この記事のまとめ
- 相手の立場に立って考える力はビジネスシーンでも役立つ
- 相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事は3種類に分かれる
- 相手の立場に立つ力は7つの方法で養うことができる
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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相手の立場に立って考える力をアピールに使いたいと考えているけれど、ビジネスシーンにおいて需要のある力なのか自信を持てない学生も多いですよね。
結論から言うと、相手の立場に立って考える力はビジネスシーンでもきちんと役立つ能力です。しかし、アピール方法に気を付けなくては企業で活躍できることが伝わりにくく、有効な自己PRにはなりません。
この記事ではキャリアアドバイザーの富岡さん、小松さん、大場さんのアドバイスを交えつつ、相手の立場に立って考える力の自己PRの作り方や役立つ例5選を紹介します。相手の立場に立って考える力の自己PRで内定をつかみ取りたい人はぜひ実践してみてくださいね。
相手の立場に立って考える力はありきたり? 差別化のコツを押さえてアピールしよう
就活の自己PRでは、あなたの持っている強みについて企業から質問されることがあります。学生の中には、「相手の立場に立って考える力はありきたりなのではないか」と、アピールとして相手の立場に立って考える力を挙げることに迷う人もいるかもしれません。しかし、相手の立場に立って考える力はどんな企業からも求められる力です。
記事ではまず、相手の立場に立つことがビジネスシーンで役立つ3つの理由を説明します。相手の立場に立つことがビジネスシーンで役立つ理由を知ることで、その後のアピールの具体性がグッと増すので、面接官に刺さりやすくなるでしょう。
そのうえで、相手の立場に立って考える力をアピールする方法から、ほかの学生と差をつけるコツまで徹底解説します。相手の立場に立つ力をアピールするときの2つのマイナスな印象を払拭する方法も併せて紹介するので、面接で好印象を残したい人はぜひ参考にしてください。
相手の立場に立って考える力とは
相手の立場に立って考える力とは、相手の気持ちを汲み取って物事を考え、その先の行動につなげられる力を指します。広い意味では思いやりが軸にありますが、思いやりを持って相手に接していることを態度で伝えることも、相手の立場に立って考える力を持つ人ならば自然にできるケースが多いです。
多くの場合、ビジネスではチームワークが必須になるため、人間関係の構築や仕事をするうえで、相手の立場に立って考える力は非常に重要です。
もちろんビジネスにおいて数字や売り上げを求められる場面は多いです。しかし、相手の立場に立って考える思いやりこそが、真にビジネスを成功させる鍵になることもあります。
あらゆる仕事には、商品やサービスを届ける顧客や利用者といった相手が必ず存在します。
また、働く人の大多数には一緒に働く上司や部下、同僚といった仲間がいます。
かかわる人たちの立場を考えて仕事を進められるようになると、仕事の質を上げることができるようになります。
まずは面接の自己PRの基礎を押さえておきましょう。次の記事では独自性のある自己PRの作り方を解説していますよ。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
相手の立場に立つことがビジネスシーンで役立つ3つの理由
相手の立場に立つことがビジネスシーンで役立つ3つの理由
- 顧客のニーズがわかるから
- コミュニケーションを円滑にするから
- 自分の思考を柔軟にするから
相手の立場に立つことは、就活の自己PRの内容として適切なのか不安に思う学生もいますよね。そもそも、相手の立場に立つという自己PRのインパクトが弱いのではないかと気になる人もいるでしょう。
相手の立場に立つ力は、自己PRにおける魅力的な強みの一つです。ここからは、相手の立場に立つことがビジネスシーンで役立つ3つの理由を解説します。
顧客のニーズがわかるから
相手の立場に立って考える力は、商品やサービスを買い求める顧客のニーズを把握するのにも役立ちます。特に最近では、Web上で完結するサービスも増えているため、顔の見えないやり取りにおいて、顧客が本当に求めているものを察する力は重宝されますよ。
相手の立場に立つ力があってこそ、ユーザーや顧客の気持ちを汲み取って、ビジネスにつなげることができるのです。
コミュニケーションを円滑にするから
社外でのやりとりはもちろん、社内でのコミュニケーションにおいても、相手の立場に立って考える力は役に立ちます。
繰り返しにはなりますが、ビジネスではチームワークが求められる場面が多々あります。「自分が言われたらどう思うか」を考えてから発言することで、チームメンバーと良好な人間関係を築ければ、ビジネスにおいても高いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
自分の思考を柔軟にするから
相手の立場に立って考える力は、自身の思考を柔軟にし、さまざまなアイデアを呼び起こします。相手の視点に立って物事を見つめ直すことで、今まで気が付かなかった新しい発見を得ることもありますよ。
ビジネスで、多角的な視点で物事を見つめる姿勢はどんな業界でも求められます。相手の立場に立つことは、部下のマネジメントや顧客のニーズの把握に必要な豊かな発想力を育む意味でも、ビジネスシーンで求められます。
- 相手の立場に立つ力はインパクトが弱い気がします。実際に選考でアピールして大丈夫でしょうか?
