この記事のまとめ
- 心理学に関する資格は国家資格と民間資格に分かれている
- 仕事に合わせた心理学の活かし方を理解しておくことが重要
- 仕事で心理学を活かす具体的な方法を把握して実践に取り組もう
- 自己分析ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
学生時代や社会人になってから、学んだ心理学を活かして働きたいと思ったものの、どのような仕事であれば役立てられるのかわからず、悩む人もいるのではないでしょうか。
心理学は仕事によって活かし方が異なり、仕事の特徴や自身との適性を見極めなければミスマッチが起こる可能性があります。
この記事では、キャリアコンサルタントの古田さん、吉野さん、塚本さんと一緒に、心理学の資格の種類や活かせる職業を解説します。どのような仕事に活かせるのか知識を身に付けて、自分に適した職業を選びましょう。
心理学を活かせる仕事を幅広く把握して自分に合った仕事を見極めよう
心理学を活かせる仕事は、国家資格が必要な仕事から資格が不要な民間企業の職種まで幅広くあります。仕事によっては資格が必須な場合もあるため、職業による資格の必要性の違いを理解しておかないと、就きたい仕事に就けなくなってしまう可能性があります。
この記事では、はじめに心理学に関する資格を国家資格と民間資格に分けて詳しく解説します。まずはどのような資格があるのか、幅広く理解しましょう。
その後に、民間資格や心理学の知識を活かせる職業、心理学の知識が仕事に活かせる理由などを解説します。営業職や販売職などチャレンジしやすい職業もあるため、自身の適性と照らし合わせながら確認、自分らしく心理学を仕事に活かせるようになりましょう。
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はじめに知っておこう! 心理学に関する資格
心理学の資格は、国家資格と民間資格の2種類に分けられます。国家資格は国の法律にもとづいた資格で取得の難易度が高い傾向にあります。そのため、正しいステップを理解して行動しないと、取得まで時間がかかってしまう場合があるのです。
この章では心理学に関する資格を国家資格と民間資格に分けて解説します。どのような資格があるのか知識を付け、取得したい資格があるか考えてみましょう。
国家資格
心理学に関する国家資格
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- 社会福祉士
国家資格
国の法律にもとづいて個人の能力や知識を証明する資格
国家資格は特定の職業に就く場合に必要となり、社会的信頼の高い資格です。
心理学に関する国家資格は3つあり、資格によっては、大学院で指定された科目の履修や実務経験を必要とするため、計画性を持って資格取得を目指す必要があります。また、最終学歴が高等学校では取得できない資格もあるため注意が必要です。
どの資格も取得方法は複数あります。その中で、自分が目指せる方法を確認し、必要な勉強や実務経験を積むと資格取得がスムーズになります。また、本格的に国家資格を目指すなら、再度専門学校や大学へ入学するのも一つの方法ということは頭に入れておきましょう。
公認心理師:心理に関する日本初の国家資格
公認心理師とは、2017年に公認心理師法で定められた日本で初めての心理学の国家資格です。以前までも臨床心理士や認定心理士などの資格はありましたが、いずれも民間資格でした。
公認心理師の資格を所持していると、医療や福祉の場面でカウンセラーとして働けます。カウンセラーは心理学を利用した代表的な仕事であり、興味がある人も多いかと思います。
ただし、公認心理師の資格取得には6つのルートがあるものの、どの方法も4年制大学や大学院で必要科目を履修し、さらに公認心理師法で定められた施設で実務経験を積むことを必要とします。未経験から資格取得は難しく、目指す場合は公認心理師に必要な単位を取得できる4年生大学に入学する必要があります。
公認心理師は、医療・福祉・教育・司法・産業分野で活躍しています。精神科病院や障害者施設などの求人があります。相談業務のほかにも、療育、心理検査の実施、多職種間の連携づくりなどの業務に携わります。
精神保健福祉士:精神障害者の生活を支援する知識や技術を証明する
精神保健福祉士は、病院や保健所などで、精神障害者からの相談を受ける仕事です。精神障害者の望む生活を実現する方法を一緒に考え、どのように達成するのか計画を考えています。必要であれば専門的な援助をおこない、精神障害者の暮らしを良くするサポートをしています。
精神保健福祉士の仕事は公認心理師と同じく、国家資格です。最終学歴が大学や短大、専門学校以上でないと取得できません。最終学歴が高等学校や中学校の場合は、まず大学や専門学校へ入学し卒業を目指す必要があります。
