パチンコやスロットなどの娯楽を展開しているパチンコ業界は、多くの人の日常の楽しみを支えています。しかし、未経験で目指そうと思うとどのような業界なのか詳細がわからず、志望動機の書き方に悩む人も多いのではないでしょうか。

未経験とは一口に言っても、パチンコで遊んだことはあるけどアルバイトなど実際の業務経験はないという場合と、そもそもパチンコで遊んだこともないという場合の2種類に分けられます。

どんな形にせよ、未経験で知らない情報が多い業界の志望動機を書く際には、曖昧なイメージで挑戦するのではなく、しっかりと対策することが重要です。そうすることで、経験者にも負けない魅力的な志望動機が作成できます。

この記事では、キャリアアドバイザーの永田さん、古田さん、渡部さんとともにパチンコ業界の志望動機の書き方やポイントについて解説します。娯楽としても遊んだことがない未経験の人は、この記事を参考にして人事を惹き付ける志望動機を作成してくださいね。

パチンコの志望動機は未経験でも企業貢献への意欲の高さが重要

パチンコ業界はその仕事の多くが機械化、マニュアル化されています。そのため未経験でも始めやすい仕事の一つですが、だからこそ志望動機で貢献度の高さや意欲をアピールできなければ経験者との差を埋めることはできません。

この記事では、まずパチンコ業界の志望動機例文を6つ紹介します。各志望理由や職種ごとにどうすれば未経験でも魅力的にできるのか、例を見て考えてみましょう。

次に、志望動機を書く前の準備について解説していきます。パチンコをやったことがない人も、この準備を完了させてパチンコ業界への理解を深めてくださいね。

最後は、パチンコの志望動機でライバルと差をつけるポイントと伝え方の手順について解説します。参考にして、未経験でも高評価が狙える志望動機を書いてみましょう。

パチンコの例文とあわせて内定者ES100選＜志望動機＞を確認しよう！

まずは例文を見てみよう！ 経験者にも負けないパチンコの志望動機6選

パチンコで遊んだことがなかったり、パチンコ店で働いた経験がない人の中には、どのようにパチンコ業界を目指す意欲を志望動機にすれば良いのかわからない人も多いでしょう。

そこでまずは、魅力的なパチンコの志望動機の例文を紹介します。自分の中にあるパチンコ業界への興味や意欲と照らし合わせながら、まずは志望動機の完成形をイメージしてみてくださいね。

例文①パチンコ業界を発展させたいから

例文②店内の雰囲気やスタッフの対応に感銘を受けたから

例文③顧客との距離の近い接客に魅力を感じたから

例文④店舗運営で地元の人に楽しんでもらえる場を提供したいから

例文⑤企画・開発職で多くの人が気軽に楽しめる遊技台を作りたいから

例文⑥営業職で多くの人が気軽に楽しめる娯楽を広げていきたいから

未経験者必見！ パチンコの志望動機を書く前にやってほしい3つの業界・企業研究

パチンコ業界に限らず、顧客としても商品やサービスを利用したことがない業界の志望動機を作成する場合、その業界や入りたい企業についてしっかり理解を深めておくことが最も重要な準備といえます。

なぜなら、これまで業界のサービスに接点がないうえ、業界や企業の研究も不十分な人が「パチンコ業界で働きたい」と言っても人事に意欲が伝わらないからです。

ここからは、未経験の人がパチンコ業界の志望動機を書く前にやっておきたい3つの準備について解説します。未経験だからとなんとなくのイメージで志望動機を書くのではなく、パチンコ業界や企業のいろいろな点に関心を持って情報収集しましょう。

①パチンコの仕事内容や向いている人物像から働く姿をイメージしよう

業界や企業の情報の中でも、仕事内容は、自分が入社したときにどんなことするのか、何が求められるのかを具体的にイメージするために必要な情報です。

「自分がどんな仕事に興味を持てそうか」「自分の特性がどの仕事で活かせそうか」といった視点を持つことで、たとえ未経験でも仕事への理解や興味の深さが伝わる志望動機にすることができます。

ここからは、パチンコ業界のおもな3つの職種について、仕事内容や向いている人物像などを解説します。参考にして、まずは自分の働く姿を具体的にイメージしていきましょう。