日頃から実践できていることがアピールできれば問題ない
相手の立場に立って考える力は「子どもの頃から誰しもが教わるようなこと」というイメージがあるため、アピールする強みとしては弱い印象があるかもしれません。
しかし、「知識として知っていること」と「実際に行動に移せていること」には大きな隔たりがあります。
単に「知っている」「意識している」というだけではなく、「実践できている」「習慣として定着している」ということがアピールできれば自分の強みとして印象付けることができます。
そのため、どれだけ具体的なエピソードを交えて実体験を語れるかが勝負です。これまでの自分の歴史を振り返って、相手の立場になって考えることで状況が好転したり、相手との強い信頼関係を結んだりした出来事がないかを探してみましょう。
発想力とはどんな能力なのか、こちらで詳しく解説しているので気になる人は参考にしてください。
例文10選|発想力の自己PRで勝負するならエピソードが最重要
文章を作るのが苦手な人でも『相手の立場にたって考える力』の自己PRができます!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
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相手の立場に立って考えられる人の特徴
相手の立場に立って考えられる人の特徴
- 他人に優しさを持って接することができる
- 自分の都合を優先させない
- 物事を多角的に考えられる
- 周囲をよく観察している
相手の立場に立って考えられる人の特徴の大きな軸には、相手への思いやりがありますが、細かく分類すると4つの特徴にわかれます。
ここからは、相手の立場に立って考えられる人の特徴を解説するので、自分に当てはまる項目がないか確認してみてくださいね。
他人に優しさを持って接することができる
相手の立場に立って考えられる人の大きな特徴の一つが、優しさを持って他人に寄り添えることです。
相手の立場に立って考えられる人は、たとえ相手の意見が自分と異なる場合でも、思いやりを持って相手の気持ちを想像することができます。自分が同じことを言われたときにどう思うのかを想像し、他人の発言を尊重することができる優しさを持ち合わせている人は、相手の立場に立って物事を考えられるといえるでしょう。
自分の都合を優先させない
相手の立場に立って考えられる人は自分本位ではなく、相手ファーストで物事を考えられます。自分の価値観で物事を判断するのではなく、状況に合わせて「相手にとって」ベストな選択肢を考えることができる人は、相手の立場に立って考えられる人かもしれません。
反対に、相手の環境や気持ちを利用して自分の利益につなげることを考えてしまう場合、本当の意味で相手の立場に立って考えられるとは言い難いですね。
ビジネスとは、顧客の課題を解決するために、自社の持っている価値(商品やサービス)を提供することです。
特にモノが飽和した現代では、相手の持つ潜在的なニーズを探る力がビジネスパーソンに求められます。そのためには、相手の状況や心情を理解することが欠かせません。ビジネスの主役はあくまでも顧客なのです。
物事を多角的に考えられる
十人十色という言葉があるように、好み・考え・性格などは人によってそれぞれ異なります。そんな中で、それぞれが何を求めているのかを考えられる広い視野を持っている人は、相手の立場に立って考えることが得意といえるでしょう。
また、自分の過去の経験から相手の気持ちを推測できる人もいますよね。物事を多角的に捉えられることは、相手の立場に立って考えられる人の特徴といえます。
物事を多角的に捉えられるということは柔軟性があるともいえます。次の記事では13例文とともに、柔軟性の自己PRの作り方・伝え方を解説しているので読んでおきましょう。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
周囲をよく観察している
相手の立場に立って考えられる人の特徴として、周囲をよく観察していることも挙げられます。相手の立場に立って考えられる人は他人のリアクションや心の機微に人一倍敏感な人が多いため、相手の嫌がることを無意識に観察して理解している人も多くいます。
人間関係で自己管理やリスクヘッジができているケースも多く、周りをよく見ているからこそ他人の気持ちがわかる、というのも相手の立場に立って考えられる人の特徴です。
相手の立場に立って考えることができる人は、チーム内で仕事がうまく進んでいない人に気付いて声掛けをしたり、周囲を巻き込んで仕事を押し進めたりすることで信頼されることも多いでしょう。
仕事選びに悩んでいる人必見! 相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事
相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事
- 直接顧客とかかわる仕事
- 人を指導・サポートする仕事
- 人を助ける仕事
どのような企業でも、社員同士で協力して仕事をしたりと周りの人と何らかのかかわりを持つ機会があるものです。そのため、相手の立場に立って考える力は、業界や職種に縛られずあらゆる場面で活かせるものといえるでしょう。
その中でも、特に相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事が存在します。そのような業界・職種の選考では、相手の立場に立って考える力を自己PRで積極的にアピールすると効果的でしょう。
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しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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直接顧客とかかわる仕事
