この記事のまとめ
- 自己PRでコミュニケーション能力をアピールするなら言い換えが必要
- 企業が求めるコミュニケーション能力には12の種類がある
- 外交的とコミュニケーション能力は異なる
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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自己PRでコミュニケーション能力をアピールしようと漠然と考えている学生もいますよね。しかし、魅力的な自己PRを作るためには、コミュニケーション能力の言い換えが必要になります。
企業が求めるコミュニケーション能力は、実は12種類あります。また、外交的であることがコミュニケーション能力が高いと思い込んでしまうと、中身の薄い自己PRになってしまうリスクもあります。
この記事ではキャリアアドバイザーの遠藤さん、小西さん、上原さんのアドバイスを交えつつ、コミュニケーション能力をアピールする自己PRの作り方や役立つ言い換えの例文12選を紹介します。
自己PRのコミュニケーション能力は12種類の強みに分解できる!
自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいと考える学生は多いものです。コミュニケーション能力はビジネスシーンで役立つ場面も多く、企業から重宝される強みでもあります。しかし、具体的にどのようにコミュニケーション能力をアピールすれば良いかわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、自己PRでコミュニケーション能力についてアピールするための方法や注意点のほか、具体的な例文について解説します。また自己PRのコミュニケーション能力は12種類の強みに分解できるので、自分に合った言い換え表現を探しましょう。
自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいと考えている学生は、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション能力と聞いてイメージするものは、人によって違います。
コミュニケーションに含まれる要素を分解して言い換えることで、面接官にあなたの伝えたい能力の特徴をすんなりと理解してもらえます。
コミュニケーション能力を自己prする人は、こちらでエピソードの作り方を詳しく解説しているので、参考にしてください。
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力の例文とあわせて内定者ES100選<自己PR>を確認しよう!
・強みや経験別に見れる
・大手・一流企業が多数掲載
まずはおさらい! 企業が自己PRを求める目的を確認しよう
企業が自己PRを求める目的を確認しよう
- 人柄を把握するため
- メンバーの性格や社風とマッチするかを見極めるため
- 仕事に活かせる強みを持っているか確認するため
就活ではさまざまなところで、自己PRをする場面が出てくるでしょう。この記事を読んでいる学生は、コミュニケーション能力をアピールしたいと考えているかもしれませんが、面接官による質問の意図と答えがまったく合っていないようでは、不採用になってしまう可能性があります。
まずは、企業が学生に自己PRを求める目的を確認しましょう。面接官が自己PRを聞く目的としては、主に次の3つに集約されます。
①人柄を把握するため
企業は学生の自己PRを通して、その人の人柄を知りたいと考えています。ここでの人柄とは学生の根本の考え方はもちろん、困難に対してどのように思うか、何を成長と思うのか、何を困難と思うのかということです。
企業の視点としては、学生時代に培った考え方を、社会人になっても同じようにビジネスで展開できるかどうかを面接の中で評価します。
企業はさまざまな角度から学生の人となりを把握するために、学生に自己PRを求めるといえます。
②メンバーの性格や社風とマッチするかを見極めるため
メンバーの性格や社風とマッチするかを知るため、学生に自己PRを求める企業もあります。
企業は、お金も時間もかけて採用活動をおこなっています。そのため、早期離職は避けたいものなのです。既存のメンバーとの相性や配属先との相性を見るための材料として、自己PRから学生のキャラクターを知りたいと思っている企業もあります。
③仕事に活かせる強みを持っているか確認するため
最後は、自己PRを通して仕事に活かせる強みを持っているか知りたいというパターンです。企業側としても学生が完全に業務への理解をしていないということはわかっているので、未経験の中でも仕事に活かすことができる素養や強みを持っているかを判断しています。
採用担当者としては、仕事への姿勢や学生がビジネスに対してどんな考え方でいるのかを自己PRを通して確かめているといえるでしょう。
日本の企業は、入社後に新卒社員を自社色に染めていくのが基本的なスタンスです。
学生の将来性や潜在能力を見据えたうえで、採用に踏み切っているのが現実なので、それほど神経質になることなくリラックスして臨めばいいでしょう。
コミュニケーション能力などのアピール内容にかかわらず、自己PRには共通して押さえておくべきポイントがあります。自己PRの基本的な方法はこちらの記事を参考にしましょう。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
次の記事では、コミュニケーション能力を活かせる業界の一つである、ものづくり業界の志望動機について解説しています。例文とともに解説しているので、どのようにアピールすれば良いか参考にしてみてくださいね。
ものづくりの志望動機例文10選|文系学生も必勝のアピール法!
