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SPI非言語の「四則演算」は、足し算・引き算・掛け算・割り算を組み合わせた計算問題です。括弧やルート、累乗を含む問題もあり、演算の優先順位を正しく理解して正確に計算する力が求められます。
この記事では、300名以上の学生のWebテスト支援をおこなってきた西さんとともにSPI「四則演算」の解答のコツを解説します。
記事の後半には練習問題を30問用意しています。6つの問題パターンに慣れて、計算ミスを防ぎながら短時間で正確に解く力を身に付けましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
SPI「四則演算」の概要
- 問題パターン:足し算と引き算が混じった問題、掛け算と割り算が混じった問題、四則をすべて含む問題、括弧のある問題、ルートを含む問題、累乗を含む問題
- 1問あたりの時間:10秒
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(低)ペーパーテスト(低)Webテスティング(中)
- 四則演算の解き方をわかりやすく教えてください!
計算の順序を正しく把握してミスを減らすことが最優先
四則演算は、一見すると簡単ですが、制限時間の厳しさと心理的な罠によってケアレスミスが発生しやすいため、基礎ルールの確認が不可欠です。
特に守るべきことは計算の優先順位。大原則である「括弧内>掛け算・割り算>足し算・引き算」を遵守するのはもちろん、さらに盲点となるのが「同じ優先順位の記号が並んだ場合は左から順に解く」という鉄則です。
たとえば「24÷4×1.5」のような問題では、右側の掛け算を先にまとめてしまうと誤答につながります。また、割り算の直後に「2√81」のように根号をともなう塊を置くパターンも頻出です。
試験では、あえて間違った順序で計算してもキリの良い数字が出るよう設計されていることが多いため、視覚的なキリの良さに惑わされず、ルールにしたがって機械的に処理する冷静さが求められます。
SPI「四則演算」練習問題30問|西さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI非言語「四則演算」の練習問題を専門家の解説付きで30問紹介します。頻出の6つのパターンで問題を用意しているので、順番に解いて各計算のコツをマスターしましょう。
「四則演算」を初めて解く人や計算に自信がない人は、「問題を解く前に確認! 四則演算の解答のコツ」を読んでから、練習問題に取り組むようにしてください。繰り返し練習して計算力を高めましょう。
問題1(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次の計算式を解き、最も適切なものを一つ選びなさい。
4-8+5
選択肢
正解:C
引き算と足し算は優先順位が同じであるため、左から順番に計算する。まず、4-8を計算すると-4となる。次に、その結果に5を足すと、-4+5=1となる。符号のミスに注意が必要。
この問題の場合、先に8+5を計算する学生がいます。足し算のほうが得意で、先に足し算をしてしまったのかもしれません。
引き算と足し算が混在している場合は、左から順番に解きましょう。解く際に頭の中で「ここはマイナス」「ここはプラス」と考えながら解いてください。
問題2(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
8+12÷4
選択肢
正解:D
四則演算の優先順位にもとづき、足し算よりも先に割り算をおこなう。まず、12÷4を計算すると3となる。次に、残った足し算である8+3を計算する。したがって、答えは11となる。左から順番に計算して(8+12)÷4=5としてしまうミスに注意したい。
この問題でのポイントは、「足し算・引き算よりも、掛け算・割り算を先に計算する」というルールです。式の見た目の通りに左から順に足し算をしてしまうミスがときどき見受けられます。
特に焦っている場合、8+12を8×12=96と計算してしまい、96÷4=24という誤った答えを導いてしまいがちです。
24という選択肢がないことから再計算する羽目になり、時間が無駄になってしまうので、焦らず慎重に解きましょう。
問題3(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
8+(12-5)
選択肢
正解:C
足し算と引き算の式だが、括弧があるため、括弧内の計算が優先される。まず、括弧内の12-5を計算すると7になる。これに8を足すと、8+7=15となる。したがって、15が正しい答えである。括弧を無視して前から計算すると異なる数値になるため、計算の順序に注意することが重要。
この問題は原則通り、括弧内から計算することになります。括弧内の計算が終われば、左から順に計算します。このような単純な問題でミスをしないよう気を付けましょう。
また、12-5=7の部分を、12-5=8や12-5=6とするケアレスミスもときどきあります。
わかっているつもりでも、焦りがあるとミスが生じやすいので、慎重に取り組んでください。
問題4(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
