Q
大学3年生
女性
就活の面接で使う「話す」の謙譲語は「申し上げる」ですか?
就職活動の面接で、自分の意見や経験を話す際に、正しい謙譲語を使えているか不安です。
「申す」「申し上げる」が謙譲語だと知っていますが、面接官に対して自分のことを話す時、「〜と申し上げます」「〜と申します」のどちらを使うのがより適切で、丁寧な印象になるのでしょうか?
また、「お話しさせていただきます」という表現も聞きますが、これは二重敬語や間違いではないのか気になります。
「話す」の謙譲語について、面接で好印象を残すための具体的な使い分けや、間違いやすい表現についてアドバイスをいただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
間違いはないが、使い慣れている言葉で話そう!
文法的な話だけをするなら「申し上げます」は間違いではありません。ただ、使いこなせていない敬語は失敗のもとです。使用するのはあまりおすすめしません。
「申し上げる」という言葉には格があり、ランクの高い表現です。そうなると、ほかの言葉もランクの高い敬語を使わないとバランスが取れません。
そのため、普通に「申します」を使うほうが良いです。無理に「申す」を使えないのだったら、「私はなんとかでございます」と丁寧語を使ってみてください。
「させていただきます」の乱用は避けよう!
また、「お話しさせていただきます」という表現は誤りです。「お話しさせていただく」は使える場面が限定されるうえ、そもそも文法的に誤りのため乱用を避けましょう。
代わりに「話します」あるいは「お話しします」を使うべきです。
面接では「申します」を使う! 自然で丁寧な言葉を心掛けよう
就職活動中の学生さんから「敬語が合っているか不安」という相談をよく受けます。
以前、練習面接をした学生は、緊張のあまり「~と申し上げます」を多用したことで、少し堅すぎて距離がある印象になってしまいました。
面接官も「丁寧すぎるとかえって不自然になることもあるよ」とアドバイスしてくれました。敬語は正しいかどうかより、自然に伝わるかが大きなポイントなのです。
一般的に、面接で自分の意見を述べるときは「申します」が最も自然で好印象だとされています。
「申し上げます」は相手への敬意を強く表す言い方で、謝罪やお願いなどに使うのが本来の用法です。自己紹介や経験の説明で使うと、やや大げさになりやすい傾向があります。
言葉の完璧さよりも内容と誠実さを追求しよう
また、「お話しさせていただきます」は誤りではありませんが、乱用すると許可を得ないと話せないような印象になることがあります。特別な事情がない限り、「お話しします」「ご説明します」が自然です。
敬語は完璧である必要はありません。面接官が見ているのは、話の内容や姿勢、誠実さです。
不安なときは、普段の自分の言葉に少し丁寧さを足すイメージで大丈夫です。あなたの思いが自然に伝わる表現を意識すれば、十分好印象を残せますよ。誠実さが伝わる言葉を選びましょう。
「面接の際どのようなマナーがあるのかわからない」と疑問を持つ人もいると思います。以下の記事では面接時のマナーを解説しているので、事前にチェックして失礼のない行動を取れるようにしておきましょう。
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