着して呼び出す際の先方の名前をメモしておく |
天気予報 | 天気予報によって傘を用意したり早めに出発したりする |
必要なものを準備できたら、面接の流れも頭に入れておきましょう。面接は緊張する人も多いので、マナーを頭に入れて失礼のない態度で臨むことが大切です。当日の流れと注意点は以下の通りです。
対面面接の流れ
- 受付:5~10分前には到着して受付を済ませる
- 控え室:スマホはいじらず他の参加者との話も控える
- 入室:ドアを3回ノックして入室し、イスの横まで進む
- 挨拶:名前と学校名を伝え、「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶する
- 面接中:正しい姿勢を保って笑顔で回答する
- 退室:「本日はお時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝え、ドアの前でお辞儀をして退室する
- 退室後:会場を完全に離れるまでは見られている意識を持つ
対面面接のときは、ティッシュやハンカチも持参しましょう。お手洗いにハンドドライヤーがないときに、濡れたままの手で面接に臨むことがないようにしてくださいね。
39点以下は要注意!
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ステップ②60分:就活の軸を固める
ステップ①を解説しました。持ち物や確認事項の準備ができたら、次は面接対策の要である就活軸を作っていきましょう。
就活の軸というのは、「就職先を決めるにあたって最も重視すること、就職によって叶えたいこと」の指針となる個々の価値観のことを指します。「人を直接笑顔にする仕事がしたい」「実力主義の環境で切磋琢磨しながら成長したい」などが一例です。この就活軸を固めることが選考通過の近道になります。
就活軸を作ることが面接突破の近道になる理由
就職みらい研究所の就職活動・採用活動に関する振り返り調査データ集によると、採用で「人柄」を重視している企業は93.8%にも上り、ほかの項目と比べても特に多いことがわかります。
そのため就活では人柄を十分に伝える必要がありますが、面接という短時間で自分を表現するにはあらかじめ自分自身を客観的に理解して、根拠をもって話せるようにしておかないと難しいものです。
また面接では話の一貫性も重要です。企業に合わせて無理やり志望動機を作るなど受かるために自分を偽っても、多くの学生を相手にしている面接官には見破られてしまいます。そのため深掘り質問をされてもぶれずに一貫性のある考えを述べる必要があるのです。
就活軸を作ると自分の価値観や特徴が明確になり、人柄を的確に伝えられるようになります。就職のゴールも明確になるため、自己PRや志望動機、キャリアビジョンなどのよくある質問にも答えやすくなり、回答に一貫性が生まれます。そのため就活軸を固めることが面接通過の近道になりますよ。
叶えたいことなどの就活軸が固まっていれば、面接で一貫性があるぶれない回答ができます。また仕事の価値観や人柄について正しく伝えることができ、深掘り質問をされても一貫性のある回答ができるので、就職軸を作ることが重要なのです。
自分らしくブレない就活軸をすぐに作る方法
自分らしくブレない就活軸をすぐに作る方法
- これまでの人生で特に頑張ったことを3つ選ぶ
- それぞれのエピソードを5W1Hで深掘りする
- 浮かんでくる自分の強みや価値観をまとめる
就活軸の重要性や目的を把握できたら、実際に就活軸を作っていきましょう。所要時間の目安は60分です。以下の3つのステップで誰でも就活軸を作ることができるので、ぜひ自分らしい軸を作って面接で堂々と話せるようにしましょう。
これまでの人生で特に頑張ったことを3つ選ぶ
最初にこれまでの人生で一番頑張ったことを3つ選びます。頑張ったことからは自分の強みや得意なこと、大事にしている価値観が見えやすいため、仕事においてもどんな環境だと人柄を最大限活かせるか、また継続的に努力できるかを再現しやすく、そこから就活軸を作ることができます。複数あるとより正確な軸を作りやすくなるので、まずは3つ選んでみましょう。
思い浮かばない人は一番時間をかけたこと、一番大変だったこと、一番成長したことなどから考えてみるのもおすすめです。
これまでの人生で特に頑張ったことの例
・大学受験
・サッカー
・アルバイト
それぞれのエピソードを5W1Hで深掘りする
頑張ったことを3つ選んだら、それぞれの経験を5W1Hで深掘りしていきます。
5W1H
「When:いつ、What:なにを、Where:どこで、Who:だれが、Why:なぜ、How:どのように」という英単語の頭文字を取った言葉で、この要素に沿って説明することで相手にわかりやすく情報を伝えられる
頑張れた理由や困難をどう乗り越えたかなどは自分ではあまり意識せず取り組んでいることも多いため、できるだけ詳しく深掘りしていき、頑張ったエピソードを言語化していきましょう。
大学受験 | サッカー | アルバイト | |
---|---|---|---|
When・いつ | 高校1年~3年 | 小学1年~現在 | 大学1年~現在 |
What・なにを | 塾に通わず現役合格 | サッカーの継続 | アルバイトの掛け持ち |
Where・どこで | 学校、自宅、図書館 | 部活、サークル | 飲食店、スーパー |
Who・だれが | 自分、先生 | 自分、仲間 | 自分、先輩、後輩 |
Why・なぜ | ・塾に通う余裕がなかった ・絶対に行きたい大学があった | ・プロサッカー選手になりたかった ・練習の成果が試合で出せるとうれしい ・チームで協力して勝つ達成感が好き | ・学費のため ・だんだんと頼られるようになりうれしいし責任感もある |