4×3²
選択肢
正解:C
掛け算と累乗が含まれる式においては、累乗の計算を優先しておこなう。まず3²を計算すると9になる。その後に4との積を求めると、正しい解答である36が導き出される。先に4×3を計算して12²=144としてしまうのは、就活生によくある間違いの1つ。基本的な計算ルールを一つずつ確認しながら解いていくことが大切である。
累乗の計算の基本です。慣れないうちは、3の2乗を3×2=6と計算してしまいがちですが、「2乗」は「同じ数字を2回掛ける」という意味です。
また、「2の3乗」ならば「2を3回掛ける」、つまり2×2×2という意味です。〇乗は何を意味するのかをしっかりと理解しましょう。
また、今回は掛け算のみですので、左から順番に計算します。
問題5(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式を解き、最も適切なものを一つ選びなさい。
12-15-7+4
選択肢
正解:B
左から順番に計算を進める。12-15=-3であり、そこからさらに7を引くと-10となる。最後に4を足すと、-10+4=-6が導き出される。負の数が増えていく過程で計算ミスをしないよう、慎重に進めることが求められる。
足し算と引き算が混在する問題では、左から順番に解くのが鉄則です。
マイナスが2回続くような本問の場合、マイナス3からマイナス10を「引く」から「マイナス3+10」と考えてしまわないよう注意してください。
問題6(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式を解き、正しい答えを一つ選びなさい。
6×12÷4
選択肢
正解:C
掛け算と割り算の優先順位は同じであるため、左から順番に計算する。まず、6×12を計算すると72になる。次に、その結果を4で割ると、72÷4=18となる。したがって、18が正解となる。
間違いやすいポイントは「演算の優先順位」の誤解です。掛け算と割り算は優先度が同じであるため、原則通り左から順に計算する必要があります。
また、6×12=72と大きな数を作ってから割るよりも、先に12÷4=3を処理して6×3=18と解く順番を工夫することで、計算ミスを防げます。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式を解き、正しい答えを一つ選びなさい。
15÷3×8
選択肢
正解:D
左から計算を進める。まず、15÷3を計算すると5になる。その5に8を掛けると、5×8=40が導き出される。割り算を後回しにして3×8を先に計算し、15をその数値で割るというミスをしないよう注意が必要である。
この問題でも「演算の優先順位」が重要なポイントとなります。陥りやすいミスは、掛け算を割り算より優先してしまい、先に 3×8を計算してしまうことです。
間違いの例:15÷(3×8)=15÷24=0.625
四則演算のルールでは、掛け算と割り算の優先順位は同じです。その場合は、原則として左から順番に計算しなければなりません。
問題8(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
15-6×2+4
選択肢
正解:A
引き算、掛け算、足し算が混ざった式では、掛け算を最も優先して計算する。まず、6×2を計算して12を導く。式を整理すると15-12+4となり、あとは左から順番に計算を進める。15-12=3、さらに3+4を計算して7が答えとなる。計算の順番を間違えると全く異なる数値になるため注意が必要だ。
答えが「D: 22」になってしまった場合、完全に四則演算のルールを無視していることになります。掛け算を後回しにして、左から順番に計算していないか確認してください。
四則演算の優先順位は、「括弧>掛け算・割り算>足し算・引き算」 です。掛け算を先に塊として計算してから、残っている「足し算・引き算を左から順に計算」しましょう。
問題9(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
15-(3+9)
選択肢
正解:A
括弧が含まれる計算式では、その中を最優先で計算する。まず、括弧内の3+9を計算して12を導き出す。次に、15からその数値を引くと、15-12=3となる。括弧を外すときに符号を間違えたり、計算の順序を誤ったりすると、21などの誤った選択肢を選んでしまうため、丁寧な処理が求められる。
原則通り括弧内から計算し、最後は左から順番に解きましょう。
最も多いミスは、括弧を外して計算するパターンです。つまり、15-3+9とするパターンです。括弧の左にマイナスがある場合に括弧を外す場合、+9は-9にしなければなりません。
このようなミスがときどき見られるので、まずは括弧内をしっかりと計算するようにしてください。
問題10(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
30÷3√25
選択肢
正解:B
割り算とルートが含まれる式では、ルートとその係数の計算が優先される。まず√25を5に直し、3との積を求める必要がある。その結果である15を用いて30を割ることで、正しい解答が導き出される。計算の順序をあやまって左から順番に計算を進めてしまうと、数値が50になり誤答となるため注意が必要だ。したがって、30÷(3×5)=30÷15=2となる。