資格を取得する方法は11個あり、たとえば仮に福祉系の大学を卒業していなくても、実務経験と定められた養成施設で学んだ経験があれば受験できます。最終学歴が短大以上であれば目指せるため、仕事内容に興味があるならば取得を目指しても良いでしょう。
まずは指定の教育課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。大学や大学院で学ぶ方法に加え、通信教育や夜間講座など、働きながら学べる柔軟な学習方法も利用可能です。ご自身の状況にあわせた最善の方法を検討してください。
社会福祉士:日常生活に困難を抱えている人に対する専門知識を証明する
公認心理師や精神保健福祉士と異なり、最終学歴が大学以上でなくても取得できるのが、社会福祉士です。社会福祉士は精神的な障害以外にも、身体障害や高齢などさまざまな理由で日常生活を送るのが困難な人たちに対して、福祉面から問題解決を支援しています。
社会福祉士の勤務先は高齢者施設や児童相談所、病院や地方自治体などがあります。勤める場所によってサポートする人が異なるため、自身がどのような人の役に立ちたいか考えてから就職先を選ぶことが大切です。
社会福祉士の資格を取得するためには、12個のルートがあります。最終学歴が高等学校の場合は相談援助の実務を4年以上経験し、定められた養成施設で1年学ぶと受験資格を得られます。必要な実務経験期間は長めですが、ほかの2つの資格に比べて、取得しやすいのが魅力です。
社会福祉士として活躍している人は、本当に人が好きという特徴があります。相手のためと思って行動しても、報われることばかりではありません。それでも「相手の役に立ちたい」という思いを、自発的に持ち続けられる人に向いていると思います。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
通信教育で勉強可能な民間資格
通信教育で勉強可能な心理学に関する民間資格
- メンタル心理カウンセラー
- チャイルドカウンセラー
- 家族療法カウンセラー
- 行動心理士
- カラーセラピスト
心理学に関する国家資格は最終学歴が高等学校では取得できない場合も多く、人によってはハードルが高いと感じる場合もあるのではないでしょうか。しかし、通信教育で心理学を学べる民間資格も数多くあります。国家資格は特定の仕事に就く場合のみに必要となるため、民間資格だけで就ける心理職もあるのです。
民間資格で得た知識は、民間企業に勤める際に、営業職やマーケティング職などのあらゆる場面でも役立てられます。
自身の目指す職業が社会福祉士や精神保健福祉士でなければ国家資格の取得は必要ないため、過度に心配しなくても大丈夫です。ここからは通信教育で勉強可能な、心理学に関する民間資格を解説します。資格を取得すると目指せる職業も合わせて解説するため、気になる仕事がないかチェックしましょう。
- 民間資格は意味がないと聞きました。心理系の仕事では役立ちますか?
民間資格でも知識や能力の習得・ネットワークの構築などに役立つ
民間資格を取得した場合でも履歴書には記載できるので、特定の分野での専門知識や技能を証明できます。
また、資格取得の過程でも新しい専門知識やカウンセリングなどの技能の習得はもちろん、取得を目指す仲間と切磋琢磨していけることやネットワークが築けることは、資格を生かした就職に有利になるでしょう。
各資格の質や認知度、信頼性は違うため、取得前によく評価を確認し、自身の今後のキャリアプランに合った資格を選ぶことが重要となります。
また、取得時にかかる費用や期間、取得後の資格の更新(維持)に講習受講(有料)が必須な場合や年会費が必要なこともあります。さらに特定の職種に就く際には国家資格の方が有利であることもあるため、事前に調べておきましょう。
メンタル心理カウンセラー:心理学の基礎が学べる
心理学の基礎的な知識を身に付けたい場合は、日本能力開発推進協会(JDAP)が認定するメンタル心理カウンセラーがおすすめです。メンタル心理カウンセラーの資格を取得すると、医療や福祉の場面で必要なカウンセリング力を身に付けられます。
資格取得には、認定教育機関でおこなう教育訓練の全カリキュラムを修了したうえで検定試験に合格する必要があります。独学は難しいものの、入門的な内容となっているため、心理学の資格の中では比較的取得しやすいと言えます。
いきなり病院で勤めるのは難易度が高いですが、資格を持っているとJADP認定メンタル心理カウンセラーとして、心理学の知識を身に付けているとアピールできます。まずは、メンタル心理カウンセラーの資格を取得して、その後さまざまな心理学の資格取得を目指すのもおすすめです。
チャイルドカウンセラー:対子ども向けの心理学
チャイルドカウンセラーは、不登校やいじめ、友人や家族との問題など、さまざまなトラブルを抱える子どもの話に耳を傾け、心のケアをおこなう仕事です。チャイルドカウンセラーは学校の教員や保育士などに従事したい人におすすめの資格です。
