この記事のまとめ
- 一般常識問題の数学の出題内容は企業によって異なるため網羅的な対策が必須
- 一般常識問題の数学は応募先企業の特徴を把握したうえで対策することが重要
- 問題例からコツや公式を理解して一般常識問題の数学を攻略しよう
- WEBテストパーフェクト問題集
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この記事を読んでいる人におすすめ
就活の多くの選考で筆記試験が実施され、応募者の能力や企業とのマッチ度などを測ります。SPIや玉手箱を出題する企業も多いですが、一般常識問題を出題する企業もあります。そして、一般常識問題では数学も出題されるのですが、中学や高校の数学の内容とは一味違った問題が出題されることもあるため対策必須なのです。
一般常識問題の数学の対策をするにあたって、「一般常識問題の数学ではどのような問題が出題されるのだろう」や「対策方法やコツがあれば知りたい」など、疑問を持つ人もいるでしょう。
この記事では、適性検査対策講師の中村さん、キャリアコンサルタントの瀧本さん、小西さん、楳内さんと一緒に、一般常識問題の数学の内容や対策方法などを問題例と併せて解説します。一般常識問題を受検する可能性がある人や数学に苦手意識がある人は参考にしてください。
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問題例で確認! 一般常識問題の数学を攻略して高得点を獲得しよう
一般常識問題で出題されるのは数学だけではありません。国語や理科、社会、英語、時事など、幅広い分野の問題が出題されます。しかし、文系の人や数学に苦手意識があった人は特に数学の対策に悩みを抱えるでしょう。
数学能力はどの企業に就職しても必要なため、数学が出題される可能性は高いと言えます。特に苦手意識がある人は、一般常識問題の数学を攻略するためにも徹底的な対策が必要なのです。
この記事では、前半で一般常識問題の数学の基本情報や出題範囲、問題例を解説します。まずは一般常識問題が実施される背景や問題内容を確認しておきましょう。
そして、記事後半で一般常識問題の数学の勉強方法や攻略するコツなどを解説します。適性検査対策講師から直々に対策方法も解説。実際に対策を始める前に効率的な方法を把握しておきましょう。
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前提を確認! 一般常識問題全般と数学の基本情報
筆記試験はSPIや玉手箱などを導入する企業が多いため、そもそも一般常識問題について詳しく内容を把握できていない人もいるでしょう。スムーズに対策するためにも、まずは出題内容や難易度などの基本を押さえておくことが重要です。
ここからは、一般常識問題の基本情報を解説します。まだ基本を把握できていない人は、対策を始める前に押さえておきましょう。
SPIや玉手箱を受検する可能性がある人は、以下の記事から各適性検査の出題内容や対策方法を確認しておきましょう。
SPI3の基本情報
SPI3とは? 例題付きで基本の対策から攻略のコツまで完全網羅
玉手箱の基本情報
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説
出題内容や問題数・制限時間
一般常識問題は、中学・高校で学んだ内容を中心に出題されます。特に出題される傾向が高い内容はこちらです。
一般常識問題の出題内容
- 国語
- 数学
- 理科
- 社会
- 英語
- 時事
- 文化
なお、問題数や制限時間は企業によって異なります。各企業の過去問などからこれまでの傾向をつかむことは可能ですが、当日にならないと問題数や制限時間がわからないため時間配分が難しくあります。
焦らずに解答するためにも対策は必須です。
一般常識問題の数学とは
一般常識問題とは、応募者の基本的な学力がどれくらいかを確認する試験です。国語や理科、英語、時事など幅広い問題が出題され、その中に数学が含まれています。
一般常識問題で数学を実施する目的は、応募者の思考力を測るためです。仕事では、数字や計算を用いてある物事を思考する機会は多くあります。その際、基本的な数学ができないと思考することができないため、思考に必要な基本的な数学力の有無を選考の段階で測っておくのです。
一般常識問題の数学では、日常生活や実務に即した四則計算、関数、方程式、比例・逆比例、割合、確率・統計などの問題設定がなされることが多く、単に数学的な知識だけでなく、その知識をどのように活用して問題を解決できるかが重視されます。
数学も中学・高校レベルの問題が出題される傾向にあります。特に文系や数学に苦手意識がある人は、しばらく数学から離れているため、忘れている内容も多いでしょう。
さらに、時事問題やビジネスマナーに関する問題など、記憶を辿るだけでは解答できない問題も出題されるため、対策なしでの突破は厳しいと言えます。
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一般常識の数学は出題者である企業の特徴を把握しておくことが不可欠
SPIはリクルートマネジメントソリューションズ、玉手箱は日本エス・エイチ・エルが開発している適性検査です。これらの適性検査は企業によって出題内容が大きく変わることはありません。
一方で、一般常識問題は実施する企業が問題を作成します。高得点を取るためにも、その企業が属する業界や職種、社風などの特徴を把握しておくことが必要不可欠なのです。企業の特徴を把握しておくことで、どのような能力が求められ、一般常識問題で何が測られるかをある程度予想できるようになります。
一般常識問題の対策をする際は、企業分析も併せて取り組むことをおすすめします。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る企業分析を徹底することが一般常識問題での高成績につながる!
