この記事のまとめ
- 面接で短所を「心配性」と伝える学生は多いからこそ差別化が重要
- 心配性と伝えない方が良い業界や企業もあるため要注意
- 3つのコツで心配性をポジティブにアピールできる
- 面接力診断ツール
【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
学生が面接で短所としてあげることの多い「心配性」。「面接で短所を心配性というとマイナス評価にならないか不安」「心配性と伝えるときに何を言えば良いのかわからない」と多くの学生が頭を悩ませています。
無難な短所として心配性を伝える学生が多いからこそ、表現や伝え方には注意が必要なキーワードです。周りの学生に埋もれないように工夫して伝える必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、柴田さん、岩﨑さんのアドバイスを交えつつ、短所「心配性」で差別化し好印象を得る方法を解説します。
面接で短所「心配性」はありがちだからこそ表現と伝え方の工夫が重要!
面接ではできる限り良い自分を面接官に見せたいもの。そのため、マイナス評価をされにくそうな無難な短所として心配性を伝える学生は少なくありません。しかし、安易に選びがちかつ、多くの学生がアピールする短所だからこそ、他の学生と差別化が必要なキーワードとも言えます。
記事では、面接官が心配性に対して抱きやすいマイナスイメージとその対処法を解説。心配性を伝えるための4ステップも合わせて解説するため、心配性のマイナスイメージを払拭した回答を組み立てられます。
また、回答を差別化する方法として、心配性の補足の例や長所への言い換え表現を例文7選と併せて紹介。回答を差別化しつつ好印象を残すために、一つひとつ丁寧に対策をしていきましょう。
自分の長所・短所があいまいな時は、自己分析ツールを活用してください
短所を聞かれた時に上手く答えるには、自分の短所を正確に理解しておく必要があります。ただ、「何が自分の本当の長所か、短所か」自信を持って答えるのは難しいですよね。
そんな時は、自己分析ツール「自己分析ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自己分析が完了し、あなたの長所・短所を正確に把握できます。
自己分析ツールを活用して効率的に自己分析を終わらせ、あなたの強み・弱みを正確に把握しましょう。
・自己分析のやり方がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
面接で短所を聞かれる3つの理由
面接で短所を聞かれる3つの理由
- 自分を客観視できているか知るため
- 短所を改善する努力や姿勢を知るため
- 社風や職種への適性を知るため
面接官は学生に数々の質問をすることで、学生の過去の経験や人柄、価値観などを知りたいと考えています。そのため、質問の一つひとつの裏には、その質問をする意図や目的が必ずあります。
当然、短所を聞く理由もあるということです。理由を知らずに心配性を伝えてしまうと、伝えるべき回答の方向性がわかりません。そのため面接で短所を聞かれる理由を押さえて、面接官が求めている内容にピッタリの回答を作っていきましょう。
「そもそも短所がわからない……」という人は、こちらの一覧表をチェックするのもおすすめです。就活で使える短所60選を紹介しているので、自分に当てはまりそうなものを見つけましょう。
関連記事
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
短所は面接でよく聞かれるため、回答を準備しておく必要があります。この記事では、面接で短所について聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。面接でいきなり短所について聞かれても、しっかりと答えられるように準備しましょう。
記事を読む
あなたの選考通過見込を採点!
今すぐ面接力を確認してください
内定獲得のためには、入社への熱意を伝え、いかに面接官に好印象を与えるかが鍵となります。あなたは自分の面接力に自信を持っていますか?
自身がない人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“合格ライン”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意なのでまずは自分の面接力を把握しましょう!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
①自分を客観視できているか知るため
人は自分のプラスな面は素直に受け止めやすいですが、マイナスな面はなかなか受け止めることが難しく感じてしまう人も多いでしょう。
そのため、面接で短所を問うことで、学生が自分のマイナス面も受け止めることができているか知りたいという狙いがあります。自分のことを冷静に客観視をして、短所というマイナス面を言語化できるかが確認されています。
②短所を改善する努力や姿勢を知るため
実際に仕事を始めると、うまくいかないこともたくさん経験するでしょう。短所を改善する姿勢や努力があれば、失敗から多くのことを学ぶことができます。
また先輩や上司から何か指摘されたときも素直に受け止めることができるはずです。つまり、入社後のあらゆる場面で、短所を改善する姿勢や努力が求められています。
社会に出ると、自分の得意なことばかりに取り組める環境とは限りません。そんなとき、苦手なことや嫌なことを放置したり逃げ出すのではなく、向き合う姿勢が社会では求められます。
そのため、学生が自分の短所を克服する気持ちを持っているかを確認したいという狙いがあります。短所と向き合い改善する努力や姿勢を知ることで、入社後の活躍する姿を見出しているのです。
③社風や職種への適性を知るため