チャイルドカウンセラーは、独学での資格取得はできず、認定教育機関の用意したカリキュラムの履修が必要になります。カリキュラム修了後は認定試験を受ける必要がありますが、難易度はそこまで高くありません。
また、チャイルドカウンセラーの資格を取得すると、子どものメンタルケアの知識が身に付き、児童福祉施設やカウンセリング機関で働く際に役立ちます。資格を取得すれば、子どものケアをするスペシャリストに近づくことができ、実務経験を積めば独立も可能ですよ。
低学年の小学生が通うような塾や習い事、学童保育の支援員、デイサービスやフリースクールのスタッフといった仕事でも十分役に立ちます。子どもが出入りする施設は多くあるため、どこでも活かせるでしょう。
家族療法カウンセラー:夫婦や家族の問題のスペシャリスト
家族療法カウンセラーがおこなうカウンセリングは、個人だけでなく、その周囲を取り巻く家族全員が対象となるのが特徴です。人間のストレスは人間関係が原因となるケースが多いため、その人間関係を探って解決法を考えていく仕事です。
資格を取得するには、メンタル心理カウンセラーやチャイルドカウンセラーと同じく、認定教育機関がおこなうカリキュラムを修了する必要があります。資格を取得すると、メンタルクリニックや心療内科にカウンセラーとして応募できることが多いです。
家族療法カウンセラーは、家族をカウンセリングの対象とするため、大人だけでなく子どもとかかわる仕事にも役立てられます。幅広い年代へのカウンセリング能力を求める人におすすめの資格です。
行動心理士:行動から本音を読み解くスキルが身に付く
個人の行動や仕草から心を読み取る知識を得られるのが、行動心理士の資格です。営業職や販売職をはじめとした一般的な職業に活かせる知識が多く、今の仕事をスキルアップさせたい人にもおすすめです。
また、行動心理士の資格勉強で得る知識は仕事だけでなく、自身や同僚の行動を分析するのにも役立ちます。他者の行動から心理状況を読み解けば、上司や後輩とより良い関係を築きやすくなるでしょう。
資格を取得するには、認定教育機関のカリキュラムを履修する必要があります。修了後は自宅で検定を受け、合格すれば資格が取得できます。さまざまな職業に活かせる心理学の資格を探している人におすすめです。
優れた対人対応能力のプロフェッショナルであることを証明できるため、教育分野、医療・福祉分野、企業内人事、マーケティング、メンタルヘルス、組織開発などの現場だけでなく各分野のコンサルタントとしても活躍できるでしょう。
カラーセラピスト:色の効果で心を癒せる
カラーセラピストとは、色を利用して人の心を癒す職業です。
カラーセラピストの資格は、通信講座で取得しやすく、今まで心理学の勉強をした経験がない人でも気軽に挑戦できます。取得した後はカラーセラピストとしてスクールの講師やサロンでのセラピーをおこなうことも可能です。
また、福祉施設や民間企業で働くカラーセラピストもいます。社員のメンタルケアを目的とし、カラーセラピーをおこないます。
色を利用して人の心の機微を理解したい人だけでなく、アパレル業界に勤める人も顧客に合う色を選ぶ際に役立つためおすすめです。
カラーセラピストは業務独占資格ではありません。その資格を使って就職するというより、現職にプラスして活かすと考えてください。
たとえば、保育士さんが教室の飾り物を作るのに活かす、インテリア販売員がコーディネートアドバイスに活かすといったイメージです。
心理系の資格以外にも、就職時に役立つ資格はさまざまあります。こちらの記事で業界・状況別のおすすめ資格を紹介しているので併せて参考にしてみてください。
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国家資格不要! 民間資格や心理学の知識が活かせる職業
心理学に関する資格は、取得すると働ける職業の幅が増え、自身の仕事の選択肢を増やすことにつながります。広がった選択肢の中には、今までの職歴や経験では考えなかった職業もあるかもしれません。
ここでは、民間資格や心理学の知識が活かせる職業を解説します。その仕事にあると便利な資格も解説するため、気になる職業がないかチェックしましょう。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、医療機関やカウンセリングルームに勤めて、心の悩みを持つ人の話を聞き、ストレスの解消や問題解決のための方法を一緒に考える仕事です。カウンセリングを通して精神分析療法や行動療法をおこない、顧客が自身で心身の健康を保てるようにサポートします。
心理カウンセラーに必要な資格で代表的なのは臨床心理士や公認心理師ですが、必ずしも取得していないと勤められないわけではありません。メンタル心理カウンセラーやチャイルドカウンセラーの資格があれば一般企業で心理カウンセラーとして勤められるケースもあり、企業で十分な経験を積めば独立することも可能です。
- 未経験から心理カウンセラーとして働くための就活のコツはありますか?
