本企画について
「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「NECネッツエスアイはやばい」
NECネッツエスアイへの就職を検討しているなかで、不安になるような評判を目にすることもあるのではないでしょうか。しかし、企業の噂はすべてが本当であるとは限りません。
この記事では、NECネッツエスアイが気になっている人に向けて、「やばい」「やめとけ」といわれる理由について、正確な情報を用いたうえで、就活の専門家の解説をもとに紐解いていきます。ぜひ参考に読んでみてください。
1分でわかるNECネッツエスアイ
NECネッツエスアイとは
NECの通信工事部門から独立した、独自の施工力を有するシステムインテグレーター。コミュニケーション分野を軸に、ICTシステムの企画・構築から運用・クラウドまでを一貫して提供。先進技術と共創を通じて、持続可能で豊かな社会の実現を目指す企業。
| 会社名 | NECネッツエスアイ株式会社(NEC Networks & System Integration Corporation) |
| 従業員数(連結) | 7,601人(2025年3月31日現在)(※) |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 主な事業 | ・DXソリューション事業 ・ネットワークソリューション事業 ・社会・環境ソリューション事業 |
| 売上高(連結) | 3,595億円(2024年3月期)(前期比12.1%増) |
| 営業利益(同) | 251億円(同期間)(同10.4%増) |
| 企業HP | https://www.nesic.co.jp/index.html |
| 新卒採用HP | https://www.nesic.co.jp/recruit/candidate/recruitinfo/recruit.html#requirements |
あなたが業界大手に向いているか確認してください
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
「NECネッツエスアイがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く
「NECネッツエスアイがやばい」と言われる3つの理由
「NECネッツエスアイはやばい」と言われている理由を客観的なデータから解説していきます。就活に詳しいキャリアコンサルタントが情報の読み取り方を解説するので、自分が気になっている点に注意しながら読んでいきましょう。
①NECの子会社となって上場廃止されたから
NECネッツエスアイは親会社の日本電気(NEC)の完全子会社となる形で、2025年3月21日に上場が廃止となりました(※1)。
この動きの目的としては、企業がNECの保有する技術やソリューションとの連携を強化することで、顧客へのより高い価値の提供を実現する狙いがあると発表しています(※2)。
前向きな理由での選択ではありますが、そうは言っても就職を考えている企業が上場廃止をしたことに不安を感じる人もいるでしょう。
ただ、NECネッツエスアイの直近6年分の売上推移では、大きく数値が落ち込んだ年はないことから、決して業績悪化で上場が廃止されたとは言えません(※3)。
| 年 | 売上高 |
|---|---|
| 2019年3月期 | 2,779億円 |
| 2020年3月期 | 3,036億円 |
| 2021年3月期 | 3,391億円 |
| 2022年3月期 | 3,103億円 |
| 2023年3月期 | 3,208億円 |
| 2024年3月期 | 3,595億円 |
そのため、「上場しているかどうか」という部分にこだわる人もいますが、上場廃止の背景や、会社の業績まで注目してみることで、事実から会社の状態を把握することが大切になります。
※1 NECネッツエスアイ 株式情報
※2 NECネッツエスアイレポート2025
※3 NECネッツエスアイレポート2024
アドバイザーのリアル・アドバイス!上場廃止による具体的な影響を企業に確認しよう
上場廃止は必ずしもネガティブではなく、今回のように親会社であるNECとの連携強化を目的とした場合は、中長期的な成長に向けた前向きな意思決定ととらえられます。
ただし就活生としては、「何が変わるのか」を具体的に確認する行動が重要です。たとえば、以下について説明会やOB訪問で質問してみてください。
①親会社の影響がどの程度強いのか(配属や事業方針)
②評価制度やキャリア形成がグループ基準でどう運用されるのか
③現場の裁量や働き方に変化があるのかを
調べても出てこない企業情報も自分で取りに行こう
また、非上場になることで情報開示が減るため、企業HPだけでなく社員の声や実際の業務内容を主体的に集める姿勢が必要です。
「上場かどうか」で判断するのではなく、「自分が働く環境として納得できるか」を自分の目で確かめることが、後悔しない企業選択につながります。
②勤務地の希望が叶わないから
就職する際に働く場所を希望の条件として考えている人も多いのではないでしょうか。
NECネッツエスアイの採用ページによると、勤務地については内定後の説明会にて内定者が希望を提出し、面接でのやり取り等をもって企業が決定するとなっています(※)。
また、NECネッツエスアイでは、海外勤務や転勤についても発生する機会があります。そのため、勤務地に強いこだわりがある人にとっては、希望通りの働き方ができない可能性があることを認識しておきましょう。
