この記事のまとめ
- 就活の流れは志望企業によって異なる
- 周りからリードするなら大学3年の前から準備を始めよう
- 時期別にやることを覚えておくと就活準備をスムーズに進められる
これから就活をしていく学生からすると、どのような流れで選考が進んでいくのか、いつまでにどんな準備をしなければいけないのか気になるところですよね。
就活のスケジュールを正しく把握していないと出遅れてしまい、行きたい企業の選考を受けられず、後悔してしまう可能性があります。
この記事では、アドバイザーの谷所さん、平井さん、鈴木さんと一緒に、就活の流れや具体的な準備方法について詳しく解説するので、これから就活に取り掛かる人は参考にしてください。
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就活の流れを正確に理解できれば効率良く対策ができる
近年、就職活動は早期化しているため、早い時期に対策をしていかないと出遅れてしまうリスクがあります。逆に言えば、早い時期から動き出せば就活を優位に進めることにつながるので、就職活動のスケジュールを正確に理解する必要があります。
記事では、まず就活の基本的な流れについて解説をします。そして、一般的にどの時期から就活を始める人が多いのか、いつまでに内々定をもらっているのか、データをもとに説明していきます。
その後、就活の準備方法を時期別に詳しく解説していくので、この記事を読めば就活の流れから準備方法まで、しっかり理解することができますよ。
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内定までの道のりは? 就活の大まかな流れを理解しておこう
「就活って結局いつから始まるの?」と思う人に向けて一般的な就活スケジュールについて解説していきます。
就活=選考というイメージを持っている学生は多くいますが、準備期間も含めて就活なので、選考前の準備からしっかりやっておくとスムーズに就活を進めることができます。
就活は、インターン参加、自己分析、業界・企業・仕事研究、エントリーシート(ES)や履歴書の作成、面接対策、説明会参加、採用試験など一連の流れを正しく理解しておくことで、企業の選考に対応した納得できる就活ができます。
次の記事では、就活をいつから始めるべきかについて状況別にキャリアコンサルタントが解説しています。スケジュールをおさらいしたい人も併せて確認してください。
就活はいつから始める? 就活支援のプロが全体スケジュールを解説
①大学3年生の2月までは選考への準備期間
大学3年生の過ごし方で就活の結果は大きく左右されるものだと考えましょう。ここでしっかり準備ができないと、選考でつまずく可能性が非常に高くなります。
自己分析や志望企業の絞り込み、ESや面接の対策をおこなって、選考が始まったときに慌てない状況を自ら作っておくことが大切です。
②大学3年生の3月から選考が本格的に始まる
一般的に大学3年生の3月から企業へのエントリーが始まり、随時選考がスタートします。20〜30社ほど選考を受ける人も珍しくないので、この時期になるとスケジュール管理が大変になります。
ただし最近では優秀な人材を早く確保するために、3月より早い時期から選考をする企業が増えてきており、大学3年生のうちに内々定をもらう学生も多いので、志望する企業の選考スケジュールは早めに調べておきましょう。
こちらの記事でも、就活は何から始めれば良いのかについて状況別に詳しく解説しています。必須の準備も解説しているので併せて参考にしてください。
就活は何から始める? 必須準備をキャリアのプロが時期別に解説!
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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学生の一般的な就活の流れを把握しておこう
学生の一般的な就活の流れを把握しておこう
- 就活は大学3年生の6月以前に始める人が最も多い
- インターンシップは大学3年生の夏休みに参加する学生が多い
- 大学3年生の3月までに企業説明会やセミナーに参加した人は8割
- 大学4年生の4月までに採用面接を受けた人の割合は9割
- 大学4年生の6月までに内々定をもらった人の割合は9割
近年の学生がいつ就活を始めて、どれくらいの時期に内々定をもらっているのかは、これから就活をする学生にとっては気になるところです。先輩たちのスケジュールについて把握しておけば、いつ動き出した方がいいのか明確になります
ここからはデータを用いて、就活の具体的なスケジュールについて説明するので、参考にしてください。
就活は大学3年生の6月以前に始める人が最も多い
選考の早期化にともない、就活を始める時期は年々早まっている傾向にあります。
就職みらい研究所の就職白書2023によると、大学3年生の6月前に就活を始めた人の割合は2023年卒で全体の42.4%もあることがわかりました。3年前の2020年卒で大学3年生の6月前に就活を始めた人は全体の17.9%だったので、ここ数年で就活の動き出しが早くなっていることがわかりますね。
このデータから、今後は大半の学生が大学3年生の6月前に就活を始めるのが予想されるので、大学3年生になったらすぐに就活を始めるという心構えでいましょう。
就活が早期化している背景には、企業の採用意欲が高まったことや、オンライン採用が増えたことが考えられます。コロナ禍が落ち着き、企業活動を本格的に再開するところが増えました。
若年層人口の減少もあり、企業が優秀な学生といち早く接触したいことや、オンライン採用で人を集めやすくなったことから、他社動向をにらみつつ、早期化していると思われます。
就活は大学三年生の6月から始める人が多いと解説しました。そもそも就活とは何なのか、曖昧なまま始めている人もいると思います。以下の記事では就活とは何か詳しくまとめているので参考にしてみてください。
「就活とは」を専門家が解説! 内定獲得には9つの行動を実践しよう
インターンシップは大学3年生の夏休みに参加する学生が多い
