この記事のまとめ
- 「会社に貢献できること」の例文5選を紹介
- 「会社に貢献できること」では企業が自分を採用するメリットを提示しよう
- 自分の強みと働くイメージを明確にすると「会社に貢献できること」が見えてくる
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この記事を読んでいる人に
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選考では、「会社に貢献できること」を質問される場合があります。エントリーシート(ES)や面接で直接的に聞かれなくても、志望動機や自己PRで自分がどう会社に貢献できるのかを伝えると効果的です。
しかし、「貢献できることをどのように伝えれば良いのかわからない」「そもそも会社に貢献できるイメージが湧かない」という人もいるでしょう。このような人は、例文を読んでみると一気にイメージが湧くかもしれません。
この記事では、「会社に貢献できること」の例文と併せて、キャリアアドバイザーの秋田さん、古田さん、大場さんのアドバイスを交えつつ、会社への貢献の仕方を魅力的に伝えるコツを解説します。
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「会社に貢献できること」は企業側の視点に立って考えよう
「会社に貢献できること」は、ほかの質問以上に企業側の視点を意識しましょう。企業が自分を、「自社にとって必要だ」と思えるアピールをしなければなりません。
記事ではまず、会社に貢献できることの回答例文5選を紹介します。「貢献の仕方をどのように伝えたら良いのかわからない」「回答のイメージが湧かない」という人は参考にしてくださいね。
そして、回答の考え方を詳しく解説していきます。企業側が評価するポイントを理解したうえで、自分ならではの貢献の仕方を探しましょう。
回答の内容が決まったら、型にはめながら文章にしていくと誰が聞いてもわかりやすい説明になります。記事の最後で4ステップの構成を解説しているので、最後までぜひ確認してくださいね。
企業の採用担当者の心に刺さる「会社に貢献できること」を伝え、ライバルたちから一歩リードし、内定に近づきましょう。
- 「会社に貢献できること」を質問する企業は多くない気がしますが、回答を用意しておくべきですか。
回答は用意しておこう! あまり聞かれないのはすでに伝えているからかも
会社に貢献してくれそうな人材かという点は、採用担当者が重視しているポイントです。「会社に貢献できることはありますか」と直接的に質問される機会は少ないかもしれませんが、回答を用意しておいて損はありません。
ただ、一度でも自己PRや志望動機を書いたことがある人なら気付いているかもしれませんが、「◯◯という長所を活かして御社に貢献したいと思います」という伝え方をしたことがないでしょうか。
すでに自己PRや志望動機で貢献できることを答えている場合もあるため、改めて「貢献できること」を質問される機会が少ないのかもしれませんね。
強み×仕事内容で紹介! 「会社に貢献できること」の回答例文5選
強み×仕事内容で紹介! 「会社に貢献できること」の回答例文5選
まず、「会社に貢献できること」の回答例文5選を紹介します。「会社に貢献できること」は貢献の仕方を具体的に示すと、企業側はあなたが入社後活躍する様子をイメージでき、印象に残りやすくなります。
具体的に示すには、自分の強みと貢献できる仕事を明確にしておくことが重要です。そこでここでは強み×仕事内容で例文を紹介します。例文を読んで、回答のイメージをつかみましょう。
例文①語学力×海外事業
語学力×海外事業
私は、留学を通して磨いた語学力で御社の海外事業に貢献できると考えています。
大学では中国語を専攻しており、1年間中国への留学も経験しました。留学前から読み書きはできたものの、最初は会話についていけずに苦戦しました。
しかし、現地の学生とのディスカッションに積極的に参加したり、プライベートでも交流を図るうちに、詰まることなく話せるようになるまで中国語スキルを高めることができました。
御社は昨年中国に進出しており、これから地盤を固めていく段階にあると思います。その過程で、ぜひ自分の中国語スキルを活かして現地と会社の架け橋のような役割を担い貢献できればと思います。
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語学力を強みとしてアピールする場合は、語学を学ぼうとしたきっかけ、どのような学び方をしてきたか、エピソードを交えた経緯をアピールしてください。
海外事業で語学を必要としない場合でも、目標に対する取り組み姿勢や継続力は面接官に刺さるポイントです。
