例文6選|人を巻き込む力はこうアピール!身に付け方や磨き方も解説

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

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  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

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  • キャリアコンサルタント

    Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事

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この記事のまとめ

  • 人を巻き込む力は周囲の人と協力して目的を成し遂げる力のこと
  • 人を巻き込む力は多くの企業が求めているスキルである
  • 人を巻き込む力をしっかりとアピールして選考を突破しよう

就職活動をしているときに、人を巻き込む力を持つ人を企業が求めていると目にしたことがある人もいるでしょう。人を巻き込む力を持つ人がいると、組織全体のモチベーションを高めたり、より大きな成果を得られる可能性が高まるからです。

しかし、人を巻き込む力をアピールしたいと思っても、どのような自己PRにすれば採用担当者に良い印象を持たれるか悩む人も多いかと思います。

この記事では、人を巻き込む力のアピール方法や身に付ける方法をキャリアコンサルタントの吉野さん、富岡さん、井上さんと一緒に解説します。企業にとって魅力的な人材の特徴を知り、選考でアピールできるよう準備を整えましょう

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目次

人を巻き込む力をアピールするときは伝え方に注意することが需要

人を巻き込む力は他者のモチベーションを高める効果がありますが、一方で悪影響を与えるような巻き込み方をすることで負担を増やしてしまう可能性もあります。人を巻き込む力をアピールするときは、伝え方を間違えると他者に無理やり行動させていると印象を持たれる可能性があるため注意が必要です。

人を巻き込む力をアピールポイントとするときは、採用担当者に勘違いされないように意識しなければなりません。しかし、具体的にどのようなことを意識して伝えれば良いかわからない人もいると思います。

そこでこの記事では、前半に企業が人を巻き込む力を持っている人を求める理由や人を巻き込む力を持つ人の特徴を5つ解説します。仕事でなぜ人を巻き込む力が求められるのか、自分が持っているかなどを明確にしましょう。

後半では、人を巻き込む力のアピール方法や自己PRに取り入れるときの例文を解説します。採用担当者に伝える際のポイントを理解して、効果的なアピール方法を身に付けましょう。記事を最後まで読めば、人を巻き込む力を採用担当者にアピールする方法がわかりますよ。

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前提を確認! 人を巻き込む力とは

例文6選|人を巻き込む力はこうアピール!身に付け方や磨き方も解説

そもそも人を巻き込む力とは、一つの目的へ向かって、周囲の人を巻き込みながら成し遂げていく力を指します。

組織にはさまざまなスキルや性格の人が所属していて、全員が協力することでプロジェクトがうまく進んでいきます。人を巻き込む力を持つ人がその中にいると、他者のモチベーションを高めつつプロジェクトの進行をよりスムーズにしてくれるのです。

このように、人を巻き込む力を持っている人は、さまざまな人と良好な関係を築けるコミュニケーション能力やスキルをもとに仕事を振り分け周囲を引っ張っていくリーダーシップを持っています。

吉野 郁子

プロフィール

他者を巻き込み、その働きを活性化させる力は、チーム全体の業績向上につながります。

その結果、自分の評価も高まり、昇進や昇格といった自分自身へのプラス効果があります。最もわかりやすいメリットとしては、昇給(給料が上がること)が挙げられるでしょう。

企業が人を巻き込む力を持っている人を求めている理由

自己PRで人を巻き込む力のアピールを考えているなら、企業がなぜ人を巻き込む力を持つ人材を求めているかまで理解しておくと、採用担当者に刺さるアピールができます。企業側の気持ちを理解せずに自己PRの作成までおこなってしまうと、せっかく考えた内容が的外れとなってしまう可能性もあるのです。

この章では、企業が人を巻き込む力を持つ人を求める理由を3つ解説します。的を得た自己PRとするためにも企業側の気持ちまで理解を深めましょう。

チームの一体感を高められる

業務を進めていくためには、全員が一つの目標に向かって努力することが欠かせません。完璧な人はいないため、メンバー同士が助け合って進めることで結果を出せるからです。

そのなかで、人を巻き込む力を持つ人がチームにいると、チームメンバーに適切な仕事を割り振りつつ全体の取りまとめをしてくれるため、組織全体の一体感が高まります

人を巻き込む力を持つ人は自分のためだけでなく他者のためにも動けるため、チームメンバーに信頼されることが多くなる傾向があります。そのため、人を巻き込む力を持つ人が困っていると周囲の人が助けに入るため、困難が起きても全員で協力し合えるようになるのです。

富岡 順子

プロフィール

一人での作業が多い仕事でも、人を巻き込む場面はあります。仕事は一人で完結することはほぼありません。チームの中で役割を決め分業しているにすぎません。

全体を意識しもっとこうやったほうがいいのではないか、といったアイデアを出しながら仕事をよくしていく必要があります。その時に人を巻き込む力が役に立ちます。

仕事のモチベーションを維持しやすい

人を巻き込む力を持つ人はチーム内での良好な関係作りを得意としているため、周囲から信頼を得られやすい傾向があります。そのため、人を巻き込む力を持つ人が仕事のモチベーションを高く持っていると、周囲の人も一緒に頑張ろうという気持ちが持ちやすくなります

