就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 三好 真代

    atWill代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号18023800)/2級キャリアコンサルティング技能士(第19S17405736号)/メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 SNS:note/X(旧Twitter)/Facebook

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  • 渡部 俊和

    合同会社渡部俊和事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16029675) SNS:Facebook

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  • 鈴木 洵市

    ブルーバード合同会社代表取締役 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21041822) SNS:Instagram/Facebook

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この記事のまとめ

  • 就活の相談相手はしっかり見極めることが不可欠
  • 就活の相談先14個からメリット・デメリットを考えて判断することが大切
  • よくある相談20選と解決方法も紹介
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 適職診断

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初めての経験で戸惑うことも多い就活は、誰かに相談したいと感じるシーンがたくさんありますよね。「誰に相談したら良いのかな」「悩みはあるけどどのように相談したら良いのかわからない」などと悩む人は多いのではないでしょうか。

就活の相談先は、実は多くあります。自分に合った相談先に相談することで、視野を広く持てるようになり、就活をスムーズに進めやすくなりますよ。まずはどのような相談先があるのかを知り、自分に合うアドバイスをもらえる相手を見つけていきましょう。

記事では、就活の相談先について、キャリアアドバイザーの三好さん、渡部さん、鈴木さんと就活に悩んだときに自分に合った相談相手を見つけるための方法を解説します。

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就活の相談は相手をしっかりと見極めることが大切

就活の相談先はたくさんあり、その中でどこに相談するべきか、しっかりと相談相手を見極めることが大切です。そうすることで、自分に合った効果的なアドバイスをもらえるようになります。

記事では、まず就活の相談先14選を解説します。さまざまな相談先があるということを知りましょう。ただ、すべての相談先が自分にとって良いアドバイスをしてくれるとは限りません。そこで、自分に合った相談先を見つける方法を説明するので、より効果的なアドバイスをもらえるよう参考にしてください。

また、良い相談先を見つけたとしても、ただ相談すれば良いというわけではありません。相談する前の準備の方法や、気を付けるべきことも解説するので、それらを心得て相談しましょう。

今悩んでいることがあるのであれば、その悩みは多くの学生が持つ悩みかもしれません。そこで、よくある相談20選についても解説するので、どこかに相談する前に一度目を通してみると解決できるかもしれませんよ。

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まずは就活の相談をするメリットを把握しておこう

まずは就活の相談をするメリットを把握しておこう

  • 物事の見方が偏らない
  • 考えが整理しやすくなる
  • 前向きな気持ちになれる

そもそも就活の相談を誰かにすべきなのか、悩んでいる人もいると思います。「相談するのは恥ずかしいな」と感じ、1人で抱え込んでいる人もいるかもしれません。

しかし、就活は、基本的には悩んだら誰かに相談することをおすすめします。相談することで多くのメリットがあるためです。

ここからは、就活の相談をするメリットを解説するので、まずは「相談することは悪いことではない」ということを理解してくださいね。

反対に、むやみに相談しない方が良いケースや自分で考えた方が良いケースってありますか?

三好 真代

プロフィール

整理できていないときや相手の状態によっては避けよう

以下のようなケースでは相談する前に立ち止まってみましょう。

①自分が状況をうまく伝えられない時
せっかく相談しても、状況が正しく伝わらなければ相手の助言も的を外れてしまう可能性があります。自分の気持ちを整え状況を整理して伝える準備をしましょう。

②相手が「聴く」状態にない時
相談は、双方向のコミュニケーションです。相手の状況への配慮も必要ですね。相手が極度に忙しいときなどは避けましょう。

①物事の見方が偏らない

1人で悩みを抱えてしまうと、1つの側面からしか物事を考えられなくなることが多いです。特にネガティブな悩みを持っている場合、視野が狭くなり、物事の見方が偏りがちになります。しかし人に相談をすることで、多面的に物事を把握できるようになります。

渡部 俊和

プロフィール

基本的には、アルバイト体験や知人の影響など、自分がよく知っている業界でしか仕事をするイメージが湧きにくいと思います。

そこで人に相談することで、「あなたはこんなことも得意だよね」や「この仕事はこういう面があるよ」と言われて、初めて視野が広がるということがありますよ。

たとえば「自分で自分のことを『何事にも受動的だな』と感じ自信がなかったが、他人に相談してみたら、『それは協調性があるという強みとも言えるのではないか』と言われ気づきを得た」と、新たに自分の長所が見つかることもあるでしょう。

誰しも初めての就活であり、そのような経験のないことを自分1人の判断で進めてしまうと危険です。相談して多面的に物事を見ることで、より良い選択ができるようになりますよ。

鈴木 洵市

プロフィール

相談をするということは、物事に対して自分の見識だけではなく他人からの見識を入れることができる機会になります。物事の見方を広げることで、判断力がついていきます。社会人も、他人に相談しながら仕事を進めていくことの方が多いですよ。

②考えが整理しやすくなる

1人で悩んでいると、悩みが次第に混沌とし、なかなか解決できないことが多いですよね。

相談は、「悩みを言葉にする」という行為です。つまり、相談することによって、まず「自分の悩みが何なのか」をしっかりと整理することができるようになります。

また、相談している際に「つまりどういうこと?」などと相談相手から聞かれることもあると思います。そのような質問を通しても、自分の考えを深掘りしたり、整えたりすることができます。

つまり、相談相手との会話を通じて自分の悩みを整理することができるので、解決までの道のりが見えやすくなるのです

③前向きな気持ちになれる

多くの悩みは、周りから見れば深刻なものではなく、その人の考え過ぎということもあります。周囲からポジティブになれるような言葉をもらったり、客観的なアドバイスをもらったりすることで前向きになれるという人は多いでしょう。

さらに、「悩みをわかってくれる人がいる」という安心感からも、ポジティブになることができます。心のよりどころがあるので、「何かあったらまた相談しよう」と考え、少し気を楽にすることができるのです

三好 真代

プロフィール

私自身、相談をしてくれた学生が次第に前向きになる様子をたくさん見てきました。

たとえば「自信がない」「強みがない」という相談を受けた際、日々何気なくおこなっている行動を丁寧に聞いていくと、次第に生き生きと自分のことを話してもらうことができ、キラキラと光る強みや個性がたくさん見えてきました。

「知らなかった自分を見つけた」「前向きになれた」と言ってもらえることが多く、ポジティブになるためにも悩んだら相談することをおすすめします。

緊張やプレッシャーからネガティブになりやすい就活だからこそ、適度に相談をして前向きな気持ちを保つことが大切です。

アドバイザーコメント

相談をすることで職業理解や自己理解が圧倒的に深まる

職業理解の面では、学生時代に自分が知りうる範囲の職業は非常に狭く、体験も乏しいはずです。可能性を広げるため、またベストな選択肢を見つけるためには、どうしても他の人の助けが必要です。まずは早い段階で相談し、就職活動についてのあらゆる情報収集をサポートしてもらいましょう。

特に自己理解の面では、客観的な視点を得られることが大きいメリットです。「自分を客観的に見る」というのは誰にとっても非常に難しいと言えます。

学生時代は限られた人間関係で、しかも自分が好む人間関係だけで生活が成り立っているわけですが、そこではあなたのマイナス面を指摘してくれる人はほとんどいないでしょう。しかし、キャリアアドバイザーなど、就活のプロなどに相談することで、マイナス面も指摘してもらえるため、自己理解が深まります。