面接官は短所を聞くことで学生の性格や人柄がどのようなものかを推し量っています。短所そのものからも性格を考えますが、どのような言葉選びをしているのか、どんな経験をしてきたのかなど学生の個性が出る要素はさまざまです。
それらを見ることで、性格や人柄から自社の社風や職種への適性を判断しようとしています。たとえば、「チームワークを大切にする社風」の企業や「対人を基本とする営業職」に対して短所を「コミュニケーション」と伝えると、自社や職種にマッチしていないと捉えられてしまいますね。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る短所を正直に伝えられる誠実さも見られるポイント
面接官が短所を聞く理由として、上記の3つ以外には「その人が誠実で正直な人間であるかどうか」を見極めたいことが挙げられます。
面接という場であれば誰でも良い印象を面接官に抱かれたいと思うものです。
しかしなぜ、面接官があえてポジティブな要素ではなく短所というネガティブな要素をたずねるのかといえば、それは「その学生が自分のマイナス部分も正直に打ち明けられる誠実な人物かどうか」を知りたいからです。
短所と向き合えることを伝えることが高評価のコツ
仮に自分のマイナス要素を包み隠して、良い部分ばかりを見せようとする学生だったらどうなるでしょうか。たとえばそのような学生は、入社後の業務でミスをしてしまったときに、ちゃんと自分の非を認めて会社に正直に報告をするでしょうか。
また取引先の顧客からの無理な要望に対しても、できもしないのにできるといって仕事を受けてしまい、後で大きな損失を出す可能性もあります。
誰でも短所があるのは当たり前です。だからこそ、その短所の部分も正直に相手に伝えられる人物を企業は求めており、面接の場で質問しているのです。
自分のマイナスポイントは考えるだけでも嫌になりますが、就職活動を良いきっかけにして素直に自分自身と向き合っていきましょう。
面接で短所を心配性と伝えることで面接官が抱く印象
面接で短所を心配性と伝えることで面接官が抱く印象
- ポジティブな印象①慎重さや丁寧さがある
- ポジティブな印象②仕事を正確にこなすことができる
- ネガティブな印象①行動力や決断力がない
- ネガティブな印象②繊細な人柄
面接ではできる限り良い自分を面接官に伝えたいですよね。しかし、「短所」を問われると自分のマイナス面をさらけ出さないといけないため、不安を感じる学生も少なくありません。
まずは、短所として心配性を伝えることで面接官がどのような印象を抱くのかを確認しましょう。面接官が心配性に対して抱く印象を押さえることで、ポジティブな印象を強調しやすく、そしてネガティブな印象の対処法を考えやすくなります。
ポジティブな印象①慎重さや丁寧さがある
短所が心配性な人は、事前準備を怠らず、何度も間違いがないか確認する傾向にあります。そのため、仕事でも同じように入念な事前準備やミスのチェックを欠かさないことが想像できますね。
短所が心配性だからこそ活きてくる慎重さや丁寧さがあるというポジティブなイメージにつながります。また、大きな失敗をしなさそうな、手堅い、安定感のある学生だと感じられます。
ポジティブな印象②仕事を正確にこなすことができる
大雑把に仕事を終えてしまったり、よくわからないからと自己流で仕事を進めてしまう人も中にはいます。仕事をするうえで時には間違いが許されないこともあるため、短所が心配性な人はその特性を活かして仕事を正確にこなすことが期待されます。
自分だけでの考えで安易に物事を進めることが少ないと捉えられるため、安心して仕事を任せられるとポジティブな印象につながります。
ネガティブな印象①行動力や決断力がない
心配性な人は失敗を恐れたり、不安要素を潰してからではないと行動に移せない傾向にあります。そのため、決断が遅く、臨機応変に動けない可能性があり、重要な仕事には不向きだと捉えられてしまうかもしれません。
また自分1人では意思決定が難しく、チームを率いるリーダーなどのポストにつけるには、行動力や決断力が物足りないと感じられてしまう可能性もあります。
行動力や決断力がない、は別の言葉に置き換えると「慎重」となります。安易に物事に飛びつかず、内容を慎重に確認し、確信が持てるようになるまで行動を急がない、とも言えるのです。
短所や欠点も捉え方によってはポジティブ要素になるので、ポジティブな部分を引き出すことで伝え方を工夫してみましょう。
ネガティブな印象②繊細な人柄
短所が心配性な学生はどちらかというとマイナス思考の持ち主であり、ストレス耐性があまりないと面接官に捉えられることもあります。仕事は楽しいことばかりではなく、時には責任重大でハイプレッシャーな状況に身を置かなければなりません。
繊細であるため、失敗をしてしまった際には長々と悩み続けてしまうのではないかという懸念事項となります。
繊細であるという印象を、プラスに捉えてもらえるような言い回しをしてみましょう。
たとえば、「周囲をよく見ている」「場の空気が良くないときには適切な声掛けができる」など、細やかな配慮ができるという目線を盛り込めばネガティブな印象を和らげることができますよ。
面接で短所「心配性」を伝えないほうが良いケースは?
面接で短所「心配性」を伝えないほうが良いケース
- スピード感を求められる
- チャレンジ精神を重視する
心配性は短所でありながらも、見方によってはポジティブな印象に捉えらえることもあります。そのため、基本的に伝え方のコツさえ押さえれば、短所として心配性を面接で伝えることに問題はありません。
しかし、面接で短所「心配性」を伝えないほうが良いケースも存在します。今から解説する2つのケースを押さえて、どのような状況や環境であれば伝えないほうが良いのか確認していきましょう。
- 反対に、心配性な人に向いている職種は何かありますか?
