この記事のまとめ
- サロンの志望動機は自分の伸びしろを魅力的に伝えて差別化しよう
- 採用担当者を惹き付けるサロン別志望動機の例文8選
- サロンの志望動機は3つの構成でわかりやすく伝えよう
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
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人の美しさや健康にかかわるサロン業界。華やかな印象や憧れからサロンでの就職を目指す人も多いでしょう。
しかし、サロン業界は個々の実力が成功の鍵となるため、志望動機でも憧れを語るだけでは採用担当者には響きません。
この記事ではサロン業界での志望動機の書き方について、キャリアアドバイザーの小関さん、板谷さん、平井さんとともに解説します。採用担当者を惹き付けるポイントや例文なども参考にして、魅力的な志望動機を書けるようになりましょう。
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サロンの志望動機は「どう成長していけるか」のアピールが必要不可欠
サロン業界は、就職後にいかに実力を高められるかが成功の鍵となるため、志望動機ではいかに今後の成長をアピールできるかが大切です。
最初にこの記事では、自分の成長意欲をしっかりアピールしている魅力的な志望動機の例をサロンの種類別に紹介します。まずは、自分が働きたいサロン業態の志望動機のお手本をしっかり読んでみましょう。
次に、自分でサロンの志望動機を書くときに必要な3つの準備と差別化のポイントについて解説します。いきなり例文を見ながら書くのではなく、しっかり準備しておきましょう。
最後は、実際に志望動機を書くときにどのような手順で書けば良いのか、伝え方の構成について解説します。事前の準備が終わった人は参考にして、自分の志望動機にさらに磨きをかけてくださいね。
サロン業界は、それぞれ個人の実力が問われる職場です。専門スキル、接客力が求められるほか、店舗を盛り上げていく意欲やチームワークも必要とされます。
新卒ではスキルや経験がほぼないため、今後、成長が見込める人材だと思われるようにアピールしましょう。
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例文を見てみよう! ライバルと差をつけるサロン別志望動機8選
サロン業界はさまざまな業態や店舗があるため、具体的にどのように書き進めれば良いのかイメージできない、という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、サロン業界を4つの種類に分け、それぞれのサロン業態での志望動機の例文を紹介していきます。自分が目指したい業態の志望動機を参考にして、まずは良い志望動機のイメージを膨らませましょう。
ヘアサロンの例文①
ヘアサロンの例文①
私が貴店を志望する理由は、美容師の仕事を通して顧客だけでなく、今後美容師を目指す人のなりたい姿を実現できる環境を作りたいからです。
そう考えたきっかけは、美容学校の先生にもらった言葉にあります。
私は、美容師が一般的にも持たれている、給料の低さやキャリアアップの難しさなどのイメージから、美容師を続けていけるのか不安で進路に悩んでいました。
そんなとき、美容学校の先生に「環境は、自分次第で良い方向に変えていける」といっていただき、業界をより良くするために自分から変わりたいと思い美容師になることを決意しました。
貴店の経営責任者である〇〇さんは、ご自身が高い技術力を持って現場で活躍しているだけでなく、美容師業界を多くの人が目指せる環境にしていきたいというビジョンを持っていらっしゃいます。
貴店で働けた際には、日々の練習や外部の講習にも積極的に参加し、3年以内に一人前の戦力になれるように努めます。経験を重ねたあとは、後輩の育成や店舗環境の改善などに取り組み、業界を引っ張る働きやすい環境を作ることで貴店のビジョンを実現させていきたいです。
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評価できるポイントは、具体的な目標とそれに向けての行動が明確に示されている点です。学生時代に培ってきた経験や技術についてより具体的に述べられるとさらに良くなると思います。
応募先の企業理念やビジョンを志望動機にしようと考えている人は以下の記事もおすすめです。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、企業理念に共感する志望動機で高評価を得るための秘訣を解説しています。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
ヘアサロンの例文②
ヘアサロンの例文②
私が貴店を志望する理由は、顧客のニーズに応えられる理容師に必要な技術とスピードを同時に磨ける環境があるからです。
私の行きつけの理容店は、低料金でわかりやすいメニュー構成により、子どもから大人まで多くの人に感謝されながら、地域に根ざした店舗として愛されています。
その理容店は低料金店舗にありがちな「安かろう、悪かろう」ではなく、短時間で顧客の要望する髪型に仕上げ、私自身いつも驚嘆して見ています。
その姿勢と手さばきに憧れ、顧客のニーズを汲み取りながら技術とイメージ力で顧客に1ランク上の満足感を与えられる理容師になりたいという意識が芽生えました。
貴店は「安かろう、良かろう」をスローガンに、20分以内で顧客のイメージどおりの髪型に仕上げ、特に忙しいビジネスパーソンを中心に地域ナンバーワンの低料金に挑戦しており、そのビジネスモデルに共感しました。
そのビジョンや目標と私のキャリア志向が合致したので、その環境で技術とスピードを向上させ、1日も早く戦力として活躍し、地域の顧客にありがたがられる1番店の一員として日々尽力したいと考えています。
- 理容室と美容室それぞれのキャリアプランにはどのようなものがありますか?