店舗運営：臨機応変に対応できる人

パチンコ店のおもな仕事には以下のようなものがあり、パートやアルバイトなどが担当していることが多い業務もあります。

正社員となった際に最初に経験することが多いのはホール業務ですが、人手が足りないときや混雑状況によって、ほかのスタッフと協力してさまざまな業務をおこなう必要があります。そのため、店舗や顧客の状況を把握し、臨機応変な対応ができる人が向いているといえるでしょう。

また、店舗運営は企業の売上に直結する重要な仕事です。日々の業務に責任感を持って取り組める人や、顧客に満足してもらえるような接客やコミュニケーションができる人も活躍できる人材といえます。

パチンコの店舗運営では接客がおもな仕事となるため、接客業の志望動機について詳しく知りたいという人も多いでしょう。以下では接客業の志望動機のコツを徹底解説しているため、参考にして魅力的な志望動機を作成しましょう。
接客業の志望動機はどう書く？ 効果的なアピールポイント5つを解説

企画・開発職：忍耐力がある人

企画・開発職はパチンコやスロットなどの遊技商品を生み出す仕事です。遊技台製造を専門とする企業ではこの仕事をメインでおこなっていますが、パチンコ店を展開する企業でも自社商品として遊技台の開発をおこなっている場合も多くあります。

企画職や開発職は、店舗運営のようにその日ごとに目に見える結果が得られるわけではなく、長期にわたり計画を立てたり、分析や試行錯誤を重ねることで商品を生み出します。

そのため、コツコツと日々の業務に取り組んだり、失敗しても諦めずに取り組める忍耐力が大切です。また、他部署との連携や外部とのやり取りも多いため、コミュニケーション能力や協調性がある人も求められているといえます。

パチンコメーカーに向いている人についてさらに詳しく知りたいという人は以下のQ&Aも併せてチェックしてみましょう。経験豊富なキャリアコンサルタントがパチンコメーカーで求められる資質についてアドバイスしています。

企画職の仕事内容や適性についてさらに知りたいという人は以下の記事もおすすめです。多くの学生の就活相談にのっているキャリアコンサルタントが企画職の特徴や就活術について徹底解説しています。
企画職の仕事や適性を徹底解剖！ 新卒が企画職を狙うのはハード？

企画や開発職で求められる忍耐力の高さを、魅力的にアピールする方法が知りたいという人は、以下の記事で人事に刺さる忍耐力の自己PRのコツを解説しています。
例文17選！ 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ

営業職：コミュニケーション能力が高い人

営業職は、パチンコ店に自社で製造する遊技台を売り込んだり、パチンコ店の新規開拓をおこなう仕事です。

遊技台を製造する企業にとっては、パチンコ店にどれだけ自社の遊技台を置いてもらえるかが企業の経営を左右し、パチンコ店では、より多くの店舗を展開することで業績を伸ばします。

営業職は、自社商品の魅力や企業の魅力をアピールして成約につなげなければいけないため、高いコミュニケーション能力が求められます。

自社商品に詳しいことはもちろんですが、他社の商品についても常に情報収集をおこない勉強することが重要です。また、取引先との信頼関係を築くための誠実さや、クライアント利益につなげるためのコンサルティングの知識も必要となるでしょう。

営業職の志望動機についてもっと詳しく知りたいという人は、以下の記事も参考にしてみてください。就活のプロであるキャリアコンサルタントが営業職の志望動機のポイントを解説しています。
例文18選｜営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ

パチンコ業界での就職で、コミュニケーション能力を自己PRにしようと思っている人は以下の記事もおすすめです。以下の記事ではコミュニケーション能力を自己PRでアピールする秘訣を、キャリアコンサルタントが解説しています。
例文12選｜ コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説

営業職で働くことについて不安に感じている人は以下のQ&Aも参考にしてみてください。以下ではルート営業に対する不安を抱える就活生に、キャリアコンサルタントがアドバイスしています。

②パチンコ企業で働くメリットとデメリットを知って業界への理解を深めよう

パチンコ企業で働くことになれば、皆さん自身がパチンコ業界の人として働くことになるので、仕事内容だけでなく業界の特徴についても理解しておくことが必要です。

未経験であるうえに、パチンコ業界のメリットやデメリットがわからないまま働くことになれば、「思っていたことと違う」といったミスマッチにつながりかねません。

ここからは、パチンコ業界の特徴としてメリットとデメリットを解説していきます。入社後のミスマッチを起こさないためにも、パチンコ業界についてさらに理解を深めておきましょう。