細かな間違いやミスが許されない職種が向いている
短所が心配性である人に向いている職種としては、プログラマーや経理、法務職などが挙げられます。
これらの職種は、ごくわずかなエラーや間違いも許されない業務のため、心配性の人に向いているとも言えます。
完了した仕事は何度も何度もチェックして、完璧な状態に仕上げる必要があるため、多少のことは気にしないというおおらかな人よりも、むしろ心配性ぐらいの人がちょうど良いでしょう。
スピード感を求められる
短所が心配性な人は、慎重さや丁寧さがあり仕事を正確にこなせる反面、スピーディーさを求められる仕事は苦手な傾向があると捉えられやすいです。
そのため、スピード感を求められる社風の企業や職種での面接では、短所として心配性を伝えないほうが無難です。心配性なあまり、1つの作業に時間をかけすぎてしまい、たくさんの人とかかわなければいけない仕事はうまくこなせないと感じられてしまうかもしれません。
以下の企業や職種では、企業がどんな人物を求めているのか確認したうえで心配性を伝えるべきか考えましょう。
スピード感を求められる企業の特徴や職種
- ベンチャー企業
- 生産管理職
- 接客業
- 医療事務
- コールセンタースタッフ
- 記者
営業やカスタマーサクセスの仕事など、顧客に近いところで仕事をする職種はスピード感が重視されます。
自分のペースではなく顧客のペースに合わせる必要があるため、のんびりしていては相手の満足度が上がらなくなってしまうからです。
チャレンジ精神を重視する
心配性な人はミスや失敗を避けることが多いため、チャレンジ精神を重視する社風の企業や職種では短所として心配性を伝えないほうが無難です。
「臨機応変な人」「柔軟性がある人」などを求める人物像に挙げてる企業に対しても、心配性がその人物像に相反するものではないかと今一度考えてみましょう。
以下の企業や職種では、企業がどんな人物を求めているのか確認したうえで心配性を伝えるべきか考えてみてください。
チャレンジ精神を重視する企業の特徴や職種
- ベンチャー企業
- 新規事業を多く創出している企業
- 企画職
- 営業職
石油業界は、新エネルギーへの移行や脱炭素化など、早急に抜本的なビジネス路線の変更を余儀なくされています。
既存のリソースを活かしながらもこれまでと違うビジネス展開を構築しなければならないため、石油業界はチャレンジ精神のある人を強く求めているものと思われます。
とはいえ、求める人物像がすべてとも限らないため、自分の希望する職種についても何が求められているのか合わせて考えることが大切です。たとえば、チャレンジ精神を重視する企業であったとしても、経理職などでは丁寧さや慎重さが求められることもあります。
他の短所を伝えたいけど短所がわからないという学生は以下の記事を参考にしてください。原因別に対策方法をまとめています。
関連記事
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
長所と短所がわからない場合は、まず原因を知ることが大切です。この記事では選考で伝えるべき長所と短所を見つける方法や基準、効果的に伝える方法などをキャリアコンサルタントがプロの目線で解説します。例文や注意点も紹介するので参考にしてください。
記事を読む
面接で短所「心配性」を伝える4ステップ
面接で短所「心配性」を伝える4ステップ
- 結論:自分の短所は何か
- 補足:どんなタイプの心配性か
- 具体的なエピソード:どのような場面で短所が表れるか
- 改善策:短所とどのように向き合い対処をしているか
短所を伝える際には、ネガティブな印象だけにならないような伝え方をする必要があります。今から解説する4ステップを押さえることで、面接官の知りたい情報を過不足なく盛り込むことができますよ。
また適切な構成で短所を伝えることで、面接官にとって話が理解しやすくなるためおすすめです。
短所を伝える際には構成が非常に重要です。たとえば、どんな短所かわからないのに、短所の原因や対策を伝えられても、面接官は話を理解することが難しいです。
また、短所を明確に伝えたとしても、短所と向き合っている姿や改善している姿が盛り込まれていないと、面接官は「入社後に周囲に迷惑をかけるかもしれない」と感じてしまいますよね。誰にでも短所はあるため、適切な順序で話せるようにしましょう。
①結論:自分の短所は何か
話をわかりやすくするためにはとにかく結論ファースト。結論を伝えることで、相手は話を整理しながら聞くことができます。
学生の中には、「こういう経験があって……だから短所は心配性です」などとエピソードから話そうとする人もいます。しかしそれではエピソードを聞いているときに「なんの短所の話だろう」とスムーズに理解ができません。
また結論を先に伝えることは、面接官が話を理解しやすくなるだけでなく、自分の話の終着点がどこに向かっているのかが明確になるため、話が脱線しづらくなるというメリットもあります。
②補足:どんなタイプの心配性か
繰り返しになりますが、短所で心配性を伝える学生は多くいます。そのため、ただ「短所は心配性です」と伝えても面接官は「またか……」と聞き飽きているかもしれません。
周囲の学生と差別化するために、心配性を嚙み砕いて、自分の心配性を具体的に伝えましょう。つまり、どんな心配性かを補足をするということです。
③具体的なエピソード:どのような場面で短所が表れるか
「今からこんな心配性について話しますよ」と具体的に伝えて、面接官との共通認識ができたら、次はなぜ心配性を短所といえるのか、その根拠の部分を説明します。
具体的にどのような場面で短所が表れたのかエピソードを伝えて、「このような経験があるから心配性が短所なんだな」と面接官に納得してもらえるようにしましょう。
とはいえ、納得感を持たせようといくつもエピソードを話すと、内容が浅くなりかえって逆効果です。短所が表れたエピソードは1個に絞り、詳細が面接官に伝わるようにまとめましょう。
短所に関するエピソードである以上は、それが元で起こってしまった失敗談などを話せると良いですね。
しかし、その失敗の内容があまりにも大惨事を招いた話だったり、仕事に影響しそうな話は避けましょう。
面接官があなたへ抱く印象が悪くなり、採用を見送られてしまうこともありますよ。
④改善策:短所とどのように向き合い対処をしているか
短所が表れたエピソードを踏まえて、短所とどのように向き合い対処をしているか改善策を伝えます。短所を短所のままネガティブな印象で終わらせないためにも、心配性を伝える際にはこの改善策を伝えることが重要です。
面接官は短所と向き合っている姿勢や改善している姿を評価します。「どのように心配性と向き合っているのか」「心配性をプラスに働かせようとしているか」などの冷静な自己認識かつ前向きな姿勢を伝えましょう。
- 心配性を改善しようという気持ちはありますが、あまりうまく改善できている気がしません。この場合、どのように伝えたら良いですか?
