企業からの質問に返信しなくても問題ありません。なぜなら質問した企業側の意図は、あなたを問い詰めることではなく、自社の採用フローを見直すための情報収集にあるからです。

内定辞退を受けた企業は、学生が応募していた企業の採用活動を知り、学生とのやりとりに関するフローや、会社紹介や採用選考の方法などを改善しようと考えています。

つまり、企業は自社の採用活動を見直すための情報を欲しているのです。

返信するなら正直な思いを伝えて問題ない

もしあなたが、企業のこのような意図をわかったうえで、「就活ではお世話になったので回答しよう」と思えるのであれば、返信してみましょう。

その企業には入社しないので、正直な気持ちを伝えたとしても、あなたが不利益を被るとは考えづらいです。

就活で内定を得た後に辞退することは、学生にとっても企業にとっても難しい状況です。特に内定承諾書を提出した後の辞退は、企業側からの質問を受けることにつながるケースが多くなっています。

まず企業からの質問に対して返信するかどうかの判断は、あなたの気持ちや状況によります。しかし一般的には、企業側からの質問に対しては誠実に対応することが望ましいといえます。

回答では企業名などではなくあなたの意思や考えを伝えよう

企業からの質問に答える際、具体的な企業名や決め手に関する情報を伝える必要はありません。あくまで、自分の意思や考えを伝えることが大切です。

たとえば「ほかの企業との選考に参加していたか」に関しては、「複数の企業との選考を進めていた中で、最終的に自分の人生や仕事において目指したい理想や価値観に合った企業を選ぶことにしました」というような回答が考えられます。

また「その企業の決め手は何か」に関しても、「自分の目指したい理想や将来の目標に合致する環境や文化を持つ企業を選びました」というような答えが適切でしょう。

最後にこのような状況は、学生にとっても企業にとっても難しいものですが、最終的には自分の将来を考え、最良の選択をすることが大切になります。

企業側も学生の意思を尊重し、理解することが求められます。互いに誠実にコミュニケーションを取り、良好な関係を築くことを心がけましょう。