見習いから始まり店長や独立経営という選択肢もある
理容室、美容室でのキャリアは以下のような順番で築いていくことが多いです。
①見習い(アシスタント)
入社してすぐは、見習い(アシスタント)として先輩スタイリストにつき、理容・美容の技術や、接客を学びます。
②スタイリスト
理容師・美容師として一人で任せられる状態。技術力を伸ばし、接客スキルも上げてファンをつくっていきます。
③店長補佐(チーフ)
従業員の指導や、店舗の運営、マネジメントに携わります。
④店長
店舗のマネジメント、経営にかかわります。
また、スタイリストとして経験を積んだあとに、独立して自分の店舗を持ち、経営者になるという道もありますよ。
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エステサロンの例文①
エステサロンの例文①
私が貴サロンを志望する理由は、自らの技術を高めつつ、フェイシャルケアの世界でシミやしわ、毛穴などに悩む顧客に美と自信を提供したいという強い思いがあるからです。
その思いは貴サロンを利用した際、スタッフの心地良い接客と高い技術力に感銘を受けたことから芽生えました。
貴サロンは丁寧なカウンセリングから始まり、施術中の具体的な説明や顧客への気配りに加えて、一人ひとりの肌質やニーズに合わせた施術を提供することに注力されています。
さらに、いろいろなサロンを利用した経験から、貴サロンは他店にはない温かみと確かな専門知識を持つスタッフが集まっていると実感しました。それは、施術後に顧客が笑顔で帰っていく姿を拝見したり、口コミは施術後の喜びの声で溢れていることからもわかります。
将来は、貴サロンでスタッフをリードするような人材となり、真のニーズに寄り添った接客で顧客にとっても特別な存在になりたいと考えています。
そのために、ボディケアやリラクゼーション、ダイエットなどの幅広いエステの分野を勉強し、有機的なサービスを提供できるように精進する所存です。
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評価できるポイントは、背景となる動機を言葉にできていることや、実際にサロンに足を運んでの経験が述べられている部分です。
「スタッフの心地良い接客と高い技術力に感銘を受けた」という言葉に終始するのではなく、さらに具体的に述べることで説得力を持たせることができるでしょう。
エステサロンの例文②
エステサロンの例文②
私が貴店を志望する理由は、自身の経験から瘦身エステの効果と価値を体感し、その素晴らしさをより多くの人々に伝えたいという思いが人一倍強いからです。
私自身、健康管理や美容に興味を持ち、さまざまなダイエットやエクササイズを試みましたが、なかなか思うような結果が得られませんでした。そんなとき、友人の紹介で貴店を利用する機会がありました。
最初は猜疑心を持ちましたが、鏡に映る自分の体型の変化や確実に体重が減ることで施術の効果を実感しました。
特に、私の抱える不安やこれまでの失敗に心から向き合い、なりたい姿の実現に向けて真剣に提案してくれた姿勢に心を打たれました。今度は私自身が顧客を励ます側に立って、顧客に幸福と自信を与えられるような仕事がしたいと考えています。
貴店で働くことがかなった際には、ダイエットに失敗して自信を失った人を1人でも多く救えるように技術とカウンセリングの両面で最新技術をいち早く習得し、他店と差別化できる店舗運営にも尽力したいです。
- サロンの中でもエステは業態が多いですが、志望動機で書き分けるにはどうしたら良いですか?
自分の興味・関心をもとに「なぜそのエステ業態を選んだのか」を掘り下げよう
エステサロンは、フェイシャル、脱毛、痩身などさまざまな業態があり、また、すべてを含んだトータルビューティサロンもあります。志望動機は「エステサロン」とひとくくりに捉えるのではなく、それぞれの特徴に合わせて考えていきましょう。
たとえば、フェイシャルであれば肌トラブルや美肌、脱毛であれば安全な脱毛技術、痩身であればダイエットや体型維持に興味・関心をもったきっかけや、その業態で働きたいと思ったエピソードなどです。
数あるエステサロンの中でも、なぜその業態を選んだのかなどを掘り下げておきましょう。
ネイルサロンの例文①
ネイルサロンの例文①
私がネイルサロンを志望する理由は、身だしなみだけでなく、自己表現や気分を彩るネイルアートの世界で、顧客の日常を特別なものに変える存在になりたいという強い思いがあるからです。
自身もネイルアートの魅力に惹かれ、その楽しさと表現力を体験してきました。たとえば、友人の結婚式やパーティーに参加する際に、ネイルデザインでその日の気分やテーマを表現することが私の楽しみでした。
そのような経験から、ネイルアートが人々の生活の些細な瞬間を彩り、豊かにできるということを改めて実感しています。
特に、貴サロンは豊富なデザインの中から顧客の好みやシーンに合わせた高品質な施術とサービスに力を入れています。私自身も貴サロンを訪れた際、丁寧なカウンセリングから始まり、リラックスした空間での施術を体験し、顧客とのコミュニケーションを大切にする姿勢に感銘を受けました。
貴サロンで採用いただけた暁には、技術とカウンセリングの両面で最新技術とトレンドを追求し、顧客に特別な体験を提供できるよう努力します。その第一歩として、現在はJNECネイリスト技能検定を取得すべく、勉強に取り組んでいいます。
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実際に応募先を利用して、共感したことを伝えている点が評価できますね。そのときの自身の気持ちの上がり方を言葉にして、顧客に提供したい「特別な体験」を具体的に表現してみるとさらに良くなるでしょう。