語学力の中でも特に英語力を活かして働きたい人は多いですよね。英語力が活かせる仕事や就活でアピールするコツを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
例文②接客スキル×営業
接客スキル×営業
私はアルバイトで培った接客スキルを活かしてお客様と良好な関係を築き、御社の売り上げに貢献できると考えています。
私は2年前から化粧品メーカーのコールセンターでアルバイトをしています。電話のマナーや丁寧な言葉遣いはもちろん、お客様の不安を取り除く声かけや電話でもわかりやすく商品の概要を伝える説明力を身に付けてきました。
御社に入社後は、見込み顧客にわかりやすく商品の魅力やメリットを説明し、細やかで丁寧なコミュニケーションで信頼関係を築き、最終的に御社の利益拡大に貢献したいです。
電話でも対面でも、接客業はクレームを受ける可能性があります。そんな時、「どのように対応したのか」「どう乗り越えてきたか」は評価につながりやすくなります。
追加で質問される可能性があるので、接客経験を話す人は掘り下げて回答を用意しておきましょう。
こちらの記事では、営業職を志望している人が知っておくべきことを解説しているので、ぜひチェックしてください。
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
例文③情報収集力×マーケティング
情報収集力×マーケティング
私は大学の研究で培った情報収集力を活かして、御社のマーケティング力のさらなる強化に貢献できればと考えています。
大学の研究では、都市や農村のコミュニティについて調査しました。現代の問題だけでなく歴史的な経緯についても情報が必要だったため、アンケート調査、聞き込み、図書館の資料などさまざまな角度から情報を収集しました。
必要な情報とそれを知るためにどのような手段をとれば良いのかを柔軟に判断し、根気強く調べきることを徹底した結果、ゼミ生の中でもっとも良い評価をもらえました。
御社に入社後も、さまざまな角度から根気強く情報を集めるスキルを活かし、市場の状況を細かく把握し、より御社の商品が幅広い顧客の手に渡るようなシステム作りに貢献したいです。
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上記の例文は、情報収集力を活かしてどのように貢献できるのかを述べているのは良いので、数字や固有名詞を入れ込んで具体的に示せるとより説得力が出ます。
たとえば、「根気強く」がどの程度のものなのかは数字などの情報でより伝わりやすくなります。
マーケティング職を志望している人は、ぜひこちらの記事で、仕事内容や選考突破の秘訣を確認しましょう。
マーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
文章を作るのが苦手な人にオススメの自己PR作成方法!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
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例文④リーダーシップ×新規事業
リーダーシップ×新規事業
私はリーダーシップに自信があり、御社で新規事業のリーダーを任された際は必ず成果を出して貢献できると考えています。
大学時代、学園祭の実行委員長をしていました。私の大学の学園祭は規模が大きいことで有名で、実行委員は約100名いました。全体の動きを細かい部分まで把握するのは不可能なため、各チームのリーダーと最初に入念に計画をすり合わせ、進捗を随時共有してもらいました。
細かめに相談してくれるリーダーもいれば、最小限の連絡しかしないリーダーもいて、ときには苦言を呈しながらも、進捗が大幅に遅れることがないよう連携しながら進めていきました。その結果、例年よりも余裕を持って準備を終わらせることができ、学園祭も成功させられました。
御社は近年企業規模が急速に拡大しており、新規事業も多数始められています。いずれは私も自ら新しいプロジェクトや事業を提案し、自分がリーダーとなってメンバーと一緒に事業を成功させたいです。
リーダーシップをアピールした場合、まずはリーダーシップとは何か、面接官はあなたの認識を確認します。
リーダーシップを発揮した経験から学んだこと、なぜ新規事業で活躍したいのかについてアピールしてください。将来マネジメントができる人は、企業にとって貴重な人材です。
リーダーシップは、自己PRでアピールするのもおすすめです。こちらの記事で、効果的に伝える方法を解説しています。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