直接顧客とかかわる仕事では、相手の立場に立って考える力が、顧客のニーズをつかむ力として役に立ちます。相手と対面で仕事をする機会も多いので、顧客の細かい表情の機微から気持ちを理解するよう求められることも。具体的には、次の仕事が直接顧客と接する仕事と呼ばれます。
直接顧客と接する仕事の例
- ホテリエ
- 美容師
- 営業
- 販売員
施設利用者の応対をしたり、商品・サービスの紹介、提案をする仕事は、相手の立場に立って考える力が評価されやすい傾向にあります。
営業職を志望する人は、こちらの記事で志望動機の作り方・伝え方を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
販売職を志望する人は、こちらで販売職の仕事内容や就活対策を解説しているのでぜひチェックしてください。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
困っている・悩んでいる人を助ける仕事
いずれも相手が何に困っているのかを察し、先回りすることが求められる仕事です。相手の心の機微に敏感であることが求められる仕事なので、相手の立場に立って考えることができる人が評価されやすい傾向にあります。
人を助ける仕事の例
- 看護師
- 児童福祉士
- 心理カウンセラー
- 薬剤師
相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事の中でも人の命にかかわる仕事なので、社会的意義や責任感が大きい仕事といえるでしょう。
人を指導・サポートする仕事
人をサポートすることで直接感謝されることも多く、教えるという行為そのものに相手の立場に立って考える力が必要になります。
人を指導・サポートする仕事の例
- 教師
- 事務職
- マネージャー
特に人の指導や教育にあたる場合、教えられている側の気持ちを理解できなければ良い指導者にはなれないでしょう。人を指導・サポートする仕事は縁の下の力持ちの仕事だからこそ、細やかな気配りが活きる仕事なので、相手の立場に立って考えられる人にはぴったりですよ。
事務職についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
事務職の4つの誤解に要注意! 仕事内容・適性・選考対策を徹底解説
縁の下の力持ちの自己PRの作り方・伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
- リモートがメインの仕事でも相手の立場に立って考える力は役に立ちますか?
すれ違いが起きやすいからこそ相手の立場に立って考える力が役に立つ
はい、役に立ちます。コロナ禍でリモートワークが加速した時の話を例に取りますが、子育て中の親御さんたちは当初リモートでも普段と同じように仕事が進むだろうと考えていました。
しかし、実際には休校・休園になった子どもの相手をしながら仕事を進めていくのは大変で、子どもが寝た後の夜に仕事をおこない、家事との両立に疲弊してしまう人が大勢いました。
今後も子育てや介護などの事情を抱えながらリモートで仕事をする人は増えていきます。
お互いが相手の立場に立って労いの言葉や気遣いができればストレスも軽減されますが、自分の都合を優先して相手を理解しないでいるとコミュニケーションのずれが生じ、離職につながってしまうこともあります。
リモートだからこそ見えない部分を想像できる力が必要です。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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3ステップで簡単! 相手の立場に立って考える力をアピールしよう
相手の立場に立って考える力をアピールするための3ステップ
- 具体的なエピソードを交えて伝える
- 経験で得た成果や学びを伝える
- 企業への再現性を伝える
相手の立場に立って考える力は効果的なアピールによって、より企業の担当者に大きなインパクトを残すことができます。
次に実際に自己PRを魅力的な内容にするための方法を解説します。ここでは、特に効果的だと考えられる3つのコツを紹介します。一つずつ順番に見ていきましょう。
具体的なエピソードを交えて伝える
相手の立場に立って考える力をアピールするときには、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。これは「相手の立場になって考える力」に限らず、自己PRは発言の根拠となる具体的なエピソードが重要です。漠然としていてあいまいな自己PRでは、面接官に刺さりません。
身近なエピソードで構わないので、あなた自身の人柄がわかるような具体的なエピソードを選びましょう。
- 相手の立場に立って考える力が伝わるエピソードはどんな内容ですか?
相手ファーストで行動して上手くいった経験
自分ファーストではなく相手ファーストで考えて行動したことによって、結果的にうまく物事を進めることができた経験などがあれば、それは相手の立場に立って考えてみることができたからだといえます。
また、自分とは違う考え方や価値観を持った人に対する行動も良いです。
ただ反論するだけではお互いに反発する結果になってしまうところを、相手の考えで共感できるところも見つけたうえで、自分の考えを伝えて聞き入れてもらえた経験があれば、それも相手の立場に立って考える力を発揮したといえます。
常に自分優先で物事を考える前に、いろいろな角度から考えてみることができる人は、相手の立場に立って考える力があるといえるでしょう。
