男性がスーツのなかにベストやカーディガンを着るのと同じ感覚で、スーツのなかに着るのであれば問題ないと思います。

カーディガンを着用する際は、スーツ着用時と同じく清潔感と控えめな印象を保つことが大切です。

袖が窮屈ならベスト推奨！ 薄手のダウンも活用しよう

カーディガンを着てスーツの袖がパンパンになり動きにくそうに見える場合は、袖のないベストのほうがよいでしょう。

ユニクロなどで売っている薄手のダウンベスト（内側に折り曲げてVネックにもなるタイプ）なども、薄くてかさばらないので重宝します。

介護の仕事は動きが伴う仕事で、パツパツに見えるのは避けたほうがいいためベストはおすすめです。

色は紺や黒など、スーツに合うものを選んでください。

介護職の面接で大切なのは、清潔感と誠実さを感じさせる服装を心がけることです。介護の仕事では利用者や家族に安心感を与えることが求められるため、身なりから受ける印象は人柄や信頼感につながると考えられています。

実際私が支援した相談者のなかにもスーツの上に淡いグレーのカーディガンを羽織って面接を受け、落ち着いた印象で好評価を得たことがありました。

この相談者については、全体の統一感と清潔さが感じられた点が評価された理由の一つとなっています。

落ち着いた色とすっきりしたシルエットなら誠実さが伝わりやすい

一般的に面接時にカーディガンを着用すること自体は問題ありませんが、着用するときにはフォーマルさを損なわない服装のバランスが大切です。

黒や紺、グレー、ベージュといった落ち着いた色を選び、柄物や派手な色合いは避けましょう。ゆったりしすぎたデザインは私服のように見えてしまうことがあるため、すっきりしたシルエットを選ぶとよいでしょう。

施設によっては温かみのある服装を好む場合もありますが服装の基準は施設ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。

マナーを意識し誠実さと心配りを伝えよう

面接当日は会場の雰囲気やその日の気温を調べておき、必要に応じてカーディガンを脱ぐ判断をしましょう。

面接会場が暑い場合には「失礼します」と一言添えて脱ぐのが丁寧です。寒い場合は着たままでも構いませんが、基本的にはスーツ姿の方がよりフォーマルな印象を与えます。

介護業界の面接官は服装そのものよりも清潔感、姿勢、言葉遣いといった全体の印象を重視します。服装は自分の誠実さや心配りを伝えるための手段です。無理に着飾る必要はなく、落ち着いた雰囲気で臨むことが最も大切です。