医療機関で心理カウンセラーとして働く場合は実務経験が求められる
心理系の求人自体が少なく、さらに人の命にかかわることもあるため、未経験で就職するのは難しいです。
また、臨床心理士とその他の民間資格では、勉強過程や実習内容がかなり違うため、医療機関で心理カウンセラーになる場合は最低でも臨床心理士が必要です。
臨床心理士資格があれば、心療内科や精神科がある大きな病院で新卒入社の求人を出しているところはあるため、未経験でも就職できるでしょう。
臨床心理士以外の民間資格の場合、フリーランスになることは可能です。実績を積めば企業での就職も可能かもしれませんが、未経験での就職は難しいでしょう。
フリーランスを目指す人は民間資格だけでは弱いため、国家資格を取ることをおすすめします。
家庭裁判所調査員
家庭裁判所に勤める国家公務員の一つが、家庭裁判所調査員です。家庭裁判所で取り扱う家庭内の問題を調査し、裁判官に報告する書類を作成するのがおもな仕事内容です。取り扱う家庭内の問題には、離婚時に子どもの親権問題や児童虐待がある家庭での悩みなどがあります。
家庭裁判所調査員になるには、裁判所職員採用総合職試験に合格する必要があり、合格後は研修を経て技術や知識を身に付けることで、実際に働けるようになります。
家庭裁判所調査員として人の気持ちを正しく聞き出すためには、心理学の知識が役立ちます。家庭裁判所調査員の試験科目にも心理学が含まれているため、求められている資質でもあります。取得必須な資格はありませんが、チャイルドカウンセラーやメンタル心理カウンセラーを身に付けておくと役立てられますよ。
心理判定員
心理判定員とは、児童相談所をはじめとした公的機関などで働く心理カウンセラーです。子どもや障害を持った人を心理的な面でサポートして、知能検査や人格検査もおこないます。
児童相談所に所属となった場合は、児童心理司と呼ばれます。相談者である子どもの問題行動や家族に問題がある場合の解決法を考え、必要な制度や機関を紹介します。
心理判定員は公務員になるため、公務員試験に合格する必要があり、選考時は臨床心理士の資格の有無を重視される場合もあることは頭に入れておきましょう。幅広い心理学の知識を有していると、採用される可能性は高まります
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法務技官
少年院や刑事施設に勤務する心理学のスペシャリストが、法務技官です。施設に来た少年たちの精神鑑定や心理分析をおこない、心理状態を明確にするのがおもな仕事内容です。
少年鑑別所や少年院への勤務となるため、対応する相手は非行を起こしている場合がほとんどになります。不安定な精神状態であることが多いため、心が安定するようケアする人が必要なのです。非行を起こした少年たちが社会生活に戻れるよう、物の見方や考え方を伝えていきます。
なお、法務技官は国家公務員のため、法務省専門職員採用試験に合格する必要があります。受験できるのは21歳〜29歳までですが、学歴は関係ありません。社会人からでも、必要な知識を身に付ければ目指せる職業です。
どちらも心理評価やカウンセリングなど専門性を発揮しながら、公務員として法律や規則に基づいた業務を遂行します。ほかの専門職や行政機関と連携しながら業務をおこない、地域社会の福祉や安全に貢献できる点が魅力です。
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産業カウンセラー
企業の従業員が仕事の負荷や人間関係で悩みを抱え、自分一人では状況を改善できないケースもあります。そこで、従業員の話を聞き、必要な職場環境の改善を提案するのが産業カウンセラーのおもな仕事内容です。
資格は不要な職業ですが、産業カウンセラーの資格を取得しておくと即戦力として働けます。ほかにも、メンタル心理カウンセラーの資格も産業カウンセラーに役立つ知識が身に付くためおすすめです。
また産業カウンセラーの仕事は、実力があれば企業に勤める以外にもフリーランスとして働く選択肢もあります。正社員としての求人も多いため、自身の希望に合った働き方が選べるでしょう。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、小学校や中学校をはじめとした公教育に配置される、心理のスペシャリストです。不登校やいじめで教室への登校が難しい生徒や、家族関係などのさまざまな問題に悩む生徒の相談に乗ることがおもな仕事内容です。
ほかにも、スクールカウンセラーは保護者の相談や教員への研修もおこなうこともあり、生徒の悩みを早く解決できるよう、周囲の大人が見守れる環境を作っていきます。
スクールカウンセラーになるには、公認心理師や臨床心理士などの資格が必要になります。資格がない場合は、同程度の知識や経験を持っていることが求められます。未経験からいきなり目指すのは難しいため、ほかの心理学に関する仕事で経験を積み、臨床心理士の資格取得を目指すのもおすすめです。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る心理学やカウンセリングは心を瞬時に癒す魔法ではないことは理解しよう
私は、仕事(就職支援)が先にあり、実務に役立つ研鑽を積もうと考えた結果、公認心理師資格取得に至りました。