How・どのように | ・予習復習を徹底して英語と数学は1年から毎日勉強していた ・3年からは毎朝30分早く登校して自習室で勉強した ・苦手科目は先生に頼んで対策プリントをもらった | ・中学から筋トレや走り込みの自主練を継続 ・どれだけ忙しくても必ずゴール練習 ・高校では県大会ベスト8 ・現在も社会人サークルでサッカーを継続 | ・早朝はスーパーで品出し ・夜は飲食店のキッチン ・売り上げのために効率的な品出しやマニュアル改善を提案 ・新人教育やシフト作成を任される |
浮かんでくる自分の強みや価値観をまとめる
エピソードの深掘りができたら、次はそこから言える自分の強みや人柄を箇条書きでピックアップしていきましょう。このキーワードから自分の性格や大事にしている価値観がわかります。
大学受験 | サッカー | アルバイト | |
---|---|---|---|
When・いつ | 高校1年~3年 | 小学1年~現在 | 大学1年~現在 |
What・なにを | 塾に通わず現役合格 | サッカーの継続 | アルバイトの掛け持ち |
Where・どこで | 学校、自宅、図書館 | 部活、サークル | 飲食店、スーパー |
Who・だれが | 自分、先生 | 自分、仲間 | 自分、先輩、後輩 |
Why・なぜ | ・塾に通う余裕がなかった ・絶対に行きたい大学があった | ・プロサッカー選手になりたかった ・練習の成果が試合で出せるとうれしい ・チームで協力して勝つ達成感が好き | ・学費のため ・だんだんと頼られるようになりうれしいし責任感もある |
How・どのように | ・予習復習を徹底して英語と数学は1年から毎日勉強していた ・3年からは毎朝30分早く登校して自習室で勉強した ・苦手科目は先生に頼んで対策プリントをもらった | ・中学から筋トレや走り込みの自主練を継続 ・どれだけ忙しくても必ずゴール練習 ・高校では県大会ベスト8 ・現在も社会人サークルでサッカーを継続 | ・早朝はスーパーで品出し ・夜は飲食店のキッチン ・売り上げのために効率的な品出しやマニュアル改善を提案 ・新人教育やシフト作成を任される |
↓ | ↓ | ↓ | |
強み、人柄 | ・継続力 ・根性 ・目標達成意欲 ・コツコツ取り組む ・努力家 ・勉強好き | ・継続力 ・ストイック ・高い目標設定 ・成長意欲 ・チームワーク ・勝負好き | ・責任感 ・自立心 ・継続力 ・信頼感 ・まじめ ・提案力 |
↓
性格や大事にしている価値観
- コツコツと継続して努力するのが得意
- 高い目標にもストイックに挑戦できる
- チームで頑張って目標を達成するのが好き
- 自分から提案していく責任感がある
自分の性格や価値観を書き出せたら、それをもとに仕事で活躍するうえでもカギになりそうなことをまとめると、就活軸の完成です。
↓
就活で大事にしたい軸
- 継続力を活かして成長できる
- チームで高い目標に挑戦できる
- 積極的な提案力を活かせる環境がある
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る就活軸がないとアピールが定まらず面接官に響かない
就活軸がしっかりしていないと、面接の最中に話がブレてしまう危険性があります。
たとえば、志望動機では「興味のある業界で、自分のリーダーシップを発揮したかった」と伝えていたとしましょう。ですが自己PRでは「みんなが嫌がることでもコツコツと作業する持続力」をアピールしてしまうと、リーダーシップがあるのか、コツコツ作業するのが好きなのか、聞き手は戸惑ってしまいますよね。こうした事態を避けるためにも、就活軸はとても大切なのです。
軸に困ったら周りに聞いてみるのもおすすめ
就活軸がどうしても作れない、というときには、友人や家族の力を借りましょう。ジョハリの窓という心理学モデルによると、人には
・自分も他人もわかっている自分
・他人はわかっているが自分はわかっていない自分
・自分はわかっているが他人はわかっていない自分
・自分も他人もわかっていない自分
という4つの側面があると言われています。自分が知らない自分を他者から教えてもらうのは、気づきとしてとても有効です。主観だけでは軸が見つからない人も、客観的意見を聞くことで自分自身をより理解することができますよ。
周囲に自分について聞いてみる方法は「他己分析」と呼ばれ、自己分析よりさらに深い理解ができます。こちらの記事でコツをつかんでぜひ試してみましょう。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
とにかく急いでいて時間がない人は、よくある就活軸から自分が共感できるものを選ぶのも一つの手です。こちらの記事で軸90選と選び方を解説していますよ。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
ステップ③70分:就活の軸をもとに頻出質問の答えを整理する
面接で頻出の質問5選
- ガクチカ
- 志望動機
- 自己PR
- 長所・短所
- キャリアビジョン・入社後やりたいこと
就活軸を整理できたら、いざ質問への回答準備をしていきましょう。5つの頻出質問は面接で必ずといっていいほど聞かれるので、必ず対策してください。このステップの目安時間は70分です。
その際、ステップ②で作った就活軸とリンクさせて考えると、自分の人柄や強みが伝わりやすく、筋の通った回答になります。先述したとおり、面接では回答に一貫性があること、深掘り質問をされても自分の言葉で偽りなく話せることが重要なので、軸をもとに順番に考えていきましょう。
回答を作る際は、PREP法を意識して結論、理由、具体例、結論の順でわかりやすく整理するのがポイントです。思いついた順で話すととりとめのない文章になってしまい、せっかく強みやガクチカをアピールしても面接官にうまく伝わりません。短すぎても準備不足の印象になりやすいので、PREP法を使って肉付けしてみましょう。