例文⑤計画性×事務
計画性×事務
私は計画性に自信があるので、御社の事務員としてスケジュール管理を徹底し、結果的に会社全体にメリットをもたらせるのではないかと考えています。
私は現在ゼミ長として、卒業研究のまとめ役をしています。卒業研究は約1年という長期間で進めていくため、逆算してスケジュールを立てて進めなければ取り返しがつかないほど大きな遅れになりかねません。
そこで、スケジュールを立て、その通りに進められるよう全体に共有し、やむを得ず遅れが生じた場合もすぐに計画を修正して、常に提出日を見すえて行動しています。
事務の仕事はサポート的な役割ですが、経理関係は期日を守って進めていかなければならないかと思います。自分が計画的に業務を進めることで、会社全体が期日を守った行動ができるようになり、結果的に会社に貢献できると考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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自分の特性を伝えるときは、主観に偏らないよう注意しましょう。結果をともなわないエピソードは説得力がなくなってしまいます。
この例文の場合は、提出日を見すえた行動をした結果、期日に間に合ったのかどうかまで話せると良いでしょう。
計画性を自己PRでアピールする人は、こちらの記事をぜひチェックしてください。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
事務員の採用は募集が少なく学生からの人気も高いため、選考を突破するには、周囲と差別化された自己PRや志望動機が必要です。事務員を志望している人は、以下の記事を参考にして選考対策をしてくださいね。
自己PR
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう
志望動機
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
説得力のある「会社に貢献できること」の回答を考えよう!
ここからは、上記の例文のような説得力のある「会社に貢献できること」を伝えるために、必要な知識や情報を解説していきます。
どのように会社に貢献できるかは人それぞれなので、例文をそのままアレンジするのではなく、最終的には自分自身の言葉で会社への貢献の仕方を説明しなければなりません。
貢献の仕方の見つけ方、わかりやすく説明するための構成の型などを解説していくので、最後まで確認し、自分ならではの会社への貢献の仕方を伝える準備に取り掛かりましょう。
会社に貢献できること=企業が自分を採用するベネフィット
そもそも「会社に貢献できること」とは何を指すのか、正しく理解できていない学生もいるかもしれません。
面接やESでは自分の強みをアピールすることが求められます。強みは、企業にメリットをもたらせるあなた自身の能力です。
そして「会社に貢献できること」では、強みのアピールからさらに一歩踏み込んで、自分の強みによって企業がどのようなベネフィットを得られるのかまで伝えきらなければなりません。
企業のニーズに合った自分の能力を示せば、企業はあなたを採用する理由ができ、内定に大きく近づくことになるのです。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る「会社に貢献できること」を明らかにして社会人への一歩を踏み出そう
学生の本分である学業は、自分の利を中心に考えて通用することです。しかし、企業の一員となって働く際には、企業への貢献意識が必要です。
もちろん、自己成長も大切ですが、その成長自体は自分だけにメリットがあるのではなく、企業にとってもメリットがあることが前提になります。
貢献意識は対価を得る社員としての責任
企業側からすれば、企業利益に貢献しない学生を企業の一員として迎えるメリットは何もありません。
そのため、自分が会社に貢献できることは何であるのかをしっかりと考えて言葉にすることはとても重要です。企業側にとって期待に値する「貢献できること」を伝えましょう。
また同時に、貢献できるといえる根拠も必要です。自分の強みやスキル、経験がその根拠となります。それらをどう活かして企業に貢献できるのかを具体的に伝えましょう。
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しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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(継続力が強みの場合)