企業がそれぞれ独自に問題を作成する理由として、自社で働くにふさわしい人物かどうかを確かめる点にあるといえます。
つまり、採用から入社というプロセスにあたって、各企業が求める水準を満たしているか否かということになります。そのことを踏まえたうえで、各企業の特徴を考えてみましょう。
一般常識問題と時事問題の両方に備えよう
まず、どの業種や企業にも共通しているのは、一般常識問題と時事問題です。一般常識としては、社会人として兼ね備えておくべき教養を身に付けているかどうかということについて確認したいのです。
一方、時事問題を把握するためには、常日頃からアンテナを高く磨きながら、情報を的確に峻別し、自分の身に付けることが求められます。時事問題を正答できるということは、同時に情報収集力に長けているかを確かめることにもつながります。
一般常識の中には、「ウチの会社を志望している以上、これだけは押さえておいてほしい」という問題も含まれます。基本的なビジネスマナーもそうですし、金融や運輸、メーカーなど各業界では「常識」とされている独自の専門用語が出題されます。企業分析をしっかりしていれば、臆することなく正解を導けるはずです。
把握しておこう! 一般常識問題の数学の出題範囲
一般常識問題の数学の出題範囲は企業によって異なります。出題内容が大きく異なることも考えられるため、的を絞った対策は難しくなるでしょう。
ただ、一般常識問題を出題するにあたって、多くの企業が近い目的を持っています。それは、数学的な思考力や問題解決力があるかどうかを見極めることです。
このような目的を持っていることを念頭に置いたうえで、一般常識問題の数学の出題範囲を確認しましょう。そうすることで、どのような問題が出題される可能性があるか、どんな対策をするべきかが考えられるようになりますよ。
- 一般常識問題を効率良く対策したいのですが、よく出題される問題があれば教えていただきたいです。
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一般常識問題の数学では、中学・高校レベルの知識が中心になります。具体的には、四則計算、因数分解、関数、方程式、平方根などの問題が頻出します。
これらの問題は、基本的な数学の知識を問うもので、難易度は高くないため、基本を押さえておくことが重要です。
対策としては、参考書を活用して繰り返し問題を解くこと、公式を暗記することが効果的です。また、無料のWebテスト対策問題集を利用することで、効率よく勉強できます。
これらの対策をおこない、一般常識問題の数学を攻略しましょう。
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よくある10題! 一般常識問題の数学の問題例
一般常識問題の数学について「具体的にどんな問題が出題されるかわからない」と疑問を持つ人もいるでしょう。
ここからは、一般常識問題の数学の問題例を10選解説します。出題内容は企業によって異なるため、幅広く対策することが大切です。まずはどんな問題が出題されるのか把握しておきましょう。
①確率
確率の問題例
15本中、5本の当たりくじがある。このくじを3回続けて引いた場合、当たり、はずれ、はずれの順で引く確率はいくらか。
なお、くじを引いたあと、そのくじは元に戻さないものとする。
①12/163
②15/37
③45/273
④1/5
答え
3
(5/15×10/14×9/13)
確率は、問いに関してそれが起こる確率を求める問題です。確率を対策する際のポイントはパターンとそれぞれの解き方を覚えておくことです。
Aが起こる確率 | すべての事象(分母)と、求める数値(分子)を見極めて、分子/分母で計算する |
AかつB | Aが起きる確率とBが起きる確率を掛け合わせる |
AまたはB | Aが起きる確率とBが起きる確率を足し算する |
少なくともA | 余事象を活用して計算する |
余事象とは
ある場合以外の事象のこと。
余事象の確率 = 全体の確率 – それ以外の確率
確率には、大きく分けて4つのパターンがあり、それぞれ解答方法が異なります。問題を見たら、まずはどのパターンに当てはまるかを見極め、それに合った方法で解答するのが効率的でしょう。
- どうしても確率が苦手です……。
場合の数(順列・組み合わせ)をまず押さえよう
確率が苦手な人は、「場合の数(順列・組み合わせ)」が理解できていないことが多いです。