ガクチカのポイントと例
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は非常によくある質問です。アルバイトやサークル、学業など学生時代に何を頑張るかは人それぞれなので、なぜそれを頑張り、その中でどんな目標に向かいどう行動したのかという話から、一人ひとりの人柄や能力が見えてきます。
そのため企業はガクチカを聞くことで応募者をより理解して、求める人物像と合うかどうかの判断材料にしているのです。
ガクチカを作るポイントは、良い結果だけを伝えるのではなく、なぜそれを頑張ったのかという理由や目標を示し、具体的にどう取り組んだのかという過程を併せて伝えることです。
モチベーションや工夫を明確にすることで、学生時代だけでなく仕事でも能力を発揮できるという再現性が伝わりますよ。以下の構成で考えてみましょう。
ガクチカを作る構成
- 学生時代に頑張ったことの結論
- 取り組みの目標や課題
- 頑張る過程で工夫したこと
- 頑張った結果
- 学んだことや成長したことをどう活かすか
結果を伝える際はできるだけ数字を交えることがポイントで、客観的な評価を示すことで信ぴょう性が高まりますよ。最後に、ガクチカの取り組みを通して得た力や成長した部分を、仕事でどう活かすかを伝えて意欲を示しましょう。
ガクチカの例文
私が学生時代に力を入れたことは、アルバイトです。
学費を支払うために毎月8万円以上お金を稼ぐ必要があり、アルバイトの掛け持ちを3年以上継続しています。朝はスーパーで品出しのアルバイトをして、夜は飲食店のキッチンでアルバイトをすることで短時間で稼ぐようにしていました。
その中でも業務の効率化のために店長に提案したり、マニュアルを作ったりして認めてもらえるようになり、2年目からは新人教育やバイトのシフト作成も任されています。
このアルバイト経験で培った問題解決力を活かして、御社でもチームに積極的な提案をしていきたいと思っています。
短時間で上手にまとめられたガクチカになっていますね。単にお金のためだけに働くのではなく、その中でも自分の視点で仕事に取り組み、より良くするために改善したエピソードにとても好感がもてます。
「話せるようなガクチカがない……」と悩む人もいますよね。こちらの記事で誰でも魅力的なガクチカを作れる方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
志望動機のポイントと例
志望動機もほとんどの面接で聞かれる項目です。「なぜこの会社を志望するのか」という理由を、根拠とともに伝えます。
志望動機を作る際に意識してほしいのが、その企業の魅力を伝えるのではなく、「なぜ自分がこの会社で活躍できるか」「なぜこの会社だとやりたいことを実現できるか」などの自分ならではのマッチポイントを伝えるということです。志望動機は必ず自分ならではの理由を作るようにしましょう。
その際にステップ②で作った就活軸が役に立ちます。軸をもとに自分と企業がマッチする理由を、論理立てて伝えるようにしましょう。まだ企業研究ができていない場合は、企業情報を調べながら就活軸とマッチするポイントを探すことで、スムーズに志望動機を作ることができますよ。
志望動機の例文
私が御社を志望する理由は大きく分けて2つあります。
一つは、長い歴史がありながら新しいビジネスにも積極的に挑戦されているところです。私は一度就職したらできるだけその会社で長く働きたいと思っていますが、新しい提案や企画をすることも得意であるため、御社の雰囲気ととても合っていると思いました。
また、御社が成長意欲の高い人の集団でありながら、ノルマはチーム制をとっていることも志望理由の一つです。私はサッカーを15年間続けてきて、チームで高い壁に挑戦するのが自分に合っていると思います。またライバルと競争することでより頑張れる負けず嫌いでもあるため、チーム制でありつつ一人ひとりの成長意欲も高い貴社でぜひ頑張りたいと思いました。
過去のエピソードが書かれていて具体性がある例文です。より熱意が伝わる志望動機にするためには、動機を一つに絞ってエピソードをより具体的に書きましょう。志望する理由を狭く深く伝えることで、熱意が伝わりやすくなりますよ。
焦っていると良い志望動機がなかなか浮かびませんよね。悩んでいる人でも簡単に志望動機を作れるように、こちらの記事では伝えるべき6つの要素を解説しています。
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
志望動機がうまくまとまらずに長くなってしまう人もいるかもしれません。こちらの記事で最適な長さと時間別の例文を紹介しているので確認して調整しましょう。
面接の志望動機の最適な長さは? 時間別の例文付きで解説
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
自己PRのポイントと例
自己PRとは、自分らしい強みや一番の特徴を伝え、自分がどんな人間で、どんなことができるかを企業に表現するものです。選考の中で特に大きいアピールチャンスであり、頻出質問なので必ず対策しましょう。
自己PRの組み立て方
- アピールポイントが何かという結論
- その根拠となるエピソード
- 強みをどう活かすかという抱負
まずは結論から「私の強みはリーダーシップです」「私は粘り強さだけは誰にも負けません」のように、自分のキャッチコピーを作るイメージで一番の強みを伝えます。迷ったときは、企業が求める人物像にマッチしたPRを選びましょう。
たとえば、「相手を気づかう力」と「論理的思考力」が強みとして挙げられるとき、コンサル業界を受けるのであれば論理的思考力のほうが高い評価を得られそうですよね。企業研究をしっかりしているという印象も伝わります。
