この記事のまとめ
- 面接で落ちまくりだからといってネガティブ思考に陥る必要はない
- 面接に落ちまくりなときは4つの対処で軌道修正しよう
- これだけは答えられるようにしておきたい質問&回答例も紹介
就活を進めるうえで避けては通れない面接ですが、なかなかコツがつかめず不合格が続くと、気持ちも沈んでしまいますよね。
しかし、そうした気持ちのまま具体的な改善に踏み込めなければ、同じ状況を繰り返してしまいかねないため、焦らずに軌道修正していきましょう。
この記事では、多くの人の就活の悩みに寄り添ってきたキャリアコンサルタントの永田さん、小関さん、谷所さんとともに、面接に落ちまくりな状況を脱する方法について解説します。今の状況を好転させ、内定を目指したい人はぜひ参考にしてみてください。
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面接に落ちまくるからといって自分が否定されているわけではない
皆さんの中には、たくさんの面接に落ちてしまうことで、「自分は働く能力がないのだろうか……」「面接に落ちるのは自分のせいなの?」と自暴自棄になってしまっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、面接は企業と学生との相性を確かめる場であるため、落ちたからといってあなた自身が否定されているわけではありません。うまくいっていないときこそ自分を責めすぎず、気持ちを切り替えて対処することが大切です。
そこでこの記事ではまず、面接の目的と各選考で企業が重視するポイントについて解説します。不採用が続くことで面接を受ける本来の意味や注意すべき点がぼやけてしまっている人は、参考にしてみてくださいね。
そして次に、面接に落ちまくりな状況を食い止める4つの対処法についても解説します。面接がうまくいかない原因を突き止め、適切な対処で自分の面接レベルを上げていきましょう。
最後は、面接を成功させるうえで必須で押さえておきたい5つの頻出質問を回答例とともに解説します。具体的にどんな質問への対策をすべきなのか不安な人はチェックして、着実に内定を目指しましょう。
面接に何度も落ちる状態が続くと気持ちが沈んでいくのも無理はないと思います。
しかし一つひとつ原因を考えて次につながる対策を続けることで、一つ落ちるごとに実はレベルアップしていくことができるのです。
諦めない気持ちがあれば必ず採用へつながるので、なんとか踏ん張っていきましょう!
39点以下は要注意!
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改めておさらいしよう! 面接の目的と各選考で企業が見ているポイント
改めておさらいしよう! 面接の目的と各選考で企業が見ているポイント
- 一次面接:第一印象や社会人としての基礎的な能力が重視される
- 二次面接:一次面接の深掘りからより細かい人間性や適性を見ている
- 最終面接:これまでの回答内容や入社意欲を確認しようとしている
面接に落ちてばかりだと、また次の面接を受けることが目的になってしまい、面接本来の意義を見失ってしまうこともありますよね。
そもそも面接とは、企業と応募者がさまざまな質疑応答をおこなうことで、お互いの相性を確認し合うものであるため、落ちたからといって自分自身が否定されている、働く能力がない、というわけではないのです。
ただし、自分のことがきちんと企業に伝わらなかった場合には、企業側も合格させることができないため、それぞれの面接で企業が何を見ているのかを知る必要があります。
ここからは、各面接の段階において企業が重視しているポイントを詳しく解説します。それぞれの面接において適切な対策に移れるように、企業側の視点を理解しましょう。
一次面接:第一印象や社会人としての基礎的な能力が重視される
一次面接は、企業と学生が初めて具体的にコミュニケーションを取る場となるため、第一印象がとても大切です。社会人としてこれから働くうえでの基本的なマナーや、仕事をおこなううえで必須となるコミュニケーション能力などが重視されます。
企業はこれから先多くの学生と面接をおこなわなければいけないため、企業の求める必要最低限の基準に満たない学生はこの段階で不合格になってしまうのです。
また一次面接では、人事担当者や現場の若手社員が面接官となるケースが多いため、現場での働き方をよく知る人から見て「この人と一緒に働けるか」という点も見られています。
マナーや基本的な能力が備わっていることはもちろんですが、自分がどういった人柄なのかを明確にし、一緒に働くことになった際の姿をイメージさせられるようにしましょう。
基本的なコミュニケーション能力に加えて、一次面接では、さまざまな場面で社会人マナーが備わっているかどうかが見られています。
時間を守る、挨拶をする、「どうぞお座りください」と促されてから椅子に座る、清潔感のある身だしなみをしているなどです。
これらの社会人マナーが備わっていないと、仕事を教える前にマナーから教えないといけない人だと敬遠されてしまいます。
いろいろな面接の中でも一次面接がなかなか通過できないという人は、以下の記事で一次面接で高評価を得るためのポイントを詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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二次面接:一次面接の深掘りからより細かい人間性や適性を見ている
