Q
その他
女性
大学を中退して就職した人の体験談を教えてください。
私は、この夏、大学を中退しました。実は、就職活動に対して強い不安や焦りを感じているのですが、なかなか行動に移せていません。
ネットでは「大学中退は最終学歴が高卒扱いになる」「途中で投げ出す人と思われるのでは」といったネガティブな情報ばかりが目についてしまい、面接でどう中退理由を説明すれば良いのか、どんな企業を目指せば良いのかがわからなくなっています。
実際に大学中退から正社員として就職を果たした人たちは、どのような体験をしているのでしょうか。特に、中退という経歴を乗り越えて内定を得た人の具体的な行動や考え方を知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
大学中退の理由の語り方とその後の行動で評価を得ている!
この夏に大学を中退し、就職活動への不安や焦りを感じながらも、なかなか行動に移せずにいるのですね。中退という経歴がネガティブにとらえられるのではないかというご心配はよく理解できます。
大学を中退した場合は、最終学歴が「高卒」となることは変えることのできない事実です。
しかし、それを企業がどう思うかはさまざまです。
実際に私が過去働いていた企業では、大学を中退して入社した年下の同期が、大学での経験を活かし、大学卒業と同じ新卒扱いで働いていました。ベンチャー企業など、学歴よりもポテンシャルやこれまでの経験を重視する企業も多いです。
学歴ではなくポテンシャルを示す準備がキャリアを分ける
実際に大学中退から正社員として就職を成功させた人たちは、以下の具体的な行動とマインドセットでキャリアを切り拓いています。
・中退理由を前向きな選択として再定義:中退を逃げではなく、「大学の専門分野よりも、〇〇という職種で早く実務経験を積み、成長したかった」といった未来志向で語ります。
中退したという事実にネガティブな感情を抱くのではなく、中退したからこそ得られた時間と経験を強調します。
・行動力と意欲を証明する:最終学歴が高卒扱いとなるハンデを覆すため、在学中、あるいは中退後の具体的な行動をアピールし、途中で投げ出す人ではないことを証明します。
たとえば、独学でIT資格を取得、アルバイトでリーダーシップを発揮した経験、職業訓練校での実績などです。
・ターゲットを絞り込む:新卒採用にこだわるのではなく、学歴よりもポテンシャルや意欲を重視する企業にターゲットを絞り、集中的にアプローチしてみましょう。
具体的には、成長途中のベンチャー企業、実力主義の外資系企業、人手不足の専門職種などです。
不安や焦りを感じている今こそ、行動を起こす絶好のタイミングです。まずは、キャリアコンサルタントに相談し、ご自身の強みと中退に至ったストーリーを整理することから始めてみてください。
大学を中退した理由よりその後の向き合い方が問われる
大学中退という選択にはさまざまな思いや事情があったのだろうと感じています。
正直にお伝えすると、中退しようと思った時点でキャリアコンサルタントとしてかかわりたかったというのが率直な思いです。
というのも、「なぜ辞めるのか」「辞めた後にどう進むのか」という整理ができていれば、その後の道筋が大きく変わることもあるからです。
中退の背景を言語化できるかどうかがキャリアの分かれ道になる
実際、中退の理由やきっかけがわからないまま就職活動に進むと、自己理解や志望動機が不明確になり、書類や面接でつまずきやすくなります。
ですので、まずは「なぜ大学を中退しようと思ったのか」を、他人に説明できるレベルまで整理してみてください。
学業への違和感、経済的事情、体調、人間関係、あるいは就職への明確な志向など、これからのキャリア選択に活かせる大事なことがあるはずです。
私が支援したなかでは、「大学の学びが合わないと感じ、中退を選んだ」という方が、アルバイト経験を通じて接客業にやりがいを見出し、面接でそのエピソードを軸に語ることで内定を得た例があります。
このように、辞めた理由よりもその後、どう考えて、どう動いたかという姿勢が企業には伝わります。
まずは中退の背景を棚卸しし、自分の言葉で説明できるようにしてみましょう。そこから次の一歩が見えてくるはずです。
以下の記事では大学を中退した人の就職を成功させるための方法やポイントなどを解説しています。大学を中退したの立場にあり、就職を目指している人は、ぜひ参考にしてください。
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