「集中力があります」だけでは伝わりにくいので、具体的なエピソードを交えるのが原則です。

これまでの仕事のなかで、細かい作業や長時間の作業にどのように取り組み、結果的にミスなくやり遂げた場面を思い出してみましょう。

そして、そのときの状況や課題、その課題に対して自分が取った行動と成果をセットで簡潔に伝えると、再現性があるとして評価されます。

製造業においては、安全性や品質の維持が非常に大切ですし、集中力があることは、ミスを防ぎ、品質を一定に保つことにつながるため、この点をぜひ強調しましょう。具体的なエピソードとして準備しておくと、より効果的です。

「過去の経験が製造業でどのように活かせるのか」を示すのが大切

異業種からの転職の場合、過去の経験と製造業が求めるスキルを紐付けるのが大切です。

たとえば、前職で細かい作業やデータ管理をしていた経験があり、その際に培った集中力が、製造業のどのような場面で活かせるかを、志望している企業のホームページ（HP）や周辺の同じような同業の製造現場が抱えるであろう課題を仮説立てたうえで説明すると良いでしょう。

自身の集中力が、どのような場面で、どのように発揮されたのかをできるだけ具体的に伝えることが効果的です。

もし製造業の経験者なのであれば、たとえば「旋盤で〇〇という作業を△時間続けた」「誤差の範囲を△△以内に収めることができた」など、具体的な作業内容や数値を交えて説明すると、非常に説得力があります。

面接官がその作業内容を詳しく知らなくても、あなたがどれだけ真剣に取り組んでいたかは必ず伝わるでしょう。

異業種の経験も評価につながる！ 入社後をイメージできるように伝えよう

たとえ異業種からの転職で、製造に直接かかわる経験がなかったとしても、諦める必要はありません。

たとえば「前職の事務作業で、膨大なデータの入力とダブルチェックを高い精度で長時間おこない、ミスを防いだ経験があります」というように、集中力を発揮した経験を詳細に語るのです。

そうすれば、採用担当者はその能力を自社の業務に置き換えて、「うちのこの作業なら任せられるかもしれない」とポテンシャルを評価してくれます。