卒業してからどのくらいの期間が経ったかにもよります。

数カ月や1年程度であれば新卒のときに使っていた、リクルートスーツのままでも問題ありません。特にルールはありません。

色やデザインで「どう見られたいか」を表現しよう

もちろん社会人経験があるからこそ、あえてビジネススーツを着用するのもよいでしょう。

色やデザイン、ラインなどで「自身がどう見られたいか」を表現できます。

もしリクルートスーツを着る場合たとえば男性ならネクタイの色のほかシャツの色や光沢、襟の形など様々な要素で印象が変わってきますのでお店の人に相談してみるのもおすすめです。

鏡に映る印象を確認してみるのも良いでしょう。その場ならではの映る印象の違いがよく分かるかと思います。

もし卒業してすぐの就職活動であってもリクルートスーツで構いませんが、ネクタイなど小物で色を変えてみるのも良いかもしれません。社会人として働いていたときとは違う色を試すというのも一つの工夫です。ネクタイなどであれば費用もそれほどかからないかと思います。

このような既卒の方からのどんなスーツで面接に行けばいいのかという相談はよく受けます。

特に卒業後1〜3年以内に再び就職活動を始める人ほど、学生時代のリクルートスーツを着ていいのか迷う傾向にあるようです。

結論から言うと「社会人としての清潔感」と「落ち着いた印象」を意識し、リクルートスーツより一段的な社会人である雰囲気を持つビジネススーツを選ぶのが理想となります。

落ち着いた色と清潔な着こなしで信頼感を示そう

たしかに黒や濃紺のスーツは無難ですが学生の印象が残りやすいため、ネイビーやチャコールグレーなど柔らかく信頼感のある色が好印象です。

ただし業界や企業の雰囲気によっては業務に適した色あいは異なります。男性は2つボタンのシンプルなスーツ、女性はテーラードジャケットに膝丈スカートあるいはパンツスタイルが一般的です。

シャツは白や淡いブルーなど、清潔感を重視しましょう。

スーツそのものよりも大切なのは着こなしです。襟や袖のヨレ、靴の汚れ、髪の乱れはそれだけで準備不足と見られる場合もあります。顔まわりは性別に関係なく、健康的で明るい印象になるよう整えておくことが大切です。

既卒という立場は「社会を経験し、自分の進む方向を見つめ直している人」という前向きな評価を受けることも少なくありません。だからこそ、身だしなみでも「これから社会で活躍する人」としての姿勢を示すことが大切です。

たとえ同じスーツでもサイズを見直したり、小物を新調したりするだけでも印象は大きく変わります。服装は信頼を伝える手段のひとつ。清潔で誠実な装いで面接に臨めば、自然と自信もついてくることでしょう。