一次面接を通過した時点で、企業からは基本的な能力が備わっているとみなされているため、二次面接は一次面接の内容をさらに深掘りするためにおこなわれます。
たとえば、人と初めて会うときはそこまでお互いを深く知ることができなくても、会う回数を重ねることでこれまでの内容から話が広がり、さらにお互いを理解することができますよね。
面接もそれと同じで、企業は学生が一次面接で話した内容をもとに深掘り質問をおこなうことで、より学生の人間性や自社との適性を見極めようとしているのです。
だからこそ二次面接では、基本的な質問についていろいろな角度から深掘りされた場合でも、しっかり答えられるように入念に準備しておくことが重要になります。
- 二次面接は深掘り質問への対策が必要といわれますが、具体的にどんな深掘りをされるのか毎回予想できず失敗してしまいます……。
前の回答での行動の経緯や将来的な目線を踏まえた質問が多い
二次面接は企業側が先のあなたの回答に興味を持ち、もっと聞きたいと考えることで深掘り質問に発展します。
面接官になったつもりで、自分の自己PRや志望動機、ガクチカなどの回答について、「なぜ?」という疑問を投げかけて、想定される深掘り質問とその回答を考えてみましょう。
深掘り質問に対しては、自分の行動や考えの経緯を具体的なエピソードを交えて伝えられると、信憑性のある回答になります。
志望動機では、5年後、10年後の姿や、他社ではなくなぜ自社なのかという深掘り質問がおこなわれる場合が多いです。
また自己PRやガクチカでは、強みを発揮した経緯や、打ち込んだこと、強みを応募企業でどう活かすかなどの深掘り質問に注意しておきましょう。
二次面接が特に苦手な人は以下の記事がおすすめです。多くの学生の面接をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、二次面接のコツや注意点について解説しています。
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最終面接:これまでの回答内容や入社意欲を確認しようとしている
最終面接は、学生の内定を決める重要な面接です。そのため企業は、その学生が本当に採用すべき人材かどうかを見極める必要があります。
とはいえ、そもそも最終面接まできている時点で、ほぼすべての学生は企業の求める能力をクリアしているといえるのです。そのため企業は、能力については申し分ない人の中でも、より入社意欲や自社への貢献度が高い人材を採用したいと思っています。
つまり最終面接では、これまでの回答内容に食い違いがないことはもちろんですが、その企業でどんな活躍ができるのかを、いかに熱意を持って伝えられるかが大切なのです。
一次面接や二次面接では実務レベルでの基準を満たしているどうかで判別するのに対し、最終面接では意欲や熱意を見られることが多いです。
そのため最終面接で落ちてしまう人は、意欲や貢献度といった点でほかの学生よりも劣っていたと判断されたことが不採用の原因かもしれません。
中盤まではうまくいくのに最終面接でなぜか落ちてしまうという人は以下の記事がおすすめです。最終面接を制して内定を獲得する秘訣をキャリアコンサルタントが解説しています。
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なぜ落ちまくるのかわからない人必見! 面接で落ちるときの5つの原因
なぜ落ちまくるのかわからない人必見! 面接で落ちるときの5つの原因
面接の意味や企業の重視するポイントがわかったとしても、自分がなぜ面接に落ちまくってしまうのかまでは、まだピンときていない人もいるかもしれません。
しかし、ここの原因が不明瞭なままでは、この先いくら面接を重ねても同じ結果になってしまう可能性があります。
そこでここからは、面接で落ちてしまうときに考えられる5つの原因について解説していきます。なぜ面接に落ちてしまうのかがわからないまま就活を続けてしまっている人は、しっかりチェックしておきましょう。
①自分に合っていない企業に応募している
前述の通り、面接というのは企業と自分との相性を確かめるためにおこなわれます。そのため、応募の時点で自分に合わない企業を選んでしまっていると、企業からは「自社とは合っていなさそうだ」と判断され不合格になってしまうのです。
しかし、学生の時点で自分がどんな仕事が向いているのか、どんな企業が良いのかを正しく見極めるのは難しいかもしれません。
とはいえ、そのまま合わない企業に応募し続けていても、面接で落ちまくるだけではなく、仮に内定をもらえて入社できたとしても、ミスマッチや早期離職につながってしまいます。
だからこそ、面接に落ちまくってしまっているときは、もう一度企業研究をおこなうなど、本当に応募先の企業が自分に合っているのか考えることが大切なのです。
- 応募した企業が合っているかどうか見極められません……。
自分に合った企業の見極めは入念な自己分析と企業研究が必須
応募する企業が自分に合っているかどうかを見極めるためには、自己分析と企業分析の両方を丹念におこなう必要があります。
まずは、自分の強み、弱み、仕事や就活で何を大切にしたいかなどを深く掘り下げましょう。それらは応募企業が求める人材に近いでしょうか?