業界研究のやり方がよくわからないという人は以下の記事もおすすめです。業界研究をマスターする極意を解説しています。
業界研究のやり方｜業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

メリット①待遇の良い求人が多い

パチンコ業界は、正社員の給与や福利厚生といった待遇が良く、アルバイトやパートでも時給の高い求人が多いことが特徴です。

例としてパチンコホール企業のダイナムの募集要項を見てみると、大卒で転勤のないコースでの応募では基本給が213,200円、全国転勤がある場合のコースでは243,200円となっています。

また、パチンコ業界は地域の顧客からの信頼によって店舗の運営が成り立っています。信頼できる企業として働きやすい環境づくりに力を入れている企業も多く、福利厚生などの待遇が整っているという点もメリットといえるでしょう。

メリット②チームで協力し合って仕事ができる

パチンコ店の業務の多くは機械化やマニュアル化が進められていて、一人でおこなう業務が少ないため、未経験でもチームメンバーと協力しながら仕事ができるというメリットがあります。

ほかにも、本社の営業職や企画職においては、チームで協力することはもちろん、他部署との連携や現場とのコミュニケーションを円滑におこなうことも必要不可欠です。

このように、店舗運営を含むパチンコ業界の多くの仕事ではチームワークが求められているため、人とかかわることが好き、チームプレーが得意という人にとってはやりがいが大きいといえるでしょう。

デメリット①顧客のトラブルへの対処が大変な場合がある

パチンコ業界は顧客に遊技台を貸し出す接客業です。そのため、ときには顧客同士のもめ事に巻き込まれたり、ルール違反をおこなった顧客を注意しなければいけないといった場面もあるでしょう。

特にパチンコ業界は顧客がお金を賭けるギャンブルの一種に当たり、ギャンブル依存症などへの懸念も多い業界です。そのため、こうした問題や顧客への対応をしなければいけないという点はパチンコ業界ならではのデメリットといえます。

顧客がきちんとルールを守り、安心してパチンコを楽しんでもらうための接客が求められることになるでしょう。

デメリット②業界に対してマイナスイメージを持たれることがある

パチンコというサービスは、賭博、いわゆるギャンブルに分類されます。賭博でお金を賭けることは法律で禁止されていますが、パチンコ店は金銭や有価証券以外を景品としているため、「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律(風営法)」という法律で営業が認められています。

しかし、法律で認められているとしてもギャンブルに対する世間的なイメージは悪く、ギャンブル依存などの問題も取り沙汰されているのが現状です。パチンコ業界で働く場合には、こうした世間のマイナスイメージを実感することがデメリットとなり得ます。

また、すでにあるマイナスイメージを払拭して業界を盛り上げていかなければいけないため、社員一人ひとりが課題意識を持って仕事をすることが求められるでしょう。

③パチンコ店舗数トップ3！各企業の情報からビジョンや強みを把握しよう

パチンコ業界に限らず、就職活動では最終的に1社しか決めることができません。そのため、企業は志望動機の中で「なぜ数ある企業の中でうちの企業で働きたいのか」を見ようとしています。

応募先の企業のどこに魅力を感じたかを具体的にし、説得力のある志望動機にするためにも、応募先だけでなく比較対象としてほかの企業についても研究していくことが必要です。

ここからは、大手のパチンコホール企業の中でもパチンコ店舗数トップ3企業をピックアップして具体的に解説していきます。各企業の事業やビジョンなどを参考に、パチンコ業界のいろいろな企業情報を比較して、その企業ならではの特色を見つけてみましょう。

「企業の分析ってどうやるのが正解なの？」と悩んでいる人は以下の記事をチェックしてみましょう。選考において人事を唸らせるための企業分析のやり方をキャリアコンサルタントが徹底解説しています。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ｜よくある注意点も

ダイナム

ダイナムは、「パチンコを誰もが気軽に楽しめる”日常の娯楽”に改革する」を経営のビジョンとして掲げている、パチンコ業界の中でも大手の企業です。

リーディングカンパニーとしてパチンコ業界を牽引しているからこそ、ダイナムは世間から持たれているパチンコ業界へのマイナスイメージや、企業イメージの改革に力を入れています。