学生が企業に足を運んで就業体験をするインターンは、採用に直結するケースもあり多くの学生が参加しています。
ディスコの2024年卒インターンシップ等に関する特別調査によると、24年卒のインターンの参加時期は夏休みが最も多く、8月が25%、次いで9月の16%となっています。
秋になると参加する人の割合は落ち着きますが、本選考の直前となる12月〜2月のインターンに参加する学生が増えていることがわかります。
基本的に夏におこなわれるインターンは企業理解の場として、冬のインターンは早期選考を見すえて学生を早期に囲い込む目的で実施されるケースが多いです。
インターンに参加する適切な時期は、こちらの記事で詳しく解説しているので、インターンへの参加を検討している人は、併せて参考にしてください。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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大学3年生の3月までに企業説明会やセミナーに参加した人は8割
企業の採用情報が多く解禁される大学3年生の3月は、企業説明会やセミナーなどが多く開催される時期になります。
内閣府が令和4年11月に公開した学生の就職・採用活動開始時期などに関する調査結果についてによると、2022年卒の学生で大学3年生の3月までに企業説明会やセミナーなどに参加した人の割合は約80%となっており、ほとんどの学生が参加していることがわかります。
また、大学3年生の10月時点で20%以上の人が企業説明会やセミナーに参加した経験があるとのことなので、早い段階で説明会に参加している学生も一定数いることがわかりますね。
いつ何をすればいいのかを逆算するためには、情報が解禁される日程を知っておく必要があるでしょう。次の記事では、情報解禁日について詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
就活解禁日のスタートダッシュを成功させる3ステップ! 失敗例も解説
大学4年生の4月までに採用面接を受けた人の割合は9割
就活はいつから採用面接が始まるのか気になるところですよね。上記と同じ学生の就職・採用活動開始時期などに関する調査結果についてによると、2022年卒の学生の中で大学4年生の4月までに採用面接を受けたことがある人の割合は9割にもなります。
大学3年生の2月時点ですでに約6割の人が採用面接を経験しているため、選考スケジュールを早めている企業が多くなっていることがわかりますね。
大学4年生の6月までに内々定をもらった人の割合は9割
学生としてはどれくらいの時期から内定がでるのか気になるところでしょう。
上記と同じ学生の就職・採用活動開始時期などに関する調査結果についてによると、2022年卒の学生は大学4年生の4月で全体の6割、大学4年生の6月までに全体の9割が内々定をもらったと回答しています。
このデータから見ると、大学4年生になった時には半分以上の学生が内々定を持っていることになるので、早い段階で準備が必要なことがわかりますね。
今後、企業が内々定を出す時期は早まっていくであろうと予測されます。それは、就職活動の一環でおこなわれるインターンシップが、企業によっては1年生から参加できるようになっており、企業側は自社にマッチした人材を早めに見つけたいと考えているからです。
内定が出る時期について詳しく知りたい人は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
就活の内定時期はいつ? 早く内定を得るために必要なことを解説
知らないと乗り遅れる? 早期選考をおこなう企業や業界とは
早期選考をおこなう企業や業界
- ベンチャー企業
- 外資系企業
- 総合商社
- マスコミ業界
一般的に多くの日経企業が大学3年生3月に企業へのエントリーを開始して、6月に選考が始まると言われていますが、6月時点で多くの学生が内々定をもらっているのが実情です。
つまり業界や企業によって選考開始時期が異なるということなので、自分が志望するところの選考は早期に始まらないか事前に知っておく必要があります。
ここからは早期選考をおこなう傾向にある企業や業界について紹介していくので、自分の志望する企業や業界が入っていないか確認してみてください。
早期選考の詳しい内容や、早期選考を突破するうえで必要なことはこちらで詳しく解説をしています。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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ベンチャー企業
ベンチャー企業には通年で採用活動をしている企業が多くあります。そのため、3月にエントリーを開始し6月に面接を解禁する日系企業の多くが実施している採用活動とは異なります。
インターンに選考フローが組み入れているケースがあり、そこで一定以上の成績を残せば、次の選考フローに進むことが可能です。
早いところだと、夏のインターン終了後に面接がスタートし、大学3年生の秋〜冬ごろには内定を獲得できます。
しかし、ベンチャー企業の数は非常に多く、採用活動は企業ごとに異なるので、事前に企業のホームページ(HP)などで選考スケジュールを確認しておくことが大切です。
ベンチャー企業の例
- メルカリ
- リクルート
- DeNA
- 楽天
ベンチャー企業への就職を考えている人は、こちらでベンチャー企業の定義や特徴を詳しく紹介しているので、企業研究に役立ててください。
20社を徹底比較!ベンチャー企業に向いている人の特徴とは?
外資系企業
外資系企業では早ければ大学3年の11月頃から本選考が始まり、3月までに内定がでるケースが多くあります。
大学3年生の夏におこなわれるインターンにて選考が始まることもあるので、就職したい外資系企業が早めに決まっている場合は、サマーインターンへの参加が必須になってきます。
そのため外資系企業を受ける人は、大学3年になったタイミングで就活活動を始めるように心掛けましょう。
- 部活の試合で志望する外資系企業のインターンに参加できませんでした。もう内定をもらうのは難しいですか?
