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人間嫌いな人は働けないのでしょうか?
私は人間関係が本当に苦手で、働くことが苦痛で仕方ありません。こんな人間嫌いな状態ではどこへ行っても働けないのでしょうか?
以前の職場では、同僚とのコミュニケーションがうまくいかず孤立してしまい、体調を崩して退職しました。
働くことに対して強い不安感があり、このままでは生活していけないと焦ってはいるものの、なかなか一歩を踏み出せません。
人間嫌いな私でも、負担なく働ける仕事はあるのでしょうか?
また、もう無理なのではないかと感じていますが、人間関係のせいで働くことに抵抗がある状態を何とかできる方法があるならアドバイスをお願いしたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
工場などでおこなう製造系の仕事は人嫌いの負担が少ない
結論から言うと、人嫌いの人でもできる仕事はあります。これまでさまざまな人のキャリア相談を受けてきましたが、人が嫌いという人は少なからずいました。そのような人でも人とのかかわりにおいて負担の少ない仕事は案外あるものです。
たとえば製造現場においては、製品の組立、購入部品や完成品の検査などがそうです。あらかじめ決められた工程に沿っておこなうため、最初に説明されたり確認などが入ったりすることはありますが、あまり人とのコミュニケーションを求められることはありません。
また、IT業界などもプログラミングやテスト業務は比較的黙々と作業することが求められます。これらの職種は、業務の性質上、個人作業に集中しやすい環境であるといえます。
清掃スタッフなどの仕事は人と会う機会も少ないためおすすめ
いわゆる「ひきこもり」といわれた人たちでも、これらの仕事なら長期的に継続しています。ただ、人嫌いが過ぎてそもそも周囲に人がいるのがしんどい、というケースもありますよね。
そのような人にはショッピングモールなどの開店前清掃がおすすめです。通勤時間も仕事中もほぼ人に会わずに済むので、これだとかなり負担は軽減されます。私のこれまでの経験から、極端に人との接触を避けたい場合、清掃業務は心理的な負担が少ない選択肢の一つとなるようです。
厚生労働省が各都道府県に設置している、若者自立支援センター、通称サポートステーションといわれる場所では、これらの仕事に関するアドバイスがもらえますよ。サポートステーションは、さまざまな働き方に関する情報提供や相談支援をおこなっていて、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスが期待できるため、人嫌いで働けるのか不安、という人はぜひ訪問してみてください。
人間嫌いでも働くには最低限のコミュニケーションは必要
同僚とのコミュニケーションに悩み、それが原因で体調を崩して退職したとなると、それは本当に辛い経験であり、心の傷となっていることでしょう。大変辛い思いをしましたね。そのような経験をすると「もう人とかかわる仕事はしたくない」と考えてしまいがちです。
たしかにある程度人とかかわらなくて良い仕事はありますが、まったくの一人だけで仕事ができることはほぼあり得ないと思います。
そうなると、そのかかわり方が問題になりますよね。私がこれまで学生指導をしてきた経験からも、人間関係の悩みは仕事をするうえで大きなストレスとなり得ることを痛感しています。
そこで仕事上のコミュニケーションについて考えてみましょう。仕事に必要なのは正確な情報の伝達や確認によって間違いなく正しい成果を出すことであって、他人と仲良くすることではありません。
よって、事務的なやり取りのみで完結するような仕事であれば、煩わしい人間関係と距離を置くことができるかと思います。業務上の必要最低限のコミュニケーションに留まる仕事は、人間関係のストレスを感じにくい傾向があるようです。
スキルを身に付ければリモート勤務などストレスフリーな働き方もできる
では次に、事務的なやり取りのみで良い仕事とは何かです。工場で決まった作業を黙々とおこなったり、配送や清掃といった業務も考えられます。
しかしそれではアルバイトと変わらない条件に甘んじなければいけない場合があるかもしれません。そのため、これらの仕事は比較的コミュニケーションの頻度が少ないものの、キャリアアップや収入の面で課題を感じる人もいます。
もしあなたがそれなりに高い収入を望むなら、個人で高い技術を身に付けることが必要です。たとえば、事務系であれば経理・財務的な専門知識。IT系ならプログラミング、システム構築できる技術など、一人で仕事を請け負える程度の技術力があればフルリモートの勤務もできます。
職場にいても最低限の指示と報告で済む可能性が高くなるのです。専門性の高いスキルを持つ人材は、リモートワークなど柔軟な働き方を選択できる可能性が高く、職場での人間関係に悩むことなく活躍している人も多くいます。
しかしこのような勤務を可能にするには相当な高いスキルを要し、そのための経験を積むことが必要になります。そのため、技術獲得を目標に割り切って数年は会社に勤めるという人もいます。明確な目標を持ってスキルアップに取り組むことは、将来的な働き方の自由度を高める有効な手段といえるのです。
このように、人間関係は避けて通ることはできませんが、自分に適性のある技術力によってある程度人とのかかわりを少なくすることは可能です。また技術力は自信にもつながります。高い専門性は、周囲からの信頼を得やすく、結果として良好な人間関係を築きやすいという側面もあります。
ご自身の適性を考え、今後の計画を立て、一歩ずつ踏み出してみてください。あなたの新たな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
この記事を読んでいる人のなかには、どうしても働きたくないと感じている人もいるのではないでしょうか。以下では、働く意欲に悩みを抱える人の質問にキャリアコンサルタントが回答しているため、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
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