次に、その強みが発揮されたエピソードを伝えます。ただ「リーダーシップがあります」という結論だけではそれが本当かどうかわからないので、根拠をしっかり伝えましょう。
最後に、その強みを仕事でどう活かすかも併せて伝えてください。「入社後も積極的に発言することで、周囲を巻き込みながら成果を出します」のように締めくくると、活躍のイメージが湧いて熱意も伝わりますよ。
自己PRの例文
私の強みは継続力があり、高い目標に向かって努力を続けられることです。
私は6歳のときからサッカーを続けていて、プロになりたいという思いで高校はサッカーの強豪校を選びました。1年次から学業と両立しながら自主練も続け、高校3年の最後の大会では5年ぶりに県大会ベスト8まで進むことができました。
結果的に進学・就職の道を選びましたが、現在も社会人サークルでサッカーを続けています。
このような目標に向かって努力を続ける力が、御社の業務でも発揮できると考えています。
サッカーの事例で継続力について具体的に伝えており、目標に向かって諦めずに努力をする人材であることがアピールできています。プロにならずに選んだ進学の道でも、持続力を活かして高い目標に向かって努力したことがあれば伝えるといいでしょう。
自己PRは短すぎても長すぎても面接官に評価されにくいです。こちらのQ&Aコンテンツではキャリアアドバイザーが自己PRの長さについてアドバイスしているので併せて確認しましょう。
自己PRが完成しても、面接官に響くのか自信がないという人もいますよね。こちらの記事では例文を豊富に12選紹介しているのでぜひ参考にしてください。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接では「1分程度で」「簡単に」というように、自己PRの時間を指定されることもあります。本番で慌てないように、1分間で伝え切る方法も見ておきましょう。
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
長所・短所のポイントと例
長所・短所も面接でよく聞かれる質問です。長所と短所で企業が見ているのは、客観的に自己分析できているかと、学生の人柄が社風や求められるスキルと合うかという部分です。
たとえば、新規開拓を任される営業職の面接で、「長所は集中力がありもくもくと勉強するのが得意なことで、短所は人見知りで初対面の人と打ち解けるのに時間がかかることです」と話してしまうと、求められる人物像とマッチせず違和感がありますよね。
そのため、長所・短所は就活軸のもとになったエピソードを参考に、企業が求める人物像に一番合うものを選びましょう。
長所・短所の例文
長所はコツコツと継続的に努力できることです。たとえば高校時代は塾に通わず、日々の予習復習と隙間時間の活用で志望大学に合格できました。この継続力は現在の塾のアルバイトでも活きています。
短所は、夢中になりすぎて視野が狭まることです。一つの目標に対してのめり込んでしまうことがあるため、現在はただやみくもに頑張るのではなく、どうすれば効率よく達成できるかを考えてバランスを大事にするように心掛けています。
長所のエピソードは良いのですが、継続力が塾のバイトで活きている点が少し唐突なので、補足を入れたほうが良さそうです。短所に関しては、自分の短所を理解したうえで、改善する努力をしている点が良いですね。
自分の長所と短所がわからないという人は、こちらの記事を参考にしてください。見つける方法10選と、選考での伝え方も解説しています。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
キャリアビジョン・入社後やりたいことのポイントと例
面接ではキャリアビジョンや入社後にやりたいこともよく聞かれます。キャリアビジョンとは、入社してから具体的にやりたいことや、どんな存在になりたいか、どのように活躍したいかという具体的な展望です。
この質問で企業は応募者の将来像や希望が会社とマッチしているか、実現できるかを見ています。そのため、回答に具体性がないと会社とのマッチ度が伝わりません。また、入社することがゴールになっていて、将来を真剣に考えていないという印象も与えかねません。
キャリアビジョンは、やりたいことを明確に伝えて、意欲とマッチ度を示しましょう。その際は軸とからめて、「この軸を実現するには入社後まずどんな努力が必要か」「それを達成できたら次はどんな挑戦ができるか」を考えてみるとイメージしやすいですよ。
よくあるキャリアビジョンのパターン
- 一つの業務を長く続けてプロフェッショナルになる
- 複数の部署を経験していろいろなことができるようになる
- リーダーに挑戦してマネジメントをする
- 人事や経営企画など会社を作る側に挑戦する
キャリアビジョン・入社後やりたいことの例文
私は、まずは現場で力をつけて営業として結果を出せる、頼られる存在になりたいと思っています。その後はほかの部署にも挑戦していきたいです。
説明会では手を挙げれば新しい仕事を任されるチャンスもあるとお聞きしたので、まずは持ち場で活躍して現場に精通したうえで、売り上げにつながる積極的な提案ができる企画やマーケティングにも挑戦したいと考えています。
営業職で成果を築き、将来は企画やマーケティングにも挑戦したいといったキャリアビジョンをしっかり持っている点は評価できます。営業職としての強みを簡潔に伝えて、営業が適職であり、結果が出せることまで伝えると良いですね。
キャリアビジョンは考えたことがない人も多いですよね。だからこそ具体的に伝えられると差別化できます。以下の記事でコツをつかみましょう。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る「就活の軸」は対策として有効なだけでなく面接でも聞かれる