事情を考慮してもらえないか確認してみよう
インターンが選考になる場合や、インターンに参加していなければ選考に進めない外資系企業がありますが、全ての外資系企業がインターン参加を条件にしているわけではないので、志望する外資系企業がどういった選考をしているのか確認をしたうえで、難しいようならば関連する外資系企業がないか検討しましょう。
またインターン参加が条件の企業で参加せずに内定をもらうのは難しいかもしれませんが、能力があれば参加できなかった事情を考慮してくれることがありますし、海外留学生などは、インターンに参加せずに内定がもらえるケースがあるので、ぜひ企業に確認をしてみてください。
総合商社
日系の総合商社は一般的な選考解禁日とされる4年生の6月1日に内々定を出す傾向にあります。ただ、インターンやOB・OG訪問などで見つけた優秀な学生にはそれより早く内々定を出すこともあります。
大学3年生の夏や冬にインターンをおこなっており、早期選考にエントリーするために参加は必須です。とはいえ、総合商社は学生に人気な企業であるため、インターンの選考に通るのは簡単ではありません。
しっかり準備したうえで選考をうけないと突破は難しいので、大学3年生になったらすぐに準備を始める必要があります。
総合商社といわれる企業について知りたい人は、こちらの記事で日本を代表する5大商社について詳しく解説しています。
5大商社を徹底比較! 事業や社風の違いから内定への道筋まで解説
マスコミ業界
マスコミ業界の採用活動は日系企業の中でも早い時期に実施されます。大学3年生のサマーインターンが早期選考の場となっているケースが多く、早いところだと3年生の12月ぐらいに内々定がでます。
マスコミの中でも特にテレビ業界ではインターンが非常に重要です。インターンで高い評価を得た学生が、次のインターンに参加できるという選考フローを導入している企業もあるので、積極的にインターンに参加しましょう。
テレビ業界への就職方法や選考対策はこちらの記事で詳しく解説しています。選考に乗り遅れないように事前に確認しておきましょう。
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る外資系メーカーは早期選考をする傾向が強い
選考を早くおこなっている業界としては外資系メーカーが挙げられます。
外資系メーカーは業界をまたいで幅広く展開されています。また、総じて選考を早くおこなっています。企業例をあげると、P&Gやジョンソンエンドジョンソンなどです。
外資系メーカーは早期選考をおこなうことによって優秀な人材を早期に採用することを目的としています。
スケジュール管理を徹底したうえで早期選考に臨もう
早期選考を受けるうえで重要なポイントとしては、スケジュール管理と準備の徹底です。
特に早期選考の会社を受ける場合には、就職活動のすべてが同級生よりも早く準備を終わらせておかねばならず、そのうえ、選考の時期が集中してイベントが被ってしまうことがあります。そのために、徹底したスケジュール管理が重要です。
自分自身の就職活動になるので、早期選考を実施する企業に入社を希望している場合は、この2点を特に注意して取り組むようにしてください。
時期別の就活対策を伝授! 就活の流れを5ステップで紹介
「就活の対策って具体的に何からしていくのが正解なの?」「準備の方法がわからない」といった悩みを抱えている人も多いと思うので、ここからは時期別にどんな行動をしていけばいいのか、5ステップに分けて詳しく解説をしていきます。
この手順で準備していけば一般的な就活スケジュールに対応できるのはもちろん、早期選考にも対応できるため、これを見て就活に役立てていきましょう。
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受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
STEP①大学3年生になる前に就活に集中できる状況を作る
STEP①大学3年生になる前に就活に集中できる状況を作る
- 大学の単位をしっかり取る
- 就活に必要なお金を貯めておく
- 就活に必要なアイテムを準備しておく
「大学1~2年生のうちは遊びたい!」と考える学生も多くいるかもしれませんが、この期間で羽目を外しすぎてしまうと、就活に悪影響を及ぼす可能性があります。
就活は大学3年生になったタイミングで本格的に始める学生が多いですが、1〜2年生のうちにできることも多くあるからです。
この1〜2年生の期間は就活に集中できる環境を作っていく時期であり、この期間の過ごし方で就活にかけられる時間が変わってくるので、とても重要な期間なのです。
大学の単位をしっかり取る
多くの企業が土日は休みになっているところが多く、選考は平日におこなわれるケースがほとんどです。
ただし、ホテル、飲食、アパレル、不動産など、土日が必ずしも休日ではなく平日の休日がある業界は、土日に選考を受けられることがあります。また土日に選考を実施しているベンチャー企業もあります。
そのため、選考が本格的に始まる大学3年生の後期までに大学の単位をしっかり取っていないと、大学の講義に参加するかたわら就活も進めていかなければいけなくなるので、非常に大変になります。
さらに、単位がギリギリだと、卒業できるのかと不安な精神状態で就活をしなければいけないので、単位は1〜2年生のうちにできるだけ取っておくようにしましょう。
就活に必要なお金を貯めておく
就職活動にはお金が多く必要になるので、大学3年生になる前に必要な金額を貯めておく必要があります。
ディスコが2022卒向けにおこなった就職活動の費用調査によると、就活に使う平均費用は61,212円となっています。新型コロナウイルス感染症の影響で、WEBで選考をおこなう企業が増えて、以前より就活にお金はかからなくなってきています。
それでも、多くのお金が必要になることは変わりません。選考を受ける企業が多い学生や地方に住んでいる学生は交通費で費用がかさみやすい傾向にあるので、お金はなるべく貯めておきましょう。
就活中に発生する主な出費
- 交通費
- 宿泊費
- 備品代(筆記用具、手帳など)
- 勉強費用(書籍など)
- 企業側が交通費や宿泊費などを援助してくれることはあるのでしょうか?
