この記事のまとめ
- カジュアル面談は評価を気にせず聞きたいことを聞ける貴重な機会
- カジュアル面談に必要な3つの準備
- カジュアル面談で実際に使える逆質問例20選を紹介
就活を進める中でカジュアル面談という言葉を聞いたものの、どんなものなのかまったくイメージできない人もいるのではないでしょうか。「どんなことを話せば良いの?」「そもそも参加する意味があるの?」などと疑問に思いますよね。
結論から言えば、カジュアル面談は参加することがおすすめです。多くの就活イベントは選考に関係していますが、カジュアル面談はほとんど評価に影響を与えることがないため、知りたい情報を遠慮せずにたくさん聞くことができます。
記事では、カジュアル面談の特徴や臨み方について、キャリアアドバイザーの小倉さん、永田さん、田邉さんとともに解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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遠慮は不要! カジュアル面談はたくさん質問をしてマッチ度を測ろう
カジュアル面談はほとんど選考には関係ありません。もちろんあまりにマナーのなっていない行動をすれば、本選考にも影響が出る可能性はありますが、基本的には選考関係なしにざっくばらんに質問できる機会です。遠慮なくたくさん質問をして自分とのマッチ度を測りましょう。
記事では、まずカジュアル面談の8つの特徴を解説します。これを読めば、カジュアル面談がどんなものかイメージしやすくなりますよ。そのうえで、カジュアル面談に参加する意義や必要な準備を説明します。しっかり心構えをして臨みましょう。
さらに、カジュアル面談でよくある質問や、多くの情報を引き出せる質問例も紹介しています。これを心得て臨むと深い情報をたくさん吸収でき、有意義な時間にできます。
カジュアル面談は選考には関係ないといえど、一定のマナーは守りましょう。最後に、カジュアル面談でついやりがちな失敗を解説するので、チェックしてマイナスな印象を残さないようにしてくださいね。
カジュアル面談以外にも、面談全般の特徴や臨み方はこちらの記事で詳しく解説しています。併せてチェックしてくださいね。
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カジュアル面談とは
回数 | 基本的には1回 |
---|---|
合否 | 関係ないケースがほとんど |
実施企業 | IT関連が多い |
服装 | 自由 |
書類 | 不要 |
参加者 | 人事や現場の社員 |
参加方法 | オファーを受け取るか自ら応募する |
参加後の流れ | 面接に応募しても辞退しても良い |
カジュアル面談とは、企業が学生に会社の魅力をアピールしたり、学生の疑問を解消するために設けられている場です。面接と異なり、選考とは関係ありません。
その名の通りカジュアルに、リラックスした雰囲気でおこなわれます。学生にとっては、社員とざっくばらんに話せるまたとない機会です。
ここからは、カジュアル面談の特徴について8つに分けて解説するので、理解を深め応募を検討しましょう。
回数:基本的には1回
カジュアル面談の参加回数は基本的には1回であるため、聞きたいことを漏らさないように、しっかり準備しなければなりません。
ただ、面談で「ほかの部署の社員の話を聞きたい」などと伝えれば、2回目、3回目と機会を用意してもらえることもあります。また、社員側から別の社員と会うことを提案されるケースもあります。
しかし、基本的には1回のみと心構えをして準備しておきましょう。もしさらに話を聞きたくなれば、機会を用意してもらえるか聞いてみてくださいね。
カジュアル面談は「相互理解」を目的としています。企業側があなたに興味を持った場合(自社にマッチしそうな人など)には、複数回の面接を設定してもらえることもあるので、積極的にアプローチしてみるのも良いですね。
合否:関係ないケースがほとんど
カジュアル面談は、会社について理解を深め、選考に参加するかを決めるための機会です。つまり、カジュアル面談自体は選考にはほとんど関係ありません。
もちろんマナーが悪いなど、最低限のことができていなければ、本選考に応募しても評価されないこともありますが、基本的には合否は下されません。
そのため、志望度が高くなかったり、企業について詳しくは知らない状態であったりしても、参加して問題ありません。遠慮せずたくさん質問して、企業理解を深めましょう。
カジュアル面談は合否にはほとんど関係ありませんが、やはり最低限のことはできている必要がありますね。
あまりに服装が乱れていたり、本命の会社でないからといってあからさまに横柄な態度をとっていたりすれば、次からは声がかからなくなってしまう可能性が高いです。
実施企業:IT関連が多い
カジュアル面談をおこなうのはIT関連の企業が多く、特にエンジニアやプログラマーの採用で取り入れられることが多いです。
