Q
大学2年生
男性
ゲーム業界への就職はなぜ難しいと言われるのですか?
将来ゲーム業界で働きたいと考えているのですが、周囲から「ゲーム業界への就職はすごく難しい」とよく言われます。
エンタメが好きなので開発職や企画職などに興味があるのですが、具体的にどのくらい倍率が高いのでしょうか? 就職が難しいと言われる理由を教えていただきたいです。
未経験の学生がゲーム業界に入るためには今からどのようなスキルを身に付け、どのような準備をしていくべきか、アドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
採用枠の少なさと求められるスキルが理由! 形にする力を示そう
ゲーム業界の就職が難しいといわれる理由は、おもに2つあります。
一つは、応募者数に対して採用枠が極端に少ないことです。憧れを持ちやすい職種であるため非常に人気が集中します。
特に大手のゲームメーカーの企画職やデザイナー職には、数千人規模の応募が集まるのに対し採用は数十人ほどというケースも珍しくありません。
もう一つは、早期から実務レベルのスキルが求められることです。現在のゲーム開発はチーム単位での分業制です。
そのため大学で学んだ知識だけでなく、実際に「自分でゲームを作ったことがあるか」「デザインや企画を形にしたことがあるか」というポートフォリオを通じて、形にする力を示す必要があります。
ゲーム制作ツールに触れ分析の観点を養おう
今からできる対策としては、まず実際にゲーム制作ツールに触れてみること。
次にチーム制作やインターンで開発の流れを体験すること。
そしてゲームを遊ぶ側としてだけでなく「なぜこのゲームが流行ったのか」「従来と何が違うのか」といった分析する側の視点を持つことが挙げられます。
狭き門ですが、本気で好きで実際に行動に移している人が、その門をくぐり抜けているのだと思います。
応募する人材が極めて優秀なことが多い
ゲーム業界、特に大手企業への就職が非常に難しい最大の理由は応募してくる人材が極めて優秀だからです。
以前、大手ゲーム会社、カプコンの新人研修を担当したことがありますが、彼らの発想力や論理的思考能力は私が研修をおこなったなかで過去一番といえるレベルでした。
出身大学もトップクラスの学生が多く、なかには東京藝術大学のような美術系の最高峰から来る人材もいます。まさに「超人」が集まる業界なのです。
情熱だけでなく多角的な能力で勝負しよう
「ゲームが好き」という情熱はもちろん大前提ですが、それだけでは通用しません。
学力に加え、企画力、デザインセンス、そしてそれを形にする技術力といった多角的な能力が求められます。
また意外かもしれませんが、研修で会った新入社員の皆さんはオタクっぽい雰囲気ではなく非常におしゃれでした。文章を書くのもうまく表現力が豊かでした。多方面にアンテナを張ることが、この業界で成功する秘訣なのかもしれません。
ゲーム業界への就職を目指している人は、次の記事もチェックしてみてください。志望動機で他者と差別化するためのコツを詳しく解説しています。
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