精神的な余裕にもつながり就活がスムーズに進みやすい

また相談をすることによって、自分の就活に何が足りないか、やり方を間違えていないか、など自分では気づけない点に気づくことができます。

加えて、失敗したりうまくいかない時も、誰もがそういう状況にあることや、違うやり方があることなども知ることができますね。相談する相手がいること、相談できる環境があることが精神的な余裕につながることもあります。

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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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おすすめの就活の相談先14選

就活の相談先14選とおすすめ度

  • ①家族

    4.0
  • ②友人

    3.0
  • ③サークルやアルバイトの先輩

    4.0
  • ④大学のキャリアセンター

    4.0
  • ⑤就職エージェント

    5.0
  • ⑥企業のOB・OG

    5.0
  • ⑦就活コンシェルジュ

    3.0
  • ⑧逆求人型サイト

    3.0
  • ⑨就活塾

    3.0
  • ⑩ハローワーク

    2.0
  • ⑪トークアプリ「LINE」のオープンチャット

    2.0
  • ⑫学生向けのカフェ

    2.0
  • ⑬SNSや掲示板

    3.0
  • ⑭経営者

    3.0

相談をするといっても、どこに相談をすべきか検討もつかないという人もいると思います。そこで、ここからはおすすめの就活の相談先14選を解説します。

就活の相談ができる場所は多くあるので、自分の状況と照らし合わせて、どこに相談すべきか考えつつ確認してみてくださいね。

①家族

まず相談先として挙げられるのは家族です。皆さんの中には、「正直家族に相談するのは気が向かない」という人も多いかもしれません。しかし、家族は自分が思っている以上にあなたのことを気にかけているものです。

皆さんのことを幼少期から見ており、当時の発言や行動を覚えていることもあります。幼少期の考え方や行動はあなたの根本的な価値観として変わっていないことも多く、家族に相談するとそれらを踏まえたアドバイスをもらえるかもしれません

たとえば企業選びに悩んでいるのであれば「私に向いていそうな会社ってどんなところだろう」と聞いたり、面接でアピールする内容が思いつかないのであれば「私の強みは何かな」などと聞いてみると良いですね。

鈴木 洵市

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家族に相談するメリットとして、あなたのことを小さい頃から知っている身内であるからこそあなたの側に立ったアドバイスをもらえることがあります。

またデメリットとしては、あなたに多くの希望を抱いてしまい、あなたにとってはプレッシャーになることがあります。

②友人

大学や高校時代以前の友人に相談をすることもおすすめです。ともに就活を進めている友人であれば、そのつらさや悩みをわかり合えるので、相談することで気持ちが軽くなります。

特におすすめなのは、学生時代に力を入れた活動に一緒に取り組んでいた仲間や、親しい人です。力を入れた活動に共に取り組んでいた仲間は、あなたが真剣に物事に向き合う際の様子を見ていますよね。就活の相談をすると、仕事に向き合うあなたの人柄をイメージしつつアドバイスをしてくれるかもしれません

また、親しい友人はあなたの人柄を深く知っているので、それを踏まえて良いアドバイスをくれることが多いです。

ただ、たとえば就活がうまくいっていない友人は、人によっては就活の話をすることで関係が悪くなるかもしれません。また、そもそも友人は就活の知識が深いとは限らないため、アドバイスが参考にならないこともある点には注意しましょう。

三好 真代

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子どもの頃一緒に遊んでいた人と連絡が取れるなら、「相談をするのだ」と肩ひじ張らず、ぜひ思い出話をしてみましょう。子どもの頃に没頭していたこと、好んでやっていたこと、行動特性など、自分ではすっかり忘れていた「強み」の種が飛び出すかもしれませんよ。

③サークルやアルバイトの先輩

就活を経験したサークルやアルバイトの先輩に相談するというのも1つの手段です。

志望する企業や同じ業界に就職が決まっている先輩がいるのであれば、その企業ならではの選考対策などを聞くことができます。先輩の中に志望する企業に入社した人がいないのであれば、先輩の友人を紹介してもらうというのも良いですね。

先輩は、友人同様あなたの普段の様子を踏まえつつ就活のアドバイスをしてくれることでしょう。

ただ、もちろん「その先輩だからうまくいったこと・いかなかったこと」というのもあります。たとえば、その先輩から「面接は対策しなくても通過できるよ」とアドバイスされたとしても、それはその先輩が特別優秀であったからかもしれません。何人かの先輩の話を聞き総合して判断するようにしましょう

鈴木 洵市

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先輩に相談する注意点としては、先輩個人の感想や経験談を鵜呑みにしないことです。あなたと先輩は別の人間です。相談する相手が尊敬できる相手だからといって、すべてを信じてしまわないように注意してください。

④大学のキャリアセンター

キャリアセンター

学生が希望する進路の実現を支援し、社会人として通用する人間への成長を支える。 キャリア教育と言い、キャリアを踏まえて将来を見据えられるようになる教育や、就活対策の支援をおこなう

多くの大学では、学生の進路指導や就活の対策をおこなうキャリアセンターが存在します。キャリアセンターでは、悩み相談に乗ってくれるほか、エントリーシート(ES)の添削や面接練習をしてくれる場合もあります。

キャリアセンターの職員は、過去にその大学の生徒の悩みを解決してきた実績があります。そのため、特にその大学の学生ならではの悩みなどは、キャリアセンターに相談するとすぐに解決できるかもしれません

大学によってサポートの手厚さが異なり、内定が出るまでしっかりとサポートするという大学もあれば、ラフにアドバイスをするところもあります。ただ、サポートの手厚さは一概には言えないので、まずは一度相談に行ってみることをおすすめします。

大学によっては予約が必要であったり、短時間しか開いていないところもあるので、大学のHPなどで調べてから相談に行ってみてくださいね。

三好 真代

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キャリアセンターでは就職に関する専門的な支援が得られると考えてよいでしょう。ただし、対応する職員も「人」です。バックグラウンドはさまざまであり、学生との相性もあるでしょう。

「絶対的に頼れる場所」と過信することなく、あくまで相談先の1つとして捉えましょう。

⑤就職エージェント

就職エージェント

求職者一人ひとりにアドバイザーが付き、プロの視点から就職活動を支援するサービス

就職エージェントとは、企業と学生を結ぶサービスです。企業を紹介してくれるサービスという印象が強いかもしれませんが、それに加え、キャリアアドバイザーと呼ばれる就活支援のプロがつき、面談を設定してもらったり、メールや電話をして就活の相談をすることができます

無料で使用でき、企業の選び方や自己分析の方法など、就活に関するさまざまなことを相談することができます。

ただし、キャリアアドバイザーは、そのエージェントに登録されている企業を紹介することになるため、視野を広く持つためには複数登録しておくことをおすすめします。

おすすめの就職エージェントは以下の通りです。魅力的に感じるエージェントがないかチェックしてみましょう。

おすすめの就職エージェント

  • キャリアパーク就職エージェント
    年間1,000名以上に面談をおこなうキャリアを持つアドバイザーが、選考回数が少ない特別選考フローの企業も含め、自分らしいキャリアを見つけられるよう親身になって紹介する
  • マイナビ新卒紹介
    一般的な新卒紹介のほか、理系学生、留学生、体育系学生向けなどさまざまな学生のタイプに特化した相談が可能
  • リクナビ就職エージェント
    自分に合った求人を、非公開求人も含めて紹介するサービスであり、留学生や海外大生も相談することができる