「会社に貢献できること」から面接官が評価するポイント
「会社に貢献できること」から面接官が評価するポイント
- 入社意欲
- マッチ度
- 主体性
繰り返しになりますが、「会社に貢献できること」の回答では企業視点に立って考えることが重要です。自分が一方的に会社に貢献できると思い込んでいるだけで、企業からすれば大したメリットは感じられないこともありえます。
そこで、「会社に貢献できること」を通して、企業がどのような観点で応募者を評価しているのかを知ることで、どのような回答をすれば良いのかが見えてきます。ここでは、面接官が評価しているポイントを3つ解説しています。
3つのポイントでプラスの評価をもらえるような回答を考えましょう。
入社意欲
自己PRや志望動機で、自分がどのように会社に貢献できるのかを示している応募者は、入社意欲が高いと評価される可能性が高いです。入社意欲があるからこそ、企業で働くことを想定したアピールができるのだと考えられるからです。
また「会社に貢献できることは何ですか?」という質問への回答でも、自社で働き活躍する様子を具体的にイメージできている人ほど説得力のあるアピールができ、入社する意志を感じられます。一方、漠然としたイメージでのみ活躍の仕方を語っている人に対しては「あまり自社で働く気がないのかな」と思われかねません。
企業の仕事内容を具体的な部分まで理解し、自分が働く姿をリアルにイメージしたうえで貢献の仕方を伝えられると、入社意欲の高さがアピールにできますよ。
マッチ度
「会社に貢献する」とは、会社が求めているものと応募者がもたらせるものが一致することです。会社としても入社後のミスマッチは避けたいと思っている企業が多く、自社でより活躍できる人材を採用したいと考えています。
会社に貢献できることを論理的に説明できれば、説得力が強くなり、企業と自分の相性が良いことを示せるのです。
主体性
学生から社会人になるにあたって、会社が自分に何を与えてくれるのかは重視しても、自分が会社に何をもたらせるのかは深く考えられていない人は少なくありません。仕事は学業とは異なり、労働に対し賃金が発生するため利益につながる行動が求められます。
「会社に貢献できること」を深く考えられている学生に対して企業は、会社の一員として企業に利益をもたらそうという意識があり、入社後は企業の利益のために主体的に行動していくだろうと期待できるのです。
- 会社に貢献できることを聞く面接官の意図は何ですか?
会社が求める人材かどうかを見極めるため
面接官がこの質問をする意図は、会社が求める人材かどうかを見極めるためです。以下の4点が重要になってきます。
①この会社のことをどの程度調べているか
②この会社の仕事に対する意欲や熱意がどの程度あるか
③この会社でなくてはならない理由は何か
④自分のことをどの程度理解しているか
①の企業研究が不足していると、②の意欲や③の志望理由はわかりません。また、④の自己理解が不足していても「会社に貢献できること」は答えられません。
つまり、この質問に答えられないと、会社が求める人材と合っているか見極められないため、採用の判断もできなくなるというわけです。
この質問には、こうした意図が凝縮されているといっても過言ではないでしょう。
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「会社に貢献できること」の回答を作成する3つのポイント
次に企業の評価ポイントを踏まえたうえで、自分ならではの「会社に貢献できること」を見つけるために必要な準備を解説していきます。
ここで解説する3つのポイントを踏まえられていなければ、企業からすると「貢献できること」として納得感がなかったり、採用するメリットがあまり感じられない場合があります。ここで解説する準備を入念におこなったうえで作成に取り掛かりましょう。
①説得力のある強みを考える
まず会社に貢献するには、会社にとってメリットをもたらせるような強みをあなた自身が持っていることが前提になります。しかし、ただ「自分にはこういう強みがある」と述べても、企業は全面的に信頼することはできません。
なぜその強みを持っているのかを根拠と併せて説明することで、アピールに説得力が生まれ、企業はあなたにその強みがあると判断できますよ。
「自分の強みがわからない……」という人は、こちらの記事で対処法や強みの例を多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