公式を見てもわかる通り、「求める場合の数/すべての場合の数」であるため、「場合の数」の理解が不可欠です。組み合わせの数(Combination)の使い方など、一つひとつ復習していきましょう。
また、解けない人の多くは基礎をおろそかにしていることが多くあります。基本的な問題から徐々にやっていき理解を深めれば、応用的な問題にも対応できるようになるのです。
②割引
割引の問題例
ある水族館では、入館料が一人当たり1,000円だが、10人を超える団体の場合、10人を越えた分は1人当たり700円になる。水族館に25人で行く場合、入館料は総額いくらになるか。
A. 20,200円
B. 20,500円
C. 25,000円
D. 27,500円
答え
B
(1,000円×10人)+(700円×15)
割引は、定価や割引などさまざまな要因によって決まる最終的な料金を求める問題です。割引によって料金が変わるのはもちろん、人数や時間などの要因も存在するため、計算が複雑になるケースが多々あります。
とはいえ、割引される前の料金と割引された後の料金を明確に分けることで、シンプルな式で計算できるようになりますよ。たとえば、上記の問題は割引される前が1,000円、割引された後が700円になります。それぞれの料金を支払わなければいけない数を掛け合わせて、割引前の総額と割引後の総額を合わせることで解を求められます。
③損益算
損益算の問題例
あるスーパーでは定価の4割引で売ると200円の利益が得られるようになっている。仕入れ値が1,000円の商品を定価で売ったときの利益はいくらか。
A. 800円
B. 920円
C. 900円
D. 1,000円
答え
D
売価 = 1,000円 + 200円 = 1,200円
定価 = 売価 / 0.6 = 1,200円 / 0.6 = 2,000円
利益 = 定価2,000円 – 仕入れ値1,000円 = 1,000円
損益算は、問いに関する商売の定価や利益、原価などを求める問題です。仕事をするうえでこれらの数値を求めなければいけない機会は多いため、就職後のことも見据えて対策しましょう。
損益算を効率的に解答するには、以下の用語や公式を覚えておくのがおすすめです。
用語 | 意味 | 公式 |
---|---|---|
原価 | 商品・サービスを提供する際の元となるお金 | 原価 = 定価 ÷ (1 + 利益の割合) |
定価 | 品物に対して決めている売値 | 定価 = 原価 × (1 + 利益の割合) |
売価 | 実際に売るときの値段 | 売値 = 定価 × (1 – 割引率) |
割引率 | 割引される割合 | 割引率 = 割引額 ÷ 定価 |
利益率 | 売り上げに対する利益の割合 | 利益率 = 利益 ÷ 原価 × 100 |
社会人になった後も使える公式であるため、一般常識問題の数学の対策で覚えておいて損はありません。
④旅人算
旅人算の問題例
Aは50m/分で歩く。Bは40m/分で歩く。AとBが1km離れた位置から向かい合って歩くとき、何分後に出会うことになるか。
①15分
②11分
③10分
④9分
答え
2
旅人算は、2人以上が同じ方向、または向かい合って動いたときに出会うまでの時間や道のりなどを求める問題です。
上記の問題の場合は、1分ごとにそれぞれがどのくらいの距離を進むかを計算し、合計が1kmになった時間を求めることで解答できます。1分から計算していくと11分のときにAが550m、Bが440mで合計990mとなり、選択肢の中で最も当てはまる時間となります。
最初は実際の様子をイメージするためにも、図を書きながら計算するのも良いでしょう。とはいえ、本番では図を書いて考えられるほどの時間はないため、瞬時に様子をイメージできるようになるまで対策することが大切です。
旅人算も要は速さの問題であり、「距離=速さ×時間」の基本的な公式の応用版みたいなものなので、まずはしっかり「速さ」の問題をある程度解けるようになる必要があるでしょう。
そのためにも図を描いて状況をイメージすることが必須です。慣れるまではこれを疎かにしてはいけません。旅人算の問題を考える際もしっかり図を描いていきましょう。
⑤濃度
濃度の問題例
10%の食塩水500mlと15%の食塩水300mlを混ぜる。次に食塩濃度0%の水をある量加えたところ、食塩水全体の濃度は5%となった。加えた水の量は何mlか。
①1,100ml
②500ml
③700ml