IT関連の企業は人手不足の傾向にあり、カジュアル面談で多くの学生との接触を狙っていると考えられます。また、入社後は専門的な知識を用いて働く必要があるため、学生はイメージしにくい部分が多く、それにより生じるミスマッチを解消するためにおこなうケースもあります。
ベンチャー企業から歴史のある大手企業まで、実施する企業の規模は幅広いです。
IT業界以外の企業ではカジュアル面談はほとんどないですが、人材業界ではリクルーター面談が設定されることが多いです。リクルーター面談の場合は採用にかかわることもあるため、参加前の事前準備が大切です。
リクルーター面談の他にもオファー面談というものあります。それぞれの違いについては以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
リクルーター面談
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
オファー面談
オファー面談で質問されることは? 質問リストと5つの確認項目
服装:自由
カジュアル面談はリラックスした雰囲気でおこなわれるもので、服装は自由であることがほとんどです。
ただ、ジーパンやサンダルなどあまりにラフな格好は、だらしない印象を残してしまうため、基本的にはオフィスカジュアルを着用しましょう。
上の画像を参考に服装を用意してくださいね。
なお、こちらの記事でもオフィスカジュアルな服装のポイントを解説しているので、併せて参考にしてください。
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書類:不要
カジュアル面談は面接ではないので、履歴書やエントリーシート(ES)など、書類を用意する必要はありません。
ただ、基本情報を踏まえて話したいケースなど、履歴書の提出を依頼されるケースもあるので、企業の指示に従い、臨機応変に対応しましょう。
参加者:人事や現場の社員
カジュアル面談は、基本的に人事が担当しますが、より業務理解を深めてもらうために、現場の社員が設定されることも多くあります。
事前にメールなどで話を聞ける社員の部署や仕事内容などを聞いておき、それに応じて質問を用意しておくと、深い情報を得やすくなります。
話を聞く社員の部署を指定できることもある
企業によっては、事前に話を聞く社員の部署を指定できることもあるので、やりたい仕事が具体的に決まっている場合などは、ぜひ伝えてみてください。
オファーを受けた、またはオファーをした後に、メールにて、配属希望先ややりたい仕事内容と、その部署の社員から話を聞きたい旨を伝えておくとスムーズです。
参加方法:オファーを受け取るか自ら応募する
カジュアル面談に参加する方法は2通りあり、企業からスカウトを得るパターンと、自分で申し込むパターンです。
就活を進めるにあたり、就職エージェントやスカウトサービスに登録をしている人も多いかもしれませんが、その場合カジュアル面談のスカウトがくることがあります。
TwitterなどのSNSを通してスカウトをされるケースも存在します。
自分でオファーをする場合は、企業HPから申し込みをしたり、企業のSNSを通して連絡をする方法があります。
企業からオファーを受ける流れ
企業からオファーを受ける場合と自分で応募する場合、それぞれの具体的な流れを見ていきましょう。
企業からオファーを受ける場合は、スカウトサービスを通して連絡がくることが一般的です。もしくはSNSの就活アカウントを通してオファーが来ることもあります。
スカウトサービスには履歴書などを登録する必要がありますが、希望する仕事内容や活かしたい強みなどがあれば記載しておくと、それにマッチする企業からスカウトを得られることがあります。
SNSにおいても、プロフィール欄に希望する業界や職種を書いておくなどしておくと、オファーをもらえることがあります。SNSでは、投稿している文章も見られるので注意してください。
- カジュアル面談のオファーを得たいのですが、スカウトサービスに必ず登録しておくべき、もしくはSNSに絶対に書いておくべき内容はありますか?
希望の仕事内容や自分の人柄について書いておこう
希望する仕事内容や活かしたい強みなどを具体的かつ簡潔に表記しながらも、自分の個性(強み)が伝わる文章を心掛けてください。自分が採用担当者になった気持ちで考えてみるのもおすすめです。
またSNSの就活アカウントは、過去のツイートをすべて確認し少しでも気になる文章があれば削除しましょう。
自分で応募する流れ
自分から企業に応募する際は、企業HPにカジュアル面談の申し込み窓口があればそれを通しましょう。ない場合も、企業の問い合わせページから、メールなどで直に申し込むことが可能です。
自分だけで応募することが不安な場合は、就職エージェントに依頼しましょう。エージェント側が、カジュアル面談の申し込みや日程調整を請け負います。
- カジュアル面談に自分から応募した場合、断られることは基本ないと考えて良いのでしょうか?