鈴木 洵市

プロフィール

就職エージェントは便利ですが、中にはあなたの意見を聞かずに企業につなぐような就職エージェントもあるので注意してください。

もちろん全てのエージェントがそうではありませんが、就職エージェントにとっては、単に仕事の中の1件と捉えていることもあるので、違和感を感じた場合は別の相談先を検討した方が良いでしょう。

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就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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合わせて活用したい!
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たった3分で自己PRが完成!スマホで簡単に作れるお役立ちツールです。

⑥企業のOB・OG

OB・OG訪問

社会人を訪問して、企業の情報や働き方などについて話を聞くこと

志望する企業の社員、つまりOB・OG訪問をして相談することもおすすめです。特定の企業の情報を得たい場合、その企業で働いたことがない人に相談すると、どうしても実態とは異なる回答となることがあります。たとえばハローワークから聞いた情報よりも実際は労働環境が良くなかったということもあります。

そこで企業のOB・OGに相談すれば、実態とは大きく乖離しない回答を得ることができます

また、当然ですがOB・OGはかつてその企業の選考を通過した人であり、その企業ならではの選考対策などをアドバイスしてもらえるかもしれません。たとえばキャリアセンターで「良い」と言われたESが、OB・OGに見てもらうと「うちの会社は個性を求めているからもう少しユニークさを出した方が良い」などと助言されることもあります。

OB・OG訪問のやり方やコツはこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利にするコツと手順を完全網羅

渡部 俊和

プロフィール

企業の情報を深く知っているOB・OGだからこそ、一般論にとどまらない独自の情報が聞けることが大きなメリットですね。ただ、相手がその企業で成功している人ばかりとは限りません。建前と本音は聞き分けるようにしましょう。

⑦就活コンシェルジュ

就活コンシェルジュ

専任のキャリアアドバイザーが「自己理解」「企業理解」「入社後に必要なスキルや心構え」を中心に丁寧に指導をするサービス

就職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーからのサポートを受けられると解説しましたが、面談時間は1時間以内、メールで相談した際は遅くて24時間後など対応が限られている場合も多くあります。

そこで、「就職エージェントのみでは不安」「納得するまでとことん相談に乗ってほしい」などと感じる人は、就活コンシェルジュを活用することをおすすめします。

たとえば、悩みが解決するまで長時間に及ぶ面談や、グループディスカッションなどの指導、資格取得の支援など、手厚いサービスを受けられます

ただ、手厚いサービスがある分有料であり、半年間で5万円前後といった価格設定となっています。

三好 真代

プロフィール

丁寧なサービスを受けられる就活コンシェルジュですが、すべてお任せで良い、というわけではありません。そのサービスがどれだけよいものに感じたとしても「自分に合っているかどうか」は別の話です。

あらゆる意思決定の責任は自分にあるという前提で自発的に活用すれば、支払った価格、もしくはそれ以上の価値を享受できるでしょう。

⑧逆求人型サイト

逆求人型サイト

登録しておくことで、企業からスカウトが来て面接の依頼などを受ける就活サービス

逆求人型サイトとは、学生がエントリーしなくても、登録しておくだけで企業からスカウトを受けられるサービスです。これを使うことで、企業選びやエントリーの時間を省けるというメリットもあります。

逆求人型サイトにも、キャリアアドバイザーがつき相談に乗ってくれるサービスがあります。ただ、すべての逆求人型サイトにキャリアアドバイザーがつくわけではありません。

以下は、キャリアアドバイザーに相談できる機能がついているサービスです。逆求人型サイトに登録する企業はベンチャー企業や中小企業が多いので、特にそれらの企業について詳細を把握したり選考対策ができるようになります

就活相談ができるおすすめの逆求人型サイト

  • キミスカ
    企業ごとにESの登録を求めるサービスが多いが、キミスカはESを1つ登録すれば良い。キャリアアドバイザーが親身に相談に乗ってくれる
  • 社長メシ
    学生と企業の社長をつなげるマッチングサービスであり、特にベンチャー企業の社長を中心に相談することができる
  • JOBRASS 
    キャリアアドバイザーが履歴書の書き方のコツや面接対策など、丁寧にフォローしてくれる。また、JOBRASSを通して受けた企業の選考の合否の理由も教えてくれる
  • 逆求人フェスティバル 
    人事や経営者と1対1で相談でき、企業のリアルな部分を詳しく聞くことができる
  • intee 
    逆求人イベントに参加した後、キャリアアドバイザーから、イベントに参加していなかった企業を紹介してもらえたり、自己分析のアドバイスをしてもらうことができる
  • 理系ナビ 
    理系就活のプロであるアドバイザーから個別アドバイスを受けられる

鈴木 洵市

プロフィール

逆求人型サイトに相談することのメリットとしては、自分の時間を作ることができる点が挙げられます。自分で就職先を探すということをしなくて良いので、本来就活にかかる時間をかけずに効率的に就職先に出会えます。

⑨就活塾

就活塾(就職予備校・就活スクール)

学生のESの添削・模擬面接・模擬グループディスカッションを通じて、就職活動を支援する塾

先ほど解説した就活コンシェルジュと同様に、「就活塾」と言い有料でサポートを受けられるサービスもあります。

短期コース、長期コースに分かれ、短期コースは3~5回相談することができ、長期コースは15回~20回、もしくは回数無制限といった仕組みです。それぞれの費用は、短期コースは5万円前後、長期コースは20~30万円前後となります。

面接のマナーや自己PRの方法など、就活で使えるスキルを学ぶことができ、内定率は90%超を誇るところも多いです。就活コンシェルジュよりも種類が豊富ですが、その分サービスの品質は塾によりさまざまです。場合によっては、講師の社会人経験が浅い、講師1人に対して受講生の数が多くなかなか相談できないといったこともあります。

就活塾に通うのであれば、以下の塾をおすすめします。おすすめポイントを併せて紹介するのでチェックしてくださいね。

おすすめの就活塾

  • ホワイトアカデミー
    働きやすい、いわゆる「ホワイト企業」の内定を保証している。また卒業まで内定が出なければ、授業料は全額返金される。加えてESの添削は原則24時間以内におこなってもらえる
  • 内定塾
    卒業生は10,000名を超え、内定率は98%を誇る。実践経験を豊富に積めるカリキュラムがあり、集団面接の練習も可能
  • 我究館
    回数無制限のマンツーマン面談を受けられ、クラスの塾生とのグループディスカッションの練習もできる
  • 内定ラボ
    完全個別指導を受けられる。大学1年生からコースが設定されており、早期準備も可能である。また土日祝日も24時間スカイプで対応してもらえる
  • キャリアアカデミー
    無制限でサポートを受けられる。内定を獲得できなければ受講料を全額返金してもらえる。また人事や新卒採用に携わった経験のある講師がいる

三好 真代

プロフィール

就活塾には蓄積された有益なノウハウがあることは確かですが、それを生かすも殺すも自分次第。ポイントとなるのは「自分の意志で進める」ということです。

そのためには就活に挑むモチベーションがとても重要ですが、そこに「講師の質」が大きく影響します。どのような講師が所属しているかは要チェックです。

⑩新卒ハローワーク

新卒ハローワーク

大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や、卒業後おおむね3年以内の既卒者の就職を支援する専門のハローワーク