経験で得た成果や学びを伝える
相手の立場に立って考える強みは成果として表れにくいからこそ、結果的にどのような成果や学びを得たのかを端的に伝えることも大切です。
相手が具体的にイメージができるよう、結果はなるべく数字で伝えてみてください。
たとえば、アルバイトで売り上げの改善策を実行したというアピールならば、「月間売り上げを40万円から60万円に引き上げることのサポートができた」と成果を数字で表せると良いですね。
相手の立場に立って考えるという強みが抽象的だと捉えられないよう、経験で得た成果や学びは誰もがイメージできるような具体性を大切にしましょう。
企業への再現性を伝える
相手の立場に立って考える力を入社後にどのような業務で活かすことができるか、再現性を意識してアピールしてください。就活における自己PRは、あくまでも、企業に採用したいと思ってもらえるかが重要です。
サークルやアルバイトなどの経験をもとに、自分の強みである相手の立場に立って考える力を、入社後にいかに発揮して会社に貢献していけるかをアピールすることが大切です。
企業への再現性①社内の場合
相手の立場に立って考える力の再現性として、社内の場合はチームでの業務に活かせるという方向性でアピールできると良いですね。チームでの仕事がないという企業はほとんどありません。個人作業の多い仕事内容であっても、企業に即している限り何らかの形で他人と協力して仕事をすることになるケースが一般的です。
チームで取り組む業務内容を具体的に挙げたうえで、相手の立場に立って考える力をどう活かせるのか伝えてみましょう。具体的には、次の例を参考にしてみてください。
企業への再現性(社内の場合)を伝える例
御社のクリエイティブ担当の部署はチーム制でデザインを制作しているとお伺いしました。入社後は相手の立場に立って考える力を活かし、チームの意見を踏まえ多角的に自分の制作物を見つめながら、会社に貢献していきます。
また、チームで臨むタスクでなくても、その場の雰囲気を良くしたり、相手の望むことを先回りして行動できるなど、円滑な人間関係を築くことに自信があるとアピールすることもできます。
企業への再現性②社外の場合
相手の立場に立って考える力の再現性として、社外と接する仕事を志望する場合は、顧客や世間のニーズを汲み取ることが求められるシーンと絡めてアピールすると良いでしょう。商品やサービスを買い求めるユーザーの気持ちがわかることは、何よりも大きな強みになります。アピールの際は、次の例を参考にしてみてください。
企業への再現性(社外の場合)を伝える例
御社に入社後は、相手の立場に立って考える力を活かし、ユーザーの潜在的なニーズにも寄り添ったサービスを提案していきたいです。特に御社のサービスは高齢者にターゲットを絞っているため、ご高齢の方のライフスタイルに寄り添った商品を相手の目線に立って提案していきます。
特に営業職を志望する場合は、なるべく具体的に顧客のターゲットイメージを固めて、相手の立場に立って考える力が役に立つことを伝えてください。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る相手の立場に立って考える力は具体・抽象的な表現でアピールしよう
面接でアピールする際には、具体的な場面を描写することと、その本質を抽象的に語ることの両方が求められます。具体的とは情報量が豊富で話の内容が限定的であることであり、抽象的とは情報量が少なく話の内容が広範であることを指します。
たとえば、携帯電話ショップで働いているとします。来店した顧客に対して、一方的に最新の高価な機種を猛烈にプッシュするのは店側の都合、自分の都合です。こんな店には二度と行かないでしょう。
一方、顧客のニーズをしっかりと把握するべく、よく使用するアプリ、利用する場所、動画や写真撮影の頻度、好みのブランドなどを丁寧にヒアリングして、顧客に最適な機種とプランを提案しようとする姿勢で接客するのが、相手の立場で考えることに相当します。これが具体的な描写です。
そして、この事例を抽象化すると「自分の都合を優先するのではなく、先に相手の状況やニーズを探るために丁寧に質問をおこなう」ことが本質として導かれ、再現性のあるスキルとして説明することができます。
具体的な事例を抽象化することによって企業への再現性が見えてくる
このように、話を聞いている面接官があなたの言うことに「ピンとくる」ようにするために具体的に語り、それが再現可能なスキルであることを証明するために本質を抽象的に語る必要があります。
「相手の立場に立って考える」をさらに有効なアピール表現に言い換えよう!
「相手の立場に立って考える」の言い換え表現
- 協調性がある
- 臨機応変に対応できる
- コミュニケーション能力がある
相手の立場に立って考えられる力の自己PRでほかの学生と差別化を図りたいのであれば、さらに有効なアピール表現に言い換えることがおすすめです。同じ「相手の立場に立って考える」という言葉でも、それぞれの学生がマッチする特徴は微妙に異なる場合もあります。
ここからは、相手の立場に立って考える力の言い換え表現を3つ紹介します。自分に合う「相手の立場に立って考える」はどれか、想像しながら読んでみてくださいね。
協調性がある
相手の立場に立って考え、寄り添うことができる学生は、協調性があると言い換えてみましょう。
仕事をおこなう際には、上司や同僚はもちろん顧客など、価値観の異なる社内外の人とかかわらなければいけません。ビジネスの場でも、相手の主張に耳を傾けて交渉したり協力したりしながら業務をおこなえる協調性は重宝されますよ。
次の記事では職種別・社風別にアピールすべき協調性のポイントを解説しています。8つのコツを押さえて魅力的な自己PRを作りましょう。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