基本的にはないものの就職エージェントに相談しつつ進めると安心
専用の窓口があったり、その会社がカジュアル面談の募集をしていることを公にしている場合は、基本的に断られることはないでしょう。
しかし、すでに自分が以前にカジュアル面談を受けていたり、企業側がこれ以上募集はしないと判断した場合には、募集中であっても断られる可能性もあります。
万が一断られた場合などでも、意中の企業に対して直接電話やメールで問い合わせたりして、まだ応募枠があるか聞いてみるのも良いかもしれませんね。
やはり、そういったことも含め不安なことが多少あるようだったら、就職エージェントを活用して間に入ってもらうのが良いでしょう。
参加後の流れ:面接に応募しても辞退しても良い
カジュアル面談に参加した後は、必ずしも選考にエントリーする必要はありません。あくまでも気軽に、聞きたいことを聞く機会として活用しましょう。
ただ、面談後は企業からは選考の案内が届くことが多くあります。そのため、辞退するのであれば早めに連絡しておきましょう。
選考を辞退する場合のメールフォーマットは記事のこちらで紹介しているので、後ほど確認してくださいね。
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企業がカジュアル面談をおこなう3つの目的
企業がカジュアル面談をおこなう3つの目的
- ミスマッチを防ぎたい
- 自社への志望度を上げたい
- 多くの学生と接触したい
特段選考は関係ないカジュアル面談ですが、それならばそもそもなぜ企業がカジュアル面談をおこなうのか気になりますよね。
ここからは、企業がカジュアル面談をおこなう3つの目的を解説します。これを意識すると、カジュアル面談で話すべき内容がイメージしやすくなるので、しっかりチェックしていきましょう。
①ミスマッチを防ぎたい
カジュアル面談はざっくばらんに会話をできる場です。学生がリラックスした状態で質問する場を設け、素直に気になる情報を聞いてもらい、ミスマッチを防ごうとしています。
企業が防ぎたいのは早期離職のリスクです。採用活動には多大なコストがかかるため、さらなるコストがかかることを防ぐという面でも、ミスマッチを防ごうとしています。
特にカルチャーやビジョン、仕事内容とのミスマッチ
企業は特に、カルチャーやビジョンの浸透度、熱量など、社員と会わなければわからない部分を伝えたいと考えています。
また、カジュアル面談をおこなうことの多いエンジニアやプログラマーなどの専門的な職種は、仕事内容を理解しにくいですよね。
そこで、カジュアル面談を通して業務の詳しい情報を伝えることで、仕事内容とのミスマッチもなくしたいという目的もあります。
カジュアル面談は、正式な面接ではないので、学生自身もリラックスした雰囲気の下で対話ができます。そのため、企業と学生とのお互いの相性や価値観、また社内の雰囲気などを知りやすいのです。
②自社への志望度を上げたい
カジュアル面談は、企業のことを詳しく知らなかったり、特段志望度が高いわけではない学生が参加することも多くあります。
そこで、カジュアル面談を通し、自社の魅力をアピールして学生の志望度を上げたいと考えています。
また、人は数多く会った相手に好感を持つと言われており、カジュアル面談を通して学生との接触機会を増やすことで、自社を身近に感じてもらおうとしていることもあります。
③多くの学生と接触したい
選考となるとハードルが上がりますが、選考には関係ないカジュアルな場を設けることで、その分多くの学生と接触できる可能性があります。特に人手不足の企業では、さまざまな学生と接触し、最終的に多くの学生に応募してほしいと考えているのです。
そのため、自ら応募しなくとも、企業側からカジュアル面談のスカウトをおこなうケースは多くなっています。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る学生のキャリア支援が目的の企業もある
学生の中には、どの業界や職種を志望すれば良いか、曖昧な状態でカジュアル面談に臨む人もいるのではないでしょうか。
限られた就活期間の中で、さまざまな業界・職種について理解し、自分1人で就職先を決めるにはハードルが高く感じているかもしれません。
このような学生に向けて、キャリア支援をすることが目的でカジュアル面談をおこなっていることもあります。この記事で紹介されている通り、企業としては人材のミスマッチを防ぐことが目的ですが、学生に納得感あるキャリア選択をしてほしいとも考えています。
そのため、優秀な学生の志望度を無理に上げるために面談するのではなく、学生のためになるアドバイスをおこなっている企業もあるのです。
キャリア支援により企業側のイメージアップにもつながる
企業側にメリットがないと感じるかもしれませんが、このように企業からキャリア支援を受けられたら、企業の印象が良くなるのではないでしょうか。採用イメージがよくなることで、口コミが広まったり、転職時に興味を持ったりしますよね。
このように、学生にとっても、企業にとってもメリットがあるため、カジュアル面談がおこなわれています。
積極的に参加しよう! カジュアル面談の2つのメリット
企業がさまざまな目的を持ってカジュアル面談をしていることがわかったと思いますが、学生側にもメリットがあります。
ここからは、カジュアル面談の2つのメリットを解説します。参加するべきか迷っている人は、メリットを踏まえ、それが自分に合っているのであれば参加してみましょう。
①入社後のミスマッチを防げる
カジュアル面談は、気になることを忌憚なく聞けるリラックスした場です。欲しい情報や、それ以上の深い情報を得られます。
カジュアル面談でさまざまな深い情報を収集すれば、入社後もイメージとのギャップが生じにくく、「こんなはずじゃなかった」と感じることもなくなるでしょう。
入社後にミスマッチを感じれば、居心地が悪く、最悪の場合早期離職につながりますが、それを避けられるのです。
特に専門的職種はメリット大
特に専門的な職種は、仕事内容が理解しづらい部分が多いのではないでしょうか。そこでカジュアル面談に参加することで、業務の疑問点を根掘り葉掘り聞くことができます。
カジュアル面談をおこなうことが多いエンジニアやプログラマーなどの専門的な知識が必要な職種でも、カジュアル面談を通じて業務理解を深めることで、入社後のミスマッチを起こしにくくなるのです。
- カジュアル面談でも1人の社員からしか話を聞けないので、完全にミスマッチを防ぐのは難しいと思います。それでも参加する意味はあるのでしょうか?