文章を作るのが苦手な人でも『コミュニケーション能力』の自己PRができます!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
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そもそもコミュニケーション能力とは
コミュニケーションとは
「対人間での情報共有や意思の疎通」のことであり、コミュニケーション能力は、それらをスムーズにおこなうことができる力。
コミュニケーションの語源は、ラテン語の「コミュニス(communis)」という「共有、共通」を意味する言葉です。
コミュニケーション能力とは、人との信頼関係を築き、人生全般を豊かにするためには欠かせない大切な力です。就活、そしてその先の社会人生活において、どの企業でも求められる能力でもあります。
人は1人では生きていけません。言うまでもなく、他の人とコミュニケーションを取りながら生活しています。仕事も同様です。
一見人とかかわることが少なく思われがちな仕事も、他人とのコミュニケーションなくしては成り立ちません。
言い換える前に要確認! コミュニケーション能力の3つの軸
コミュニケーション能力の3つの軸
- 伝える力
- 聴く力
- 非言語で表現する力
コミュニケーション能力は、3つの軸から成り立っています。また、言語能力の高さだけがコミュニケーション能力ではありません。
自己PRを作る前にまずは、コミュニケーション能力の3つの軸をきちんと把握しましょう。
①伝える力
相手にわかりやすく、そして自分の言いたいことをきちんと伝える力のことです。
言語化能力は、さまざまなビジネスシーンで必要とされます。 自分の意見や気持ちを正しく相手に伝えることができなければ、期待した効果は実現できません。
相手が理解しやすいように、話す内容を整理し、まとめ、簡潔な言葉で伝えることが必要です。
②聴く力
ビジネスで必要なコミュニケーション能力で「聴く力」も重要です。
ビジネスにおいては、相手との信頼関係を築くことは基本であり、そのためには、相手の価値観や気持ちを理解しなければなりません。まずは最後まで、相手の意見にしっかりと耳を傾けましょう。
「聴く力」は相手の伝えたいことを理解する力でもあります。
相手の言葉だけで理解しきれない場合は、適宜質問や「このような理解で合ってますか?」などと確認をして情報を補完し、理解を進めましょう。
③非言語で表現する力
非言語コミュニケーションとは、言語以外の方法を用いたコミュニケーションのことで、「ノンバーバル・コミュニケーション」ともいいます。
言語以外の手法とは、下記のようなコミュニケーションを指します。
非言語で表現するコミュニケーションの例
- 表情
- 視線
- しぐさ
- 身振り手振り
- 声のトーン
- 体勢
- 話すときの物理的な距離
人間は、このような言語以外の手掛かりによって、意識的にも無意識的にも、メッセージを伝達しているのです。
特に喜怒哀楽などの感情を伝えるコミュニケーションにおいては、言語よりも非言語的要素の方が重要である場合も多いといわれていますよ。
中でも身だしなみを含めた、視覚からの情報は特に重要です。人の第一印象は3秒で決まる、と言われています。メラビアンの法則では、それぞれの情報が矛盾する場合、「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%印象に影響すると提唱されています。
- 伝える力が弱いと自分で思っています。話を聞くことは得意なのですが、コミュニケーション能力をアピールするのは良くないでしょうか?
話を聞くこともコミュニケーション能力なのでOK
話を聞く力もコミュニケーション力に含まれるのでアピールできます。
たとえば、「じっと聞いて相手の気持ちに寄り添う共感力がある」「質問で相手の考えを引き出せる」「適切なあいづちで話しやすい雰囲気を作れる」など、聞く力にもいろいろな種類があります。
あなた自身がどのような聞き方をするのが得意か、一歩踏み込んで言語化してみてください。
面接でうまく話せない学生は6つのコツを押さえましょう。次の記事では、緊張を取り除くコツも解説しています。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
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自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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企業がコミュニケーション能力の有無を判断する7つの基準
企業がコミュニケーション能力の有無を判断する7つの基準
- 自然な笑顔で会話できているか
- 相手の目を見て話しているか
- 声の大きさや速さは適切か
- 丁寧な言葉の選び方をしているか
- 質問の意図をくみ取り、適切な回答ができているか
- 服装や髪型は清潔か
- 姿勢は良いか
コミュニケーション能力は、仕事の中で顧客や同僚などの人とかかわり成果を出すうえで、欠かせないスキルです。企業は採用活動でコミュニケーション能力の高い人材を見極めるために、どのような項目を見ているのでしょうか。
ここからは、企業がコミュニケーション能力の有無を判断する7つの基準を解説します。
①自然な笑顔で会話できているか
コミュニケーション能力が高いと感じる人は、話す内容だけでなく表情も魅力的です。
企業は選考中、言葉だけでなく、学生の仕草や態度を総合的に見て学生のコミュニケーション能力を判断しています。
話を聞くときに口角をあげることを意識したり、挨拶や話しかけられたときなどは笑顔で対応するだけでもコミュニケーション能力のある人物として判断してもらえる可能性が上がります。
- 面接はかなり緊張してしまうので、笑顔で会話できているか自信がありません……。その場合はコミュニケーション能力をアピールするのは良くないのでしょうか?