上記の5つ以外にも、「就活の軸を教えてください」は頻出なので対策しましょう。具体的には、「エントリーする企業や内定承諾する企業をどのような判断軸で選んでいるのか」ということです。企業はこの質問を通じて、「企業との価値観が合っているか」を図っています。
軸は「4P」から考えるのもおすすめ
まだ就活の軸が定まっていない学生は、「企業の魅力をつくる4P」と呼ばれる以下の4つの軸から自分が重視してる価値観を選びましょう。ただし、福利厚生を就活の軸にすると、同じ条件の他の企業にも当てはまってしまいマイナス印象になるので避けましょう。
・Philosophy:企業理念
・Profession:業種・職種
・People:人材・組織風土
・Privilege:福利厚生・企業の知名度
4つの中から企業選びの軸を一つ選んだら、①その軸を具体化して、②「なぜ重視するのか」を言語化しましょう。
たとえば組織風土が企業選びの軸であれば、「困難なことにチャレンジする人材が活躍しているか」と具体化します。そして組織風土を重視する理由を、「学生時代のサッカー部で全国大会出場を目標に掲げたチームで活動し、目標から逆算して練習に取り組む姿勢が身につき成長できたため」などと過去の経験を振り返って考えましょう。
就活の軸を整理することで、内定が出たときに承諾するかどうかも判断しやすくなります。必ず答えられるように準備をして面接に臨みましょう。
時間に余裕がある人は他の質問への回答も用意すると通過の可能性がさらに高まります。以下の記事で厳選質問70選を紹介しているのでぜひ確認してください。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
ステップ④30分~:受け答えを声に出して練習する
受け答えを声に出して練習するステップ
- 頻出質問をリストアップする
- 録画しながら想定質問に順番に答えていく
- 録画を確認して改善点を見つける
最後は質問の受け答えを声に出して練習しましょう。準備したつもりでも、いざ本番になると緊張して頭が真っ白になったり、目線が泳いだりしてしまうことはよくあります。必ず声に出して練習して、スムーズに答えられるようにしてください。
面接は「何を伝えるか」だけでなく、目線や表情、身振り手振りなど「どのように伝えるか」によっても評価が大きく変わります。緊張する場面でも自信を持ってアピールできるように、声に出して練習しましょう。
一人でおこなう面接練習にはコツがあるので、これから紹介する方法で短時間でも効率的に面接力をアップさせましょう。所要時間の目安は30分です。もちろん余裕があれば何度も練習してさらに力をつけてくださいね。
- 面接練習はどれくらい実施するのがベストですか?
よどみなく答えが出てくるのが目安
時間で区切るよりも、よどみなく発言できるようになるまで頑張ってみましょう。何度も口に出すことで、本番を迎えたときに言いよどむことが少なくなりますよ。
ただ前日では時間がないので、たくさんの質問にスラスラ答えられるようになるまで練習するにはちょっと厳しいと感じるかもしれません。
そうした場合は、頻出の質問から特に苦手な質問をリストアップして、全体のクオリティが同じようになるように心掛けるのがおすすめです。
頻出質問をリストアップする
まず最初に、面接でよく聞かれる質問の一覧を用意します。練習時に見やすいようにノートなどにリストアップしましょう。
面接でよく聞かれる質問
- 自己紹介
- ガクチカ
- 志望動機
- 自己PR
- 長所・短所
- キャリアビジョン・入社後やりたいこと
- 逆質問
企業によっては就活口コミサイトも活用しよう
頻出質問のほかにも、就活口コミサイトを参考にする方法もあります。就活口コミサイトとは、その企業の選考を受けた人による面接回数や面接形式、面接の雰囲気や質問内容などの口コミが集まっているサイトです。自分が受ける企業の口コミが載っているか見てみましょう。
おすすめの就活口コミサイト
ただし、あくまで口コミによる情報のため、必ず同じような面接がおこなわれるとは限りません。参考程度にして、面接の傾向や雰囲気をつかむために活用しましょう。
直近だけでなく、さかのぼって質問内容などを確認することで、その会社の全体的な面接のイメージをくみ取ることができます。
ただし、口コミをした人の主観が入っている場合も多いので、鵜吞みにしすぎないように注意し、あくまでも傾向をつかむ程度に留めておく方が無難です。
録画しながら想定質問に順番に答えていく
想定質問をリストアップしたら、録画しながら実際に質問に答えていきます。その際、質問も自分で読み上げて、面接官の役も自分でおこなうとより本番に似た練習になりますよ。
録画は抵抗があるかもしれませんが、面接練習に非常に力を発揮します。カメラがあることで緊張感が出て、録画を見直すことで改善点も客観的に見つけられるからです。笑顔を作れているか、目線が泳いでいないかなどは録画しないと自分では判断しにくいため、必ず一度は録画して練習しましょう。
録画を確認して改善点を見つける
質問の受け答えが一通り終わったら、録画を見直します。姿勢、表情、声の大きさ、目線が問題ないか確認しましょう。先述したPREP法に沿って、結論から端的に答えられているかも確認してください。
改善点もノートに書き留めていき、スラスラ言葉が出てくるまで練習を繰り返しましょう。ただし、文章を丸ごと暗記すると不自然に聞こえるので、回答は暗記するのではなく、PREP法に当てはめて何をどの順番で伝えるかを把握することが大切です。
目線が泳がず笑顔でハキハキと話せるようになると、本番でも安心です。
- 面接が怖いです。緊張してうまく話せないのですが、どうすれば良いでしょうか?