ダイナムのホームページ（HP）の「リーディングカンパニーとして」によると、依存問題や時代の多様化への改革に積極的に取り組んでいることがわかります。

ギャンブルの一種であるパチンコやスロットを商材としている企業だからこそ、率先して依存問題に取り組んだり、従業員の働きやすさを重視した経営をおこなうことを使命として掲げているといえるでしょう。

マルハン

マルハンは喫茶店から創業をスタートさせていて、ボウリング施設やゴルフ場など、パチンコ以外にも幅広い娯楽施設の運営をおこなっている企業です。

地域の娯楽を広く扱う事業展開をおこなっているからこそ、地域への貢献活動に力を入れていて、企業HPの「いいジャン！マルハン！」のページでは地域から日本を明るく元気にする活動として、寄付や献血などの取り組みを発信しています。

このように、パチンコやその他の娯楽施設の存続のためには、顧客である地域住民との信頼関係が必要であるというビジョンのもとに、経営をおこなっている企業です。

アンダーツリー

アンダーツリーは「キコーナ」「グランキコーナ」という屋号のパチンコホールやスロットホールを全国に展開している企業です。

アンダーツリーのHPの「KCC」によると、2015年にKCC(Kicona Community Challenge)部会を立ち上げ、各店舗が地域に根ざした存在になるために地域貢献活動をおこなっているとあります。

中でも、キコーナホスピタリティコンテスト（KHC）では、顧客満足度の高い接客をおこなったスタッフの表彰が定期的におこなわれていて、企業の成長や地域貢献のために人材の育成に力を入れている企業といえます。

キャリアコンサルタントに聞く！ パチンコ企業が未経験者に求める素養とは

前述でも解説した通り、パチンコ業界は未経験者を歓迎している企業が多く、就職を目指しやすい業界です。しかし、経験者を雇う方が仕事を教える手間も少なく、即戦力になることは間違いありません。

では、なぜ企業は未経験者を受け入れているのでしょうか。ここからは多くの就活生の就職支援だけでなく、企業アドバイザーとしても幅広く就職に携わっているキャリアコンサルタントの渡部さんに、パチンコ企業が未経験者にどんなことを求めているか解説してもらいます。

渡部さんの解説を参考にして、パチンコ企業に入社した際に自分がどのように貢献していく必要があるのかイメージしてみてくださいね。

業界研究の後は！ 自己分析で自分自身への理解も深めよう

未経験でパチンコ業界を目指す場合、業界や仕事への理解は必要不可欠ですが、自分自身がパチンコ業界に対して持っている興味や考えを自己分析で洗い出すことも大切です。

志望動機を書く前に自己分析をしっかりおこなうことで、パチンコ業界で働きたいという自分自身の興味や価値観が具体的になり、説得力のある志望動機にすることができます。

ここから解説する自己分析を参考にして、パチンコ業界だけでなく、自分自身への理解も深めていきましょう。

志望理由の根本となる自分の特性や興味を見つける

志望動機では、「なぜその企業を志望するのか」について具体的に語らなければいけません。そのため、その答えが自分の中でしっかり言語化できていないと内容の薄い志望動機になってしまいます。

たとえば、あるパチンコ企業の志望動機でただ「パチンコに興味があるから」と述べるだけでは、抽象的でほかの応募者と差別化ができません。この抽象的な理由に対して「なぜ興味があるのか」「どんな部分に興味があるのか」「その興味はどんな価値観からきているのか」を深掘りしていきます。

そうすることで「賑やかな雰囲気が好きで、人が楽めることを考えることにやりがいを感じるからパチンコに興味を持った」のように、根本の興味や価値観が表れた深みのある志望動機が見えてくるのです。

このように自己分析では、自分の志望理由を深掘りし、その理由の根本的な興味や価値観を見つけていきましょう。

この記事を読んでいる人の中には、まだ自分にどんな仕事が合っているのか漠然としている人もいるのではないでしょうか。以下のQ&Aでは自己分析で自分に合った仕事を見つけ出す方法をキャリアコンサルタントがアドバイスしています。