選考に役立つ情報を得られるため参加がおすすめ
やはり参加できるならば、したほうが良いというのが個人的な見解です。とはいえ、参加しなかった場合に、参加した人に比べてとてつもなく大きな差ができてしまうのかと言われればそうとも限りません。
何も準備をせずに参加したがゆえに、逆に印象を悪くしてしまって失敗してしまった、というケースも中にはあります。
企業の担当者によって聞けることにも限界があるかもしれず、そこまで踏み入った情報を得られないかもしれません。
しかし、自分が行きたいと思える会社であるならば、カジュアル面談に参加することがまずは第一歩にもなります。
本当に聞きたいことをしっかり整理して、7、8割聞けたら選考に役立つ情報を得られるのではないでしょうか。
②得た情報を活かして本選考で差別化したアピールができる
カジュアル面談で得た深い情報を活かせば、ほかの学生と差別化したアピールをすることができます。当然ですが、企業理解が深い学生の方が、浅い学生よりも業務や企業への熱意が伝わり、好印象です。
カジュアル面談では、ほかの学生が知らない、得にくい情報を多く仕入れられるため、それを活かして志望動機や自己PRを作成すれば差別化することができるのです。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見るカジュアル面談の印象があなたの第一印象になることも
カジュアル面談は、「自社のことを知ってほしい」「応募者の普段に近い姿を知りたい」という目的を持っておこなわれることが多いです。
学生側のメリットとして、合否を決定する面接ではないので応募書類の作成が少ないケースがあることと、面接では聞きづらいことでも聞きやすいことがあります。
重要なのはカジュアル面談への向き合い方。担当者にあなた自身をどう印象付けたいか考えましょう。
「合否には関係ないから適当でいいや」などの気持ちは排除してくださいね。カジュアル面談での第一印象が後々の選考に良くも悪くも影響します。
カジュアル面談では必ずマナーや心構え、準備を徹底しよう
カジュアル面談に臨む際は、良い第一印象を残すために、以下を心得ましょう。
①カジュアルといえども清潔感のある身だしなみと服装にする。
②くだけすぎず丁寧な言葉使いを心掛ける。
③企業研究をおこない、質問を事前に用意しておく。
④コミュニケーション力(特に傾聴力)を鍛えておく。
そして最後にとても重要なことですが、オンラインのカジュアル面談でも、対面の時と同じ気持ちと態度で臨んでください。画面越しでも気持ちは伝わるものです。
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受け身はNG! カジュアル面談は3つの準備をしていこう
カジュアル面談に必要な3つの準備
- 企業の情報を調べておく
- 就活の軸を見つけておく
- 質問をまとめておく
カジュアル面談は選考ではありませんが、かといって何の準備もせず参加して良いわけではありません。カジュアル面談で有益な情報を引き出すためには、しっかりと用意をすることが不可欠です。
ここからは、カジュアル面談に必要な3つの準備を解説するので、これを踏まえて臨みましょう。
①企業の情報を調べておく
カジュアル面談は深い情報を聞くことができる機会なので、調べればわかる情報を聞いてはもったいないです。まずは企業HPなどで基本情報は調べておき、カジュアル面談ではそれを踏まえて質問するようにしましょう。
調べておくべき企業の基本情報
- 企業理念
- 設立年
- 資本金
- 株式公開
- 商品やサービス
- 顧客のターゲット
- 売上高
- 営業利益
- 今後展開する新規事業
- 職種
- 給与や勤務地などの労働条件
また、企業から担当社員が案内されていれば、その社員の部署の仕事内容などもチェックしておくと良いです。
当日は調べて気になった点や理解できなかった点、さらに深く知りたい点について質問しましょう。
②就活の軸を見つけておく
カジュアル面談に参加すると入社後のミスマッチを防ぐことができると解説しましたが、そもそも自分がどのような軸で就活を進めるのか決めておかなければ、マッチ度を確認しようがありません。
つまり、闇雲に気になることを質問するのではなく、自分の軸に合うかを聞かなければ、会社とマッチしているかはわからないのです。たとえば、自分が企業選びで重視しているのが社員同士の雰囲気である場合、仕事内容や待遇を深掘りしても、マッチ度は確かめられません。
就活の軸を見つけ、それにマッチするかを確かめるように質問することで、納得のいく企業選びができるのです。
就活の軸を見つけてカジュアル面談に臨むことで、内定後の納得感が大きく変わりますよ。就活の軸を見つけず内定を決めてしまうと、入社前に不安を感じてしまいます。自信を持ってエントリーするためにも、就活の軸を見つけましょう。
軸が見つけられないという人は、こちらの記事で企業選びの軸の見つけ方を解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
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③質問をまとめておく
企業研究や就活の軸を見つけ終えたら、質問を考えておきましょう。このとき、ノートなどに質問をまとめておくと、当日質問が思いつかなくて焦ったり、聞き洩らしたりすることを防げます。
さらに、「仕事内容について」「社風について」など、カテゴリごとにまとめておくと、当日は混乱せず、段取り良く質問できます。
特に企業のカルチャーやビジョン、仕事内容の質問がおすすめ
カジュアル面談はリラックスした雰囲気の中おこなわれるので、社員の雰囲気などを感じ取りやすいです。そこで感じたことをもとに、企業カルチャーに関する質問をすると、社風の理解が深まります。
また、企業HPなどでわからない質問として、社員へのビジョンの浸透度や、仕事のやりがい、大変なことなども聞いてみると入社後のイメージがつきやすくなります。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るカジュアル面談の準備をしっかりすれば熱意が企業に届く
正直なところでは、企業側としてはやはり良い印象を持った面談者に対しては、採用を前向きに考える材料となり得るでしょう。