チーム全体が仕事に対して高いモチベーションを保てれば、仕事の進むスピードが早くなり、トラブルが起きても素早く解決しようという気持ちが大きくなるのです。一度目的を達成してより高い目標をかかげたとしても、再度一緒に頑張っていこうという気持ちを持って業務に取り組めます。

結果的に、チーム内全員が高いモチベーションを維持したまま仕事を続けられるのです。

企業の成長に貢献してくれる

人を巻き込む力を持つ人がいるチームは、チーム全体のモチベーションが高く、仕事にも前向きなため、企業の成長にも欠かせない存在です。

人を巻き込む力を持っている人がチームに一人いるだけで、企業が持つトラブルや課題に対して主体的に取り組み、解決へ向けて努力ができます。たとえば、売り上げ目標が前年度の120%だった場合に、人を巻き込む力を持つ人は達成までに必要な道のりを自身で考えられます。

そのうえで、チームメンバーに必要な仕事を割り振りつつ、モチベーションの維持にも意識を向けられるため、チーム全体が同じ目標に向けて努力できるのです。チーム全体の雰囲気が良いと、企業が成長するための成果も上げやすくなります。

井上 捺稀

プロフィール

周囲を巻き込む力を持つ人がいると社内全体のコミュニケーションが活発になるため、風通しの良い企業文化が醸成されるようになります。それにより新しい製品やサービスが生まれやすくなるというメリットもあります。

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当てはまるか確認しよう! 人を巻き込む力を持つ人の5つの特徴

人を巻き込む力を持つ人が企業にとって必要な存在と理解できても、自身が当てはまるのかわからない人もいるのではないでしょうか。人を巻き込む力を持つ人には高いコミュニケーション能力や主体性を持っているなどの特徴が見受けられる傾向があります。

ここでは、人を巻き込む力を持つ人の5つの特徴を解説します。自分を俯瞰してみて、当てはまるかどうか考えてみましょう。

①人と良好な関係を築ける人

周囲の人を巻き込んで働くには、自分の発言でモチベーションを高めてもらえる人間関係が大切です。お互いを信頼し合っている状況でなければ、他者を鼓舞しても響かないため、効果が出にくいのです。

一方で、周囲の人と良好なコミュニケーションを取れている人は、目的の達成が難しい場面でも、諦めずに努力ができる傾向があります。一人で努力するのではなく複数人が目的に向かって努力できるため、大きな結果を残しやすくなります

人を巻き込む力を持つ人は、普段から周囲の人に誠意を持って接する、他者の悪口は言わないなどの行動を取ることができ、トラブル時にも一緒に頑張ってもらえるような信頼を勝ち取っているのです。

周囲の人を巻き込めるような人間関係を築くために、どのような点を普段から意識すればいいでしょうか?

富岡 順子

プロフィール

自分や周りの人の強みと弱みを理解することが大切

私の好きな言葉に「人は強みで必要とされ、弱みで愛される」というものがあります。

仕事は何でも完璧におこなわなければいけないと思いがちですが、人には強みと弱みがあります。他の人の弱みが自分にとっての強みであり、自分にとっての弱みが他の人の強みになります。ぜひ、弱みは思い切って周りの人に頼ってみてください。

頼られることによって、誰かのために頑張りたいという思いが生まれます。そして、自分も強みで貢献したいと頑張ることができ、いいチームを作っていくことができます。

企業が求めるコミュニケーション能力がどのようなものかわからない場合は、下記のQ&Aコンテンツも役立ちます。実際に必要な能力や、人見知りで悩んでいる人のの対応方法も解説しています。

②他者に共感してもらえる説得力を持ち合わせている人

日々業務にあたっていると、人によっては仕事内容に納得ができずモチベーションが保てないときもあるはずです。モチベーションが下がっているときに人を巻き込む力を持つ人がそばにいると、業務の必要性やおこなうメリットをチームメンバーに話し、全員が前向きに働きやすくなるのです

話している内容に納得できれば、モチベーションを保てなかった人もやる気が出て、目的へ向けて努力をおこなう可能性が高まります。結果的に、企業が成長することができるようチーム全体で努力できるのです。

他者に共感してもらうためには、チームメンバーごとの考え方や価値観まで理解する必要があります。人を巻き込む力を持つ人は、自分の考え方を押し付けるのではなく、相手の価値観を理解したうえで、その人にとって最適な言葉を選択できるため、信頼を得やすくなります。

吉野 郁子

プロフィール

説得は他者への働きかけであり、納得は自分の内面の動きです。したがって、人を巻き込む際には「説得」を使います。説得力を高めるためには、話術などのテクニックだけでなく、普段の行動が他者から見て信頼できるものであることが重要です。

③他者のために行動ができる人

自分だけの利益を考えて行動してしまうと、他者のことを考えていないように見えてしまうため、周囲の人から信頼を得るのは難しくなります。

人を巻き込む力を持つ人は普段から周囲に気を配っていて、困っている人がいればすぐに助けに入るよう意識しています

一方で、結果を出すために他者に協力を求めているにもかかわらず、目的が自分の昇進やインセンティブであれば、納得できない人も出てくるはずです。このように、人を巻き込む力を持つ人は自分主体では物事を考えないため、信頼を得やすくなります。

会社やチーム全体の利益を考え一番良い選択ができる人だと、チームメンバーから信頼を得られ、結果を出しやすくなります。

テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます

自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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④熱意を持って主体性を持っている人

