Q
大学4年生
男性
内定承諾後の入社を拒否できる正当な理由とは何ですか?
内定承諾書や入社承諾書には「正当な理由なく、無断で入社を拒否しません」といった文言が書かれていますが、その正当な理由とは具体的には何なのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「健康上の理由」と「家庭の事情」が該当する
内定承諾書や入社承諾書における正当な理由とは、本人の怪我や病気により入社が困難になった場合の「健康上の理由」が挙げられます。また、家族が介護が必要な状態になり、介護できる人が自分だけといった「家庭の事情」なども当てはまるでしょう。
承諾書を提出した後に辞退しても問題ない場合がある
しかし上記の理由以外だとしても、入社2週間前までなら辞退しても法的に何ら問題はありません。
どのような理由を伝えれば良いのかわからないのであれば、「一身上の都合」として伝えると良いでしょう。しかし、どのような場合だとしても社会人としてマナーに配慮した対応が大切です。
大事なのはできるだけ早めに連絡することです。連絡が遅くなればなるほど相手に迷惑をかけてしまうので注意してください。
「不可抗力」が正当な理由だと考えられる
何が正当かというのは考え方によりますが、企業側としては「冷やかしはやめてね」という意味でしょうね。
「無断で入社を拒否する」というのはかなり異常事態です。無断で入社を拒否するという状況は長期間連絡できない状況ということになるので、たとえば海外でテロに巻き込まれて身柄を拘束される、または病気で動けないなどの理由、つまり「不可抗力」が正当な理由ということになると思います。
きちんと行動していれば気にするほどの文言ではない
志望先が変わった・入社意志がなくなったという場合も入社しない理由としては正当です。この場合、普通は迷惑がかからないように会社にその旨を事前に伝えると思います。
また、この場合であれば「無断で入社を拒否する」ということにはなりません。そのため、客観的に見てこの文言は別におかしなことではないでしょう。
「無断で入社を拒否する」を具体的にはどんな場面かと考えてみると、「内定をもらっていて入社意志を伝えているにもかかわらず、連絡もなく入社式に来ない・会社に来ない」というような状況です。
人として一般常識の範囲をわきまえていれば起こり得ないことだとは思いますが、会社側に立ってみるともしかしたらそんなことをわざわざ書かなければならないほどおかしなことが起きているのかもしれません。いずれにしても、あなたがきちんと行動しているなら気にしなくても良い文言ですよ。
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