Q
大学3年生
女性
管理栄養士の就活はいつから始めるのが一般的ですか?
管理栄養士を目指している大学生です。一般企業の就職活動と違い、病院や福祉施設、学校、行政など、資格を活かせる職場の採用スケジュールがわからず不安です。
周囲の友人は大学3年生の春から一般企業向けの就活を始めていますが、「管理栄養士は専門職だから採用時期が遅い」とも聞きます。実際、どのタイミングで情報収集や応募を始めるのが良いのかわからず、出遅れてしまわないか心配です。
管理栄養士の就活が一般的にいつ頃から始まるのか、初めに取り組むべき準備内容、また実習経験をどう就活に活かせるかについて、具体的なアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
本格化は夏の場合もあるものの、対策は早めにして損はない
管理栄養士の採用は、職場によって時期が異なりますが、一般企業(3月情報解禁、6月選考開始)よりも遅いケースが多いです。
特に公的な組織や病院などについては、夏から秋に本格化したり、通年採用に近い場合もあります。
ただしこれは選考の時期が遅いだけであって、あなたが就活に注力する時期もそれだけ遅くするかは別問題です。不安があるのであれば、早めに対策を練ることをおすすめします。
情報収集は早めが吉! 3年生の冬までにはESを完成させよう
委託給食会社や食品メーカーも視野に入れている場合は、いわゆる通常の就活の時期には動く必要があります。
病院や公務員に一本に絞っている場合でも、情報収集は早めに始めましょう。
管理栄養士の活躍の場は多岐にわたりますので、「なぜ管理栄養士になりたいのか」「どんな対象者に、どうかかわりたいのか」を明確にし、志望する分野を絞り込むことからはじめるのが求められます。
エントリーシート(ES)のひな形については、3月より前には用意できていると余裕が出るはずです。
実習経験を志望動機の根拠として活用しよう
実習経験については、「実習で〇〇という事情を抱えた患者さんと接し、栄養管理の重要性を肌で感じたからこそ、病院で働きたい」というように、実習での原体験を志望動機の根拠にするのが王道です。
さらに、実習中にどのような課題を感じ、どう行動したかを具体に説明できれば、現場での適応力や問題解決能力をアピールできます。
必ず実習中にはメモを持ち歩き、どのようなことがあったか、どのように感じたか、どのように行動したかを記録して、後日振り返ることができるようにしてください。
3年次の夏には自己分析と業界研究に取り組もう!
管理栄養士の就職活動は、一般の企業と異なりスケジュールに幅がありますが、3年次の夏から秋にかけて準備を始めるのが理想的です。
まずは養成施設の実習スケジュールを確認することから始めましょう。
多くの学校では3年次の終わりから4年次の前半にかけて臨地実習や校外実習が集中し、実習と就職活動が重なることがあります。これは、就活の準備に制約を与えるため、計画的な行動が重要です。
情報解禁時期の主流は、医療・福祉では4年次、メーカーでは3年次
医療や福祉施設の採用試験は、一般的に夏から秋にかけておこなわれることが多く、新卒者の募集は卒業間近の4年次におこなわれる場合もあります。
採用時期が年度の欠員補充やタイミングに左右されることから、求人情報が遅れて出るケースも少なくありません。
一方で、食品メーカーなど一般企業の多くは3年次の3月には情報が解禁され、比較的余裕を持って選考が進むため、早めに自己分析や業界研究を始めておくとよいでしょう。
方向性を定めよう! 実習での経験は自己PRになる
就職活動の準備では、まずどの分野で働きたいか自分の方向性を明確にすることが大切です。
病院、福祉、学校、行政、食品メーカーと活躍の場は多岐にわたるため、自分の興味や価値観に合った分野を整理してから活動を進めるとよいでしょう。
また、実習経験は自己PRの武器になります。実習中にかかわった仕事や感じた課題を言語化し、エントリーシート(ES)や面接で具体的に話せるよう準備しましょう。
さらに実習先を将来の職場候補と考え、インターンシップや施設見学を活用することも有効です。
また、病院や福祉施設では欠員が出た際の途中採用や年度途中の募集があるため、3年次末から4年次の前半にかけては複数の分野や規模の施設を幅広く情報収集し、柔軟に対応できる力を身につけておくことが重要です。
これによって、出遅れを防ぎ、就活の幅を広げることができます。
計画的な準備によって、焦らず就活を進めることができる
まとめると、管理栄養士の就職活動は、3年次の夏頃から自己分析や業界研究を始め、4年次の前半には本格的に就活に取り組む準備をすることが望ましいです。
実習経験を活かしながら計画的に動けば、自信を持って就活に臨むことができます。焦らず丁寧に準備を進めることが大切です。
以下の記事では管理栄養士の就職先を16選紹介しています。管理栄養士の仕事に興味があり、就職・転職を目指しているという人は、ぜひ参考にしてください。
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