高い目標を実現するためには、目的意識を持って自ら考え行動する力が求められます。目的意識を持って行動しなければゴールが不明な状態で走り出すことになり、達成までに遠回りをしてしまってスムーズに目的が達成できなくなる可能性があるからです。

また、目標が高いときは、細かなゴールを設定して一つずつ着実にこなしていく必要があります。大きな目標に向かうよりも小さな目標に向かう方が達成が容易いため、チームメンバーのモチベーションが維持しやすくなります

人を巻き込む力を持つ人は、常に主体性を持って行動しているため、業務の中心に立って仕事を回していけるのです。

他者との協力ではなく、自分を主体に目的を達成した経験をアピールしたい場合は、主体性を自己PRとして伝える方法もあります。下記の記事では主体性を自己PRとするときの注意点も解説しているため、確認しておくと安心です。

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熱意はあるのですが自分に向けたものだと認識しています。そのような場合でも人を巻き込む力があると言えるのでしょうか。

井上 捺稀

プロフィール

「自分さえ良ければいい」と考えているかどうかで判断する

目標達成や自己成長のための熱意は誰しも自分に向けたものであるでしょう。そのなかで人を巻き込む力がある人とそうでない人の大きな違いは、「自分さえ良ければそれでいい」と思うかどうかです。

自分さえ良ければいいと思う人は、周囲が困っていても自分が困っていなければ問題意識を感じないため、人を巻き込んだ行動を取ることは少なくなります。

一方で、自分自身だけでなく周りの人も一緒に向上させたいという思いがある人は、自身の成功事例や失敗事例を周りに共有したり、チームメンバーに悩んでいる人がいたら一緒に解決方法を模索したりすることができます。

最終的な目標は同じでも、後者には人を巻き込む力があると言えるでしょう。

⑤目的達成に向け最後まで努力できる人

企業が成長するためにも、ときに高い目標をかかげられることがあるはずです。人によって目標が高すぎると達成までモチベーションが保てず、諦めてしまう人もいるかもしれません。

しかし、人を巻き込む力を持つ人は高い主体性を持っているため、目的達成までも努力ができる特徴があります。目的達成の間に困難やトラブルがあれば、周囲の人と協力しながら問題解決を目指すことができます

その結果、目的が達成できるだけでなく、周囲の人との関係が構築でき、さらに問題解決能力が身に付きます。人を巻き込む力を持つ人は、このようにさまざまな能力が合わさっている特徴があります。

目的に向かって努力できる人であれば、自己PRで努力家な点をアピールする方法もあります。努力家な点をアピールするときは自分のタイプを理解すると有効なため、下記の記事に目を通して判断しましょう。

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また、問題解決能力も企業の即戦力としてアピール可能です。下記の記事では問題解決力を鍛える方法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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富岡 順子

プロフィール

主体性とは受け身にならず、自分の意志で判断し、責任を持って行動していくことです。結果が伴わなかったとしてもこのように行動してきた人はアピールが可能です。

しかし、表現の仕方を工夫してみてください。目的・目標に向けて何が足りないと思いどんな努力をしてきたのか、結果が伴わなかったのはなぜか、その行動からどんなことを得たのかといった点も述べられると印象が良くなります。

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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

 自己PRで高評価を得られる人を巻き込む力のアピール方法

自己PRで高評価を得られる人を巻き込む力のアピール方法

  • 主体的に行動したエピソードを選ぶ
  • 複数人を良い方向に巻き込んだエピソードをアピールする
  • 一人では成し遂げられない目標を達成したエピソードがベスト

人を巻き込む力を自己PRで伝える場合は、言葉の選び方に注意すると効果的にアピールできます。自己PRは企業に自分を売り込む大切な要素のため、なるべく採用担当者に理解しやすい内容で考えるのが望ましいのです。

ここでは、自己PRで人を巻き込む力をアピールする方法を3つにわけて解説します。自己PRを作成するときの流れを理解して、採用担当者に刺さるものを作成しましょう。

また、自己PRを作成するときは、書き方や構成も意識するのがおすすめです。下記の記事では自己PRを作成する手順を詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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伝わる自己PRを書くために重要な構成。構成をしっかり考えることで、採用担当者に響く自己PRが作成できます。今回は構成の組み立て方からエピソードの書き方、さらに自己PRを魅力的にするコツまで幅広く解説しています。最後には例文も豊富に紹介しています。

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主体的に行動したエピソードを選ぶ

人を巻き込む力を自己PRで伝えるときは、自身が主体的に行動したエピソードを思い返しましょう。人を巻き込む力を持つ人は目標の設定やそれに向けて努力することが得意なため、主体的な行動をしたエピソードがあれば説得力が増します

また、目標を設定した経験がすぐに浮かばない場合は、目的へ向けて困難やトラブルを自分で考え行動したエピソードでも構いません。他者が主体となったエピソードではなく、自分で解決方法を考え抜いたエピソードであれば、十分に主体性をアピールできます。

はじめはいくつかのエピソードをピックアップしておくと、次からの工程でエピソードをしぼっていくのに役立ちます。

複数人を良い方向に巻き込んだエピソードをアピールする

複数のエピソードをピックアップできたら、実際に内容を精査し自分だけでなく複数の人と目的を達成した内容を選びましょう。人を巻き込む力は他者の存在があってこそであるため、自分一人で目的を達成したエピソードでは当てはまらないのです