ネイルサロンの例文②
ネイルサロンの例文②
私がネイルサロンを志望する理由は、自身の経験からネイルアートの素晴らしさを実感し、その魅力をより多くの人々に伝えたいという強い思いがあるからです。
幼い頃から美術やデザインに興味を持ちましたが、特にネイルアートは本人の個性やスタイルを表現する最適なキャンバスであり、近年さまざまなデザインが増えたことでさらに可能性の広がりを見せている分野だと思います。
現在は趣味が高じて独学で学習し、友人のネイルを施術しながら実践と経験を重ねています。その過程で、相手の喜びや笑顔を見ることの意義を強く感じ、より多くの人々にその喜びを届けたいという思いが生まれました。
先日初めて貴サロンを利用した際に、その技術とセンスの高さに衝撃を受け、自分の未熟さを痛感しました。
また、貴サロンはとてもアットホームな雰囲気で、丁寧な対応やさりげない会話を通じて、顧客に安心感とリラックスをもたらしてくれます。そのようなプロ意識と人間味あふれる環境下で、自分に必要な技術を磨きたいと考えました。
将来的には顧客が満足して笑顔で帰られる姿を見送れる確かなニーズ把握力と技術を磨き上げ「あなただから施術してほしい」と指名されるような存在になりたいと考えています。
ネイリストとしての就職を目指して志望動機を考えている人の中には履歴書の書き方に悩んでいる人も多いでしょう。以下のQ&Aではネイリストの履歴書の書き方のポイントについてキャリアコンサルタントがアドバイスしているため、ぜひ参考にしてみてください。
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そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
まつ毛サロンの例文①
まつ毛サロンの例文①
貴サロンのまつ毛エクステンションは、顧客の目元を華やかにすることで、笑顔と自信につなげることができると感じ、私も施術を通して人の笑顔を生み出す仕事がしたいと考え、貴サロンを志望しました。
私は幼い頃から美容やアートに興味を持ち、その中でも、自在に目元の印象を変化させられるまつ毛エクステの分野に惹かれていきました。まつ毛エクステを付けた際の印象の変化は単なる外見の変化ではなく、内面から湧き出る自信や喜びからもきていると思います。
貴サロンでは、顧客との信頼関係の構築はもちろん、笑顔になった目元まで意識した施術をおこなうなど、顧客一人ひとりの持つ美しさに真摯に向き合ったサービスが強みだと感じました。
特に、貴サロンが掲げる「外から内を美しくする」というスローガンは、私が最も大切にしている美の価値観と同じで、そこにも強く共感しています。
貴サロンでの経験を通じて、技術や接客の向上だけでなく、顧客の笑顔や喜びを引き出すことの重要性を学びたいと考えています。将来的には、蓄積した知識と経験を活かし、私自身も成長し、顧客にとって特別な存在となれるよう努めます。
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評価できるポイントは、価値観を共有することができているという部分や、幼い頃からまつげエクステの分野に興味を持っていたことを言語化できていることです。
改善できるポイントとしては、将来へのキャリアビジョンが少し抽象的なので具体的にしていくことでさらに説得力が増しますよ。
まつ毛サロンの例文②
まつ毛サロンの例文②
私が貴店を志望する理由は、まつ毛パーマが人生を好転させた自らの経験から、同じ悩みを抱える人々にも良い人生を送ってもらいたいという願いがあるからです。
幼少期から、自分の目元の印象にコンプレックスを抱いていました。そのため、他人と目を合わせることが苦手で、自己肯定感も低い方でした。
しかし、貴店でのまつ毛パーマの施術をきっかけに、スタッフの温かいサポートと専門知識によって、外見の変化が内面にも良い影響を与えることを実感しました。
また、まつ毛パーマを受けることで、マスカラやビューラーに頼ることなく、自然な魅力を引き出すことができ、日常生活においても自信を持って振る舞えるようになりました。
貴店での経験が私の人生を変えてくれたように、私もほかの人々の悩みを解消し、明るい未来に向けて一歩を踏み出す手助けをしたいと考えています。
そのために、貴店での経験を通じて、より多くの人々に安心感と自信を提供できるよう技術と知識を向上させる努力を惜しまない覚悟です。
その第一歩として、JEAまつ毛カール技能検定試験合格を目指し、日々筆記と実技の学習に励んでいます。
自分で書き始める前に! サロンの志望動機に必要な3つの準備
どんな業界・企業の志望動機を書くにしても、ただ例文を見てなんとなくまねるだけでは、自分の言葉で書いたことにはならないため、採用担当者に刺さる志望動機にはできません。
ここからは、サロンの志望動機を書くための3つの準備について解説していきます。いきなり志望動機を書き始めるのではなく、まずはサロンや自分自身についてしっかり理解を深めていきましょう。
多くの人にとって、サロンで受けるサービスはとても身近なものです。だからこそ仕事や業界について十分な知識がなく、目に見える範囲や自分の経験だけで理解したつもりになってしまっている可能性があります。
しっかり準備することで、自分の経験をもとにしながらも、サービスの受け手から提供側に視点を切り替えることができるでしょう。
①サロンの定義や各サロンの基礎知識を把握しよう
サロン
フランス語で客間、応接室を意味する言葉。一般的に美容に関するさまざまなサービスや施術をおこなう施設の総称として用いられる。
サロンは人の美しさに関するサービスを提供する施設のことであり、提供するサービスや施術によって大きく4つに分けられます。