④2,000ml
答え
1
濃度は、食塩水の濃度や食塩の量、水の量などを求める問題です。
上記の例題の場合、全体の食塩の量を求め、濃度が5%になる水の量を求めることで回答できます。
10%の食塩水500mlの食塩量は50g、15%の食塩水300mlの食塩量は45gで、食塩の総量が95gとなります。そして、95gの食塩が濃度5%となる水の量は、95g = 0.05 ×(500 + 300 + X)で求められます。
このように、問にある情報からほかに見える数値はないかを探し、計算式を組み立てて解答することがカギとなります。
⑥組合せ
組み合わせの問題例
グループには女性2人、男性3人がいる。この中から代表2人を決めたい。女性だけから1人代表を選ぶ場合、選び方は何通りあるか。
①2通り
②4通り
③3通り
④6通り
答え
4
公式 | nCr = n! /r! (n-r)! |
意味 | 異なる複数のものの中から複数個取り出したときの組み合わせの数のこと |
異なるn個の中からr個を取り出すという意味で、nとrが使用されています。また、!は階乗を示し、n!は1からnまでの積という意味を持ちます。
上記の問題の場合、女性2人から1人を選ぶ選び方は2通りあり、残りの代表は男性3人から選ぶため、選び方は3通りあります。これらを掛け合わせると6通りになります。
この公式を活用することで、効率良く組合せが解答できるようになりますよ。
- なかなか組み合わせのコツをつかむことができません。
公式を覚えて繰り返し問題を解こう
まず、「〇〇な場合、どのような可能性があるか」ときたら組み合わせなのだと覚えましょう。
次に、組み合わせの公式はnCrです。数学の場合公式を覚えていないと、時間内の解答は難しくなります。公式に当てはめながら、繰り返し問題を解いてみましょう。
その際、なぜこのような式になるのか組み合わせを考えながら、パターンを列挙したり図にしながらイメージすることで、きっとコツがつかめるようになるはずです。
⑦命題
命題の問題例
次の命題の真偽はどれか。
X² = 9ならば、X = 3である。
答え
偽
命題とは、問いに関して客観的な視点で正しいか正しくないかを判断する問題です。命題はあらゆるパターンをイメージすることが大切です。
上記の例題の場合、Xは3だけとは限りません。X = ー3の場合でもX² = 9が成り立ちます。
このように、一つの解答で判断するのではなく、ほかにもパターンがないかを視野を広げて考えることで、真偽を判断できるようになります。
⑧鶴亀算
鶴亀算の問題例
鶴と亀が12匹いる。足の数の合計が32本あった。鶴と亀はそれぞれ何匹いるか。
①鶴8匹、亀4匹
②鶴6匹、亀6匹
③鶴4匹、亀8匹
④鶴10匹、亀2匹
答え
1
鶴亀算とは、鶴と亀の合計数や足の本数の合計などを求める問題です。鶴亀算は連立方程式を組み立てることで効率良く回答できます。
上記の問題例の場合、鶴が2本の足、亀が4本の足があることを前提として、鶴をX、亀をYと置き換えると以下の2つの方程式が成り立ちます。
問題例の方程式
- X + Y = 12(鶴と亀の合計数)
- 2X + 4Y = 32
これらは連立方程式として計算でき、X = 8、Y = 4と求めることができます。このように、鶴亀算はまずは連立方程式を組み立てることを意識して解答しましょう。
中学受験経験者なら、鶴亀算は必ず通過しています。鶴と亀それぞれについて、長方形の面積図を書くなど当時のノウハウを覚えている人は、それを用いても良いでしょう。そうではない人は、中学校で習った方程式を使えば機械的に解けるはずです。
⑨数量
数量の問題例
キャベツ6個と白菜4個を買うと、合計2,400円になる。キャベツ1個の値段は白菜1個の値段よりも30円安い。キャベツと白菜のそれぞれ1個の値段はいくらか。
①キャベツ153円、白菜123円
②キャベツ350円、白菜220円
③キャベツ180円、白菜150円
④キャベツ252円、白菜222円
答え
4
数量は、問いに関する数量や値段などを求める問題です。数量の問題を解答する際のポイントは、求めるべき数値をXやYなどに置き換え、方程式を作ることです。
上記の問題例でキャベツ1個の値段をX、白菜1個の値段をYとした場合、以下の2つの方程式が成り立ちます。
問題例の方程式
- 6X + 4Y = 2400(キャベツ6個と白菜4個を買うと合計2,400円になる)