そのため「会社に入ることをすでに検討している人」と「なんとなくカジュアル面談を受けてみよう」という人を比較した場合、興味関心がどの程度あるのかということは、話している雰囲気でわかってしまいます。
体裁として面接のような合否はしないといっても、やはり良いと思う人材は確保しておきたいと思うのが企業側の本音です。
前述の通り、企業HPをしっかり読んで理解していたり、ビジョンの浸透度や実際の業務で大変なことなどを積極的に質問するのは、入社意欲が高いと判断されることが多いでしょう。
こちらも企業を見極めるつもりで臨んでみよう
準備としては、こちらの記事で書かれていることをしっかり用意していけば問題ないかと思います。とはいえ、理解しておくべきことは「こちらも応募すべきか見極める権利がある」という点です。
緊張して下手に出過ぎる必要もないので、特に入社を考えているわけではない人にとっては、ある程度の受け答えをしつつ、割り切って受けるというマインドセットで臨む方が、気持ちが楽になるのではないでしょうか。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
回答を準備しておこう! カジュアル面談で聞かれる5つの質問
カジュアル面談で聞かれる5つの質問
- 自己紹介をしてください
- 現在の就活状況を教えてください
- 就活の軸は何ですか
- 入社後にやりたいことは何ですか
- 企業について気になることはありますか
カジュアル面談では、企業側から学生に質問をされることもあります。マッチ度を測ろうと、あなたについてのさまざまな質問をするのです。
ここからは、カジュアル面談でよく聞かれる質問5つを紹介します。事前に回答を準備しておけば、言葉に詰まることもなくスムーズに面談が進むので、チェックしておきましょう。
回答例も紹介しているので、何を伝えれば良いかわからない人は参考にしてくださいね。
①自己紹介をしてください
カジュアル面談は履歴書やエントリーシート(ES)などの提出は必要ないことが多く、企業側にはあなたの情報はほとんどありません。そのため、自己紹介は必ずといって良いほど求められます。
自己紹介では、大学名、氏名、学部は必ず伝えましょう。加えてその企業を見つけた経緯や、その日の意気込み、参加した目的などを伝えられると、社員側もその後面談で伝えるべき情報を考えやすくなります。
自己紹介の例
〇〇大学〇〇学部から来ました〇〇〇〇と申します。
プログラミングスキルをいち早く身につけられ、かつ穏やかな社風のあるとお聞きした御社に関心を持ち、深く知りたいと考え面談に参加させていただきました。
本日はよろしくお願いします。
自己紹介の考え方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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面接での自己紹介は、第一印象を左右するものなので非常に重要です。自己紹介をするのは短時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントは多くあります。ポイントや自己紹介例、練習法についてキャリアコンサルタントの意見も交えて解説します。
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②現在の就活状況を教えてください
企業は、カジュアル面談を通して、将来的には自社への入社を検討してほしいと考えているケースが多いです。
そこで、現在の就活状況を聞き、自社を受けたり、入社する可能性がどれほどあるのかを把握しようとすることがあります。
就活状況を聞かれた際は、現在エントリーしている企業の特徴や、それらを受けている理由を具体的に伝えましょう。そうすることで企業側は、あなたが仕事に求めることがイメージしやすくなり、その後の進め方を考えやすくなります。
就活状況の回答例
現在はIT業界のベンチャー企業を中心にエントリーしています。プログラミングを独学しており、その知識を活かしたいと考えたためです。
中でも規模の大きい企業であれば、よりやりがいのある仕事を任せていただけるのではないかと思い、資本金なども見てエントリーしています。
- ほかの会社に行く可能性も高いのですが、カジュアル面談ではそれを正直に伝えても良いのでしょうか。
正直に志望度を伝えても問題なく、アドバイスをもらえることもある
他社の方が志望度が高いことは伝えても問題ないので安心してください。
他の企業の方が志望度が高いことを伝えると、選考で落ちてしまうのではないかと不安になりますよね。明らかに志望度が低いと感じられる場合は別として、基本的には選考落ちになることはありません。
また、他社を優先する理由も伝えることで、社会人の目線からメリット・デメリットのフィードバックをもらえることもあります。この意見はキャリア選択に役立てることができるため、志望度は偽らずに伝えることがおすすめですよ。
③就活の軸は何ですか
現在の就活状況と併せて聞かれやすいのが、就活の軸です。なぜそれらの会社を受けているのか、どのようなことを仕事に求めるのか、企業選びの軸を深掘りされます。そして、そこから自社とのマッチ度を測っているのです。
記事のこちらで、カジュアル面談に参加する前に就活の軸を明確にしておくと良いと解説しましたが、そこで準備した内容をもとに伝えましょう。
就活の軸の回答例
私の就活の軸はプログラミング知識を活かせることと、企業規模が大きいことです。
プログラミングは独学ですが、情報学部で履修する程度は習得しており、そのスキルを活かし、成長できる環境に身を置きたいと思っています。
また、学生時代は学園祭実行委員会の委員長として活動し、多くの人に感動を与えられる大規模な仕事にやりがいを感じました。仕事の規模は企業規模に一定比例するところがあると考えており、会社の規模感も重視しています。
企業がカジュアル面談で就活の軸を聞く目的は、相互理解を進めミスマッチを防ぐためです。
そのために、カジュアル面談を受けた理由や経歴、就職活動の状況、企業選びで重視すること、習得スキルなどの質問がなされます。自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。