複数の人と目標を達成した内容は、アルバイトやゼミなどでも構いません。なるべく企業に関係性のあるジャンルだとなお再現性の高いエピソードと考えられます。再現性の高いエピソードだと学生が会社に入社した後にも活躍できると考えられ、企業から見ても魅力的な人材と判断される可能性が高まります。

また、エピソードの選定に悩んだときは、無理に大人数の内容を探すのではなく、3〜4人の少ない人数のエピソードを選んでも問題ありません。

複数人で目的を達成したエピソードがあっても、リーダーが自分ではないケースだとアピールには使えないでしょうか?

吉野 郁子

プロフィール

力を合わせて良い結果を生み出したエピソードはアピール可能

リーダーでなくても、人を巻き込む力を示すエピソードを語ることはできます。チーム全体のパフォーマンス向上のために、必要な働きを考え、自ら主体的に他者に働きかけることは「巻き込み力」と言えます。

所属するグループ内だけでなく、お客様を巻き込んだり、企業や地域との連携を図ったり、SNSでファンを増やしたりといった動きも考えられます。

自分ひとりで完結するのではなく、ほかの力を掛け合わせてより良い結果を生み出したエピソードは、「巻き込み力」をアピールするのに有効でしょう。

一人では成し遂げられない目標を達成したエピソードがベスト

自己PRで伝えるエピソードを決めるときは、なるべく一人では成し遂げられない目標を達成したエピソードにすると、自分自身だけではなく他者にも良い影響を与えて問題を解決したことをアピールできます。一人で達成できる内容になってしまうと、主体性のアピールとなってしまい、人を巻き込む力を持っているのか判断がしにくくなります

たとえば、「アルバイトスタッフ全員で協力して売り上げを5%アップさせた」「スタッフのレベルをそろえるために全員で勉強会をした」などです。どちらも他者に納得して行動してもらえないと達成できないため、人を巻き込む力のアピールになります。

また、人と成し遂げたエピソードがある人は、チームワークを自己PRとする方法もあります。下記の記事ではチームワークをアピールする自己PR作りのステップも解説しているため、目を通しておきましょう。

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例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法

井上 捺稀

プロフィール

目標達成ができていなくとも、自ら周囲に働きかけて行動したエピソードはアピールしても問題ありません。目標達成に何が足りなかったのか、その行動から得られた学びは何かが具体的に述べられると説得力が増すでしょう。

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状況別! 人を巻き込む力の自己PR例文

人を巻き込む力の自己PR例文

  • 部活動の例文
  • アルバイトの例文
  • インターンシップの例文

人を巻き込む力を自己PRにしたいと思っても、どのような内容にすれば採用担当者に響くのかわからず筆が進まない人もいるのではないでしょうか。自分が作成した自己PRの内容に自信が持てない人もいるかと思います。

ここからは、人を巻き込む力を使用した自己PRの例文を状況別で3つ解説します。自分の作成した自己PRと照らし合わせて、直せる部分がないか確認しましょう。

部活動の例文

部活動の例文

私の強みは、人を巻き込む力を持っていることです。

私は学生時代に吹奏楽部に所属しており、定期的に公演をおこなっていました。3年生が卒業するタイミングでパートメンバーに変更が出たこともあり、合奏がうまくいかないことが続きました。

このままでは本番に間に合わず、部活動の時間では足りないと感じたため、チームメンバーに相談し、休みの日にカラオケで練習する日を設けました。合奏を録音し意見を出し合い、改善できる点を模索した結果、次の公演では満足いく演奏ができました。

この経験から、他者と協力して物事を進めていく大切さも学べました。貴社に入社させていただいた際もこの経験を活かし、部署内で連携して動けるように尽力したいと考えております。

吉野 郁子

プロフィール

主体性を発揮した行動は、アピールに活用できます。たとえば、「カラオケ店で楽器練習の許可を店長に交渉した」や「合奏の録音を卒業した先輩にも聞いてもらい、意見をもらった」などの行動も、巻き込む力の一例です。

部活動で得た経験を自己PRにするには、文章の構成や状況別で学べる内容を理解しておきましょう。採用担当者に深掘りされても答えやすくなります。下記の記事では部活動で学んだ内容を伝える方法を詳しく解説しているため、参考にしてください。

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例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ

部活動で学んだことへの回答は、入社後の成長イメージを伝えることが重要です。部活動で学んだことを伝える構成や伝える際のコツを、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。入社後を見据えた内容を伝えるカギにしてください。

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アルバイトの例文

アルバイトの例文

私の強みは人を巻き込む力があることです。

私は学生時代に飲食店でアルバイトをしており、ホールスタッフを担当していました。スタッフの多い店舗だったため、新人の人数も多く接客の質に差がある点が課題でした。

そのため私はメンター制度の導入を考え、年数の長いスタッフに協力を仰ぎました。新人がつまづきやすい疑問を整理し、ノートに書き出しすぐ確認できる場所に設置しました。この結果、新人は質問しやすい環境が整い、接客の質も一定にできました。

