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意識高い系の人は就活がうまくいくのですか?
いわゆる「意識高い系」の方々は、実際に就活がうまくいく傾向が強いのでしょうか?
私自身は10年ほど前に大学生で就活をしていたのですが、当時からいわゆる「意識高い系」と呼ばれる学生が周りに多くいました。
私自身はこのような学生とは直接かかわりを持ったことはなく遠くから眺めているだけだったので、彼らの「その後」が一切わかりません。
やはりこういった学生は、就活も卒なくこなして大企業から内定をもらいやすいのでしょうか。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
就職活動でつまずく可能性が高い
質問者さんが考えている「意識高い系」とはどのような人たちのことか、質問内容からだけでははっきりしないので、いったんネットにある定義を引用しますね。
「自己顕示欲と承認欲求が強く自分を過剰に演出するが相応の中身がともなっていない人、前向き過ぎて空回りしている人、インターネット(SNS)において自分の経歴・人脈を演出して自己アピールを絶やさない人などを意味する俗称」として話を進めます。
実際にそのような人の就職の成功率がどうだったのかという調査結果を私は見たことがないので、直接的な回答はできないのですが、この定義通りの人物であれば就職活動は難航するだろうと思います。
その理由は、まず自分を実際の自分以上に過度に演出して大きく見せようとする行為は、就職面接ではほぼ失敗に終わります。
中身がともなっていれば良いのですが、そうでない場合、深堀り質問をされたときに回答に矛盾が出たり、話していることと過去の行動・結果が違っていたりするので、そういう人は誠実さに欠ける印象を与えます。
本当に自分に自信がある人は落ち着いて話ができる
就活で成功する人の特徴の一つは「自信がある人」です。自信がある人は過度に自分を演出しません。自分がしてきたこと、自分の考えや価値観を素直に語ります。
先にあげた定義によると、「意識高い系」の人たちは自分に自信がないため自分を過剰に演出するのだと思います。
私自身がキャリアコンサルタントとしてさまざまなビジネスパーソンと話す中で感じることは、優秀な人、仕事ができる人ほど、落ち着いて自信があり、人格的で、過剰に自分を演出するようなことはしていないということです。
「意識高い系」の中で行動の質が高い人は活躍している
「意識高い系」は「行動の質が低いこと」の揶揄と聞いたことがあります。聞きかじった言葉で他人を批判し、それだけで何かを成しえたような勘違いをしてしまう。
青年期は、自意識過剰・選民意識・全能感にかられる時期で、後になってみれば恥ずかしい思い出がいっぱいです。でもそれが成長のプロセスです。たくさん行動し、恥をかいて、失敗から学べる人は強いですね。
「意識高い系」でも、行動の質も高い人もいたことでしょう。「就活を卒なくこなしてる」と見えた人たちも、陰での努力がすごかったのかもしれません。そういった人は活躍しているのではないかなと思います。
意識は高くても低くても行動の質が高ければ道は見つかる
意識と行動の質の両方が高い人は最強です。質問者さんは「意識高い系」を遠巻きに見ながら、自分の道を見つけることができたのなら、「意識は低くとも、行動の質は高い」だったのでしょうか。それも素敵なことです。
結局は行動がすべて。そしてあの頃の学生も、今では「意識高い系」であった過去を、恥ずかしく思っているかもしれません。「若者笑うな、来た道だもの」と思っておくのはいかがでしょうか。
自己PRで行動力をアピールしようとしている人は、こちらの記事を参考に言い換えをして他の学生と差別化を図りましょう。
こちらの記事でも「行動力」をアピールすることについて、キャリアアドバイザーが回答しています。