企業の分析も表面的な情報だけではなく、できれば応募する会社のOB・OGや同業界・同業種に勤める人に話を聞き、具体的な実情を知りましょう。話すなかで、自分が合っているかどうかわかることもあります。
また、自分や企業を客観視するのが難しい人は、専門家に相談に乗ってもらうのがおすすめです。
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②身だしなみやビジネスマナーができていない
仕事では、身だしなみやビジネスマナーが必須で求められるため、面接でもそれができていることが大前提になります。そのため、たとえ自分にとっては良いと思える企業に応募できていたとしても、身だしなみやマナーの面で企業からの印象が悪ければ、不合格の原因になるのです。
先でも解説しましたが、仕事で求められる基本的な要素については、一次面接などの序盤の選考でより重視して見られています。
そのため、一次面接がなかなか通過できないという人は、こうした身だしなみやビジネスマナーなどの点で、企業の求める基準をクリアできていないのかもしれません。
自分の面接のときの振る舞いなどを振り返ったり、改めて面接での正しいマナーなどを確認してみましょう。
「やっぱ」「うん」など学生同士で使う言葉が、面接で何気なく出てしまうと印象が悪くなります。
「入社してしっかり学びます」という言葉もよく聞きますが、企業は学校ではないと受け取られる場合もあるので、学んで貢献できることが何かまで伝えることが大切です。
また面接官の説明を聞いているときに、視線を合わせようとせず無表情でリアクションが薄いと、コミュニケーション能力が低い、入社意欲がない、などと受け取られる場合もあります。
そもそも面接の正しいマナーがよくわからない人は、以下の記事で改めて確認しておきましょう。
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絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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③自己分析が不十分なことでアピールができていない
企業は、面接において応募者に関するさまざまな質問をおこなうことで、応募者の人間性や自社との相性を見極めます。そのため、企業から高い評価をもらうためには、質問に答えるなかできちんと自分の良さも伝えられる必要があるのです。
しかし、現状面接に落ちまくっている人は、自己分析が不十分で自分の強みをしっかりアピールできていないことで、面接での評価を下げてしまっている可能性があります。
面接の回答の中でも、特に自己PRや自己紹介など自分の話をするポイントで苦手意識を感じていたり、うまくいっていない感覚があったりする場合は、今一度、自己分析で自分のアピールポイントを見直すことが重要です。
- 自己分析がちゃんとできたかどうかの判断基準というのはあるのでしょうか?
自己分析のレベルの見極めは自分一人では難しい
自己分析ができたかどうかの判断を自分でするのは少し難しいかもしれませんね。やり方自体はインターネットで調べればあらゆる分析法が出てくるので取り組むのは難しくありません。
しかし、それが相手にきちんと伝わる形で客観的に分析できているのかどうかはまた別の話であると私は思います。
そのため、自己分析の出来を判断するには自分でおこなった分析結果を誰かに聞いてもらうのが良いでしょう。
就職やキャリアに関する専門家への相談することで客観的な意見をもらい、自分への理解を十分に深められているか判断する場を設けてみてください。
④企業分析が不十分なことで意欲がない印象に見える
面接において企業は、自社の求めている能力を持っているかどうかはもちろんですが、自社で働くことに対して意欲的かどうかも重視しています。
具体的には、自社のことをどれだけ調べているのか、自社のなかでどんな働き方をしたいと思っているのか、などを知ることで、応募者の意欲の度合いを判断しているのです。
このような企業に対する理解度は、しっかりと企業分析をおこなわなければ深めることができません。
どの企業に対しても同じような熱量で面接に臨んでしまっていたり、「なぜ弊社を志望したのですか?」といった質問にうまく答えられていなかったりする人は、企業分析のやり方から見直してみる必要があります。
多くの学生は応募する企業について調べ、分析してきています。その中で企業研究ができていない学生がいると、面接官は「うちの会社にはあまり興味がないのかな」と思うのです。
もし、あなたが面接官だった場合も上記のように思うでしょう。しっかりと企業分析をして、理解を深めておいてくださいね。
面接で意欲をうまく伝えきれなかったと悩んでいる人は、以下のQ&Aも併せてチェックしてみましょう。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、面接での意欲の伝え方に悩む学生に対してアドバイスしています。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
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⑤コミュニケーションがうまくできていない
面接に落ちまくっているときの原因の一つとして、コミュニケーションがうまくできていないことで、企業の質問意図とは異なる回答をしてしまっていることが考えられます。
企業からの質問に的確に答えられなければ、アピールしたいことを正しく企業に理解してもらうことはできません。
また、企業側の質問の意図を理解できていたとしても、いざ答えようとするとうまく説明できないという人も多いのではないでしょうか。
面接は日常会話と違い、限られた時間のなかで簡潔に説明することが必要になります。そのため、回答の内容はもちろん重要ですが、自分のコミュニケーション能力でいかに魅力的に伝えられるかも合格のカギとなるのです。
コミュニケーションがうまくいっていない例として、たとえば「趣味はランニングなんですか?」という質問に、「はい」と一言で終わらせてしまい、ランニングについて語ろうとしない、といった感じです。
そういった学生は、深掘り質問に対してもうまく回答できず、コミュニケーション能力が低く論理的に説明できない点に問題があると思われてしまいます。
「自分は面接でうまく話せていないかも?」と思っている人には、以下の記事がおすすめです。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、面接でのコミュニケーション力をアップさせる秘訣を解説しています。
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「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
面接で上手く話せない人はコツさえ押さえれば克服できます。面接で上手く話せるようになるコツや緊張の緩和方法などやキャリアコンサルタントが解説します。面接の頻出質問と回答例も紹介しますので、参考にしてください。