うまく話そうとせずに落ち着いて面接へ臨もう
他の学生と比較してしまったり、面接で頭が真っ白になるのを想像したりすると、面接が不安になりますよね。面接が怖い人は、うまく話そうと思わないことがポイントです。
採用担当者は「うまく話せるかどうか」のチェックをしているのではなく、「あなたがどんな人物なのかを知るため」に質問をしています。そのため、ほかの学生と比較したり完璧に回答したりする必要はありません。
深呼吸をして、ゆっくり・ハッキリと準備したことを伝えましょう。
それでも不安がある人は、こちらの記事で面接練習のさらなる方法を確認しましょう。効果が出る練習のポイントを解説しています。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接直前では周囲に模擬面接をしてもらう余裕がない人がほとんどですよね。一人でも効果を発揮する面接練習の方法は、こちらの記事でより詳しく解説しています。
一人でできる面接練習の方法|効果を劇的に高めるコツ6選
明日の面接何もしてない! ピンチでもすぐに使える逆質問リスト
面接ではたいてい最後に、「何か質問はありますか?」という「逆質問」が聞かれます。逆質問は、企業理解を深めて自分と企業とのマッチ度を確かめられる貴重なチャンスです。
質問がないと企業への関心が薄いと思われることもあるのでしっかり準備しましょう。ここではすぐに使える逆質問を10個紹介します。
企業によっては逆質問の時間を5~10分など長く取る場合もあるので、逆質問は3つほど用意しておくと安心です。企業理解を深めたり、認識に間違いがないかを確認するためのチャンスと捉えて、自分が企業について特に知りたいと思うものを選んでください。
給料や勤務地など福利厚生面について聞く場合は、条件だけで会社を選んでいるという印象を与えないように、意欲と併せて伝えるように気を付けましょう。
仕事に関する質問の例
- 新入社員に一番期待することはどんなことですか?
- 御社の中で若手でも活躍されている方はどんな方ですか? 特徴はありますか?
- 入社までに必要な知識や、やっておいたほうが良いことはありますか?
- 〇〇に携わりたいと思っていますが、〇〇部門の今後のビジョンや課題などがあればお聞きしたいです。
- △△さん(面接官)が思う、御社の課題はどのようなところでしょうか?
- ××職の一日の具体的なスケジュールをお聞きしたいです。
働き方に関する質問の例
- キャリアアップの選択肢やステップについて詳しくお聞きしたいです。
- 早くから活躍されている方がたくさんいらっしゃり、頑張った分だけ稼げるという実力主義のところにひかれています。年収〇〇円を達成するには通常どれくらいの時間がかかりますか?
- 全国転勤があると把握していますが、転勤はどれくらいの頻度でありますか?
- ライフステージが変わってもしっかり働き続けたいと思っています。家庭とキャリアを両立されている先輩や、働き方の例があればお聞きしたいです。
逆質問では、あなたが就活の軸にしていることを質問して「企業を面接する」ことが重要です。
私であれば社内風土を重視するので、「プロジェクトなどでほかの社員と協働したときに最も刺激が得られたエピソードをお聞きできますでしょうか」と質問します。この質問を通じて、「どのような協働機会があるのか」と「どのような社員が活躍しているのか」がわかりますよ。
逆質問の例をさらに知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。業界や状況別に66例を紹介しています。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
特に一次面接の逆質問で押さえるべきポイントはこちらの記事で解説しています。逆質問で好印象を残したい人はぜひ参考にしてください。
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象をつかもう
万が一のために! 面接で想定外の質問が来たときの切り抜け方
面接で想定外の質問が来たときの切り抜け方
- 「緊張しています」と伝える
- わからないときは素直に伝える
- 面接官に質問の内容を確認して考える時間を作る
面接では想定外の質問が来ることもよくあります。ガクチカや志望動機などの一般的な質問にはしっかり答えられても、珍しい質問や意図をつかみにくい質問にとまどって失敗したくはないですよね。
どんな質問にも答えられれば、臨機応変な対応力や柔軟なコミュニケーション力も評価されます。想定外の質問が来ても焦らず受け答えできるように、ここでは困ったときの対処法を3つ紹介します。
①「緊張しています」と伝える
想定外の質問が来て頭が真っ白になることもあるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、緊張していると素直に伝えてしまうことです。
「すみません、緊張していてうまく話せないかもしれませんが、わかりにくかったら聞き直していただいて大丈夫です」などと伝えて、面接官とコミュニケーションを取るようにしましょう。緊張していると伝えることで気持ちが楽になるだけでなく、回答を頭の中で考える時間も作れます。
無言になってしまうと何を考えているのかわかりません。また営業職など会話力が重視される選考では評価が下がる可能性もあります。面接は緊張してしまうものと企業もわかっているので、困ったら無言になるのではなく会話を続ける工夫をしましょう。
「緊張しています」と伝える学生に対して、営業職などの会話力を重視する仕事でなければ、正直に自分自身の状況を説明できる学生だという印象を持ちます。面接官は、学生が緊張せずリラックスして回答ができるように「大丈夫ですよ」などと返答してくれるでしょう。
面接官から「緊張してますか?」と聞かれることもありますが、答えに迷ってしまいますよね。こちらのQ&Aコンテンツでもキャリアアドバイザーが解説しているので、回答のポイントをつかみましょう。
②わからないときは素直に伝える
面接では知らないことやわからないことについて聞かれる可能性もあります。そんなときも無言になってしまうのではなく、わからないと正直に伝えましょう。知っている振りをして嘘をつくのは信頼を損ねるためおすすめできません。
ただし、「わかりません」だけでは投げやりな印象があるので、自分なりの考えや意欲の高さを伝えることがポイントです。
たとえば、データなど正解がある質問に関しては「すみません、準備不足でわからないのでこの後調べます」のように伝えましょう。
データなどと違い、たとえば「これからのエンジニアに一番必要な素質はなんだと思いますか?」のような思考力を測る質問であれば、「すみません、きちんと考えたことがなく推測になってしまいますが、傾聴力だと考えています」のように、わからないながらも自分の意見をできるだけ伝えるようにしましょう。
このように、わからないときでも積極的にコミュニケーションをとって、自分の人柄が企業に伝わる時間にすることが大切です。
- 想定していない質問でまったくわからなかったり頭が真っ白になってしまった場合、どうすればいいですか?