改善結果よりも改善に向けた努力を伝えよう
短所は、簡単に改善や克服ができるものではありません。
大事なのは無理に改善しようとすることではなく、短所と向き合いながら地道に修正していくことです。
また、「まだまだ改善できているとは言えませんが引き続き努力していきたいです」などの一言を添えると向上心が見えて印象も良くなると思います。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
これで差別化! 面接の短所で心配性を伝える際の補足の例
これで差別化! 面接の短所で心配性を伝える際の補足の例
- 慎重すぎる
- 周囲の目を気にしすぎる
- 先を読みすぎる
- 小さなことにこだわる
- リスクを怖がる
- プレッシャーを感じやすい
- マイナスなことばかりを想像してしまう
学生が使いがちな短所「心配性」では、他の学生のアピールに埋もれないためにも、短所の補足をすることで差別化をしましょう。
心配性の補足をすることで差別化ができるだけでなく、面接官と自分との間に認識の差異がなくなるためより内容が伝わりやすくなりますよ。
慎重すぎる
心配性なあまり、深く考えすぎてすぐに行動に移せず、物事を進めるにあたって時間をかけすぎてしまいがちな人は「慎重すぎる」と補足をすることができます。
一方で、考えなしに行動を起こさない堅実さも感じられる表現です。行動をする前に計画を立てたり問題を洗い出すことができるといった印象にもつながります。
証券や銀行など、金融業界では考えなしの行動や計画性のない経済活動が大きな損失につながりやすく、そのぶん普段の行動にも慎重さを要求されます。
このような業界で働く人は、むしろ「慎重すぎる」ぐらいの方が良いのではないでしょうか。
周囲の目を気にしすぎる
人の気持ちを考えすぎてしまい、自分の気持ちを優先できない人は「周囲の目を気にしすぎる」と補足をすることができます。
周囲の目を気にしすぎるため、自分の意思だけで物事を進められないことがあります。しかし、視野が広く自分本位にならない気遣いできる姿勢がアピール可能です。
コツコツ作業をするよりも、人を相手にアグレッシブに活動をする営業などは「周囲の目を気にしすぎる」とアピールした方がプラスに働く側面もあるかもしれません。
たとえば、営業であれば、身なりは清潔感や親しみやすさなど相手目線で考えることが重要です。一人ひとりが会社の代表のため、周囲の目を気にしたほうが良いですよね。
先を読みすぎる
想像力が豊かで、さまざまな思考が頭の中に浮かび柔軟に動けない人は「先を読みすぎる」と補足することができます。
仕事では目先のことだけではなく、1年先、3年先など先々のことを見通して動かなければならないこともあります。
そのため、緻密な考えを持っている学生という印象から、長い時間を要する仕事もうまくこなせるというイメージにもつながります。
メーカーの品質管理など、トラブルが起きる可能性を限りなくゼロにすることが求められる仕事の場合は、「先を読みすぎる」という特性はむしろ歓迎されます。
トラブルが起きる前にさまざまなケースを想定しておく必要があるからです。
小さなことにこだわる
細かいことが気になり、取り越し苦労するタイプの人は「小さなことにこだわる」と補足をすることができます。
仕事はクリエイティブに溢れる仕事ばかりではありません。細かい作業やチェックなどの仕事もあるため、小さなことにこだわれることは時として武器にもなり得ます。
モノづくりにおいては「小さなことへのこだわり」の積み重ねが斬新な製品開発につながります。また、製造現場での品質保持や事故・トラブルの防止につながります。
メーカーを志望する人は、ぜひその「小さなことにこだわる」という短所がどのように役立つかについて具体的にアピールしてください。
リスクを怖がる
失敗やミスを過度に恐れてしまうタイプの心配性は「リスクを怖がる」と補足をすることができます。
仕事では果敢に攻め込まなければならないときもありますが、失敗できない状況もあります。リスクヘッジができる学生や危機管理能力の高い学生という評価にもつながります。
品質管理や、リスクを管理する仕事、総務労務などは一定数危機感を持っていることも求められるため、「リスクを怖がる」とアピールすることが効果的です。
新たなものを生み出すよりも、安心や安全を守る仕事には「リスクを怖がる」ことは必要な要素ですよ。
プレッシャーを感じやすい
心配性な人は、小さなことや先々のことまで必要以上に心配することがあります。そのため、他者からの評価にも敏感であり、「プレッシャーを感じやすい」とも補足することができます。
プレッシャーを感じやすい人は、プレッシャーによってプラスの影響もあると伝えてみましょう。たとえば、「プレッシャーを感じるからこそ準備を入念におこなえる」など表現できますね。
デザイナーなどのクリエイティブ職の場合は、「プレッシャーを感じやすい」という短所が前向きに捉えられるかもしれません。
商品やサービスのユーザーがどのように感じるのかを注意深くイメージすることができるからです。
プレッシャーを感じやすい人が生み出すものは細部までこだわりがあったりするため、面接官から好意的に捉えられることもあります。