就活の軸の考え方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、参考にして社員に話してみましょう。
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意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
記事を読む
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
④入社後にやりたいことは何ですか
カジュアル面談の目的の1つに、ミスマッチを防ぐということがあると解説しましたが、学生のやりたいことと、企業が任せたい仕事内容がマッチしているかを確認するために、入社後やりたいことを聞くこともあります。
入社後やりたいことを伝える際は、入社直後の短期的な内容のみならず、5年後、10年後と長期的にやりたいことを伝えると、よりマッチ度を確認できます。短期的、長期的に、そして具体的にやりたいことを伝えましょう。
入社後やりたいことの回答例
入社後は、まずはプログラミングスキルを活かして、老若男女問わず誰でも使いやすいソフトウェアを開発したいと考えています。
私がプログラミングを独学しようと考えたきっかけは、機械音痴な家族の存在です。私以外の家族は皆機械が苦手で、家電の取り扱いを巡りときどきトラブルになったり、不便を強いられることが多くありました。
しかし、取り扱いしやすい最新家電を導入したところ、家族間の些細ないざこざはなくなり、また、私がいなくても大丈夫だという安心感を持ち、その結果将来的に誰でも使いこなせるソフトウェアを開発したいという思いからプログラミングの独学を始めました。
人々の生活に寄り添う開発ができればと思い、5年後には人々の身近な商品やサービスに関する開発、10年後にはインフラに携わるようなソフトウェア開発をおこないたいと思っています。
- 入社後やりたいことはまだ定まっていませんし、今決めたとしても今後変わりそうです……。そのことをカジュアル面談で正直に伝えるはありですか?
思っていないことを話すよりも正直に話す方が良い
そうですね。私の個人の意見としてはそのような気持ちを正直話してくれた方が、逆に良い印象に感じます。
本当は思っていないであろう、その人の身の丈に合っていないような目標やビジョンを創作して言うよりも、
「入社後のやりたいことは今は明確に定まっていないのが正直なところですが、もし御社に入社したら、まずは与えられた業務には精一杯取り組むという覚悟はあります。その後、さまざまな業務を通じて今後のビジョンを見出せていけたらと思っています」
など、面談担当者に入社したいという意欲を見せることが何より大切だと思います。
入社後やりたいことが思いつかない、上手く伝えられないという人は、こちらの記事を参考にしてください。考え方や伝え方を豊富な例文とともに解説しています。
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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
⑤企業について気になることはありますか
カジュアル面談の最後に、企業について気になることを聞かれる逆質問があります。ここで、自身と企業のマッチ度を測る質問をしましょう。
繰り返しになりますが、カジュアル面談は、カルチャーやビジョン、仕事内容についてなど、企業HPやパンフレットではわからない質問を深掘りできる場です。
選考ではないので、評価を気にせず、気になることをたくさん質問してみましょう。
逆質問の例や考え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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マッチ度を確かめよう! カジュアル面談でおすすめの逆質問例20選
カジュアル面談で有効活用したいのは、やはり逆質問の時間です。リラックスした雰囲気の中で、気になることや普段なかなか聞けないことをたくさん聞いてみましょう。
ここからは、カルチャー、ビジョン、仕事内容についてそれぞれおすすめの逆質問の例20選を紹介します。
当日焦らないようにノートにメモしておき、質問してみましょう。
カルチャーに関する質問の例
- 職場の雰囲気を教えてください
- 直属の上司になる人はどのような人ですか
- どのようなバックグラウンドの人が多いですか
- 社員同士の交流はどれくらいありますか
- 質問しやすい雰囲気はありますか
- 独り立ちするまでの期間はどれくらいですか
- 会社に対する思い入れが強い人は多いですか
- 活躍する社員の特徴を教えてください
ビジョンに関する質問の例
- 社員の間でビジョンはどれくらい浸透していますか
- 普段仕事をする中でどれくらいビジョンを意識していますか
- キャリアビジョンと企業のビジョンはどれくらい一致していますか
- 会社のビジョンを反映した新規事業を教えてください
- どのような背景で企業理念が創設されたのですか
仕事内容に関する質問の例
- 私は独学でプログラミングを学習していますが、その知識を活かせる場面はありますか
- 仕事で大変なときはありますか
- つらいときはどのように乗り越えますか
- やりがいを感じるのはどのような時ですか
- 業務時間外で業務のために日々勉強されていることはありますか
- 業務時間内に収まる以上の仕事を依頼されることはありますか
- 1日の業務スケジュールを教えてください
基本のビジネスマナー! カジュアル面談後は御礼のメールを送ろう
カジュアル面談終了後、そのままにしてしまう人もいるかもしれませんが、御礼のメールを送ることが基本のビジネスマナーです。
特に、選考に参加したいと感じた場合はメールでその旨を伝えることで、その後スムーズに取り計らってもらえることがあります。
カジュアル面談後にはお礼のメールを送るようにしましょう。必須ではありませんが好印象になりやすいです。
注意点としては、面談当日の営業時間内にメール送信をおこなうことと、面談の雰囲気にかかわらず礼儀正しく丁寧な文章で作成することです。内容は下記のメールフォーマットを参考にしましょう。
基本のメールフォーマット