パチンコ企業を志したきっかけや過去のエピソードを見つける

志望動機が具体的にイメージできたら、今度は自分の過去のエピソードを棚卸しして、志望動機の背景となるものを見つけてみましょう。

エピソードを見つけるときは、その経験の中の自分の行動や価値観の変化、結果や学びまで明確にすることが大切です。

たとえば、パチンコ企業で働きたいと思ったきっかけとして「その企業の店舗に行った経験」を取り上げるとします。ただ「その店舗で遊んで楽しかったことです」とだけ伝えるのではなく、エピソードの中で自分の価値観が変化したり興味が強まった瞬間を探してみましょう。

そうすることで「パチンコ店は居心地が良くない印象を持っていたけど、その店舗の雰囲気や接客によりパチンコへのイメージが変わったことで業界や企業にも惹かれた」のように、より自分の価値観や興味が明確に伝わるエピソードになります。

自己分析のやり方についてもっと詳しく知りたいという人は以下の記事がおすすめです。どんな企業や業界を目指す場合でも、後悔なく内定が狙える自己分析のコツをキャリアコンサルタントが解説しています。
自己分析マニュアル完全版｜今すぐできて内定につながる方法を解説

パチンコ業界は未経験でも始めやすいからこそ「どう貢献するか」を伝えよう

パチンコ企業は未経験を歓迎する求人が多いことや、給料や福利厚生が良いといった特徴があるので、パチンコで遊んだことや働いた経験がなかったとしても、イメージや待遇だけを見て志望している人もいるのではないでしょうか。

しかし、未経験でも就職できるからといって、アルバイトやパートと同じような感覚で志望動機を書いてしまっては、人事から「経験もないうえに興味や意欲も伝わってこない」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。

経験者にも引けを取らない志望動機にするためには、未経験だからこそ業界や企業の特徴に敏感に興味を持ち、企業への貢献意欲を明確に伝えることが大切です。

「その企業でどんな成長を遂げたいのか」「どのように貢献したいのか」など入社後の姿をポジティブにアピールすることで、「未経験でも採用したい」と思ってもらえるような志望動機になるでしょう。

差をつけよう！ パチンコの志望動機で貢献意欲を伝える2つのポイント

パチンコ業界の仕事は未経験でも挑戦しやすいとはいえ、就活の時点で経験者との実力の差が埋められるわけではありません。そのため、ほかの未経験者に差をつけ、経験者にも負けない志望動機にするには、「入社後の貢献意欲」をアピールすることが重要なのです。

ここからは、志望動機で貢献意欲を伝えるための2つのポイントについて解説します。経験者にも負けないアピールで、人事に「採用したい」と思ってもらいたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。

①なぜ未経験でパチンコ業界を選んだのか明確にする

未経験でパチンコ企業を目指す人に対して企業側が持つ疑問の一つは、「なぜ未経験にもかかわらずパチンコ業界で働きたいのか」です。

前述でも解説した通り、ここで言う未経験には、パチンコへの接点はあるものの仕事など業界内について知らない部分がある場合と、パチンコ業界そのものとの接点が少ない場合があります。

前者の場合は、パチンコ愛や興味を具体的に伝えることで、仕事は未経験でも業界への興味を仕事のモチベーションにつなげられることをアピールできます。

一方で、後者のようにパチンコ業界との接点がない状態の場合、「働きたい」と言われても本当に働く意欲があるのかを疑われてしまう可能性が高くなります。

そのため、どのような経緯でパチンコ業界を知り、それによってどんな点に惹かれて志望しているのかをしっかりと言語化しておきましょう。

②どんなことに挑戦してどのように成長したいかを明確にする

パチンコ企業が業務経験のない人を採用する際に期待しているのは、入社後の成長です。そのため、未経験の場合の志望動機では入社後の姿をポジティブに伝えることで、企業への貢献意欲をアピールしましょう。

入社後の姿を伝える際は、自分の将来像を端的に伝えるだけではなく、自分がどのように成長していくのか、自身の成長がどんな企業貢献につながるのかまで明確にすることがポイントです。

たとえば、ただ「将来は店長になりたい」と伝えるよりも「将来は店長を任せてもらえるよう、ミスのない業務と丁寧な接客を心掛け、リピーター増加や店舗の売り上げ向上に貢献したい」とすることで、貢献度の高い将来像としてアピールできます。