臨機応変に対応できる
相手の立場に立って柔軟に物事を考える力に長けている学生は、臨機応変に対応できると言い換えてみましょう。
人の気持ちは常に変化するものです。相手の立場に立って考える力がある人は、日々変化する気持ちの些細な機微を読み取りながら相手とコミュニケーションをとっています。
急なトラブルがあったときにも、相手の立場に立って状況を把握することで切り抜けるなど、臨機応変に対応できるでしょう。
臨機応変に対応できる力の自己PRの作り方は下記の記事を参考にしましょう。4ステップで魅力的な内容に仕上がりますよ。
例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
コミュニケーション能力がある
コミュニケーション能力がある、というのも「相手の立場に立って考える」の言い換え表現の一つです。相手の立場に立って考える力がある人は、相手の性格や人柄に合わせたコミュニケーションをとることができます。一方的に自分が話すのではなく、聞く力も含めた相互的なコミュニケーションを得意とする人も多いでしょう。
コミュニケーション能力は、相手の考えを理解して踏まえつつも、自分の考えをきちんと主張して相手を説得する力でもあるので、そこには相手に対する積極的な姿勢が含まれている点は留意する必要があります。
企業の目線から見ても、相手の立場に立って考える力がある人に対して高いコミュニケーション能力を期待することがあります。
上記以外で「相手の立場に立って考える」を効果的に言い換えるなら、経済産業省が出している社会人基礎力の「チームで働く力」はまさに相手の立場になって考える能力に値します。
その能力要素の中でも「傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力」「柔軟性:意見や立場の違いを理解する力」「状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力」などを使ってみてください。
相手の立場に立つ力をアピールするときは2つのマイナスな印象を払拭しよう
相手の立場に立つ力をアピールするにあたって、ただ普通に相手の立場に立つ力を伝えるだけでは、企業からマイナスな印象を持たれてしまうこともあります。
あらかじめ企業にどんな印象を与えてしまう可能性があるのかを知って、好印象につながる自己PRになるように対策をしましょう。
受け身の印象を残す傾向にある! 主体性をアピールしよう
相手の立場に立って考える力は、協調性や真面目さのアピールと同様に「主体性に欠ける」印象を与えてしまう場合があります。そのため、相手の立場に立つ力をアピールするときは主体性と併せてアピールしましょう。
主体性がないと捉えられてしまうと、自分の考えを持たずに周囲に合わせたり、ほかの人の意見を優先したりする学生だと思われてしまうことも。自分がないと判断されると、「この学生はビジネスの場でも主体性を発揮できないのかもしれない」と思われてしまうでしょう。
- 主体性がないと捉えられないためにはどうすればいいですか?
自分の考えも伝えたエピソードをアピールしよう
相手の立場に立って物事を考えた結果、相手の考えを優先するのはあくまでもその方が良い結果をもたらすと判断した場合です。したがって、いかなるときも相手を優先すれば良いわけではありません。
相手の考えを理解したうえで、自分の考えをしっかり主張して相手を説得し、合意を得て協力して物事を進めることによって、成果を挙げることが大切なのです。そのような事例がないか振り返ってみましょう。
もしそのような事例があれば、主体性がないと捉えられることはなく、むしろ積極的に相手を理解しながらより良い結果を出していける人材であると高く評価されるでしょう。
目に見える成果を出せない印象がある! 具体的な成果をアピールしよう
「相手の立場に立って考える」という言葉だけではなかなかその人がどんな人物なのかを明確に想像しにくく、抽象的であると捉えられてしまうリスクがあります。また、アピール内容によっては「自分では成果を出せないからこそ、相手の立場に立って考えるという言葉を使っているのでは?」と思われてしまうケースもあります。
目に見える成果を残せない印象を払拭するためには、第三者から褒められたり、数字として成果を挙げた経験など、自分の活躍の具体的な成果をアピールしましょう。
- 自己PRに具体性を持たせるにはどうすればいいですか?
5W2Hや固有名詞、数字を用いるのが有効
エピソードに具体性を持たせるためには、以下の2つの方法が有効です。
1つ目は5W2Hを明確にした話をすることです。When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どうやって)、How many(どれだけ)を盛り込んだ話をしましょう。
具体性とは情報量が多く、話の対象が限定的であることです。5W2Hを意識することで必然的に情報量が増え、話が具体的になります。
2つ目は固有名詞や数字を用いることです。たとえば、「都心」よりも「品川」「渋谷」「新宿」の方が具体的にイメージができます。
「職場の近く」よりも「職場から徒歩5分」の方が具体的です。固有名詞や数字を用いることで、対象の具体的なイメージを相手と共有することができ、認識のズレを防ぐことができます。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る「相手の立場に立って考える」という強みはマイナスな印象を残す場合もある
相手の立場に立って考える強みをアピールすることで、押しの弱さが弱点ではないかと思われてしまうこともあるかもしれません。