福利厚生が充実している会社などでは援助してくれるケースもある
企業によっては、就職活動にかかる交通費や宿泊費を援助してくれることもあります。特に自社の新入社員採用に力を入れている大企業や、福利厚生を重要視している会社などではその傾向がみられることもあります。
このように援助がある企業は、日頃から社員に対して手厚いサポートをしている傾向が強く、学生からも人気を得ている印象です。
就活に必要なアイテムを準備しておく
就活の準備で重要なこととして、必要なものを事前にそろえておくことがあげられます。
選考直前になって必要なものが用意されていなかったら慌ててしまうので、大学3年生になる前に必要なアイテムを用意しておくと良いですよ。以下で就活でよく使うものをピックアップしたので、準備するときに役立ててください。
就活で必要になるアイテム
- リクルートスーツ
- スーツの小物(シャツ、ネクタイ、靴、ベルトなど)
- 就活用のビジネスバック
- 筆記用具
- 印鑑
- 腕時計
- モバイルバッテリー
ここまで解説した以外にも、スケジュール管理ツールを使いこなせるようになっておくことがおすすめです。
スケジュールとは「何月何日に面接を受けるか」だけでなく、準備など「いつまでに何をやるか」も含まれます。手帳でもアプリでも使いやすいもので良いので、しっかりスケジュールを管理しましょう。
STEP② 大学3年生の5月までに応募する企業を検討する
STEP② 大学3年生の5月までに応募する企業を検討する
- 自己分析
- 業界研究
- 企業研究
大学3年生になったら、すぐに選考に向けての準備を開始しましょう。
本格的に就活が始まる大学3年の6月以降になると、これから解説する自己分析、業界研究、企業研究をやる時間がなかなかとれません。
この3つをここでしっかりやれば、自分の価値観に合う働き方や企業を見つけることにつながるので、時間をかけられるタイミングでおこなうのがベストです。
自己分析
自己分析はその名の通り自分を分析する作業であり、これまでの経験や思考にもとづき、自分の能力や価値観、長所や短所を分析してなりたい将来像を考えることです。
自己分析をしっかりやらずに、企業の知名度や労働条件で就職先を選んでしまうと、入社した後に自分の価値観との違いを感じ、早期退職につながることがあります。
より詳細に自己分析をすることで、今まで知らなかった一面が知れるケースもあり、新たな強みを見つけられることもあるので、時間をかけてしっかりやっていきましょう。
自己分析のやり方がわからない人は、こちらの記事でやり方を詳細に解説しているので、参考にして自己分析をしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
業界研究
業界研究とは、数多くある業界のビジネスモデルを理解して仕事内容を理解することです。
たとえば、メーカーといっても、車、科学、食品など業界ごとに特徴がありますし、市場や将来性など知っておくべき事柄はたくさんあります。
志望する企業の業界だけではなく、そのほかの業界についても業界研究で幅広く情報を収集することが大切です。他の業界を調べることで比較ができて、志望業界の良い点と悪い点を確認できるだけでなく、新たに興味のある業界を見つけられる可能性があるからです。
また、業界研究を丁寧にやっていかないと、志望する業界を絞れず、企業研究をする際に必要以上の時間を要してしまうので、大学3年生になったらすぐ始めるようにしましょう。
業界研究を実施して、志望企業と競合企業の対比をしながら、特徴を探していくことが有効です。同じ業界でも戦略や手法、理念が違うので対比することで明確化できます。
業界を絞る際はどのような方法でやればいいのか、どれくらいの数に絞ればいいのか疑問を感じている人は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
そもそもどんな業界があるのかわからない人は、こちらの記事を参考にして、各業界の特徴をつかみましょう。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
企業研究
業界研究で志望する業界がある程度絞れたら、実際に選考を受ける企業について入念調べていくと、スムーズに企業へエントリーすることができますよ。
企業研究は企業のビジネスモデル、事業内容、労働条件、業界内でのシェア率、選考ルートなどを調べていき、自分の価値観に合っているかどうかを分析することが重要です。
企業研究をする際は以下のような方法で情報を集めていきましょう。
企業研究をする際に使えるもの
- 企業の採用ページ
- 就職四季報
- 就職情報サイト
- 新聞やニュース
- 口コミサイト
この段階である程度企業を絞っておき、この後に説明するインターンやOB・OG訪問でより詳細な情報を得ていくことが大切になります。
就職四季報の読み方はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にして企業研究を深めましょう。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
企業研究をした企業を比較して、より自分に合った企業を知ることができる企業分析も就活では大切です。以下の記事では企業分析についてまとめているので参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
- 志望企業はどれくらいの数に絞っておくのが理想でしょうか?