カウンセリングは心の傷をいやしてくれる魔法のように思われますが、実際はそうではありません。心の回復には時間がかかりますし、それは面談や心理療法だけで叶うものでもありません。生活リズム、人とのつながり、食事・睡眠など、カウンセリングの外での出来事がとても重要です。
自分と他人は違うという前提のもとで他者の人生と深くかかわることが大切
注意したいのは、「自分が傷ついた体験を生かして、人の役に立ちたい」という動機は、通用しない場面も多くあることです。自分が傷ついたままでは、人の傷は背負えません。顧客は選べない仕事なので、「こんな人の支援がしたい」と考えても、来談者の人生は想像を超えることばかりです。
自分と他人は違う、ということが起点。それでも「袖すりあうも他生の縁」で、見知らぬ人の人生と深くかかわり、心が響きあう経験ができるのは、飽きることない興味深い仕事です。一生涯学び続けたい人には、やりがいがあると思います。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
資格がなくてもOK! 心理学が活かせる一般的な職種
心理学が活かせる一般的な職種
- マーケティング職
- 営業職
- 販売職
- 人事・労務職
心理学を使う職業は、学歴や必要な資格のハードルが高く難しいと思う人もいるでしょう。しかし、営業職や販売職など一般的な職業でも、心理学は役立つシーンが多くあります。
ここでは、心理学が活かせる一般的な職業や、仕事での活かし方を解説していきます。心理学を活かせる仕事に転職したい人は、視野を広げるという意味も含めて確認しておきましょう。
また、心理学を仕事で活かせれば、売り上げや成果を上げるのに役立つはずです。
カウンセラーなど専門性の高い仕事だけにフォーカスされがちですが、営業職や販売職など対人能力が必要な仕事では、心理学の知識が大いに役立つでしょう。また、消費者行動を分析するマーケティングとの親和性が非常に高いです。
マーケティング職:消費者心理を考えられる
マーケティング職は、自社の製品やサービスの魅力を顧客に伝える方法を考え、販売につなげる職業です。顧客のニーズをつかむために市場調査をおこない、必要とされる製品の分析をおこない企画やプロモーション方法を考えます。
心理学で顧客にサービスや製品の購入を促す方法は、行動を禁止するカリギュラ効果や自社ブランドのイメージを統一するディドロ効果などがあります。複数の作用を効果的に利用することで、自社や顧客のサービスをより強くアプローチできるのです。
カリギュラ効果
・カリギュラ効果:ある行為を強く禁止されると、かえってその欲求が強くなる現象のこと
ディドロ効果
新しく購入した商品やサービスに価値を感じたときに、その価値に合うように身の回りのほかのものも統一したくなる心理のこと
特に顧客の行動から心理を読み取る行動心理士の知識は、マーケティング職で役立ちます。商品を購入したくなるような訴求を考えて実績につなげれば、大きな達成感を得られますよ。
マーケティング職について詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
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マーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
マーケティング職を志望する場合は、仕事内容や適性の理解が必須です。また、ほかの学生との差別化のコツも押さえておきましょう。この記事ではマーケティング職に向いている人の特徴やマーケティング職に就くコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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テレビCMの曲を無意識に口ずさんでしまったという経験はありますよね。これはザイオンス効果という現象で、繰り返し同じCMを見ることで、その商品に対して関心や好意を持つようになる心理学を活用しています。
営業職:顧客とのコミュニケーションに役立つ
自社の製品を顧客にアプローチする営業職でも、心理学の知識やスキルは役立てられます。営業は人間同士の会話によっておこなわれるものであり、心理学を利用すれば顧客の信頼獲得や商品の説得力向上につながるのです。
営業職に活かせる心理学の考え方として、見た目が与える影響を利用して他者の印象を良くするメラビアンの法則や、同じ行動をする人に好感を持つミラーリングなどがあります。どちらも簡単に試せる方法であるため、本格的に勉強する前に取り入れて、効果を試してみるのもおすすめです。
メラビアンの法則
用語解説
・メラビアンの法則:コミュニケーションにおいて矛盾したメッセージが発せられた場合、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるという法則
ミラーリング効果
親密な相手とは同じ動作をすることが多いという人間の性質を利用し、相手とあえて仕草や表情を合わせることで好感を抱かせること
また、行動心理士の資格を取得しておけば、反応や仕草から商品への手応えを考え、さらに効果的な方法を考えることができますよ。