緊張してもコミュニケーション能力をアピールして問題ない
面接で緊張しない人は、極めて稀です。その点において、何ら不安を抱く必要はないでしょう。何事においても、適度な緊張を持ち続けることが、その場における言動を引き締め、結果的に良い結果をもたらします。
「かなり緊張してしまう」ということが、コミュニケーション能力が欠如しているとは必ずしも言い切れません。どんどんアピールすれば良いと思います。
笑顔ができているか不安なら、鏡に向かって練習するのも良いでしょう。あるいは、恥ずかしいかもしれないですが、友達を前に練習し、指摘してもらうのも一つの手です。
面接でなかなか笑顔を作れない人は、こちらのQ&Aを参考にしましょう。マナー講師が笑顔を作るアドバイスをしています。
②相手の目を見て話しているか
面接官と目線を合わせることで自信や熱意があることを伝えやすく、発言のアピール力を高めることができます。目線によって与える印象は大幅に異なるため、目を合わせるのは好印象を残すために重要なポイントです。
目を合わせて話すことはコミュニケーションの基本であり、面接でも同様であることは理解しておきましょう。
面接では身振り手振りも目線と同様に重要になります。次の記事も合わせて読んでおきましょう。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説
③声の大きさや速さは適切か
コミュニケーションの手法は言葉そのものだけでなく、相手への気配りも重要となります。そのため、話すスピードや声の大きさにも気を配りましょう。
たとえば、話すスピードが速すぎると、相手に威圧感を与えてしまうことがあります。実際の面接では意識していても、緊張から速くなりがちなので注意しましょう。相手に合わせた話し方ができると、コミュニケーション能力の高い人材に見せることができますよ。
④丁寧な言葉の選び方をしているか
場面や状況に応じて、適切な言葉を選ぶこともビジネスシーンでは求められます。特にビジネスシーンでは、不自然な尊敬語や謙譲語を多発していないかも重要になります。
ビジネスの場では、相手との距離が近ければ良いというものではありません。相手と良好な人間関係を築くためには、適度な距離感を保って、コミュニケーションを図っていくことが重要です。
言葉遣いは面接のマナーとして見られていることがあります。面接のマナーは下記の記事で確認しておきましょう。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
⑤質問の意図をくみ取り、適切な回答ができているか
面接の場は、学生のアピールの場でもありますが、面接官がいる以上双方のコミュニケーションの場でもあります。それぞれの人生観や立場も異なるため、お互いの違いを認め合いながら会話を広げていく必要があるでしょう。
面接を受けるうえで大切なのは、場の空気を読み、質問の真意や意図を汲み取ることです。
言葉の意味と合わせて相手の考えや気持ちを汲み取ることができるかという面で、コミュニケーション能力を見られています。
たとえば、自己PRの深掘り質問で、「なぜそのように粘り強く取り組めたのですか」と聞かれたときに、「(モチベーションのもととして)仲間がいたから」といった質問に対する回答ではなく、用意してきた話をただ展開してしまうと、面接官は答えがずれていると感じます。
⑥服装や髪型は清潔か
洋服や髪型という視覚情報から、人に伝わることはいくつも考えられます。
たとえば、ビジネスシーンでは、ラフな服装よりスーツなどのフォーマルな服装の方が真面目な印象を与えますよね。TPOに合っていない派手なネクタイなどのアイテムは、相手にネガティブな印象を与えてしまうこともあります。
服装や髪型は自分の意思で選ぶものなので、表情などと違い、相手に与えたい印象をコントロールしやすいという特徴があります。非言語のコミュニケーション能力についても、面接官はチェックしていますよ。
面接ではTPOに合わせた服装が求められます。服装の基本マナーは次の記事で確認しましょう。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
⑦姿勢は良いか
姿勢も、面接官が見ている非言語のコミュニケーション能力を図る項目の一つです。背もたれに寄りかかって目を合わさずに話を聞くのと、真剣な表情で前のめりになって話すのとでは、相手に関心を寄せているという気持ちの表し方が異なりますよね。
面接中の姿勢からも、面接官は会話だけではない学生のコミュニケーション能力を見ています。
- 身だしなみや言葉遣いは面接の回答と同じくらい重要視されるというのは本当なのでしょうか?
身だしなみや言葉遣いができていない人は一緒に働きたいと思われない可能性あり
面接は活躍してくれそうな人、そして一緒に働きたい人を探しています。不潔であったり、基本的な言葉遣いが雑であったりすると、毎日顔を合わせているのも嫌になってしまいます。
そのような人とは一緒に働きたいとは思いません。入社後には顧客と会う機会もあるでしょう。そんなときに相手を不快な思いにしてしまっては大変なことになります。
そのため、基本的なマナーや身だしなみ、言葉遣いができていることが重視されます。
面接は練習の質が成功を左右します。次の記事では状況別の練習方法を解説していますよ。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
コミュニケーション能力の自己PRが与えるマイナスな印象
自己PRの魅力的なテーマとなるコミュニケーション能力ですが、伝え方によっては面接官にマイナスの印象を抱かせてしまう恐れがあります。
ここでは、強みをコミュニケーション能力と伝えることで与えてしまう可能性のある3つの印象を紹介します。面接官にマイナスな印象を与えないように、しっかりとカバーしていきましょう。
自己主張が強い
自己主張が強すぎると、謙虚に取り組むのが苦手なタイプと思われる場合もあります。
せっかく対人関係における強みであるコミュニケーション能力をアピールしているにもかかわらず、「我が強いのかもしれない」と危惧されてしまうケースも。自分の意見を伝える力に焦点をあててアピールしたい人は特に注意が必要です。
「話す力を前面に出し過ぎる=人の話を聞く力がなさ過ぎる」とも言えます。面接官の話を遮って話したり、長々と話したりすると、印象が悪くなる恐れがあります。
力が入り過ぎると、ついいろいろ話したくなる思いに駆られますが、慎重に臨みましょう。
テーマがあいまい
コミュニケーション能力という言葉は、幅広い意味を持つので強みとして漠然とし過ぎていると捉えられてしまうこともあります。
また、企業が重宝する強みである分ライバルも同様の内容でアピールをしてくることも想定できるため、具体性を持って差別化ができなかったときにインパクトに欠けてしまうこともあります。
空気を読みすぎる
場の雰囲気を察して、本来は言うべきことを発信しないと、会社にとってはマイナスになることもあります。
コミュニケーション能力の聴く力に焦点をあててアピールしすぎたがために、空気を読みすぎるタイプなのではという印象につながるケースです。聴く力を過度にアピールしすぎると、消極的な印象につながってしまうことがある点は押さえておきましょう。
聴く力を前に押し出し過ぎると、さまざまな人の意見を聞くことで、自分の意見を言えなかったり、優柔不断になったりするのではないかと思われるかもしれません。
他人の意見を取り入れながらも、自分の意見を述べられることを表現しましょう。
コミュニケーション能力の言い換え方は?