30社ぐらいは企業研究をしてプレエントリーできるようにしておこう
既述の就職白書2023によれば、2023卒学生のプレエントリーの平均値が30.98 社、エントリーシート提出の平均値が16.02 社でした。応募候補群として気になるところを30社ほどリストアップし、その半数に実際に応募したものと考えられます。
応募するかどうかを決めるには企業研究が必要なので、だいたい30社程度はしっかりとした企業研究をおこなう必要がありそうです。
その前に応募候補群を絞ることが必要なので、企業情報や募集要項に目を通してチェックするのはさらに倍程度、60社程度の情報収集ができればと思います。
就活の適切なエントリー数はこちらの記事で詳しく解説しています。エントリー数によっては就活を進めにくくなったり選択肢が狭まったりすることもあるため、併せて確認しておきましょう。
就活のエントリー数で間違うと悲惨! あなたに合った選び方を解説
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
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STEP③ 大学3年生の6月~2月に本選考に向けた準備をする
STEP③ 大学3年生の6月~2月に本選考に向けた準備をする
- インターンに参加
- OB・OG訪問
- 筆記試験対策
- ES対策
- グループディスカッション対策
- 面接対策
- 早期選考に参加
大学3年生の6月から本格的に就職活動が始まっていきます。STEP②までの準備をしっかりおこなっておけば、すぐに動き出すことができるはずです。
ここから説明することは選考結果に直結していく内容となるので、しっかり対策をしていきましょう。
インターンに参加
インターンは企業が学生向けに実施する職業体験プログラムです。内容や開催時期は企業によって異なりますが、学生が企業や職種への理解を深めることができます。
インターンは簡単な職務体験を数日やる短期のインターンもあれば、夏休みの期間をつかって数カ月その会社の業務を経験する長期インターンもあります。
選考過程にインターンを取り入れている企業や、インターンに参加した学生に対して早期選考の案内が来るケースもあるので、興味のある企業のインターンには積極的に応募することが大切です。
インターンのエントリー期間は開催の1、2カ月前に締めきるケースが多いので、もし8月におこなわれるインターンに参加したい場合は、6月ごろに応募しなければいけません。そのため、早めに志望企業のインターン開催期間を調べておくことが重要です。
また、インターンは選考を通過しないと参加できないものもあります。企業によって選考方法が異なり、書類、面接、筆記試験などの方法で選考する場合があるので、選考方法も調べておいてください。
そもそもインターンが何かよくわかっていない人は、こちらの記事がおすすめです。インターンに参加するメリットも解説しています。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターンの選考には書類選考がある場合もあります。こちらでESの書き方を解説しているので、気になる人はこちらも確認してください。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
インターンの具体的な面接対策についてはこちらの記事で説明しているので、面接に不安がある人はこちらを読んで対策をしていきましょう。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
OB・OG訪問
OB・OG訪問とは、実際に志望企業で働いている人の話を聴いて、説明会や採用サイト、企業のHPなどではわからない企業のリアルな情報を得ることができる活動のことです。自分の大学のOB・OGを訪問することからOB・OG訪問と呼ばれています。
OB・OG訪問をする時期は大学3年生の10、11月あたりが一般的です。実際に働いている人からの情報は志望する企業を絞る際にとても有効なので、積極的におこなっていきましょう。OB・OGの探し方は以下の通りになるので、なるべく早めに動いて探してみてください。
OB・OGの探し方
- 大学の就職センター
- 大学の先輩や知人
- 企業のHP
- OB・OG訪問向けアプリ
具体的な業務内容、社内や社員の雰囲気、昇給や昇進のキャリアパス、OB・OGが経験した就活の流れなどは就活に役立つので聞いておくべきでしょう。
有給取得率、残業時間、転勤の頻度など、説明会では聞きにくい質問を聞ける場でもあるので、有効的に活用してくださいね。
OB・OG訪問の参加手順や参加するまでに必要な準備については、こちらで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
筆記試験対策
多くの企業が選考過程で、性格適性検査や能力適性検査などの筆記試験を実施しています。実施される試験の内容は企業によって異なるため、志望企業がどのような筆記試験をするのか事前に対策しておきましょう。
企業が筆記試験をおこなう目的
- 面接に進む学生を絞り込む
- 試験結果を面接時の参考資料として使う
- 職業への適性を客観的データから判断する
筆記試験は現在SPIと呼ばれる総合適性検査が主流となっていますが、ほかにも玉手箱やGAB、CABといったものがあるため、志望企業に合わせて対策する必要がでてきます。
主な筆記試験の種類
- SPI
→リクルートマネジメントソリューションズ社が提供するもので、性格検査、能力検査が中心に出題される。人物の人柄や仕事への適性を測る検査として活用されている - 玉手箱
→日本・エイチ・エル社が提供する適性検査で、内容は言語、計算、パーソナリティが中心で、英語が出題されるケースもある - GAB
→日本・エイチ・エル社が提供するもので、言語、計算、パーソナリティの3つが試験項目となっている - CAB
→日本・エイチ・エル社が提供するもので、システムエンジニアやプログラマーなどのIT関連の職種への適性を判定するもの。暗算、法則性、命令表、暗号、パーソナリティの5項目から出題される - TG-WEB
→ヒューマネージ社が提供するもので、難易度が高く、言語、計算、英語、性格適性検査の4項目から出題される
上記のように、試験によって出題される問題が変わってくるので、志望企業が使っている試験内容を早めに調べて、対策しておくことが重要になります。
筆記試験の対策について詳しく知りたい人は、こちらで具体的な対策方法を紹介しているので、準備する際に役立ててください。
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説
ES対策
ESは企業に提出する応募書類のひとつで、その企業を志望する理由や学生時代に力を入れていたことなどをアピールするために送るものです。選考の第一段階として使う企業が多く、突破できないと次の選考に進むことができません。
ESに書く内容は企業や業界によって異なりますが、基本的には以下の内容を記載するケースが多くあります。
ESに書く主な内容
- 基本的な学生情報(大学名、氏名、連絡先など)
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
学生がESを書く際にやりがちなのが、書き間違えたときに、修正テープや修正液を使うことです。
ESは消えないボールペンで書くので、書き損じをしたら再度書き直す必要があります。提出用紙をあらかじめコピーしておいたり、時間に十分余裕をもって取り組むことが必要です。
インターンでのESの書き方はこちらの記事で詳しく解説しているので、実際に作成する前に一読しておきましょう。
インターンシップ参加を掴むエントリーシートの書き方|例文あり
どんな形でESの自己PRを考えればいいか想像ができない人は、こちらの記事を参考にして自己PRを考えてみてください。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
学生時代に力を入れたことを効果的に伝える方法は以下の記事で解説しているので、参考にしてみましょう。
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
グループディスカッション対策
グループディスカッションとは、出題されたテーマについて議論し、チームとして結論を出す過程を見ていく選考のことです。最近では選考の序盤にグループディスカッションを採用する企業が増えてきています。
グループディスカッションの概要
- 参加人数は4~8人
- 制限時間は20分~60分
- テーマは時事ネタや業務内容に関するものが多い
グループディスカッションはチームメンバーとコミュニケーションをとりながら成果を出すことが目的であり、相手を言い負かすことではないので注意しましょう。
グループディスカッションは慣れがとても重要です。本や動画を見て参考にするのも大切ですが、場数を踏んでいくことが一番大切です。大学のキャリアセンターでも練習できますし、志望度が高い企業の選考を受ける前に、ほかの企業のグループディスカッションに参加しておくのも有効な練習方法となります。
グループディスカッションの進め方についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んで、流れを理解しておきましょう。
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意
面接対策
就活の選考において面接は避けて通れない重要な部分になるので、事前に対策しておくのは必須といえます。
面接もグループディスカッション同様に場数を踏んで慣れていくことが最も大切になるので、志望度が高い企業の選考を受ける前に、いくつかの企業で面接を経験しておいたほうが良いでしょう。
面接の対策方法
- 面接対策の本や動画を見る
- 面接の頻出質問に答えられるようにしておく
- キャリアセンターを活用して模擬面接をする
- 就活イベントに参加して模擬面接をする
- 友達に相手に模擬面接をする
- 志望企業以外の選考を受けて面接を受ける
就活の面接でよく聞かれる質問集
- 自己紹介をしてください。
- 志望動機を教えてください。
- なぜその大学に進学したのですか?