対人職で特に役に立つものは傾聴技法です。「デキる営業職は、聴き上手」と言われます。聴き方を改めて学ぶと、普通のおしゃべりと違うモードで人と接することができます。話を受け止める力は信頼関係づくりに役立ちます。
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営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
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販売職:個々人に合ったセールストークを生み出せる
販売職とは、洋服や日用品など顧客に必要な商品を販売する職業です。
販売職を通して顧客が商品を購入すると、そのスタッフの実績となり、評価につながる場合もあります。そのため、心理学を活かして顧客の購入意欲を高められれば、仕事の成績が上がる可能性があります。
販売職に活かせる心理学のテクニックは、信頼関係を作ることを目的として話し方やスピードを合わせるラポールテクニック、顧客のニーズを引き出すメタモデルなどがあります。どの方法も合う合わないがあるため、、実際に試してみて効果を検証するのがおすすめです。
ラポールテクニック
相手の言葉を繰り返したり、先に解説したミラーリングを使って仕草を合わせたりすることで、信頼関係を築くこと
メタモデル
:相手が発した言葉について、その裏に隠れた考えや、欠けている情報を引き出していく会話手法
販売職について知識を身に付けたい人には、こちらの記事も参考になります。
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販売職の仕事内容や魅力を徹底解剖! 就職するために必要な対策とは
この記事は販売職を目指す就活生向けに「どのような人が向いているのか」や「成功するコツ」をキャリアコンサルタントが解説する記事です。販売職の志望動機や自己PRの書き方も例文を交えながら紹介し、自分でも簡単に作成できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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人事・労務職:社員のメンタルチェックが可能
人事・労務の仕事はオフィスワークであり、心理学が活かせる場面は多くないのではと考える人もいるかもしれません。しかし、社員とかかわるタイミングが多いことから、人事・労務の立場でも心理学の知識やスキルを役立てられる可能性が高いです。
たとえば、社員に「仕事が丁寧」「報告が細やか」などの良い評価することで、実際の行動がそのように変化することを狙うラベリング効果があります。ほかにも、採用時に目立った印象が残りやすいハロー効果を理解しておくと、自社に適した人材を選びやすくなります。
ラベリング効果
人や物事に評価(ラベル)を付けることで、相手にそのイメージを植え付けられ、イメージ通りに行動するようになること
ハロー効果
ある対象を評価するとき、一部の特徴的な印象に影響されて、全体を評価してしまうこと
また、メンタル心理カウンセラーの資格を取得しておけば、悩みを抱える社員の相談に乗ることが可能になったり、環境改善に必要な情報を集めてより良い社内環境作りに役立てられたりするようになります。
知っておこう! 心理学が仕事に活かせる理由
心理学が仕事に活かせる理由
- メンタルケアの需要が高いため
- 顧客や仕事仲間の気持ちに寄り添いやすいため
- 自分の思考の癖を理解して制御できるようになるため
心理学が仕事に活かせる場面は多いですが、その具体的な理由を理解していないと資格を取得する意味や必要性を見出せないでしょう。
この章では心理学が仕事に活かせる理由を解説します。心理学のどのようなポイントが自身に活かせるのか理解して、必要な知識を身に付けましょう。理由を理解しておくことで、学んだ心理学の知識をさまざまな場面で役立てられるようになりますよ。
メンタルケアの需要が高いため
近年ではうつ病や適応障害などの精神病を患う人が多くなり、ストレスチェックの実施をはじめとしたメンタルケアに力を入れている企業も見受けられるようになりました。一度採用した社員に長く勤めてほしいと考える企業は多く、メンタルの不調で退職する社員をなるべく減らしたいと考えているのです。
そのため、近年は産業カウンセラーの需要が増えていて、医療機関と提携して社員がカウンセリングを気軽に受けられる環境を整えている企業も増えています。
また、法律でも従業員が50人を超える企業にはストレスチェックの実施や産業医の配置も義務付けられたという時代の流れもあります。
ストレスチェックの義務化やメンタルケア導入企業の増加などから、メンタルケアの需要が高まっているため、働く人を支えたいなどの考えを持つ人は心理学を学んでおくことがおすすめです
専門家に相談する習慣が定着していないのか、社内に相談できる環境があっても「会社や上司にバレたら仕事に影響する」と考え、なかなか相談に来てくれません。需要はあるのに足りないものが多すぎると感じています。
こちらのQ&Aではうつ病を面接で話すべきかどうかをキャリアコンサルタントが回答しています。悩んでいる人は参考にしてみてください。
顧客や仕事仲間の気持ちに寄り添いやすいため