無言の時間を作らず正直に受け答えしよう
想定していない質問で回答がわからないとき、無言の時間を作るのは良くありません。またまったくわからないことを、わかった振りをして回答しないようにしましょう。
まったくわからなければ、わからないと正直に伝えましょう。事前の勉強不足であれば、「後で調べます」とわからないことをそのままにしない姿勢を示しましょう。
考えれば何らかの回答ができるような思考力を見極める質問ならば、「少し考える時間をいただけますか」と伝えて、考える時間を作る方法があります。ただしこの場合でも考える時間は、15秒から20秒くらいにするべきでしょう。
③面接官に質問の内容を確認して考える時間を作る
想定外の質問が来たときの切り抜け方として、質問内容を聞き返すという方法もおすすめです。
「すみません、質問は〇〇ということで合っていますでしょうか?」「すみません、緊張していてうまく聞き取れなかったので、質問をもう一度お聞きしてもよろしいでしょうか?」などと伝えます。質問を再確認することで考える時間を作れて、的外れな回答をするリスクも減らせます。
困ったときは我慢せず、失礼のない言い方で質問を聞き返しましょう。
採用担当者は、質問にどのように回答をするのかはもちろんですが、わからない話題になったときにどう対処するのかも見ています。一番ダメなのは無言になってしまうこと。
無言になる=コミュニケーションを取る気がないと受け取られてしまうので、困ったらどんなことでも良いのでとにかく会話をつなぐ努力をするのが大切です。
面接で緊張しがちな人は、上手く話すコツを知っておきましょう。こちらの記事で面接の緊張を和らげる方法と話し方のポイントを解説しています。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
こちらのQ&Aコンテンツでも、面接で無言になってしまう場合のリスクや対処法についてキャリアアドバイザーが解説しています。
いつも面接対策を先延ばしにしてしまう人の解決策
いつも面接対策を先延ばしにしてしまう人の解決策
- 就活の疲れが溜まらないように休息を取る
- 自己分析をやり直して就職の目的を明確にする
- 就活のゴールとスケジュールを決める
明日の面接までに対策を仕上げて、選考を突破する方法を解説してきました。ここまで説明したように面接対策は一日でも可能ですが、毎回直前で準備するのは大変ですよね。
面接対策を先延ばしにする癖がある人は、その原因を解決することも大切です。ここからは、面接対策がギリギリになってしまう原因とその対処法を解説するので、次回からの選考に活かしてくださいね。
就活の疲れが溜まらないように休息を取る
就活の疲れが溜まって、やる気が出ないという人もいるでしょう。早く内定を獲得して就活を終わらせたいという気持ちも当然ですが、スケジュールを詰め込みすぎて疲れてしまっては、面接で本領を発揮できません。
就活に疲れを感じたときは、まずは心身を休ませてやる気を取り戻しましょう。しっかり睡眠をとったり、趣味を楽しんだり、家族や友人と話したりすることでリフレッシュする時間を作ります。就活中は計画的に休息を取り、モチベーションを維持しましょう。
就活に疲れて対策がイヤになってしまったら、無理をして就活を継続するのではなく、心身を休ませてリフレッシュしましょう。就活はひたすら頑張れば結果につながるものではありません。少し休んで客観的に就活を考えてみるのも良いでしょう。
就活に疲れてしまった人はその原因を早めに解消しましょう。就活を楽しむための心構えや状況別の対策をこちらの記事で解説しています。
「就活がしんどい」の脱却方法とは? 心構えや対処法を解説
就活を辞めたいほど疲れてしまった人は、以下のQ&Aコンテンツでもキャリアアドバイザーが同じ悩みに回答しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
自己分析をやり直して就職の目的を明確にする
自分のやりたいことがわからないと、就活のモチベーションもなかなか上がらないですよね。とりあえず選考を受けても志望度の低さが伝わってしまい、結果につながらず余計にやる気が下がるという状況の人もいるかもしれません。
そんなときは自己分析をもう一度やり直しましょう。就活ではどうしても知っている業界や人気企業ばかり受けてしまったり、興味のある分野にこだわって視野が狭まったりという状況になりがちです。今受けている業界や職種が必ずしも自分に合っているとは限らないので、就活のやる気が出ないときは自己分析をやり直してみましょう。
やりたいことや自分に合う企業がはっきりすると、応募企業の選び方も変わり面接対策のモチベーションも上がっていきます。
面接対策のやる気が出ない人は、「社会人として必要なスキルを磨く機会」だと捉えましょう。企業は就職後にも必要なことを面接で実践しており、たとえばチームワークが重要な企業ではグループディスカッションをよく採用しています。
面接を積み重ねるごとに社会人基礎力を磨けると捉えて、目的意識を持って面接に臨みましょう。