マイナスなことばかりを想像してしまう
最悪の事態を想定してしまう心配性の人は「マイナスなことばかりを想像してしまう」と補足をすることができます。
「マイナスなことばかりを想像してしまう」は、ともすればネガティブ思考と面接官に捉えられかねません。
ネガティブ思考は人間の素質的な部分で改善が難しく感じられてしまうため、「ときにはマイナスなことばかりを想像してしまう」や「結果を出したいと思うあまりマイナス要素を潰しておきたいと考えてしまう」などプラスな表現や柔らかいニュアンスを加えて伝えられるようにしましょう。
マイナスなことばかりを想像してしまう人は、先々のことまで考えられることや楽観的ではなく現実的な考えを持つ堅実な学生であることを伝えられると良いですね。
運輸・交通業界には突発的な変更やトラブル、事故がつきものです。いつそのようなことが起きても困らないように、最悪の事態に備えておくことが常に求められています。
そのため、「マイナスなことばかりを想像してしまう」と伝えられると、リスク管理ができそうな学生と印象付けることができます。
「マイナスなことばかり想像する」=「さまざま事態への心の準備ができている」と伝えられるようにしておきましょう。
ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
短所も好印象に! 面接で短所「心配性」を伝えるときの3つのコツ
①行動力や決断力をアピールする
短所で心配性と伝えることは自分のマイナスな面をさらけ出すということです。そのため面接官は少なからず、あなたの失敗する姿やうまくいかない姿をイメージしてしまいます。
しかし、今から解説する「心配性」を伝えるときの3つのコツを押さえることで、ネガティブイメージを払拭しつつアピールできるようになりますよ。
①行動力や決断力をアピールする
社会人として働く日常は、決断と行動の連続です。多額の取引などの重大な局面で、自分の意思で判断を下さなければいけない場面もあるかもしれません。
そのような背景から、面接官は自分の意思を持って主体的に行動をできる学生を評価する傾向にあります。しかし、心配性の人は失敗を恐れて行動力や決定力に欠ける懸念を抱かれやすいです。
そのため、短所で心配性と伝える際にも行動力や決断力が備わっていることをアピールするようにしましょう。たとえば、改善策を伝える際に「今では確認は3回までにすることで決定を長引かせないようにしています」などです。
②ポジティブな行動や思考を盛り込む
心配性な人に対して、ネガティブな思考を持ち合わせていると感じる面接官もいるかもしれません。
そのため、心配性でも自信はあることや自信をつけるための行動をしていることを伝えるようにしましょう。つまり、ポジティブな行動や思考を盛り込むことを意識して短所である心配性を伝えていくことが大切です。
たとえば、「心配性は危険を避けられるが、大きな成功につながらないと感じたため、リスクを考えたうえで挑戦をするようにしています」などです。
心配性という直球な回答から少しずらし、「慎重」だと伝えるのも一つの手ですね。
「心配性」と直球に伝えてしまうと、その言葉のマイナスイメージにどうしても印象が引っ張られてしまい、プラスの印象を与えるのは難しくなります。
③対になる長所のイメージを持たせる
短所で心配性を伝える際には、「心配性」の言葉に含まれるポジティブな印象を引き出して伝えましょう。そうすることで、面接官が「この学生は心配性だけど〇〇してくれそうだ」とあなたの活躍する姿をイメージしやすくなります。
短所である心配性を長所に言い換えた表現を意識して、短所を裏返せば長所に当てはまるように伝えることがおすすめです。たとえば、「心配性だからこそ事前準備を欠かさない」などとポジティブに表現できますね。
心配性から責任感を連想させる例
私の短所は心配性です。自分が責任を持たなければいけないと感じてしまうため、何度も確認を繰り返してしまいます。
心配性から計画性を連想させる例
私の短所は心配性です。計画が崩れることが苦手であるため、事前準備ばかりに力を入れて融通が利かなくなってしまいます。
短所「心配性」の長所への言い換え一覧表
- 責任感がある
- 法令遵守の意識が高い
- 真面目
- 思慮深い
- 謙虚
- 計画性がある
- 先を読んで行動できる
- 事前準備が得意
- 気配りができる
- 視野が広い
- 失敗やミスが少ない
- 細かい作業が得意
- 慎重
- 几帳面
短所である心配性も、裏を返せば多くの長所になることがわかりますね。これらの長所となる要素を踏まえて、短所を伝えることを意識してください。
短所を長所に言い換える方法は心配性以外の短所でも有効です。基本的な考え方や言い換え例はこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
短所を長所に言い換えることは多くのメリットがあります。具体的なメリットや言い換える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。短所を長所に言い換える例も紹介しているので、長所がわからない人は参考にしましょう。