ハローワークは「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的として、厚生労働省が運営する行政機関となりますが、その中でも新卒支援に特化した新卒ハローワークというものがあります。

初回は予約不要で相談することができ、専任の担当者がつき、応募書類の添削や求人紹介をしてもらうことができます。また、精神的に不安定になりやすい就活ですが、メンタルケアとして臨床心理士によるサポートを受けることも可能です。

ただ、労働環境が整っていない企業も掲載されていることがあります。ハローワークは公的なサービスであることから、たとえ評判が良くない企業であっても掲載を断ることはできないためです。

また、企業が就職エージェントなどに企業情報を掲載してもらう場合、企業側は掲載費を支払わなければなりませんが、ハローワークの場合は無料で掲載してもらうことができます。そのため、採用活動に十分な資金を割けない経営不安定な企業なども存在するリスクがあります。

渡部 俊和

プロフィール

ハローワークは個々の民間サービスに比べ企業数が多いこと、国の支援制度とリンクしたサービスを受けられることなどがメリットです。

デメリットは上記にあるように企業の質は玉石混淆であることです。自分で見極めるには時間と労力がかかるかもしれません。

⑪トークアプリ「LINE」のオープンチャット

メッセンジャーアプリのLINEでは、「オープンチャット機能」という、さまざまなカテゴリーごとのグループで、匿名で発言できる、いわゆる掲示板のような機能があります。

就活生用のオープンチャットも複数あり、就活の悩みを相談したり、情報を共有したりすることができます。知り合いでない学生同士だからこそ相談しやすいということも多く、気軽に相談できる有効な手段です。

ただ、匿名であることから、場合によってはネガティブな発言をする人がいたり、誤った情報を流されてしまうということには注意が必要です。

おすすめのオープンチャットは以下です。敬語や丁寧な言葉遣いを使用すること、相手を否定する発言をしないことなどルールが徹底されており、有益な情報交換をすることができますよ。

ほかにも、志望企業や業界別のオープンチャットもあるので、アプリ内で検索してみてくださいね。

鈴木 洵市

プロフィール

オープンチャットについては、たくさんの情報を知ることができるのがメリットです。しかしながらその情報の真偽については確かでないことが多いので、自分で情報を整理することが使用するうえで必要なスキルになります。

⑫就活カフェ

就活カフェ

企業から運営資金としてスポンサー料を受け運営している、学生や就活生向けのカフェ。学生は無料でWi-Fi、電源を利用することが可能

就活カフェは、企業が出資しているものなので、その企業が開催するイベントなどに参加することができます。また、企業関係者と接触することで、通常とは異なるルートで選考をしてもらうこともできます。学生同士気軽に情報交換をすることも可能です。

一緒に就活を進められる友人がいない、仲の良い友人に相談することに抵抗がある、さまざまな多くの情報を知りたいといった人が利用している傾向にあります。また、かかる費用は無料~数百円であるところが多く、気軽に利用することができます。

おすすめの就活カフェは以下の通りです。

おすすすめの就活カフェ

  • 知るカフェ
    有名大学の近くに位置しているため、上位校学生が立ち寄りやすい
  • 地方のミカタ 就活カフェ
    東京で就職しようとする地方学生の支援をおこなう。イベントや特別選考の案内をもらえる。利用する学生の大半が地方国公立大学の学生である
  • BEYOND CAFE
    キャリアアドバイザーが常駐している。また、インターンなども開催されており、就活サポートが手厚い

三好 真代

プロフィール

学生向けのカフェは、自分らしい就活をすることができるので、ぜひたくさん利用してみてください。利用条件や活用方法はさまざまなので「このようなサポートが受けられるもの」という先入観を持たず、まずは行ってみることをおすすめします。

⑬SNS・掲示板・就活口コミサイト

TwitterFacebookなどのSNSや、掲示板、口コミサイトを使ってほかの学生に相談することも可能です。たとえば、SNSでは情報を共有したり、就活中の悩みなどを投稿して共感し合うといったことができます

ただ、企業の人事がSNSをチェックしているケースもあります。そのため、個人情報がわかる内容で投稿したり、企業や面接官の悪口などを投稿するのは避けてくださいね。

渡部 俊和

プロフィール

就活でSNSを使う場合はアカウントは完全にプライベートと別にしましょう。メールアドレスやプロフィールも別にし、電話番号も登録せず、極力個人情報を載せないようにします。情報収集用と割り切って活用すべきです。

また、掲示板や口コミサイトでも同様に、選考状況を共有してほかの学生から意見をもらったりすることもできます。

ただ、誤った情報を提供されるケースがあることには注意してください。会員登録をする必要があったり、利用者数が多いものであれば、信ぴょう性が高い情報を得やすいといえます。

おすすめの掲示板や就活口コミサイトは以下の通りです。ぜひ参考にしてくださいね。

おすすめの就活用の掲示板や就活口コミサイト

鈴木 洵市

プロフィール

SNSや掲示板、口コミサイトについては、就活に限らずたくさんの情報があふれています。このようなものを使う場合、書かれている内容の裏付けをきちんととって、整理しながら使用すれば情報収集に使えます。

⑭経営者

志望する企業の経営者や社長に相談をすることも1つの手段です。中小企業やベンチャー企業の社長であれば、相談できる場合があります。社長に相談すれば、企業の社員に求めていることや今後の展望など、社長の目線で企業理解を深めることができます。

また、社長の中には「以前は大企業の社員として働いていた」「3社経営している」といったように、多様なキャリアを歩んでいる人もいて、社長が経営している会社の情報に限らずさまざまな話を聞くことが期待できます。

社長には、就活コンサルタントとして積極的に活動している人もいます。社長と就活生をマッチングさせるサービスである社長メシなど、就活生が社長に気軽に相談できるサービスも存在していますよ。また就活カフェなどで話せることもあります。

志望する企業の社長でなくても学べることは多いので、このようなサービスを積極的に利用して相談してみましょう。

また、社長は最終面接の面接官になることもあるので、面接官の観点について聞くこともできるかもしれません。社長が面接官になる社長面接については、こちらの記事で攻略法を解説しているので参考にしてくださいね。
社長面接を攻略する8つの対策|内定を掴む回答例文付き

渡部 俊和

プロフィール

経営者は自分の価値観を確立している人が多く、あなたの考えと合うかどうかという相性の良し悪しはあるかもしれません。ただ、いずれにしても経営者ならではの視点や経験から学べるところは多いですよ。

就活の命運を分ける! 相談先をしっかりと見極めよう

状況別おすすめの就活の相談先

解説したように、就活に悩んだ際の相談先はさまざまなものがあります。しかし、ここまで読んで「結局どこに相談したら良いの?」と悩む人もいるのではないでしょうか。そこで、ここからは就活の状況別に、適した相談先を解説します。

闇雲に相談するのは非効率なうえ、自分が欲しいアドバイスをもらえないこともあります。自分の状況に照らし合わせて、しっかりと相談先を見極めましょう。

アドバイザーコメント

相談先を選ぶ場合はまずは「あり」か「なし」かを感覚的に捉えよう

上の「おすすめの相談先14選」を読み進める中で、頭の中に具体的な人物や場所のイメージが浮かんだかもしれませんね。そしてそれが相談先として「あり」か「なし」か、既にある程度の判断をしている人もいるのではないでしょうか。