説得力のある強みを見出すには、自己理解が必要不可欠です。自己分析をして自己理解を深めましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップやシートを作りながら自己分析をする方法もあります。自分がやりやすそうな方法で取り掛かりましょう。
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
➁企業の仕事内容を詳細まで研究する
自分がどのように会社に貢献できるかわからない人もいますよね。その場合、そもそも企業に入社した後、自分がどのような業務や事業に携わるのかを理解できていない可能性が考えられます。
企業研究を通して仕事内容が詳細までわかれば、会社で働くイメージが具体的になり、自分がどのように貢献できるかが見つけやすくなります。
企業研究の方法やまとめ方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
入社後に携わる業務は、どの部署に配属されるかによって決まります。各部署の業務内容について、こちらの記事で解説しているので、ぜひ仕事理解の参考にしてください。
業務内容は事業内容や職務内容とは違う? 関係性や具体例を解説
- 企業の仕事内容について、詳細まで理解するにはどうすれば良いのでしょうか。
インターンや会社説明会、OB・OG訪問を活用しよう
インターンシップへの参加は、企業の仕事内容の理解に有効です。長期のインターンであればなおさらです。また、会社説明会やOB・OG訪問でも、話を聞く機会を有効に使いましょう。
受け身で向かうのではなく、あらかじめ会社のホームページ(HP)で企業研究をしてから参加し、興味のある仕事の内容についてより詳しく知るための質問を用意しておきましょう。
さらに、志望企業だけでなく、同業他社のHPも参考になります。同じように見える部署でも、もちろん仕事内容は違っていたりしますが、どのような業務があるのか知る手がかりになります。
また、サービス業などは実際に店舗に行ってみるなど、自分の足と目を使って情報を得るのも一つの方法でしょう。
インターンへの参加方法やOB・OG訪問のセッティング方法は、以下の記事で解説しています。仕事内容を深く理解するために、ぜひチェックしてくださいね。
インターン
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
OB・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
会社説明会については、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが必要な準備や注意点を解説しています。
サービス業などを志望していて、実際に店舗に行ってみようと考えている人は、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが訪問時のマナーや注意点を解説しているので、事前に確認してくださいね。
③会社のどの仕事で強みを発揮できるか考える
企業の仕事内容は多数あり、その中には自分が苦手とする業務もあれば強みを発揮して貢献できる業務もあるはずです。また自分の強みも一つではないはずで、さまざまな角度から見ることで、あなたならではの企業への活躍の仕方が見えてきます。
自分の強みと各部署の仕事内容を照らし合わせ、自分の強みを発揮して活躍できそうな仕事を見つけましょう。あなたがその仕事をすることで企業に利益をもたらせるのであれば、それが「会社に貢献できること」になります。
どの仕事で強みを発揮できるか考える例
- 営業職:初対面の人と話す機会が多い
→コミュニケーション能力を活かせる - 事務職:顧客に提出する重要な書類を作成する
→几帳面さや慎重な性格が活かせる
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る「自分」と「仕事」を理解すると会社への貢献の仕方が見えてくる
「自己理解」と「仕事理解」の2つが深まれば深まるほど、自分にマッチした企業を選択しやすくなります。同時に、ブレない就活軸が形成され、自信を持って面接に望めますよ。
「自己理解」を深めるイチ推しのツールはマンダラート
マンダラートとは、曼荼羅模様のようなマス目を作り、そのマス目一つひとつに自分の性格や経験を書き込みながら、過去の出来事を整理し、思考を深めるものです。
このツールは、自己理解を深めると同時に目標設定もできる優れものです。社会人になってからのワークライフバランスを考慮するうえでも役に立つので、ぜひ入社後も活用してみてください。
「仕事理解」を深めるイチ推しのツールはjobtag
厚生労働省の職業情報提供サイト、jobtagがおすすめです。職業理解や仕事理解が深まり、適職検査なども無料で活用できます。