記事を読む
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る心配性は表現のコツを押さえることでポジティブになる
「心配性」という言葉のネガティブさを少しでも払しょくし、短所を好印象に転化させるためにも、短所として選ぶ単語の表現を工夫してみましょう。以下にこの記事で解説されているものをいくつか言い換えてみました。
①「長所になりえる単語」+「~すぎる」
「慎重すぎる」「先を読み過ぎる」など、長所として使われる単語を用いることで、「程度や頻度を調整するだけでいくらでも良くなるのでは」という印象を面接官に抱かせることができます。また、なんとなく「心配性」と表現するよりも具体性があります。
②ダイレクトすぎるネガティブワードを避ける
「リスクを怖がる」というと「怖がる」という単語のネガティブさやマイナスイメージを強く感じる面接官もいるかもしれません。「リスクを回避したがる」など漢語的表現に言い換えると、直球的な印象が多少和らぎます。
③断定の形を避ける
「柔軟に動けない」と言い切ってしまうのではなく「柔軟性が低い」と多少は持ち合わせていることを示す表現を用いるようにしましょう。「〜ない」では「できない」印象を聞き手に強く持たれてしまいます。
面接で短所「心配性」を伝える例文7選
面接で短所「心配性」を伝える例文7選
- 慎重すぎる
- 周囲の目を気にすぎる
- 柔軟に動けない
- 小さなことにこだわる
- リスクを怖がる
- プレッシャーを感じやすい
- マイナスなことばかりを想像してしまう
短所で心配性を伝える構成や差別化のためのコツを押さえたら、次は実際に面接で伝える内容を確認していきます。今から紹介する例文7選を参考に、自分の回答との違いを確認することでブラッシュアップができますよ。
どんなエピソードがあって、どのような改善策を述べると面接官に「入社後も活躍をしてくれそう」と思ってもらえるかを考えながら読み進めてくださいね。
①慎重すぎる
例文①慎重すぎる
私の短所は心配性です。物事に対して慎重になりすぎて、ミスがないか心配になり何度も確認してしまいます。
学生時代、うどん屋でアルバイトをしていました。レジを担当していて、締め作業でお金を数えるのですが、間違っていないか不安になり何度も繰り返し集計をしてしまい、他の人よりも作業に時間がかかっていました。
しかし、基本的に1回目の集計で数字は合っていることが多かったため、時間を無駄にしないためにも、確認作業は3回までと決めて取り組みました。その結果、レジの締め作業の時間を短縮することができ、その後の店内清掃の時間を長くとれるようになりました。
この経験から、物事に慎重になりすぎる際には、確認作業の上限回数を3回までと決めて取り組むようにしています。
慎重すぎるという短所について、具体的でわかりやすいエピソードと改善策を織り交ぜながらまとめられていてとても良いですね。
清掃の時間を長く取れるようになったという成果についても記載があるところも、面接官に改善している姿勢を示せるため、良い表現です。
②周囲の目を気にすぎる
例文②周囲の目を気にすぎる
私の短所は心配性です。周囲の目や意見を気にしすぎてしまうことがあります。
学生時代、演劇部に所属をしていました。私が主演をすることもあったのですが、表現方法には三者三様の意見がありました。私は自分ができる限りの努力をして最大限の演技をしているのですが、指導する人や見る人によってアドバイスが異なりどのように演じるべきかわからなくなってしまったことがあります。
しかし、誰もが納得する表現をすることは難しいため、自分の意志と軸を持つことを意識するようにしています。今も自分ができる最大限の努力をしたうえで周囲の目を気にしすぎないことを心掛けています。
心配性という短所は、得てして人の目が気になりすぎて自己否定的になりがちです。
しかしその短所を客観的に捉えつつ、自分の考えを受け入れながらできることから取り組もうという、前向きな姿勢を提示することができていて良いですね。
③柔軟に動けない
例文③柔軟に動けない
私の短所は心配性です。先々のことを気にしてしまって柔軟に動けないことがあります。
学生時代、文化祭実行委員会の委員長として文化祭の計画をしていました。文化祭を開催するにあたって細かなタイムスケジュールはもちろん、どのサークルがどの場所に出店をするか、どんなタレントを呼ぶかなど決めることが非常に多くありました。私はミスが発生しないように計画を綿密に立てました。
しかし、サークルの出店を取りやめたいなどと細かな変更点が出てきたとき、「あれはどう変更しよう」「これはどう変更しよう」と先々のことを考えてしまい素早い対応ができず、スケジュールが後ろ倒しになってしまったことがあました。
この反省を活かして、今では先々の細かなスケジュールを決める前に、大枠を捕らえたうえで物事に優先順位をつけて判断をするようにしています。
少し短所の説明が長い印象なので、「どう克服しようとしているか」「対策を立てているか」をもっとイメージできると良いと思います。