- X – Y = 30(キャベツ1個の値段は白菜1個の値段よりも30円安い)
この2つの方程式から、XとYの値を求めることで、答えが導き出せます。このように、まずはどんな方程式が組み立てられるかを考えることが大切です。
⑩平面図形
平面図形の問題例
半径が5cmの円があります。円周率を3.14としたとき、円の1周分の長さを求めよ。
①15cm
②24cm
③31.4cm
④45cm
答え
3
平面図形は、円の周りの長さや面積などを求める問題です。平面図形のポイントは、円に関する公式を覚えることです。
円の公式
- 1周分の長さを求める公式:直径 × 円周率
- 円の面積を求める公式:半径 × 半径 × 円周率
上記の例題の場合、円の1周分の長さを求める問題であるため、「直径×円周率」の公式を活用します。半径5cmであることから直径が10cmとなるため、10×3.14 = 31.4cmとなります。
この公式を覚えておくことで、問題文にある数値を当てはめて計算できるようになります。
図形問題が得意になるためには、長さや面積を求める公式を図形ごとまるっと暗記することです。
ほとんどが中学校で習った公式なので、すぐに覚えられるはずです。いくつかの問題を、図形を描きながら公式に当てはめることができれば、あとは簡単な計算です。
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効率的に学習! 一般常識問題の数学の勉強手順
一般常識問題の数学の勉強手順
- 模試を受検して実力を把握する
- 苦手意識のある分野を中心に練習問題を繰り返し解く
- 制限時間を意識しながら練習する
「出題内容はわかったけど、具体的な対策の進め方がわからない」と、一般常識問題の数学の勉強方法について悩みを抱える人もいるでしょう。
ここからは、一般常識問題の数学の勉強手順を解説します。企業によって採用する適性検査が異なるため、幅広く対策をしなければいけません。そこで重要なのが効率的な対策です。
一般常識問題の数学を効率良く対策するためにも、勉強手順を把握しておきましょう。
①模試を受検して実力を把握する
最初に模試を受験して自分の実力を把握しましょう。この段階では高得点を狙う必要はありません。自分の得意分野と苦手分野を見極めることが目的です。
なお、模試はインターネット上の無料のサービスでも受検することができます。参考書や問題集を購入するのもおすすめです。
まずは実力を把握して、これから対策するための準備をしましょう。
②苦手意識のある分野を中心に練習問題を繰り返し解く
次に、模試の結果からわかった苦手分野を中心に練習問題を繰り返し解いていきます。確実に高得点を狙うためには、苦手分野を潰すことが重要です。
問題の難易度が特別高いわけではないため、得意分野は高い正答率が期待できます。一方で、苦手分野を練習することで、練習しなかった場合に得点にならなかった問題が得点にできるようになるため、苦手分野を潰すことが大切なのです。
苦手分野を潰すためには、何度も解いて、解答パターンや公式を身に付けたり、慣れたりすることが大切なのです。
なお、得意分野は一切対策しなくて良いわけではありません。苦手分野ほど何度も解く必要はありませんが、解いた問題が少ないと本番で焦ってしまう可能性があるため、一通り問題を解いておくのがおすすめです。
- 苦手分野が多すぎて対策に時間がかかってしまいます……。もっと効率的かつ素早く対策する方法はありますか。
マスターできる可能性がある分野を見極めよう
悩ましい問題ですが、着実に進めていくことが、結果的に苦手分野を解消することにつながります。とはいえ、時間は限られています。まずは、苦手分野の中における優先順位を決めましょう。
苦手分野の中でも、模試などを通じて著しく得点が低かったり、理解するのが極めて困難だったりする分野は、思い切って捨てるのも一つの手立てです。
反対に、それほど苦手ではなかったり、勉強すれば攻略できたりするような問題については、集中的に解き、苦手意識の払拭に努めましょう。
③制限時間を意識しながら練習する
苦手分野の問題にも慣れてきたら、制限時間を意識しながら練習しましょう。なお、前述のとおり、一般常識問題の問題数や制限時間は企業によって異なります。そのため、一概に「〇分以内に解答しなければいけない」とは言えません。