- 学生時代に力を入れたことを教えてください。
- 最も苦労したことを教えてください。
- リーダーシップを発揮した経験を教えてください。
- 学部で学んでいることを教えてください。
- ゼミではどのような活動をしていますか?
- 学生時代にやり遂げたことを教えてください。
- 自己PRをしてください。
- あなたを採用するメリットを教えてください。
- あなたは入社後どんな貢献ができますか?
- 長所と短所を教えてください。
- なぜこの業界なのですか?
面接の練習方法についてもっと深く知りたい人は、以下の記事を参考にして実践してみてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接で聞かれる質問に対しての答え方がわからない人は、こちらの記事で有効な回答方法を解説しているので、面接対策に役立ててください。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
早期選考に参加
インターンに参加したり、OB・OG訪問をした後に、企業から早期選考の案内が来るケースがあります。
企業は早めに優秀な人材を確保したいと考えています。そのため、インターンやOB・OG訪問で評価が高かった学生に対して早期選考の案内を送っているのです。
早期選考に参加すると、「一次選考のグループディスカッションはなし」などと一部の選考が免除されることがあるので、案内がきたら積極的に参加してください。
たとえ早期選考に落ちてしまったとしても、早い時期から選考を受けられる経験は就活に活かされていくので、無駄にはなりません。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る就活準備は特にインターンや筆記試験対策が重要
STEP③で解説したものの中で特に重要なことは2つあります。
インターンに参加
興味がある企業のインターンに参加することは、業界や企業研究の目的だけでなく、企業との繋がりを作るうえでもこの時期におこなうこととして特に重要です。
インターンを選考過程にしている企業や、インターンに参加していなければ本選考に進めない企業があるので、インターンに関する情報をしっかり集めて参加しましょう。特にサマーインターンは、時間を有効に活用して複数のインターンに参加できるといいですね。
筆記試験対策
多くの企業が、SPI、玉手箱、GABなどの筆記試験を実施しています。応募者が多い大企業などは、筆記試験で面接に進む応募者を選別することがあるので、この時期に試験対策をおこなっておくことが重要です。
それぞれの試験で特徴があるので、志望企業が実施している筆記試験を調べて、該当するテストの問題集を解くなど、筆記試験対策をおこないましょう。
活かせる資格を取る
ここまで解説した以外にも、資格の取得もおすすめです。たとえばTOEICで高得点を取得することやIT系の資格を取得するなど、志望する業界や企業で活かせる資格を取得するといいでしょう。関連する資格を取得していれば、実務能力だけでなく入社意欲のアピール材料にもなります。
就活で評価されやすい資格はさまざまあります。こちらの記事を参考に、興味のあるものを探してみてください。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
STEP④ 大学3年生の3月で志望企業にエントリーする
大学3年生3月になると、多くの企業が選考情報を解禁して、志望企業へエントリーすることができるようになります。
STEP③までの準備をしておけば、選考を受ける企業が絞れているはずなので、乗り遅れないように早めにエントリーを済ませましょう。企業へのエントリー方法についてここから解説するので、参考にしてください。
就活情報サイト
効率よくエントリーを進めたい場合は、マイナビやリクナビといった就活情報サイトを利用すると良いでしょう。
就活情報サイトとは
学生の就職活動に関するバックアップをするための情報サイト。学生の情報源として活用されるほか、企業へのエントリーや説明会・セミナーの予約もサイトを介しておこなわれ、就職活動の中枢として機能している。
就職情報サイトは、同じ業界や職種の企業を一括エントリーできる機能もあるため、時間の節約にもなりますよ。
- 就職情報サイトをより有効的に使う方法はありますか?