この経験から、目標の達成には一人ではなくチームで取り組むことが大切だと学びました。貴社に入社した際もこの経験を活かし、意見を出し合い部署内をより良くできる人材になりたいと考えています。

アルバイト経験を自己PRに利用する学生は多いため、差別化するには自己PRにする条件や注意点を理解しておくと安心です。下記の記事ではアルバイトで自己PR経験を伝える方法を解説しているため、目を通しておきましょう。

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例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説

アルバイト経験の自己PRは、かなり効果的です。入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。アルバイト経験の自己PRの構成や、作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。例文10選も紹介するので、アルバイト経験を魅力的に伝え、内定を掴みましょう。

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富岡 順子

プロフィール

人を巻き込むと一言で表現しても様々なケースがあります。コミュニケーションの取り方も人それぞれです。いやいやに見えてその後の人生に大きな影響を与えることもあります。あなたの働きかけで相手に変化が起きているのであれば問題ありません。

インターンシップの例文

インターンシップの例文

私の強みは、人を巻き込む力があることです。

私はインターンシップでSNS運用をチームでおこないました。決められた期間までに目標のフォロワー数を達成するための施策を考え、自らもSNS運用を実行しました。目標期間まであと半分というところで目標フォロワーに届かなそうな兆しが見えたため、チーム全体で問題を洗い出すことにしました。

話し合いをした結果チームメンバーの一人が投稿作成につまづいているとわかったため、なぜ投稿作成が滞っているのかヒアリングし、ほかのメンバーと一緒に投稿を作成して、直すべきポイントを伝えました。

結果として、期限までにフォロワー数には届かなかったものの、投稿の質が上がったと社員の人からは良い評価をいただきました。

この経験から、目標達成が難しいと感じてもほかの人を巻き込んでさらに強力な体制を作り、最後まで諦めないことの大切さを学びました。貴社に入社させていただいた際もこの経験を活かし、困難の解決法を常に考えながら働ける人材になりたいと考えております。

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低評価のリスクを避けよう! 人を巻き込む力のNG例文

人を巻き込む力のNG例文

  • 自分の考えを押し付けてしまう例文
  • 自分だけが努力していると伝える例文
  • ネガティブな部分に着目した例文

人を巻き込む力は企業にとって重要なスキルですが、伝え方やエピソードの選び方を間違えてしまうとかえってマイナスに判断されてしまう可能性があります。しかし、どのような文章が誤りなのかわからなければ、判断できない人もいるかと思います。

ここでは、人を巻き込む力のNG例文を解説します。適切ではないエピソードの例を知って、自身の自己PRに反映し、より良い内容を作成しましょう。

自分の考えを押し付けてしまう例文

自分の考えを押し付けてしまう例文

私の強みは、人を巻き込む力を持つことです。

私は学生時代にゼミで国際コミュニケーションを学んでいました。ゼミの発表があったため意見の取りまとめをおこなっていましたが、うまくまとまらなかったため自分で話をまとめ、発表までこぎつけました。

結果的に、発表内容は評価してもらえて、全員の成績も上がりゼミの成果を残せました。この経験から、目的達成のために自ら行動することの大切さを学びました。

貴社に入社した際もこの経験を活かし、他者がいる環境で主体的に行動して、結果を残せる人材になりたいと考えております。

上記の例文では、ゼミのメンバーと協力するのではなく、一人で行動した結果で評価されています。発表内容も相談していないため、自分の考えを押し付けて進めてしまっている印象があるため、NG例文といえます

ゼミのメンバーとどのように協力したのかという具体的な内容を記載すると、人を巻き込む力のアピールにつながります。

自分の考えを押し付けたエピソードと、他者と一緒に目的へ向けて努力したエピソードの差別化が難しいです。どの部分を意識すれば、判別できますか?

井上 捺稀

プロフィール

誰かに相談したり、意見を求めたりしたかどうかが差別化のポイントとなる

いくら周りに働きかけたエピソードであったとしても、それが自分の判断のみに基づいておこなわれたものだと、自分の考えを周りに押し付ける人という印象を与えてしまいかねません。

周りの人に相談しながら行動した場合、もし反対意見があったとしても、そこからどのようにお互いの意見を擦り合わせていったかが伝わると協調性のアピールにもつながります。

そのため、エピソード選択の際には、その行動や意思決定が周りの人とともにおこなわれたものかどうかで判断するようにしましょう。また、伝え方においても周りとどのように協力したかを明確に伝えるようにしましょう。

ゼミ経験を自己PRで使用する場合は、そのゼミで得られたスキルを思い返す方法もあります。下記の記事ではゼミ経験を自己PRにする方法をステップ付きで解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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ゼミ活動を自己PRでアピールしたいと考える人もいるでしょう。ゼミは多くの人が経験するため、アピールする際は一工夫必要になります。この記事ではキャリアコンサルタントとともに、自己PRでゼミ活動を他者と差別化できるアピール方法を解説します。

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自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説

自分だけが努力していると伝える例文

自分だけが努力していると伝える例文

私の強みは、人を巻き込む力を持っていることです。

私は学生時代に居酒屋にアルバイトで勤めていました。バイトリーダーはほかのスタッフでしたが、休みがちな人だったため私がスタッフを取りまとめることも多かったです。

オープンスタッフから締め作業時の清掃が甘く、オープン作業に時間がかかっていると連絡があったため、締め作業のスタッフに状況を確認しました。複数人で清掃していたことが原因で清掃箇所が漏れていたことが発覚したため、チェックリストを作成し全員に記入の徹底を伝えました。