コミュニケーション能力と一口に言っても、実際にはそれぞれの性格にあったコミュニケーション能力があります。ライバルとの差別化を図るためにも、まずは自分にぴったりのコミュニケーション能力の言い換えを見つける必要があります。
コミュニケーション能力があると企業に伝えるためには、下記の12個の言い換えを参考にしてみてくださいね。
コミュニケーション能力の言い換え
- 相手にわかりやすく伝える力
- 感情を汲み取る力
- 論理立てて話す力
- 共感を生む力
- 図や表を用いて説明する力
- 相手の本音を引き出す質問をする力
- 多様な意見をまとめる力
- 相手の本音を察する力
- 要点を押さえて傾聴する力
- 改善案を提案する力
- 雰囲気や状況に適応する力
- 周りを巻き込んで物事を推進する力
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るコミュニケーション力を使うと何ができるかを考えてみよう
コミュニケーション能力という表現は極めて曖昧なので、何ができるのかがわからず、自分の特徴を伝えにくくなります。そのため、コミュニケーション力を使うことで何ができるようになるのかを考えてみると、言い換え表現を見つけやすくなります。
具体的なエピソードを思い浮かべて言い換え表現を考えよう
たとえば「伝える力」は、「相手にわかりやすく説明することで、自分の言いたいことをわかってもらえる」。「聞く力」は、「要点を押さえて聞くことで、相手の本音を理解することができる」と言えます。
「非言語的能力」は、姿勢や言葉使いなど接すればわかる内容ではなく、たとえば「雰囲気を感じることができて、チームの場を盛り上げられる」と伝えることができますね。
自分が強調したいコミュニケーション能力とはどんな能力なのか、具体的なエピソードを添えて言い換えることでわかりやすく説明することができます。
まずは実際のエピソードを思い描いたうえで、自分自身をよく表現できる言い換え表現を考えてみると良いでしょう。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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コミュニケーション能力を面接で伝えるための4ステップ
コミュニケーション能力を面接で伝えるための4ステップ
- コミュニケーション能力を言い換える
- 結論を始めと終わりに持ってくる
- エピソードを盛り込む
- コミュニケーション能力を仕事でどう活かすのかを話す
コミュニケーション能力を面接で伝える際に押さえておきたいポイントについて解説します。この通りに自己PRを構成すれば、ストーリー性のある効果的な自己PRが完成します。
①コミュニケーション能力を言い換える
コミュニケーション力はさまざまな場面で社会人に求められる能力の一つで、多くの就活生がアピールに使います。
具体的に言い換えることで、他の人との違いがわかりやすくなり、コミュニケーション力の中の「伝える力」のアピールにもつながります。
「コミュニケーション能力が強みです」とただアピールするだけでは抽象的すぎてイマイチ強みが伝わりません。
どんなコミュニケーション能力を得られたのかを具体的に分解して説明できると、より好印象が残せます。
自分が伝えたいコミュニケーション能力はどの能力に当てはまるのかを考えて、具体的な表現に言い換えができないかを考えてみましょう。
②結論を始めと終わりに持ってくる
コミュニケーション能力を面接で伝えるときには、結論を始めと終わりに持ってきましょう。具体的には、PREP法を意識すると綺麗にまとまりますよ。
PREP法とは、結論・理由・具体例・結論の流れで伝える方法です。文章作成や口頭で話を伝えるときに活用すると、わかりやすく簡潔に伝えられるメリットがあります。
PREP法
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体例)
P=Point(結論を繰り返す)
結論ファーストに加えて、自己PRの書き出しはさまざまな工夫が可能です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖
③エピソードを盛り込む
単にコミュニケーション能力があるというだけでは、あなたの魅力は伝わりにくいでしょう。魅力的な自己PRには、コミュニケーション能力を活かしてどう課題を乗り越えたのかを、エピソードを絡めて細かく説明することが大切です。
自己PRでは、そのスキルが本当に備わっていて、仕事に活かせることを採用担当者に信じてもらう必要があります。自己PRで話すエピソードは、「いかにコミュニケーション能力に説得力を持たせられるか」を意識して選ぶようにしましょう。
- コミュニケーション能力をアピールするならどんなエピソードが有効ですか?