志望動機の締めくくりでのアピールにもなるキャリアビジョンについて、どのように考えれば良いのかわからないという人は以下の記事がおすすめです。キャリアコンサルタントが後悔しないキャリアの描き方を解説しています。
キャリアビジョンとは｜就活のプロが意義と描き方を徹底解説！

実際に作成しよう！ パチンコの志望動機を魅力的にする3つの構成

未経験からパチンコ業界の志望動機を書くときは、しっかりと準備することに加え、企業貢献のアピールが大切であると解説してきました。

しかし、どれだけ志望動機のための準備をおこなっていても、どのように組み立てれば良いのかわからず、結局魅力的に伝えられない人は多いです。

ここからは、最後の仕上げとして、実際に志望動機を書くときに最大限アピールできる伝え方の構成について解説します。頭の中にある志望動機をどのように言葉にして魅力的に伝えれば良いのかわからない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

志望動機の構成についてより詳しく知りたいという人は以下の記事もおすすめです。多くの就活生の志望動機を見てきたキャリアコンサルタントが、志望動機の伝え方の秘訣を解説しています。
志望動機はこの構成で決まり！ 盛り込む6要素と伝える順番を解説

①なぜそのパチンコ企業を志望するのかを最初に述べる

パチンコ業界の志望動機は、まず最初に「なぜそのパチンコ企業を志望するのか」から述べましょう。これは志望動機の中で企業が最も求めている答えなので、最初に志望動機のメインとなる結論から述べることで、その後の説明が何について話しているのかが企業に伝わりやすくなります。

結論を述べる際のポイントは、簡潔に述べることです。企業は一日に何人もの志望動機を見聞きするため、最初がわかりにくいと読む気になってもらえないのです。

特に、エントリーシート（ES）や履歴書などでの志望動機では、1文程度で伝えるように意識してみましょう。

②パチンコ企業を志望した根拠となるエピソードを述べる

結論を簡潔に述べた後は、そのパチンコ企業を志望した背景となるエピソードを伝えましょう。結論から逆算するように具体的なエピソードを述べることで、志望理由に説得力を出すことができます。

ここでは、事前の自己分析で見つけたエピソードを結果や学びまで具体的に述べることが大切です。

エピソードの中であなた自身がどんな行動や考え方をしたのか、エピソードの結末でどんな学びがあったのかまで述べることで、あなたの人間性が伝わり、オリジナリティのある志望動機になります。

③そのパチンコ企業に対してどのように貢献したいかを述べる

志望動機は自分の持つ企業に対する思いを伝えるものです。そのため、志望動機の締めくくりでも、あなた自身の企業への貢献意欲を伝えてアピールしましょう。

ここでのポイントは、最初に結論として述べた志望動機の内容に沿って、自分が入社後にどのように成長し、どんな企業貢献がしたいかまで述べることです。

特に未経験からパチンコ業界を目指す場合には、どのような姿勢で仕事を覚えていくのか、成長した後はどんな仕事で活躍したいのかなど、「即戦力でなくても採用したい」と思ってもらえるように、入社後の仕事への熱意をしっかりアピールしましょう。

パチンコの志望動機は未経験でも貢献できることを伝えて高評価で突破しよう

パチンコ業界は、古くから人々の身近な娯楽を支えてきた業界です。店舗業務では機械化やマニュアル化も進み、給料などの待遇も良いため、未経験でも挑戦しやすい仕事でもあります。

しかし、未経験だからこそ業界や企業の研究を怠ってしまえば、「うちの企業でなくて良いのでは」とマイナスイメージにつながってしまいます。なんとなくで志望動機を書くのではなく、事前の準備や自己分析で、志望動機に説得力を出すための要素を集めていきましょう。

また志望動機では、ただその企業に入りたいという気持ちだけを伝えるのではなく「入社したらどんな貢献がしたいか」という意欲を伝えることがポイントです。入社後の貢献意欲を明確に伝えることで、企業側に自分を採用するメリットをアピールすることができます。

未経験からパチンコ業界の志望動機を書こうとしている人は、これらの準備をしっかりマスターして、選考突破を目指してくださいね。

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO（非営利団体）での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan（キャリアカウンセラートレーニングプログラム）を修了

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