サロン名 | 業態の種類 | 特徴 |
---|---|---|
ヘアサロン | 美容室 | ヘアカットやパーマなど人の髪に施術をおこなう。 美容室は容姿を美しくすることが目的で、ヘアセットやメイクなどもおこない、国家資格である美容師免許を取得する必要がある。 理容室は容姿を整えることが目的で、見た目を美しくするようなヘアセットやメイクはできないが、顔剃りなどの施術をおこなうため、理容師免許が必要となる。 |
理容室 | ||
エステサロン | フェイシャルエステ | 手技や化粧品、美容機器などによって人の皮膚や筋肉に働きかけることで、肌を美しくしたり、体型を整えるサービスを提供している。 施術をおこなうこと自体に資格が必要なわけではないが、民間資格を取得することで就職やキャリアアップに活かせる場合がある。 |
ボディケアエステ | ||
リラクゼーションエステ | ||
瘦身エステ | ||
ネイルサロン | ー | 爪の装飾(ネイルアート)を施したり、爪のケアなどのサービスをおこなう。 法律上、施術に特別な資格は必要としないが、ほとんどのネイルサロンでは「JNECネイリスト技能検定」もしくは「JNAジェルネイル技能検定」でネイリストの資格が求められる。 |
まつ毛サロン | ー | まつ毛エクステやまつ毛パーマなどによって目元の美しさを提供する。 美容師免許が必須で求められるが、それ以外にも「アイスタイリスト技能検定」「まつ毛エクステンション技能検定」などの民間資格がある。 |
どのサロンも人の容姿に関係するサービスをおこなうため、それぞれのサロンで必要となる資格と併せて、カウンセリングや接客の技術も求められます。また、肌や髪など人の身体に触れる施術が基本となるため、安全性や安心に対する責任感も必要となるでしょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見るそれぞれの業態で技術力を高める向上心のある人材が求められている
それぞれのサロンで求められる資質や人材については以下の通りです。
①ヘアサロン
髪や顔などのパーツにおける顧客の要望を理解し、形にしていく能力が必要不可欠です。顧客との会話から、見えないニーズを引き出したり、リラックスしてもらえるようなコミュニケーション能力や最新のヘアスタイルを学び続けられる向上心のある人材が求められます。
②エステサロン
エステサロンでは顧客ニーズをかなえるため、店舗によっては手技だけではなく、機材を使用することもあります。機材の取り扱いやアロマセラピーなど、関連する事柄に関して必要に応じて学んでいく姿勢のある人材が求められるでしょう。
③ネイルサロン
ネイルサロンでは、細かい作業が多く、高い技術力とデザインセンスが必要です。顧客の個性やニーズに合わせた提案力のある人材が求められます。
④まつ毛サロン
まつ毛サロンでは数ミリの長さの違いで顧客のイメージが変化してしまうので、目元の形状やまつ毛の状態を見極められるセンスが求められます。
また、まつ毛や眉は目元ということもあり、触覚などの神経も多く、肌も敏感になりやすい部位です。そのため、顧客が安心・安全に施術を受けられるような信頼感を与えられる人材も活躍できるといえるでしょう。
経営方針や店舗によって異なる特色を見極めて応募しよう
それぞれのサロンの特徴を記載しましたが、店舗や業態、経営者によって雰囲気や大切にしていることは異なります。実際に店舗に足を運び、世界観や価値観が合っているかどうかを検討したうえで応募するようにしましょう。
美容に関する仕事に就きたい人は以下の記事も参考にしてください。美容関係の仕事を詳しくまとめています。
美容関係の仕事12選! ベストな仕事の見つけ方や必要な素質も解説
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
②サロンを研究して志望動機のもとになる要素を見つけよう
サロン業界にはそれぞれの業態で多くの店舗が存在しているため、その店舗の特徴をしっかり理解できていなければ「うちじゃなくても良いのでは?」と思われてしまいかねません。
そのため、志望動機を書くときは自分がこれから働くことになるサロンについてしっかり研究してから書き始めることが大切です。
サロン研究は、応募先のサロンへの志望動機になり得る、自分自身の興味や関心がどこからきているのかを明確にするためにおこないます。
サロン研究で見ておきたいポイント
- サービス内容
- 客層やターゲット
- 接客スタイル
- 経営理念やビジョン
- スタッフや仕事場の雰囲気
自分がどんな特徴に惹かれるのか、どんな魅力が志望動機につながるのかは調べてみなければわかりません。自分の志望動機を明確にするためにも、ホームページ(HP)や店舗見学などであらゆる情報を集め、自分なりの言葉でサロンの特徴を言語化しておきましょう。
③自己分析をして志望動機のきっかけとなるエピソードを洗い出そう
ただ「そのサロンで働きたい」と述べるだけでは、応募者全員に当てはまる志望動機であるため、ほかの人とは違う良さやオリジナリティを人事にアピールすることはできません。
そのため、志望動機そのものはもちろん、「どのような経緯でうちのサロンを志望したのか」つまりは自分だけのエピソードもしっかり準備しておきましょう。
エピソードは、自分の過去の出来事や考え方の変化について述べるものであるため、自己分析で自分への理解を深めることが必要不可欠です。
自己分析によって、自分はどんな考えや価値観を持っているのか、どんな経験や興味が「サロンで働きたい」と思わせたのか、などを深掘りすることで、志望動機に説得力が出るだけでなく、ほかの人にはないオリジナリティも出すことができます。
- 志望動機のエピソードでサロン側は何を見ているのですか?