具体的な相談先が思い浮かび「あり」だと思ったら、ぜひ相談してみましょう。何を相談したらいいか迷った場合でも、現状を伝えて「何かアドバイスがあればください」というアプローチができそうです。

具体的な相談先が思い浮かんだものの「なし」だと思ったら、その自分の感覚を信じましょう。「なし」だと思うような何かしらの背景があるのでしょう。「なし」と思いながら相談した場合「やっぱり相談するんじゃなかった」という結果を招きやすくなります。

相談先に迷ったらここで解説する内容を参考にしつつ情報収集をしよう

具体的な相談先が思い浮かんだものの、相談するかどうか「迷う」場合は、相談先として信頼できるかどうか情報収集をしましょう。ここから解説する内容を参考に、相談すべきか判断してみてくださいね。

加えて、口コミ情報や信頼できる人の評価なども参考にしてから相談すると、より後悔は少ないです。

就活を始めたばかりの人

就活を始めたばかりの人は、「相談をするのが怖い、緊張する」と感じる人も多いですよね。そこで、まずは相談しやすい相手を選ぶことをおすすめします。たとえば、普段から慣れ親しんでいる人や、無料のサービス、丁寧な指導を受けられるサービスです。具体的には以下です。

就活を始めたばかりの人におすすめの相談先

  • 家族
  • 友人
  • サークルやアルバイトの先輩
  • キャリアセンター
  • 就職エージェント
  • ハローワーク
  • 就活塾
  • 就活コンシェルジュ

特におすすめなのは、キャリアセンターや就職エージェント、就活塾といった就活のプロに相談することです

友人や家族といった相手よりも、就活のプロの方が当然就活についての知識量が多いため、より多くの良い情報を提供してもらえます。就活を始めたばかりで右も左もわからないときは、まずはプロに相談することをおすすめします。

LINEのオープンチャットやSNS、掲示板、就活口コミサイトなどは誤情報が含まれていることもあるため、就活を始めたばかりの人は参考にしないほうが良いかもしれません。

渡部 俊和

プロフィール

就活の初期段階ではあなたの可能性を広げてくれる人を選びましょう。就活のプロからは自分だけでは集められない多くの情報を効率よく得られます。

家族や友人からは励ましや応援といった精神面でのポジティブなサポートを得られ、前向きになり、多くのことに挑戦してみようという気持ちになるかもしれません。

就活を一定進めている人

すでに就活を一定進めている人は、就活の基本的なノウハウは蓄積されている人が多いと思います。また、ほかの学生の様子も気になってきますよね。そこで、就活を一定進めている人は以下の相談先がおすすめです。

就活を一定進めている人におすすめの相談先

  • 企業のOB・OG
  • 経営者
  • 就活生向けのカフェ 
  • LINEのオープンチャット
  • SNSや掲示板や就活口コミサイト
  • 逆求人型サイト

企業のOB・OGや経営者からは、その企業に特化した内容など、就活の基礎的なノウハウは持っていることを前提とした応用的な知識を得ることができます。また、学生向けのカフェやSNSなどでは、ほかの学生の状況を知り、自分の現状と比較して刺激を受けることができます。

また、就活を一定進めていて「持ち駒がなくなってしまった」「就活がつらくて耐えられない」など、うまくいかずに悩んでいる人もたくさんいますよね。その場合は、親身に寄り添ってくれる就職エージェントや家族などに相談することがおすすめですよ。

三好 真代

プロフィール

就活を進めていくと、モチベーションの低下を感じることがあるでしょう。そこでおすすめなのは、モチベーションを高めてくれる相談先です。

「味方」だと感じられる人に、就活を始めた頃からこれまでの変化や今おこなっている行動を承認してもらって、背中を押してもらいましょう。

内定を得た人

「内定を複数得たけれど、どこに入社すべきかわからない」「内定を得たがここに入社して良いのかわからなくなってきた」などと、内定取得後に悩む人もたくさんいますよね。

就活のゴールは、自分にマッチする企業に入社することです。そのため、内定を得てからの選択は大変重要なものであり、悩んだ際は人に相談をすることが大切です。

内定を得た人におすすめの相談先は以下の通りです。豊富な就活知識をもって良い判断をしてくれたり、あなたを深く知っているからこそ良いアドバイスをしてくれるのではないでしょうか

内定を得た人におすすめの相談先

  • 就職エージェント
  • キャリアセンター
  • 就活塾
  • 家族 
  • 友人

鈴木 洵市

プロフィール

内定を得た人に特におすすめの相談先は、就職エージェントです。内定を得てひと段落した後に、本当にその会社に就職してよいのか、という悩みが生じやすいです。

このような場合は、就職エージェントがたくさんの情報を持っているので良い相談相手になります。

39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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有益な答えが得られるように3つの準備をして相談しよう

相談をする前にしておくべき3つの準備

  • 最低限の自己分析をしておく
  • 調べればわかることはあらかじめ見ておく
  • 質問の背景まで整理しておく

就活の相談先はたくさんありますが、ただ相談をするだけでは有益な情報を得られないこともあります。

特に、掲示板や就活口コミサイト、SNSなどではなく人に相談する場合、しっかりと準備して質問しなければ、相談相手は「つまり何を聞きたいのだろう」と疑問に思い、せっかくの相談の時間を有効活用できないかもしれません。

ここからは、質問をする際にしておくと良い準備を解説するので、実践してから相談をしてみてくださいね。

①最低限の自己分析をしておく

まず相談をする前に、自分がどのような人間なのかという自己分析を最低限おこなっておくことが大切です。少なくとも、以下については整理しておきましょう。

最低限自己分析しておくべきこと

  • 強み・弱み
  • 好きなこと・嫌いなこと
  • 得意なこと・苦手なこと
  • 自分が価値を感じていること

家族や友人以外、ほとんどの相談相手は初対面となります。コミュニケーションの中であなたがどのような人柄なのかを知り、そこからアドバイスをすることも多いです。

そのため、そのコミュニケーションの中であなたがどのような人なのかを伝えられなければ、有益なアドバイスをもらうことはできません。だからこそ、最低限の自己分析をしてから相談しましょう。

相談を直近に控えています。相談前に自己分析を簡単におこなう方法や最低限やっておくべき自己分析はありますか?

三好 真代

プロフィール

他者の評価を盛り込んで自己分析しておくとGOOD

「他者評価」を得ておくと良いです。主観的な視点と他者視点の両方を準備して相談することで、より客観的で有益なアドバイスが期待できますよ。

相談では相手との対話を通して自分の経験を言語化できます。その過程で潜在意識を顕在化したり、無意識に気づくなど、1人ではできない自分の理解が深まります。相談すること自体が「自己分析」「自己理解」につながるという意識を持ちましょう。

相談は相手がいてこそ成立すること。限られた貴重な時間を双方にとって充実した時間にしよう、という心構えを持つことが一番大切かもしれません。

②調べればわかることはあらかじめ見ておく

インターネットなどで調べればすぐにわかることを相談してしまうのは、時間がもったいないですよね。せっかくならば、調べればわかることはあらかじめ調べておき、相談する際は調べたうえでわからなかったことや、その人にしか聞けない相談をすると良いです

