Q
大学4年生
男性
消防士の志望理由書は、どんな構成で書けば良いですか?
消防士になりたいという思いは強いのですが、いざ志望理由書を800字で書こうとすると、何を書けば良いのか悩んでしまいます。
「人の役に立ちたい」「地域に貢献したい」といった漠然とした理由しか浮かばず、これではほかの受験者と似た内容になってしまうのではないかと不安です。
やはり具体的なエピソードがないと説得力に欠けるのでしょうか? また、800字という文量を埋めるためには、どのような構成でまとめるのが効果的か教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
消防士の志望理由書は「思いの成長過程」を軸に組み立てよう
消防士を目指す気持ちは明確なのに、文章にしようとすると急に難しく感じますよね。「人の役に立ちたい」という思い自体はとても尊いものです。
ただ、そこで止まってしまうと、ほかの受験者と似た印象になりやすいので、「どう育ってきた思いなのか」という背景を丁寧にたどることがカギになります。
たとえば、ある学生は特別な体験がないと感じていました。
しかし、地域の消防訓練に参加した際に、隊員の方々が地域住民と対話しながら安全を守る姿に触れ、「現場対応だけでなく、日常の安心を支える役割」に魅力を感じたことに気付きました。
その視点の変化を軸に、志望理由に深みが生まれていきました。
出発点の気持ちから業務理解・学び・将来像へと流れをつなげて書く
800字でまとめる場合は、感情だけではなく、理解のプロセスと今後の意志をしっかりと描くことが大切です。
出発点の思いを示し、その後に消防業務への理解を具体的に広げ、自分なりに行動したことや学んだことを書き、最後に目指す姿や地域での役割を描くと自然な流れになります。
エピソードの大きさは関係ないので、思いを深めるために自分で動いた過程を大切にしてください。自分の言葉で、志が育ってきた道のりを丁寧に表現すれば、必ず相手に響きますよ。
消防士の志望理由書はPREP法で結論から明確に伝えよう
800字となると、具体的なエピソードなしには志望理由を作成しづらいです。ただしそのエピソードは、絶対に消防士に関連するものでなければいけないということはありません。
「人の役に立ちたい」「地域に貢献したい」という思いがあなたに浮かんだときは、近くにどのような仕事をしている人がいて、どのような働きかけをあなたや周囲の人にしてくれていたのでしょうか。
それを文章にしてみてください。その仕事が消防士などの公的な仕事であればなお良いでしょう。
「結論→理由→具体例→結論」の流れに地域貢献を盛り込む
志望理由書の全体的な構成としてはPREP法を使うことを、私は推奨しています。
これは「結論/Point→理由/Reason→具体例/Example→結論/Point」の順で話を構成し、要点をわかりやすく伝えるビジネスコミュニケーションの手法です。
具体的には、冒頭と末尾の「結論」は自分が消防士にふさわしい・なりたいという決意を短く書き、理由には消防士になりたい理由を端的に書いてください。具体的なエピソードは具体例の場所に入れていきます。
ここで注意するべきは、結論を自分だけの視点にしないことです。必ず、自分が消防士になることで助かる自治体や地域の住民のことの目線も交えて書いてください。
面接での効果的な志望動機の作り方や答え方は以下の記事で解説しています。例文も紹介しているので、「どのような志望動機が刺さるかわからない」と疑問を持つ人は事前にチェックしておきましょう。
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