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退職理由で本音を言ったら不利になりますか?

上司に退職の意思を伝えた際、つい「人間関係が合わない」「仕事内容に不満がある」といった本音を退職理由として話してしまいました。

正直に話したことで、会社側の気分を害してしまい、円満退職が難しくなるのではないか、残りの期間の業務がやりにくくなるのではないかと不安です。また、転職先に現職から本音の内容が悪く伝わるのではないかという心配もあります。

本音を退職理由として伝えた場合に考えられるデメリットやリスク、そして本音を話してしまった後でも円満退職に向けてできる具体的なフォローや適切な立ち振る舞いについて、アドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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退職理由で本音を話しても基本的に不利にはならない

すでに退職理由を本音で話したのですよね。であれば、今さら「会社側の気分を害する」などを気にする必要はありません。

そもそも辞める時点で会社とは対立しているのです。

退職までに心掛けるべきは淡々とした業務引き継ぎ

あなたは不満をもちながらもこれまで頑張ってきました。退職を決めた時点で会社との関係を断つことをもう決めたのです。揺らぐことのない覚悟で、強い気持ちを維持してください。

もはや自分と関係のない会社がどんな気分かなど、どうでもいいではありませんか。残りの期間の仕事がやりにくくなるのは当然ですが、その仕事もこれからのあなたとは何の関係もないのです。

やるべきことを淡々とこなし、しっかり引き継いだらそれで終わりです。むしろ気楽になるのではないでしょうか? 円満退社のコツは、とにかく事務的に引継ぎまで淡々と役割に応じた業務を進めることです。

転職先に本音が伝わるリスクは心配しなくて良い

実は、退職時点で不満を吐露して辞める人はあまりいません。前述したように、この先自分と関係がない会社を改善することに意味を見いだせない人が多いからです。

あなたが不満を正直に述べて辞めることは、本当は誠実な行為と見ることもできます。転職先に本音の内容が伝わるかという不安については、あまり心配しなくても良いです。

現職から転職先に自社の問題を伝える理由はありません。転職先から問い合わせがある場合は前職調査もありえますが、本人の同意がない状態では職業安定法や個人情報保護の観点から違法となりかねません。

そのため、転職先に内容が伝わるリスクがまったくないとは言えませんが、問題になることもないはずです。

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

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不利になるかは円満退職を望むかどうかで決まる

上司や人事担当者も人間ですので、自分自身や所属している会社を悪く言われれば気分を害するはずです。その意味で、退職理由となるあなたの本音が目の前の人や会社組織を傷つけるものであれば、円満退職は遠のきます。

質問文にあるように、転職先にあなたの本音を聞かれたらまずいという状況であれば、本音は話さないほうが良かったかもしれませんね。

本音と今後の関係性、どちらを優先するかを先に決めておこう

ただし、そこに配慮するべきときは、あなたが本当に円満退職することを望んでいるときに限られます。

実は、私はかつて業務に関する非常に大きな不満を持って公務員組織を退職しました。その際、退職にあたるすべての面談で本音を吐露しました。

もしかするとその結果1人か2人、対応してくれた上司や職員をメンタル不全に追い込んでいたかもしれません。

しかし当時の私にとって、その本音は公務員としての正義感から譲れないものでした。「正直に言わなければ、世話になった公務員組織に対して正しい情報が伝わらない」という使命感もあってそのような行動をとっていました。

その結果、とても円満退職とはいえない状態になりましたが、退職後に再度公的組織に勤めるつもりはまったくなかったこともあり、後悔はありません。

もちろんこれは私の意思、あえて言えばわがままを通した結果です。一般的に推奨できるものではありません。

特に、退職後も同様の職種に就き、退職前の企業と関係がある企業に再就職を考えているような場合は、より慎重になるべきです。自分の状況や転職先の事情を熟考のうえで言葉を選んでください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

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