双方向でやり取りしたエピソードを選ぼう
相手と意思疎通が図れるのがコミュニケーション力なので、一方通行ではなく双方向でやり取りしたエピソードが良いでしょう。
「アルバイトで顧客や同僚とどうかかわっているか」や、「部活やサークル活動でチームのメンバーと考えをどのようにすり合わせているか」といったエピソードがあれば書き出してまとめてみてください。
④コミュニケーション能力を仕事でどう活かすのかを話す
採用担当者は、コミュニケーション能力を活かして、あなたが仕事でどんなことをしたいのか、どのように働きたいのかを知りたいのです。そのため、あなたの強みを企業でどう活かせるのかをしっかりとアピールしましょう。
コミュニケーション能力は、どんな会社や職種でも不可欠な能力です。仕事と関連する部分が必ずあるので、志望企業でどう活かせるかをよく考えてみてくださいね。
面接にはコツがあります。具体的な回答を準備するのと合わせて、当日心がけるべきポイントも下記の記事で押さえておきましょう。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
コミュニケーション能力を言い換えた自己PR例文12選
ここまで紹介してきた方法で自己PRを考えても、「なんとなく内容に自信がない」など、不安を感じる人も多いと思います。
そこでここからは、先ほど紹介した12選のコミュニケーション能力の言い換え別に自己PRの例文を紹介します。すでに自己PRを作った人は、自分が考えた文章をブラッシュアップするためのヒントを得るために読んでみてくださいね。
相手にわかりやすく伝える力
相手にわかりやすく伝える力
私の強みは物事をわかりやすく伝える力があることです。
長期インターンでは、女性向けの美顔器メーカーのPR担当として、企業の商品のセールスライティングやSNSのテキスト作成、自社サイトで使用するテキスト作成などを担当させていただきました。
ニッチな商材なので担当し始めた当初は苦労しましたが、ターゲット層を細かくリサーチしたうえで、先輩の作業を見学するなど努力を重ねました。
時間はかかりましたが、商品の価値や利用するメリットを理解することでどんなポイントをPRしたら良いのかを見極めてサイトのページを改修した結果、自社サイトへの問い合わせ数が1.5倍になりました。
貴社に入社後も相手にわかりやすく伝える力を活かして、顧客のニーズに寄り添ったアプローチを心掛けます。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
上記の例文は、ストーリーとして一貫性があり、数字を用いて具体的な成果を表現していて、骨格は上出来だと思います。リサーチや見学をするなど努力の成果がにじみ出ていますね。
1.5倍になった際の周囲からの反応を盛り込むと、さらに良い内容になります。
感情を汲み取る力
感情を汲み取る力
感受性が豊かで、人の気持ちに敏感なところが私の強みです。
学生時代には、家庭教師のバイトをしていました。その中で、あまり成績の良くない子を受け持つことがあったのですが、家庭教師としてその子が勉強を嫌う理由とまずはとことん向き合いました。
自分自身が勉強に対して苦手意識があった過去もあり、まずは相手の気持ちに寄り添って勉強の楽しさを伝えることから始めました。どのレベルからわからないのかを分析し、一つひとつができるようになることの喜びを共有しようと心掛けた結果、最終的には数学の点数で平均20点の底上げに成功しました。
自身で振り返ってみて、この結果は点数だけでなく生徒の気持ちに寄り添ったからこその成功だと考えています。
この強みを活かして、貴社でも取引先の方のお話を聞きながら、顧客やユーザーの気持ちに寄り添い、本当のニーズを探っていきたいと思います。
生徒の気持ちに寄り添いながら学力を上げることができたのですね。
「気持ちに敏感」ということをアピールするのであれば、「何をもとに汲み取るのか」「どのように変化を感じ取るのか」といったところが説明されているとさらに良くなります。
論理立てて話す力
論理立てて話す力
私の強みは、物事を論理立てて話す力です。
私は大学で弁論部に入りディベートの勉強を積んだことで、論理立てて話をする能力が身に付きました。
しかし、もともとはかなりの口下手で人との会話は苦手でした。そこで試したことは、論理的思考力を養うフレームワークを身に付けることです。フレームワークを覚えることで、頭の中が整理できるようになり、相手に物事をよりシンプルに短い時間で伝えることができるようになりました。
コツがつかめた今では人と議論することが好きになり、集団の中でも積極的に発言をしています。自分の意見を相手にわかるように伝えるテクニックを身に付けることもできたので、説得力のある会話には自信があります。
身に付けた弁論技術を活用して、貴社の営業の分野などで活躍できればと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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弁論技術をあまり前面に出しすぎると、自分の話しかできない人なのではないかと誤解される恐れがあります。
弁論部にいたというだけで、一定の話ができる人という思いは伝わります。むしろ、物事を筋道立てて考え、論理的に説明できる力をアピールした方がいいですね。
共感を生む力
共感を生む力
私には共感を生む伝達力があります。
大学時代の吹奏楽部活動にて持ち前の伝達力を駆使し、大学に必要な設備を用意してもらうことに成功しました。
私の所属する吹奏楽部は、チームとして都大会で金賞を目指していました。しかし、当初は予算の関係で、吹奏楽部は新しい楽器の購入が難しい状況にあり、編成に見合う備品も人数も、ライバル校に比べ圧倒的に足りませんでした。