この問題で誤りやすいミスは2つあります。
1つは根号の外し方を知らず、30÷3×25としてしまうパターンです。もう一つは、30÷3×5と考え、30÷3=10をしてから10×5=50としてしまうパターンです。
解説にあるように、3√25は、3×5であり、見えない括弧(3×5)が存在していると考え、括弧を優先的に計算するように意識してください。
問題11(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
8×5²
選択肢
正解:D
累乗を優先するルールにしたがい、まず5²を計算して25を導き出す。その次に8×25を計算することで、正解の200が得られる。先に8×5を計算して40²=1600としたり、5²を5×2=10と勘違いして8×10=80としたりするミスが起こりやすい。累乗の意味を正しくとらえ、掛け算よりも先に処理する習慣を身に付けることが求められる。
よくやりがちなミスは、8×5×2=90です。小さな2は「2乗」という意味で、「大きい数字を2回掛ける」ことを意味します。
つまり、5の2乗は5×5となります。もし小さな数字が3ならば、5の3乗は、5×5×5=125です。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式を解き、最も適切なものを一つ選びなさい。
28-42+13-11
選択肢
正解:B
まず左から計算する。28-42=-14となり、これに13を足すと-1となる。最後に11を引くと、-1-11=-12となる。あるいは、正の数同士(28+13=41)と負の数同士(-42-11=-53)をまとめてから、41-53=-12と計算しても良い。
この問題で最も気を付けるべきは、「勝手に計算の優先順位を変えず、一歩ずつ左から解いていくこと」です。位が大きくなると、計算ミスが起こりがち。
また、途中でマイナスが出る場合、その後の加減算で符号を間違えやすくなります。そのため、引き算を「負の数の足し算」ととらえ直してみましょう。
この問題の場合、28+(−42)+13+(−11)と考えてみてください。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式を解き、正しい答えを一つ選びなさい。
24÷4×1.5
選択肢
正解:C
割り算と掛け算が混ざった式であるため、左から順に処理する。始めに、24÷4を計算すると6になる。次に、得られた6に1.5を掛ける。6×1.5=9となるため、9が正しい答えとなる。小数が含まれていても、計算の順序は変わらない。
左から順に計算をするというルールを守ることが大切です。24÷(4×1.5)=24÷6=4のように、右側の4×1.5を先に計算しないよう注意しましょう。
6×1.5の計算は、6×3/2でも問題ありません。小数を分数に直したほうが解きやすいこともあるので、そのときの状況に応じて判断しましょう。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式を解き、正しい答えを一つ選びなさい。
48÷(2×3)×5
選択肢
正解:C
括弧がある場合は、まず括弧の中を優先して計算する。2×3=6を先に求め、式を48÷6×5に書き換える。その後は左から計算を進めるため、48÷6=8となり、最後に8×5=40を導き出す。括弧を無視して左から順に計算しないよう、注意を払うことが求められる。
今回の計算では、これまで解説してきた「左から順に計算する」というルールに加え、さらに優先される「括弧の中を先に計算する」という要素が加わります。
間違いやすいポイントは、括弧を無視して左から順に計算してしまうことや、括弧を外した後に計算順序を入れ替えてしまうことです。
間違いの例は、 48÷2×3×5=24×3×5=360です。今回は360という選択肢がないので計算ミスに気づくかもしれません。
しかし、選択肢に360があればうっかり「これで正しい」と思い込んでしまいかねないので、気をつけましょう。
問題15(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
(18+6)÷(9-5)×3
選択肢
正解:D
括弧のある式では、括弧の中を最優先で計算する。まず、(18+6)を計算して24、(9-5)を計算して4を導き出す。これらを元の式に当てはめると24÷4×3となる。割り算と掛け算は優先順位が同じであるため、左から順に計算をおこなう。24÷4=6、さらに6×3を計算すると18が得られる。
今回の計算は、「2組の括弧」と「掛け算・割り算」が組み合わさった構成です。基本ルールを一つずつ適用していくことが正解への近道です。
よくあるミスは、括弧を外した後の「割り算」と「掛け算」の順番を入れ替えてしまうことです。
18+6=24の後に、(9-5)×3=12を出して、24÷12=2としてしまうミスが多く見られます。
括弧が複数ある場合は、それぞれを独立した「一つの数字」に置き換えてから、外側の演算(÷や×)を考えましょう。
問題16(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
24+(18-6+3)