「会社に貢献できること」で魅力を感じさせるには
「会社に貢献できること」の回答で「ほかの学生と差を付けたい」「担当者の印象に残る回答をしたい」という人が大半ですよね。ここでは、さらに高評価を得やすい魅力的な「会社に貢献できること」の回答の作り方を解説します。
倍率が高い企業を志望していたり、確実に内定をもらいたい企業の選考を受ける場合、周囲と差別化したアピールは必要不可欠です。ぜひ、ここで解説する内容を盛り込んだ「会社に貢献できること」の回答にしてくださいね。
今後の事業展開にプラスの効果を示す
企業には、現在注力していたり、新たに進出するなど、経営成長に向けたプランやビジョンがあるはずです。経営をより盤石なものにしてかつ拡大するために、企業は成長しなければなりません。
現状を維持するための人材はもちろん必要ですが、ほかの社員にはない強みや能力を持っていると企業にとって貴重な人材となります。その強みや能力が今後企業が目指している目標にマッチするのであれば、なおさら採用したいと思うでしょう。
よって、今後の事業にプラスの効果を示すような貢献の仕方を挙げると、高評価がねらえます。
また、今後の事業展開を踏まえた回答は、入念に企業を研究していることが伝わる点でも好印象です。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る自分が活躍する姿がイメージできる回答にしよう
採用担当者が魅力を感じる「会社に貢献できること」のアピールは、「いかにイメージさせられるか」がポイントです。
文字だけのアピールは、「魅力」というには足りません。採用担当者の頭の中に映像として浮かばせることが重要です。入社後に活躍している姿がイメージできることが「魅力」につながりやすくなるからです。
そのため、高すぎる目標や将来像はイメージしにくいため、マイナス評価になる可能性もあります。等身大の自分にできる「貢献できること」にしましょう。
回答は具体的にかつポイントを絞るのがコツ
採用担当者にイメージさせるためには、具体的なアピールやエピソードが必要です。
目標を伝える際は、実現できそうなものを選び、過去に達成した実績などは数字で伝えましょう。数字にしにくい場合は、どういう結果になったのか、状況や変化を詳しく伝えましょう。
また、印象を残すためにも、アピールするポイントは1つか2つまでにしましょう。多く語りすぎると、どれも浅く薄く印象に残らなくなってしまうので注意が必要です。
簡単4ステップ! 「会社に貢献できること」の回答の構成
簡単4ステップ! 「会社に貢献できること」の回答の構成
- 自分の強みと貢献の仕方を端的に述べる
- エピソードで強みを裏付ける
- 貢献できる職務や事業を挙げる
- 強みを活かした貢献の仕方を伝える
「会社に貢献できること」の回答内容が決定したら、どのような言葉や文章で伝えるかを決めていきます。面接への対策として回答を用意する際は、文章を丸暗記する必要はありませんが、何をどのような順番で伝えるかはイメージしておきましょう。
話す順番によって相手の理解度は変わってきます。ここからは、もっともわかりやすく伝えられる4ステップを解説します。
ステップ①自分の強みと貢献の仕方を端的に述べる
就活では、ガクチカに限らずどんな質問に対する回答も結論から話すのが基本です。最初に結論を伝えることで、これからどのような話をするのか聞き手が予測することができ、企業側の理解度が高まります。
最初に「私は、留学を通して磨いた語学力で御社の海外事業に貢献できると考えています」のように、「会社に貢献できることは何ですか」に対する結論から述べれば、聞き手はこれから話す内容を推測するため、理解してもらいやすくなるのです。
ステップ②エピソードで強みを裏付ける
最初に強みと貢献の仕方を端的に言い切るように述べましたが、最初の1文を聞いた時点では、聞き手は本当にあなたが貢献できるのか納得しきれていない状態です。よって、根拠となる説明が必要になります。
ここで根拠となるのが過去のエピソードです。自分の強みを活かして、周囲にメリットをもたらせたり、成果を出せたエピソードを説明しましょう。
エピソードで強みを裏付ける例
私は大学で中国語を専攻しており、1年間中国への留学も経験しました。留学前から読み書きはできたものの、最初は会話についていけずに苦戦していました。
しかし、現地の学生とのディスカッションに積極的に参加したり、プライベートでも交流を図るうちに、詰まることなく話せるようになるまで中国語スキルを高めることができました。
強みの裏付けとなるエピソードを述べることは説得力を持たせるうえで重要です。