その結果、締め作業の質が一定となり、オープンスタッフにも感謝されました。この経験から、周囲の人にも協力してもらうことの大切さを学びました。

貴社に入社させていただく際にはこの経験を活かし業務効率改善にも役立てていきたいと考えております。

上記の例文では、他者と相談せず自分でチェックリストを作成し導入した流れとなっています。バイトリーダーがほかの人という点から、自分だけが努力していたという様子も伺えてしまうのがマイナスポイントです

バイトリーダーに声をかけたり、他者と相談して業務の内容の改善ができたエピソードを加えることで、採用担当者に良い印象を残すことができるでしょう。

人を巻き込むにあたって人を引っ張るための努力も必要だと思います。どう表現すると「自分だけが努力している」と差別化できますか。

富岡 順子

プロフィール

チーム内でどうコミュニケーションを取ったかを説明するのがおすすめ

人を巻き込むということは、巻き込まれる前と後で何か変化が起きているはずです。

あなたの働きかけでチームや他の人の行動がどのように変わったかbefore/afterを伝えてください。その際にどんな発言があったか相手のセリフを用いてストーリーを伝えると客観性も持たせながら一緒に頑張ったことを伝えることができます。

ネガティブな部分に着目した例文

ネガティブな部分に着目した例文

私の強みは、周りの人を巻き込む力を持つことです。

私は部活動でダンス部に所属しており、部長を務めていました。

発表会がない時期は部活動の出席率が悪かったのが懸念点だったため、自主的に発表会を設けて参加を促しました。はじめは不必要な発表に抵抗を示す人もいましたが、根気強く参加を促した結果、全員での発表会ができました。

大会ではなかったため結果は残りませんでしたが、全員でおこなった発表会は良い思い出になったと思います。

貴社に入社させていただいた際も、自身で問題を発見でき、解決に向けて努力できる人材になりたいと考えております。

上記の例文では、「発表に抵抗を示す人がいた」「大会ではないため結果が残らない」などマイナスな部分に着目してしまっています。採用担当者が聞いたときに良い印象がしないため注意しましょう。

「良い思い出が作れた」など、ポジティブな面に着目したエピソードを伝えることで、採用担当者が聞いたときも前向きに努力できていると感じます

就活のプロが解説! 人を巻き込む力を持たずに入社するリスク

ここまでの解説で、人を巻き込む力は企業にとって重大であると理解できたかと思います。今人を巻き込む力を持っていない人でも、社会人として活躍するためにも入社までには多少身に付けておく必要があるのです。

ここでは、キャリアコンサルタントの井上さんに、人を巻き込む力を持たずに入社するリスクを解説してもらいます。現状維持では良くない理由を理解して、スキルアップを目指しましょう。

アドバイザーコメント

チームワークが欠如して成果を出せない可能性がある

人を巻き込む力を持たずに入社した場合、下記のようなリスクが考えられます。

会社では基本的にチームで協力して仕事をおこないます。人を巻き込む力がないとコミュニケーション不足に陥ってしまい、結果としてチームの連携が上手く機能しなくなってしまいます。

そうなるとプロジェクトが予定よりも遅れたり、与えられた目標が達成できなかったりと、思うように成果が出せなくなる可能性があります。

昇進や昇格のチャンスを逃すというリスクもある

昇進・昇格において成果はもちろん大切ですが、人を巻き込む力も同じくらい重要になります。リーダーになると部下の育成だけでなく、他部署と連携して仕事をする機会が増えるためです。

実際に人事評価では、実績などの定量評価だけではなく、仕事に対する姿勢やプロセスといった定性評価も併せて行っている企業がほとんどのため、人を巻き込む力がなければ昇進・昇格の機会を失ってしまいかねません。

仕事で結果を出したい人や、将来的に役職に就きたいと考える人にとって「人を巻き込む力」は必須と言えるでしょう。

まずはここから始めよう! 人を巻き込む力を身に付ける方法

入社までに少しでも人を巻き込む力を身に付けなければいけないと理解できても、実際何からすれば良いかわからない人もいるのではないでしょうか。人を巻き込む力は努力せずとも手に入るスキルではないため、身に付けるためには行動を起こしていく必要があるのです。

ここでは、人を巻き込む力を身に付ける方法を5つ解説します。自分から率先して行動してみて、企業にとって魅力的な存在になれるよう努めましょう。

チーム内で自ら目的を明確にする癖を付ける

人を巻き込む力を身に付けるためには、主体的に行動することが欠かせません。そのためには、まずチーム内で目的を設定するときに、自分から考える癖をつけましょう。

目的の設定を他者に任せ、指示されたことだけに取り組んでいては目的に向けて努力できたとしても主体性があるとはいえません。目標に向けてできることを自ら考え、実際に行動に移すことが主体性となるのです

いきなりチーム内で目的の設定をすることが難しいと感じる場合は、まずはプライベートで資格取得やダイエットなどの目標を立ててみましょう。目的を立てる癖をつけられれば、チームでも提案しやすくなります。

チームのメンバーについて理解を深める

人を巻き込む力を発揮するためには、チームメンバーの得意不得意や性格を理解しなければいけません。それぞれの特徴を知らないままでは、適切な役割分担ができないからです。

チームメンバーへの理解を深めるためには、なるべく挨拶や会話を通してコミュニケーションを取りましょう。少しずつ話す機会が増えていけば、相手の考えや性格を理解できるようになります。

相手もこちらへの警戒心がなくなってくれば、意見をはっきり言ってくれるようになるため、仕事への考え方や向き不向きの判断がしやすくなります。チームメンバー一人ひとりに真摯に接することが、相手を理解する近道です。

自分から話し掛けるのに抵抗があるのですが、コミュニケーションをとるコツはありますか?