選択肢
正解:C
括弧の中に複数の項があるが、まずはその中をすべて計算する。括弧内の18-6+3を計算すると、12+3となり15が導かれる。最後に、24にこの15を足すと、24+15=39が答えとなる。括弧内の引き算と足し算を混同したり、計算ミスをしたりしないよう、一つずつの工程を正確におこなう必要がある。
引き算と足し算の混在パターンなので、括弧内は左から順に計算する必要があります。間違っても、括弧内の6+3=9から18-9=9と考えて、24+9=33としないようにしましょう。
足し算のほうが解きやすいことから、足し算をつい優先してしまうケースがときどき見られます。間違えた場合は、もう一度計算ルールを見直しましょう。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
72÷3√16
選択肢
正解:D
この問題ではルートの簡略化と係数との掛け算を先におこなう。√16は4であるため、分母に相当する部分は3×4で12となる。最後に72を12で割ることで、正解である6が得られる。ルートを無視して先に72÷3の計算をおこなうと、24×4=96という誤った選択肢を選んでしまう可能性がある。計算の優先順位を正確に守ることが、正解にたどり着くための鍵となる。
√16=4はすぐに思いつかなければなりません。そのうえで、3×4=12を先に計算してから、72÷12=6の処理をします。
ここでミスが生じやすいのが、72÷3×4と考え、左から順に計算して96としてしまうパターンです。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
108÷2√81
選択肢
正解:E
割り算の直後に置かれた2√81は一つの固まりとして扱うため、先にこちらの計算を完了させる。√81は9であることから、2×9=18を導き出す。この18で108を割ると、108÷18=6となる。もしルートの計算を後回しにして左から計算すると、54×9=486というまったく異なる数値になってしまう。数式におけるルートの処理順序を適切に把握しておくことが重要。
√81=9は必須の暗記項目であり、先に2×9を計算してから108÷18の計算をします。
しかし、108÷2×81や、108÷2×9と考えてしまい、求める答えとは異なる答えを出してしまう人もいます。
2√81は一つの塊なので、2と√81をばらばらにしないように、(2×9)と括弧があるイメージで計算をしてください。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
13×4²
選択肢
正解:B
二桁の数値が含まれているが、計算の論理構造は変わらない。まずは4²を計算して16を求め、その後に13を掛ける。13×16を計算すると208となる。もし計算の順序を誤って13×4を先に計算すると52²=2,704という大きな数値になり、誤答となる。筆算が必要な場合でも、累乗を先に処理するという基本原則を忘れないようにしたい。
選択肢の数字を見ると桁数が多い数字があるので驚くかもしれませんが、以下のテクニックを用いれば怖くありません。
まず、4の2乗は4×2=8ではなく、4×4=16です。次に、13×16を計算します。
13×16の計算は面倒に感じるかもしれませんが、選択肢の中から答えがわかりさえすれば良いと考えましょう。一の位同士を掛けて3×6=18となり、一の位は8になるため、答えが導き出せます。
最後まで計算しなくても、限られた時間内で答えを出すテクニックです。
問題20(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式を解き、最も適切なものを一つ選びなさい。
156-213+84-127
選択肢
正解:C
数値が大きくなっているが、論理構造は変わらない。左から順に計算すると、156-213=-57、-57+84=27、27-127=-100となる。繰り下がりや符号の扱いでミスが起きやすいため、一つひとつの工程を正確におこなう必要がある。
足し算と引き算が混在している問題は、左から順番に解きます。先に、213+84を計算しないように注意してください。
プラスの合計(156+84=240)と、マイナスの合計(213+127=340)を出してから、240-340と計算すると楽に解けます。
問題21(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式を解き、正しい答えを一つ選びなさい。
14×9÷(7×3)×12
選択肢
正解:D
まず括弧の中の計算を優先する。7×3=21となるため、式は14×9÷21×12となる。次に左から順に計算していく。14×9=126を求め、その126を21で割ると6になる。最後に、6×12を計算すると72が得られる。計算の工程が増えても、基本の優先順位を維持することが大切である。
今回の計算は、これまでに解説した「左から順に計算する」「括弧の中を優先する」という2つのルールを正しく使いこなす必要があります。
最も間違いやすいのは、計算の途中で括弧を外した際、残った「÷」と「×」の優先順位を混同してしまうことです。
答えが72以外になってしまった人は、「括弧を無視して、すべて左から順番に計算した」など、正しい手順を踏まなかった可能性があります。