サロン側は「なぜ他店ではなくうちの店舗なのか」を重視している
サロン側が志望動機で知りたいこととしては、以下のような部分が挙げられます。
①なぜこの業界・職種を選んだのか
②なぜうちのサロンで働きたいのか
③入社したらどんな貢献をしたいのか
上記3点の中で、最も知りたいのは②です。
たくさんある同業店から、なぜ他店ではなく自店を選んだのかを知ることで、応募者の価値観やこの仕事で何を提供したいのかなどを把握し、自店の価値観や理念とどの程度マッチしているかを判断しようとしています。
そのため「なぜその店舗で働きたいか」を伝えるには、自分の心が動いたエピソードを必ず書きましょう。
他店も利用し、比較したうえで応募先の店舗に惹かれた点を伝えるのも良いですね。それぞれの特徴を、他店の悪口にならないように注意しながら自分の言葉で表現し「応募先の〇〇な点に共感した、魅力を感じた」などと伝えてみましょう。
志望動機で意欲が伝わる! サロン研究で押さえておきたい2つのポイント
自分が、いかにそのサロンのことを理解しているかを伝えることで、採用担当者に意欲の高さをアピールすることができます。そのため、サロンの志望動機を書く際には、サロン研究をおこない「数ある中でなぜそのサロンを選んだのか」を明確にすることが必要不可欠です。
しかし、ただやみくもにサロンの情報を集めても自分の中に落とし込めず、採用担当者を惹き付けるほどのアピールにはつながりません。
ここからは、サロン研究をおこなう際の2つのポイントについて解説していきます。働く意欲の伝わる志望動機にするためにも、意味のあるサロン研究をおこないましょう。
①他店と比較して「そのサロンにしかない特色」を明確にする
サロンの採用担当者は、志望動機で「なぜ数あるサロンの中でうちを志望するのか」を知ろうとしています。そのため、サロン研究では応募先だけでなく、ほかの店舗についてもしっかり調べましょう。
サロンの接客スタイルやメニュー、店舗のコンセプトや客層などを調べて、自分なりの言葉で書き出してみることがポイントです。そこで言語化したそれぞれのサロンの特徴を照らし合わせることでそのサロンならではの魅力やサロンが力を入れている部分が見えてきます。
また、サロン業界はそれぞれの業態で多くの店舗が競合し合っているため、顧客にもそのサロンの強みや特徴を魅力的に感じてもらわなければ売り上げにはつなげられません。
「自分がそのサロンで働くならどこを強みとして顧客にアピールするか」という視点でサロン研究をおこなうことで、志望動機のためだけではなく、実際に働くことを意識した視点が見えてくるでしょう。
- 個人店のようなサロンで具体的な会社情報が見つけづらいときはどうすれば良いですか?
サロンの予約サイトやSNSなどを駆使して情報収集をしよう
個人店のようなサロンで具体的な会社情報が見つけづらい場合には、ホットペッパービューティーやminimoなどのサロン業界が掲載されているアプリや、店舗のSNS、レビューや口コミなどからサロンの情報を掴みましょう。
BtoCのサロン業界は、InstagramをはじめとしたSNSで店舗の日常やサービスメニュー、世界観などが発信されていることが多く、店舗の雰囲気やコンセプトを理解する手がかりになります。
実際のクチコミからは、顧客満足度やサロンのサービス、対応についてを知ることができるでしょう。
②店舗見学や施術の体験をして働くイメージを膨らませる
サロン業界は顧客に直接的な施術やサービスをおこなっているため、サロン研究でもHPの情報だけでなく、実際に施術を受けたり、店舗を見学することでサロンへの理解をグッと深めることができます。
サロンの見学をおこなう際は、事前に店舗に連絡して見学を希望する旨を伝え、日時や当日の流れなどをすり合わせましょう。見学制度は店舗によって異なり、見学自体をおこなっていない場合もあるため、事前の確認が必要不可欠です。
サロンの見学で見たり体験したりする施術やサービスは、今後自分がおこなうことになるかもしれない仕事であり、そのサロンの顧客は、今後自分が対応することになるかもしれません。
そのことを忘れずに「自分ならどのように働きたいのか」「どんな働き方が求められているか」など働くイメージをしっかり膨らませましょう。
サロンの見学時には、自分が聞きたいことを質問するよりも、まずは「すてきだ」「素晴らしい」と思った点の感想を具体的に伝えましょう。
そうすることで、経営者からサロンに対する思いや経営方針を引き出せることがあります。その話に同意や共感ができるサロンであれば、自身の就活や人生の方向性と合っているといえ、志望動機にも盛り込みやすくなるでしょう。
自分の目指すサロンを研究するために店舗見学を考えている人は以下のQ&Aもチェックしてみてください。多くの学生の就活をサポートしてきたキャリアコンサルタントが店舗見学の進め方やマナーについてアドバイスしています。
キャリアコンサルタントが解説! サロン業界で求められることとは
志望動機は「そのサロンで働きたい」というあなたの意思を伝えるものですが、自分の意欲だけでは、そのサロンにマッチした人材なのかまでは伝わらず、採用の決め手にはなりません。
サロン側が「採用したい」と思えるような自分とサロンとのマッチ度を見つけるためにも、サロン業界で何が求められているのかを理解し、それに対して自分がどのように応えられるのか考えてみましょう。
ここからは、キャリアコンサルタントとして学生を支援するだけでなく、産業カウンセラーとして経営者のサポートなどもおこなっている平井さんに、サロン業界で求められることについて解説してもらいます。ぜひ参考にして、業界と自分とのマッチ度を明確にしてみましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るこれからのサロン業界では一人ひとりの経営者視点が求められる
サロン業界も2020年以降のコロナ禍で、大きな打撃を受けました。外出機会が減ったことで外見を整える回数が減り、来店客が減少したのです。
2023年は社会全体がコロナ禍から回復基調になり、サロン業界も同様に経営状況が回復傾向にあります。今後、さらにサロン業界の業績を回復させるには、以下のポイントが重要になるでしょう。
