Q
大学4年生
男性
放射線技師としての就職先が決まらないことってありえますか……?
現在、診療放射線技師を目指して就職活動中の大学4年生です。周りの友人は次々と内定をもらっているのに、私だけまだ就職先が決まらず、本当に焦っています。
病院の求人は倍率が高く、落ち続けているのが現状です。このまま卒業までに就職先が決まらないのではないかと不安でいっぱいです。
今からでも間に合うように、病院以外の就職先の選択肢や、就活を成功させるための具体的なアドバイスをいただけないでしょうか?
特に、面接で響くアピール方法や、焦りを感じているときのメンタルケアの方法など、専門家の方の意見を聞きたいです。どうすればこの状況を打開できるでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
焦らずに幅広い就職先を検討しよう!
まず、放射線技師として就職先が決まらないことはないのではないか、という印象です。
就職先は病院に限定されず、研究機関や企業、そして人間ドックなどの検査機関でも採用はあります。
そのため、病院の求人だけでなく、企業や研究所、人間ドックなどの検査機関の求人も視野に入れて就職活動をおこないましょう。
もし病院の求人倍率が高く落ち続けているのであれば、それは就職活動における準備段階、特に「なぜその病院が良いか」という志望動機が不十分である可能性が非常に高いです。
「なぜ志望しているか」を具体的に語ることがカギ
面接で響くアピール方法としては、資格を持っていることが大前提です。そうした人しか受けに来ないため、「なぜこの病院に来たのか」を明確に言う必要があります。
たとえば、総合病院なのに「人と人とのかかわりを大切にしたい」といったことを言うと、「それでは小さいクリニックに行けば良い」と判断されてしまいます。
そうならないように、大学病院なら「高度先進医療に携わりたい」、地域のクリニックなら「地域住民の健康維持に貢献したい」といったように、その施設の特徴とご自身のキャリアプランを具体的に結び付けて説明する必要があります。
ご自身と病院とのマッチ度を見極めることも大切です。もし病院が合わなさそうだと思ったら、先ほど述べた検査機関や人間ドック、企業の放射線を扱うような研究所などの求人を探してみると良いかと思います。
焦りは結果を遠ざける! 「就活は相性」ととらえよう
焦りを感じているときのメンタルケアとして、結局人は焦れば焦るほど結果が出なくなることを認識しましょう。就職活動は決して能力を測るものではなく、相性の問題なのです。
これは恋愛と同じで、どんなに能力が高くても、その人にとってタイプじゃないという理由で振られてしまうことがあります。そのうえで、「ご自身のようなタイプの人を誰が好むのか」という点を考えて就職活動をしていただきたいです。
もし落ち続けているのであれば、それは能力がないわけではなく、たまたま相性の良くないところにアプローチしていただけだと切り替えてください。
技師就職は競争が激しい! 決まらないこともありえる
放射線技師としての就職ですが、病院採用は定員が小さく競争が厳しいため、期間によっては決まらないことがあります。
打開策はフィールドの拡張と語りの再設計が有効です。
まず就職先を病院以外にも広げたり、地域を広げることも検討してみましょう。
画像診断クリニック、健診センター、訪問型の検診車運営、画像機器メーカーのアプリケーション、保守・教育などの製造側、研究機関・大学の技術員、治験・PACSなどの医療ITでも放射線技師として働くことはできます。
地域については、同じチェーンの別施設や同一法人を横串で当たるとより可能性が高まります。
視野を広げよう! 再現性のある行動を語るのがカギ
次に面接では装置の使用経験だけでなく、たとえば安全・精度管理(QC)手順、被ばく低減への配慮、体位・不安軽減など患者さんへの声かけといった再現性のある行動を具体例で示します。
学内で学んだ手順書、レポート、実習の振り返りをポートフォリオ1~2枚にまとめると、ぐっと説得力が増します。
焦りを感じているときであっても、メンタル面のケアは忘れずに。 睡眠・食事・軽運動の生活軸はなるべく固定し、週1回は「就活しない日」を作って回復を優先します。
焦りは面接で伝播します。準備の可視化で自信を補強し、最後まであきらめずにトライしてみましょう。
以下の記事では病院の志望動機の例文を11選紹介しています。病院を志望しているが、面接官に刺さる志望動機の書き方がわからないと悩む人は、参考にして自分ならではの志望動機を作れるようにしましょう。
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