こちらの記事では15分で自己分析ができる方法を6つ紹介しています。まだやったことがない方法があればぜひ試して、自己分析を確かなものにしましょう。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
自己分析をさらに深めたい人は、こちらの記事もおすすめです。7ステップで内定につながる自己分析の方法を詳しく解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
就活のゴールとスケジュールを決める
いつも面接対策を先延ばしにしてしまい直前で焦るという人は、就活を漠然とおこなっている可能性があります。もしくは多くの企業を受けすぎて忙しくなり、面接対策の時間が十分に取れないという人もいるかもしれません。就活はただ数をこなせばいいというものではないため、自分なりのゴールとスケジュールを決めましょう。
ゴールというのは、これだけは叶えたいという絶対条件や、何社内定を獲得してその中から決めるというような、就活を終わらせる基準です。明確なゴールがあるとそこに向けて必要な準備や応募企業数も見えてくるので、やみくもに就活することを避けられます。
ゴールが決まったら、〇月で就活を終える、そのために〇社選考を受ける、のようにスケジュールも決めましょう。アルバイトのシフトを調整してもらったり、部活やサークルを控えめにしたりなど場合に応じて実現可能な計画にすることが大切です。スケジュールが決まれば対策の時間が取りやすくなるだけでなく、就活の終わりが見えるため気持ちも楽になりますよ。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るどんな場合でも就活軸は最初に固めよう
今後は「明日の面接に何もしてない」とならないために、面接準備をおこなう理想的なスケジュールと必要な時間について考えてみましょう。
①就活軸を固める(就活スタート時~応募企業選択時)
就職で最も重視すること、就職によって叶えたいことといった就活軸を固めることで、面接でぶれない回答が可能になります(2時間)
②面接マナーを確認する(就活スタート時~)
面接の受付、入室、着席、面接、退室といった一連の流れにおけるマナーや身だしなみについて、確認をしておきます(1時間)
③頻出質問の回答を整理する(エントリー後)
就活の軸をベースに、応募企業に向けたガクチカ、自己PR、志望動機、キャリアビジョンなどの回答を書き出して整理します(3時間)
時間があるときは面接練習を人にお願いするのも手
④面接練習(エントリー後)
できれば知人や友人に面接官役になってもらい模擬面接をおこなって、面接官役の感想を聞き修正していきます。面接練習では回答を丸暗記するのではなく、各回答の要点や話したいキーワードだけ暗記して、自分の言葉で話すようにしましょう(1時間×2回)
⑤面接直前の確認(数日前~前日)
応募企業の求人情報のチェックと、面接に関する注意事項などを確認します。そして就活の軸に基づいた頻出質問の回答を、声に出して練習します。入室から退室までのマナーについても再度確認しておくと良いですね(2時間)
明日面接なのに何もしてない人は本質を押さえた最短準備で勝ち抜こう
明日の面接に向けて何もしていなくても、3時間で選考通過につながる対策を解説しました。直前の対策では、受かるための本質を捉えた対策が必須です。就活軸を固めてどんな質問にも一貫性を持って答えられるようにしましょう。
想定外の質問が来ることもあるので、困ったときの対処法も頭に入れて不安を解消し、明日の面接は自信を持って突破してくださいね。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る少しでも準備することで自信につながる
いろいろな理由から、面接前日まで何もしなかった、もしくはできなかったこともあるでしょう。何も対策しないまま前日まで過ごしていたなんて、私からすればかなり大物です! ある意味、すごく度胸があるなと思います。その度胸に加えてちょっと準備をするだけで、自信がプラスされますよ。
特に就活軸を設定しておくことと、実際に声に出して練習することは非常に大切です。就活軸をしっかりと考えておくことで、当日思わぬ質問をされたときにも、焦ることなくぶれない返答ができます。逆に言うと、就活軸がないまま面接に挑むと、行き当たりばったりな感じが採用担当者にも伝わってしまいます。
声に出す練習はプロもおこなうほど基本的
声に出して練習することは、「心の中で考えるだけでも良いのでは?」と思われるかもしれませんが、実はとっても重要です。実際に声に出すと、得意な言い回しや話しづらい部分がわかり、心の中で考えて当日話すよりも、一度経験している分、緊張感もやわらぎます。
実は私も講義などの前には内容を口に出して練習していて、実際緊張せずに話せているので、ぜひ試してみてください。「明日は本番! どうしよう!」と焦っていた気持ちも、少し準備するだけでもずいぶん和らぎます。直前だからとあきらめずに、最後までできることをやってみてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細