心理学の知識やスキルは、仕事の売り上げや成約数を上げることにも役立ちます。販売職や営業職では、顧客と直接かかわり、信頼できない人からは商品を購入したくないと考える人も多いため、信頼を得ることは欠かせません。
心理学の知識を有していれば、顧客の潜在的なニーズや疑問を引き出せるようになり、それを改善できる商品やサービスの提供がしやすくなります。心理学は商品の説得力を高めるのにも役立ちます。
なお、一度手に入れたスキルはなくなるわけではないため、転職してほかの企業に勤めることになっても、身に付けた技術を役立て結果につなげられるでしょう
- 顧客や仕事仲間の気持ちに寄り添うのに、心理学の中でもどんなテクニックや知識を学べば良いでしょうか。
心理学のテクニックに加えて非言語の部分をよく観察することを意識しよう
人の話を聴く傾聴技法の中で、感情の反映というテクニックがあります。「お辛かったんですね」「ご不安なことと思います」と、相手の感情を慮った言葉を伝えると、相手も「わかってもらえた」と、ほっとした気持ちになります。
言葉だけでなく、表情・口調・動作などの非言語を観察し、心の動きもくみ取ることで、信頼関係を深めることができます。
自分の思考の癖を理解して制御できるようになるため
心理学の知識やスキルは、仕事相手や同僚とのかかわりだけでなく、自分のメンタルケアにも役立ちます。
どのような仕事をしていても、仕事がうまくいかなかったり、他者との関係で悩んだりすることがあるでしょう。心理学を通して自身の考え方の癖を理解しておけば、落ち込んだときの原因や対処法を判明でき、落ち着いて対応できるようになります。その結果、不必要に落ち込む心配がなくなり、疲れも軽減されるのです。
また、自分のメンタルケアをできるようになれば、他者の行動や言動に振り回されることも減るため、仕事もプライベートも楽になりますよ。
自分のメンタルにまだ自信がなく、向いている仕事を探したい場合は、こちらもおすすめです。
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「自分はメンタルが弱い.......」と悩む人向けに、メンタルの弱さを克服する方法や、キャリアの進め方、おすすめの仕事をキャリアコンサルタントと解説します。メンタルが弱いことではまったく悪いことではないので、自分をいたわりつつ少しずつ歩みを進めましょう。
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実際仕事にどう活かせる? 心理学系資格保有者に聞いてみた!
ここまでの内容から、心理学の資格や活かせる職業について知識を深めたものの、実際の現場で本当に役立てられるのか不安に感じる人も多いのではないでしょうか。
この章では、心理学系の資格を保有しているキャリアコンサルタントの古田さんに、仕事でどのように心理学の知識やスキルを活かせるのか解説してもらいます。実際のシーンを想像しながら、心理学の活かし方を理解しましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る多くの人が抱える悩みの根本の原因が理解できるようになる
さまざまな企業や団体、学校などでセミナーの講師をしているため、心理学の知識をそのままセミナーで話すこともよくあります。人の悩みの大半は人間関係が原因と言われているため、人間関係を円滑にする方法といったテーマで話すこともあります。
そのほかにも、人が嘘をついたり、できないことをできると言ったりする心理を読み解き、自身に対する向き合い方などをアドバイスし、凝り固まった心をほぐすことにも心理学は活かせます。
非言語の部分から相手と短時間で打ち解けられるようになる
また、1対1のカウンセリングの際、クライアント(相談者)の表情、言葉、仕草などを観察、分析し、カウンセラーが喜びそうな事を考えて答えている(つまり本音で話していない)ことを見抜くことができます。
カウンセリングでよく使うテクニックは、初対面の人と短時間で打ち解けることができる「ミラーリング」です。
相手が使う言葉や仕草をさりげなく真似することで、相手は「自分と似た人だから怖くない」と感じ、警戒心を解いてくれるというものです。さりげなくしないと相手が怒ることもあるので練習が必要ですが、ぜひ試してみてください。
まだ間に合う! 仕事に活かせる心理学を学ぶ方法
心理学の活かし方や活かせる仕事の種類を理解しても、すでに社会人になっている場合、簡単には目指せないという人も多いでしょう。しかし、心理学は社会人の人でも学べる方法が数多くあります。
この章では、仕事に活かせる心理学を学ぶ方法について解説します。自分が目指す職業に合わせて適切な方法を理解し、行動に移しましょう。
大学や短大の心理学部に再度入学する
目指す職業が公認心理師や精神保健福祉士の場合、最終学歴が短大卒以上である必要があります。
しかし、すでに社会人の人でも今から大学や短大に入学し直し、再度心理学を学ぶ選択肢があります。
ただし、大学に入学するのは時間や費用的な問題で簡単ではない場合も多いです。もし実際に行動に移すのであれば、どのようなスケジュールで通うのか、なりたい職業はその学部で目指せるのかなど、確認しておきましょう。
- 大学に入り直して公認心理師を目指すのは大変なので、大学院に入って臨床心理士を目指すというのはアリですか?