一度インターネットなどで検索してみて、わからなければ質問をするようにしてみましょう。

たとえば以下のような質問であれば良いですね。

調べればわかる質問の例

ESの志望動機の書き方がわかりません。 

調べたうえでわからなかったことを質問する例

ESの志望動機の内容として、「企業に共感している理由を書く」とインターネットに書いてあったのですが、企業のどんな特徴に共感を示したら良いのでしょうか。

③質問の背景まで整理しておく

質問をする際は、その質問をするに至った背景まで伝えられると、相談相手は答えやすくなります。

背景がわからない質問の例

私に向いている仕事がわかりません。

背景がわかる質問の例

自己分析をしてみたのですが、自分が興味あることが見つからず、自分に向いている仕事がわかりません。

背景とともに伝えることで、回答者はあなたが「何を知りたいのか」が具体的にわかり、自分が求めている回答に近付きます。どのように考えてその質問に至ったかを思い出して、質問とともに伝えましょう。

渡部 俊和

プロフィール

相談される側は限られた情報の中からベストな回答をしようとするので、情報は初めにすべて伝えて欲しいと思います。情報を小出しにして後から「実はこういう背景で」と言われたりすると、回答も変わりますしなかなか相談が進みません。

伝え方の例も紹介! 実際に相談する方法

実際に相談する際、相談方法がわからないという人も多いと思います。特に家族や友人など身近な人でない場合は、「どのように伝えれば良いのかわからない」「決まった伝え方などあるのかな」などと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

ここでは、実際に相談する方法をメールの場合と電話の場合に分けてそれぞれ解説していきます。どのような場合にそれぞれを利用するのかについても併せて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

メールの場合

メールで相談する場合は、件名にまずは<ご相談><ご依頼><ご質問>などと、質問の内容がすぐにわかるように記載しましょう。特に社会人相手に相談する場合、社会人は1日に多くのメールを見ることになるため、一目見ただけで何のメールなのかわかるようにすることが大切です。

また文中では、何日までに返信してほしいかわかるよう、期限も明記しておきましょう。その場合、その日に返信してほしい理由とともに記載しておくと良いです。期限だけ書くと一方的な印象になってしまうことがあります。

加えて、相手の貴重な時間を割いてもらうということを念頭に置き、丁寧な言葉遣いで記載してくださいね。

メールで送る際の例は以下の通りです。まずはエージェント宛にESの添削を依頼する際のメールを紹介します。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名<ご相談>エントリーシートの添削につきまして

〇〇エージェント
〇〇様

初めまして。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(名前)と申します。

〇月〇日に〇〇社のエントリーシート提出を控えており、添削していただけないか伺いたくご連絡いたしました。

つきましては、添付のエントリーシートをご確認いただき、気になる点がございましたら、ご指摘のうえご返送いただけないでしょうか。

こちらの事情で大変恐縮ですが、提出〆切日を〇月〇日に控えているため、1週間前の〇月〇日までにご返送いただけますと嬉しく思います。難しければその旨もご返信いただけると大変有難く存じます。

ご多忙中大変お手数ですが、お力添えいただけると幸甚です。
何卒よろしくお願いします。

〇〇大学〇〇学部〇年
〇〇 〇〇(名前)
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇〇〇@〇〇.com

就職エージェントは就活のプロなので、就活の相談を受けることには慣れています。何の依頼なのか簡潔に伝え、必要あれば詳細を書くようにしましょう。

OB・OGといった、就活のプロ以外の社会人には、さらに丁寧な内容でメールを送るよう心掛けましょう。OB・OGにESの添削を依頼する時のメールの例を紹介するので、エージェントに相談する際と比較しつつ参考にしてください。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名<ご相談>エントリーシートの添削につきまして

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇課
〇〇 〇〇 様

初めまして。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(名前)と申します。

突然のご連絡申し訳ございません。本日、大学のキャリアセンターで〇〇様のことを知り、ご相談させていただきたくご連絡させていただきました。

就活をしている中、変化し続ける通信業界が、自分自身や社会の変化を楽しみたいという私の思いとマッチしており強く惹かれました。中でも御社の、リスクを恐れずに挑戦を続ける点に魅力を感じています。

つきましては、御社にエントリーさせていただきたいと考えており、大変お手数ですがエントリーシートの添削をしていただけないかご相談させていただきたくご連絡いたしました。

ご対応いただける場合、〇月〇日までにご返送いただければと思っております。もしご対応いただけるようであれば記入済みのエントリーシートを送付させていただきます。

ご多忙中大変お手数ですが、お力添えいただけると幸甚です。
何卒よろしくお願いします。

〇〇大学〇〇学部〇年
〇〇 〇〇(名前)
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇〇〇@〇〇.com

突然の連絡となるため、相談するに至った前提をしっかりと伝えましょう。また、OB・OGの都合上相談に乗れないこともあります。そのため、まず相談に乗ってもらえるか確認を取ることも大切です。

鈴木 洵市

プロフィール

メールで相談する際に気をつけるべきことは、内容を整理して送ることです。相談内容が多い場合は、箇条書きで整理しても良いですね。

電話の場合

電話で相談する場合は、メール以上にさまざまなことに配慮する必要があります。特に以下に気をつけて相談しましょう。

電話する場合の留意点

  • 始業時間から1時間の間と、終業時間までの1時間は避ける
  • 静かな状況でかける
  • メモを取る準備をしておく
  • 話す内容をまとめておく

まず、電話をかける時間帯は、始業時間から1時間の間と、終業時間までの1時間は避けましょう。たとえば9時~17時が定時なら、10時~16時の間に電話をかけるイメージです。それ以外の時間は業務準備や残業などで忙しいケースがあります。

また、周りが静かな状況で電話をかけるようにしましょう。あなたの声も相手の声も聞きづらい状況だと、コミュニケーションが取りづらく、相手にフラストレーションが溜まってしまいます。お互い気持ちよくその時間を終えるためにも静かな状況で電話するよう心掛けましょう。

加えて、電話でせっかくアドバイスしてもらった内容は、忘れないようにしっかりメモをしましょう。就活用のノートを作成してメモをしておくと便利です。

就活ノートの作成方法はこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう

相談する際の文言は、以下を参考にしてくださいね。「内定を2社からもらったがどちらに入社すべきか悩んでいる」という悩みを抱えた人の電話の例です。就職エージェントや就活塾の講師に電話していることを想定しています。

電話の例

【①挨拶・氏名】
始めまして。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(名前)です。

【②相手の状況確認】
お忙しいところ申し訳ございません。内定先の件でご相談させていただきたく、ただいま20分ほどお時間をいただくことは可能でしょうか。

【③相談の概要】
この度〇〇様にお力添えいただき、無事A社とB社から内定をいただきました。現在どちらに入社すべきか悩んでおり、たびたびお手数ですが〇〇様からアドバイスをいただきたくお電話いたしました。

【④相談の詳細】
A社は、若手のうちから活躍できる環境があることと年収が高いことに惹かれているのですが、企業規模が小さいことと地方転勤があることを懸念しています。

対してB社は古くからある日系企業で安定性やネームバリューがあり、福利厚生も充実していることを魅力に感じていますが、A社と比較すると平均年収が2倍下がることを懸念しています。

もともとB社を強く志望しており、同業界のA社は第2志望としていましたが、ここにきてA社も魅力的に感じており、ご相談させていただきたいです。

~~相談に乗ってもらう~~

【⑤締めのあいさつ】
〇〇様のアドバイスにより、私にはA社が合っているのではないかと感じました。誠にありがとうございます。

本日はお忙しい中誠にありがとうございました。それでは失礼します。

三好 真代

プロフィール

今はチャットなどで就活相談ができることも多いと思いますが、チャットは気軽にやり取りができる点で双方にとって使い勝手がよいツールですね。

その気軽さがメリットである反面、ついつい礼儀に欠けた口語表現になってしまうこともあります。文面を作成したら必ず見直して、失礼のない内容かチェックしてから送信しましょう。