そこでまずは環境を整えることが必要と考え、予算を増やしてもらうため大学に説得を試みたのです。
説得の際には、どうして必要なのか、設備を設ければ何が可能になるかや、何が懸念点として生じるのかなど利害を伝えるとともに、私たちが目指す目標についての熱意が伝わる話し方を意識しました。
その結果、職員の方に備品の必要性を伝えることができ、メンバーを増やしての大規模な練習ができるようになりました。
この経験から相手に物事を伝える際には、自他の利害を説明したうえでその必要性をわかりやすく、熱意を持って伝えることが大切だと学びました。社会人になってからも、共感を生むコミュニケーション能力を発揮していきたいと考えています。
上記の例文は、他人に自分の言いたいことをきちんと説明することができて、理解を得ることができた様子がよくわかります。
ただ、説明をわかってくれたことと共感を得ることは違うものであるように思えたので、この違いを意識するとさらに良いでしょう。
図や表を用いて説明する力
図や表を用いて説明する力
私は現在、運送会社の事務および経理の手伝いをしています。アルバイトとしてですが、事務を3年間経験しています。
アルバイトでは、ツールを用いたレター作成や経理処理、 メールによる取引先との事務連絡などを担当しており、一般の事務に必要なPCスキルを身に付けています。
図や表を用いてデータを整理するだけでなく、簡単な資料作成も請け負っており、使用する営業の方にお褒めの言葉をいただく機会もしばしばあります。
煩雑な事務を経験してきているため、 業務を効率的におこなうコツも心得ており、 貴社の社員の皆様の力になれればと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
上記の例文から、事務のアルバイトでさまざまな業務を経験し、スキルを身に付けていることがわかります。
コミュニケーション能力としての説明力を言いたいのであれば、事務スキルの説明よりも、資料作成の部分をふくらませ、「どのようなことを意識しているのか」「どういった点を褒められるのか」について詳しく説明してみてください。
相手の本音を引き出す質問をする力
相手の本音を引き出す質問をする力
私の強みは相手の本音を引き出す質問をする力です。
アルバイトで塾講師として働くなかで、保護者と密に連携を取れる体制を構築していました。私が働いていた塾は進学校の受験対策をメインにした指導をおこなっており、実際に成果はあげていましたが、なぜか保護者の評判はあまりよくないことが課題でした。
自身の仕事や実績が理由もわからないまま、評価されない状況は放置できません。そこで保護者と直接面談し聞き取りをすることにしました。
初めは単なる講師と教師のコミュニケーションの不足が原因かと思われました。しかし、質問を重ねるうちに、お互いの想定している勉強のペースにずれが生じていることが今回の件の根幹の問題であることがわかったのです。
改善策としては、授業後に保護者に向けた不満点や疑問点のアンケートを積極的におこなうことにしました。その結果、今の生徒数はこの取り組みをする前の1.5倍ほどに増えています。
この経験は、生徒と講師の問題という視点に固執せず、広い視点で俯瞰することの大切さを学んだ経験です。貴社の業務に関しても対人関係の問題には、質問を重ねながら解決を図りたいと思っています。
上記の例文は、「現状把握→問題意識の醸成→原因の特定→解決に向けた行動→成果を出す」という流れが極めて明快です。
一連の経験を踏まえて、一般化している点も優れています。言葉遣いも適切で、高い評価につながることでしょう。
下の記事では面接の質問150選を解説しています。面接官の意図を汲んだ回答ができるように読んでおきましょう。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
多様な意見をまとめる力
多様な意見をまとめる力
私の強みは調整力です。
私はこれまで大学で、学園祭の実行委員を務めました。さまざまな意見が飛び交う中で、利害関係を調整することで、関係者全員の納得を目指しました。
たとえば学園祭では、あらかじめ、関係者に十分な聞き取りをしました。そして、仮の予算配分案を示したうえで、さらに関係者の意見を聞き取る機会を設けて、なるべく不平や不満が出ないように努めました。
学園祭の実行委員は総勢で100名を超えますが、終わった後のアンケートでは98%の方に今年の運営の動きが良かったとの声をいただきました。
これまで培ってきた調整力を、社会人になってからも磨きをかけ、さまざまな場面で発揮できるようにしていきたいと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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「調整力がある」と述べたうえで、どんなことができるのかをもう少しアピールすると良いと思います。
関係者の意見を聞き取り不平や不満が出ないように努める過程で、具体的に「どのような困難があって乗り越えたのか」を書くと良いでしょう。
また人を巻き込みながら活動したのなら、その様子も加えることができるとなお良いですね。
相手の本音を察する力
相手の本音を察する力
私の強みは、相手の本音を察する力です。
大学生の3年生の時、所属しているテニスサークルのチームメイトのモチベーションが急に下がった時期がありました。
最初は体調が悪いのかと思ってそっとしておいたのですが、一向に状況は変わりませんでした。前より暗くなった表情の彼女を見て心配だったので、思い切ってどうしたのか聞いてみると、サークルと学業の両立で悩んでいるとのことでした。
そこで私は、彼女の悩みを客観的に整理しつつ、彼女の話を受け入れて聞くようにしました。