まずは基本的なメールのフォーマットです。選考に参加したい、辞退したいなど決まっていない場合は、基本のフォーマットを参考に御礼の連絡をしましょう。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名<カジュアル面談のお礼>◯◯大学◯◯学部◯◯◯◯
お世話になっています。
本日◯◯時より面談をしていただきました、◯◯大学◯◯学部の◯◯◯◯と申します。
本日はお忙しい中、貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。
面接を通じて貴社の事業や社風についての理解が深まりました。今後御社の選考に参加させていただく際などは、改めてご連絡させていただければと存じます。
ご多忙と存じるので、ご返信にはおよびません。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
以上
——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都新宿区〇〇〇
電話:070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇〇@××××.com
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選考に参加したいときのメールフォーマット
選考に参加したい場合は、その旨をしっかりとメールに盛り込みましょう。カジュアル面談でマッチしていることが確認できていれば、早期選考ルートなどを案内されることもあります。
メールには、カジュアル面談で魅力を感じたこと、共感したことなどを伝えるとより熱意が伝わります。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名<面談のお礼・選考エントリーの依頼>◯◯大学△△学部◯◯◯◯
お世話になっています。
本日◯◯時より面談をしていただきました、◯◯大学△△学部の◯◯◯◯と申します。
本日はお忙しい中、貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。
本日の面談を通して、風通しの良い社風や、プログラミングスキルを活かせる場面が新卒から数多くあることに大変魅力を感じました。
つきましては、選考に参加させていただきたいと存じますが、その場合の今後のフローなどをご教示いただけないでしょうか。
ご多忙の中大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願いします。
以上
——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都新宿区〇〇〇
電話:070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇〇@××××.com
——————————————–
より丁寧なメールを送付したいときには、カジュアル面談をした社員の名前を出して、お礼を伝えると好印象になりますよ。また、魅力に感じたことについて「〇〇様の〇〇というお話に感銘を受けました」などと書くとアピールにもつながります。
選考を辞退するときのメールフォーマット
カジュアル面談後に選考に案内されることがありますが、辞退したい場合は、その旨をはっきりと伝えましょう。断りの連絡を入れない限り、選考の案内を送り続ける企業もあります。
辞退の連絡をする際は、失礼のないよう、会社を批判する文章にはならないように気をつけましょう。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名<面談のお礼>◯◯大学△△学部◯◯◯◯
お世話になっています。
本日◯◯時より面談をしていただきました、◯◯大学△△学部の◯◯◯◯と申します。
本日はお忙しい中、貴重な機会をいただき誠にありがとうございます。
面談にて、貴社の社風や事業内容などに魅力を感じた一方で、自身の能力不足や貴社の方向性とのミスマッチを感じ、誠に残念ではございますが、選考は辞退させていただきたく存じます。貴重なお時間をいただいた中、申し訳ございません。
今後別の機会で貴社とご一緒させていただくことがあれば、大変うれしく思います。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
以上
——————————————–
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都新宿区〇〇〇
電話:070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇〇@××××.com
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ついやりがち! カジュアル面談の5つの注意点
カジュアル面談の5つの注意点
- フランクに話しすぎない
- マナーをわきまえた服装にする
- アピールしようとしすぎない
- 調べればわかることは聞かない
- 質問なしは避ける
カジュアル面談は情報収集のための有効な機会ですが、油断するとうまく活用できなかったり、マイナスな印象を残してしまうことがあるため注意が必要です。
選考ではありませんが、あまりにも印象が悪いとその評価が企業内に共有され、本選考に参加しても評価されにくい傾向にあります。
ここからは、ついやりがちなカジュアル面談の5つの失敗を解説するので、これだけは避けるように心構えをしましょう。
①フランクに話しすぎない
カジュアル面談はリラックスした雰囲気で進みますが、とはいえ相手は社会人です。フランクに話しすぎると失礼になるため、節度を持って話をしましょう。特に、敬語などの言葉遣いには注意してください。
敬語のNG例
・~っす(砕けた表現)
・伺わせていただきました(二重敬語)
・(自分のことを言うとき)お聞きになりました(尊敬語と謙譲語の混在)
また、雑談ばかりするのもよくありません。あくまでも今後の就活をスムーズに進めるための場だと捉えて、記事のこちらで解説した質問内容を参考に、有益な情報を仕入れられるよう企業に関する話をしましょう。
- とはいえ「雑談もしつつ話しましょう」と言われた場合はどのような塩梅で話せば良いのでしょう?
