Q
大学4年生
男性
就活の小論文と面接の対策を並行しておこなうには?
現在就職活動中の大学4年生です。エントリーシート(ES)の提出が落ち着き、これから小論文と面接の対策に本格的に取り組もうと思っています。
どちらも対策に時間がかかると聞きますが、大学の授業やアルバイトもあり、なかなか両方を効率よく進められるか不安です。
小論文と面接は求められる能力が違うので、並行して対策を進めることでかえって混乱してしまうのではないかという心配もあります。
限られた時間で小論文と面接の対策を効率よく並行して進めるための具体的な方法や、それぞれの対策で共通して活かせる考え方や準備があれば教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
両立できる! 自己理解と構成を軸にしよう
小論文と面接は軸=自己理解と論理構成が共通事項です。土台を1つにして対策すれば、混乱どころか相乗効果が出て効率が良いでしょう。
小論文×面接両方を強化する土台づくりとしては、自分の型を1枚にまとめて、強み、弱み、ガクチカ、志望動機、将来やりたいことの5項目をA4一枚に整理し言語化しておきましょう。小論文の主張の軸になり、面接の回答の土台になります。
小論文と面接は、どちらも論理構成が勝負です。小論文の型としてPREP法を用いり、面接の型としてSTAR法を使用しましょう。
小論文と面接のお互いに活かせる部分を対策しよう
並行対策で混乱しないためのコツとしては、小論文=書く面接として、意識するだけで思考が一気につながります。「考えて→理由を整理して→根拠をつける」という流れは完全に一致します。
面接=しゃべる小論文であり、しゃべるときに散らかってしまう原因は文章として構造化してないからです。
小論文で文章構造を鍛えましょう。面接でその構造を口に出すことでまとめやすくなります。
小論文の練習=面接の深掘り対策そのものであり、時間がなければこれだけやれば問題ありません。
PREPで4行アウトライン(10分)、面接の1質問だけ深掘り(10分)、録音して聞き返す(5分)。1日たった25分だけど、ほかの就活生が焦って迷走してる間に、軸がブレない就活生に仕上がることができます。
どちらも結論から伝える能力を鍛える練習をしよう
大学の授業とアルバイトでも大変なのに、それと並行して小論文と面接の対策を効率よく進められるか不安ですよね。
小論文と面接では、アウトプットの仕方の違いから求められる能力(小論文は論理構成力、面接は瞬発力・表現力)が異なりますが、基礎となるものは同じです。
それは結論ファーストで論理的に考えを伝える能力です。この基礎を固めることで、効率よく並行して対策を進められます。
自己分析や企業研究で導き出した「自分の強み」「志望動機」「入社後にやりたいこと」について、「結論(主張)→根拠(経験)→結論」のフレームワークで、1分間で話せる状態に言語化します。
面接では言語化された内容が、口頭での回答の土台になります。小論文は言語化された「結論と根拠」が、そのまま序論と本論の骨子になります。
小論文と面接を関連させてトレーニングしよう
1日1テーマで取り組んでみるのはいかがでしょうか。
集中力が高い時間午前中は、小論文の構成案を作成して、論理構成のトレーニングをする。夜は午前中に作成した小論文を用いて口語に直し、面接の模擬練習や回答の暗唱をおこなうことで、流暢性と瞬発力のトレーニングとなります。
小論文で扱ったテーマ(例:「AI時代に求められる人材」)について、面接でも聞かれたと想定して話す練習をすることで、文字化のトレーニングを口頭でのトレーニングに循環させ、定着率を高められます。
私も過去、面接対策に追われながら小論文の練習もしましたが、基礎さえ固まっていれば、インプットした情報を、面接という口頭のアウトプットと、小論文という文字のアウトプットに効率よく変換できることを実感しました。
時間を区切り、基礎を磨くことに集中してみてはいかがでしょうか。
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