ただ、全体的に制限時間が短く、難しい問題であってもゆっくり解答する余裕はありません。制限時間から考えると、簡単な計算問題は10秒以内、複雑な問題は1分以内に解答できるようにしておきましょう。制限時間を意識して対策することで、本番も焦らず解答できるようになります。
高得点を狙う! 一般常識問題の数学を攻略するコツ
一般常識問題の数学を攻略するコツ
- 参考書や問題集を活用する
- 解答スピードを上げるための練習をする
- 公式を暗記する
一般常識問題の数学に取り組む際、合格点や基準などは公表されないため、「〇点取れば突破」とは言い切れません。しかし、高得点を獲得するに越したことはないでしょう。
ここからは、一般常識問題の数学の攻略のコツを解説します。コツを実践するだけで素早く解答できるようになったり、より理解を深められたりするため、ぜひ参考にしてみてください。
参考書や問題集を活用する
一般常識問題の数学を対策するにあたって、参考書や問題集を購入するのがおすすめです。参考書・問題集には、過去に出題された問題やその解説などが掲載されていて、一般常識問題の傾向をつかむことができます。
なお、用意する参考書や問題集は1冊で十分です。多くのものは1冊で一般常識問題について網羅的に掲載しているからです。何冊も購入して広く浅く対策するよりも、1冊を何度も繰り返し練習する方が身に付きやすいのです。
まずは参考書や問題集を購入して、一般常識問題の数学を網羅的に理解しましょう。
おすすめの参考書・問題集
一般常識問題の数学の対策をするにあたって、「どの参考書や問題集を活用すれば良いかわからない」と悩む人もいるでしょう。
一般常識問題の数学を対策する際、以下の参考書・問題集を活用するのがおすすめです。
参考書・問題集 | 著者 | 特徴 |
---|---|---|
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参考書・問題集選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
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解答スピードを上げるための練習をする
一般常識問題の数学は時間との勝負でもあります。企業によって問題数や制限時間は異なりますが、1問に長時間をかけられるほど制限時間は長くないと考えておきましょう。
このような状況で解答スピードを上げるには、1問ずつ制限時間を意識して練習するのがおすすめです。簡単な計算問題であれば10秒以内、複雑な問題であれば1分以内に解答できるようにしておくと、本番も焦らず問題を解けるようになるでしょう。
問題を見たら瞬時に解答できるまで練習しておくと、本番でも実力を発揮でき、高得点が狙えます。
公式を暗記する
前述のとおり、一般常識問題の数学は時間との勝負です。そこで、より効率的に解答するには公式を暗記するのがおすすめです。一般常識問題の数学の場合、組合せや速度、損益算などで公式を活用して解答することができます。
用語 | 意味 | 公式 |
---|---|---|
原価 | 商品・サービスを提供する際の元となるお金 | 原価 = 定価 ÷ (1 + 利益の割合) |
定価 | 品物に対して決めている売値 | 定価 = 原価 × (1 + 利益の割合) |
売価 | 実際に売るときの値段 | 売値 = 定価 × (1 – 割引率) |
割引率 | 割引される割合 | 割引率 = 割引額 ÷ 定価 |
利益率 | 売り上げに対する利益の割合 | 利益率 = 利益 ÷ 原価 × 100 |
異なるn個の中からr個取り出したときの組み合わせの数 | nCr = n! /r! (n-r)! |
1周分の長さ | 直径 × 円周率 |
面積 | 半径 × 半径 × 円周率 |
公式を暗記することで、ゼロから解答方法を考える必要がないため、短時間で解答できるようになります。
なお、公式はただ暗記しただけでは本番で使えません。何度も公式を活用して「この問題のときは〇〇の公式を使う」と瞬時に思い付くまで身に付けることで、実際に本番でも高得点が狙えるようになります。
参考書や問題集を1周終えた後、2周目に入るなど、繰り返すのもコツの一つです。
それほど難易度が高い問題が出題されるわけではありません。解き方を忘れないように、勘を鈍らせないように、毎日少しでも良いので数学に触れることが肝要です。
絶対に落とせない一般常識の数学の公式は? 適性検査対策講師が解説!