問題22(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
25+3×(14-8÷2)
選択肢
正解:B
まず括弧の中を計算するが、その中でも割り算を優先する。8÷2=4を求め、14-4を計算して括弧の中が10であることを導く。式は25+3×10となる。次に、足し算よりも掛け算を優先するため、3×10=30を先に計算する。最後に25+30を合計して55が答えとなる。優先順位を一つでも間違えると正解にたどり着けない。
これまでのルール(括弧内優先、掛け算・割り算優先、左から順に計算)をすべて組み合わせる必要があります。
この問題の最大の罠は、「括弧の中にさらに優先順位がある」ことと、最後に足し算が残ることです。
このように複数の階層がある問題で「どこから計算を始めるか」を瞬時に判断しなければなりません。
まずは落ち着いて、式の中にある割り算や掛け算といった小さな塊を見つけることから始めましょう。
問題23(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
67-(24+15-8)
選択肢
正解:D
括弧の中の計算を優先しておこなう。24+15-8を計算すると、39-8となり31が導き出される。その後、67からこの31を引くと、67-31=36となる。括弧内の計算で符号を見落としたり、最後の引き算で繰り下がりのミスをしたりすると、他の選択肢の結果につながる。慎重に数値を扱うことが正解への近道である。
括弧を外す際に陥りやすいミスが、括弧の外側にあるマイナスとの整合性です。
67-24+15-8=50のように、括弧内の符号を変えることなくそのまま計算するのは間違いです。括弧の外がマイナスならば、括弧を外すときは、67-24-15+8としなければなりません。
問題24(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
160÷4√16
選択肢
正解:C
ルートの計算を優先し、式を整理していく。√16は4であるため、4√16の部分は4×4=16となる。次に、160をこの16で割ることで、160÷16=10が導かれる。左から順番に計算をおこなうミスをすると、160÷4=40、さらに40×4=160という結果になり、選択肢Aを選んでしまう。係数がついたルートが含まれる割り算では、計算の結合順序に細心の注意を払うべきである。
4√16は一つの塊です。そのため、4×√16を先に計算しなければなりません。
ときどきあるミスが、√16=8と考えたり、√16=16と考えたりするパターンです。ルートの中身が何の2乗になっているのかを考えてみましょう。
4√16は(4×4)のように括弧に入れて計算すると、ミスが減ります。
問題25(難易度:★★★★☆)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
5×12²
選択肢
正解:E
12²のような、頻出する累乗の数値はあらかじめ暗記しておくと計算がスムーズになる。12²は144であるため、式は5×144となり、これを計算すると720が導き出される。誤って5×12を先に計算すると60²=3,600となるが、これは優先順位を無視した結果となる。数値が大きくなっても、ルールを一つずつ適用していくことで正確な回答にたどり着ける。
12の2乗は12×2=24ではなく、12×12=144となります。似たパターンとして、11×11=121や13×13=169など基本的な計算も併せて覚えておきましょう。
この問題では5×144を最終的に計算することになりますが、正確に計算せずとも5×100台の数字ですので、A・B・Cはありえません。
また、5×120=600なので、144は120よりも大きいことを考えれば答えは絞られます。
問題26(難易度:★★★★★)
問題
次の計算式を解き、最も適切なものを一つ選びなさい。
524-789+315-462+128
選択肢
正解:C
項の数が増えているため、計算の正確性がより強く求められる。524-789=-265、-265+315=50、50-462=-412、-412+128=-284となる。複雑な式では、正の数の合計(524+315+128=967)から負の数の合計(789+462=1251)を引く方法も有効である。
3桁になると、計算ミスがかなり起こりやすくなります。原則は左から順番に解いていくことですが、計算を楽にするには「プラスの合計-マイナスの合計」の考え方がポイントです。
この問題の場合、(524+315+128)-(789+462)のように、足し算の計算が多いほうがミスが減るということです。
慣れ親しんでいる足し算のほうが楽な人が多く、途中で符号が変わることから生じるミスも減らせます。
問題27(難易度:★★★★★)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
{42-(6+9)}÷3+7×4
選択肢
正解:C
複雑な式では、小さな括弧、中括弧の順に中身を整理していく。まず(6+9)=15を求め、次に中括弧内の42-15=27を計算する。これで式は27÷3+7×4と整理される。次に、割り算と掛け算をそれぞれ計算する。27÷3=9、7×4=28となり、これらを最後に足し合わせる。9+28=37が正しい答えとなる。