電話の例にあったように、福利厚生が良いだけで企業を選んでしまうと思わぬ落とし穴があるかもしれません。次の記事では、福利厚生についてわかりやすく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
福利厚生人気ランキング20|ホワイトな企業を調べる方法やリスクも解説

ただ相談するだけではNG! 3つの意識を持って相談しよう

相談をする際に持つべき3つの意識

  • 方向性を見失わない
  • 否定的な意見を受け入れすぎない
  • 企業の情報などは鵜呑みにし過ぎない

就活に悩んだら相談することが大切だと解説しました。しかし、ただ相談するだけでは、結果的に誤った選択をしてしまうこともあります。そこで、相談する際は、ここで解説する3つの意識を持っておこなうことが大切です。

ここでは、効果的なアドバイスをもらい、かつそのアドバイスを良い方向に活かすために持つべき意識を解説するので、ぜひチェックしてくださいね。

①方向性を見失わない

就活の相談をする際に大切なのは、人のアドバイスを聞きすぎて方向性を見失わないようにすることです。多くの人に相談してさまざまな回答を得ると、結局どうすれば良いのかわからなくなったりすることがあります。

最終判断は自分でおこなう必要があるので、さまざまなアドバイスを踏まえたうえで「結局自分はどうしたいのか」「どうすべきか」を見失わないようにすることが大切です

そのためには最低限の自己分析はしておき、自分が大切にしている価値観を明らかにしておくと方向性を見失いにくくなりますよ。

渡部 俊和

プロフィール

さまざまな回答を得たうえで、それが好きかどうか、イメージが良いかどうか、という感覚的なものも大事にしてください。

人の脳は論理的な帰結だけでは意思決定ができません。買い物にたとえれば、良いものが安く買えても、好きでないと後で不満になるのと同じです。

②否定的な意見を受け入れすぎない

就活の相談をすると、否定的な意見をする人もいます。たとえば「今からこの企業の対策をするのは間に合わない」「あなたにはこの企業は合っていない」「もう少しハードルを下げたらどうかな」などです。

相談した相手が否定的な意見をした場合も、実際はそこまで否定的に見る必要がなかったということがあります。たとえば、相談した相手に「あなたにこの企業は合っていないのでは」と言われたとしても、企業の人事から見るとその企業に合っていると判断されるケースです。

否定的な意見の方がインパクトが強いため、ついそちらを受け入れてしまいがちですが、後々後悔することもあります。否定的な意見を言われることがあっても、そういうときこそほかの人の意見も聞いて、その意見のみに捉われないようにしましょう。

鈴木 洵市

プロフィール

否定的な意見を受け入れすぎてしまう学生の特徴として、自己肯定感が低い学生が多いです。内定がとれない状況が続いていたりすることで、自己肯定感が低くなっているときは要注意です。

③企業の情報などは鵜呑みにし過ぎない

企業の情報は、そこで働いている人にしかわからないことも多いです。たとえば社風や詳細な仕事内容は、その企業の社員しか正確に把握していないこともあります。

そのため、「〇〇社は私に合っていますか?」といったような、企業の情報に関する相談をする際は、その企業で働いたことがない人やかかわりが薄い人の回答は誤っていることもあるので注意しましょう。

最も確実なのはOB・OG訪問をして相談をすることですが、それが不可能なのであれば、キャリアアドバイザーに相談したうえで就活の口コミサイトもチェックするなど、複数の情報を見てみましょう

アドバイザーコメント

大切なのは、決定したことの全責任はあなたにあるということ

就活の相談をするうえで気を付けるべきことに共通しているのは、「あなたの決定はあなただけのもので、誰にも責任は取れない」ということです。

たとえば「親に相談して、親の言うことを聞いて望まない就職をした」と考えてみましょう。

数十年後にやっぱり後悔した、と思っても、その時には時代が変わっているかもしれず、親もすでに居ないかもしれません。誰も責任を取ってくれないし謝ってもくれません。最終的にあなたがそれを納得して受け入れた以上、それはあなたの責任なのです。常にあなたが主体であることを忘れないでください。

相談相手に過剰な期待や責任を押し付けてはいけません。

捨てるも拾うもあなた次第でありすべての決定が自由であると心得よう

一見、厳しいことを書いているように見えるかもしれませんが、このことを真に理解できれば、あなたが限りなく自由であることもわかるのではないかと思います。

相談相手にはいろいろな人がいます。就活の過程ではネガティブなこともポジティブなこともあるでしょうが、相談相手のアドバイスをどう受け止めるかも、あなたなりの解釈で良いのです。

相談する前に解決できるかも? よくある相談20選と解決方法を紹介

ここまでさまざまな相談先や相談方法を解説しましたが、そもそも相談する前にここで説明する内容を読めば、悩みを解決できるかもしれません。

ここからは、学生からよく寄せられる相談20選と、その解決方法を解説していきます。まずはここで自分の悩みと同様の悩みがないかチェックして、なければこの記事で解説したおすすめの相談先に相談してみると効率的ですよ。

ES・面接対策

よく寄せられる悩みの1つに、ESや面接対策のやり方がわからないといったものが挙げられます。具体的な相談内容は以下の通りです。

ES・面接対策の相談

  • 自己PRのやり方がわからない
  • 志望動機の書き方がわからない
  • ガクチカの書き方がわからない
  • 自己紹介の伝え方がわからない
  • 集団面接の受け方がわからない
  • WEB面接の受け方がわからない
  • 一次・二次・最終面接それぞれの受け方がわからない

これらの悩みには以下の記事で詳細に解説しています。豊富な例文とともに説明しているものも多いので、ぜひ参考にしてくださいね。

ES・面接対策を解説している記事

ほかのESや面接対策の記事についてはこちらでチェックすることができます。自分の悩みに合うものがないか探してみましょう。

アドバイザーコメント

ES・面接の内容は具体的にイメージできなくても良い

「自分の強みや経験を仕事でどのように活かせるかを具体的にイメージできない」という相談は多く寄せられます。

一般的には「入社後いかに貢献できるか」や「どのように力を発揮できるか」が評価されると考えられますし、もちろんそれを自らイメージして自己PRできる想像力と表現力がある学生に魅力を感じる企業もあるでしょう。

柔軟性を示して企業に判断してもらおう

しかし結論から言うと「具体的にイメージできなくてOK」です。

イメージする内容が具体的であればあるほど、企業が求める役割とギャップが生じるリスクを含むことになります。どれだけ企業研究をしたとしても「働いてみないとわからないこと」が多々あるからです。

学生の自己PRを聞き、強みや経験をどのように活かせそうかを具体的にイメージするのは、働く現場を知っている企業側です。

人生で初めて社会人として働くわけですから、学生のみなさんに具体的に働くイメージが湧かないのも当然のこと。あまり的を絞りすぎず、活躍の可能性を企業に委ね、仕事への柔軟な姿勢を示すと良いですよ。