相手のことを考えるあまり、譲ってばかりではビジネスは成り立ちません。違和感に勘づきながらも譲ってしまうことで、結果的に物事を間違った方向に進めてしまうこともあるのではないかと懸念されるかもしれません。
物事を考える際の軸や推進力をアピールしてマイナスな印象を払拭しよう
そんな懸念を払拭するためには、自分自身の中に物事を考えるうえでのぶれない軸があることを示せると良いでしょう。より良い結果に進めていくための考え方が常にベースにあることをアピールしましょう。
また、やりたいことや、やるべきことを実現していく推進力が弱い印象を持たれてしまうこともあるかもしれません。しかし、リーダーシップとは必ずしも先陣を切って仲間を引っ張っていくことではありません。
仲間の意見に耳を傾けながらも、使命感と情熱を持って仲間とともに取り組んだエピソードがあると、相手の立場に立って考える力をマイナスの印象に捉えられてしまうことは防げるしょう。
相手の立場に立って考える力をテーマにした自己PR例文5選
相手の立場に立つ力を養う方法や面接前に準備するべきこと、伝わりやすい構成など相手の立場に立つ力をテーマにした自己PRを作るうえでの必要事項について解説してきました。
ここまで読んで、「やるべきことはわかったけど、実際の自己PR例文を見て学びたい」という人もいることでしょう。
そこで、ほかの学生と差別化できる例文を5つ紹介します。これから自己PRを作るにあたって、1つの参考にしてみてくださいね。
①アルバイト
アルバイト×相手の立場に立って考える力の自己PR
私の強みは、相手の立場に立って行動できる点です。
私は大学時代に、塾講師のアルバイトをしていました。塾に来る生徒のやる気やテストのでき具合はまちまちです。そのため、塾講師として一人ひとりに合わせた指導をおこなうことが求められます。
私は、なかなか成績が伸びない子であればあるほど、その子がどこに苦手意識を持っているのかを考えるようにしています。
相手の立場に立って生徒が楽しく勉強できるような学習スタイルを考えるようにした結果、私の担当していた生徒は徐々に勉強にやる気を持ち始め、平均20点は点数を上げることができています。
この経験から、何かを伝える際にはまず相手の気持ちを汲み取ることが重要なのだと学びました。私が貴社に入った際にも、まずは相手の気持ちを考えることから始め、顧客や社員の方との関係性を築いていきたいと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
一人ひとりに沿った指導をして成績が向上できたのは素晴らしいですね。ただ、具体的にどのようなアレンジをしたのかがこれだと伝わってきません。
説明の仕方、教材の選び方、時間のかけ方など、どういう変化をつけて個別最適を図ったのかが説明できると良いでしょう。
アルバイトの自己PRの作り方・伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
②インターン
インターン×相手の立場に立って考える力の自己PR
私の強みは、相手の立場に立って行動できる点です。
私は大学3年生の夏、デザイン会社でインターンをしていました。そこでは同時期に入社したインターン生と一緒に、新商品のデザインに関する企画会議に参加させていただきましたが、そのインターン生はまったく発言せずにいました。
私は彼が緊張して話せずにいることを理解し、彼が話しやすいデザインテーマを提案してみました。すると緊張が和らいだ彼はスムーズに話せるようになり、後から助かったと感謝されました。
この経験から、どんな環境下でもまずは相手の性格から考えを汲み取ることの大切さを学びました。入社後も相手の立場に立って考える力を活かし、社内のコミュニケーションを円滑にしたいと考えています。
上記の例文をより良くするためには、緊張していた同期入社のインターン学生から感謝されたことだけでなく、企画会議もより活発になり、充実した内容の会議となったことなども示すと良いです。
そうすることで、相手の立場に立って行動したことの全体への影響が明らかになります。
③ボランティア
ボランティア×相手の立場に立って考える力の自己PR
私の強みは、相手の立場に立って行動できる点です。
私は学生時代、自然災害で被害を受けた地域の復興ボランティアに参加しました。
私自身、被災者となり、ボランティアの方々に救われた経験があります。被災者の方の抱える不安とボランティアの方々のありがたみを身をもって知っている私だからこそできる恩返しがしたいという思いから、ボランティアへの参加を決めました。
被災者の方が災害で失ったものは多く、心の傷は大きいことを私は誰よりも知っています。だからこそ、積極的にコミュニケーションをとることや少しでも安心してもらえるような言葉がけをおこないました。
具体的には、ある被災者の方と話した際は、相手が求めているのは今後の解決策よりも安心感や共感だと感じ、かつてのつらい気持ちを聞き出し寄り添うことに徹しました。
その結果、私に心を開いてくれる方もいて、感謝の言葉をいただきました。誰かの心の支えになれたことがとてもうれしかったです。
このボランティア活動での経験を糧に、入社後は地方創生の支援に携わっていきたいと考えています。貴社の業務でも相手の立場に立って考える力を活かして、活躍していきたいです。
※「AI自己PR作成ツール」
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上記の例文は、自分の被災経験からボランティアという行動を起こし、さらにボランティアの経験で得た気づきや強みを入社後のやりたいことに上手くつなげられているので説得力があります。
業務内容も地方創生の支援ということで、ボランティア経験と一貫性があるので良いですね。
ボランティアで学んだことをアピールするにはコツがあります。例文と併せて下記の記事を読んでおきましょう。