複数の就活情報サイトや情報ツールを上手く使っていこう
少なくとも、①総合的なサイト②業界や職種に特化したサイト③紹介エージェントのサイトは目を通しておいて、自分に合っているものを使うといいでしょう。
また情報ツールをつかうのも有効です。就職サイトには、自己分析やESの書き方など、求人情報以外の情報や分析ツールが提供されています。これらをうまく使うことで、準備の時間を短縮することができます。
ただし、自己分析などは診断結果を鵜呑みにしてそのままESなどに記載するのではなく、あくまでも自己理解の一つの手がかりとして使ってください。
就活では多くエントリーすればいいというわけではありません。以下の記事では自分に合ったエントリー数などまとめているので是非参考にしてみてください。
就活では何社受けるのがベスト? あなたに合うエントリー数を解説
企業のHP
企業によっては就活情報サイトに求人を出していない場合があるので、そういったときは企業のHPからエントリーをしていく必要があります。
企業のHPにアクセスしたら、採用情報ページにいってください。そこに募集要項や職種などが記載されているはずなので、しっかり読んだうえで自分の希望する職種に応募してください。
STEP⑤ 大学3年生の3月以降に本選考を受ける
STEP⑤ 大学3年生の3月以降に本選考を受ける
- 企業説明会
- ESの提出
- 適性検査
- グループディスカッション
- 面接
- 内々定
企業へのエントリーが完了したら、いよいよ本格的に選考が始まります。この段階で就活の準備をしっかりしてきた学生は、慌てずに選考を受けられるはずです。
ここからは本選考の一般的な流れについて紹介していくので、選考を受けるイメージをつけていきましょう。
①企業説明会
志望企業にエントリーをすると、最初に企業説明会の案内がくるのが一般的です。企業説明会とは、自社を知ってもらうために開催する説明会のことです。入社を志望している人や興味を抱いている人を招きセミナーなどをおこないます。
会社説明会では、企業の沿革や事業内容、業務内容といった基本的な情報を説明したうえで、場合によっては質疑応答などの時間もあります。
企業説明会のなかで選考フローについての説明もあるので、重要なことを忘れないように細かくメモを取っていくようにしましょう。
近年はWeb形式の説明会も増えています。Web説明会の参加方法やマナーはこちらの記事を参考にしてください。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
②ESの提出
選考は基本的にESの提出から始まることがほとんどです。必ず提出期限が設けられているので、余裕を持って提出するようにしましょう。
提出期限が過ぎてからESを提出すると、「この学生は普段の生活から期限を守っていないのだろう」とマイナスな印象を持たれてしまう可能性があるので、提出期限は必ず守ってください。
ESは企業説明会に参加した際に手渡しするケースもあれば、会社のHPからダウンロードする場合もあるので、事前に調べて把握しておきましょう。
③適性検査
適性検査、いわゆる筆記試験は選考の序盤で取り入れられるのが一般的となっていて、受検スタイルは以下3つのタイプに分かれます。
適性検査の受検スタイル
- テストセンター
→企業が指定する専用会場で受検するスタイルで、学生は指定された会場まで赴き、そこのパソコンからオンラインで試験を受ける - WEBテスト
→自宅などのパソコンから受検する形式です。企業からWEBテストの受講URLが送られてくるので、そのURLを開いて試験を受ける - ペーパーテスト/インハウスCBT
企業を訪問した際にその場でテストを受検するスタイルだが、この形式をとる企業は少ない
適性検査の合格ラインを明確に公表している企業は少なく、企業によって基準は異なります。
テスト時間は限られているので、解けないと思ったらすぐに次の問題にいって、確実に解ける問題から取り組んでいき、なるべく高い点数を目指すようにしてください。
④グループディスカッション
グループディスカッションは適性検査と同じく、選考の序盤に取り入れられているケースが一般的です。
企業はグループディスカッションを通して、学生の性格や価値観、リーダーシップや協調性などの能力があるかをチェックしています。
相手を言い負かしたり、意見を論破するような行為は協調性がないと判断され、逆効果となる恐れがあるため注意してください。一緒のグループになったメンバーは仲間だと思い、健全な議論をしていくことに集中しましょう。
また、グループディスカッションには役割が存在します。企業から「役割を決めてください」と言われるケースもありますが、何も促されないときもあるので、その時はチームメンバーに呼びかけて役割を決めましょう。
グループディスカッションの役割一覧
- 司会(ファシリテーター)
→メンバーの意見を引き出す重要な役割で、議論を正しい方向へ導くリーダシップが求められる - タイムキーパー
→議論全体の時間管理をおこなう役割。残り時間を知らせるだけでなく、議論の進行と経過時間を見て、注意を促すことも必要 - 書記
→議論の内容をまとめてメンバーの意見や結論などを記録していく役割。議論が滞った場合は司会を助ける役割も求められる - 監視者
→論点がずれないように、議論の進行を見守る役割。議論が熱くなってきた際に、議題からそれていないかを確認し、必要に応じて軌道修正をしていく必要がある。 - アイデアマン
→議論を活性化させるために、いろんなアイデアを提案する役割。論理的な意見を簡潔にまとめていくことが求められる。
- 自分に向いてるグループディスカッションでの役割が見つからない時はどうすればいいでしょうか?