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面接でうまく話せないという悩みは多くの人が感じています。以下のQ&Aでは、面接時のコミュニケーションが原因で手ごたえを感じられていない学生に対し、キャリアコンサルタントが丁寧にアドバイスしているため、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアコンサルタント3人に聞いた! 面接に落ちまくる人に多い特徴とは
ここまで、面接に落ちてしまうときに考えられる原因についていくつか解説してきましたが、実際に面接で立て続けに失敗してしまう人にはどんな原因が多いのでしょうか。
ここからは、就職の現場をよく知るキャリアコンサルタントの永田さん、小関さん、谷所さんの3人に、今の学生が抱える面接の課題について質問してみました。
多くの学生にありがちな面接の失敗要因について理解して、自分の状況と照らし合わせてみてくださいね。
自己分析が足りていなかったり、企業を憧れの面だけで見ている人は、面接に通りにくいですね。自分も相手も表面的な理解で終わってはいないでしょうか。
自分や企業を深く知るというプロセスは、少し面倒かもしれませんが、とても重要です。社会に出てからも役立つので、この機にスキルを磨きましょう。
企業研究や自己分析が不足していて、なぜ応募企業なのか、応募企業で何ができるのかといった回答ができていないという点は、面接に落ちまくりな人によく見られる特徴です。
「どうせ今度もダメだろう」という気持ちが表情や回答に表れてしまい、良い結果につながりません。気持ちを切り替えて臨むことが大切です。
私の個人的な感覚ですが「出会って数秒の印象」ですでにマイナスな印象を与えてしまう人は、その先の何度も面接に落ちてしまう傾向にあると思います。
不思議なことですが、面接に入る前に「その人に漂っている雰囲気」でなんとなくわかってしまうことがあるのも事実です。
逆に面接がうまい人にはどんな特徴があるのか気になる人は、以下のQ&Aを読んでみてください。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、面接に受かる人の特徴についての質問に回答しています。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
負のループを断ち切ろう! 面接に落ちまくっているときの4つの対処法
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- 振り返り:落ちた面接の内容から原因を明らかにする
- 自己分析:自分のアピールポイントを改めて洗い出す
- 企業研究:自分とのマッチ度や魅力に感じる点を明確にする
- 面接練習:自信を持って臨めるように練習を重ねる
面接に何度も落ちているからこそ、「次の企業に応募ないと持ち駒がなくなる……」と焦ってどんどん面接を受けて、落ちた面接のことを振り返る余裕がないという人もいるかもしれません。
しかし、面接で落ちてしまう原因を明確にしないまま次に進んでも、無意識に同じようなミスを繰り返してしまうことで、面接がうまくいかないループを作ってしまうのです。
そこでここからは、面接に落ちまくりな悪循環を断ち切る4つの対処法について解説します。就活がなかなか進まずに焦る気持ちはあるかもしれませんが、まずは足踏みして、軌道修正の体勢を整えてくださいね。
①振り返り:落ちた面接の内容から原因を明らかにする
面接に落ちまくりな状況は精神的なストレスになり得るため、「落ちた面接のことを考えるのがつらい……」と思ってしまうこともありますよね。
しかし就活の面接に限らず、過去の失敗には学びや成長のヒントがたくさん眠っているのです。自分の面接レベルを向上させるためだと思って、落ちた面接の内容を振り返り、解決すべき課題を明確にしていきましょう。
具体的には以下のような項目を書き出し、それぞれの内容から面接に関することで自分が苦手なことやできなかった部分を洗い出します。
面接の振り返りで書き出す項目
- 面接官の役職・所属・氏名など
- 質問内容と自分の回答
- うまく答えられなかったポイント
- できたこと・うまくいったポイント
- 全体を通して気付いたこと
上記のように、ただ悪かった部分ばかり思い出すのではなく、できたことやうまくいったと思えたことなども書いてみることで、自分が自信を持てるポイントも見つけることができますよ。
- かなりの数の企業の面接を受けているのですが、面接の振り返りは毎回細かくやったほうが良いのでしょうか?
次に活かすために毎回の面接の簡単な記録は取るほうが良い
毎回細かく振り返るに越したことはないですが、気持ち的にも疲弊してしまいますよね。
しかし、もしも落ちてしまったときに次に活かせるよう、その面接での内容はある程度記録しておいたほうが良いと思います。おすすめは「コーネル式ノート」を作成しそこに書き留めていく方法です。
5分〜10分程度の時間を割くだけで良いので、箇条書き1ページくらいの分量で面接の詳細を書いてみましょう。
何度か書いていくうちに、自分が落ちるときの共通点や新たな気付きを得ることができるため、ノートに書き取ることがおすすめです。
就活ノートの詳しい作成方法は以下の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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就活ノートを作成すると、情報を整理できたり、自己分析がはかどったりと選考対策がかなり進みやすくなります。この記事では、就活ノートの作成方法や、差をつけられるまとめ方について、キャリアコンサルタントと解説します。おすすめの文房具も紹介しているので参考にしてください。
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②自己分析:自分のアピールポイントを改めて洗い出す
振り返りをして自分の苦手や課題が見えてきたら、そこに向けた対策をしていきましょう。
振り返りによって、自己PRができない、長所や短所の回答がうまくいかなかったなど、自分自身のアピールに関する部分に課題が見つかった人は、自己分析がまだ不十分な可能性があります。
自己分析をする際には、以下のような項目を洗い出してみましょう。
自己分析で見つけておきたい項目
- 仕事で活かせそうな自分の強み
- 強みを発揮した過去の経験・結果
- 自分の長所・短所
- 長所を裏付けるエピソード
- 短所の改善エピソード
- 学生時代に力を入れたこと
上記のようにできるだけ細かくアピールに必要な材料を集めることで、面接で自分の良さをあまり伝えられなかった、もっと伝えたいけどうまく言葉にできないという状況を改善することができます。
自己分析にはさまざまなやり方があるため、改めて具体的な手順を確認したいという人は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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自分の強みや長所・短所などがうまく見つけられない人は、以下の記事で見つけ方のコツや面接時の回答例などをまとめているため、ぜひ併せて読んでみてください。