①来店が途絶えた顧客の呼び戻し
②リピート客を増やすための個々の顧客に喜ばれる提案
③男性顧客の獲得
上記3点に共通しているのは、経営者の視点です。本来、経営は経営者の役割ですが、落ち込んだ業績から回復するためには、サロンスタッフ一人ひとりが経営者と危機意識を共有し、自分の働きが自店の存続にかかわることを理解したうえで個々の仕事をおこなうことが求められます。
独立という選択肢もあるからこそ主体的にキャリア形成をしよう
サロン業界は大手で勤務したあと独立して、自分のサロンを持つパターンも多いです。だからこそ、この機会に経営者視点を学ぶことで、将来のキャリアの選択肢が広がるでしょう。
差をつけよう! サロンの志望動機を魅力的にする自己分析の3つのコツ
自己分析の3つのコツ
- サロンへの興味や働く意欲を持つきっかけとなるエピソードを見つける
- サロンで働きたいと思った根本的な興味や価値観を深掘りする
- 自分の強みや特性がサロン業界でどのように活かせるかイメージする
前述したとおり、志望動機の準備ではサロン業界や店舗を研究するだけでなく、自分の持つ志望理由を具体的に説明するために、自己分析で自分に対しても理解を深めることが大切です。
しかし、自己分析とひとくちに言っても具体的にどんな分析をすれば良いのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
ここからは、サロンの志望動機で最大限に自分の魅力をアピールするための自己分析のコツを解説するため、この自己分析をマスターして、志望動機を書く準備を完了させましょう。
自己分析のやり方がよくわからないという人は以下の記事もおすすめです。以下では内定につなげるための自己分析をマスターする方法をキャリアコンサルタントが徹底解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
①サロンへの興味や働く意欲を持つきっかけとなるエピソードを見つける
自己分析では、サロンの仕事や店舗に対する興味や価値観などのきっかけや根拠となるエピソードを見つけることで、自分だけの興味や意欲として差別化することができます。
ここでは、多くの経験やきっかけの中から、より自分の意欲が強まったり、興味がかき立てられたものをエピソードとして選ぶことがポイントです。
たとえば、あなたがエステサロンへの興味や接客への意欲のきっかけとなるエピソードを探しているとします。
数あるサロンとの接点を持った経験の中で「そこのエステが気持ちよかった」というだけのエピソードでは顧客視点の感想になってしまいます。
対して「エステを利用して自分のコンプレックスが解消され、スタッフの技術や接客のスキルの高さを実感し、美容業界や接客に興味を持った」という経験談の場合、仕事への意欲が伝わるため、サロンの仕事を志すきっかけのエピソードとしてふさわしいと言えます。
②サロンで働きたいと思った根本的な興味や価値観を深掘りする
志望動機では「美容が好き」「接客がしたい」などといった表面的な志望理由だけではほかのライバルの志望理由と差別化ができません。そのため、自己分析によって自分の中にある根本的な興味や価値観を見つけていくことが必要です。
サロンへの志望理由に対して「なぜそう思うのか」「どんな興味や価値観がサロンを目指すことにつながったのか」のように深掘り質問を繰り返して、根本的な興味や価値観、志望理由を見つけてみましょう。
たとえば、サロンを目指す理由として「美容が好きで接客がしたい」という表面的な理由があったとします。
そこから「なぜ美容が好きなのか」「なぜ接客がしたいのか」というように深掘り質問を重ねていくと「自分はおしゃれをすることで自信が持てるから」「多くの人が自信が持てるように背中を押したいから」のように、根本的でより明確な興味や価値観が見えてくるのです。
- サロン業界の興味や価値観を深掘りしてもやりたいことが具体的に見えてこないときはどうすれば良いですか?
サロン業界にとらわれず「自分のなりたい姿」に必要なことを考えてみよう
サロン業界の興味や価値観を深掘りしてもやりたいことが具体的に見えてこない場合、ひとまず、サロン業界にとらわれずに視野を広げて「自分のなりたい姿には何をすることが良いのか」ということを考えてみてください。
ほかに特に見えてこない場合には、サロンに関するインターンシップに参加し、実際に現場で働くことや業界で活躍する人々と交流すると良いでしょう。
そこでの経験をもとに、どのようなサロンが良いのかということや、どのような役割で貢献することができるのかなどを明確にしてみましょう。
③自分の強みや特性がサロン業界でどのように活かせるかイメージする
サロン業界に限らず、就活は、自分と採用担当者が相互にメリットを感じることでマッチングするものです。そのため志望動機でも、自分とサロンのマッチ度を提示する必要があります。
志望動機を書く前に自己分析をおこない、自分の特性や強みが応募先のサロンでどのように活かせるか、またはどう活かしたいのかまで明確にしておくことが大切です。
たとえば、あなたがヘアサロンを志望し、自身の強みが「傾聴力」だったとします。そこからヘアサロンの仕事をイメージしていくと、カウンセリングや施術、顧客退店までの接客(クロージング)などといった流れが見えてくるはずです。
その流れから自分の強みを照らし合わせてみると、カウンセリングでは顧客の要望や悩みを引き出すスキルが問われるため、自分の持つ傾聴力が活かせることがわかります。
このように、これまでの自己分析とサロン研究や業界研究を掛け合わせて、自分がサロンでどんな活躍の仕方ができるのか、ポジティブな将来像をイメージしてみましょう。
実力主義のサロン業界だからこそ「自分の伸びしろ」のアピールが大切
サロンで売り上げを伸ばしたり顧客にリピートしてもらうためには、施術やサービスを顧客に満足してもらうことが必要です。そして、それらの施術やサービスの質は個人の実力や経験によって大きく異なります。
