Q
その他
男性
会計事務所の筆記試験は、どのような対策が必要ですか?
会計事務所への転職を考えている社会人です。いくつかの事務所の採用情報を見たところ、面接のほかに筆記試験があることがわかりました。
私はこれまで経理の実務経験はありますが、本格的な採用試験は久しぶりで、筆記試験の内容がどのようなものか見当がつきません。
簿記や税務の専門知識を問われるのか、それとも一般常識やSPIのようなものが出るのでしょうか? もし専門知識が問われる場合、日商簿記何級レベルの対策をすれば良いか、アドバイスをいただきたいです。
会計事務所の筆記試験で落ちないために、どのような分野の対策を優先して進めるべきか、教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
基本スキルで対応可能! 日商簿記では2~3級レベル
会計事務所の採用で求められる筆記試験は、「どんな内容かわからない」と不安になりやすいですよね。
実際に多くの事務所で求められるのは高度な専門知識ではなく、ビジネスの土台となる基本スキルや性格・適性です。
実務経験があれば、過去に扱った帳簿・仕訳の理解があるので、決して恐れる必要はありません。
多くの会計事務所の試験では、以下のような内容が中心です。
・簿記の基本や仕訳、勘定科目の判別など、日商簿記2~3級レベルの知識
・財務諸表の読み取りや簡単な会計概念の理解
さらに近年は、性格や価値観、職業適性を測る「適性検査」や簡易な論理・数値問題を課す事務所もあります。
仕訳・勘定科目・財務諸表の復習が鍵! 実務経験の言語化もしよう
したがって、対策の優先順位としてはまず、仕訳・勘定科目・財務諸表の基本を復習し、実務経験を引き出せるよう整理しておくことが有効です。
特に、これまで経験してきた内容を紙に書き出しておくと、筆記だけでなく面接対策にもつながります。
さらに、もし適性検査が含まれる場合は、一般的な能力試験(言語・非言語)への軽い慣れもおすすめです。簡単な計算や割合・読解問題に対応できるよう、短時間で回答する練習をしておきましょう。
一般的な傾向よりも、自分に求められる役割から考えよう
会計事務所の筆記試験に決まったものはありません。
それぞれの事務所によって、スタッフに期待する能力は異なります。求める能力を有しているかを知るために必要な筆記試験をおこなうのです。
一般的な傾向として、大手法人のほうが汎用性の高いSPIを実施する確率は高いといえます。
一方、個人事務所は代表会計士の得意分野をおもに扱っている場合が多く、その分野(たとえば税務、相続、経営コンサル、財務・管理会計、監査、M&A、IPOなど)に関する専門知識を問う試験を実施する可能性が高いです。
会計分野志望なら専門分野の試験対策に時間を割いて!
志望する際は、事務所がよく扱っている分野を調べて対策する必要があります。ただし、必ずしもその傾向通りの試験を実施するとは限りません。
大手は複数の会計士を揃えて幅広い分野に対応できる体制を取っているため、広範囲の専門知識を問う試験とSPIを併用する可能性もあると考えてください。
また、志望先の規模にかかわらず、会計分野を志望する場合は専門分野に力を入れる必要があります。
SPIは基礎的な学力を測るものと性格検査で適性を調べるものですので、小中高の勉強以外に特別な対策の必要性はさほどありません。SPIの問題集で出題問題を一通り確認次第、専門分野の試験対策に時間を割くことをおすすめします。
年齢や志望職種によっても必要な対策は大きく異なる
事務所の扱う分野のほか、あなたが何歳なのか、会計事務所の一スタッフとして入職するのか、会計士の右腕候補として転職するのか、といった条件も考慮する必要があります。
たとえば経理経験が3~5年ほどある方が会計事務所へ転職する場合、一般的な事務スタッフとしてか、会計士を目指す人材として志望するのかによって対策は変わります。
一般事務スタッフは、会計事務所の一般事務とともに会計事務処理をおこないます。最低でも日商簿記3級レベルは必要です。つまり仕訳、年末調整、確定申告など数多くの申請書類を正確に処理できる能力が求められます。
一方会計士候補として志望するなら、できれば日商簿記2級程度の知識を有し、入職後すぐに会計士の代理としてクライアント先に記帳指導に行けるレベルが望ましいです。
科目合格は有利に働く! 計画的なスケジュールでメリットを強調
また、今後会計士試験を受ける前提であれば、科目合格は大きなアピールとなります。
ただし、公認会計士の科目合格には期限があるため、面接でそこを問われる可能性も高いです。働きながら資格取得を目指す場合、取得までのスケジュール・計画をしっかり考えておき、事務所に承諾をもらう必要があります。
自分が公認会計士資格を取ることで、その事務所にどのような貢献ができるか、メリットをもたらせるかを具体的に話せるように対策するのがおすすめです。
事務所ごとの期待値を想定し自分なりに必要な準備を組み立てよう
上記のように、受ける事務所や職種によって対策はさまざまで一概にアドバイスできるものではありません。
今一度、あなた自身がその会計事務所から何を期待されているのか、しっかり考えてみましょう。その役割にふさわしい試験はどんな内容か改めて想定してみてください。
他人から「この対策が必要です」と言われてその通りに対策するより、自分でとことん考えて何が必要か想定して対策するほうが、今後のためにはよほど役に立ちます。
そうして対策していくことによって、これからの仕事に何が必要なのか、どんな人材になるべきかさらに具体的に理解できるでしょう。そして、それは面接にも役立つはずですよ。
以下の記事では筆記試験の対策方法を解説しています。出題傾向や対策を押さえて、確実に突破できるようにしましょう。
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