少しにこやかにして、リラックスして答える
バランスが難しいところですが、面談担当者が雑談について触れてきた際には、そのことについてまずは結論を述べましょう。そして、長くなりすぎない程度に話を終えて、少しにこやかにできそうであれば笑いも交えながら返すと良い印象に映るでしょう。
しかし、まだ向こうが真面目な質問をしている間にこちらから雑談に触れるのは、状況をあまり読めない印象を与える可能性があるので、避けておいた方が無難です。
とはいえ、相手が会話の中に雑談を含めてくる場合は、場を和ませようという先方の配慮である場合が多いので、リラックスして答えるのが良いですね。
②マナーをわきまえた服装にする
服装は自由と言われることも多いですが、砕け過ぎた格好は避けましょう。基本的にはオフィスカジュアルで、ジャケットを着用すると安心です。
ただ、IT系の企業ではジーンズにTシャツなどラフな格好でも問題ないところも多いため、不安な人は服装の基準をあらかじめ企業に聞いておきましょう。
- 何を着ていけばいいか不安です。リクルートスーツでも良いのでしょうか? 堅すぎますか?
リクルートスーツで参加しても問題ない
学生によっては、オフィスカジュアルで着用するジャケットを持っていない人もいますよね。そのような人は、リクルートスーツで参加してもマイナスな印象になることはないので安心してください。
たしかに、オフィスカジュアルスタイルに比べると堅い印象になります。しかし、スーツだからという理由で話す内容が変わったり、優劣がついてしまったりすることはありません。
カジュアル面談のためだけに、オフィスカジュアル用のジャケットを購入する必要はなく、持っていない人はリクルートスーツでカジュアル面談へ参加しましょう。
③アピールしようとしすぎない
カジュアル面談は選考ではなく、あくまで応募者と企業の擦り合わせの場です。そのためアピールしようとはしすぎないよう心掛けましょう。
たとえば逆質問で、強みやそれにまつわるエピソードを長々と話すと、企業側からはそれがアピールに感じられることがあります。「選考とは関係ない」と事前に伝えている企業であれば特に、目的を理解してもらえていないのだとマイナスな印象を持つことがあります。
あくまで簡潔に、聞きたいことを明確にして質問しましょう。
アピールしすぎる逆質問の例
私はリーダーシップが強みです。学生時代は、学園祭実行委員会のリーダーとして活躍していました。各団体と折衝する際に意見が合わず苦戦しましたが、各団体と協議を重ね、最終的に全員が納得する舞台を構成することができ、やりがいを感じました。
このようなリーダーシップを活かしたいと考えていますが、それができる仕事はありますか。
好印象な逆質問の例
私はリーダーシップが強みだと自負していますが、新入社員から活かせる場面が想像しづらく、リーダーシップが求められる若手の仕事があれば教えていただきたいです。
カジュアル面談の際に自分のアピールばかりしてしまうと、面談担当者に悪い印象を与えてしまうことがあります。
自慢話や企業への提案など、自己中心的に見えるようなアピールの仕方にならないように注意しましょう。
④調べればわかることは聞かない
カジュアル面談は、表面的にはわからない情報をたくさん聞き出せる場です。そのため調べればわかることを聞くのは時間がもったいありません。
深い情報を引き出すために、企業の基本的な情報は、企業HPやパンフレットなどで調べておきましょう。そのうえでわからなかったことやもっと知りたいことを聞いてくださいね。
何を調べるべきかわからない人は、先に解説した、記事の①企業の情報を調べておくを参考にしてください。
⑤質問なしは避ける
カジュアル面談で最も避けたいのは、まったく質問をしないことです。選考を気にせずさまざまなことを聞ける貴重な機会であるため、しっかりと質問しましょう。
たとえその会社に入社しなくても、同業界や同職種を受ける場合、役立つ知識がたくさんあるはずです。深い関心がない企業であっても、最低限業務内容についての質問は考えるなど、質問なしの状態は避けて臨みましょう。
カジュアル面談で企業との深い部分でのマッチ度を確かめ、本選考に活かそう
カジュアル面談は、文字通りカジュアルな雰囲気の中、企業のさまざまなことを深く知れるチャンスです。この機会を無駄にしないよう、たくさん質問をしてマッチ度を確かめましょう。
そのうえで、面談で得られた情報を本選考に活かせば、ほかの学生との差別化も可能です。積極的に参加して有効活用しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るカジュアル面談は積極的に参加しよう
注意点など紹介されていることを読むと、カジュアル面談へ参加するために意識すべきことが多く、不安になった学生がいるかもしれません。注意点が意識できないため、マイナス評価を避けるために、カジュアル面談へ参加しない方が良いと思う人もいるでしょう。
しかし、参加を迷っている学生は、カジュアル面談へ参加することがおすすめです。
カジュアル面談の一番の目的は、この記事で紹介されているとおりミスマッチを防ぐことです。説明会では「学生全体」に向けた説明なので、具体的なイメージが湧きづらいことも多いです。カジュアル面談であれば個別に話を聞くことができるので、自分に合っているか・合っていないかを判断しやすくなりますよ。
カジュアル面談を受けたことが本選考での高評価につながることもある
また、カジュアル面談へ参加してから選考を受けると、選考で高評価が得られる可能性もあります。実際に社員と話したエピソードが面接で伝えられるため、志望度の高さをアピールすることができますよね。
準備することが多く不安に感じるかもしれませんが、カジュアル面談に参加するメリットはとても大きいため、積極的に参加するようにしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/銀座コーチングスクール和歌山校代表
Yoshio Ogura〇広告業界で約15年間、人事部にて採用・キャリア相談を1000人以上受けた実績。キャリアプランニングの特別講師も経験。独立後はキャリアコーチングを提供しキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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