ボランティアで学んだ事を効果的にアピールする方法|例文付き
④留学
留学×相手の立場に立って考える力の自己PR
私の強みは、相手の立場に立って行動できる点です。
語学力を磨くため、大学3年生のときに1年間イギリスに留学をしていました。留学先ではさまざまな国の人が訪れるカフェでアルバイトをしていましたが、私の話す英語が拙いことが原因で、始めは仕事を全うできずに悩みました。
それからは、まず英語の勉強だけでなくコミュニケーションの取り方を考えるようになりました。相手の立場に立って、言葉だけでなく身振り手振りから何を求めているのかを考えることで、相互理解できるよう努めました。
その結果、言葉が通じずとも、相手に喜んでもらえるような対応をすることが増えてきました。後から徐々に英語力もついてきて、最後の3カ月は何不自由なくコミュニケーションを取れるようになったほか、サービスの良さを訪れた方から褒めていただくこともありました。
どんな環境においても相手の目線に立って、相互理解ができてこそコミュニケーションが成り立つと感じています。この経験を御社の販売業務でも活かし、相手に喜んでもらえるような接客をしたいです。
コミュニケーションは言葉だけでなく、非言語の持つ力も大きいですよね。ただ、上記の例文にある苦難を乗り越えたエピソードは魅力的ですが、これが相手の立場に立つという主題につながっているように見えづらいです。
身振り手振りから、どのような相手の気持ちを察したのか。1つで良いので具体的な接客シーンを交えて説明できると良いでしょう。おそらく、身振り手振りだけではなく、表情や声のトーンなどからも相手の感情を察せたと思います。
⑤ゼミ
ゼミ×相手の立場に立って考える力の自己PR
私の強みは、相手の立場に立って行動できる点です。
わたしは英文科を専攻していて、ゼミの活動で地方の英語劇のイベントを手伝ったことがあります。
劇の内容が童話だったので当日の観客はファミリー層も多く、小さなお子さん連れの顧客にも楽しんでもらえるよう、前列3つのブロックを子ども専用にすることを提案しました。
せっかく来てくれたのであればすべての人に楽しんでほしいという想いから、子どもの目線に立って見やすさを考えての提案でした。
結果、ご家族の方はもちろん、複数の方から感謝の言葉をいただき、ちょっとした気遣いも仕事の貢献になると感じたことが私にとって貴重な経験となりました。
入社後もこうした相手の立場に立つ気持ちを大切にし、貴社や商品の評価を上げられる社員になりたいと考えています。
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相手の立場に立って行動したことの効果を、他者の感謝の言葉を得たことで示せているので良いですね。
さらに、その経験から感じた気づきを述べることによって、仕事への再現可能性も期待できて良いと思います。
相手の立場に立って考える力を養う7つの方法
相手の立場に立って考える力を養う7つの方法
- 想像力を鍛える
- 相手の気持ちに立って発言をする
- 最後までしっかり話を聞く
- 相手を受け入れる気持ちを持つ
- 相手の発言や行動の意図を汲み取る
- 観察力を鍛える
- あいづちを打ちながら傾聴する
相手の立場に立って考える力は、自然に身に付くだけでなく、後から養うこともできます。
また、相手の立場に立って考える力は頭の中で考えるだけでなく、相手に思いやりが伝わってこそ成り立つといえます。
ここからは、相手の立場に立って考えられる人になるための具体的な方法を紹介します。ビジネスでも必ず求められる力なので、相手の立場に立って考えられる人になりたい学生は、次の7つの方法を試してみてくださいね。
①想像力を鍛える
相手の立場に立って考える力を養うには、まずは想像力を鍛えましょう。相手の立場に立って考えられる人は、相手の気持ちや状況を想像することが得意です。
想像力を鍛えるためには、まずは感受性を磨きましょう。映画や本などの物語から、登場人物の誰に感情移入するのか、それはなぜなのかを考えてみましょう。
複数のキャラクターに感情移入してみるとどう感じるのかを考えてみるのも、想像力を鍛えるトレーニングに最適です。
②相手の気持ちに立って発言をする
相手の立場に立って考える力を身に付けるということは、思考だけでなく、その先の発言にも気を配る必要があります。つい感情的になって放ってしまった発言が、思わぬ影響を相手に与えることもありますよね。
相手の立場に立って考えられる人になるために、自分が同じことを言われたらどう思うかということを考えたうえで相手とコミュニケーションを取ることが一つの方法として考えられます。
相手が自分の言葉をどう捉えるのか、想像力を働かせて考えてみましょう。
相手の立場に立って、「言われたら嫌だな」と思うことを言わないようにする優しさは大切です。ただし、時と場合によってはそれはマイナスになります。
たとえば仕事でミスをしているのに指摘せず穏便に済ませてしまうと、また同じミスを繰り返し、大きな事故やクレームになってしまうことがあります。いっときの感情も大事ですが、長い目で見て厳しく行動することも優しさです。
③最後までしっかり話を聞く
会話の中で、相手が話している途中でつい口を挟みたくなってしまうときもあるでしょう。しかし、相手の立場に立って考えられる人は、まず相手の話を最後までしっかり聞くことができる人です。
話を最後まで聞くことで、相手に安心感を与えられます。意見があったとしても、まずはぐっとこらえて、いったん相手の話を最後まで聞く練習をしてみましょう。
④相手を受け入れる気持ちを持つ
相手の立場に立って考えられる人は、まずは相手を肯定し、受け入れる気持ちを持っています。