つまり、サロン業界は、接客や施術スキルなど個人の技術がその後の成功に直結する実力主義だからこそ、採用担当者も「これから成長していける人材」を求めているのです。
そのため、志望動機では、今の自分の姿や考え方を素直に表現しつつも、将来どのような人材を目指すのか、そのためにどのように成長していきたいのかを具体的にアピールしましょう。
また企業側も組織に貢献できる人材を求めているため、成長意欲を伝えるときは、自分が成長することでサロンにどう貢献できるかを明確にすることがポイントです。
自分の「将来の伸びしろ」を魅力的にアピールできれば、採用後に活躍できる人材として高評価を得ることができるでしょう。
採用側からみると将来ビジョンをはっきり伝えられる応募者には、熱意が感じられます。また、自店の価値観やビジョンとマッチしているかも判断しやすくなるため、採用後の期待も高くなるでしょう。
キャリアコンサルタントに聞く! サロンで活かせる「伸びしろ」の見つけ方
サロン業界では、そこで働く人の技術や接客、人柄など、あらゆる部分において実力がともなわなければ成功することが難しいため、志望動機でも「いかに成長して実力を伸ばせるか」をアピールする必要があります。
とはいえ、自分の将来の伸びしろを、具体的にどうやって見いだせば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
ここからは、多くの人のキャリア形成をサポートしてきたキャリアコンサルタントの小関さんに、サロンで活躍するための伸びしろの見つけ方について解説してもらうため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見る3つの方法で自分がサロン業界で伸ばすべきポイントを見つけよう
就活において自分の伸びしろを見つける方法には、以下の3つがあります。
①OB、OGなど先輩や、友人に聞く
皆さんの周りに、サロンで働いている先輩はいませんか? すでにサロンで働いている人はサロンではどういう能力が求められるかを知っているはずなので、相談してみてください。自分はどんな点を伸ばしていくべきかを具体的に教えてもらうと良いでしょう。
また、仲の良い友人に、自分の強みや得意分野を聞いてみるのも良いですね。他人は自分のことを客観的に見てくれているため、他人から見たあなたの強みは、これからさらに伸ばせる部分である可能性があるでしょう。
②キャリアコンサルタントに聞く
多くの学生を見てきているキャリアコンサルタントと話すことで、プロの目から自分の伸びしろを教えてもらうこともできます。
また、見つけ出した伸びしろをどのように伝えれば魅力的になるのかなど具体的な対策につなげることもできるでしょう。
③サロン経営の本を読む
世の中にはサロン経営の本が数多く出ているので、それらを手にとって読んでみましょう。どのような能力が求められ、どういうことを身に付けないといけないかがわかります。
その中で、自分ができそうなこと、伸ばしていけそうだと思えることが、この先の自分の伸びしろとなるでしょう。
伝え方の決定版! サロンの志望動機を魅力的にする3つの構成
サロンの志望動機を魅力的にする3つの構成
- なぜそのサロンを目指したのかを述べる
- そのサロンを志望した背景となるエピソードを述べる
- 将来のビジョンや成長意欲をアピールして締めくくる
前述の通り、サロンの志望動機には、志望理由の内容以外に成長意欲や伸びしろのアピールも大切であると解説してきました。
しかし、どれだけしっかり準備して志望動機に必要なアピールポイントが理解できていても、伝える手順を間違えてしまえば内容が正確に伝わらず、最大限にアピールすることができません。
そこで最後は、伝え方の決定版としてサロンの志望動機を魅力的にするための3つの構成を解説します。何をどのように伝えるべきかわからないという人は参考にして、人事に刺さる志望動機にしてくださいね。
①なぜそのサロンを目指したのかを述べる
どんな業界や職種の志望動機においても、まずは結論から述べることが鉄則です。サロンの志望動機の場合は「なぜそのサロンで働きたいのか」を最初に簡潔に述べるようにしましょう。
最初に志望動機の結論から述べることで「サロンで働きたい理由」という志望動機の要点を明確に伝えることができるため、その後の文章の流れを読み手や聞き手に理解してもらいやすくなります。
志望動機で結論を述べるときは、事前の分析で深掘りした志望理由を自分なりの言葉で簡潔に述べるようにしましょう。
結論は志望動機の中でも採用担当者側が最も知りたい部分でもあるため、そこを明確にすることで、その後の志望動機の内容をわかりやすく伝えることができます。
サロンの志望動機で結論を述べる例文
私が貴店のエステサロンを志望する理由は、貴店の「ストレスにアプローチすることで心身の美しさを育む」というコンセプトに共感したためです。
「なぜサロン業界を志したか」も答えられるようにしておこう
サロン業界は人の肌や身体に直接サービスを施すものであるため、安全性への強い責任感が必要であり、接客が必須の業界ならではの大変さも多い仕事です。
そのためサロン業界の志望動機では、業界の大変さまで知ったうえで「なぜそのサロンを志望するのか」だけでなく「なぜサロン業界で働きたいのか」も伝えられるようにしましょう。
サロンの業界研究をおこない、働くうえでのメリットやデメリット、自分が大変だと感じるかもしれないポイントまで具体的にイメージすることがポイントです。
そうしたサロン業界の大変な部分を踏まえ「なぜサロン業界を選んだのか」という質問を自分自身に問いかけることで、少しのことでは折れることのない業界への強い熱意のこもった志望理由が見えてきます。
志望動機の中で業界の動機まで説明できなかったとしても、志望動機に関連した質問として業界への動機を質問をされる場合があります。自己分析をして、自分がその業界に興味を持った理由やきっかけのエピソードなどを自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。
- ほかの接客業界との違いとして、サロン業界ならではの大変さや特徴などはありますか?
