Q
大学院1年生
男性
理系大学院生でも学歴フィルターに引っかかりますか?
現在、理系の大学院(修士課程)に通っているのですが、就職活動を始めるにあたり学歴フィルターがあるのかどうか不安に感じています。
自分の大学は早慶レベルより下なので、企業によっては大学名で足切りされてしまうのではないかと心配です。
理系だと学部卒よりも大学院卒のほうが専門性を見てもらえるため有利と聞きますが、それでも大学院のレベルで判断されることはあるのでしょうか?
特に、研究職や技術職で、大学院のレベルが選考に大きく影響するのか知りたいです。もし学歴フィルターがあるとしたら、それを乗り越えるために今からできる具体的な対策や、エントリーシート(ES)で強調すべきことなど、何かアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
学歴フィルターは以前よりも緩和している傾向
理系大学院生でも学歴フィルターに引っかかることはあるかもしれませんが、現在、理系人材が不足しているので、以前と比べてフィルターが厳しく機能しているわけではないと思います。
理系であることで、むしろ有利になる側面もあるでしょう。
したがって、学歴フィルターについてあまり気にせず、ご自身の大学の研究室や、教授が持っている人脈をしっかりと確認して、志望先を決めるのがおすすめです。
大学名よりも所属の研究室が重視されるケースも
大学院の場合は、大学のレベルよりも研究室のほうが重要になってくるという感覚もあります。
たとえば、学部のときに有名大学にいたとしても、その大学の大学院に適切な研究室がないために他大学の大学院に進学される方もいますし、その大学院の教授の研究室が有名というケースもあります。
ですから、大学院のレベルだけで判断されると紋切り型に考えるのは少し危険かなという気がします。
対策としては、「何を研究し、どのような成果を上げたか、そしてどういう論文を書いたか」を明確に言語化できるよう準備しておくことが最も重要です。
学歴フィルターはごくまれに存在するが研究内容が重視される
大学院であっても大学名のみで弾く運用はごく一部にありますが、実際にはあくまで以下の点が重い評価軸であることは共通します。
・研究分野の合致
・指導教員の推薦
・研究発表の経験
研究職はテーマの親和性、開発・生産技術は実験設計とデータ処理などがより強く見られます。
「何ができるか」で勝負! 1ページ資料を準備しよう
対策としては、以下のとおりです。
①目的・方法・結果を図示・示唆した研究資料を1ページ用意しておく
②技術面接の想定問答を作っておく:実験条件の根拠、失敗例、再現性、統計処理など。
③アウトプット回数を増やす:学外インターンシップが難しければ、学会ポスターや、研究室内でのライトニングトークなど。
ESでは、大学名より何ができるかの動詞で書くようにすると戦力として光ります。たとえば、設計できる・測定系を立ち上げられる・Pythonで前処理できるなどです。
もし希望企業が絞れている場合は、材料、熱、制御、信号処理など、採用ページの配属部門の技術キーワードを下調べしておき、研究との接点を明確に示すと通過率が上がります。
以下の記事では学歴フィルターの実態について解説しています。自分の学歴に自信がなく、学歴フィルターの実態について知っておきたいという人はぜひ参考にしてください。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります。
自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。