たとえ意見が違ったとしても、最初に否定から入るのではなく、まず相手を受け入れる気持ちを持ちましょう。相手の考えや人格に敬意を持っていることを示すのです。
客観的な状況を整理しながらも、あくまで相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションを取る姿勢を心掛けることが、相手の立場に立って考える訓練にもなります。
⑤相手の発言や行動の意図を汲み取る
相手の立場に立って考えられる人は、相手がなぜその発言をしたのか、その行動を取ったのかということに敏感です。
相手を否定する気持ちを持つ前に、まずは相手の発言や行動の根本の意図を考えてみましょう。相手への理解も深まり、そこから建設的な話し合いが生まれます。
ビジネスは複数の人による連携と協業によっておこなわれます。そのためには、相手との意思疎通を図るコミュニケーション能力が不可欠だといえます。
面接時に的外れな回答をすると、コミュニケーション能力が低いと判断されてしまいがちです。質問の背景や意図を探って、相手が期待する回答ができるようになりましょう。
⑥観察力を鍛える
相手の立場に立って考えられる人は、相手の反応やリアクションにも敏感です。
相手の気持ちや状況を考えるためのヒントは、言葉だけではありません。その日の雰囲気やボディランゲージからも、相手が今緊張しているのか、本当に言いたいことを話せているのか、何かを察してほしいのかなどを推察することができます。
さまざまな点で観察力を鍛えることも、相手の立場に立って考える力を養うことにつながります。
観察力を高めると相手気持ちや状況を理解することができます。観察力はビジネスの世界でも重要なスキルです。以下の記事では観察力の重要性をまとめているので参考にしてみてください。
観察力は必須スキル? ビジネスにおける重要性を徹底解説!
⑦あいづちを打ちながら傾聴する
相手の立場に立って考えられる人が実践しているのが、あいづちを打ちながら傾聴することです。
あいづちを打ちながら話を聞くことには、相手の立場に寄り添っていることを伝えて話し手を安心させる効果があります。
話の中で同意できるポイントにあいづちをうち、想像力を膨らませながら傾聴することで、相手の立場に立って考えられる人により近づくことができます。
- 相手の立場に立って考えることがとにかく苦手です。まずは何から始めたら良いでしょうか。
すぐに実践できるあいづちから始めよう
あいづちを打ちながら傾聴することをぜひやってみてください。その際におすすめなのが相手の言った言葉、内容をおうむ返しすることです。慣れてきたら相手の話の中の感情を想像し言語化してみるトレーニングをしてみましょう。
普段なんとなく無意識に人と会話をしていますが、傾聴を意識しないと相手の話したい話題を自分の話したい話題に替えてしまったり、自分の意見や判断を話してしまっていたりとなかなか人の話を聴いているようで聴けていないことに気づきます。
ここに気づくことが第一歩です。会話の様子を俯瞰して見られるようになってくると、相手の感情と自分の感情の共通点や違いも見えてくるようになりますよ。
傾聴力がある人は自己PRに活用してみましょう。こちらの記事で、傾聴力の自己PRの作り方・伝え方を解説しています。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
以下の記事では人の話を聞く仕事をまとめています。人の話を聞くのが得意な人は参考にしてみてください。
人の話を聞く仕事20選|話の深さ別4タイプから適職を見つけよう
リスクをカバーして相手の立場に立って考える力で内定をつかもう
相手の立場に立つ力は数ある自己PRの題材の中でも評価されやすく、アピールもしやすいためおすすめです。ただし、本当に高評価が得られるかどうかはアピールの内容で決まり、伝え方次第ではマイナス評価にもなりかねないため注意しなければなりません。
ライバルと差別化を図るためにも、なるべく具体的に伝わるよう細部まで工夫し、こだわりを持った相手の立場に立って考える力のアピールを意識しましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る相手の立場に立って考える力は立派なアピールになる! 自信を持って伝えよう
相手の立場に立って考える力は、今後生きていくうえでもとても大切になってくる力です。
「相手の立場に立って考えることは当たり前のことだ」「これを自己PRにして良いのか」と迷っていた人も、この記事を最後まで読み、アピールできるんだという認識に変わっていると思います。ぜひ自信を持って面接官に伝えてほしいです。
多様性、ダイバーシティという言葉がよく使われるようになってきている通り、これからの時代はさまざまな人と協働して働くことが求められています。
変化の時代に多様な人とかかわれる力は強みになる
今まではどちらかというと、組織の中でも均一であることが企業の利益につながっていましたが、VUCAの時代は多様性から生まれるイノベーションが企業には不可欠であり、さらに超高齢化社会、労働力人口の減少の日本では外国人と仕事をする機会も増えてきます。
そのような状況では自分の当たり前は皆の当たり前にはならず、いろいろな考え方がある中で、皆で納得した答えを作っていく(合意形成をする)必要があります。その第一歩が自分の当たり前を知り、相手の立場に立って考え、お互いのずれを感じながらコミュニケーションを取っていくことです。
学生の時点ですでにこのような経験をしていることは財産なので、そこから何を感じ、何を学び、何に気づいたか、具体的なストーリーで語るようにしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
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