「心配性であることをどう前向きに改善しようとしているか」のボリュームを挙げて伝えてみましょう。
④小さなことにこだわる
例文④小さなことにこだわる
私の短所は心配性です。小さなことにこだわりすぎてしまい自分を追い込んでしまうことがあります。
学生時代、体育会バスケットボール部のマネージャーをしていました。練習試合や試合をビデオカメラで撮影するのですが、少し手ぶれがあったり撮影の位置などがあまり良くないと気になってしまいます。ドリンクの用意などもしなければならないのですが、撮影の内容にこだわりすぎてしまい時間が少なくなり、結果他の作業に手が回らないことがありました。
撮影にこだわりすぎないようにするために、部員にアンケートをおこない撮影基準をマニュアル化しました。マニュアル化することで、小さなことにこだわらないで済むようになり、自分のキャパシティにも余裕が持てるようになっています。
この経験から今でも仕組化することを意識して、小さなことにこだわりすぎないように対策をしています。
部員にアンケートを取って撮影基準をマニュアル化した、という具体的な解決策が書かれている点が良いと思います。
しかし、小さなことにこだわる性格の人であれば「そのマニュアル化する作業自体も結局こだわりすぎてしまうのでは」 という印象を抱かれかねないため、マニュアル作成にどのように取り組んだかも盛り込めるとなお良いですね。
⑤リスクを怖がる
例文⑤リスクを怖がる
私の短所は心配性です。先々のことを考えて、リスクを怖がってしまう癖があります。
たとえば、旅行に行くときは、もしものことを考えて現地での交通移動手段など細かなことも事前に調べなければ気が済みません。そのため、友人に「明後日旅行に行こう」など誘われたときも、柔軟な行動をすることが難しく感じています。
しかし、このままでは交友関係が狭まってしまうと考え「旅行先で交通手段がなくてもその場で調べれば問題ない」などリスクがどの程度のものかを冷静に考えるようにしています。
今でも突発的な事態に対しては、問題が起きるとしたらどの程度のリスクがあるか客観的に判断をして積極的に行動を起こすようにしています。
心配性がついやりがちな「事前に調べなければ気が済まない」や「柔軟な行動が難しい」をどう克服するかだけではなく、活かす方法も述べてみるとより良くなります。
たとえば、下調べのおかげで助かったエピソードや、予定通りに行動することでトラブルを回避できたエピソードなどを述べると良いでしょう。
⑥プレッシャーを感じやすい
例文⑥プレッシャーを感じやすい
私の短所は心配性です。準備や対策をしてもプレッシャーを感じてしまいます。
学生時代、ゼミで発表をする機会がありました。入念な調査をして発表の準備もしたのですが、自信があまり持てずに、前日も深夜3時くらいまで最終チェックや練習をしてしまいました。発表自体は問題なく終えたのですが、寝不足になったせいか練習のときよりうまく話すことができませんでした。
この経験から、準備の時間をあらかじめ決めておき、ストップウォッチを活用するなどの対策をしています。
区切りをつけて作業を終えることで気持ちの区切りもつけられるようになり、プレッシャーも感じづらくなりました。また、区切りを意識することで、計画を立てて適切なスケジュールで進められるようにしています。
プレッシャーを感じることは、誰にでもあります。適度なプレッシャーは必要だと考える人も多いのではないでしょうか。
そういった意味では、「プレッシャーを感じやすい」は短所と言いつつも、強みにも変えられるものですね。今気を付けていることもわかりやすく、良い例文です。
⑦マイナスなことばかりを想像してしまう
例文⑦マイナスなことばかりを想像してしまう
私の短所は心配性です。何事も考えすぎるタイプでマイナスなことばかりを想像してしまうことがあります。
学生時代、テレフォンアポインターのアルバイトをしていました。基本的にアポイント数のノルマは毎月達成しているのですが、月初めになると「今月はちゃんと達成できるのか」と不安になってしまうことがあります。
しかし、マイナスなことばかりを考えていてもパフォーマンスはあがらないとマインドを切り替えるようにしました。具体的には、リスクを言語化して紙に書き出し、それは起こり得る可能性が少ないと自分を納得させています。切り替えたうえで達成するためのスケジュール立てや自己研鑽を意識するようにしています。
今でもマイナスなことを考えそうになったときこそ気持ちを切り替えて、ポジティブな要素を書き出したり今何をすべきかを整理して、前向きに取り組むようにしています。
心配性という特性がよく伝わるエピソードですね。この事例はマイナスな気持ちになりそうな時に、ポジティブ要素を書き出すという行動によって克服するエピソードのため、「気持ちを切り替えて」や「前向きに取り組む」などの精神論はあえて除外して良いでしょう。
短所「心配性」のNG例文
短所「心配性」のNG例文
- 改善する姿勢が見えない
- 仕事に支障をきたすことが想像される
- 短所に聞こえない
例文7選を参考に、オリジナリティ溢れる自分の回答は作れたでしょうか。続いて短所「心配性」のNG例文を紹介します。自分では良い短所の回答が作れたと思っていても、案外抜けている要素や問題点があったりもします。