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長所・短所
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③企業研究:自分とのマッチ度や魅力に感じる点を明確にする
先でも解説したように、面接で何度も落ちてしまうときの原因の一つは、企業研究が足りず、その企業への入社意欲を示せていないことにあります。
企業研究は、ただその企業のおこなっている事業やビジョンなどの情報を調べるだけだと思われやすいですが、大切なのは企業と自分の価値観とを照らし合わせることです。
改めて企業研究をする際は、さまざまな企業情報を理解したうえで、自分はどこに魅力を感じたのか、自分が活躍できそう、合っていそうだと思った点はどこなのか、など自分の価値観と照らし合わせて見えてきたポイントを明確にしてみましょう。
さらに、これまで受けてきた企業やそのほかの応募先企業の情報とも比較して、その企業にしかない魅力や良さについても見つけてみてください。
面接の際にその企業ならではのポイントに共感や理解を示すことで、企業への熱意の深さとマッチ度の高さを両方アピールすることができますよ。
企業分析のやり方について詳しく知りたいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。あらゆる業界や職種に詳しいキャリアコンサルタントが、内定につながる企業理解の深め方を解説しています。
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企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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④面接練習:自信を持って臨めるように練習を重ねる
しっかり必要なアピールポイントをそろえられたら、最後は面接練習をおこなうわけですが、面接練習はただ考えた内容を頭に入れておけば良いというわけではありません。
なぜなら面接では採用担当者の質問内容を正しく理解し、それに応じて臨機応変に答えることが重要になるからです。特に面接では、初対面の面接官といつもと違う雰囲気のなかで話をしなければいけないため、緊張などで練習通りに話せるとは限りません。
だからこそ面接練習をおこなうときは、実際の面接でのコミュニケーションを意識したやり方で練習してみましょう。学校のキャリアセンターでは職員の人が面接官役として面接練習をしてもらえるうえ、改善点などもアドバイスしてくれるためおすすめですよ。
面接に落ちまくっているときほど、面接を受けることに不安や恐怖心を抱いてしまうかもしれませんが、たくさん練習を重ねて徐々に自信を付けていってくださいね。
- キャリアセンターでの面接練習よりも手軽にたくさん練習ができる方法はありますか?
面接練習の様子を録画・録音して後で振り返れるようにしよう
キャリアセンターでの面接練習は本番に近い状態で良いですが、何度も通うのは大変ですよね。
もし面接練習に参加する機会があれば、自分の面接をスマホなどで動画撮影させてもらい、繰り返し見て、自分の言動や態度を客観視し、改善していくと良いでしょう。
そのほか、面接練習アプリを使ったり、友人や家族に依頼して模擬面接をおこなってもらうのも一つの手です。この際も、できるだけ録音や録画をするようにしてください。
数をこなすことで面接に慣れて自信も付けることができますが、やりっぱなしにはせず、振り返りをすることが重要です。少しずつでも良いので、改善していくことを意識してみましょう。
以下の記事では面接練習の基本のやり方や効率的に面接力をアップさせるコツを解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
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面接で伝える内容は暗記すべきなのか迷っている人は、以下のQ&Aをチェックしてみましょう。話す内容を暗記すべきなのかという学生の質問に、キャリアコンサルタントが解説しています。
メンタルケアも大切! 面接に落ちまくって沈んだ心を立て直す2つの方法
メンタルケアも大切! 面接に落ちまくって沈んだ心を立て直す2つの方法
- 周囲の人に悩みやストレスを相談する
- 就活以外のことをする時間を作って頭を切り替える
ここまでは、面接に落ちまくってしまう状況を打破する具体的な対処法について解説してきましたが、「面接に落ちすぎてメンタルがやられてしまった……」という人もいるのではないでしょうか。
たしかに、面接に何度も落ちてしまうとそれだけで暗い気持ちになり、なかなか前向きに改善に動き出せないこともありますよね。
しかし、そうした沈んだ気持ちをひきずり続けたままでは、改善アクションに踏み込めないだけでなく、次の面接でも自信を持って臨むことができません。
そこでここからは、面接に落ちまくって疲弊した心を立て直す2つの方法について紹介します。今はどうにも気分が沈んで何も動き出せないという人はぜひ参考にして、また前向きに進んでいける力を取り戻しましょう。
①周囲の人に悩みやストレスを相談する
皆さんの中には、就活というのは自分一人で面接に臨み、ほかの学生と内定を賭けて競い合うものという意識が強い人もいるかもしれません。たしかに就活は、最終的には自分で決断して前に進んでいかなければいけませんが、必ずしも一人で抱え込む必要はないのです。
特に面接に何度も失敗してしまっているときほど、自分の悪い部分ばかり目についてしまい、自分を客観的に見ることができなくなっている可能性もあります。
友人や家族、キャリアセンターの人などに自分の悩みやネガティブな気持ちを相談してみましょう。自分の中のストレスを人に話すだけでも心をスッキリさせることができます。
また、相談した相手からの励ましやアドバイスで、「自分には良いところもたくさんある」と気付くこともできるため、周囲の人を頼ってみてくださいね。
学校のキャリアセンターは相談のハードルが高くなく、面接などのアドバイスをもらえるためおすすめです。
一人で悩んでいても解決しないようなことは、一歩踏み出して相談してみることで、解決の糸口を見つけられる場合があります。
また就活中の友人であれば、現状の気持ちを共有できストレスが解消できるかもしれません。
就活に関する相談先については以下の記事でも詳しく解説しています。就活の悩みを相談して、気持ちを切り替えられるようになるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
就活の相談をするときは、相手を見極めることが大切です。この記事では、状況別におすすめの相談先や、相談方法などについてキャリアコンサルタントと解説します。また、相談する前に解決できるよう、よくある相談と回答も紹介しているので参考にしてください。