ただし、簡潔に述べましょう。エピソードの詳細を伝えることが目的ではありません。枝葉末節まで伝えようとすると、本来の目的から逸れてしまうことがあるので気を付けましょう。
ステップ③貢献できる職務や事業を挙げる
エピソードで強みが裏付けられたら、具体的にどのような職務や事業で自分は活躍できるのかを伝えましょう。
記事前半の「会社に貢献できること」の回答を作成する3つのポイントで解説しているステップを踏めば、貢献できる職務や事業が見えてきます。
「営業の新規獲得」や「海外事業」など、具体的な職務や事業を挙げることで、企業で働くイメージをしっかりと持てるほど企業研究ができていて、かつ入社意欲があることが伝わりますよ。
ステップ④強みを活かした貢献の仕方を伝える
最後にもう一度結論として、自分の強みが仕事内容の中でどのように活かせるのかを述べましょう。
最後の言葉は聞き手の印象に強く残ります。「御社に貢献したい」という前向きな結論を最後に述べることで、熱意が感じられる回答になるのです。
具体的な職務や事業を挙げて貢献の仕方を伝える例
御社は昨年中国に進出しており、これから地盤を固めていく段階にあると思います。ぜひ自分の中国語スキルを活かして、現地と会社の架け橋のような役割を担い貢献したいと考えています。
- 「会社に貢献できること」の回答を用意していたのに面接で聞かれなかった場合、伝える機会はあるのでしょうか。
逆質問は「会社に貢献できること」のアピールにつなげられる
用意した回答を伝える機会がないことはよくあります。
その場合は、面接の最後に質問の場面が想定されるので、面接官に「御社でご活躍されている方は、どういった方ですか」と聞いてください。回答を聞いた後に、自分が貢献できることをアピールできます。
たとえ質問される可能性が低いとしても、面接に臨む前に「回答の引き出し」はできるだけ多く用意してください。気持ちに余裕ができると、自信を持って面接に臨めます。
自信のある態度は高評価にもつながります。また、想定外の質問をされても焦らずに、最も質問に近い回答を「回答の引き出し」の中からアレンジすることで対応しましょう。
面接で、「質問はありますか?」と企業側から質問を求められることは少なくありません。活躍している人の特徴以外にもさまざまな質問のテーマがあるので、こちらの記事の例を参考にしながら考えておきましょう。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
自分だからこそできる会社への貢献の仕方をアピールして内定をつかみ取ろう
志望企業の選考を突破するためには、多数のライバルよりも「自分の方が企業に合っている」「企業にとって貢献できる人物である」ことを示せていなければなりません。「会社に貢献できること」は、そのことをダイレクトにアピールできるチャンスです。
入社後の自分の姿を具体的にイメージできるまで企業研究をしたうえで、自分の強みの発揮のさせ方を伝えましょう。
「会社に貢献できることは何ですか?」とは聞かれなかったとしても、貢献の仕方を押さえておくことで、自己PRや志望動機の内容をより魅力的にすることにもつながります。選考を控えている人はぜひ、自分だからこそできる会社への貢献の仕方を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る「会社に貢献できること」を考えるのは就活の中で重要な意味を持つ
「会社に貢献できること」を考えるのは簡単ではありませんが、きちんと考えておくことは面接対策だけでなく、会社と自分のミスマッチを防ぐうえでも大切です。
その組織の中での自分の活かし方を自分なりに考えて言語化するためには、まず自分の強みを把握する必要があります。それだけでなく、他者にその強みを説得力を持って伝えるには、その根拠も必要です。
そのうえで、組織の中でどのように活かせるのかを考えなければなりません。
企業理解ができていないと独りよがりなアピールになりかねない
選考でのアピールは、独りよがりでは通用しません。企業に利益をもたらすものである必要があります。したがって、企業研究は必須です。
同じ業界内であっても、企業の特徴や力を入れている事業内容は一社一社異なります。企業に利益をもたらす貢献度の高い人材であることをアピールできれば、ほかの学生より抜き出ることができるでしょう。
伝えるべきことが決まったら、それを簡潔にわかりやすく伝えるための構成を整えることも大切です。
まさに企業の将来にメリットをもたらすことが採用担当者に伝われば、企業にとって必要な人材となると評価を受けることができるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細