Q

大学4年生
女性

就活で中学時代の話をしても大丈夫ですか?

自己PRやガクチカを考えているのですが、大学以降に目立った経験がなく、中学時代の部活動の話しか思い浮かびません。

当時はすごく頑張っていたので話したい気持ちはあるのですが、「もっと直近の経験を話すべきだ」「さすがに古すぎる」という意見を聞くこともあり、面接で中学時代の話を出すのは避けたほうが良いのか迷っています。

就活の面接やエントリーシート(ES)で中学時代の話をするのは問題ないのでしょうか?

古い経験を話す場合の具体的なメリット・デメリットや、それを補強するための現在の行動とのつなげ方など、キャリアコンサルタントの方からのアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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中学時代の話は今につながる原点として伝えることを意識しよう

結論からいうと、中学時代のエピソードを自己PRに使うこと自体は問題ありません。しかし、単に「中学時代にこれを頑張りました」と過去の実績を語るだけでは不十分です。

重要なのは、その経験が「今の自分」にどうつながっているか、そしてその経験を経て培った力が「入社後にどう活かせるか」という未来の視点まで、一貫したストーリーとして語れるかどうかでしょう。

もし中学時代の話だけで終わってしまうと、採用担当者は「では、高校や大学の数年間は何をしていたのだろう?」「過去がピークで、今は成長していないのではないか」という懸念を抱いてしまいます。

したがって、中学時代の経験をあくまで「自分の原点」として提示し、そこから現在に至るまで継続して努力している姿勢や、一貫した価値観を持っていることをアピールする材料として使うのが効果的です。

面接までの期間を自分磨きに活用するのも一つの方法!

また、もし「大学時代に語れることが何もない」という理由で中学時代の話をしようとしているのであれば、過去を掘り起こすだけでなく、残りの期間を使って新たな経験を積む努力をしたほうが建設的かもしれません。

中学時代の強烈な体験を志望動機のきっかけとして話すことは、「昔から一貫している」という継続性を示す大きなメリットになりますが、必ずその後の高校・大学時代の取り組みもセットで伝えられるように構成を工夫しましょう。

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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中学時代の経験も現在の行動につなげれば問題ない!

就職活動の面接やESで中学時代の経験を話すのはかまわないです。その経験を単なる昔の話で終わらせるのではなく、現在の行動や考え方の「起点」として、今につなげることが重要なポイントとなります。

面接官が知りたいのは、エピソードが起こった時期がいつかということではなく、その経験からあなたが学んだ資質や強みが、現在や将来の仕事でどのように具体的に活かせるか、という点だからです。

そのため、過去の経験でも十分にアピール材料となります。

主体性と継続性を過去の経験で裏付けるのが重要!

私の支援では、過去の経験を単なる思い出話にせず、必ず「現在」と「未来」へ接続させるよう指導しています。

たとえば、「中学時代の部活動で培った粘り強さが原点となり、大学での学業やアルバイトでも継続的に力を発揮できている」という事実を示し、さらに「貴社においてもその粘り強さを活かして貢献できる」と結ぶことで、説得力を持たせるのです。

古い経験も、工夫して伝えることで、現在のあなたの価値観や強みを裏付ける立派な武器となります。過去の経験と現在の行動を結びつけることで、あなたの主体性と継続性を示し、古いエピソードを最大限に活かすように意識しましょう。

「アピールできるガクチカがない」と悩みを抱えている人は、以下の記事を参考にしてください。ガクチカを見つけ出し、就活で存分にアピールできる方法を解説しています。

時間がない人におすすめ!
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学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。

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 ツールで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

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