資格を取得して何を目指すのかを明確にしてから検討しよう
大学院に入学する際に心配な点は、費用(学費・生活費)と就職先です。
臨床心理士・公認心理師とも、正社員での求人は決して多くなく、年収相場も「普通の会社員」ほどもいかないことも。そこまでして資格を取得し、なにをしたいのか、という目的意識がないと大変です。
今の仕事にプラスや、生涯学習として知識を得たいなら、そこまで大掛かりな学習でなくともいいでしょう。また、「心理職」にこだわらず、精神保健分野に貢献できる働き方もいろいろあります。
「資格を取得して、なにがしたい・どうなりたい」を、自分の意志を持つとともに、先輩心理職の現状をしっかり把握したうえで、進路決定をしましょう。
心理学に関する資格をとれる通信講座を受講する
目指す職業が国家資格不要の仕事であれば、通信講座で心理学を学ぶという選択肢もあります。通信講座は自身のペースで学習でき、大学へ入学するよりは費用がかかりません。心理学に興味があるけれど、自身に合っているのかわからない人でも気軽に学ぶことができます。
心理学に関する通信講座はチャイルドカウンセラーやカラーセラピストなどさまざまあり、心理学全般ではなく仕事のために一部だけ学びたい人にもおすすめです。
今の職業でスキルアップするために活かせるテクニックを見つけたい、新しい職業にチャレンジしたいから後押しが欲しいなど、自身の目的に合わせて講座を選びましょう。
適当に心理学の講座を選んでしまうと後々頭の中を整理するのが大変になってしまいます。自分が心理学の何を学びたいのか、どの部分を掘り下げたいのかを明確にし、その講座が自分のニーズを満たしているかどうか、講座の概要を確認しましょう。
心理学を活かせる仕事を知って自分の目指す職種を明確にしよう!
心理学は、それ自体をメインに利用する職業だけでなく、一般的な仕事にも活かしやすい学問です。どのように活かすかは職業によって異なるため、目指す職種に合わせて学ぶ内容を変える必要があります。
また、これから心理学を学びたいと考えている人は、自身がどのような仕事に就きたいのか明確にしておくと適切な知識を学べるようになります。心理学を活かせる仕事を幅広く把握して、自分の適性に合った職業を見つけましょう。
アドバイザーコメント
塚本 智美
プロフィールを見る心理学の知識は専門職だけでなく営業やマーケティングなどにも活かせられる
心理学の知識や資格を活かした仕事をすることは、人の悩みに寄り添い、社会貢献度も大きいという点では非常にやりがいのある仕事です。
また、専門性の高い職業以外にも営業や販売、マーケティングなど、どの業界にも存在する職種でも大いに生かしていくことが出来ます。
さらには、専門職として民間企業で働くだけではなく、心理職の公務員を目指すことも可能です。経験を積んだ後には、フリーランスとして活躍されている方もいます。
しかし、知識や資格があるだけでは、仕事に結びつきにくいのも事実です。裏を返せば、その人の人生経験などがベースにあり、そのうえに知識や資格をプラスすることで厚みが増します。
キャリアの棚卸をした上で、これまでに経験した仕事や業務内容などに心理学の知識や資格を追加すれば、より豊かな新しいキャリアが開ける可能性が大きいです。
他人の人生に与える影響も大きいため責任感を持って取り組むことが求められる
また、他人の人生に与える影響も大きいため、それがやりがいでもあり覚悟も必要になる仕事とも言えるでしょう。常に自己研鑽が必要で勉強し続けることが好きな人には大いに挑戦していただきたいです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
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