もしNECネッツエスアイに興味があるものの、どうしても勤務地希望が譲れない人は、説明会や選考に参加した際に、勤務地希望が通った過去の実績や割合を聞いてみると良いでしょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス勤務地はプロジェクトによって左右される
求人票にある「勤務地:全国」には、この業界特有の事情が隠れています。
募集職種は技術職、営業職、スタッフ職とさまざまですが、特に技術職は「どのプロジェクトにアサインされるか」で普段働く場所が決まります。
私自身もIT企業で技術職だった頃、配属先は東京本社でしたが、実際の勤務地は客先常駐で千葉のクライアント企業で仕事をしてた経験もあります。
企業に具体的な働き方を質問してイメージを広げよう
同社の採用サイトによると、内定後に配属説明会があり、アンケートや面接での対話を総合して勤務地が検討される仕組みになっているようです。
説明会やOB・OG訪問では、単に「配属・勤務地希望がどのくらい通るのか」を漠然と聞くのではなく、「自分の志望する職種では、具体的にどのエリアのプロジェクトが多いのか」を深掘りして聞いてみてください。
また、全社的にテレワークを推進している企業でもあるため、物理的な場所に縛られない働き方が各職種でどの程度浸透しているかを確認するのも有効です。
③高待遇で勝ち組と言われているから
NECネッツエスアイの令和5年度の平均年収は745万円(※1)であり、情報通信業界の平均約652万円と比較すると、高水準であることがわかります(※2)。直近5年間の平均年収の推移を見ても、高収入を得られる環境にあると言えます。
| 年 | 平均年収 |
|---|---|
| 2020年3月期 | 769万円 |
| 2021年3月期 | 775万円 |
| 2022年3月期 | 805万円 |
| 2023年3月期 | 749万円 |
| 2024年3月期 | 745万円 |
ほかにも離職率や勤続年数の数値を見ると、働きやすさが整っていると見て取れますが、月の残業時間は業界平均よりも6.8時間長いことがわかります(※3)(※4)(※5)。
このように、「待遇が良すぎてやばい」という企業でもあらゆる条件を見ることが、リスクヘッジにつながります。
| 通信業界の平均 (一般職のみ) | NECネッツエスアイ | |
|---|---|---|
| 月残業時間 | 16.5時間 | 23.3時間 |
| 離職率 | 12.8% | 3.00% |
| 勤続年数 | 11.9年 | 17.9年 |
| 年次有給休暇 | 12.5日 | 14.0日 |
※1 NECネッツエスアイ 有価証券報告書
※2 令和5年分 民間給与実態統計調査
※3 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
※4 NECネッツエスアイ データからみる働き方
※5 令和6年就労条件総合調査の概況
プロのアドバイザーはこう分析!NECネッツエスアイは一般的には勝ち組といえる
平均年収745万円(2024年3月期)は通信・SIer業界の中でも相当高い水準であり、経営もDX需要を追い風に安定していて、土台のしっかりした会社です。
ただ、残業時間は月平均25時間前後と、世間一般と比べると多めなのは事実。数字がすべてポジティブではないですが、とはいえ残業代はきちんと出る会社なので、「働いた分だけ稼げる」と前向きにとらえる人も多いです。
残業に対するとらえ方がマッチ度を左右する
結局のところ、待遇・安定感・将来性という軸で見れば十分に勝ち組といえます。
残業とうまく付き合えるかどうかが、入ってからの満足度を分けるポイントになるというイメージです。
上場廃止の背景や待遇の詳細を確認して適性を見極めよう
NECネッツエスアイは上場が廃止されたものの、業績は大きく左右されていません。また、勤務地の希望や待遇など、詳しい部分まで調べる必要があるものもあるため、噂だけで判断せずに、納得できるまで情報を掘り下げて企業研究をしましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!企業から情報を収集して正確に適性を確認しよう
NECネッツエスアイへの就職を検討するうえで重要なのは、「企業の強み」と「自分の価値観」が合っているかを具体的に確認することです。
高待遇や安定性は魅力ですが、勤務地の柔軟性や一定の残業も含めて受け入れられるかを整理しておきましょう。
そのためには、説明会やOB・OG訪問で配属実態や働き方、キャリアの進み方を自分の言葉で確認することが有効です。
納得できるまで自己分析と企業の情報を照らし合わせよう
さらに、日頃から企業HPや有価証券報告書、業界ニュースに目を通し、他社比較をおこなう習慣をつけておくと理解が深まります。
加えて、インターン参加や社員との接点を通じて一次情報を集めることも重要です。
自己分析も並行しておこない、自分の志向や許容できる条件を明確にしておくことで、「なぜこの会社なのか」を納得感を持って語れる状態をつくることができ、後悔しない企業選択につながります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント
Takuya Takahashi〇人材系スタートアップ企業で採用支援・D&I推進に従事。その後、SIer企業でエンジニア兼研修講師として新人育成に参画。現在はNPOで若者の居場所支援やケアに取り組む
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント
Gaku Baba〇製造メーカーやITベンチャーの企業人事に従事する傍ら、キャリアエージェントとして数多くの転職希望者の支援も実施。幼児教育事業も展開するなど、幅広い年代のキャリア支援に携わる
プロフィール詳細