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②就活以外のことをする時間を作って頭を切り替える
面接がうまくいかない時間が長引くと、気持ちが沈んでしまうだけでなく「早く面接に受からなければ」といった焦りも生まれてしまうため、冷静な判断ができなくなっている可能性があります。
面接に関することに限らず、どんなことでも焦っているときほどうまくいかないものです。だからこそ、面接に落ちまくりで焦りや不安でいっぱいになってしまっているときは、趣味や休養に専念してみるなど就活のことを考える時間を減らしてみましょう。
就活以外で自分がやりたかったことをしたり、きちんと休んだりすることで、心も身体もリフレッシュでき、前向きな頭に切り替えることができますよ。
面接に落ちまくりすぎて「面接が怖い」と思ってしまっている人は、以下の記事を読んでみてください。面接への恐怖心を克服する方法をキャリアコンサルタントが解説しています。
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面接を怖いと感じることは当たり前のことです。まずは面接が怖いと感じる原因を考えましょう。恐怖心を和らげる考え方や対策方法をキャリアコンサルタントと解説するので、恐怖を克服し面接を突破しましょう。
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元採用担当者がアドバイス! 面接に落ちまくっているときに前向きさを取り戻すコツ
先では、面接に落ちまくりで重くなってしまった気持ちを軽くする方法について解説しましたが、心が感じ取るストレスというのは考え方によっても軽減することができます。
そこでここからは、多くの学生の就活をサポートしているキャリアコンサルタントの永田さんに、面接に落ちまくっているときこそどのように対処すべきなのか聞いてみました。永田さんのアドバイスを参考に、ポジティブ思考になるためのヒントを見つけてみましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る就活で良くないことが続いたときこそ「考えない時間」が大切
私は就活でうまくいかないことが続いた学生には、休養することをすすめています。これは「長期的に就活を休め」というわけではなく、落ち込んでしまっている気分をひきずったままでいるよりも、メリハリをつけて気持ちを切り替えるために「適度に休みましょう」という意味です。
面接で立て続けに落ちるなど自分にとって良くないことが続くと、焦りや不安を抱えた状態になるため、何かせずにはいられなくなったりずっと就活のことを考えたりしてしまいます。
そんなときには、あえて「考えない時間」を強制的に作ることによって、心身ともにリフレッシュする必要があると思うのです。
適度に就活を休むことで就活自体も良い方向へ変化させていこう
リラックスしているようなときにこそ良いアイデアが生まれたり、モチベーションが上がるような出来事が起こったりすることがあります。張り詰めた気持ちでいたときにはなかったような気分の変化が起こるようになってくるのです。
あくまで方法の一つですが、このような方法で上手に気持ちを切り替えていくことで面接で良い結果を残すことができた人もいましたよ。
これだけは完璧にしよう! 面接に落ちまくるのを防ぐ質問&回答例5選
これだけは完璧にしよう! 面接に落ちまくるのを防ぐ質問&回答例5選
ここまでは、面接に落ちまくりな悪循環を食い止める対処法について解説してきましたが、具体的にどんな質問への対策が必要なのか気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで、次の面接を受ける際に必須で対策しておくべき5つの頻出質問とその回答例を紹介します。この5つだけはいつでも答えられるように完璧にして、次の面接に臨みましょう。
そもそもの面接対策全体に関することについておさらいしておきたい人は、以下の記事で詳しく解説しているため、併せて読んでみてください。
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①あなたの強みは何ですか?
自己PRの例文
私の強みは、困難に直面しても諦めない粘り強さと、問題解決のための柔軟な発想力です。
大学3年生のときに参加した大学祭実行委員会で、チームリーダーとして初のイベントとなる地域密着型マルシェの企画・運営を任されました。当初は予算不足や参加者集めに苦戦しましたが、諦めずに粘り強く取り組みました。
具体的には、地元企業や農家と連携し、学生が企画・運営する市場イベントの意義を地域企業へ丁寧に説明することで協賛を依頼しつつ、SNSを活用した効果的な広報戦略を展開するなど、柔軟な発想で問題を一つずつ解決していきました。
結果として、当日は予想を上回る300名以上の参加者を集め、大盛況のイベントとなり、余剰金を来年度に繰り越せるまでに至りました。また、学生だけでなく、地域の方々からも好評を得て、来場者アンケートでは満足度90%を達成し、翌年度の継続開催も決定しました。
御社でも、この粘り強さと柔軟な発想力を活かし、直面する課題を創造的に解決し、新たな価値創造に貢献したいと考えています。
就職支援のプロからの例文の評価とアドバイス
300名以上、満足度90%など数字で具体的に表現している点が、説得力があります。
さらに「SNSを活用した効果的な広報戦略」は具体的にはどういうことで、どんな柔軟な発想をしたのかを説明できるとより良いですね。
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面接では強み以外にも、長所や短所を聞く質問をされる場合があります。以下の記事では長所と短所の答え方に関してポイントや注意点などを解説しているため、参考にしてみてください。
長所の答え方
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②弊社を志望した理由を教えてください。
志望動機の例文
御社を志望した理由は、革新的な技術開発と社会貢献の両立を実現されている点に強く共感したからです。
特に、御社の環境配慮型素材の開発プロジェクトに興味を持ちました。大学での環境工学の学びや卒業研究で取り組んだバイオプラスチックの研究を通じて、持続可能な社会の実現に貢献したいという思いが強くなり、御社のこの取り組みに大変魅力を感じました。
加えて、御社のウェブサイトや企業説明会、OB訪問で知った社員教育制度にも惹かれています。
特に、入社3年目から参加できる海外の環境技術展示会への派遣制度や、社内公募制度を通じて環境分野のプロジェクトに挑戦できる仕組みがあるなど、自己成長できる土壌があることは私にとって大きな魅力です。
御社に入社後は、私の環境工学の知識とアイデアを活かし、生分解性プラスチックなどの新素材開発にチャレンジし、御社の技術革新と環境負荷低減の両立に貢献したいと考えています。
- とくに接点のない企業に対する志望動機が苦手です。コツはありますか?