自分の回答が当てはまっていないか照らし合わせながら確認してくださいね。
①改善する姿勢が見えない
NG例文①改善する姿勢が見えない
私の短所は心配性です。何をするのにも不安がともない、すぐには行動に移せません。
学生時代にアルバイト先のカフェで接客を担当していました。顧客の注文を受けて商品を出すのですが、間違っていないか不安で何度も伝票を確認しなければお出しできません。ときには、対応が遅くなりすぎて顧客からお叱りの言葉を受けることもありました。
この経験から、顧客には先に謝罪をしておくようにしています。
面接で正直にこう話をしてしまうと、この学生のイメージは「消極的で自信のない人」になってしまいます。
心配性なのは伝わりますが、それに上塗りして自分でマイナスイメージを面接官に印象付けてしまっています。
誰にでも短所はありますが、「短所をどう捉えているのか」が面接では問われています。自分なりの努力やそれによって顧客からの対応がどう変わったのかなどを加筆してみましょう。
②仕事に支障をきたすことが想像される
NG例文②仕事に支障をきたすことが想像される
私の短所は心配性です。常に最悪の事態を想定するほどのネガティブ思考です。
たとえば、何かに挑戦をする際はまず失敗することが頭を横切ってしまいます。ゼミで論文をチームで発表しなければならないときがあったのですが、私はどんなに入念に準備をしても不安が消えませんでした。結果として、発表当日はお腹を壊してしまうほど悩まされていました。
しかし、ネガティブ思考でいてもメリットはないため成功するイメージを持つようにして改善をしています。
「成功するイメージ」が具体的に何を指すのかを詳しく述べてみましょう。お腹を壊すほどの心配性であれば、それを克服するのは並大抵のことではないですよね。
どのように自分を奮起させることができたのか、そのエピソードはきっと強力なアピールになるはずです。
③短所に聞こえない
NG例文③短所に聞こえない
私の短所は心配性です。失敗することが怖いため、何かにとりかかる際には常に計画を立てなければ気が済みません。
学生時代、簿記2級を取得しようと考えたときに、まず落ちることが怖いと感じました。そのため、いつまでに何を勉強するべきかを計画を綿密に立ててから行動に移そうと考え、1週間ごとや1か月ごとの勉強スケジュールを立てました。
結果として簿記2級に合格できたので、念入りにスケジュールを組んだ成果かなと思いましたが、行動をすぐに起こすことも大切だと思うので、「思い立ったら即行動」という気持ちで心配性を改善をしています。
取り組んだ内容自体は、計画性があり努力も感じられるため良いと思います。
しかし、選んでいる言葉もストーリーもポジティブ過ぎるため、言い回しを変えると短所の表現になります。
たとえば、スケジュールを綿密に立てることによって起きた弊害などを加えてみましょう。
面接の短所「心配性」の回答で周囲と差別化して選考突破しよう!
ここまで解説したとおり、「心配性」は伝えやすい短所で多くの学生がアピールしがちです。だからこそ、面接で短所を心配性と伝える際には、具体的にどのような心配性なのかを伝えて、今後に活かすための改善策を具体的に伝える必要があります。
まずは、面接官は心配性に対してどのような印象を抱くのかを押さえ、心配性のポジティブイメージを想像しやすくすることが大切です。今回解説した心配性を伝える4ステップと例文7選を参考に自分の回答をブラッシュアップしてくださいね。
正しく短所として心配性を伝えることができれば、マイナス面をさらけ出すにもかかわらず面接官から入社後の活躍イメージをしてもらえて高評価となりますよ。
アドバイザーコメント
岩﨑 千夏
プロフィールを見る企業の仕事の特徴を踏まえた短所を伝えよう
面接で学生の短所を聞くというのは、選考の定番となっています。そのため、事前に短所を聞かれるであろうと想定して回答を準備している学生も多いものです。短所は、頻出質問であるがゆえに企業側には「どういう人柄であるのか」「自社の求める人物像とマッチするか」を確認したいという明確な意図があります。
また、業務の特性上、仕事をするにあたって負荷のかかる部分と学生の短所の部分が重なっていると早期離職につながる危険性が高まります。そのため、業務の負荷と短所が一致してしまう学生の採用は避けたいという思惑もあります。
入社後に活躍ができるイメージを短所を通して印象付けよう
短所への回答方法は、「私の短所は〇〇です」と短所を述べるだけで終わらせてはいけません。必ず具体的なエピソードや、その短所を克服する努力をしている姿を示し、これからの社会人生活でも改善して活躍ができることを伝えましょう。
企業の究極の目的は、選考を経て入社した学生が、自社で成果を生み出すことです。そのため、面接官に「活躍できそうな学生」と印象付けるためにも、短所を問われたからといって、正直に何でも話せば良いということではないですよね。短所を魅力的に伝えて合格をつかみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細