すると、彼女はホッとしたのか少しずつ元気を取り戻し、再びサークルに打ち込むようになったのです。学業で不安な部分はチームメイトと協力をしながらカバーしつつ、大学同士の試合でも結果を残せるようになりました。
貴社の仕事においても、お客さま一人ひとりの本当のニーズにしっかり向き合い、常にベストな提案をしていきたいと思います。
チームメイトと向き合って、問題を解決したのですね。
「本音を察する」という表現からは本当の気持ちを推し測る力なのかと思いましたが、実際に話しかけ、じっくり聞いて受け止めた話になっています。アピールしたい力とエピソードが一致するように工夫してみてください。
要点を押さえて傾聴する力
要点を押さえて傾聴する力
私は傾聴力があり、相手の話の本質を捉えることができます。
大学時代はボランティア活動に力を入れており、介護施設などでレクリエーションをおこないました。活動を始めた当初は何をしていいかわからず悩み、このままではいけないと思い、利用者の方から話を聞こうと考えました。
会話をする中で話し相手の求めていることがわかり、そこから聞き役に徹しました。話から引き出したことをレクリエーションに反映させると、これまでとは違った盛り上がりを見せ、多くの人から感謝の言葉をいただきました。
御社では営業として顧客の本音を引き出し、望みにあった提案をすることで、信用と契約を勝ち取りたいと考えています。
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上記の例文にある傾聴力は十分なアピールになるだけでなく、介護施設のボランティアで活かしたという面も説得力があります。
ただ、ビジネスの場において、傾聴力が本音を引き出す力につながるかとなると疑問です。もう少し考えてみましょう。
改善案を提案する力
改善案を提案する力
私は改善案を提案する力が強みです。
私がアルバイトをしているレストランでは深夜帯の売上が低いという課題がありました。
そこでまずは、深夜帯の顧客層を観察したり、深夜に盛り上がっているお店に行って成功要因を分析しました。アイデアを書き出し、店長と議論を重ね、夜の時間帯の顧客に向けて飲み放題を含む深夜限定のコースを作りました。
そのプランは売上にして以前の約2倍の結果を残し、平日の深夜帯でも常に満席状態が続くという成功に至りました。
私はこの自分の強みを生かし、誰よりも顧客の課題に真摯に向き合い、解決法にこだわっていく営業として、貴社に貢献していきたいと考えています。
上記の例文から、実際に改善につなげられたことがよくわかります。
具体的にどのようなアイデアを出すことができたのかや、工夫した点や苦労した点を加えることができるとなお良いでしょう。臨場感が増すので理解してもらいやすくなります。
雰囲気や状況に適応する力
雰囲気や状況に適応する力
私の強みは、どのような環境にもすぐに溶け込めるコミュニケーション能力です。
私は大学1年生の頃から、コンビニエンスストアでアルバイトをしています。その中で、一緒に働く仲間と仕事を超えて良い関係を築いてきました。
私の働くコンビニエンスストアには、海外からの留学生が多く在籍していますが、日本語を勉強中の彼らに囲まれながら仕事をする中で、時に言語がうまく伝わらずトラブルになることもあります。
しかし、その場の状況をよく見て、言語が伝わらなくても雰囲気や身振り手振りから問題の原因を探ることで、困っている仲間を助けるようにしています。
その結果、アルバイトではありますが、普段の適応力を店長に認めていただき社内の表彰において優良賞を取りました。学生時代に身に付けた私のコミュニケーション能力は、貴社の販売職において大きな武器になると確信しています。
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上記の例文は、コミュニケーション能力としても優れているエピソードですが、他にもアピールできる要素が含まれています。
周囲の状況を的確に判断する能力であり、優しい目線を抱いているという点です。それらを文中にまぶすことによって、一段と優れた内容になります。
周りを巻き込んで物事を推進する力
周りを巻き込んで物事を推進する力
私は、密なコミュニケーションで周りを巻き込んで物事を推進できることを学びました。私は大学でバスケ部のキャプテンをしていました。部内には、大会への熱量やアルバイトとの優先順位などの差で衝突する部員たちがいました。
そこで、各自の方向性をすり合わせる話し合いの場を朝練の中で10分設けるようにしました。
朝の10分という短時間ですが、互いのことを理解し合えるようになっただけでなく、チームとして皆が同じ目標に向かい練習に励めるきっかけになったと思います。小さなきっかけですが、自分が声を上げたことでチームの人間関係を円滑にできた喜びを感じました。
社会に出て仕事に就いた際も、お互いの背景や状況をまずは理解して物事を進め、自分にできることを考えながら仲間と業務に向き合っていきます。
上記の例文から、朝の話し合いが人間関係の改善に役立ったことがよくわかります。
なぜ朝の打ち合わせをやろうと思ったのか、メンバーがどのように変化していったのかを示すことができるとなお良いと思います。
コミュニケーション能力をアピールするときの3つの注意点
コミュニケーション能力をアピールするときの3つの注意点
- コミュニケーション能力という言葉は使わない
- 外交的とコミュニケーション能力は異なる
- 面接当日の振る舞いと矛盾させない
コミュニケーション能力は企業に求められている力ではありますが、多くの学生がアピールする能力でもあるため、面接で伝えるときには注意が必要です。また、せっかくコミュニケーション能力をアピールしても、当日の態度や伝え方を誤ってしまうと裏目に出ることも。
ここからは、コミュニケーション能力をアピールするときの3つの注意点を解説します。面接当日の様子をイメージしながら読んでみてくださいね。