ポイントは「二重の括弧」と「演算の優先順位」の把握です。
小括弧→中括弧→割り算と掛け算→足し算の順に計算をしていきます。桁数も少ない分、すべての要素が入り込んでいるため、記号の見間違えがないようにしましょう。
特に、÷と+はミスが生じやすいです。また、27÷3=9の後に9+7=16としてしまい、16×4=64とするミスがときどき見られます。
問題28(難易度:★★★★★)
問題
次の計算式の解として、正しいものを一つ選びなさい。
125-(42+56-13+21)
選択肢
正解:A
まず括弧内を計算すると、42+56で98、そこから13を引いて85、さらに21を足して106となる。最後に125から106を引くと、125-106=19が導かれる。数値が大きくなると計算ミスが起きやすいため、暗算に頼らず一つひとつの工程を紙に書くなどして、確実に進めることが良い。
この問題も、括弧の中から計算するというルールは変わりません。
しかし、前から順に計算したいという人もいるでしょう。その場合は、125-42-56+13-21のように括弧を外した際の符号に注意してください。
また、計算を楽にするために(125+13)-(42+56+21) = 138-119 = 19としても良いでしょう。
問題29(難易度:★★★★★)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
600÷5√144
選択肢
正解:D
大きな数値が含まれているが、論理構造はこれまでの問題と同様である。まずは√144を12に変換し、係数である5との積を求める。5×12=60となるため、式は600÷60と書き換えられる。これを計算すると正解は10となる。暗算で左から計算すると、120×12=1,440という巨大な数値が導き出されてしまう。ルートが含まれる四則演算では、まずルートを整数に直してから整理することが肝要。
√144を見たときに、根号の中身が12の2乗であることをすぐに思い浮かばなければなりません。少なくとも2の2乗~15の2乗あたりまでは即答できるようになりましょう。
そのうえで、5×12を計算してから、600÷60を計算します。√144=72という計算ミスがときどき見られるので、注意してください。
144=2×2×2×2×3×3であり、同じ数字のペアでまとめると、144=(2×2)×(2×2)×(3×3)=「2の2乗 × 2の2乗 × 3の2乗」で「(2×2×3)の2乗」、つまり「12の2乗」です。
問題30(難易度:★★★★★)
問題
次の計算式の正しい解を、5つの選択肢の中から一つ選びなさい。
2.5×20²
選択肢
正解:B
小数が含まれる場合でも、累乗の計算を優先しておこなう。まず20²を計算すると400になる。次に2.5と400の積を求めると、正しい解答である1,000が導き出される。先に2.5×20を計算して50²=2,500としてしまうミスには、特に注意が必要。
20の2乗は20×20=400です。今回は小数が混じっているので面倒なように思えるかもしれません。
しかし、「2.5は5の半分」と考えれば、「5×400=2,000の半分」、つまり「1,000」と導けます。
もちろん、2.5を25/10と考えて計算することも可能です。2.5×400のまま計算するのか、小数を使わずに計算するのかは自由です。
普段から「違うやり方」で解くことも意識して練習してみてください。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
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各分野の問題が解けたら、最後にSPI模試に挑戦してみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーからワンポイントアドバイス四則演算は解く順番に注意! 基本のルールを徹底しよう
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
西 雄一
プロフィールを見るSPIやWebテストで出題される四則演算は、単なる「計算」ではなく「正確な情報処理」の試験です。完璧主義を捨てて「時間対効果」を最大化することで、高得点が狙えます。
まず、解くために必ず覚えておきたい基本的な考え方は、演算の優先順位の徹底です。
「括弧内>掛け算・割り算>足し算・引き算」というルールは基本ですが、いざ制限時間に追われると、見た目が単純な「足し算」を先に計算してしまうミスが多発します。
解く問題の優先順位を適切に見極めることもポイント
また、就活生がやりがちな失敗は、一問の難問に固執して、本来正解すべき後半の易問を取りこぼすことです。式の中に複雑な小数や大きな数字が並び、瞬時に解法が浮かばない場合は、迷わず飛ばす勇気を持ってください。
必要な練習としては、毎日10分で良いので計算ドリルやアプリを使い、無意識レベルで優先順位を判断できるまで反復することです。
特に「2乗の数字(11²〜19²)」や「よく出る分数と小数の変換(1/8=0.125など)」「根号を外すパターン」を暗記しておくと、思考時間を削って反射的に回答できるようになります。