吉野 郁子

プロフィール

挨拶や相手の名前を呼ぶなどの基本的なことを徹底しよう

まずは、コミュニケーションの基本である、挨拶が重要です。次に、メンバーの名前を覚えて、名前を呼んでみましょう。名前を呼ぶことは、信頼関係を築く上で非常に大切です。このような基本的な行動を積み重ねることが役立ちます。

そうすることで、話しかけられやすくなり、相手の話を聞いてお互いを理解する機会が増えてきます。

丁寧に、誠実な態度で話を聞く人は、他者からの信頼を得やすくなります。すると、自分の意見を述べる際にも、これまで築いた信頼関係が力を発揮するでしょう。

見本となれるよう率先して行動してみる

他者からの信頼を得るためには、自分が見本となれるように行動する必要があります。自分がやってみなければわからないことも多く、業務に合わせた具体的な指示出しもできないからです。また、実際に自分が行動してからであれば、わからない部分やつまづきやすい部分が明確になり、アドバイスも出しやすくなります。

人を巻き込む力を持つ人は、チームリーダーとして周囲に信頼されることが重要です。自分から行動せず指示しか出さない状況では信頼を得ることは難しくなるため、まずは自ら行動しはじめることを意識しておきましょう。

実際にやってみて難しかったことや解決法をまとめておくと、面接時に質問されてもスムーズに答えられるようになります。

周囲の意見を聞き取り入れる

人を巻き込む力を持っている人は、自分の意見を押し通すのではなく、周囲の意見に耳を傾けて最善の方法を考えます。周囲の人の意見を聞くことで、自分一人では思いつかなかった解決方法に気付ける場合があるからです

たとえば、課題やトラブルが見つかったときに、自分一人で解決するのではなく、一緒に働いている人にどうしたらいいと思うか聞いてみましょう。このとき、聞く人数は一人ではなく、なるべく複数人にヒアリングします。

全員の意見をもとに解決方法を考案したり、一つずつ試したりすれば、一人で考えるよりも早く解決できる可能性が高まります。さらに、一つの物事に対してチーム全体で取り組んだという経験も得られ、結束力が高まるのです。

前向きなフィードバックをおこなう

人を巻き込む力を身に付けたい場合は、ただ意見を聞くだけでなく、一緒に働くメンバーに前向きなフィードバックをおこなうようにしましょう。良かった点や改善するともっと良くなる点を伝えると、チーム全体の能力を上げられます。

また、チームメンバーの意見を取り入れて、どのような結果になったのか伝えることも重要です。自身の意見が仕事の役に立ったことがわかれば、チームメンバーのやる気にもつながるからです

目的を達成したときだけでなく、定期的なフィードバックを心がけておくと、長期のプロジェクトでもチームメンバーがモチベーションを落とさずに働けます。また、フィードバック時は改善して欲しい点も合わせて聞いておくと、相手がストレスを抱える可能性も減らせるはずです。

井上 捺稀

プロフィール

「〇〇さんの△△の取り組みで〜〜な効果がありました」といったように、取り組み内容とその成果をできるだけ具体的に伝えましょう。まだ結果に繋がっていない場合は取り組む姿勢そのものを称賛することも大切です。

持っていると役立つ! 人を巻き込む力を磨くのに必要なスキル

人を巻き込む力を身に付けるためには、ただ努力するよりも必要なスキルを理解しておくこともおすすめです。必要なスキルを身に付けることで、より人を巻き込む力を得やすくなるからです。

ここでは、人を巻き込む力を磨くのに必要なスキルを5つ解説します。身に付けられそうなスキルから試してみて、スキルアップを目指しましょう。

意見の交換をスムーズにするファシリテーションスキル

ファシリテーションスキル

会議でスムーズな進行を促すスキル

ファシリテーションスキルを持っていると、目標の設定やトラブルの解決法を考えるときに、チームメンバーの意見を聞き出しやすくなります。特に大人数の会議だと、意見を持っていても発言することに抵抗を覚える人もいるため、人を巻き込む力を持つ人が聞き出せればより多くの意見を取り入れられます

ファシリテーションスキルを身に付けるためには、発言しやすい雰囲気作りや相手に合わせた質問方法を試してみましょう。はじめはうまくいかなくても、何度か繰り返すことでコツをつかめます。

多くの人が意見を出せる空間を作れれば、会議の内容が充実し良い結果につながる可能性が高まります。

吉野 郁子

プロフィール

テレビ番組を見て、自分もこんな風に人と接したいと思える司会者を見つけ、そのテクニックを真似してみましょう。トークゲストが生き生きと話しているのは、どんな番組でしょうか。表情や振る舞い、他者を尊重する態度などが参考になります。