①コミュニケーション能力という言葉は使わない
コミュニケーション能力という言葉は、実にあいまいな言葉です。だからこそ、きちんと説得力のある言葉で補足をしないと企業から準備不足と捉えられてしまう可能性もあります。
具体的にどういった能力があるのか自分の言葉で言い換えましょう。また何を根拠にコミュニケーション能力があるといえるのか考えてみてくださいね。
②外交的とコミュニケーション能力は異なる
必ずしも「外交的=コミュニケーション能力が高い」というわけではありません。コミュニケーションは本来双方向のやり取りで成り立つものです。
相手の話を聞かずに一方的に話をしたり、相手の感情や状況を無視して話をするようであれば、コミュニケーション能力は高いとは言えないでしょう。
内向的な性格や人見知りの人でも、相手の気持ちを察するスキルが高く、さまざまな面でコミュニケーション能力が優れている人はたくさんいます。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る複数人で適切に会話のやり取りができるコミュニケーション能力が求められる
コミュニケーションのうち、対人コミュニケーションについては「人と人とをなんらかの心的メッセージを送受して結ぶことである」(コトバンク)と定められています。
企業が求めるコミュニケーション能力とは、プレゼンや講演など一方的に伝える能力というよりは、2人以上で適切に会話のやり取りができる能力です。プレゼンや講演と大きく異なる点として、相互に話すことが挙げられます。
相互に話すうえで必要なのは「話す力」「聞く力」「相手を慮る気持ち」
相互に話すということは、一方的に話すことではありません。相手の話をよく聞き、それを踏まえたうえで、やり取りをするということです。本記事にも前述してありますが、相手の話を遮ったり、相手の置かれた状況を鑑みることなく話したりすることは、御法度です。
必要なのは、「話す力」に加えて、「聞く力」であり、「相手を慮る気持ち」です。
会話はキャッチボールです。相手の話をしっかりと受け止めたうえで、自分の話をすることが必要でしょう。1のことを聞かれて、1のことしか返すのではなく、2のことを返せば、相手からはそれ以上の反応があるのではないでしょうか。
以下の記事では内向型に合う仕事を紹介しています。自分に合う仕事を見つけるために、ぜひ参考にしてみてください。
内向型にピッタリな仕事って? 弱みを強みにして自分らしく働こう
内向的な性格や人見知りをプラスの表現で伝える方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてくださいね。
9例文|短所「人見知り」をプラスに印象づける伝え方と言い換え一覧
③面接当日の振る舞いと矛盾させない
「コミュニケーション能力が高い」といくらアピールしたところで、実際の面接でコミュニケーション能力を発揮できなければ元も子もありません。
しっかりと目を見る、あいづちを適度に入れるなど、基本的な礼儀を意識してください。質問の回答では面接官ときちんと会話のキャッチボールを成立させるために、「面接官が聞きたいことはなんだろう?」と考えてから答えを組み立ててみてくださいね。
「コミュニケーション能力がある」とアピールしても、面接の場面で実行できていないと、口だけと思われてしまいます。
積極的なコミュニケーションを示そうと、自分の発言に気をとられるあまり、相手に気を使うことを忘れないように注意しましょう。
コミュニケーション能力は言い換えれば選考突破の武器に化ける!
コミュニケーション能力は、どんな仕事でも活かせる立派な強みです。実際に、求める人物像としてコミュニケーション能力を持った人物と挙げる企業も多いです。自信を持って自己PRでアピールしましょう。
コミュニケーション能力があることを効果的に伝えるためには、別の言葉に言い換えてわかりやすくすること、結論から述べること、エピソードを交えることが大切です。この記事で解説したポイントを確認して、魅力的な自己PRを完成させてくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るコミュニケーション能力の定義は人それぞれ! 自分らしくアピールしよう
仕事は一人でできるものではなく、顧客、取引先、社内の人といった多くの人とかかわって進めていくものです。
自分以外の人の考えや気持ちを引き出して理解して、それに対する自分の言いたいことを一人または複数の人に伝えて、言いっぱなしではなく受け止めてもらう、その一連の流れに関する力がビジネスにおけるコミュニケーション力です。
人によってはコミュニケーション力を、初対面の人とすぐ仲良くなれるとか、信頼関係を築く力と表現することもありますが、それは社交性や誠実さとも置き換えられます。
面接官にあなたのことを理解してもらうためには、自分の言いたいコミュニケーション力を定義し、自分らしさ、他の人との違いをはっきりと浮き彫りにしてわかりやすく伝えることが必要です。
コミュニケーションのプロセスを分解して自分の言葉で言語化してみよう
一人ひとり、周囲との意思疎通のスタイルは違います。また、得意とするところも違います。意思疎通のプロセスを要素分解して、自分がどういう気持ちで、どのようにしていつも周囲とかかわっているかということをじっくり振り返ってみてください。
解像度を高めたイメージを言葉できちんと説明できれば、それもまた「伝える力」といえますね。面接官はあなたの魅力を理解し、こういう人にぜひ来てほしいと思ってもらえますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
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