「一般常識問題の数学でより高得点を取るためのコツを知りたい」と、高いレベルでの突破を目指す人もいるでしょう。
そこで、適性検査の講師として活躍する中村さんに、一般常識問題の数学で高得点を取るための知っておくべき公式を聞いてみました。実際に講師として活動している中村さん直伝のコツを参考にして、高得点を狙いましょう。
アドバイザーコメント
中村 彰
プロフィールを見るn進法は苦手な人が多いので要チェック!
苦手な人が多いのは、n進法の問題です。たとえば、「10進法で15を2進法で表すとどうなるか?」みたいな問題です。逆に、「2進法で1011を10進数で表すとどうなるか?」という問題もあるので、どちらの変換もできるようにしておきましょう。
10進法をn進法に変換する場合
10進法の数を、n進法のnで割っていき、余りと最後の商を逆順に並べると求めることができます。
たとえば「10進法で15を2進法で表す」問題の場合、答えは1111となるわけです。
n進法を10進法に変換する場合
次の方法で求めることができます。少しわかりにくいですが、言葉で表すと以下のようになります。
① n×(各桁の数字)を順に書く
②右から「0,1,2,3,……」と順にnに指数をつけていく
③各桁を足し合わる
実際にやってみると、「1進法で1011を10進数で表す」という問題の場合、以下の計算になります。
① 2×2 2×0 2×1 2×1
② 23×1 22×1 21×1 20×1
③ 23×1+22×1+21×1+20×1
よって、計算すると
23×1+22×1+21×1+20×1 = 8+4+2+1 (※n0=1)= 15
答えは15となります。
このように、それぞれの変換をするような問題も出題されるので、変換の練習をして、慣れておくことが必要です。
こちらの記事では適性検査の数学についてプロが詳しく解説しています。適性検査の数学に不安がある人は参考にしてみてください。
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一般常識問題の数学ならではの対策をして選考突破を目指そう!
一般常識問題の数学はSPIの非言語問題、玉手箱の計数問題とは異なり、企業独自の問題が出題されます。高得点を狙うには、過去問や問題例から対策するのも大事ですが、その企業の特徴を把握するのも重要です。
そして、対策する際は特に苦手意識のある分野を重点的に取り組むことが大切です。実力が底上げされて、さらに高得点を狙えるようになります。
また、問題を解く際は時間との勝負となります。解答パターンや公式を身に付けて効率良く問題を解き、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
楳内 有希子
プロフィールを見る数学に苦手意識がある人もまずは例題を解いてみよう
テストや受験などで苦労した経験から、数学に苦手意識をもっている人も多いかと思います。
ですが、一般常識の数学は食わず嫌いかもしれませんよ。小さい頃苦手だった食べ物が、久しぶりに口にしてみると「意外においしかった」「食べられた」というのはよくある話です。だまされたと思って、まずは例題を一つ解いてみてください。
この記事で紹介している例題は、出題傾向が高く、考え方の基本となります。その考え方を把握し、公式に当てはめて計算してみると、どうでしょうか。意外にもサクッと答えが導き出せたりしませんか。
仕事に活きる数学的な思考を備えていることが重要
一般常識は出題範囲が決まっているわけではなく、企業によってどのような問題が出題されるかはわかりません。ただ、企業が求めているのは数学が得意な人ではなく、仕事に活かせる思考や考え方を持った人材です。
そのため、知識がなかったとしてもその力で解ける問題なんだと前向きに捉えて取り組みましょう。また、問題の傾向をつかみ、公式を覚えることで、スムーズな解答につながります。一つ解いたら、そのほかの例題も解いてみましょう。
理解を深めるためには、問題集を1冊やり終えることが効果的です。ここまでできたら、「食わず嫌い」は克服しているかもしれませんよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
適性検査対策講師
Akira Nakamura〇学校事務や大学講座運営などの企業にて、営業や講師、キャリア相談など幅広い業務を担当。現在はフリーランスとして、面接指導や適性検査「SPI」の講師を務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ワーズアンドキャリア代表
Yukiko Umenai〇アナウンサーとしてのノウハウを活かし、総合人材会社で研修や社員教育を担当。人材の活躍やキャリア形成支援にも注力し、大学ではキャリア講義やカウンセリング、就職支援を担っている
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