役割を考えすぎないで建設的な意見を出すことに集中しよう
自分に向いているグループディスカッションでの役割が見つからない場合は、無理に新しい役割を探すのではなく、多人数でも機能して建設的な意見が出せる役割に参加することが良いです。
無理に役割を作ろうとすると、そのことでグループディスカッションの運営に悪影響を及ぼしかねなません。
役割を持たずに参加することでも自分のPRができるので、安心して参加してくださいね。
⑤面接
選考が進んでいくと必ず面接を受けることになります。選考ごとに面接の種類もかわってくるので、事前にどんな面接があるのか把握しておきましょう。
面接の種類
- 集団面接(選考序盤に多い)
→3〜5人の学生に対して、2〜3人程度の面接官が対応するケースが多い。受け答えの時間が限られるので、質問を深掘りされるケースは少なく、基本的な質問を多くされる傾向にある。 - 個人面接(選考中盤から終盤に多い)
→1人の学生に対して、1〜3人程度の面接官が対応するケースが多い。30〜60分ほどかけて一つひとつじっくり質問をされるので、深掘りされた際に慌てず答えられるようにしておくことが求められる。
上記のように、選考段階で面接の内容が変わってくるので、最後まで油断せず最善の準備をしていきましょう。
集団面接の流れについて具体的に知りたい人はこちらの記事を読んで対策しましょう。
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
集団面接では短い時間で好印象を残す必要があります。以下の記事では集団面接で押さえておきたい質問と回答についてまとめているので、参考にしてみてください。
集団面接で対策必須の質問11選! 短い回答で勝ち抜く5つの秘訣も
質問を深掘りされるのが不安という人は、以下の記事を読んで個人面接の対策をしておきましょう。
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
最終面接が不安という人は、こちらの記事を読めば合格率を高められますよ。
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
⑥内々定
最終選考を突破すれば、企業から内々定をもらえます。内々定の時点では、正式な労働契約が結ばれるわけではなく、10月以降に正式な内定を出すという通達になります。
内々定の取得後、ほかに応募したい企業がなければ就活は無事に終了です。もし、ほかにも入りたい企業があれば、そちらの企業の選考を受けましょう。
内定と内々定はどう違うのか気になる人は、以下の記事を参考にしてみてください。
内定とは? 内々定との違いから承諾・辞退の連絡まで徹底解説
以下の記事では内々定の取り消しリスクについて専門家が詳しく解説しています。内々定後の動きをイメージするためにもチェックしておきましょう。
専門家が解説! 内々定と内定の違い|6つの取り消しパターンとは
就活の流れを知らずに選考を受けるリスク
就活の流れを知らずに選考を受けるリスク
- 入りたい企業の選考機会を逃す
- 選考対策が不十分になる
就活の流れを事前に理解しておかないと、思うような結果が出ず後悔をしてしまう可能性が高くなります。
ここからは、就活の流れを理解せずに選考を受けるリスクを解説していきます。
入りたい企業の選考機会を逃す
企業によって選考時期は大きく異なります。「選考が始まるのは大学4年の6月から」という情報を鵜呑みにしてしまうと、企業の選考機会を逃してしまう可能性があります。
大学4年生の秋に採用活動をしている企業も一部ありますが、春と比べると採用枠が少なく、倍率も高くなる傾向にあるので、内々定を勝ち取るのはかなり難しくなってしまいます。
選考対策が不十分になる
企業によって選考の流れも異なるため、どの企業も同じだと思っていると非常に危険です。
たとえば、ESの提出期限が3月で終わるところもあれば、6月まで受付している企業があるとします。この時、企業ごとに選考の流れを理解していれば、3月期限の企業を優先に対策をしていきますよね。
しかし、企業ごとの選考日程が頭に入っていないと、どの企業から対策していくべきなのか優先順位がわからなくなってしまいます。結果、選考対策を充分にできない企業もでてくるので、企業ごとに選考の流れを理解しておくことは重要です。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る就活の流れを知らずに選考を受けると内定が遠のいてしまう
選考機会を逃してしまう
選考時期が早まっており、大学3年の3月から本選考と言われていても、3月以前から選考を実施している企業や大学3年の夏のインターンシップで選考をおこなう企業もあります。就活の流れを把握せずに就活をおこなうと、志望企業の選考がすでに終了してしまい採用試験を受けられない可能性があります。
選考対策ができない
採用試験で筆記試験をおこなう企業が多いのですが、SPIや玉手箱など企業によりテスト内容が異なります。志望企業に対応したテスト問題に慣れておくなど準備が大切ですが、就活の流れを理解していなければ、行き当たりばったりの対応しかできないでしょう。またESや面接対策も企業向けの対策をおこなわなければ、良い結果につながらない可能性があります。
ミスマッチングが生じる
自己分析や業界研究をおこなわなければ、就職はできても入社後ミスマッチングが生じるかもしれません。入社後考えていた仕事と違う、あるいは適性や強みを発揮できないといったミスマッチングを防ぐためには、就活の流れを把握して自己分析や業界研究をおこなうことが大切です。
早めに就活の流れを理解して準備万端の状態で選考を受けよう
就活は誰もが初めて経験するからこそ、早めの準備がとても重要になります。就活の流れは年々変わってきていて、早期選考をおこなう企業も増えてきているため、動き出す時期によって就活の結果が大きく変わるといっても過言ではありません。
この記事で解説した5ステップに沿って早めに動き出せば、準備万端の状態で選考を受けられるので、ぜひ参考にして、志望企業の内定を勝ち取ってください。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る就活は志望企業ごとの計画が求められる! 情報管理を徹底しよう
就活を進めるときに見落としがちなのが、情報管理の方法です。実際に就活を進めるには、「応募先ごとに指定されるスケジュールにそって準備する」必要があります。
記事の中で、実際にエントリーシートを提出する平均数が16社と紹介しました。16通りの計画をたてて活動する必要があるということです。情報管理の方法をしっかり決めておかないと、とても乗り切れません。
情報管理でやることは2つあります。1つはスケジュール管理です。締切や選考日を間違えたら先には進めません。そういうことのないように、手帳やアプリを使って自分の就活をコントロールしましょう。スケジュール管理の方法はYouTubeなどでもたくさん紹介されています。
提出物や資料の管理も必須
もう1つは資料の管理です。企業への提出物をどう保管しておくか。電子データと紙資料が混在するのもやっかいな点です。書類を提出して面接日まで間隔が空いたときに、提出資料の控えが見つからなかったりしたら、面接対策もできません。
そんなことを防ぐためにも、就活の流れを理解して情報管理のやり方をしっかり決めておきましょう。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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