就活のルールやマナー

面接の入退室のマナーがわからなかったり、履歴書は手書きでなくてはならないのかと悩んだり、必要な服装や髪型の整え方がわからないという人も多くいると思います

そのようなルールやマナーは調べればわかることが多く、相談する前に以下の記事でチェックしてみましょう。

就活のルールやマナーを解説している記事

ほかの基本的なルールやマナーについての記事などはこちらでチェックしてくださいね。

就活のマナーの記事

業界・企業研究

「どの業界や企業を選べば良いのかわからない」「金融業界について詳しく知りたい」といったように、業界や企業についての情報を知りたいといった相談も多く寄せられます

業界の情報や企業研究のやり方などについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

業界・企業研究について解説している記事

そのほかの業界や企業研究についての記事などはこちらでをチェックしてみてください。

業界・企業研究系の記事

アドバイザーコメント

自分に合う業界や企業がわからず悩む学生は多い

業界・企業研究の悩みについて多く寄せられる相談としては、「自分がどの業界に行きたいのかわからない」ということです。これについては、私自身も初めての就職活動のときには同じ悩みを抱えていました。

大学では文系の法学部を専攻していましたが、法律を使った就職先という選択肢はまったく考えておらず、いざ就職活動が始まったときに、自分がどの業界に行きたいのか、自分はどの業界が合っているのか、非常に悩んだ経験があります。

何をしたくないのかから考えると効果的

このような悩みを学生から受けた場合は、自分が何をしたいのか、何ができるか、より、何をしたくないのかというポイントから業界を絞っていくようにアドバイスをしています。

就職は自分に合わない業界や企業に入ってしまうと、その後が苦しくなってしまいます。そのようなことがないように、最初の業界・企業研究については十分に時間をとっておこなうようにしてください。

自己分析

就活を進めると、「自己分析が大切」「自己分析不足なのではないか」などとアドバイスを受けることもあるかもしれません。しかし、「自己分析の方法がそもそもわからない」という人も多いと思います

自己分析のやり方がわからないという人は、まず「自分のやりたいこと」「好きなこと」を見つけてみましょう。加えて、「やりたくないこと」も併せて見つけておくと良いです。

そうすることで、自分がどのような仕事をしたいのか、企業に求めることは何なのかを考えやすくなりますよ。

アドバイザーコメント

自分がやりたいことが見つからないと悩む声が大多数

自己分析について非常に多い相談は「そもそもやりたいことがわからない」というものです。

これは前向きに考えれば指向性が定まっていないだけで、いわば「何でもやれる」ということでもあるのですが、周囲から「何がやりたいの?」「やりたいことやっていいよ」と繰り返し言われ過ぎてわからなくなっている面もあるようです。

周囲は本人を応援したいためにそう言うのですが、言われた人は「やりたいことが明確になっていないとダメなのか」とプレッシャーになってしまいますよね。

3つの切り口から自己分析すると効果的

心理学者エドガー・シャインの「3つの問い」というものがあります。「何ができるか」「何がやりたいか」「何をすべきか」というものですが、この中で「やりたい」という軸で仕事を決めるのは実は少数派で、多くの学生は「何ができるか」で最初の仕事を決めているそうです。

スタートラインは3つのどれでも良いのです。できることを続けてみたらやりたいことになった、やるべきことになった、という順序でも良いと思いますし、その逆でも良いと思います。まずは入口1つを探してみましょう。

就活へのネガティブな思いやトラウマ

「面接に落ち続けてしまい、面接を受けるのが怖い」「そもそも働きたくないので就活がつらい」などとネガティブな思いやトラウマを抱えてしまっている人もいますよね。

そのようなマイナスな気持ちは誰しも持ってしまうものであり、記事を読むことで、気を楽にできるかもしれません

ネガティブな思いやトラウマについては以下の記事で対処法などを解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

就活へのネガティブな思いやトラウマを相談すると厳しいことを言われそうで怖いです……。できれば優しい言葉をかけてほしいのですが、前向きなアドバイスをもらえる相談先はありますか?

三好 真代

プロフィール

「人」によるため評判や口コミを確認しつつ探してみよう

ネガティブな思いやトラウマについて相談する場合、無条件で肯定的にかかわってくれる、安心安全な相手を選びましょう。

心理カウンセラー系の資格を持っている人はそのような姿勢を学んでいます。ただし「人」によるので、評判や口コミを確認したり、信頼できる人から紹介してもらう、などが良いでしょう。

相談する際は、今の自分の気持ちや状態を正直に伝え、「優しい言葉をかけてほしい」という希望を素直に伝えることで、前向きなアドバイスをもらえやすくなりますよ。

内定後

就活では、内定を取得できたとして「本当にその企業に入社すべきだろうか」「内定を承諾してしまったけど、辞退するにはどうしたら良いのだろう」などと悩む人も多いと思います。

どの企業に入社するかが、社会人生活に大きな影響を与えるため、内定取得後の判断は特に慎重におこないたいものです。以下の記事を読めば判断の方法がわかるので、ぜひチェックしてくださいね。

そもそも就活を始めたばかりで、何を相談すれば良いのかわからないのですが、どのようなことを相談したら良いですか?

渡部 俊和

プロフィール

「何を相談すれば良いのかわからない」と素直に話してみよう

知らないのだから相談のしようがない、その通りですよね。だからまず基本的なことを知る必要があります。

この場合は、就活の進め方や情報収集などもわからない状態なので、そのまま素直に「何を相談すればいいかわからない」という相談をしてみると良いと思います。相談相手は就活のプロや大学のキャリアセンターがおすすめです。

卒業までに就職先を決めるという明確なミッションがあるので、スケジューリングから自己分析、職業理解までしっかり全体の流れを教えてもらってください。

基礎知識がわかった後であれば、相談すべきことが山のように出てくるはずですよ。

初めての就活で悩みや準備することなど不安なことも多いですよね。以下の記事では就活でやることをまとめているので参考にしてみてください。
就活で必ずやること一覧|時期・状況別で必須の対策を厳選!

相談先はたくさんある! 自分に合った相談相手を見つけて就活を上手く進めよう

解説したように、就活の相談先はたくさんあり、自分に合った相談相手を見つけて相談することで就活を有利に進めることができます。

ただし、留意しなければ有効なアドバイスを得られなかったり、後々後悔する結果につながるアドバイスを得ることになってしまいます。そのため、しっかりと相談相手を見極めて、準備をし、相談しましょう。強力な味方を付けて就活を上手く進めていってくださいね。

アドバイザーコメント

相談を通して他者の評価を得て就活を乗り越えよう

相談は社会人に求められる基本的な行動なので、相談できるということは、就活でアピールできる「強み」にもなります。

誰にも相談せず一人で物事を完結させてしまう人は、どれだけ自律的に考え行動できる人であっても「組織で働く」という点では諸刃の剣。

一方相談ができる人は、対話力・コミュニケーション力、他者視点を取り入れる柔軟性などが評価されるでしょう。また相談することでそれらの能力を磨くこともできますよ。

相談を聞いてくれた相手に御礼の言葉を忘れないように

最後に1つ、相談をした後の行動について留意してほしいことがあります。
それは「相談したことのその後」を可能な範囲で相談先に報告することです。

親身になって話を聴いてくれたり、適切な助言をもらえたりなど、自分に必要な支援をしてもらえたと感じることができたなら、ぜひ感謝の気持ちと共に結果を報告しましょう。誠実さを示すその行動を見てくれている人が必ずいます。人のつながりは想像を超えて拡がっているものですよ。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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