Q
その他
女性
転職エージェントを使わずに年収交渉するのは難しいですか?
現在、転職エージェントを利用せず、自分で求人を探して応募し、転職活動を進めています。
ありがたいことに内定をもらえそうなのですが、企業の採用担当者と直接年収交渉をおこなうのは初めてで、不安を感じています。
エージェントを介さない場合、企業側のほうが交渉に慣れていて、こちらが不利になるのではないかと心配です。希望年収を伝えたことで印象が悪くなったり、不採用になったりしないかも気になります。
転職エージェントを使わずに年収交渉を成功させるためには、どのような準備や心構えが必要でしょうか? また、採用担当者に希望を伝える際の具体的な言い回しや、年収交渉の場面で避けるべきNG行動についてもアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
転職エージェントを使わない交渉は当たり前!
本来、雇用契約のベースとなる労働条件を話し合うのはあくまでも本人です。転職エージェントが交渉を代行してくれるわけではないことは念頭に置いてください。
転職エージェントは弁護士などと違って交渉を代行できる法的な立場にはありません。そのため、本人の希望を伝える程度のことしかできないのです。就職や採用のお手伝いと条件交渉はまったく別のことだと理解しましょう。
自分の能力に見合う金額なら伝えて問題なし
そのうえで、自分自身で希望する年収や条件を伝えるのは当たり前のことです。
そして企業側のオファーもしっかり聞かなければなりません。それが合わなければ、あなたも転職する理由がなくなってしまいますし、企業側も無理してあなたを採用する理由がなくなります。
あなた自身、内定をもらえそうになるまでの間に求人条件の内容も確認しているはずです。いざ内定の段階になってそこから大きく条件が下がるような提示があるとは考えにくく、万が一そのような対応をされるならそんな会社には行くべきではありません。
結論としては、あなたの能力や経験に見合う条件と思うなら、希望をそのまま伝えるべきです。相手企業もあなたの希望に基づいて採否の判断をおこないます。どこまでの条件を受け入れられるかの許容範囲を決めておくことが重要です。
メインは仕事内容の話であるべきと心得よう
話し方としては、年収の話だけにとらわれず、自分が新しい仕事にどう適応し、どう貢献できるのか、仕事の内容についての話をメインにしてください。
報酬は仕事の対価です。仕事の話をしないのに、報酬や条件の話ばかりをする人は信頼されにくくなります。
難しくならない! 丁寧に事情を説明するプロセスが重要
年収交渉は、「エージェントを使わなければ不利になる」というわけではありません。
企業側が交渉に慣れていることは確かですが、丁寧な伝え方ができれば印象が悪くなることはほとんどありません。むしろ、自分の言葉で希望を説明できる点はプラスに働くことがあります。
前例がないように見える待遇でも、個人の事情や条件が明確であれば認められることがあります。私自身も、遠方への引越しが必要だった就職で、住宅の初期費用と家賃の半額を支給していただいた経験があります。
丁寧に事情を伝え、必要な理由を誠実に説明したことで、特別な対応をしていただけました。交渉は相手を困らせる行動ではなく、双方が納得できる条件を探すプロセスです。
希望理由の言語化をしておこう
準備として必要なのは、希望金額だけでなく「なぜその年収を希望するのか」を言語化しておくことです。仕事内容との整合性、経験とのバランス、生活条件などの根拠が丁寧に整理されていることが大切です。
それにより、むしろ印象が良くなり採用側の判断材料にも成り得ます。そのため、数字だけを提示するより、採用後の働き方を含めて話せるほうが、面接官も納得しやすくなります。
感情的な主張は避けよう! 相談として交渉するのが秘訣
伝え方としては、希望を主張するのではなく、相談としておくと柔らかくなります。
たとえば「提示いただいた条件を拝見し、そのうえで一点だけご相談があります。私としては〇〇の理由から、年収は△△円を希望しております。調整の余地はありますでしょうか」のように、相手の選択肢を奪わない表現が効果的です。
避けたいのは、感情的な主張や、他社の条件を強引に引き合いに出すことです。比較材料はあっても、交渉はあくまで自分の事情と実力を軸におこなう方が誠実で、結果として通りやすくなります。
交渉には、特別な才能が必要なわけではありません。他者を思いやる丁寧さと準備があれば、個人でも十分に成功させることができます。
「転職エージェントは使わない方が良いのではないか」という意見を持つ人もいるかもしれません。以下のQAではそのような意見に対してキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。転職エージェントの利用を迷っている人はチェックしておきましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。