OB・OG訪問などを活用してより主体的に情報を集めよう
接点がない企業ならば、自ら積極的に情報収集することが大切です。
企業のホームページ(HP)、求人情報などから、企業の特徴や求めている人材を把握することができます。またその企業にOB・OGがいるかを調べ、コンタクトを取るのも良いでしょう。
企業研究をしっかりおこなうことで、企業の強みや魅力を志望動機に盛り込むことができます。
また求人情報などから企業が求めている人材を見極めたうえで、マッチする強みを志望動機で入社後も活かせる強みとしてアピールしましょう。
志望動機の作り方や伝え方のポイントについて知りたいという人は、以下の記事で例文を交えながら詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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「志望動機の具体的なイメージが湧かずになかなか手が進まない」という人向けに、記事では志望動機の作成方法や面接での伝え方について、キャリアコンサルタントとともに解説します。ほかの学生から一歩リードするポイントも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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③なぜこの業界・職種を志望しましたか?
業界や職種への志望理由を答える例文
私が家電業界の営業職を志望する理由は、技術革新を通じて人々の生活を豊かにできる点と、顧客との対面でのコミュニケーションで価値を提供できる点に魅力を感じたからです。
大学での電子工学の学びを通じて、IoTやAIなどの最新技術が生活を便利にする可能性に惹かれ、これらの技術を活用した家電製品に強い関心を持ちました。
また、学生時代のインターンシップで経験した家電量販店での接客が、営業職を志望する直接的な引き金となりました。
たとえば、高齢の顧客に使いやすさを重視したスマート家電を提案し、「孫と話すのが楽しみになった」と喜んでいただけた経験は、自分にとってこれまでにないやりがいを感じた瞬間でした。
営業職は企業と顧客をつなぐ重要な役割を担っており、市場のニーズを直接感じ取れる点も魅力です。
将来的には、技術知識と営業スキルを併せ持つセールスエンジニアとして、たとえばスマートホームシステムのような複雑な製品やソリューションを、顧客のライフスタイルに合わせてわかりやすく提案し、生活の質向上に貢献できる存在になりたいと考えています。
キャリアコンサルタントからの例文評価
一貫して家電業界への愛を感じるとても良い例文であると感じます。
また自身の体験を動機としたエピソードも反映させることで非常にわかりやすくイメージしやすいですね。営業職を志望するに足る志望理由だと思います。
類似する質問として「企業選びの軸は何ですか?」というものがあります。以下の記事では、企業選びの軸の答え方のポイントをキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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企業選びの軸は就活が成功するかどうかを左右する重要な要素です。企業選びの軸の見つけ方や選考でわかりやすく伝えるための構成をキャリアコンサルタントが解説します。例文を交えて解説するので、参考にして就活を成功させましょう。
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④学生時代に最も力をいれたことを教えてください。
ガクチカの例文
学生時代に最も力を入れたのは、大学のバドミントン部での活動で、特に主将として取り組んだチーム改革です。
入部当初は経験者が3割程度で、地区大会でも2年連続予選敗退が続いていたため、3年次に主将に選ばれた私は、チームの底上げを目標に掲げました。
まず、部員全員で話し合いを進め、練習内容を見直し、基礎練習の時間を増やしたうえで、先輩後輩関係なく互いに指摘し合える雰囲気づくりに努めました。また、他大学との合同練習を積極的に企画し、技術の向上と戦略研究に取り組みました。
練習時間外でも、動画分析やトレーニングメニューの考案など、できることはすべておこなう私の姿勢が部員たちに伝わり、居残りで練習に取り組むなど、チームのやる気と活気を醸成しました。
その結果、1年間で地区大会ベスト4まで進出し、チームの上昇気流を生み出しました。
御社でもこの学びと経験を活かし、たとえば新入社員の教育担当として基礎力の向上に取り組んだり、部署間の連携を促進するプロジェクトを提案することで、組織力の最大化に努めたいと考えています。
- すごいガクチカがないのですが、ガクチカの規模やレベルの高さはやっぱり重要ですか?