サロン業界では顧客の継続利用につなげる努力や自分磨きが必要となる
サロン業界では、美に対する専門性(知識、技術、トレンドなど)を身に付けていくことはもちろんのこと、長期にわたる信頼関係の構築が重要となります。
コミュニケーションにより顧客との信頼関係を築き、カウンセリングで顧客の悩みや要望を聞き、丁寧かつ適切なアドバイスやサービスを提供することで、顧客の継続的な利用につなげていく必要があるからです。
また、自分自身の美や健康がいわば商品やお手本として見られるため、美と健康を保つための自己研鑽も必要になってきます。
志望動機の書き出しがまだうまく思いつかないという人は以下の記事も参考にしてみてください。就活のプロであるキャリアコンサルタントが人事を惹き付ける志望動機の書き出しのコツを解説しています。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②そのサロンを志望した背景となるエピソードを述べる
前述でも解説した通り、ただ結論として志望動機を簡潔に述べるだけでは、自分の人間性やオリジナリティが出せません。そのため、結論を裏付ける根拠として、そのサロンで働きたいと考えたきっかけのエピソードを述べることで、自分にしか話せない志望動機にしていきましょう。
エピソードを伝えるときは、当時の状況の部分は簡潔に説明し、自分の行動や結果、学びなどは具体的に述べることがポイントです。
状況説明よりも、自分が取った行動やその行動の意図、どんな結果や学びが得られたのかなどを具体的にしてみましょう。
そのサロンで働きたいと考えたときのあなたの人柄や適性などを採用担当者にアピールすることで、志望動機にもほかの人にはないオリジナリティを出すことができます。
志望理由の背景となるエピソードを述べる例文
私が貴店のサロンを志望したのは、SNSで貴店のスタッフである〇〇さんのカウンセリング動画を見たことがきっかけです。
私は、ヘアサロンで髪を切ることで気持ちが明るくなったり、自分に自信が持てたりする瞬間が好きで、そういった気持ちを多くの人に味わってもらいたいという思いで美容師を目指しています。
最近は、接客やカウンセリングの勉強のためにさまざまな店舗のカウンセリング動画を見ているのですが、中でも貴店の〇〇さんのこの春投稿されたカウンセリング動画がとても印象的でした。
質問の仕方を工夫することで瞬時に顧客の悩みやなりたい姿を引き出したり、施術の前に、髪質やカットの仕方によってどのようなスタイルになるかを論理的に説明していて、顧客がイメージしやすくしている点なども参考になり、〇〇さんと同じサロンで自分自身を成長させたいと考えました。
上記のエピソードは具体的な体験がもとになっていて、そこから、自然な流れで美容師を目指している背景が語られています。
また、日頃から接客やカウンセリングについて学んでいることは仕事に対する前向きさや意欲を効果的に伝えることができるため評価できますね。採用担当者へ向けた説得力のあるエピソードに仕上がっているといえるでしょう。
③将来のビジョンや成長意欲をアピールして締めくくる
サロン業界は、働き始めた後にどれだけ成長できるかが成功の鍵を握ります。志望動機でも締めくくりの中で将来のビジョンとして成長意欲を具体的に示すことでアピールしていきましょう。
ここでは、ただ「成長したい」と述べるだけでなく「具体的にどのように成長していくか」「成長したうえでどのようにサロンに貢献したいか」まで伝えることが重要です。
就職後の自分の成長がサロンや顧客にとってどんなメリットになるのかを明確にすることができれば、サロンにとってもあなたを採用する理由ができ、高評価につながります。
将来のビジョンで成長意欲をアピールする例文
貴店に入店できることになった暁には、研修が明けてから3年以内に指名率70%を目指して、顧客一人ひとりに店舗だけでなく自分自身のことを認めていただけるよう、誠実な接客を心掛ける所存です。
志望動機の締めくくりについてもっと詳しく知りたいという人は以下の記事も併せてチェックしてみましょう。多くの就活生の志望動機を見てきたキャリアコンサルタントが志望動機の締めくくりのポイントについて解説しています。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機の構成についてさらに詳しく知りたいという人は以下の記事もおすすめです。多くの学生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、志望動機の伝える順番や盛り込むべき要素などについて徹底解説しています。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
サロンの志望動機は自分の成長意欲をプラスにアピールして選考突破を目指そう
サロン業界は、顧客の肌や身体、髪に直接触れることで美しさや健康にかかわる仕事であるため、顧客からも目に見える効果や変化を期待されることが多い業界です。
こうした顧客のニーズに応えるためには、個人の実力が必要不可欠であり、志望動機では実力を伸ばそうとする意欲をアピールすることが重要となります。
まずは事前の準備でサロン業界全体と応募先サロンへの理解を深め、何が求められているのかを考えましょう。そして自己分析も併せておこない、自分自身の経験や伸びしろなど志望動機に必要なアピールポイントを洗い出すことも大切です。
サロンの志望動機を書こうとしている人は、これらのポイントを参考に、サロンへの意欲と成長の可能性、その両方を最大限にアピールして、自分の望む形での就職成功を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るサロンの志望動機は顧客の「なりたい姿」の実現に自分が活かせる強みを明確にしよう
サロン業界は顧客の外見・容姿を美しくするサービスを提供しています。外見・容姿は自己表現の一つであり、顧客の「なりたい自分」を実現するためのサポートともいえるでしょう。
サロン業界の競合としては、同業となる店舗だけではなく、パーソナルジムや女性向け体操教室、アパレルなども視野に入ってきます。
当然ながら、顧客の「なりたい自分」は人それぞれあり、中には今の自分の外見・容姿にコンプレックスや違和感はあるものの、どうすれば良いかわからない人もいるはずです。
4つのポイントを押さえてサロンの経営者としての視点も持とう
サロン経営者が自店に顧客を呼び込むために、スタッフに期待するのは次の4つです。
①顧客の「なりたい自分」を理解するための傾聴力や質問力
②顧客の「なりたい自分」に合ったスタイルに対するデザイン力と提案力
③②を実現するための技術力
④①~③を支える接客マナー
サロン業界で就職活動をしている人は、技術力やマナーを中心に見ている人が多いと思います。質問力や提案力といったサロン業界で必須で求められる実力の中でも、自分が活かせる強みを見つけられると良いでしょう。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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