他者の意見を聞き出すコミュニケーション能力

チームメンバーが気兼ねなく意見を出すためには、普段のコミュニケーションも欠かせないものになります。性格によっては大人数の場での発言に抵抗があったり、自分の意見に自信が持てず発言できなかったりする人は少なくありません。

しかし、質問時に相手に合わせた方法を意識するだけで、意見を出しやすい環境が作れるのです。たとえば、「どう思うか」といった幅広い質問を投げかけるのではなく「AとBならどちらがいいか」など選択肢を狭めるだけでも、発言しやすくなる場合があります。

より多くの意見を引き出せるようになれば、自分では思いつかない解決策を見つけられ、トラブルを早めに解決できる可能性が高まります

意見を聞き出すコミュニケーション能力を身に付けるためには、チームメンバーと会話を積極的におこない、考えを理解することが大切です。一人ひとりの価値観を理解できれば、その人にあった受け答えができる確率が高まります。

他者に納得してもらえる交渉術

会議で多くの意見を出したあとは、その内容をまとめて今後の方針を決めなければいけません。なかには、出した意見とは違う結果になり、メンバーに納得してもらう必要も出てくるはずです。

会議の意見をまとめるときに、「決まったからこの方針で進める」だけでは、別の意見を出した人に納得してもらえない可能性があります。意見を決めた理由を具体的に説明し、その後で質疑応答の時間を設けることで、チームメンバーに決定した内容に疑問なく業務にとりかかれます

また、話の内容を理解してもらうには、相手に合わせた伝え方も意識すると効果的です。相手の性格や立場に合わせて提案できれば、難しい要求でも納得してもらえる可能性は高まります。

交渉術を身に付けるためには、相手の価値観を理解するよう意識しましょう。他者が大切にしている部分を理解できると、その人に合わせた提案ができるようになります。

自ら考え行動する主体性

他者に納得してもらうには、自分自身がまず考え行動しなければいけません。自分では動かず指示を出すだけの状況では、周囲は「都合の良いように使われている」と感じかねないからです。

主体的に行動するためには、まず目標設定を自分でする癖をつけましょう。その目標を達成するための道筋を描き、行動を開始します。途中でトラブルや課題を発見した場合は、解決方法を考えるのです。

自分自身が主体性を持って動ければ、他者に何かをお願いする場合も具体的な指示が出しやすく、チームメンバーも何をしたら良いかわからないという状況が避けられます

主体性を身に付けたい人は、勉強やプライベートで目標設定をしてみましょう。目標を達成するために何をすれば良いか考える経験を重ねていけば、仕事でも主体性を発揮できるようになります。

周囲の人と良好な関係を構築する能力

人を巻き込む力を最大限に発揮するためには、意見を交換したり相談できたりする環境が必要になるため、他者との関係構築は重要になります。信頼関係がなければ協力してもらうことが難しくなるため、普段から関係性を作るためのコミュニケーションは重要といえます。

たとえば、毎日かかさず挨拶をしたり、雑談を踏まえて相手の性格や趣味嗜好に理解を深めることがおすすめです。少しずつ会話をするだけでもお互いの距離は縮まるため、いざというときに協力してもらいやすくなります

また、相手が言っていたことを覚えておけるようメモを取ることもおすすめです。何度も同じことを伝えるのはストレスになるため、少しでも相手がストレスを感じないよう配慮してみましょう。

採用担当者の印象に残る人を巻き込む力をアピールして高評価を狙おう

人を巻き込む力を持つ人は、チームの士気を高められ、企業の成長において重要な存在です。しかし、人を巻き込む力はすぐに手に入るものではないため、必要なスキルを身に付けるところからはじめましょう。

また、人を巻き込む力をアピールするときは、採用担当者の印象に残るようなエピソードをも併せて伝えることが大切です。具体性の高い内容を盛り込めば、高評価につながり採用される確率が高まります。

自己PRで人を巻き込む力をアピールして、選考突破を目指しましょう。

アドバイザーコメント

大きな成果を挙げるためには人を巻き込んで進むことが求められる

人を巻き込む力は仕事をする上でとても重要な力です。

昨今は多様性、ダイバーシティ経営と言われるように様々な考えやバックグラウンドを持った人が組織の中にいる時代です。みんな一緒でないからこそイノベーションが起きます。

アフリカのことわざに「早く行きたければ一人で行け、遠くまで行きたければみんなで行け」という言葉があります。一人で仕事を進めることは自分のやりやすいようにやれるので楽な部分があります。

私も個人事業主として仕事をしているので意思決定などスピード感を持ってすることができます。しかし一人でできることは限られていることを日々感じています。

人に頼ることによっても大きなチャンスを作ることができる

また、私はサッカーが好きでよく観戦するのですが、11人で戦術を共有し、華麗なパス回しとそれぞれの強みを活かしたデザインでゴールしていくプレーを見ていると仕事も同じだなとつくづく思います。

人を巻き込む力、私は人に頼る力とも解釈していますがこの力を持っている人は色々な人のチャンスメイクができる人です。企業でも今後ますます求められる人材となります。人を巻き込むのが得意、そういった経験を多くしてきたという人は自信を持ってアピールしてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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