強みを活かした経験が明確であればガクチカの規模は関係ない
たしかにガクチカの規模が大きかったりレベルが高いほうが、目を引きます。
しかしたとえ地味なことでも、そこで何を学び、何を得て、自分の成長にどうつながったのか、周囲にどんな貢献ができたのか、などを説明できれば問題ありません。
企業側は、学生生活で得たことを自分のいる社会で活かしてきた経験があるかどうかに目を向けています。
ガクチカの規模が小さくても、自分で培った経験を活かせる人は「自社でも同じように行動して成長し、貢献してくれる」と思ってもらえるのです。
ガクチカの答え方について詳しく知りたい人は以下の記事がおすすめです。キャリアコンサルタントが、人事に響くガクチカの作り方を解説しています。
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ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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⑤将来のキャリアプランについて教えてください。
キャリアプランの例文
私の将来のキャリアプランは、家電営業職としてのスキルを磨きながら、最終的には環境配慮型製品の新規事業開発リーダーとして活躍することです。
入社後5年間は、営業の基礎を習得し、顧客ニーズの把握と提案力を磨きつつ、エネルギー管理士などの資格取得を目指すとともに、IoTやAI技術に関する社内外の研修に積極的に参加し、最新の技術動向にも精通していきます。
次の5年間では、スマートホーム関連製品の販売戦略立案など、より大型のプロジェクトのチームリーダーを担当し、マネジメントスキルを向上させつつ、マーケティングや財務など、幅広い知識の習得にも取り組みます。
そして10年後には、これまでの経験を活かして環境配慮型製品の新規事業開発部門への異動を志望し、再生可能エネルギーを活用したスマート家電や、サーキュラーエコノミーに基づいた製品ライン開発など、顧客ニーズと環境配慮を両立した新たな価値創造に挑戦したいと考えています。
このように常に学び続け、経験を積み重ねることで、自己成長と会社への貢献を両立させていく所存です。
就職の専門家が例文の評価ポイントを解説!
5年ごとに綿密なプランを計画できている点は非常に評価が高いですね。
また「リーダーとしてやりたい」という情熱は積極的に企業に貢献したい思いの表れでもあり好印象です。学生でここまで具体的にキャリアプランを練り上げる人はそう多くないと思います。
面接でのキャリアプランの答え方について詳しく知りたい人は、以下の記事も併せて読んでみましょう。
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キャリアプランは面接官が重視する質問の1つ。回答をしっかりと考えることで、入社後のミスマッチを避けられるだけでなく、自分がやりたい業務に配属される可能性が高くなります。この記事では、面接でキャリアプランについて聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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面接に関するQ&A! 同じ悩みを持つ人へのアドバイスから気持ちを立て直そう
ここまでは、面接で落ちまくるのを回避するための具体的な改善アクションや、基本の質問と回答例などを解説してきましたが、「こういうときはどうすれば良いの?」といった細かい疑問が浮かんでくる人もいるはずです。
そこで以下では、このPORTキャリアに寄せられたさまざまな就活に関するハテナの中から、面接にまつわる疑問をピックアップしてみました。
それぞれの質問に対してキャリアコンサルタントが詳しくアドバイスしているため、ぜひ参考にしてみてください。
面接に落ちまくりな人は適切な振り返りで一歩ずつ内定へ近付こう
面接ではさまざまな企業の採用担当者と出会い、自分をアピールする必要があるため、毎回多くの労力を費やしますよね。そんな一つひとつ大変な面接で落ちまくってしまうのは、精神的にもかなりのダメージがあるといえます。
しかしそうした悪いダメージばかりを吸収し、改善ができなかったり、いつも暗い気持ちで就活に臨んでしまうのはもったいないです。
まずは深呼吸をして、今までの面接を振り返る時間を作りましょう。過去の失敗点や苦手分野が見えてきたら、それに応じて追加の就活対策をおこないます。そうすることで、失敗を繰り返さず着実に内定に近付くことができますよ。
もし、振り返りや改善アクションすらもできないほど心が疲弊しているときは、休んでも問題ありません。自分の心を大切にしながら、少しずつ就活を前に進めていってくださいね。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る面接がうまくいかないときは選ぶ企業や面接対策を見直そう
面接に落ちまくっている人は、これまでの面接を振り返り、企業名や企業規模だけで選択をしていなかったか、そして応募企業向けにアピールしてきたかを考えてみてください。自分に合っていない企業に応募していれば、面接はうまくいきません。
少し視点を変えてみると面接がうまくいくことがあります。応募企業が求めている人材を見極めたうえで、マッチングする自分の強みや適性を積極的にアピールしましょう。また清潔感のある身だしなみも大切です。
一次面接はうまくいくものの二次面接や最終面接で落ちてしまうという人は、一次面接は通過しているので、まずは自信を持ちましょう。
二次面接で落ちる人は、深掘りした質問に回答できていない可能性があり、最終面接がうまくいかなければ、応募企業だからこその入社意欲が伝わっていないのかもしれません。
過去に落ちた面接での気持ちを次に引きずらないことも大切
また面接では、回答を丸暗記して臨もうとすると面接での受け答えが棒読みになり自分の言葉として伝わらないことがあります。回答すべきポイントを整理して、自分の言葉で伝えるべきことをしっかり伝えようという気持ちで臨んでください。
そして、どうせ次もダメだろうという投げやりな気持ちでは、良い結果にはつながりません。これから応募する企業は、あなたがこれまで面接に落ち続けていることは知らないので、企業研究をしっかりおこない、気持ちを切り替えて面接を受けましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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